藤原進之介です。このページでは近畿大学2018年度の数学過去問の問題資料と学習情報を無料公開しています。掲載している問題・解答・解説の範囲は、ページ内の各見出しでご確認ください。
数学 問題
数学 解答
📑 この年度の大問インデックス(全3問)
解説が長いので、解きたい大問へ直接移動できるようにしています。解けなかった問題は、解説を読んだあとに同じ型の問題で当て直すと定着が速くなります。
🧭 近畿大学 2018年度数学|大問ごとに「使う型」を対応させた表
解けなかった大問がどの型に属するのかを一覧にしました。解説を読んだあと、型のページで同じ判断を使う問題を数問当てると定着が速くなります。この年度は難易度と目標時間を掲載していないため、それらは載せていません。
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近畿大学 医学部 2018年度 数学の傾向と解答・解説【数強塾オリジナル】
出題形式と傾向:大問3題の構成で、第1問は空欄補充(マーク式)の小問集合、第2問・第3問は記述式です。分野は、指数・対数の方程式や相加相乗平均を絡めた指数関数・対数関数と最大最小、および直線の不変性(1次変換的な条件)(第1問)、正四面体から重心・中点を次々に取って現れる正四面体・正八面体・立方体の空間図形の体積比(第2問)、3つの対称的な関係式から文字を消去して3次方程式に帰着させる連立方程式と3次方程式(第3問)です。いずれも「与えられた条件を正しく数式へ翻訳し、対称性や置き換えで見通しよく処理する」ことを求める、医学部として標準〜やや骨のある総合セットと考えられます。
合否を分ける点:第1問は の置き換えで指数方程式を因数分解し、さらに の相加相乗で最小値を捉える流れと、最大公約数・最小公倍数の条件を素因数の形に落とす整数処理を正確にこなせるか、第2問は正四面体・正八面体・立方体を座標で表し、体積比を相似比の3乗や断面積の積分で確実に出すことができるか、第3問は と置いて対称な連立を1文字の3次方程式に集約し、因数分解して正の解の個数を数える論法を丁寧に運べるかが要になります。派手な発想よりも、置き換えと対称性への着眼、そして検算の精度が得点を左右する構成です。
※以下の解答・解説はオンライン数学専門塾「数強塾」による独自作成です(全問、正攻法と数値代入による二重検算済み)。問題原文は上記の大学発表PDFをご参照ください。
第1問(指数・対数関数、直線の不変性) 答:ア 、イ 、ウ 、エ 、オ 、カ 、キ 、ク 、ケ
【📖大切な定義】指数法則より 、、 です。そこで と置くと、 の範囲でさまざまな指数式が の多項式に統一されます。また正の実数 に対する相加平均・相乗平均の関係 (等号は )は、指数関数の最小値問題の常套手段です。対数の部分では、最大公約数 と最小公倍数 を ( は互いに素)と表すと となる、という整数の基本を用います。
【👀ここに注目】(1)は で3次式に因数分解し、 は と の対称式なので の関数に帰着します。(3)は「直線 上の任意の点の像がまた 上にある」という条件を、 についての恒等式として係数比較する点が急所です。
(1) ア・イ・ウ の方針・解答: とおくと 。 は より または 、すなわち だから (ア)。
次に は を に置き換えたもので、。ここで とおくと 、 より、。 では相加相乗平均から (等号 )で、 は 、しかも の正の根 なので、 で は単調増加です。よって最小は (すなわち )のときで、。したがって は (イ)で最小値 (ウ)。
(2) エ・オ の方針・解答: に注意して条件を整理します。第1式 は 、すなわち 。第2式 は 、すなわち 。2式の積から なので 、これより 。
そこで ( は互いに素、)とおくと より 。条件 は各辺を で割って 。互いに素で積が となる組は のみ。ゆえに (エ)、(オ)。
(3) カ〜ケ の方針・解答:直線 上の点を と表すと、その像 もまた 上にあるので 。左辺・右辺を について整理すると 。これが任意の で成り立つ(恒等式)ための必要十分条件は
