近畿大 医学部2016年度数学 過去問の傾向と解答・解説

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藤原進之介です。このページでは医学部2016年度の数学過去問の問題資料と学習情報を無料公開しています。掲載している問題・解答・解説の範囲は、ページ内の各見出しでご確認ください。

今日の一問
数列 は 、 をみたす。
一般項 を求めよ。
——さて、どこから手をつける?
数強塾オリジナルの類題です。この年度の実際の入試問題ではありません。実際の問題と解答は、このページのPDFでご確認ください。

数学 問題

数学 解答

📑 この年度の大問インデックス(全3問)

解説が長いので、解きたい大問へ直接移動できるようにしています。解けなかった問題は、解説を読んだあとに同じ型の問題で当て直すと定着が速くなります。

型から探したいときは解法パターン事典、他の年度は過去問解説の総索引から。

🧭 近畿大学 2016年度数学|大問ごとに「使う型」を対応させた表

解けなかった大問がどの型に属するのかを一覧にしました。解説を読んだあと、型のページで同じ判断を使う問題を数問当てると定着が速くなります。この年度は難易度と目標時間を掲載していないため、それらは載せていません。

大問出題テーマ使う型(解法パターン事典)
第1問第1問(場合の数・確率)確率
第2問第2問(方程式・図形と計量・平面図形)図形と計量
第3問第3問(微分積分・放物線と接線)積分法(数II)

型の全体像は解法パターン事典、他の年度・他大学は過去問解説の総索引から。近畿大学の年度一覧は各ページ末尾のナビでも確認できます。

近畿大学 医学部 2016年度 数学の傾向と解答・解説【数強塾オリジナル】

出題形式と傾向:大問3題で、第1問は空欄補充(マーク式、ア〜カの6か所)、第2問・第3問は記述式という混合構成です。分野は、正多面体で作る「 面ダイス」を題材にした場合の数と確率(第1問)、3次方程式の実数解の個数・三角形の余弦定理と外接円・メネラウスの定理と面積比を横断する方程式と図形の融合(第2問)、放物線の接線と面積・面積比を扱う微分積分(第3問)。数え上げ、図形量の立式、積分計算という頻出3分野を、いずれも「定義の正確な運用と丁寧な場合分け・計算処理」で押し切らせる、医学部として標準〜やや骨のある総合セットと考えられます。

合否を分ける点:第1問は「回転して一致するものは同じ」とみなす数字の書き方を、各正多面体の回転群の位数で割って数える発想と、積が倍数・一定値以上となる確率を素因数の指数や場合分けで丁寧に数える処理、第2問は と分離して3次関数のグラフで実数解の個数を読むこと、 の二等分線と正弦定理で外接円の直径を出すこと、メネラウスの定理で線分比を で表すこと、第3問は点 から放物線に引いた2接線の接点を と求め、 公式で面積を効率よく計算することが要になります。派手な発想よりも、定義への忠実さと計算の正確さが得点を左右する構成です。

注意:問題は3題で、解答はすべて別配布の解答用紙に記入する形式です。分数は既約分数、根号は根号内の自然数が最小となる形、分母は有理化して答えるという指示が付されています。

※以下の解答・解説はオンライン数学専門塾「数強塾」による独自作成です(全問、正攻法と数値代入による二重検算済み)。問題原文は上記の大学発表PDFをご参照ください。

第1問(場合の数・確率) 答:ア 、イ 、ウ 、エ 、オ 、カ

【📖大切な定義】正多面体(正凸多面体)は正四面体・正六面体・正八面体・正十二面体・正二十面体の5種類しか存在しません。この5種の面数がそのまま のとりうる値になります。また「回転させて一致するものは同じ 面ダイスとみなす」ため、面への数字の書き方の総数は、単純な 通りをその立体の回転群の位数で割った同値類の個数として数えるのが要点です。

