本記事における事例の区分について
- 36点から92点へ伸びた成果:情報ラボが別途確認している共通テスト対策の指導実績です。
- 共立女子第二高等学校の生徒様:高校入学前から受講した「情報Ⅰ基本コース全12回」の指導実例です。
- 共立女子第二高等学校の生徒様が92点を取得した、という記載ではありません。
共通テスト情報Ⅰで9割を超えるために必要なのは、用語暗記だけではありません
数強塾グループが運営する「情報ラボ」は、高等学校の必履修科目である情報Ⅰと、大学入学共通テストの情報Ⅰを専門的に指導するオンライン塾です。
情報ラボの指導実績の一つとして、共通テスト情報Ⅰの演習で100点満点中36点だった受験生が、大学入学共通テスト本番で92点を取得しました。得点差は56点です。
36点の段階では、問題の一部分は理解できても、情報Ⅰの各分野が十分につながっておらず、資料を読みながら必要な知識を選び、計算やプログラムの処理を最後まで追うことに課題がありました。本番の92点は、一部の用語を暗記しただけで到達できる点数ではありません。
情報Ⅰの共通テストでは、情報社会、コミュニケーション、情報デザイン、デジタル化、データ量、プログラミング、ネットワーク、セキュリティ、データ活用など、複数分野の知識が問われます。さらに、知識をそのまま答える問題だけでなく、長い会話文、図、表、プログラム、処理の手順、実験結果などを読み取らなければなりません。
したがって、情報Ⅰで9割を突破するには、少なくとも次の三つが必要です。第一に、教科書範囲の知識を正確に理解することです。第二に、計算やプログラムの処理を、自分の手で追えることです。第三に、初めて見る資料や題材に対しても、何が問われているかを整理し、知識を適用することです。
情報ラボでは、高校3年生や既卒生の直前対策だけでなく、高校1年生から情報Ⅰの全体像を学ぶ基礎指導も行っています。この記事では、36点から92点へ伸びた指導実績から見える学習原則と、共立女子第二高等学校へ進学した高校1年生が、全12回の基本コースで情報Ⅰを学んだ実例を紹介します。
情報Ⅰは「パソコンに詳しい人だけが得意な科目」ではありません
情報Ⅰについて、次のような誤解があります。
- 「日常的にスマートフォンを使っているから、特に勉強しなくても解ける」
- 「プログラミング経験がないと高得点は取れない」
- 「用語集を覚えれば対応できる」
- 「理系の生徒だけが有利な科目である」
いずれも、情報Ⅰの一面だけを見た理解です。スマートフォンやSNSを日常的に使っていても、個人情報、著作権、情報セキュリティ、通信の仕組み、データの表現方法を正確に説明できるとは限りません。プログラミング経験があっても、共通テスト特有の疑似言語や、問題文に示された処理規則を丁寧に追えなければ、正解できないことがあります。用語を知っていても、具体的な事例の中で何が問題なのかを判断できなければ、資料読解型の設問には対応できません。
反対に、入塾時点でパソコン操作やプログラミングに詳しくなくても、情報Ⅰで扱われる概念を順番に学び、問題の条件を整理する習慣を身につければ、得点力を高めることは可能です。36点から92点へ伸びた受験生についても、最初から高度なプログラミング能力があったことを成果の前提としているわけではありません。教科書範囲の理解を整理し、問題を解いた後に失点原因を確認し、必要な分野を学び直すことを積み重ねた結果です。
指導事例のプロフィール
共通テスト対策の成果事例
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 大学入学共通テストで情報Ⅰを受験する受験生 |
| 指導科目 | 情報Ⅰ |
| 演習段階の得点 | 100点満点中36点 |
| 共通テスト本番 | 100点満点中92点 |
| 得点上昇 | 56点 |
| 到達結果 | 9割突破 |