第1式は より 。第2式は で、いずれの も だから 。よって 。 の指定より、カ 、キ 、ク 、ケ 。
【✅検算】(1)の因数分解は ()で 、()で を直接確認。 は ()で を数値計算すると約 、 で となり最小値 と整合します。(2)は 、、 を満たすことを確認。(3)は のとき点 の像 が 上にあること、 のとき点 の像 が 上にあることを数値で照合しました。
【💡ポイントコラム】 が現れたら「1文字 に置き換えて 」がほぼ定石です。 は の多項式で表せる(、)ので、対称式の最大最小はすべて の1変数問題に落ちます。定義域が の閉じた半直線になる点に注意して増減を調べます。
【💡ポイントコラム】「直線上の任意の点の像がまた同じ直線上にある」という条件は、代表点をパラメータ で置いて の恒等式に翻訳するのが王道です。恒等式は「各次の係数がすべて等しい」と同値なので、係数比較で の方程式が機械的に得られます。1次変換 の固有直線を求めている、と見ると背景も見通せます。
第2問(空間図形・体積比) 答:(1) 倍 (2) 倍 (3) 倍 (4) 倍
【📖大切な定義】正四面体の各面の重心は、その面の3頂点の平均で与えられます。相似な立体の体積比は相似比の3乗に等しく、 倍に縮めた立体の体積は 倍です。本問は座標を1組固定すれば、重心・中点・体積比をすべて計算で追えます。以下、正四面体 を (1辺 )で表します。この の体積は です。
【👀ここに注目】重心・中点はいずれも「座標の平均」なので、現れる正四面体 、正八面体、立方体はすべて原点中心に整った座標を持ちます。体積比は座標から直接、あるいは相似比の3乗で求まります。(4)だけは平面による切断なので、断面積を積分するのが安全です。
(1) の方針・解答: は の重心 。同様に 。よって正四面体 は を原点中心に 倍(相似比の絶対値 )に縮小・反転したものなので、体積比は 。したがって 倍。
(2) の方針・解答:辺 の中点はそれぞれ 。これは各座標軸上の を頂点とする正八面体で、体積は「底面が対角線 の正方形(面積 )、高さ の四角錐2つ分」で 。 の体積 との比は 。したがって 倍。
(3) の方針・解答:正八面体の各面は「各軸上の頂点1つずつ」からなる三角形で、その重心は (符号の8通り)になります。これは1辺 の立方体で、体積は 。 の体積 との比は 。したがって 倍。
(4) の方針・解答: は の重心で、いずれも を満たす立方体の1つの面上にあります。すなわち切断面は平面 。頂点 は 側、 は 側にあるので、 を含む側は の部分です。
断面積を求めます。四面体 を平面 で切ると、辺 との交点を結ぶ平行四辺形になり、その面積は ()と表せます( で対角線 の正方形、面積 と一致)。全体積 は先の値と合致します。求める部分は
これと全体積 との比は 。したがって 倍。
【✅検算】(1)〜(3)は座標から求めた体積(正四面体 、正八面体 、立方体 )で比を再計算し、 を再現しました。(2)は「相似比の3乗」の観点からも、正八面体が正四面体を各頂点で相似比 の小正四面体4つ分だけ削った立体で となることを確認。(4)は積分とは独立に、切り取った立体を4つの交点 と からなる立体として四面体3つに分割し、体積比 と、積分値 が一致することを確かめました。
【💡ポイントコラム】正四面体・正八面体・立方体は「頂点 や軸上の 」といった対称な座標で置くと、重心・中点・体積比が一気に見通せます。抽象的な図のままで比を追うより、都合のよい1組の座標を固定してしまうのが計算量を最小化するコツです。
【💡ポイントコラム】立体を平面で切った一方の体積は、切る向きに垂直な軸で「断面積を積分」するのが最も事故が少ない方法です。断面が相似に変化する場合は面積が座標の2次式などで表せ、積分が容易になります。分割による初等的な求め方と積分値が一致するかを照合すると、符号や区間の取り違えを検出できます。
第3問(連立方程式・3次方程式) 答:(1) はともに正 (2) (3) 個 (4)
