英語の長文が読めない原因は、単語でも速読でもありません。一文の構造を、根拠をもって切れないことです。「なんとなく」で訳せてしまう文が積み重なると、本当に難しい一文の前で必ず止まります。このシリーズは、大学入試で問われる構文を全100項目に分解し、1項目につきオリジナル英文6〜7文を、毎回同じ5ステップで精読していく無料教材です。基礎30本・標準40本・難関30本の3段階で、共通テストから旧帝大・早慶の和訳問題までを一本の道でつなぎます。演習問題はすべて登録不要・完全無料です。
このシリーズの使い方
- まず自分で切る。 記事を開いたら、いきなり解説を読まずに「今日の一文」を自力で構造分解してください。答えを見てから理解した気になるのが、最も効率の悪い勉強法です。
- 5ステップで答え合わせをする。 述語動詞を数える → 主節のSVを確定する → かたまりを括弧でくくる → 修飾関係を1本ずつ決める → 直訳から自然な和訳へ。ずれた工程が、あなたの弱点です。
- 演習問題で型を固める。 各記事末尾の演習問題(登録不要)で、同じ構文を別の英文で処理します。1項目3日空けて2回やると定着します。
全100項目の全体像
| 段階 | 本数 | 対象レベル | 扱う中身 |
|---|---|---|---|
| 基礎 | 30本 | 共通テスト〜中堅私大 | 文型・関係詞・準動詞・比較・仮定法の土台。ここが崩れていると、上の30本は何度読んでも身につきません。 |
| 標準 | 40本 | MARCH・地方国公立 | 無生物主語・名詞構文・強調構文・倒置・識別問題。合否を分けるのは、ほぼこの40本の中にあります。 |
| 難関 | 30本 | 旧帝大・早慶・医学部 | 二重限定・連鎖関係詞・比較の復元・多重ネスト。和訳問題で差がつく領域を、一文ずつ完全に解剖します。 |
どこから始めるか迷ったら、No.1から順に進めてください。すでに関係詞や分詞構文に不安がないなら、標準(No.31)から入っても構いません。難関レベルは、基礎・標準の判定作業が「考えずにできる」状態になってから取り組むのが最短です。
9つの編から入る
100項目は、同じ原理でまとまる9つの編に分けてあります。「関係詞だけ一気に固めたい」「比較と否定が不安」といったときは、番号順ではなく編から入るほうが早く仕上がります。各編には、その編を貫く原理・学習順・つまずきの型がまとめてあります。
| 編 | 項目数 | 開始 |
|---|---|---|
| 文の骨格編 | 15項目 | No.1 ほか |
| 関係詞編 | 14項目 | No.6 ほか |
| 準動詞・分詞構文編 | 16項目 | No.11 ほか |
| 比較・否定編 | 12項目 | No.19 ほか |
| 倒置・強調・譲歩編 | 9項目 | No.46 ほか |
| 仮定法・時制編 | 10項目 | No.18 ほか |
| 名詞構文・同格編 | 8項目 | No.31 ほか |
| 識別編 | 8項目 | No.3 ほか |
| 接続・省略・慣用編 | 8項目 | No.26 ほか |
基礎編(1〜30)― 共通テスト〜中堅私大
文型・関係詞・準動詞・比較・仮定法の土台。ここが崩れていると、上の30本は何度読んでも身につきません。
文型
- No.1 第5文型SVOCの見抜き方|make O C を一発で判定する
扱う一文のテーマ:教育・学習環境 - No.2 第4文型SVOOの見抜き方|to型・for型の書き換え
扱う一文のテーマ:図書館・情報アクセス
節の識別
- No.3 名詞節をつくるthatの発見|省略の復元まで
扱う一文のテーマ:科学的思考 - No.30 間接疑問の語順|疑問詞の後ろがS+Vなら名詞のかたまり
扱う一文のテーマ:心理学の実験
形式主語
- No.4 形式主語It ~ that構文|真主語の見つけ方
扱う一文のテーマ:睡眠と健康
形式目的語
- No.5 形式目的語のit|なぜitを訳さないのか
扱う一文のテーマ:交通と都市
関係詞
- No.6 主格の関係代名詞who/which|先行詞の決め方
扱う一文のテーマ:ボランティア・地域社会 - No.7 目的格の関係代名詞と省略|名詞の直後にSVが来たら
扱う一文のテーマ:読書習慣 - No.8 所有格の関係代名詞whose|1かたまりで読む
扱う一文のテーマ:絶滅危惧種 - No.9 関係副詞where/whenの読み方|完全文で判定
扱う一文のテーマ:気候と季節 - No.10 前置詞+関係代名詞|前置詞の出どころを復元する
扱う一文のテーマ:建築と空間
準動詞
- No.11 現在分詞の後置修飾|名詞+ingを動詞と読まない
