中3数学では、式・方程式・関数・図形・データが高校数学へつながります。この総復習では、全18問で基本手順と単元をまたぐ活用を確認します。答えだけでなく、式の根拠、定理の条件、推定と確定の違いまで説明できるかを点検しましょう。
中3数学の単元チェック
| 分野 | 確認する単元 | 到達目標 |
|---|---|---|
| 数と式 | 展開・因数分解、平方根、根号の計算 | 公式の形を判断し、根号を正確に整理する |
| 方程式 | 二次方程式 | 因数分解・平方根・解の公式を条件に応じて使う |
| 関数 | 関数 y=ax2、関数の利用 | 式・表・グラフを結び、変域や交点を求める |
| 図形 | 相似、平行線と線分の比、円周角、三平方の定理 | 適用条件を確認し、角・比・長さを根拠から求める |
| データ | 標本調査 | 無作為抽出と推定の意味を理解し、偏りを点検する |
第1部:展開・因数分解・平方根
問題1:式の展開
(2x-3)2-(x+1)(x-1)を簡単にしましょう。
問題2:因数分解
6x2-x-2を因数分解しましょう。
問題3:根号の計算
√48-√27+√3を簡単にしましょう。
第2部:二次方程式
問題4:因数分解で解く
x2-5x-14=0を解きましょう。
問題5:長方形の文章題
縦がxcm、横が縦より3cm長い長方形の面積が54cm2です。縦と横の長さを求めましょう。
第3部:関数 y=ax²
問題6:式と値を求める
yはxの2乗に比例し、グラフは点(3, 18)を通ります。式を求め、x=-4のときのyを求めましょう。
問題7:平均の変化の割合
y=2x2で、xが-1から3まで増加するとき、yの増加量と平均の変化の割合を求めましょう。
問題8:直線と放物線
y=x2とy=4xの交点のx座標を求めましょう。また、0<x<4では、どちらのグラフが上にありますか。
第4部:相似と線分の比
問題9:相似な三角形の辺
相似な二つの三角形で、小さい三角形と大きい三角形の対応する辺の比は2:3です。小さい三角形のある辺が10cmなら、対応する大きい三角形の辺を求めましょう。
問題10:相似比と面積比
相似比が3:5である二つの図形があります。小さい図形の面積が36cm2のとき、大きい図形の面積を求めましょう。
問題11:平行線と線分の比
△ABCの辺AB上にD、辺AC上にEがあり、DE∥BCです。AD:DB=2:3、AC=20cmのとき、AEを求めましょう。
第5部:円周角
問題12:中心角と円周角
同じ弧に対する中心角が136°です。円周角を求めましょう。
問題13:円に内接する四角形
円に内接する四角形ABCDで、∠A=107°です。∠Cを求めましょう。
第6部:三平方の定理
問題14:斜辺を求める
直角をはさむ2辺が7cmと24cmの直角三角形の斜辺を求めましょう。
問題15:長方形の辺を求める
対角線が13cm、一辺が5cmの長方形があります。もう一辺を求めましょう。
第7部:標本調査
問題16:標本の割合から推定する
5,000人から250人を無作為に選ぶと、145人がある案に賛成しました。全体の賛成者はおよそ何人と推定されますか。
問題17:調査方法を評価する
市民の運動習慣を調べるため、平日の午後に市営スポーツ施設の入口で800人へ質問しました。この結果を市民全体へそのまま広げてよいか、理由とともに答えましょう。
第8部:単元横断問題
問題18:円周角と三平方の定理
ABが直径10cmの円で、円周上に点Cがあります。AC=6cmのとき、BCを求めましょう。
解答と考え方
問題1〜3:展開・因数分解・平方根
- (2x-3)2=4x2-12x+9、(x+1)(x-1)=x2-1です。したがって、3x2-12x+10です。
戻る単元:展開公式と、かっこの前の負号 - 積が6x2と-2、中項の和が-xになる組を探すと、(3x-2)(2x+1)です。展開すると6x2+3x-4x-2に戻ります。
戻る単元:因数分解 - √48=4√3、√27=3√3なので、4√3-3√3+√3=2√3です。
戻る単元:根号を含む式の計算
問題4〜5:二次方程式
- x2-5x-14=(x-7)(x+2)なので、x=7、-2です。どちらも元の式を0にします。
戻る単元:二次方程式 - x(x+3)=54より、x2+3x-54=0。(x+9)(x-6)=0なのでx=-9、6です。長さは正なのでx=6。縦6cm、横9cmです。
