自治医科大学 2014年度 数学

藤原進之介です。このページでは自治医科大学2014年度の数学過去問の問題資料と学習情報を無料公開しています。掲載している問題・解答・解説の範囲は、ページ内の各見出しでご確認ください。

今日の一問
次の問いに答えなさい。
  • 問1
自治医科大学医学部 2014年度 数学の傾向と解答・解説【数強塾オリジナル】
——さて、どこから手をつける?
続きの小問と、答え・考え方は本文で解説します。

数学 問題

📑 この年度の大問インデックス(全25問)

解説が長いので、解きたい大問へ直接移動できるようにしています。解けなかった問題は、解説を読んだあとに同じ型の問題で当て直すと定着が速くなります。

型から探したいときは解法パターン事典、他の年度は過去問解説の総索引から。

🧭 自治医科大学 2014年度数学|大問ごとに「使う型」を対応させた表

解けなかった大問がどの型に属するのかを一覧にしました。解説を読んだあと、型のページで同じ判断を使う問題を数問当てると定着が速くなります。この年度は難易度と目標時間を掲載していないため、それらは載せていません。

大問出題テーマ使う型(解法パターン事典)
【2】問2(指数の対称式指数・対数
【3】問3(指数方程式)指数・対数
【4】問4(対数不等式)指数・対数
【5】問5(三角関数の式の値)三角関数
【6】問6(三角方程式)三角関数
【7】問7(放物線と直線が接する整数条件)整数
【8】問8(確率・同色3個)確率
【9】問9(反復試行の確率)条件付き確率・独立・反復試行
【11】問11(円と直線・三角形の面積の最大)積分法(数II)
【12】問12(外接円の中心と面積比)図形と計量
【13】問13(円の接線と別の円の弦)接線と法線
【14】問14(楕円の接線)2次曲線
【15】問15(漸化式と和)漸化式の全型
【16】問16(等比数列と等差数列の融合)数列・漸化式
【17】問17(平面ベクトル・交点)ベクトルの図形への応用
【18】問18(空間ベクトル・垂直条件)空間ベクトル
【19】問19(正四面体と内積空間ベクトル
【21】問21(4次関数の最大・最小)最大・最小の全型
【23】問23(定積分で定まる関数の最小)積分法(数II)
【24】問24(定積分の計算)積分法(数II)
【25】問25(媒介変数表示の曲線と接線・面積)接線と法線

型の全体像は解法パターン事典、他の年度・他大学は過去問解説の総索引から。自治医科大学の年度一覧は各ページ末尾のナビでも確認できます。

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自治医科大学医学部 2014年度 数学の傾向と解答・解説【数強塾オリジナル】

出題形式と傾向:マークシート方式の単問25問。試験時間は表紙記載どおり9時00分〜10時20分の80分で、答がすべて0〜9の一桁になるよう設計された高速処理型セットです。分野は、整式の除法(問1)、指数の対称式・指数方程式(問2・3)、対数不等式(問4)、三角関数の式の値と方程式(問5・6)、放物線と直線の接する条件(問7)、確率(問8・9)、円に内接する四角形(問10)、円と直線・面積の最大(問11)、外接円と面積比(問12)、円の接線と弦(問13)、楕円の接線(問14)、漸化式と和(問15)、等比・等差の融合(問16)、平面ベクトルの交点(問17)、空間ベクトル(問18・19)、分数関数の最大(問20)、4次関数の最大最小(問21)、距離の最小(問22)、定積分で定まる関数の最小(問23)、定積分計算(問24)、媒介変数表示の曲線と面積(問25)と、数学I A II B IIIをほぼ全域カバーします。

合否を分ける点・時間配分:1問あたり約3分。問2・3・6・8・9・24のような「型を知っていれば1分以内」の問題を序盤で確実に回収し、計算量のある問12・13・21・25に時間を残す配分が現実的です。また「p−qの値」「128Sの値」のように答を一桁に加工させる誘導が多く、割り切れない値が出たら即座に計算ミスを疑えるという検算装置にもなっています。分数のまま最後まで正確に運ぶ計算体力が合否を分けます。

