近畿大学 2021年度 数学

藤原進之介です。このページでは近畿大学2021年度の数学過去問の問題資料と学習情報を無料公開しています。掲載している問題・解答・解説の範囲は、ページ内の各見出しでご確認ください。

今日の一問
  • 問1
近畿大学 医学部 2021年度 数学の傾向と解答・解説【数強塾オリジナル】
出題形式と傾向:大問3題で、第1問は空欄補充(マーク式)、第2問・第3問は記述式という混合構成です。分野は、2枚のカードを並べてできる2つの整数の最大公約数を分類する場合の数・確率(第1問)、微分係数の定義から2次式を決定し整数解・格子点を数える2次関数(第2問)、内分点・外分点とベクトルの交点、さらに折れ線 の最小化を扱う平面ベクトル(第3問)です。確率・関数・図形の主要3分野を、いずれも「定義に忠実な立式」で処理させる、医学部としては標準〜やや骨のある総合セットと考えられます。
——さて、どこから手をつける?
続きの小問と、答え・考え方は本文で解説します。

数学 問題

📑 この年度の大問インデックス(全3問)

解説が長いので、解きたい大問へ直接移動できるようにしています。解けなかった問題は、解説を読んだあとに同じ型の問題で当て直すと定着が速くなります。

型から探したいときは解法パターン事典、他の年度は過去問解説の総索引から。

🧭 近畿大学 2021年度数学|大問ごとに「使う型」を対応させた表

解けなかった大問がどの型に属するのかを一覧にしました。解説を読んだあと、型のページで同じ判断を使う問題を数問当てると定着が速くなります。この年度は難易度と目標時間を掲載していないため、それらは載せていません。

大問出題テーマ使う型(解法パターン事典)
第1問第1問(場合の数・確率・最大公約数)確率
第2問第2問(2次関数・整数解と格子点)整数
第3問第3問(平面ベクトル・内分外分と折れ線の最小)ベクトルの図形への応用

型の全体像は解法パターン事典、他の年度・他大学は過去問解説の総索引から。近畿大学の年度一覧は各ページ末尾のナビでも確認できます。

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近畿大学 医学部 2021年度 数学の傾向と解答・解説【数強塾オリジナル】

出題形式と傾向:大問3題で、第1問は空欄補充(マーク式)、第2問・第3問は記述式という混合構成です。分野は、2枚のカードを並べてできる2つの整数の最大公約数を分類する場合の数・確率(第1問)、微分係数の定義から2次式を決定し整数解・格子点を数える2次関数(第2問)、内分点・外分点とベクトルの交点、さらに折れ線 の最小化を扱う平面ベクトル(第3問)です。確率・関数・図形の主要3分野を、いずれも「定義に忠実な立式」で処理させる、医学部としては標準〜やや骨のある総合セットと考えられます。

合否を分ける点:第1問は が同じ数字の並べ替えである点に気づき、倍数判定法で最大公約数を仕分けられるか、第2問は極限を微分係数と読み替えて2次式を決め、放物線の対称性から の形で整数解を数え上げられるか、第3問は前半のベクトル計算を確実に進めたうえで、後半の最小化を 「点 を2辺に関して折り返して一直線に伸ばす」反射の発想へ持ち込めるかが要になると考えられます。派手な計算よりも、条件の言い換えの精度が得点を左右する構成です。

※以下の解答・解説はオンライン数学専門塾「数強塾」による独自作成です(全問、正攻法と数値代入による二重検算済み)。問題原文は上記の大学発表PDFをご参照ください。

第1問(場合の数・確率・最大公約数) 答:ア 、イ 、ウ 、エ

【📖大切な定義】自然数の各位の数字の和が3の倍数ならその数は3の倍数、9の倍数ならその数は9の倍数になります(倍数判定法)。本問の は、箱Aのカードと箱Bのカードを並べる順序を入れ替えただけなので、使われている数字(桁)はまったく同じで、各位の和 も等しくなります。したがって が成り立ち、「 がそろって3の倍数」 が3の倍数」、「そろって9の倍数」 が9の倍数」と判定できます。

【👀ここに注目】全事象は 箱A 通り × 箱B 通り 通り。 は大小を決めるだけで確率には効かないので、要は 通りを最大公約数で分類する問題です。各カードの各位の和は、箱A:、箱B: となります。

(1) 最大公約数が9(ア) が9の倍数のときに限ります。各位の和の最大は なので の場合だけを探すと、 の2通り。いずれも で割ると で互いに素なので最大公約数はちょうど 。よって確率は

(2) 最大公約数が6(イ) なので「2の倍数かつ3の倍数」。 がともに偶数になるのは、末尾に来る の一の位がともに偶数、すなわち がともに偶数のときで、箱Aで偶数は だけ、箱Bの偶数は 。よって に固定され、さらに が3の倍数になるのは はいずれも最大公約数 。確率は

