藤原進之介です。このページでは順天堂大学2008年度の数学過去問の問題資料と学習情報を無料公開しています。掲載している問題・解答・解説の範囲は、ページ内の各見出しでご確認ください。
数学 問題
数学 解答
📑 この年度の大問インデックス(全3問)
解説が長いので、解きたい大問へ直接移動できるようにしています。解けなかった問題は、解説を読んだあとに同じ型の問題で当て直すと定着が速くなります。
🧭 順天堂大学 2008年度数学|大問ごとに「使う型」を対応させた表
解けなかった大問がどの型に属するのかを一覧にしました。解説を読んだあと、型のページで同じ判断を使う問題を数問当てると定着が速くなります。この年度は難易度と目標時間を掲載していないため、それらは載せていません。
| 大問 | 出題テーマ | 使う型(解法パターン事典) |
|---|---|---|
| 第1問 | 第1問(小問集合:対数・直線の一致・軌跡の面積と体積・漸化式の極限) | 軌跡 |
| 第2問 | 第2問(2つの放物線:頂点・弦・交点と面積比) | 積分法(数II) |
| 第3問 | 第3問(記述:円周角と中心角・正弦定理の証明) | 図形と計量 |
型の全体像は解法パターン事典、他の年度・他大学は過去問解説の総索引から。順天堂大学の年度一覧は各ページ末尾のナビでも確認できます。
順天堂大学 医学部 2008年度 数学の傾向と解答・解説【数強塾オリジナル】
2008年度は、マーク式の第1問(小問集合)・第2問(2つの放物線の総合問題)と、記述式の第3問(定義と証明の記述)という構成になっています。第1問は「対数方程式と相加相乗平均」「2直線が同一直線となる条件」「線分の運動が描く軌跡の面積・体積の最大化」「漸化式と分数型漸化式の極限」という、分野横断の小問集合です。第2問は2つの放物線の頂点・弦・交点を座標計算で追いかけ、最後は放物線と直線で囲まれた面積比まで到達する誘導型の問題です。第3問は円周角と中心角の定義・関係、そして正弦定理の証明を自分の言葉で記述させる出題で、教科書の根本理解を正面から試す構成と考えられます。計算力と定義の正確な理解の両方が問われるセットといえそうです。なお、大学発表の解答一覧には第1問(5)の解答欄が掲載されていますが、公開されている問題PDFには(5)の問題文が収録されていないため、本ページでは問題文が確認できる(1)〜(4)を扱っています。
※以下の解答・解説はオンライン数学専門塾「数強塾」による独自作成です(全問、正攻法と数値代入による二重検算済み)。問題原文は上記の大学発表PDFをご参照ください。
第1問(小問集合:対数・直線の一致・軌跡の面積と体積・漸化式の極限) 答:下記各小問参照
(1) 対数方程式と最小値 答:解の和 、 で最小値
【📖大切な定義】底の変換公式より ()です。また、正の数 に対して相加平均・相乗平均の関係 が成り立ち、等号は のときに限ります。
【👀ここに注目】 と は互いに逆数の関係です。 と置き換えれば、方程式も最小値も の1変数の話に統一できます。
とおくと、 は 、すなわち となり です。よって または で、解の和は です。次に のとき なので、相加相乗平均の関係より となり、等号は 、すなわち のときです。したがって で最小値 をとります。
【✅検算】: で確かに一致。: で一致します。また を代入すると となり、最小値 と整合します。
(2) 2直線が同一直線となる条件 答:
【📖大切な定義】2つの方程式が同一の直線を表すのは、一方が他方の でない定数倍になっているとき、すなわち の係数・ の係数・定数項がすべて同じ比になるときです。
【👀ここに注目】 の係数 は常に正なので、直線 は の項が消えることはありません。比例定数 を置いて成分ごとに比較するのが正攻法です。
第2の直線が第1の直線の 倍()であるとして とします。まず の場合、第2の直線は 、すなわち となるので、第1の直線も を表す必要があり、 から が得られます。よって は解です。次に の場合、第3式を で割って となります。これを第1式に代入すると すなわち となり、因数分解して から です。それぞれ第2式 に代入して を解くと、 のとき より 、 のとき より 、 のとき より となります。以上で4組すべてが求まります。