※以下の解答・解説はオンライン数学専門塾「数強塾」による独自作成です(全問、正攻法と数値代入による二重検算済み)。問題原文は上記の大学発表PDFをご参照ください。

問1(整式の除法) 答:5

【📖大切な定義】割り算の恒等式:A(x)=B(x)Q(x)+R(x)(R の次数は B の次数未満)。「割り切れる=R が恒等的に0」という対応が崩れると、係数比較の式が立てられません。

【👀ここに注目】p、q が整数とは限りません。マーク式でも係数は分数になり得ます。求めるのは p−q だけです。

方針・解答:x⁵+3x⁴+px³+qx−2 を x²+3x+4 で筆算すると、商は x³+(p−4)x−3(p−4)、余りは {q+5(p−4)}x+{12(p−4)−2}。余り0より 12(p−4)=2 かつ q=−5(p−4)。よって p−4=1/6、p=25/6、q=−5/6。p−q=25/6+5/6=5

【✅検算】(x²+3x+4)(x³+x/6−1/2) を展開すると x⁵+3x⁴+(25/6)x³−(5/6)x−2 に一致。

問2(指数の対称式) 答:2

【📖大切な定義】t=u+1/u(u>0)は相加相乗平均より t≧2 で、等号は u=1 のときに限ります。

【👀ここに注目】u=x^{1/4} とおくと u+1/u=2。等号成立条件から即座に u が確定します。

方針・解答:u+1/u=2 かつ u>0 より u=1、すなわち x=1。よって x^{3/4}+x^{−3/4}=1+1=2。対称式で解くなら u³+1/u³=(u+1/u)³−3(u+1/u)=8−6=2 としても同じです。

【✅検算】x=1 を元の条件に代入:1+1=2 で成立し、求値式も 2。

問3(指数方程式) 答:3

【📖大切な定義】a>0、a≠1 のとき a^X=a^Y ⇔ X=Y(指数関数の単調性)。底をそろえないとこの同値変形は使えません。

【👀ここに注目】16/9=(4/3)²=(3/4)^{−2} なので、底を 3/4 に統一できます。

方針・解答:(16/9)^{x−1}=(3/4)^{−2(x−1)} より、方程式は (3/4)^{2x}=(3/4)^{−2x+2}。指数比較で 2x=−2x+2、x=1/2=a。6a=3

【✅検算】x=1/2:左辺=(3/4)¹=3/4、右辺=(16/9)^{−1/2}=3/4 で一致。

問4(対数不等式) 答:2

【📖大切な定義】真数条件:log の中身は正。これを忘れると存在しない解を数えてしまいます。底の変換により 4log₄(x−1)=2log₂(x−1)。

【👀ここに注目】真数条件 x+1>0 かつ x−1>0 から、整数 x は x≧2 に限られます。

方針・解答:不等式は log₂{(x+1)(x−1)²}>0、すなわち (x+1)(x−1)²>1。x=2 のとき 3·1=3>1 で成立。x≧2 が前提なので、最小の整数は x=2

【✅検算】x=2:log₂3+2log₂1=log₂3≈1.58>0 で成立。

問5(三角関数の式の値) 答:1

【📖大切な定義】1−cos²θ=sin²θ。相互関係を因数分解 (1−cosθ)(1+cosθ) の形で使えるかがこの問題の生命線です。

【👀ここに注目】θ の値は定まらないのに a が定数として問われている=式が θ によらない定数に化けるはずです。

方針・解答:sinθ·(1/tanθ)=cosθ。第2項は sin²θ/(cosθ−1)=(1−cos²θ)/(cosθ−1)=−(1+cosθ)。よって a=cosθ−(1+cosθ)=−1。a²=1

【✅検算】θ=π/3:sinθ(1/√3−√3)=(√3/2)(−2/√3)=−1 で一致。

問6(三角方程式) 答:1

【📖大切な定義】2倍角公式 cos2θ=1−2sin²θ。cos2θ を sinθ だけで表せることが、sinθ の2次方程式への帰着を可能にします。

【👀ここに注目】解 α、β の和を π で割った値が問われている=単位円上の対称性(sinθ=k の2解は θ と π−θ)が使えます。

方針・解答:1−2sin²θ−3sinθ+1=0 より 2sin²θ+3sinθ−2=0、(2sinθ−1)(sinθ+2)=0。sinθ=1/2(sinθ=−2 は不適)。0≦θ<2π で θ=π/6、5π/6。(α+β)/π=(π/6+5π/6)/π=1