(3) 最大公約数が3(ウ):まず が3の倍数となる組を数えます。各位の和を3で割った余りで分けると、箱A側は 、箱B側は 。和が になるのは、(3通り)、(2通り)、(9通り)で計 通り。このうち最大公約数が より大きくなるのは、 の2通り、 の2通り、そして の各1通り。よって最大公約数がちょうど なのは 通りで、確率は

(4) 最大公約数が1(エ) が互いに素でない 通り中の組を除きます。3を共通因数にもつのは(3)で数えた 通り。3を含まず2だけを共通因数にもつのは、 かつ が3の倍数でない の3通り( はいずれも最大公約数 )。共通因数として2でも3でもない素数が単独で現れる組はこの表には存在しません。ゆえに互いに素でない組は 通り、互いに素な組は 通りで、確率は

【✅検算】 通りすべてについて、 を文字列として2通りに連結し を作って最大公約数を機械的に数え上げると、最大公約数の分布は (合計 )となり、上の 通りと完全に一致しました。特に となり最大公約数 が出る点、 が出る点は「3の倍数だが答は3ではない」ワナで、数え上げでも同じ2組が確認できます。

【💡ポイントコラム】桁を並べ替えただけの2数は各位の和が等しく、9で割った余りが一致します。だから「両方が3(9)の倍数か」は各位の和だけで即断でき、最大公約数の3・9成分は瞬時に判定可能。連結してできる数を毎回わり算する必要はありません。

【💡ポイントコラム】「最大公約数がちょうど 」を数えるときは、まず「 の倍数」を広く数え、そこから「 より大きい公約数をもつ例外」を引くのが安全です。本問は3の倍数を14通り数えてから、6・9・15・111という“はみ出し”を除くことでミスなくウの8通りに到達します。

第2問(2次関数・整数解と格子点) 答:(1) (最大は ) (2) 個 (3)  (4)

【📖大切な定義】 は微分係数 の定義そのもの、 の定義です。2次関数を とおけば なので、与えられた2つの極限は接線の傾きに関する連立1次方程式に翻訳できます。

【👀ここに注目】 から が決まり、残る で定まります。得られる式を平方完成すると という美しい形になり、 から整数解の個数が対称性で一気に見通せます。

(1) の方針・解答 より 。辺々引いて に代入して 。よって 。上に凸なので最大値 でとります。

(2) の方針・解答。この範囲の整数は から まで 個。

(3) の方針・解答 とおくと を満たす整数 の個数は、 として 個です。これが 個になるのは 、すなわち 。よって から (いずれも正の整数)。

(4) の方針・解答:正の整数の組 となる個数を数えます。整数 に対し は整数で、 の範囲を動くので、 となる各 について 個。 すなわち で、正の整数は 。求める個数は 。ここで 。よって 組。

【✅検算】 を零点にもち、 と与件に一致。(3) は 個、 でも より同じ 個、 では 個へ増えることを確認すれば境界 が確定します。(2)(4) はプログラムで を全走査し、 の整数を数えると の格子点を数えると となり、公式計算と一致しました。

【💡ポイントコラム】「極限の式を見たら定義に戻る」——分子が 、分母が対応する差なら、それは微分係数です。2次関数なら傾きの条件2本で が、値の条件1本で が決まり、係数決定は連立方程式に落ちます。

【💡ポイントコラム】上に凸の放物線を平方完成して にすると、 の整数解は「中心 から左右対称に 個ずつ+中心1個」で 個。対称性を使えば数え上げが公式化され、格子点の総和も平方和 で処理できます。

第3問(平面ベクトル・内分外分と折れ線の最小) 答:(1)  (2)  (3)  (4) 最小値

【📖大切な定義】 とおきます。辺 に内分する 、辺 に内分する 。「線分 に外分する点」とは が線分の外にある点を指します。

【👀ここに注目】 はすべて の1次結合で表せます。 は直線 と直線 の交点なので、 を「直線 上の表示」と「直線 上の表示」の2通りで書いて係数を比較すれば、外分比 が同時に求まります。

(1) の方針・解答。一方 なので は1次独立だから の係数を比べて 、ゆえに

(2)(3) の方針・解答(直線 上)とおきます。同時に (直線 上)。係数比較で 。辺々足すと 。両辺に を掛けて整理すると 、すなわち で定義可)。このとき
で、 だから 。負号は外分を表し、大きさの比は 。これが に等しいので 、ゆえに

(4) の方針・解答 から に下ろした垂線の足なので、 軸、 を原点にとり とすると、直角三角形 から 。よって
求める は「(固定)から出て、直線 上の 、直線 上の を経て に戻る折れ線の長さ」です。 を直線 に関して折り返した点を 、直線 に関して折り返した点を とすると なので、。等号は が線分 上にあるときで、最小値は に一致します。
直線 、直線 を折り返すと 。よって
また なので の最小値は
このときの は線分 の交点です。 座標は 成分より)で、交点計算から 、よって 。同様に 座標は から 。ともに正で を満たします。