扱う一文のテーマ:海洋プラスチック - No.12 過去分詞の後置修飾|過去形との決定的な見分け方
扱う一文のテーマ:考古学・遺跡 - No.13 to不定詞の名詞的用法|位置で用法を確定する
扱う一文のテーマ:宇宙探査 - No.14 to不定詞の形容詞的用法|名詞との関係を復元する
扱う一文のテーマ:水資源 - No.15 to不定詞の副詞的用法|目的・結果・原因を確定する
扱う一文のテーマ:登山と安全 - No.16 動名詞の主語と意味上の主語|かたまりの範囲を切る
扱う一文のテーマ:食品ロス
分詞構文
- No.17 分詞構文の基本|接続詞の復元を原理から
扱う一文のテーマ:農業と技術
態
- No.18 受動態とby以外の前置詞|be known to/as/forの使い分け
扱う一文のテーマ:感染症と公衆衛生
比較
- No.19 比較級とthan以下の省略復元|比較対象をそろえる
扱う一文のテーマ:オンライン学習 - No.20 最上級相当表現|no other ~ thanを論理から
扱う一文のテーマ:言語の多様性 - No.21 as ~ as の基本と否定|2つのasの役割の違い
扱う一文のテーマ:音楽と脳
時制
- No.22 現在完了と過去の区別|時を表す副詞句で一発判定
扱う一文のテーマ:再生可能エネルギー
助動詞
- No.23 助動詞+have p.p.の読み分け|推量と後悔を切り分ける
扱う一文のテーマ:歴史の再評価
仮定法
- No.24 仮定法過去の基本形|if過去形とwouldをセットで読む
扱う一文のテーマ:デジタル・デトックス - No.25 仮定法過去完了と時制のズレ|過去の反実を読む
扱う一文のテーマ:科学史の分岐点
接続詞
- No.26 対比のwhile・whereas|時と対比を切り分ける
扱う一文のテーマ:都市と地方
構文
- No.27 so ~ that / such ~ that|「とても〜なので」を構造から確定する
扱う一文のテーマ:極地の氷
共通関係
- No.28 andが何と何を結ぶか|等位接続詞の共通関係を決める
扱う一文のテーマ:再野生化
修飾
- No.29 前置詞句の修飾先を決める|形容詞句か副詞句かを確定する
扱う一文のテーマ:博物館と展示
標準編(31〜70)― MARCH・地方国公立
無生物主語・名詞構文・強調構文・倒置・識別問題。合否を分けるのは、ほぼこの40本の中にあります。
無生物主語
- No.31 無生物主語構文の訳し上げ|主語を「〜のおかげで」に変える
扱う一文のテーマ:交通インフラ
名詞構文
- No.32 名詞構文の解体|抽象名詞を動詞に戻して訳す
扱う一文のテーマ:人工知能の普及
同格
- No.33 同格のthat節の見抜き方|完全文なら「〜という」
扱う一文のテーマ:進化生物学 - No.34 同格のofとコンマ同格|所有のofとの見分け方
扱う一文のテーマ:言語習得
挿入
- No.35 コンマ・ダッシュの挿入|外して骨格を先に決める
扱う一文のテーマ:報道とメディア
関係詞
- No.36 関係代名詞の非制限用法|コンマの有無で訳が変わる
扱う一文のテーマ:世界遺産 - No.37 前文全体を受けるwhich|コンマwhichの正体
扱う一文のテーマ:リモートワーク - No.38 連鎖関係代名詞|who I think の正体
扱う一文のテーマ:職業選択 - No.39 複合関係代名詞whatever|名詞節と譲歩の判別
扱う一文のテーマ:情報の信頼性 - No.40 however+形容詞の譲歩|引き寄せの語順
扱う一文のテーマ:科学的懐疑 - No.63 擬似関係代名詞as/but/than|空席で見抜く
扱う一文のテーマ:古典と教養
分詞構文
- No.41 独立分詞構文|分詞の前の名詞は意味上の主語
扱う一文のテーマ:経済格差 - No.42 付帯状況のwith O C|「〜したまま」の判定法
扱う一文のテーマ:登山・自然観察 - No.43 完了分詞構文having p.p.|時のズレを読む
扱う一文のテーマ:移住と文化 - No.44 being省略の分詞構文|コンマ+形容詞の正体
扱う一文のテーマ:火山と防災 - No.45 分詞構文の意味上の主語|懸垂分詞を見抜く
扱う一文のテーマ:実験レポート
譲歩
- No.46 譲歩のas|形容詞 as S V の判定法
扱う一文のテーマ:芸術と評価 - No.47 no matter how / whatever の譲歩|副詞節を外して主節を見つける
扱う一文のテーマ:技能習得
強調
- No.48 強調構文 It is ~ that の基本|外して戻せば一発で判定できる