【✅検算】θ=π/6:cos(π/3)−3·(1/2)+1=1/2−3/2+1=0 で成立。

問7(放物線と直線が接する整数条件) 答:7

【📖大切な定義】放物線と直線が接する ⇔ 連立して得る2次方程式の判別式 D=0。「接する」を重解条件に翻訳できないと数え上げに入れません。

【👀ここに注目】D=0 を b について解き、b が整数になる a の条件(偶奇)を調べます。

方針・解答:x²+ax+b=x+a より x²+(a−1)x+(b−a)=0。D=(a−1)²−4(b−a)=0 から b=a+(a−1)²/4。b が整数となるのは a が奇数のとき。a=2m+1 とおくと b=m²+2m+1=(m+1)²。b<10 より (m+1)²<10、すなわち m+1=0、±1、±2、±3 の7通り。a はすべて異なるので (a,b) は 7 組。

【✅検算】計算機で a を全整数範囲で走査しても、条件を満たす組は7組のみ。

問8(確率・同色3個) 答:5

【📖大切な定義】同様に確からしい根元事象では P=(favorable な組合せ数)/(全組合せ数)。球は色が同じでも区別して数えるのが原則です。

【👀ここに注目】「3個とも同色」は赤・黄・青の排反な3ケースの和です。

方針・解答:全事象 ₁₀C₃=120。同色は ₄C₃+₃C₃+₃C₃=4+1+1=6。p=6/120=1/20。100p=5

【✅検算】1/20=0.05、100倍で5。分子6の内訳(4+1+1)も総当たりで確認済み。

問9(反復試行の確率) 答:9

【📖大切な定義】反復試行:n 回中ちょうど k 回成功する確率は ₙCₖ p^k(1−p)^{n−k}。「ちょうど」の位置づけが崩れると係数 ₙCₖ を落とします。

【👀ここに注目】正解確率は 1/2 なので p^k(1−p)^{n−k}=(1/2)^{10} とまとめられます。

方針・解答:p=₁₀C₂(1/2)^{10}=45/1024。よって 。答:9

【✅検算】45/5=9。数値でも 1024/5×0.043945…=9.000。

問10(円に内接する四角形) 答:7

【📖大切な定義】円に内接する四角形の対角の和は180°。したがって cos D=cos(180°−B)=−cos B。この符号反転が連立の鍵です。

【👀ここに注目】対角線 AC を△ABC と△ACD の両方から余弦定理で2通りに表します。

方針・解答:△ABC で AC²=7²+7²−2·7·7cosB=98−98cosB。△ACD で AC²=5²+3²−2·5·3cos(180°−B)=34+30cosB。等置して 98−98cosB=34+30cosB、cosB=1/2。AC²=98−49=49、AC=7

【✅検算】34+30·(1/2)=49 で両式が一致。B=60°、D=120° も整合。

問11(円と直線・三角形の面積の最大) 答:5

【📖大切な定義】点と直線の距離 d=|ax₀+by₀+c|/√(a²+b²)。弦の半分は √(r²−d²)。この2つで S が d だけの関数になります。

【👀ここに注目】S=d·√(2−d²) は d²=1 のとき最大(相加相乗平均:d²(2−d²)≦1)。

方針・解答:O から y=2x+k までの距離は d=|k|/√5。S=(1/2)·2√(2−d²)·d=d√(2−d²)。d²(2−d²) は d²=1 で最大値1をとる(このとき d²<2 で2交点条件も満たす)。k²/5=1 より k²=5。M²=5