【✅検算】:第1の直線は 、第2の直線は で全体を 倍すると一致。:第1は (3倍後)、第2は を 倍して で一致。:第1は (3倍後)、第2は 倍して で一致します。
(3) 動く線分上の点の軌跡(楕円と回転楕円体) 答: のとき最大値 、立体は のとき最大値
【📖大切な定義】楕円 の面積は です。また、楕円を軸のまわりに回転してできる回転楕円体 の体積は です。
【👀ここに注目】A、B()とすると、AP より P は A から B へ比 の内分点で、P となります。座標が三角関数 で媒介されるので、軌跡は楕円です。
P とおくと より、軌跡は楕円 です( のとき)。囲む面積は で、相加相乗平均の関係より 、等号は のときです。よって最大値は となります。空間の場合は A が 軸上、B が 平面上を動くので、同様に軌跡は回転楕円体 となり、体積は です。 とおくと より で最大となり、 なので最大値は です。
【✅検算】面積: なら で最大性と整合。体積: なら で、 の方が確かに大きくなります。
(4) 3項間漸化式と分数型漸化式の極限 答:、、、、
【📖大切な定義】数列の極限が存在するとき、漸化式の両辺で とした等式(特性方程式)を極限値が満たします。ここでは が保たれるので、極限の候補は正の解に絞られます。
【👀ここに注目】 と定めると、3項間漸化式 の両辺を との比に直すだけで、分数型の2項間漸化式に変換できます。
まず 、 です。次に となります。極限 が存在するとすれば 、すなわち を満たします。 より なので です。
【✅検算】、、 を漸化式で確認すると 、 で一致。数値でも 、 と、 に交互に近づいており整合します。
第2問(2つの放物線:頂点・弦・交点と面積比) 答:A、B、C、D、E、AE:BE、CE:DE、、
【📖大切な定義】放物線 の頂点は です。また、放物線 と直線が2点 で交わるとき、囲まれる面積は で与えられます(いわゆる6分の1公式)。
【👀ここに注目】交点の座標を全部求めなくても、解と係数の関係を使えば「 座標の和・積」や「」は判別式から直接取り出せます。誘導の後半はこの視点で一気に進みます。
平方完成すると 、 なので、頂点は A、B です。A を通り傾き の直線 と の交点は より となり、A と異なる方が C です。同様に B を通る直線 と の交点は 、すなわち より となり、D です。直線 AB は傾き より 、直線 CD は傾き より で、交点は から 、よって E です。距離を計算すると AE、BE なので AE:BE、また CE、DE なので CE:DE です。
E を通る傾き の直線は です。 との交点は 、すなわち の解なので、解と係数の関係より和は 、積は です。 との交点は の解なので、和は 、積は です。
のとき直線 です。 との交点は の解なので となり、6分の1公式より です。 との交点は の解なので となり、 です。したがって が得られます。
【✅検算】E は と の両方を満たします。 の解は で、幅 、頂点での高低差 を放物線の面積公式 幅高さに入れると となり と一致。同様に は幅 、高さ で 、比も で整合します。
第3問(記述:円周角と中心角・正弦定理の証明) 答:下記の記述例参照
【📖大切な定義】円 O の周上に異なる3点 A、B、C があり、C が弧 AB(C を含まない側)上にないとき、∠ACB を弧 AB に対する円周角、中心 O についての ∠AOB を弧 AB に対する中心角といいます。
【👀ここに注目】記述式では「定義 → 定理の主張 → 証明」の順に、論理の飛びなく書けるかが評価の中心になると考えられます。特に正弦定理の証明では、円周角が等しいことを使って一般の頂点を「直径の端」に移し替えるのが要の一手です。
(1) 定義と関係の記述例 円周角と中心角は上の定義の通りで、両者の間には円周角の定理 が成り立ちます。すなわち、同じ弧に対する円周角は中心角の半分であり、したがって同じ弧に対する円周角はどれも等しくなります。
