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正方形の紙を折った図から角度を求める問題です。折り返しで「角度が等しくなる」だけでなく、「長さも変わらない」ことに注目すると、最後は二等辺三角形の問題として解けます。角度問題の基本的な見方や補助線の考え方は、先に角度問題の解き方と補助線の見つけ方で確認できます。
問題1
右の図のように、正方形の紙を折り曲げたとき、アの角度は何度ですか。

- 出典表記:大宮開成中
- 年度:元資料に記載がないため未記載
問題1の解答・解説
答えは65°です。
解説で使う点の名前
元の問題図には点名がないため、解説の中だけで次のように名前を付けます。
- A:正方形の左下の頂点
- D:正方形の右下の頂点
- P:折る前の左上の頂点
- B:折り目と正方形の上辺が交わる点
- C:Pを折り返した後の点(図の中央付近の頂点)
求めるアは、三角形ACDのCの角、つまり ∠ACD です。
最初に考えたいこと
70°からアを直接求めようとすると、角度のつながりが見えません。最初に見るべき手がかりは次の2つです。
- 正方形の上辺と左辺は垂直なので、70°の隣には20°ができる。
- 紙を折る操作は折り目を軸とする線対称なので、折る前後で角度と長さが保たれる。
そこで、まず折り目と左辺の間の20°を求め、その20°を折った後の図へ移します。
なぜこの発想になるのか
紙の折り返しでは、折り目上の点A、Bは動きません。一方、左上の頂点PはCへ移ります。そのため、線分APは線分ACへ、線分BPは線分BCへ重なります。
折り目ABをはさんだ対応する角は等しいので、
∠PAB = ∠BAC
です。また、折っても線分の長さは変わらないため、
AP = AC
です。この「等しい角」と「等しい長さ」の両方を使うことが、この問題の中心です。
なぜこの方法で解けるのか
最終的に求めたい∠ACDは、三角形ACDの角です。三角形ACDで AC=AD を示せれば二等辺三角形になり、Aの角を1つ求めるだけでCの角も決まります。
AC=AD になる理由は、折り返しにより AC=AP、正方形の辺なので AP=AD だからです。したがって、途中で求めるべき角は三角形ACDの頂角 ∠CAD だと分かります。
解答・途中式
正方形の上辺と左辺がつくる角は90°です。図の70°から、折り目ABと左辺APがつくる角は、
90° - 70° = 20°
となります。つまり、
∠PAB = 20°
です。
折り返しによってAPはACへ移るので、折り目ABの反対側にも同じ20°ができます。
∠BAC = 20°
正方形の上辺と下辺ADは平行です。そのため、折り目ABと下辺ADがつくる角は70°です。よって三角形ACDのAの角は、
∠CAD
= ∠DAB - ∠CAB
= 70° - 20°
= 50°
です。
次に、折り返しと正方形の性質から、
AC = AP
AP = AD
なので、
AC = AD
です。したがって三角形ACDは、Aを頂角とする二等辺三角形です。CとDの角は等しいため、
∠ACD
= (180° - 50°) ÷ 2
= 65°
となります。したがって、
ア = 65°
です。
検算
三角形の内角の和で確認
三角形ACDの3つの角は、
50° + 65° + 65° = 180°
となり、内角の和と一致します。
線対称を方向角で確認
下辺ADの向きを0°とすると、折り目ABの向きは70°、折る前の左辺APの向きは90°です。90°の線を70°の折り目で反射すると、折った後のACの向きは、
2 × 70° - 90° = 50°
です。これは途中で求めた ∠CAD=50° と一致します。
よくある誤り
- 70°を2で割って35°とする。 折り目が二等分するのは、折る前の線と折った後の対応する線がつくる角です。図に書かれた70°そのものを二等分するわけではありません。
AC=ADの理由を書かずに二等辺三角形とする。AC=APは折り返し、AP=ADは正方形の性質という2段階の根拠が必要です。
次に解く問題・関連解説
この問題で身につく考え方
- 折り返しを線対称として捉える
- 正方形の直角と平行線から必要な角を作る
- 折り返しによる長さの保存から二等辺三角形を見つける
- 答えだけでなく、等しい角・辺の根拠を言葉で示す
数強塾で答案の考え方を確認する
途中式を書いたものの、どの角や辺に注目すればよいか分からない場合は、答案を見ながら最初の手がかりまで戻って確認できます。
出典・制作情報
- 出典表記:大宮開成中
- 元資料:数樂掲載PDF
- 利用許可:数樂管理人の掲載許可を取得済み(2026年8月7日、運営者確認)
- 原文・図版確認:2026年8月7日
- 解説制作:数強塾
次に解く問題・この単元の解説
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