| 主な指導目的 | 教科書知識の整理、資料読解、計算、プログラミング、問題演習、失点分析 |
| 注意事項 | 個別の一事例であり、同じ得点上昇を保証するものではない |
高校1年生・基本コースの指導事例
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 生徒名 | 佐々木七海さん |
| 学校名 | 共立女子第二高等学校 |
| 学校区分 | 中高一貫校 |
| 学年 | 2026年4月から高校1年生 |
| 相談時期 | 2026年3月 |
| 指導開始 | 2026年3月22日 |
| 授業形式 | オンライン完全マンツーマン指導 |
| コース | 情報ラボ基本コース・全12回 |
| 受講頻度 | 原則として週1回 |
| 受講目的 | 高校の情報Ⅰの予習、大学での学びにつながる基礎づくり |
| 志望として共有された学部 | 東京工科大学コンピュータサイエンス学部 |
| 主な指導分野 | 情報社会、知的財産権、個人情報、AI、デジタル化、2進法、データ量、画像、圧縮、情報デザイン、プログラミング、ネットワーク |
| 確認できた変化 | 情報関連ニュースを自分で調査し、疑問を言語化した。データ量、画像、圧縮、フローチャート、プログラミング、共通テスト問題の課題で正答が確認された |
36点から92点へ伸ばすために必要だった考え方
36点は「何も分かっていない」という意味ではありません
100点満点中36点という結果を見ると、「基礎からすべてやり直さなければならない」と考えるかもしれません。しかし、実際の答案分析では、正解した問題と失点した問題を分け、さらに失点の原因を分類する必要があります。
情報Ⅰの失点には、次のような種類があります。
- 用語や制度を知らなかった
- 用語は知っていたが、具体例と結びつかなかった
- 2進法やデータ量の計算を誤った
- 単位変換を間違えた
- プログラムの変数の変化を追えなかった
- 繰返しや条件分岐の実行回数を誤った
- 長い問題文の重要条件を見落とした
- 表やグラフの読み取りを誤った
- 複数の選択肢を最後まで比較しなかった
- 時間が足りず、後半を十分に検討できなかった
36点という一つの数字だけを見ても、どの対策が必要かは決まりません。情報ラボでは、問題を解き直す際に、正解番号を覚えるのではなく、なぜその選択肢が正しく、他の選択肢が誤っているのかを確認します。計算問題では、途中式を残します。プログラミング問題では、変数の値や配列の内容を表に書き、処理を一行ずつ追います。資料読解問題では、問題文の条件に印をつけ、何を求める問題なのかを整理します。このように、36点を構成していた複数の原因を分解し、一つずつ修正することで、得点を積み上げました。
9割は、難問だけを解くことで到達する点数ではありません
92点を取るためには、難しい問題を解けることも必要です。しかし、それ以前に、基本問題や標準問題を安定して正解する必要があります。9割を目指す学習で重要なのは、「難しい一問を解けた」という経験よりも、「本来取るべき問題を落とさない」状態を作ることです。
例えば、データ量の問題でbitとBを取り違える、圧縮率の単位を書き忘れる、2進法の桁を一つずらす、条件分岐の境界を読み違えるといった失点は、一問ごとには小さく見えます。しかし、共通テスト全体では、その小さな失点が積み重なります。情報ラボの指導では、正解した問題についても、偶然合ったのか、再現可能な考え方で解けたのかを確認します。92点という結果は、応用問題への対応だけでなく、基礎事項を正確に処理する力が高まったことによって生まれたものです。
高校1年生から始めた全12回の情報Ⅰ基本コース
入学前に情報Ⅰの全体像を知る
佐々木七海さんが情報ラボへ相談したのは、共立女子第二高等学校への進学を控えた2026年3月でした。保護者様からは、高校の情報の授業に向けた予習を希望していることが共有されました。また、将来はコンピュータサイエンス分野へ進学したいという目標があり、大学の学びにつながる内容を、基礎から丁寧に学びたいという希望がありました。