(2) 円周角が直角の場合の記述例 円周角 ∠ACB が のとき、円周角の定理より中心角は となります。よって A、O、B は一直線上に並び、AB は円 O の直径です。図としては、直径 AB を底辺とし、円周上の点 C で直角をつくる直角三角形(タレスの定理の図)を描いて説明すれば十分です。逆に AB が直径なら、弧 AB に対する円周角はすべて になります。
(3) 正弦定理の主張と証明例 三角形 ABC の外接円の半径を とすると が成り立ちます(BC など、各頂点の対辺)。証明は次の通りです。外接円 O の周上で、B を通る直径 BA′ を引きます。まず A が鋭角のとき、円周角の定理より であり、BA′ は直径なので (2) より です。よって直角三角形 A′BC において となり、 が得られます。A が直角のときは 自身が直径で なので が成り立ちます。A が鈍角のときは、円に内接する四角形の対角の和が であることから となり、 を用いて同じ結論になります。B、C についても同様なので、3つの比はすべて に等しくなります。
【✅検算】 の直角三角形(斜辺 、他の2辺 )では外接円の直径が斜辺なので です。実際 、、 となり、すべて に一致します。
【💡ポイントコラム1:逆数のペアは1文字に置き換える】第1問(1)の と 、(4)の のように、逆数関係のペアが現れたら1つの文字 に統一するのが定石です。()は医学部入試でも登場回数の多い不等式なので、等号成立条件までセットで使えるようにしておきたいところです。
【💡ポイントコラム2:同一直線の条件は「定数倍」で処理する】第1問(2)のように2つの1次方程式が同じ直線を表す条件は、係数の比例(定数倍)で立式するのが安全です。分数の比で書くと分母が になる場合の検討が漏れやすいため、比例定数 を導入して場合分け(本問では と )まで丁寧に行う書き方をおすすめします。
【💡ポイントコラム3:6分の1公式は「差の3乗」まで含めて1セット】第2問の面積計算では、交点を具体的に求めなくても、2次方程式の判別式から を取り出し、 に直結できます。面積比 のような問いは、この公式で構造ごと比較すると計算量が大きく減ります。
2008年度は、第1問・第2問のマーク部分では「置き換えによる1変数化」「係数比較」「解と係数の関係」といった基本手筋を素早く正確に回す力が、第3問では円周角の定理や正弦定理を定義から証明まで自分の言葉で再構成する力が試されています。特に第3問のような出題は、公式を結果として覚えるだけでは手が止まりやすく、教科書の証明を白紙から再現する練習の有無が差になったと考えられます。マーク式の計算問題と記述式の証明問題が同居するセットでは、時間配分の設計も含めて、日頃から「速く解く練習」と「深く書く練習」を分けて積んでおくことが有効といえそうです。
本ページが扱う入試問題の著作権は 順天堂大学 に帰属します。出典:順天堂大学 2008年度 入学試験問題「数学」。
掲載しているのは、受験生の学習支援を目的として数強塾が独自に作成した解答・解説です。学校が公表した公式解答ではありません(一般的な解答例と照合した場合は本文中にその旨を明記しています)。問題文の引用は解法の説明に必要な最小限にとどめています。
掲載内容について権利者の方からご連絡がある場合は、お問い合わせより速やかに対応いたします。
解けなかった問題を、そのままにしない。
医学部の数学は「難問勝負」ではなく精度勝負です。手が止まったのが方針なのか、場合分けの宣言なのか、検算なのか——どこで崩れたかで、次にやることは変わります。
順天堂大学 数学 過去問|他の年度を見る
順天堂大学の数学の過去問は19年度ぶんを公開しています。そのうち19年度は全問の解答解説つきです(「解説」の印がついた年度)。志望校の傾向は1年だけでは見えないので、最低でも3年ぶんを続けて解くことをおすすめします。
- 2025年度
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- 2009年度
- 2008年度
- 2007年度
「解説」=全問の解答解説を掲載している年度です。赤は今見ている年度。