【✅検算】k² を走査した数値最大化でも k²=5.00 で S=1 が最大。

問12(外接円の中心と面積比) 答:6

【📖大切な定義】中心角は円周角の2倍:∠AOB=2∠ACB。外接円の中心 O が絡む三角形の面積は (1/2)R²sin(中心角) で書けます。

【👀ここに注目】S₂ に必要なのは R と sin2C。正弦定理と余弦定理で sinC、cosC を出せば機械的に求まります。

方針・解答:BC²=9+4−2·3·2·cos60°=7、BC=√7。正弦定理より R=BC/(2sinA)=√7/√3、R²=7/3。S₁=(1/2)·3·2·sin60°=3√3/2。sinC=AB/(2R)=3√3/(2√7)、cosC=(7+4−9)/(2·√7·2)=1/(2√7) より sin2C=2sinC cosC=3√3/14。S₂=(1/2)·(7/3)·(3√3/14)=√3/4。よって 。答:6

【✅検算】座標 A(0,0)、B(3,0)、C(1,√3) で外心を求めると O(3/2, 1/(2√3))、S₂=√3/4 で一致。

問13(円の接線と別の円の弦) 答:4

【📖大切な定義】直線が円の接線 ⇔ 中心から直線までの距離=半径。弦の長さは 2√(r²−d²)。接線条件も弦長も同じ「距離」で処理します。

【👀ここに注目】R(2,0) を通る直線を y=m(x−2) とおき、原点からの距離=1 で m を決めます(傾きは負の指定)。

方針・解答:|−2m|/√(m²+1)=1 より 4m²=m²+1、m²=1/3。負の傾きで m=−1/√3、L:x+√3y−2=0。C2 の中心 (4,0) から L までの距離は |4−2|/2=1。弦長 a=2√(25−1)=2·2√6=4√6。よって a/√6=4

【✅検算】原点から L までの距離 |−2|/√4=1 で接線条件を再確認。24=25−1 も整合。

問14(楕円の接線) 答:9

【📖大切な定義】楕円 x²/a²+y²/b²=1 上の点 (x₀,y₀) における接線は x₀x/a²+y₀y/b²=1。公式が使えないと陰関数微分で数分を失います。

【👀ここに注目】まず点が楕円上にあること(3/4+1/4=1)を確認してから公式を適用します。

方針・解答:接線は 。y について解くと y=(3√3/2)x−6 なので k=3√3/2、k²=27/4。よって 。答:9

【✅検算】陰関数微分 dy/dx=−9x/(4y)=−9√3/(4·(−3/2))=3√3/2 で一致。

問15(漸化式と和) 答:8

【📖大切な定義】a_{n+1}=pa_n+q(p≠1)は特性方程式 α=pα+q の解 α を引いて等比数列 {a_n−α} に直します。この変形が崩れると和が計算できません。

【👀ここに注目】α=1 なので a_n−1=3^{n−1}(a₁−1)=3^{n−1}、つまり a_n=3^{n−1}+1 という見通しの良い形になります。

方針・解答。S₇=(2187−1)/2+7=1100、S₈=(6561−1)/2+8=3288。S_n>2014 をみたす最小の n は 8

【✅検算】漸化式を直接回して逐次加算しても S₇=1100≦2014<S₈=3288。

問16(等比数列と等差数列の融合) 答:9

【📖大切な定義】等比中項:x、y、z が等比数列 ⇔ y²=xz。等差中項:2y=x+z。この2つの中項関係だけで連立が組めます。

【👀ここに注目】求めるのは比 a/c。両辺を c² で割って r=a/c の2次方程式に落とすのが最短です。

方針・解答:等比条件 (2/b)²=(1/a)(1/c) より b²=4ac。等差条件 2b=a+3c。代入して (a+3c)²=16ac。c² で割り r=a/c とおくと r²+6r+9=16r、r²−10r+9=0、r=1、9。r=1 は a=c となり条件 a≠c に反するので r=9

【✅検算】a=9、c=1、b=6:1/9、1/3、1 は公比3の等比、9、6、3 は公差−3の等差で全条件成立。

問17(平面ベクトル・交点) 答:2

【📖大切な定義】P が直線 AQ 上 ⇔ OP=(1−t)OA+tOQ と書ける(係数の和が1)。1次独立な OA、OB の係数比較で t が定まります。

【👀ここに注目】P を AQ 上・BR 上の2通りで表し、OA、OB の係数を等置します。

方針・解答:OQ=(3/5)OB、OR=(2/7)OA。AQ 上:OP=(1−t)OA+(3t/5)OB。BR 上:OP=(2s/7)OA+(1−s)OB。係数比較で 1−t=2s/7、3t/5=1−s。第2式から s=1−3t/5 を代入し 35−35t=10−6t、t=25/29。よって m=4/29、n=15/29。。答:2