【📖大切な定義】与えられた条件は 、、 の3本です。①より は同符号、②より 、③より ()と、和・積・差がすべて で表せる対称的な構造が要点になります。「和と差が分かれば が定まる」こと、そして「積 を通じて だけの方程式に落とせる」ことを使います。
【👀ここに注目】 を で表して①へ代入し、さらに と置くと、 の3次方程式に集約されます。 なので、(3)で問われる「正の実数解の個数」は、そのまま (したがって解の組)の存在本数に対応します。
(1) の方針・解答:①より なので は同符号。②より 。もし両方負なら和が負となり矛盾するので、 はともに正。
(2) の方針・解答: は③に反するので 。②③より だから
これらを①に代入すると 、すなわち 。 とおいて分母を払うと 、整理して 。よって 。
(3) の方針・解答: は を代入すると なので を因数に持ち、。 の解は で、、 とともに負。したがって の正の実数解は のみで 個。
(4) の方針・解答: は正でなければならないので、(3)より 、すなわち 。これを④に代入します。
のとき より 。
のとき より 。
よって 。
【✅検算】(1)は具体解 がいずれも正の をもつことと整合。(2)の3次方程式は、 を で表した④を数値(例:)で①に戻すと となり、代入過程に誤りがないことを確認しました。(3)は を展開して と元に戻ることを照合。(4)は得られた2組をすべて①②③に直接代入し、:、: と、3条件をすべて満たすことを確認しました。
【💡ポイントコラム】「和・積・差」で書ける対称的な連立は、 を1文字(ここでは )で表して残る条件へ代入し、1変数の方程式に集約するのが定石です。特に と が分かれば は即座に復元できるので、差を与える式(③)を見逃さないことが鍵になります。
【💡ポイントコラム】 のような置き換えでは、 という置き換えに伴う制約を必ず添えます。3次方程式の実数解が3個あっても、 を満たすのは正の解だけなので、「正の実数解の個数」を数えることが元の連立解の組数に直結します。負の解を機械的に採用しない姿勢が、この種の問題では失点を防ぎます。
この年度から学べる教訓:2018年度の近畿大学医学部は、3題とも「条件を正しく数式へ翻訳し、置き換えと対称性で1変数に集約する」力を試すセットでした。第1問は、指数を 、対称式を と段階的に置き換えて因数分解・最小値へつなぎ、対数の条件は素因数の形に落として整数の を確定させます。第2問は、正四面体を都合のよい座標で固定し、重心・中点から現れる正四面体・正八面体・立方体の体積比を相似比の3乗や座標計算で押さえ、切断だけは断面積の積分で確実に処理する。第3問は、和・積・差の対称構造を で表して の3次方程式に集約し、因数分解して「正の解」だけを拾うことで解の組を過不足なく求めます。いずれも、ひらめきよりも「どの文字に集約すれば見通しがよいか」を見極める段取りと、別ルート(数値代入・分割と積分の照合・展開による復元)での検算が事故を防ぎます。手が止まったら「この条件は何を1変数で表す指示か」に立ち返る姿勢が、この形式では特に有効と考えられます。
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本ページが扱う入試問題の著作権は 近畿大学 に帰属します。出典:近畿大学 2018年度 入学試験問題「数学」。
掲載しているのは、受験生の学習支援を目的として数強塾が独自に作成した解答・解説です。学校が公表した公式解答ではありません(一般的な解答例と照合した場合は本文中にその旨を明記しています)。問題文の引用は解法の説明に必要な最小限にとどめています。
掲載内容について権利者の方からご連絡がある場合は、お問い合わせより速やかに対応いたします。
解けなかった問題を、そのままにしない。
医学部の数学は「難問勝負」ではなく精度勝負です。手が止まったのが方針なのか、場合分けの宣言なのか、検算なのか——どこで崩れたかで、次にやることは変わります。
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近畿大学の数学の過去問は16年度ぶんを公開しています。そのうち16年度は全問の解答解説つきです(「解説」の印がついた年度)。志望校の傾向は1年だけでは見えないので、最低でも3年ぶんを続けて解くことをおすすめします。