体験授業では、情報科目の全体像、情報社会のリスク、その対策などを扱いました。体験授業後、保護者様からは、本人が分かりやすい授業だったと満足しているという感想が寄せられ、基本コース全12回の継続受講が決まりました。
情報Ⅰを高校入学前から学ぶ利点は、単に学校の授業を先取りできることだけではありません。情報Ⅰには、初めて聞く用語が多く登場します。ビット、バイト、2進法、標本化、量子化、符号化、圧縮率、アルゴリズム、変数、条件分岐、プロトコルなどです。学校の授業で初めてこれらに触れると、用語の理解だけで時間を使い、問題演習まで十分に進められない場合があります。先に全体像と基本語句を学んでおけば、学校では内容を二度目として聞くことができます。一度で完全に覚えるのではなく、情報ラボ、学校授業、復習という複数回の接触を作ることができます。
第1段階 情報社会を「自分に関係のある問題」として学ぶ
情報社会の特徴とリスク
初回授業では、インターネット誕生の背景と、情報社会で重要となるキーワードを扱いました。情報Ⅰの情報社会分野は、用語暗記になりやすい分野です。しかし、実際には、SNS、検索サービス、動画配信、生成AI、個人情報、広告、著作権など、生徒の日常生活と直接関係しています。
そこで、初回の宿題では、直近1年以内の情報に関するニュースから、気になるものを一つ選ぶ課題を出しました。七海さんが選んだのは、若者のSNS依存と、プラットフォーム企業の責任に関するニュースでした。七海さんは、記事の概要をまとめたうえで、次の疑問を示しました。SNS上で第三者から悪質なメッセージが送られていた可能性もあるのではないか。その場合、サービスを運営する企業だけの責任と考えてよいのか。
これは、記事内容を写しただけの提出ではありません。登場する主体を分け、誰にどの責任があるのかを考えています。情報Ⅰでは、情報社会の問題に対し、単純に「SNSは危険」「企業が悪い」と覚えるのではなく、利用者、運営企業、情報を発信する第三者、家庭、学校、行政など、複数の立場から考える必要があります。担当講師は、この疑問を次回授業の冒頭で取り上げ、SNSとの向き合い方や依存を防ぐ対策と結びつけました。
知的財産権と個人情報
第2回では、著作権を含む知的財産権と、個人情報の保護を扱いました。インターネット上の画像や文章は、表示できるから自由に使ってよいとは限りません。個人情報も、氏名や住所だけを指すとは限りません。複数の情報を組み合わせることで個人を識別できる場合があります。情報ラボでは、法律用語の定義を覚えるだけでなく、実際の情報利用場面で何が問題になるかを考えます。
第2段階 AIや新しい情報技術を、仕組みと信頼性から考える
第3回では、AIなどの新しい情報技術と、情報技術の信頼性を扱いました。AIは、便利か危険かという二択で理解できるものではありません。どのようなデータを使っているのか、出力に誤りが含まれる可能性はあるか、誰が最終的に判断するのか、利用目的に適しているかを考える必要があります。
情報Ⅰでは、新しい技術の名称だけでなく、その技術を社会で使う際の課題も問われます。高校1年生の段階から、AIの回答を無条件に信じるのではなく、情報源、正確性、偏り、利用目的を確認する考え方を学ぶことは、共通テスト対策を超えて重要です。
第3段階 bit、B、2進法を、実際のスマートフォンと結びつける
アナログとデジタル
第4回では、アナログとデジタル、ビットによる表現、2進法を扱いました。この分野では、数字と単位の処理が必要になります。七海さんには、bitとBの変換、キロ、メガ、ギガの扱いに関する課題が出されました。
