中2数学では、式・方程式・関数・図形・確率・データが互いにつながります。この総復習では、公式を思い出すだけでなく、「なぜその式や根拠を使うのか」を説明できるかまで確認します。まず問題を自力で解き、解答で考え方と条件を照合してください。
中2数学の単元チェック
| 分野 | 確認する単元 | 到達目標 |
|---|---|---|
| 数と式 | 式の計算、文字式による説明 | 計算の規則を使い、整数の性質を文字で説明する |
| 方程式 | 連立方程式、連立方程式の文章題 | 加減法・代入法を選び、数量関係を二つの式にする |
| 関数 | 一次関数、式の求め方、一次関数の利用 | 式・表・グラフを対応させ、交点や変化を説明する |
| 図形 | 平行線と角、合同条件、証明の書き方、三角形と四角形 | 仮定・結論・根拠を区別し、合同から性質を導く |
| 確率 | 確率、樹形図と表 | 同様に確からしい基本結果を漏れなく数える |
| データ | 四分位数と箱ひげ図 | 中心と散らばりを根拠に複数の集団を比較する |
第1部:式の計算と文字式
問題1:多項式の計算
3(2x-y)-2(x+4y)を簡単にしましょう。
問題2:単項式の除法
-18a²b÷6abを簡単にしましょう。ただし、a≠0、b≠0とします。
問題3:文字式による説明
連続する三つの整数の和が3の倍数になることを、文字式を使って説明しましょう。
第2部:連立方程式
問題4:連立方程式を解く
2x-y=5
問題5:個数と代金の文章題
1本120円のペンと1冊180円のノートを合わせて8個買い、代金は1140円でした。ペンとノートをそれぞれ何個買いましたか。
第3部:一次関数
問題6:二点を通る直線
点(2, 1)と点(6, 9)を通る一次関数の式を求めましょう。
問題7:二直線の交点
y=x+1とy=-2x+7の交点を求めましょう。
問題8:変化の量
y=-3x+12で、xが2から5まで増加するときのyの増加量を求めましょう。
第4部:平行線・合同・証明
問題9:三角形の外角
三角形の一つの外角が120°で、その外角と隣り合わない二つの内角がx°、2x°です。xと、外角に隣り合う内角を求めましょう。
問題10:合同を使う証明
△ABCと△ADEについて、AB=AD、AC=AE、∠BAC=∠DAEです。△ABC≡△ADEを証明し、BC=DEを導きましょう。
問題11:平行四辺形になる条件
四角形ABCDで、対角線ACとBDの交点をOとします。AO=CO、BO=DOであるとき、四角形ABCDが平行四辺形である理由を答えましょう。
第5部:確率
問題12:二つのさいころ
色の違う公平な6面さいころを2個投げます。目の和が10になる確率を求めましょう。
問題13:硬貨2枚
区別できる公平な硬貨2枚を投げます。表がちょうど1枚出る確率を求めましょう。
第6部:四分位数と箱ひげ図
問題14:四分位数を求める
2、3、5、6、8、9、12、15のQ1、中央値Q2、Q3、四分位範囲、範囲を求めましょう。
問題15:箱ひげ図の比較
集団AとBの中央値はともに20です。Aの四分位範囲は6、Bの四分位範囲は14です。中央付近のデータの散らばりについて、何がいえますか。また、この情報だけで「Aの全ての値がBの値より大きい」といえますか。
解答と考え方
問題1〜3:式の計算と文字式
- 分配法則を使うと、6x-3y-2x-8y=4x-11yです。二つ目のかっこの前の「-2」を両方の項に掛けます。
- 係数は-18÷6=-3、同じ文字は指数を引くので、-3aです。a²÷a=a、b÷b=1です。
- 最も小さい整数をnとすると、三数はn、n+1、n+2です。和は3n+3=3(n+1)となります。n+1は整数なので、3(整数)の形になり、3の倍数です。
問題4〜5:連立方程式
- 二式を加えると3x=12なのでx=4です。x+y=7へ代入してy=3。(x, y)=(4, 3)です。