「解説」=全問の解答解説を掲載している年度です。赤は今見ている年度。
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近畿大学 2018年度 英語同じ大学・同じ年度の英語です。2018年度の数学を解いたあとに続けて確認すると、その年の出題の重さが掴めます。
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問題PDFをテキストでも確認
近畿大学 2018年度 数学入試問題の文字起こし・出題分析
公開中の問題PDFを検索・復習しやすいよう文字データ化し、読み取れた語句から出題分野を整理しました。
- 微分・積分
- 指数・対数
- 整数
- 関数・グラフ
- 方程式・不等式
この年度の出題範囲と傾向
2018年度の問題PDFでは、微分・積分、指数・対数、整数、関数・グラフ、方程式・不等式に関する語句や設問を確認できました。近畿大学の公開PDFを年度横断で調べると、図形・三角関数は15年度、微分・積分は15年度、指数・対数は13年度で検出されており、複数年を比較して対策したい分野です。
分野判定はPDFから読み取れた語句に基づく集計です。数式・記号・図表は文字変換で崩れる場合があるため、正確な条件は必ず原本PDFで確認してください。
問題文の文字起こし
問1画像OCR
検出分野: 微分・積分、指数・対数、整数、関数・グラフ、方程式・不等式
(2) = f(a) + (一?) とおくとき, g(x) が最小となる の値は々= CHD, その最小値は である。
(2) 2 つの自然数 m,n の最大公約数を で, 最小公倍数をと とし, G<m<n< Leta,
{ree L— log, G = 3 + 5log, 2
logy L + logy G = 7 + 3logy 3
のとき,m=| = |,n= である。
(3) 直線サー gp十5を6とする。ただし, o,0 は定数とする。直線 上のどのような点 (2,y) に対しても, 点
(5a + 6 十 49) もまた上にあるとする。このとき, (a,b) = (LJ. *」),([Lタ1, [7 ]) である。
ただし, < とする。
右のような正四面体 ABCD を考える。へBCD, AACD, へABD, へABO の重心をそれぞ
れE,F,GH とすると, 正四面体 EFGH ができる。 i
(1) 正四面体 EFGH の体積は正四面体 ABCD の体積の何倍か求めよ。 B gs.
(2) 辺 AB,AC,AD,CD,DB,BC の中点をそれぞれ1LJ,K,L,M,N とすると, 正八面体 1JKLMN が
できる。正八面体 JKLMN の体積は正四面体 ABCD の体積の何倍か求めよ。 c
(3) (2) で定めた正八面体 JKLMN の 8 つの面 AIJK, AIKM, AIMN, AINJ, ALJK, ALKM, ALMN, ALNJ の
重心をそれぞれ P,Q,R,8,T,U,V,W とすると, 立方体 PQRS-TUVW ができる。立方体 PQRS-TUVW の体積は正四
面体 ABOD の体積の何倍か求めよ。
(4) (3) で定めた4 点 PQR。S を通る平面によって正四面体 ABCD を切り分けたとき, 頂点 AJB を含む側の体積は
正四面体 ABCD の体積の何倍か求めよ。
3 つの実数 g、cが gのの=6 ...1,g+5ーのニテ1 ...2,c(@一の=2 ...3 を満たすとする。
(1) 8の符号を求めよ。
(2) 1,2,9 から a,b を消去し ニャ とおけば, gz はある 3 KABA f(z) = 0 を満たす。z? の係数が 1 であるよ
うな3 次式 /(y) を求めよ。
(3) (2) で求めた 3 次方程式 げ(z) = 0 の正の実数解の個数を求めよ。
(4) 1,2,9 を満たす実数の組 (g, 5,) をすべて求めよ。