七海さんは、128GBをbitへ変換する課題に取り組みました。計算結果は正しく、担当講師は、128GBのスマートフォンがおよそ1兆bitの情報を保存できることにつなげて説明しました。ここで重要なのは、単位変換を公式として終わらせなかったことです。普段使っているスマートフォンの容量と結びつけることで、数字の大きさを具体的に理解できます。
また、スマートフォンの電卓で大きな数が表示しきれなかったという疑問に対して、画面表示や指数表記の可能性を説明しました。学習中に生じた小さな疑問をそのままにしないことも、理解を深めるために重要です。
文字・音・画像のデジタル化
第5回では、文字、音、画像がどのようにデジタルデータとして表現されるかを扱いました。画像のデジタル化では、画素やピクセル、色の表現、データ量の計算が登場します。
七海さんは、画素数とデータ量を求める課題に取り組み、両方の設問で正解しました。担当講師は、同じ考え方を使えば、iPhoneなどで撮影した画像のデータ容量も求められることを伝えました。情報Ⅰの計算問題は、教科書上の抽象的な数字だけでなく、画像、音声、動画、スマートフォンなど、身近な題材と結びつけることで理解しやすくなります。
第4段階 圧縮率と情報デザインを学ぶ
第6回では、データの圧縮と情報デザインを扱いました。圧縮では、ランレングス法の例題を課題として出しました。七海さんは、文字列を連続する文字と個数に置き換え、圧縮率を計算しました。数値は正解していました。
一方で、圧縮率であるため、答えにパーセントの単位をつける必要がありました。担当講師は、考え方と計算ができていることを確認したうえで、単位を忘れないよう指摘しました。共通テストで高得点を取るためには、このような細部が重要です。考え方が合っていても、単位、桁、条件、記号を誤れば失点する可能性があります。情報ラボでは、「ほとんど合っている」で終わらせず、本番で正答として評価される形まで整えることを重視します。
第5段階 プログラミングを、暗記ではなく実行の流れから理解する
プログラミングの基礎
第7回から、プログラミング分野へ入りました。プログラミングでは、初めて見る言葉や記号が増えます。変数、代入、演算、条件分岐、繰返し、配列などです。最初から複雑なプログラムを書くのではなく、プログラムがどの順番で実行され、値がどのように変化するかを確認しました。
フローチャートと三つの基本構造
第8回では、フローチャートの記号と、順次、分岐、反復という基本構造を扱いました。七海さんは、フローチャートを読み取って結果を求める課題に取り組み、正解しました。担当講師は、プログラミングは一見すると難しそうに見えるものの、基本的な考え方の組合せによって解けることを伝えました。
プログラミング問題が苦手な生徒は、コード全体を一度に理解しようとすることがあります。しかし、実際には、一行ずつ実行し、変数の値を更新すれば解ける問題が多くあります。分岐では、条件が真か偽かを確認します。反復では、何回繰り返すのか、繰返しのたびに何が変わるのかを確認します。配列では、何番目の要素を参照しているのかを確認します。この基本動作を丁寧に行うことが、共通テストのプログラミング問題へつながります。
実際にプログラムを動かす
第9回では、共通テストも意識しながら、実際にプログラムを書く課題を出しました。七海さんは、プログラムを正しく入力し、実行できた画面を提出しました。担当講師は、数字や計算式を変更し、出力がどのように変化するかも試してみるよう伝えました。
プログラムは、完成したコードを眺めるだけでは理解しにくい分野です。自分で入力し、実行し、数字を変え、エラーや出力の変化を見ることで、処理の仕組みが具体的になります。第10回では、ネットワーク分野を学びながら、スロットの簡単なプログラムも共有しました。三つの値をランダムに選び、条件分岐によって結果を変える処理です。遊びに近い題材であっても、乱数、変数、条件分岐という情報Ⅰの要素が含まれています。学習を継続するためには、用語説明と問題演習だけでなく、実際に動かして面白さを感じることも重要です。