🔁 同じ年度の他の科目
順天堂大学 2008年度 英語同じ大学・同じ年度の英語です。2008年度の数学を解いたあとに続けて確認すると、その年の出題の重さが掴めます。
公開している全年度は順天堂大学医学部 数学の傾向と対策にまとめてあります。
問題PDFをテキストでも確認
順天堂大学 2008年度 数学入試問題の文字起こし・出題分析
公開中の問題PDFを検索・復習しやすいよう文字データ化し、読み取れた語句から出題分野を整理しました。
- 空間図形
- 図形・三角関数
- 指数・対数
- 数列
- 微分・積分
- 関数・グラフ
- 整数
この年度の出題範囲と傾向
2008年度の問題PDFでは、空間図形、図形・三角関数、指数・対数、数列、微分・積分に関する語句や設問を確認できました。順天堂大学の公開PDFを年度横断で調べると、図形・三角関数は19年度、微分・積分は19年度、整数は19年度で検出されており、複数年を比較して対策したい分野です。
分野判定はPDFから読み取れた語句に基づく集計です。数式・記号・図表は文字変換で崩れる場合があるため、正確な条件は必ず原本PDFで確認してください。
問題文の文字起こし
問1画像OCR
検出分野: 空間図形、図形・三角関数、指数・対数、数列、微分・積分
[e
り. od acm hee ァン 1 TSC) + ole) IE
ェー | エ | で最小値| オ |をとる.
(2) 直線(2ー2c十2)x十(1一Zー5)yキ2ニテ0と
nt 4 — 10x + aby — ab — 3b = OM—-BRTHOLE,
, o=(L7_], 4). (Loz). L#))
Lez}
(Lae). >>. (Cs). ea.
Lz]
(3) 長さが THSBDABMHD, APABLICAP ED AP=ILTS,
xy 平面上で, 点A がy電上を, 点Bがx組上を動くとき。点Pの軌跡が作る
図形の内部の面積は, fn a ee axe ee
x,y, <を3 軸とする空間の中で. 点ながぇ軸上を, 点Bが平面上を動く
とき, 点Pの軌跳が作る立体が申せ体積は7 一 一=叶-のとき最大人
し|
= *をとる。
(4) 初頂6。ニ1、第2項g=2、河化式が
. Ogt2= 2aerit ae (n=1, 2, 8, +) .
CHM SHNSRMESASL, a= | ア |. a= となる。 新
たな数列を5。ニーー (HD, 2, 8, EL, g。の商化式から 0。が江
たす痛化式を求めると. TS th となる。 数列(》。)は極恨を
もち lim 6。 ニ*とすると, *は2+ | カ |xー-| キ | =0を凌たし
[a] [し ] にる独千をマークせよ。
点A を頂点とする放物線 C』:ッニダ4z十4と京Bを頂点とする放物線
Coty=2xt tax tS BOT, 点Aを通りッーャに平行な直線と放物線 C。
の 4 と異なる交京をとし, 同様に。 点Bを通りッーテに平行な直線と放物線
CoOBERRORAEDETS, 2 頂点を通る直株AB と, 直線 CD の交点を
E とすると, それぞれ
A=([ァィ].[ヶga([=*| [ぁ.
cia) 7). = SS >.
e=(Ly |, [9 }) cao.
AE : BE= : 1, CE:DE= : 1 である。
AE SSMS ( の直線と放物線 C。の二つの交点の座標の和は
t- であり, Mia トナ | CHS, MRE, AESMSME 1 OF
aches な=っosozmmom = ー CHD,
(ez
bs (> Ge ——— rt or
MECHD, MEt=—2 である直線を7とするとき放物線 C」 と直線! で囲ま
れる部分の面生 は. = | フ | であり, Ki Ce LMR
! で男まれる部分の画策 5 は, so ied | ミ | tas.
次の問いに答えよ。 答えだけでなく式・説明など解答の途中の経過を示すと
と.
人1) 円周角と中心角の定義を書きぎ. その関係を述べよ。
(円周角が直角である場合, 上の関係を図を描いて説明せよ。
(3) ERERERS, それを証明せよ。