【✅検算】O(0,0)、A(1,0)、B(0,1) で直線 AQ と BR を連立すると P(4/29, 15/29) で一致。

問18(空間ベクトル・垂直条件) 答:2

【📖大切な定義】垂直 ⇔ 内積0。c⊥a かつ c⊥b の2本の内積条件と大きさの条件で、c の3成分が(符号を除き)決まります。

【👀ここに注目】2x+y−2z=0 と 3x+4y=0 から y、z を x で表すのが定石です。

方針・解答:3x+4y=0 より y=−3x/4。2x−3x/4−2z=0 より z=5x/8。|c|²=x²(1+9/16+25/64)=x²·125/64=20 より x²=1024/125…とせず、x=8k とおくと c=k(8,−6,5)、|c|²=125k²=20、k²=4/25、k=±2/5。z=±2。|z|=2

【✅検算】c=(16/5,−12/5,2):a との内積 32/5−12/5−4=0、b との内積 48/5−48/5=0、|c|²=(256+144+100)/25=20 で全条件成立。

問19(正四面体と内積) 答:4

【📖大切な定義】1辺1の正四面体では各ベクトルの大きさ1、どの2本の内積も cos60°=1/2。基底 a、b、c の内積表を固定すれば計算は代数だけです。

【👀ここに注目】M=(a+b)/2、N=c/2 と中点を基底で表し、MN、BN を成分計算します。

方針・解答:MN=N−M=(c−a−b)/2、BN=N−B=c/2−b。内積を展開すると (1/4)|c|²−(1/2)b·c−(1/4)a·c+(1/2)a·b−(1/4)b·c+(1/2)|b|²=1/4−1/4−1/8+1/4−1/8+1/2=1/2。よって 8MN·BN=4

【✅検算】座標 O(0,0,0)、A(1,0,0)、B(1/2,√3/2,0)、C(1/2,√3/6,√6/3) で計算しても内積は 0.5。

問20(分数関数の最大) 答:8

【📖大切な定義】微分可能な関数が内点で最大値をとるなら、その点で f′=0(必要条件)。「最大値1をとる」は f(2)=1 と f′(2)=0 の2本の式を与えます。

【👀ここに注目】分母 x²+x+1=(x+1/2)²+3/4>0 なので定義域は実数全体。y=1 との差の符号で最大性を確認できます。

方針・解答:f(2)=1 より (2a+b)/7=1、2a+b=7。商の微分で f′(x)={a(x²+x+1)−(ax+b)(2x+1)}/(x²+x+1)²。f′(2)=0 より 7a−5(2a+b)=0、7a=35、a=5、b=−3。このとき x²+x+1−(5x−3)=(x−2)²≧0 なので確かに最大値1。a−b=5−(−3)=8

【✅検算】y=(5x−3)/(x²+x+1) を数値走査すると最大値1.000 を x=2 でとる。

問21(4次関数の最大・最小) 答:4

【📖大切な定義】閉区間での最大最小は「極値と端点の値」の比較で決まります。増減表を省くと端点の比較を落とします。

【👀ここに注目】y′=4ax²(x−3) は a>0 のもとで区間 [1,4] 内の符号が x=3 の前後でのみ変化します。

方針・解答:[1,3] で減少、[3,4] で増加なので最小は x=3 で 81a−108a+b=−27a+b=−24。最大は端点比較:y(1)=−3a+b、y(4)=256a−256a+b=b。a>0 より b の方が大きく、最大値 b=3。−27a+3=−24 から a=1。a+b=4