【✅検算】(1)〜(3) は など具体的な成分を代入して交点座標を直接求めても、 が再現されます。(4) は を変数として を数値的に最小化すると、最小値 、比 、最小を与える が得られ、反射による理論値と一致しました。 から確認できます。

【💡ポイントコラム】直線 上の点を と1つの媒介変数で表すのが交点問題の定石です。 なら内分、範囲外なら外分。本問では の値で符号を変え、内分・外分が自然に切り替わります。

【💡ポイントコラム】「固定点から2直線上の点を経て戻る折れ線の最小」は、鏡映(対称点)で一直線に伸ばすのが最短の道具です。角の二等分・光の反射と同じ原理で、最小値は2つの鏡像点の距離。垂線の足 を辺 に関して折り返す、という一手が第3問後半の核心と考えられます。

この年度から学べる教訓:2021年度の近畿大学医学部は、3題とも「与えられた条件を、使い慣れた定義や公式の言葉へ翻訳する」力を試すセットでした。第1問は連結してできる2数が同じ数字の並べ替えである点を見抜き、倍数判定法で最大公約数を仕分ける。第2問は極限を微分係数と読み替えて2次式を決め、平方完成の対称性で整数解と格子点を数える。第3問は内分・外分をベクトルの係数比較で処理し、後半は垂線の足を折り返す反射で折れ線を最短にする。いずれも計算量そのものは多くなく、条件の言い換えの精度と、別ルート(数え上げ・平方完成・鏡映)での検算が事故を防ぎます。手が止まったら「この条件は何の定義・公式に対応するか」に立ち返る姿勢が、この形式では特に有効と考えられます。

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出典・著作権について
本ページが扱う入試問題の著作権は 近畿大学 に帰属します。出典:近畿大学 2021年度 入学試験問題「数学」。
掲載しているのは、受験生の学習支援を目的として数強塾が独自に作成した解答・解説です。学校が公表した公式解答ではありません(一般的な解答例と照合した場合は本文中にその旨を明記しています)。問題文の引用は解法の説明に必要な最小限にとどめています。
掲載内容について権利者の方からご連絡がある場合は、お問い合わせより速やかに対応いたします。

解けなかった問題を、そのままにしない。

医学部の数学は「難問勝負」ではなく精度勝負です。手が止まったのが方針なのか、場合分けの宣言なのか、検算なのか——どこで崩れたかで、次にやることは変わります。

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近畿大学の数学の過去問は16年度ぶんを公開しています。そのうち16年度は全問の解答解説つきです(「解説」の印がついた年度)。志望校の傾向は1年だけでは見えないので、最低でも3年ぶんを続けて解くことをおすすめします。

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📚 この大学の他の年度

公開している全年度は近畿大学 医学部 数学 過去問の傾向と解答・解説 年度別まと…にまとめてあります。

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問題PDFをテキストでも確認

近畿大学 2021年度 数学入試問題の文字起こし・出題分析

公開中の問題PDFを検索・復習しやすいよう文字データ化し、読み取れた語句から出題分野を整理しました。

  • 整数
  • 確率・場合の数
  • 関数・グラフ
  • 方程式・不等式

この年度の出題範囲と傾向

2021年度の問題PDFでは、整数、確率・場合の数、関数・グラフ、方程式・不等式に関する語句や設問を確認できました。近畿大学の公開PDFを年度横断で調べると、図形・三角関数は15年度、微分・積分は15年度、指数・対数は13年度で検出されており、複数年を比較して対策したい分野です。

分野判定はPDFから読み取れた語句に基づく集計です。数式・記号・図表は文字変換で崩れる場合があるため、正確な条件は必ず原本PDFで確認してください。

問題文の文字起こし

問1画像OCR

検出分野: 整数、確率・場合の数、関数・グラフ、方程式・不等式

(1) pとgの最大公約数が 9 である確率は| ア | である。
(2) ? とgの最大公約数が 6 である確率は である。
(3) ?と9の最大公約数が3である確率は である。
(4) p との最大公約数が 1 である確率は| エ |であぁる。
or yy ee

( 計 算 用 紙 )
Se gps

2 次関数げ(z) が以下を満たすとする。

jim 9人9 =-2, mm fe) =2 717=0
(1) このとき f(x) を求めよ。また, げ(<) が最大値をとる> の値を求めよ。
(2) 不等式 7(Z) = 0 を満たす整数 z の個数を求めよ。
(3) 正の整数たに対しげ(>) =たを満たす整数 の個数が 21 個であるとき,

をのとりうる値の範囲を求めよ。
(4) BERK f(x) =ッを満たす正の整数の組 (z,) の個数を求めよ。

eer gas

Cit 算 用 me )
as 人

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