扱う一文のテーマ:発明と発見
識別
- No.49 強調構文と形式主語の識別|that節が完全文か不完全文かで決まる
扱う一文のテーマ:教育政策 - No.61 asの識別|後ろの形だけで用法を確定する手順
扱う一文のテーマ:時間感覚 - No.62 thatの識別6用法|完全文か不完全文かで切る
扱う一文のテーマ:記憶のメカニズム
倒置
- No.50 否定語句が文頭に出る倒置|疑問文の語順になる理由を証明する
扱う一文のテーマ:極限環境の生物 - No.51 場所・方向句が文頭に出る倒置|MVS型で主語を後ろに探す
扱う一文のテーマ:河川と生態系
仮定法
- No.52 ifの省略による倒置|なぜ疑問文の語順になるのか
扱う一文のテーマ:リスク管理 - No.53 ifのない仮定法|but for・withoutを条件と読む
扱う一文のテーマ:経営判断
否定
- No.54 部分否定の見抜き方|not all は「全部ではない」
扱う一文のテーマ:統計の読み方 - No.55 二重否定の読み方|否定2つを肯定に変換する手順
扱う一文のテーマ:哲学的思考 - No.56 準否定語hardly / fewの読み方|否定の射程を見極める
扱う一文のテーマ:深海探査
比較
- No.57 クジラ構文 no more A than B|「差ゼロ」の原理から導く
扱う一文のテーマ:動物の知能 - No.58 not so much A as B|「AというよりB」を原理から導く
扱う一文のテーマ:科学と技術の関係 - No.59 the 比較級, the 比較級|2つのtheの正体を原理から
扱う一文のテーマ:練習と上達 - No.60 比較対象をそろえる|that / those / one の正体を見抜く
扱う一文のテーマ:言語間の比較
準動詞
- No.64 動名詞の意味上の主語|所有格・目的格で見抜く
扱う一文のテーマ:公共政策 - No.65 不定詞の意味上の主語for/of|ofになる理由
扱う一文のテーマ:倫理的判断 - No.66 完了不定詞to have p.p.|時のズレの正体
扱う一文のテーマ:考古学的発見 - No.67 結果のto不定詞|only to の訳し下ろし方
扱う一文のテーマ:探検と失敗
接続詞
- No.68 目的のso that|結果のso thatと一発で切り分ける
扱う一文のテーマ:都市の緑化
語法
- No.69 prevent A from doing|分離のfromで動詞語法を束ねる
扱う一文のテーマ:防災
時制
- No.70 時制の一致と例外|過去形をそのまま訳さない
扱う一文のテーマ:科学教育
難関編(71〜100)― 旧帝大・早慶・医学部
二重限定・連鎖関係詞・比較の復元・多重ネスト。和訳問題で差がつく領域を、一文ずつ完全に解剖します。
主語把握
- No.71 節が主語になる長い主部|述語動詞から終点を決める
扱う一文のテーマ:意思決定の科学 - No.72 主語と動詞が離れる文|主部を飛び越える技術
扱う一文のテーマ:惑星科学 - No.94 what節主語と対比構造|beの前後を結ぶ
扱う一文のテーマ:創造性
関係詞
- No.73 二重限定|関係詞が2つ重なる文の読み方
扱う一文のテーマ:研究者の資質 - No.74 先行詞が離れた関係詞節|先行詞を一つに決める技術
扱う一文のテーマ:気候モデル - No.75 関係詞節内の挿入|挿入を外せば構造が見える
扱う一文のテーマ:歴史叙述
名詞構文
- No.76 名詞構文の完全解体|主格のofと目的格のof
扱う一文のテーマ:言語と思考 - No.77 抽象名詞+前置詞句の連鎖|of が続く文を階層で切る
扱う一文のテーマ:制度設計
識別
- No.78 同格節と関係詞節の見分け|that の後ろが完全文か
扱う一文のテーマ:科学哲学 - No.91 the fact that の処理と主節の発見
扱う一文のテーマ:歴史認識 - No.93 whatの識別|不完全文かどうかで決める
扱う一文のテーマ:アイデンティティ - No.97 条件と譲歩の識別|if / even if / unless で意味が反転する
扱う一文のテーマ:環境政策
並列
- No.79 A, B, and C の階層を見抜く|and が2つある文の切り方
扱う一文のテーマ:生態系サービス
共通関係
- No.80 共通関係のくくり出し|V1 and V2 が同じOを取る文
扱う一文のテーマ:データ解析
倒置
- No.81 倒置と挿入が同時に起こる文|2段階の復元手順
扱う一文のテーマ:文明論
比較
- No.82 than以下の省略を完全復元する|比較の軸を1本に決める