【✅検算】y=x⁴−4x³+3 の [1,4] 数値走査:最大3.000(x=4)、最小−24.000(x=3)。

問22(線分の長さの最小) 答:5

【📖大切な定義】距離は2乗して微分するのが定石:√ のままの微分は計算事故のもと。最小値の候補は導関数の零点(と端の挙動)です。

【👀ここに注目】A=(t²+1, t)(t>0)とパラメータ表示すると根号が消えます。

方針・解答:AB²=(t²−2)²+(t+1)²=g(t)。g′(t)=4t³−6t+2=2(t−1)(2t²+2t−1)。t>0 の零点は t=1 と t=(−1+√3)/2≈0.366。増減を調べると t≈0.366 は極大、t=1 が極小で g(1)=(−1)²+2²=5。t→0⁺ の極限も 5 だが到達せず、最小値は t=1 で m²=5

【✅検算】g(t) の数値最小化でも最小値 5.000(t=1、A=(2,1))。

問23(定積分で定まる関数の最小) 答:2

【📖大切な定義】積分変数は x、t は定数。f(t) は展開すれば t の2次関数にすぎません。この「変数の役割分担」が崩れると手が止まります。

【👀ここに注目】必要な定積分は3つだけ:∫x²dx=π³/3、∫x sinx dx=π(部分積分)、∫sin²x dx=π/2(半角公式)。いずれも 0 から π。

方針・解答:展開して 下に凸の2次関数なので最小は t=2π/(2·π/2)=2

【✅検算】数値積分で f(1.9)、f(2.0)、f(2.1) を比較すると f(2.0) が最小。

問24(定積分の計算) 答:2

【📖大切な定義】(logx)′=1/x。被積分関数が g(x)ⁿ·g′(x) の形なら原始関数は g(x)^{n+1}/(n+1)。置換 u=logx と同じことです。

【👀ここに注目】積分区間が 1/e から e:log の値が −1 から 1 まで対称に動きます。

方針・解答 答:2

【✅検算】数値積分でも 2.0000。

問25(媒介変数表示の曲線と接線・面積) 答:9

【📖大切な定義】媒介変数表示の曲線の傾きは dy/dx=(dy/dθ)/(dx/dθ)。x の式に直せなくても接線は引けます。

【👀ここに注目】√x=cos²θ、√(−y)=sin²θ より曲線 C は √x+√(−y)=1、すなわち y=−(1−√x)²(0≦x≦1)と陽に書けます。接点は θ=π/6 で (9/16, −1/16)。

方針・解答:dx/dθ=−4cos³θsinθ、dy/dθ=−4sin³θcosθ より dy/dx=tan²θ。θ=π/6 で傾き 1/3。接線 L:y=x/3−1/4。差をとると なので L は C の上側にあり、x=9/16 で接します。y 軸(x=0)と合わせて囲まれる面積は よって 128S=9

【✅検算】数値積分で S=0.070312…=9/128、128S=9.000。

【💡ポイントコラム】答が一桁になる設計を検算に使う:本セットは「6a」「100p」「128S」のように答を0〜9へ加工させます。逆に言えば、割り切れない値・汚い無理数が出た瞬間に計算ミスが確定します。マーク式では「答の形が検算装置」という視点を持つと事故率が大きく下がります。

【💡ポイントコラム】「距離」で円の問題を一元化する:問11・13はどちらも点と直線の距離 d と半径 r から √(r²−d²) で弦を処理する同型問題です。接線条件(d=r)・2点で交わる条件(d<r)・弦長・三角形の面積が全部 d の式で書ける、と整理しておくと図形問題の初動が速くなります。

【💡ポイントコラム】最大・最小は「候補の全列挙」で機械化:問20〜23はすべて「微分=0の点と端点(極限)を列挙して比較する」だけで解けます。問22のように極値が複数あるときこそ増減表を書き、候補の値を全部並べて比べる姿勢が、80分25問の環境での失点を防ぎます。

この年度からの教訓:2014年度は奇抜な問題が1問もない代わりに、数IAからIIIまでの基本典型を80分で25問処理させる「網羅性と速度」の試験でした。剰余の恒等式・中項関係・接線公式・定積分の基本形など、教科書の標準事項を「見た瞬間に手が動く」水準まで反復すること、そして分数係数(問1・17・18)を恐れず正確に運ぶ計算体力を鍛えることが、このタイプの試験への最短の対策になります。