第6段階 ネットワークと共通テスト問題へつなげる
第10回以降は、家庭のパソコンやスマートフォンが、どのようにインターネットへ接続されるかを扱いました。ネットワーク分野では、機器名やプロトコルを覚えるだけでなく、情報がどのような経路を通り、どの仕組みで相手へ届くのかを理解する必要があります。
第11回では、授業内容の復習に加えて、最近の情報関連ニュースも扱いました。さらに、宿題として共通テストの問題を一問出しました。七海さんは回答を提出し、正解が確認されました。高校1年生の初期段階であっても、学習した範囲については共通テスト形式の問題に触れることができます。
ただし、最初から共通テスト問題だけを大量に解かせるのではありません。授業で概念を学び、スライドで復習し、基本課題を解き、その後に共通テスト形式へ進みました。この順序によって、「見たことのない問題だから解けない」という状態を減らします。
全12回で扱った主な内容
情報社会
- インターネット誕生の背景
- 情報社会の特徴
- SNSを含む情報社会のリスク
- 情報モラル
- 情報に関するニュースの調査
- 情報を受け取る側、発信する側、サービス運営者の責任
法制度と情報の扱い
- 著作権 / 知的財産権 / 個人情報
- 情報を利用・発信するときの注意
新しい情報技術
- AI / 情報技術の信頼性
- 技術を無条件に信頼しない考え方
- 目的に応じて技術を利用する姿勢
デジタル化
- アナログとデジタル / bitとB / キロ・メガ・ギガ / 2進法
- 文字・音・画像のデジタル化 / 画素・ピクセル / データ量
- データ圧縮 / ランレングス法 / 圧縮率
情報デザイン
- 情報を分かりやすく伝える考え方
- 表現方法と受け手 / 複数の情報を整理する方法
プログラミング
- プログラムの基本 / アルゴリズム / フローチャート
- 順次構造 / 分岐構造 / 反復構造 / 変数
- プログラムの実行 / 条件を変えたときの出力
- 共通テストを意識した処理の読み取り
ネットワーク
- パソコンやスマートフォンがインターネットにつながる仕組み
- 通信の基本 / ネットワーク分野の共通テスト問題
共通テスト情報Ⅰで9割を突破する七つの学習原則
原則1 教科書の全範囲を一度つなげる
共通テスト情報Ⅰでは、特定分野だけを学んでも安定しません。情報社会、情報デザイン、デジタル化、プログラミング、ネットワーク、データ活用を、一度は全体として学ぶ必要があります。苦手分野だけを何度も繰り返す前に、どの分野があり、どのようにつながっているかを把握します。
原則2 用語を具体例と結びつける
著作権、個人情報、AI、セキュリティなどは、定義だけでなく、具体的な場面で判断できるようにします。ニュース、SNS、スマートフォン、学校生活など、身近な事例と結びつけます。
原則3 計算は途中式と単位を残す
bitとB、データ量、圧縮率、画像、音声、2進法などでは、途中式を残します。単位も必ず確認します。頭の中だけで計算すると、8倍、1024倍、桁、パーセントなどのミスが起こりやすくなります。
原則4 プログラムは一行ずつ実行する
プログラム全体を感覚で読むのではなく、変数表を作り、一行ずつ処理します。分岐条件と反復回数を確認します。
原則5 問題文の条件を可視化する
共通テストは文章量が多いため、条件に印をつけます。誰が、何を、どの順序で、どの条件に従って処理するのかを整理します。
原則6 間違いを分野別・原因別に記録する
単に「第何問を間違えた」と記録するのではありません。知識不足、計算ミス、単位ミス、読解ミス、処理順序の誤り、時間不足などに分類します。
原則7 同じ問題の答えではなく、考え方を再現する
解説を読んだ直後は、分かったように感じます。数日後に、解説を閉じた状態で解き直します。数字や条件が変わっても解けるかを確認します。