【👀ここに注目】(3)の確率は「積が4の倍数」「積が100以上」という条件を、素因数2の指数や の値での場合分けに翻訳すると、数える対象がはっきり整理できます。積の条件は、直接すべてを列挙するよりも「何が最低限必要か」を軸に分類するのが安全です。

(1) アの方針・解答:
正多面体は正四面体(4面)・正六面体(6面)・正八面体(8面)・正十二面体(12面)・正二十面体(20面)の5種類なので、 は5つの値をとり、その和は (ア )。

(2) イ・ウ・エの方針・解答:
各面に から を1つずつ書く総数は 通りですが、回転で一致するものを同一視するので、書き方の総数は 回転群の位数 で求まります。
・(正四面体、回転群の位数12):(イ )。
・(正六面体、回転群の位数24):(ウ )。
・(正八面体、回転群の位数24):(エ )。

(3)(i) オの方針・解答:
4面ダイスの目 、8面ダイスの目 は等確率で、全事象は 通り。積 が4の倍数、すなわち素因数2の指数の和が2以上になる場合を数えます。
・(指数2): は任意で8通り。
・(指数1): は偶数 の4通り。
・(指数0): は4の倍数 の2通りずつで計4通り。
合計 通りなので、確率は (オ )。

(3)(ii) カの方針・解答:
4面・6面・8面ダイスの目を とすると全事象は 通り。 となる組を で場合分けします。
・: だが で不可能。
・: だが同様に不可能。
・:。 の5組。
・:。 の10組。
合計 通りなので、確率は (カ )。

【✅検算】(2)は「1つの面を固定する」別解でも確認できます。 は「1」を書く面を固定し残り3面の円順列 。 は「1」の対面を選ぶ5通りと残り側面4枚の円順列 で 。 は「1」の対面7通りと、隣接関係の2通り・残り5面の で となり、いずれも回転群で割った値に一致します。(3)(i)は余事象「積が4の倍数でない」を数えても16通りで、 と一致。(3)(ii)は を約分すると で、直接列挙した15組と食い違いがないことを確認しました。

【💡ポイントコラム】「回転して同じものは同じ」という条件が付いたら、まず総数 をその立体の回転群の位数で割るのが最短です。正四面体は12、正六面体・正八面体はともに24と覚えておくと、面ダイスの数え上げが一瞬で片づきます。正六面体と正八面体が同じ位数24なのは、両者が互いに双対で回転対称性を共有するためです。

【💡ポイントコラム】積が「4の倍数」になる確率は、各因数の素因数2の指数の和が2以上か、という視点に翻訳すると数え違いが激減します。積が「一定値以上」になる確率は、いちばん大きい目から場合分けして上限との兼ね合いで枝刈りすると、不可能なケースを早く切り落とせて安全です。

第2問(方程式・図形と計量・平面図形) 答:(1)  (2) 、外接円の直径  (3) 、

【📖大切な定義】3次方程式が異なる3個の実数解を持つ条件は、定数を分離して の形にし、3次関数のグラフと水平線 が3点で交わる、すなわち が極小値と極大値の間にある、と言い換えるのが定石です。三角形では余弦定理と正弦定理、面積比ではメネラウスの定理が基本の道具になります。

【👀ここに注目】(2)の外接円は、 の二等分線が作る に正弦定理を用いると直径が一気に出ます。半角の関係 を経由するのが鍵です。(3)は交点 をメネラウスの定理で の式にし、2つの三角形の面積を で表して等号でつなぎます。

(1) 方針・解答:
を と変形し、 とおきます。 より、 で極大、 で極小。極大値 、極小値 。異なる3個の実数解を持つのは がこの2値の間にあるときなので、。

(2) 方針・解答:
に余弦定理を用いて 。
半角より 、。 の二等分線と の交点 は より 。 で だから、正弦定理より外接円の直径は 。

(3) 方針・解答:
は の中点、 は線分 を に内分する点、 は直線 と辺 の交点です。 と直線 にメネラウスの定理を用いると 、 と直線 に用いると 。、 を代入して整理すると 、さらに から 。
面積は (ただし )、 を整理して 。両者が等しいとして 、すなわち より 。