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本ページが扱う入試問題の著作権は 自治医科大学 に帰属します。出典:自治医科大学 2014年度 入学試験問題「数学」。
掲載しているのは、受験生の学習支援を目的として数強塾が独自に作成した解答・解説です。学校が公表した公式解答ではありません(一般的な解答例と照合した場合は本文中にその旨を明記しています)。問題文の引用は解法の説明に必要な最小限にとどめています。
掲載内容について権利者の方からご連絡がある場合は、お問い合わせより速やかに対応いたします。

解けなかった問題を、そのままにしない。

医学部の数学は「難問勝負」ではなく精度勝負です。手が止まったのが方針なのか、場合分けの宣言なのか、検算なのか——どこで崩れたかで、次にやることは変わります。

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自治医科大学の数学の過去問は19年度ぶんを公開しています。そのうち19年度は全問の解答解説つきです(「解説」の印がついた年度)。志望校の傾向は1年だけでは見えないので、最低でも3年ぶんを続けて解くことをおすすめします。

「解説」=全問の解答解説を掲載している年度です。赤は今見ている年度。

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問題PDFをテキストでも確認

自治医科大学 2014年度 数学入試問題の文字起こし・出題分析

公開中の問題PDFを検索・復習しやすいよう文字データ化し、読み取れた語句から出題分野を整理しました。

  • 図形・三角関数
  • 整数
  • 微分・積分
  • 確率・場合の数
  • 指数・対数
  • 空間図形
  • 数列

この年度の出題範囲と傾向

2014年度の問題PDFでは、図形・三角関数、整数、微分・積分、確率・場合の数、指数・対数に関する語句や設問を確認できました。自治医科大学の公開PDFを年度横断で調べると、図形・三角関数は19年度、指数・対数は19年度、微分・積分は19年度で検出されており、複数年を比較して対策したい分野です。

分野判定はPDFから読み取れた語句に基づく集計です。数式・記号・図表は文字変換で崩れる場合があるため、正確な条件は必ず原本PDFで確認してください。

問題文の文字起こし

問1画像OCR

検出分野: 図形・三角関数、整数、微分・積分、確率・場合の数、指数・対数

A 学 試験 問 題(1次)
数 学
平成 26 年1月27 日 9時00 分一10時20 分
1 試験開始の合図があるまで, この問題冊子を開いて見てはならない。
2 COMFIL, 9 ページである。落丁, ALT, 印刷不鮮明の箇所などがあった場合
には申し出よ。
3 解答には必ず黒鉛筆(またはシャープペンシル) を使用せよ。
4 解答用紙の指定欄に受験番号, 氏名を忘れずに記入せよ。
5 解答は, 必ず解答用紙の所定の解答欄に記入せよ。
6 解答の記入の仕方については. 次ページ冒頭および解答用紙に書いてある注意に
/ 7 この冊子の余白は, 草稿用に使用してよい。ただし, 切り離してはならない。
8 解答用紙およびこの問題冊子は. 持ち帰ってはならない。
上の枠内に受験番号を記入せよ。
ぐMI(766一})

設問ごとに, 与えられた選択肢の中から最も適当なものを一つだけ選び, 解答用紙
の該当する記号を紗り潰せ。
1 Weshxd + 3x84 ped + gx — 2M + Bet 4 CHOMNSLE, ヵかー?の値を
求めよ。
@ 0 @ 1 ®@® 2 ® 3 の 4
® 5 @ 6 ®7 @ 8 @ 9
Q 4オキテオー 2のとぎ, ett x TOMERDK KEL, «> 0 とする。
@ 0 @ 1 2 ® 3 の 4
| @ 5 @6 @® 7 @ 8 ® 9
3 \2 _ (16 \r-! _
3 wast(4)"-(B) の解をとするとき, 6の値を求めよ。
0 20 1 9 2 @ 3 つの 4
6 5 @ 6 @ 7 ® 8 @ 9

ビー Le M1 (766—2)