宿題が遅れたときの対応
七海さんの指導では、宿題の提出が期限より遅れることもありました。その際、講師は未提出を放置せず、提出できそうかを確認しました。一方で、「解けなくても授業で説明するので、どこが分からないかを整理しておいてください」と伝えています。
宿題は、提出自体が目的ではありません。授業内容を自力で再現し、分からない箇所を発見するためのものです。期限を守ることは大切ですが、遅れたことで質問できなくなったり、解答を写して提出したりしては、学習効果が下がります。実際、七海さんは遅れながらも課題を提出し、bitとB、画像のデータ量、圧縮率、フローチャート、プログラム、共通テスト問題で正解を積み重ねました。情報ラボでは、できなかった事実を隠すのではなく、どこで止まったかを共有し、次の授業へつなげることを重視します。
オンライン授業でも「楽しいから続けられる」ことを重視する
情報Ⅰは、AI、SNS、スマートフォン、画像、音声、インターネット、プログラミングなど、生徒の日常と近い科目です。しかし、学校の試験科目として扱われた瞬間に、用語暗記と計算だけの科目に見えてしまうことがあります。
情報ラボのオンライン授業では、生徒が日常的に使っているスマートフォンの容量をbitへ換算したり、ニュース記事について考えたり、実際にプログラムを動かしたりします。スロットのような身近なプログラムであっても、乱数、変数、条件分岐が使われています。自分で入力したプログラムが動けば、画面上の記号が、意味のある処理として見えるようになります。
AIを使えば、情報Ⅰの用語説明やプログラム例をすぐに得られる時代です。それでも、すべての生徒が一人で学習を進められるわけではありません。AIの説明が自分の疑問に合っているか判断できないことがあります。間違った回答を信じることもあります。分からない部分をうまく質問できないこともあります。
マンツーマン授業では、生徒の反応を見ながら説明を変えられます。答えが合っていても、考え方が正しいかを確認できます。ニュースに対する本人の疑問を、次の授業の題材にできます。課題が遅れたときも、責めるだけでなく、どこで止まったかを確認できます。
情報ラボが目指しているのは、情報Ⅰを「受験のために仕方なく覚える科目」にすることではありません。新しい技術の仕組みを知ること、自分のスマートフォンの中にどれほどの情報が入るかを計算すること、自分が書いたプログラムが動くこと、ニュースに対して自分の疑問を持つこと。このような学習上の面白さがあるから、次の授業へ進めます。
楽しい授業とは、簡単なことだけを扱う授業ではありません。難しい内容でも、何をしているかが分かり、自分で答えへ近づき、講師から具体的な反応を受けられる授業です。共通テストで92点を目指すには、相応の演習と修正が必要です。だからこそ、継続できる授業であることが重要です。
情報ラボの指導方針
情報Ⅰを専門科目として指導する
情報Ⅰは、複数分野を含む独立した教科です。情報ラボでは、他教科の付属的な指導ではなく、情報社会、デジタル化、プログラミング、ネットワーク、データ活用を一つの体系として扱います。
完全マンツーマンで理解度に合わせる
既にプログラミング経験がある生徒と、パソコン操作に不安がある生徒では、必要な説明が異なります。完全マンツーマン授業では、理解度や目標に応じて、説明の深さ、問題量、宿題を調整します。
授業スライドを復習に使う
授業後にスライドを共有し、復習できるようにします。授業中にすべてをノートへ書き写すことより、説明を理解することを優先します。
宿題でアウトプットする
授業で扱った内容を、計算、調査、プログラム実行、共通テスト問題などの形で再現します。
生徒の疑問を授業へ反映する
気になるニュースや、情報技術に関する疑問を共有してもらい、必要に応じて授業で扱います。
共通テストだけで終わらない学びを目指す