戻る単元:二次方程式の文章題と解の吟味
問題6〜8:関数 y=ax²
- 18=a×32よりa=2なので、式はy=2x2です。x=-4のとき、y=2×16=32です。
戻る単元:関数 y=ax2 - x=-1のときy=2、x=3のときy=18です。yの増加量は18-2=16、xの増加量は4なので、平均の変化の割合は16÷4=4です。
戻る単元:変化の割合 - x2=4xよりx(x-4)=0なので、交点のx座標は0、4です。0<x<4では4x-x2=x(4-x)>0なので、直線 y=4xが上です。
戻る単元:直線と放物線の交点
問題9〜11:相似と線分の比
- 10×(3/2)=15cmです。対応する辺を同じ順に並べます。
戻る単元:相似比 - 面積比は相似比の2乗なので9:25です。36×(25/9)=100cm2です。
戻る単元:相似比と面積比 - DE∥BCなのでAD:DB=AE:EC=2:3です。ACは5等分に対応し、20×(2/5)=8cmです。
戻る単元:平行線と線分の比
問題12〜13:円周角
- 同じ弧に対する円周角は中心角の半分なので、136°×1/2=68°です。
戻る単元:円周角と中心角 - 円に内接する四角形の向かい合う角の和は180°なので、180°-107°=73°です。
戻る単元:円に内接する四角形
問題14〜15:三平方の定理
- 斜辺をccmとすると、c2=72+242=49+576=625です。長さなのでc=25cmです。
戻る単元:三平方の定理 - もう一辺をxcmとすると、x2+52=132です。x2=144より、x=12cmです。
戻る単元:斜辺以外の辺を求める方法
問題16〜17:標本調査
- 標本での賛成割合は145÷250=0.58です。5,000×0.58=2,900より、全体ではおよそ2,900人と推定されます。確定した人数ではありません。
戻る単元:標本の割合からの推定 - そのまま広げるのは適切ではありません。スポーツ施設を利用している人が標本に入りやすく、運動習慣のある市民が多く選ばれる可能性があるからです。市民全体から無作為に選ぶ方法を検討します。
戻る単元:無作為抽出と偏り
問題18:単元横断問題
- ABは直径なので、直径に対する円周角∠ACBは90°です。したがって、△ABCはABを斜辺とする直角三角形です。BC2+62=102より、BC2=64。長さなのでBC=8cmです。円周角で直角を見つけ、三平方の定理で長さを求めます。
戻る単元:直径に対する円周角と三平方の定理
結果から復習順を決める
| 正解数 | 現在地の目安 | 次の学習 |
|---|---|---|
| 15〜18問 | 中3の基礎が安定 | 時間制限のある複合問題、記述・証明へ進む |
| 10〜14問 | 特定単元に弱点 | 各解答の「戻る単元」を1〜2分野選んで類題を解く |
| 5〜9問 | 計算と条件判断に抜け | 展開・因数分解、平方根、二次方程式を先に固める |
| 0〜4問 | 前学年からの再整理が有効 | 中2数学の総復習から学習順を立て直す |
よくあるつまずき
- 展開・因数分解で、公式の符号や中項を確認しない。
- 平方根と二次方程式で、長さの正の値と方程式の正負二解を混同する。
- 関数で、xの増加量を使わずにyの増加量だけを答える。
- 相似で、対応順をそろえずに比を作る。
- 円周角で、同じ弧・直径・内接という条件を図の見た目で補う。
- 三平方の定理を直角でない三角形へ使う。
- 標本調査の推定値を、母集団の確定値として表現する。
学習範囲の根拠
本記事は、文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 数学編」の第3学年に示された「数と式」「図形」「関数」「データの活用」を横断して復習できるよう構成しています。
保護者の方へ:復習の見守り方
正解数だけで評価せず、「計算の途中」「使った定理の条件」「推定と断定の区別」のどこで止まったかを一緒に分けてください。弱点が複数あるときは、展開・平方根・二次方程式を先に整え、その後に関数、図形、データへ進むと負担を抑えられます。間違いは学習順を決めるための記録です。
前後の単元
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