4 *を整数とする。logz(y十1)二4logs(xー 1) > 0 を満たす最小の の値を求め
Be
@ 0 @ 1 20 2 ® 3 @4
の 5 @ 6 ®7 @ 8 @ 9
を i smの ハー a), 4
5 sina + =a (0 < 6 < 坊) であるとき, "の値を求めよ。
@ 0 @ 1 ® 2 ® 3 の 4
| の 5 @ 6 ® 7 @ 8 @ 9
| 6 Fst cos 26 — 3sind +1=0 (058 < 2x) D2LDOMEa, BETS,
|
| をの値を求めよ。
| @ 0 @ 1 ® 2 ® 3 の 4
| ® 5 @ 6 @® 7 ® 8 め 9
|
|
'
で Zo OM1(766—3)

7 放物線?ニ2二gw十0と直線ヵニャgoが接しているとき, 条件を満たす
(a, の)は, 何組あるか。ただし, a, 》 はともに整数であり, 5 < 10 とする。
@ 0 の 1 9 2 ® 3 の 4
® 5 @ 6 ® 7 @ 8 ® 9
8 箱の中に赤球が4個. 黄球が 3 個、 青球が3個人っている。 この箱から 3 HOR
を同時に取り出すとぎ, 3 個とも同じ色になる確率をヵとする。
100 ヵ の値を求めよ。
@ 0 20 1 @ 2 ® 3 の 4
® 5 @ 6 @ 7 @ 8 @ 9
|
9 正解か不正解かだけを問う二者択一式の問題が10 個ある。でたらめに解答し
2 問だけ正解であった。このときの確率をヵ とする。

| の値を求めよ。
@ 0 @ 1 20 2 @ 3 の 4
6 5 @ 6 @ 7 @ 8 9 9
|
i

a Ba OML(765—4)

10 四角形ABCD Id, 円に内接している。辺 ABの長さを7, 辺 BCの長さを7.
DCD の長さを5 , 辺 DA の長さを 3 とする。線分 AC の長さの値を求めよ。
@ 0 @ 1 ® 2 @ 3 の 4
6 5 @ 6 @ 7 @ 8 @®9
11 Axety=2eGRy = 2x + khHBes2RA, Bで交わる。ム0OAB の面
積を 9 とする (O は原点)。Sが最大となるときのょの値を 4 ELLER, MM* の値
を求めよ。
@ 0 @ 1 ® 2 ® 3 @4
® 5 @ 6 @ 7 Qs @ 9
i
12 辺ABの長さが3, 辺ACの長きさが2, ZBAC= 60 CH SAABCKIUTH
える。 AABC の外接円の中心を O とする。ムABC の面積を Si AOAB の面積を
$』 としたとき.--の値を求めよ。
の 0 @ 1 ® 2 @ 3 の 4
© 5 ぐ 6 ® 7 @ 8 @ 9
|
Aes ぐM1(766一5)

13 円C1: xt ty? =1, 円C2:ー4)7キアニ25について考える。
点R(2、0)から円C1にひいた接線を直線し とする(直線しの叙きは負の実数と
する)。このとき. 円C2 と直線しは2つの異なる点P_Qで交わる。線分PQの
4a
長きをとしたとき, の値を求めょ。
@ 0 @ 1 ® 2 ® 3 @ 4
9 5 @ 6 ® 7 D8 @Q@9
14 #4 + =a, -t)cavsmmomee ress.
の値を求めよ。
@ 0 @ 1 ® 2 ® 3 の 4
| @ 5 @ 6 @ ? @ s @ 9
|
| 15 数列(e。J)は. のニ2とのュー3ー2を満たしている(は自然数)。
| 5 3 とする。3。 > 2014 をみたす最小の ぇの値を求めよ。
| 2
| @ 0 20 1 ® 2 ® 3 @®a4
| @ 5 @ 6 る 7 @ 8 @ 9
oo 5 M1 (766—6)

16 正の実数, 6. c (cキ5 gcキc. 5 キc)について考える。
4, 2, Liscomestsorcn 0, a, 5。 9がこの服で私列とな
るとき, の値を求めよ。
@ 0 @ 1 20 2 2 3 の 4
® 5 @ 6 @® 7 2 8 9@ 9
17 AOAEについて考える。辺OBを8 : 2に内分する点をQ, 辺0Aを2: 5に
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