【✅検算】(1)は で重解が生じ解が2個になることから、開区間 が妥当。 を代入すると が異なる3実数解を持ち、区間内で確かに3解となります。(3)は座標で独立検算しました。 とおくと 、、。面積は 、 となり、等号から 、 と一致。 のとき で、両面積とも にそろうことも確認しました。

【💡ポイントコラム】3次方程式の解の個数は「文字定数の分離 」に持ち込むのが最短です。極大値・極小値さえ出せば、 が両者の間なら3個、一致すれば2個(重解)、外なら1個、と機械的に判定できます。パラメータ を左辺に残したまま判別式で悩むより、グラフで水平線を上下させるイメージが確実です。

【💡ポイントコラム】角の二等分線が絡む外接円では、二等分してできた小さい三角形に正弦定理を当てるのが定番です。 の は半角公式 で出せるので、 さえ求まれば直径まで一直線です。

第3問(微分積分・放物線と接線) 答:(1)  (2) 、 (3)  (4)

【📖大切な定義】放物線 上の点 における接線は です。放物線と直線(弦や接線)で囲まれた面積は、被積分関数が2次式の平方や積の形になるため、 の「 公式」で一気に処理できます。

【👀ここに注目】点 から引いた接線の接点を とおくと、通過条件から 、すなわち が出ます。傾き は が大きいほど大きいので、(傾き大)が 、 が に対応します。

(1) 方針・解答:
の導関数は 。点 は で曲線上にあり、そこでの傾きは 。よって接線は 。

(2) 方針・解答:
上の点 での接線は 。これが を通るので 、、()。傾き は が大きいほど大きいので、傾きの大きい は 、 は 。
・、接点 。
・、接点 。

(3) 方針・解答:
を通る直線は、傾きが 、切片を求めると 。求める面積は

偶関数なので 。

(4) 方針・解答:
は で交わり(ともに切片 )、 と2接線で囲む面積 は を境に2つに分けます。左側の被積分関数は 、右側は 。

よって 。

【✅検算】(1)は接線 が を通り()、傾きも で整合。(3)(4)は を代入して数値検算しました。 のとき で、。公式値 と一致。 は 、公式値 と一致し、比は を再現しました。

【💡ポイントコラム】放物線の外の1点から引いた2接線の接点は、通過条件を接点パラメータ の方程式にすると左右対称に の形で出ます。傾き が の1次式である以上、 の大小がそのまま傾きの大小になるので、 の対応づけで迷いません。

【💡ポイントコラム】放物線と接線で囲む面積は、被積分関数が必ず 放物線の主係数 の完全平方になります。今回は主係数4なので の形にまとまり、原始関数 が即座に書けます。弦で囲む と2接線で囲む の比が になるのは、放物線・弦・接線がつくる面積の有名な関係の一例です。

この年度から学べる教訓:2016年度の近畿大学医学部は、3題とも「定義を正確に運用し、計算と場合分けを丁寧に詰める」力を試すセットでした。第1問は、正多面体が5種類しかないことを出発点に、「回転で一致するものは同じ」という条件を総数 を回転群の位数で割る形に翻訳し、確率は素因数の指数や場合分けで数え違いを防ぐこと。第2問は、3次方程式を と分離してグラフで解の個数を読むこと、角の二等分線と正弦定理で外接円の直径を出すこと、メネラウスの定理で線分比を の式にして面積の等号を解くこと。第3問は、外の1点からの2接線の接点を と対称に求め、放物線と直線で囲む面積を完全平方や 公式で手早く処理し、弦で囲む面積と2接線で囲む面積の比 を導くこと。いずれも派手なひらめきより、定義への忠実さと別ルート(数値代入・座標設定・因数分解)での検算が事故を防ぎます。手が止まったら「この条件は何の定義の言い換えか」に立ち返る姿勢が、この形式では特に有効と考えられます。