扱う一文のテーマ:教育の効果測定 - No.83 than / as の後ろの倒置|than does の正体を見抜く
扱う一文のテーマ:認知科学
譲歩
- No.84 譲歩の倒置 Be it ~ / Try as he might|文語の型を見抜く
扱う一文のテーマ:技術と労働
仮定法
- No.85 仮定法の混合時制|条件と帰結の時をずらして読む
扱う一文のテーマ:公衆衛生の歴史
法助動詞
- No.86 要求・提案のshouldと仮定法現在|that節が原形になる理由
扱う一文のテーマ:科学者の倫理
慣用
- No.87 独立不定詞と慣用表現|文型から切り離す3つのテスト
扱う一文のテーマ:議論の作法
対照
- No.88 対照構文と倒置の複合|whereas文の切り方
扱う一文のテーマ:比較文化
相関
- No.89 not only の倒置と並列|AとBをそろえる
扱う一文のテーマ:都市の再生
構文
- No.90 so ~ as to の完全解体|程度と結果を1文で読む
扱う一文のテーマ:材料科学
修飾
- No.92 前置詞句が幾重にも主語を修飾する文|階層で解く
扱う一文のテーマ:国際関係
省略
- No.95 共通語句の省略と代動詞do so|検算で見つける
扱う一文のテーマ:行動変容 - No.96 代不定詞to|toの後ろに何が省略されたか
扱う一文のテーマ:進路選択
ネスト
- No.98 関係詞・同格・挿入の三重入れ子|外側から括弧を閉じる
扱う一文のテーマ:脳科学
総合
- No.99 複数構文が合流する一文|倒置・比較・名詞構文を同時に処理する
扱う一文のテーマ:民主主義と情報 - No.100 超長文一文の完全解剖|60語の卒業試験に99項目を総動員する
扱う一文のテーマ:人間と技術の未来
無料演習プリント(登録不要)
この記事の派生パターンと類題は、そのまま演習として使えます。解答と構造の解説はすべて本文に入れてあるので、会員登録もメールアドレスの入力も不要です。解説を見ずに、もう一度自力で構造を切ってみてください。
100項目それぞれに、A4で2ページ(1枚目が問題、2枚目が解答と解説)の演習プリントを用意しています。各記事の「無料演習プリント」欄から、会員登録もメールアドレスの入力もなしにダウンロードできます。1セット8問(構文チェック4問・和訳2問・誤読の訂正1問・語句整序1問)で、英文はすべて記事本文とは別のオリジナルです。
よくある質問(FAQ)
Q. 英文解釈は、単語や文法より先にやるべきですか?
中学英文法と基本的な語彙が入っているなら、英文解釈は早く始めるほど有利です。構文の判定ができないまま単語だけ増やしても、長文の中で意味を確定できないからです。ただし文法事項そのものが曖昧なら、該当分野を先に埋めてください。このシリーズは各記事で必要な文法を毎回説明しているので、並行して進めることもできます。
Q. 1日に何本進めるのが適切ですか?
1日1本、じっくり15〜20分が基本です。100本を3〜4か月かけて一周し、そのあと苦手な項目だけ二周目に入る形が最も定着します。まとめて何本も読むと、解説を読んだ満足感だけが残り、自分で構造を切る力はつきません。
Q. このシリーズの英文は入試の過去問ですか?
いいえ。掲載している英文はすべて数強塾のオリジナルです。入試で頻出のテーマと構文を再現して書き下ろしているため、過去問の丸暗記にならず、初見の英文に対する処理力がそのまま鍛えられます。
Q. 共通テストしか使わない場合でも、難関編はやるべきですか?
共通テストだけなら、基礎30本と標準40本を確実に仕上げるほうが得点につながります。共通テストで問われるのは構文判定の「速さ」なので、難しい構文を増やすより、標準までの判定を無意識にできる状態にするのが先です。国公立二次や難関私大で和訳・説明問題が出る場合は、難関編まで進めてください。
Q. 構文が苦手で、何から手をつければいいかわかりません。
まずNo.1から順に10本だけ進めてみてください。10本やると、自分がどの工程(述語動詞の把握・修飾先の決定・訳出)でつまずいているかが見えてきます。そこが特定できれば、あとはその工程を含む項目を重点的に回すだけです。自力での特定が難しい場合は、数強塾の体験授業で、あなたの答案を見ながら一緒に構造を切っていくこともできます。
構文が「読めない」を「読める」に変える ― 数強塾の体験授業
数強塾は数学専門塾として培った「答案に直接手を入れる」指導を、英文解釈にも同じ精度で行っています。プロ講師のみ・完全1対1。あなたが今つまずいている一文を、その場で一緒に切ってみませんか。