- ペンをx本、ノートをy冊とすると、x+y=8、120x+180y=1140です。第二式を60で割ると2x+3y=19。2x+2y=16との差からy=3、x=5です。ペン5本、ノート3冊です。
問題6〜8:一次関数
- 傾きは(9-1)/(6-2)=8/4=2です。y=2x+bへ(2, 1)を代入すると1=4+bよりb=-3。y=2x-3です。
- x+1=-2x+7より3x=6、x=2です。y=3なので、交点は(2, 3)です。
- 一次関数の傾きは-3、xの増加量は5-2=3です。yの増加量は-3×3=-9です。実際にyは6から-3へ変化します。
問題9〜11:図形
- 三角形の外角は、隣り合わない二つの内角の和なので、x+2x=120。x=40です。外角に隣り合う内角は180-120=60°です。
- △ABCと△ADEにおいて、仮定からAB=AD、AC=AE、∠BAC=∠DAEです。二組の辺とその間の角がそれぞれ等しいので、△ABC≡△ADEです。合同な図形の対応する辺は等しいため、BC=DEです。
- AO=CO、BO=DOより、二本の対角線は互いに二等分し合っています。「対角線が互いに二等分し合う四角形は平行四辺形である」という条件から、四角形ABCDは平行四辺形です。
問題12〜13:確率
- 全ての場合は36通りです。和が10になるのは(4, 6)、(5, 5)、(6, 4)の3通りなので、3/36=1/12です。
- 表をH、裏をTとすると、HH、HT、TH、TTの4通りです。表がちょうど1枚なのはHT、THの2通りなので、2/4=1/2です。
問題14〜15:データ
- 中央二数は6、8なのでQ2=7です。小さい側2、3、5、6の中央値はQ1=(3+5)/2=4、大きい側8、9、12、15の中央値はQ3=(9+12)/2=10.5です。四分位範囲は10.5-4=6.5、範囲は15-2=13です。
- Aの四分位範囲が小さいため、Aの中央付近の約半数のデータはBより狭い範囲に集まっています。ただし、最小値・最大値や個々の値は与えられていないため、Aの全ての値がBの値より大きいとはいえません。
得点別の復習方法
| 正解数 | 現在地 | 次の学習 |
|---|---|---|
| 13〜15問 | 中2の基礎が安定 | 説明・証明の言葉を整え、複合問題へ進む |
| 9〜12問 | 一部の単元に弱点 | 間違えた問題に対応する単元記事へ戻り、類題を解く |
| 5〜8問 | 前提知識に抜けがある | 式の計算、連立方程式、一次関数を優先して復習する |
| 0〜4問 | 学習順の立て直しが有効 | 中1の文字式・方程式・比例から順に確認する |
よくあるつまずき
- 式の計算で、かっこの前の負の数を全ての項に掛け忘れる。
- 文章題で、二つの未知数を定義せずに式を書き始める。
- 一次関数で、傾きと切片、座標と増加量を混同する。
- 証明で、結論を根拠として先に使ってしまう。
- 確率で、同様に確からしくない結果の種類を分母にする。
- 箱ひげ図で、箱の長さを人数と考える。
学習範囲の根拠
本記事は、文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 数学編」の第2学年に示された「数と式」「図形」「関数」「データの活用」の内容を横断して復習できるよう構成しています。
保護者の方へ:復習の見守り方
正解数だけで評価せず、「どこまでは自力でできたか」「どの根拠を忘れたか」を一緒に分けてください。一度に全てを直すより、式の計算、連立方程式、一次関数の順に土台を整え、その後に図形・確率・データへ進むと負担が小さくなります。間違いは、次に戻る単元を教えてくれる記録です。
前後の単元
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