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出典・著作権について
本ページが扱う入試問題の著作権は 近畿大学 に帰属します。出典:近畿大学 2016年度 入学試験問題「数学」。
掲載しているのは、受験生の学習支援を目的として数強塾が独自に作成した解答・解説です。学校が公表した公式解答ではありません(一般的な解答例と照合した場合は本文中にその旨を明記しています)。問題文の引用は解法の説明に必要な最小限にとどめています。
掲載内容について権利者の方からご連絡がある場合は、お問い合わせより速やかに対応いたします。

解けなかった問題を、そのままにしない。

医学部の数学は「難問勝負」ではなく精度勝負です。手が止まったのが方針なのか、場合分けの宣言なのか、検算なのか——どこで崩れたかで、次にやることは変わります。

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近畿大学の数学の過去問は16年度ぶんを公開しています。そのうち16年度は全問の解答解説つきです(「解説」の印がついた年度)。志望校の傾向は1年だけでは見えないので、最低でも3年ぶんを続けて解くことをおすすめします。

「解説」=全問の解答解説を掲載している年度です。赤は今見ている年度。

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問題PDFをテキストでも確認

近畿大学 2016年度 数学入試問題の文字起こし・出題分析

公開中の問題PDFを検索・復習しやすいよう文字データ化し、読み取れた語句から出題分野を整理しました。

  • 図形・三角関数
  • 微分・積分
  • 確率・場合の数
  • 方程式・不等式
  • 整数

この年度の出題範囲と傾向

2016年度の問題PDFでは、図形・三角関数、微分・積分、確率・場合の数、方程式・不等式、整数に関する語句や設問を確認できました。近畿大学の公開PDFを年度横断で調べると、図形・三角関数は15年度、微分・積分は15年度、指数・対数は13年度で検出されており、複数年を比較して対策したい分野です。

分野判定はPDFから読み取れた語句に基づく集計です。数式・記号・図表は文字変換で崩れる場合があるため、正確な条件は必ず原本PDFで確認してください。

問題文の文字起こし

問1画像OCR

検出分野: 図形・三角関数、微分・積分、確率・場合の数、方程式・不等式、整数

(1) は5 つの値をとる。それらの和は である。
2) 数字の書き方はな々ー4のとき| イ |通り。 ヵー6のとき[| ウ | 通り, ヵ=8のとき| = | 通り存在する。
(3) ?面ダイスのそれぞれの目の出る確率は ニ とする。

(i) 4面ダイスと 8 面ダイスを投げて, 出た目の積が 4 の倍数となる確率は である。

(i) 4面ダイスと 6 面ダイスと 8 面ダイスを投げて, 出た目の積が 100 以上となる確率は である。
(1) WSK 29 — 3z2 92 — hk =0 が異なる 3 個の実数解を持つように, 定数たの値の範囲を定めよ。
(2) 辺の長さが AB =ニ4。 BC=6, AC=5の三角形 ABC がある。cos 4 の値を求めよ。/Aの2等分線と辺 BC
との交点を D とすると, 三角形 ABD の外接円の直径を求めよ。
(3) 三角形 ABC がある。 辺 AO の中点を了, 線分 BP を%: 1一に内分する点を Q, 直線 CQ と辺 AB の交点を
R とする。 = EtOKCRE, ELEAB BOR と三角形 COP の面積が等しくなるように{の値を定めよ。
放物線 ター 4c? +2 ECEL, oを正の実数とする。
(1) の上の点 (1,5) における接線の方程式を求めよ。
(2) & (0の) からのへ引いた 2 つの接線を Oy, 6 とする。ただしム の傾きは の傾きより大きいとする。また,
fy, とのとの接点をそれぞれ Ay, Ao とする。ム, 6 の方程式と Ai, As の座標を求めよ。
(3) 2 点 Au, Az を通る直線および C で囲まれた図形の面積 3 を求めよ。
(4) 1.0 と ので囲まれた図形の面積を 9。 とする。 を求めよ。

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