情報Ⅰの知識は、テストのためだけに使うものではありません。AI、SNS、著作権、個人情報、データ、プログラミング、ネットワークは、大学や社会でも必要になります。
成果が出た理由
36点から92点へ伸びた事例で考えられる主要因
情報ラボの指導記録上、36点から92点へ伸びた成果は、単一の方法だけで説明できるものではありません。主な要因は、次のように整理できます。
- 情報Ⅰの全範囲を分野別に整理した
- 正解・不正解だけでなく失点原因を分析した
- 計算問題を途中式から確認した
- プログラムを一行ずつ追う方法を定着させた
- 資料読解問題の条件を整理した
- 基礎問題での取りこぼしを減らした
- 共通テスト形式へ段階的に移行した
- 解説後に自力で解き直した
ただし、本番の結果は、本人の学習、授業外での復習、問題演習、当日の対応など、複数の要素によって生まれたものです。塾の授業だけによる成果として単純化することはできません。
高校1年生の事例で確認できた成果
七海さんの全12回では、次のことが確認できました。
- 情報関連ニュースを自分で探した
- ニュースの要約だけでなく疑問を示した
- 128GBをbitへ換算した
- 画像の画素数とデータ量を求めた
- ランレングス法と圧縮率を計算した
- フローチャートの処理結果を求めた
- 自分でプログラムを入力し、実行した
- 共通テスト形式の問題で正答した
- 授業スライドを使い、各回の復習を続けた
この段階では、共通テスト本番の点数を評価する時期ではありません。まず、情報Ⅰを未知の科目のまま高校生活へ持ち込まず、基本分野を一通り学んだことに意味があります。
同じ悩みを持つ保護者様へ
情報Ⅰをいつから始めるべきか
高校1年生から始める場合、学校授業の予習と理解の定着に時間を使えます。高校3年生から始める場合でも、現在の得点と弱点を確認し、優先順位を決めれば対策は可能です。ただし、他教科との兼ね合いを考えると、早い段階で一度全範囲を見ておく方が、受験学年の負担を軽くできます。
プログラミング未経験でも受講できるか
受講できます。変数、分岐、繰返しなどの基本から進めます。最初から複雑なコードを書ける必要はありません。
パソコンが得意でなくても大丈夫か
日常的な操作に不安がある場合も、授業中に確認しながら進めます。情報Ⅰの得点力は、機器操作の速さだけで決まりません。
36点からでも9割を目指せるか
情報ラボには、演習段階の36点から、本番92点へ伸びた指導実績があります。ただし、現在の36点がどのような失点で構成されているかによって、必要な学習量と期間は異なります。全員が同じ結果になるとは限りません。まず答案や模試結果を確認し、分野別の状況を分析する必要があります。
まとめ
共通テスト情報Ⅰで9割を突破するためには、用語暗記だけでは不十分です。情報社会、デジタル化、プログラミング、ネットワーク、データ活用を体系的に学び、初めて見る資料や処理に知識を適用する必要があります。
情報ラボでは、共通テスト情報Ⅰの演習で100点満点中36点だった受験生が、本番で92点を取得した指導実績があります。56点の上昇は、特定の裏技によるものではありません。基礎知識を整理し、計算過程を確認し、プログラムを一行ずつ追い、失点原因を修正し、共通テスト形式へ段階的に進んだ結果です。
また、共立女子第二高等学校へ進学した七海さんは、高校入学前から全12回の基本コースを受講しました。情報社会のニュースを調べ、bitとB、画像のデータ量、圧縮率を計算し、プログラムを書いて実行し、ネットワークと共通テスト問題まで進みました。
情報Ⅰは、受験のためだけの科目ではありません。SNSをどう利用するか、AIの回答をどう評価するか、個人情報をどう守るか、データがどのように表現されるか、プログラムがどのように動くかを学ぶ科目です。AI時代だからこそ、情報技術に任せきりになるのではなく、その仕組みを理解し、自分の目的に応じて使う力が必要です。情報ラボでは、共通テストの得点だけでなく、大学や社会でも使える情報活用能力を育てることを目指しています。
共通テスト情報Ⅰ・9割突破を目指す方へ
次のようなお悩みがある場合は、情報ラボへご相談ください。
- 共通テスト情報Ⅰの模試で点数が取れない
- 30点台、40点台から何を復習すべきか分からない
- プログラミング問題になると手が止まる
- 2進法、bit、B、データ量の計算が苦手
- ネットワーク用語を覚えても問題が解けない
- 高校1年生から情報Ⅰを予習したい
- 学校で情報Ⅰの授業が始まる前に全体像を学びたい
- 共通テストで8割、9割を目指したい
- 情報系学部への進学を考えている
- オンラインでマンツーマン指導を受けたい
ご相談時には、模試や問題集の答案、学校の教科書、現在の学年、志望校、受験予定科目などをご共有いただけると、現在の課題を分析しやすくなります。
著者情報
著者:株式会社数強塾 代表取締役 藤原進之介
株式会社数強塾代表取締役。数強塾グループにおいて、数学専門塾「数強塾」および情報Ⅰ専門塾「情報ラボ」などを運営しています。生徒一人ひとりの理解度、学校進度、志望校、答案の状況に合わせたマンツーマン指導を重視しています。情報Ⅰについては、情報社会、情報デザイン、デジタル化、プログラミング、ネットワーク、データ活用を体系的に扱い、学校授業の予習・定期テスト対策から大学入学共通テスト対策まで対応しています。
FAQ
Q1.共通テスト情報Ⅰで36点からでも9割を目指せますか?
情報ラボには、演習段階で100点満点中36点だった受験生が、大学入学共通テスト本番で92点を取得した指導実績があります。ただし、現在の失点原因、受験までの期間、学習時間、他教科との兼ね合いによって必要な対策は異なります。同じ結果を保証するものではありません。
Q2.情報Ⅰで9割を取るには、用語を暗記すればよいですか?
用語暗記だけでは不十分です。共通テストでは、図、表、会話文、プログラム、処理手順などを読み取り、知識を適用する必要があります。計算、資料読解、プログラムの実行過程を確認する練習が必要です。
Q3.高校1年生から情報Ⅰを受講できますか?
受講できます。高校入学前や高校1年生から、情報Ⅰの全体像と基礎を学ぶことができます。学校授業の予習として受講することも可能です。
Q4.プログラミング未経験でも大丈夫ですか?
大丈夫です。変数、代入、条件分岐、繰返し、フローチャートなどの基本から進めます。授業内容に応じて、実際に簡単なプログラムを入力し、実行することもあります。
Q5.学校の教科書や定期テストにも対応できますか?
対応可能です。学校の教科書、授業スライド、プリント、問題集、定期テスト範囲などを共有していただき、必要な分野を指導します。
Q6.共通テストの過去問だけを解く授業ですか?
過去問演習だけではありません。基礎知識が不足している場合は、分野別の理解から戻ります。基本事項を学んだ後に、共通テスト形式の問題へ進みます。
Q7.bitとB、2進法、データ量の計算だけでも受講できますか?
受講できます。単位変換、画像や音声のデータ量、圧縮率など、苦手な分野を重点的に扱うことも可能です。
Q8.オンライン授業でもプログラミングを学べますか?
学べます。画面共有、授業スライド、プログラム実行環境などを使いながら、コードの入力と実行を確認します。
Q9.宿題が遅れた場合はどうなりますか?
未提出のまま放置せず、提出できるかを確認します。解けない場合は、どこが分からないかを整理し、次回授業で解説します。必要に応じて課題量も調整します。
Q10.情報Ⅰの指導は共通テスト対策だけですか?
共通テスト対策に加え、学校授業の予習、定期テスト対策、情報系学部への基礎学習にも対応しています。情報技術を大学や社会で活用するための理解も重視します。
本記事は個別の指導実績および指導例であり、すべての受講生に同じ点数、学習期間、成果を保証するものではありません。


