日本大 医学部2016年度数学 過去問の傾向と解答・解説

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藤原進之介です。このページでは医学部2016年度の数学過去問の問題資料と学習情報を無料公開しています。掲載している問題・解答・解説の範囲は、ページ内の各見出しでご確認ください。

今日の一問
とする。
の最大値と最小値、およびそのときの を求めよ。
——さて、どこから手をつける?
数強塾オリジナルの類題です。この年度の実際の入試問題ではありません。実際の問題と解答は、このページのPDFでご確認ください。

数学 問題

数学 解答

📑 この年度の大問インデックス(全5問)

解説が長いので、解きたい大問へ直接移動できるようにしています。解けなかった問題は、解説を読んだあとに同じ型の問題で当て直すと定着が速くなります。

型から探したいときは解法パターン事典、他の年度は過去問解説の総索引から。

🧭 日本大学 2016年度数学|大問ごとに「使う型」を対応させた表

解けなかった大問がどの型に属するのかを一覧にしました。解説を読んだあと、型のページで同じ判断を使う問題を数問当てると定着が速くなります。この年度は難易度と目標時間を掲載していないため、それらは載せていません。

大問出題テーマ使う型(解法パターン事典)
第1問第1問(独立小問集合:数と式・2次方程式・図形・確率)確率
第2問第2問(独立小問集合:3次方程式・三角関数・対数・数列)数列・漸化式
第3問第3問(ベクトルと外接円:内積・外心・方べきの定理)ベクトルの図形への応用
第4問第4問(面積と極限・最大:記述式)極限
第5問第5問(2曲線の共通接線と回転体・記述式)積分法(体積・弧長)

型の全体像は解法パターン事典、他の年度・他大学は過去問解説の総索引から。日本大学の年度一覧は各ページ末尾のナビでも確認できます。

日本大学 医学部 2016年度 数学の傾向と解答・解説【数強塾オリジナル】

出題形式と傾向:大問5題の構成で、問題冊子の表紙どおり解答時間は75分です。前半の第1問〜第3問はマークシート方式(空所補充)、第4問・第5問は記述式で、解答用紙も2枚に分かれています。分野は、第1問が分母の有理化と整数部分・小数部分、2次方程式の判別式、正弦定理と外接円、反復試行の確率、第2問が3次方程式の虚数解、三角関数の合成による最大・最小、対数と桁数、分数型漸化式と無限等比級数、第3問がベクトルと外接円の中心・方べきの定理、第4問が三角関数と1の交点まわりの面積・極限と最大、第5問が2曲線の共通接線と回転体の体積・対数積分と、数IAIIBから数IIIまでを広く横断します。

合否を分ける点:マーク3題は「途中で現れる分数・無理数を恐れず最後まで正確に運ぶ計算体力」が主眼で、第1問(1)の の整数部分評価、第3問(2)(3)のベクトルと方べきの定理の連携が処理量の山になります。記述の第4問・第5問は、 の解 を陰関数のまま微分する発想、共通接線を (差)の最小値問題に読み替える発想、回転体を「円錐から回転体を引く」形で組み立てる発想といった「型」を持っているかがそのまま得点差につながると考えられます。まずマークで手堅く得点を積み、記述に厚めの時間を残す配分が現実的でしょう。

※以下の解答・解説はオンライン数学専門塾「数強塾」による独自作成です(全問、正攻法と数値代入による二重検算済み)。問題原文は上記の大学発表PDFをご参照ください。

第1問(独立小問集合:数と式・2次方程式・図形・確率) 答:(1) a=17, b=4√3+√5−9 (2) −1/3<k<0 または 0<k<1 (3) sinC=5√3/12, R=2√3 (4) 3/16

【📖大切な定義】実数 の整数部分 は を満たす整数、小数部分 は ()で定まります。2次方程式 ()が異なる2実解をもつ条件は判別式 です。

【👀ここに注目】(1) は分母を有理化してから を評価、(2) は を先に除外して2次方程式に確定、(3) は正弦定理を2回使う、(4) は「4回目が2度目の赤」を「3回目までに赤1回」と分解——それぞれ入口の一手が決まっています。

方針・解答
(1) 分母を有理化すると 、。和は 。ここで より 、すなわち 。よって整数部分 a=17、小数部分は 4√3+√5−9。
(2) 。 なら で解が1つになり不適なので 。判別式 。異なる2実解の条件 は 、すなわち より 。 を合わせて求める範囲は −1/3<k<0 または 0<k<1。
(3) 三角形ABCで 。正弦定理 より 5√3/12。外接円の半径 は から 2√3。
(4) 赤玉を引く確率は 、赤以外は 。取り出してもとに戻すので各回独立です。「4回目に2度目の赤玉」は、3回目までにちょうど1回赤が出て、4回目も赤、という事象。確率は 。よって 3/16。

【✅検算】(1) を数値計算すると整数部分17、小数部分 と一致。(2) を入れると の判別式は で2実解、 では で実解なしとなり、境界 の内外が一致。(3) 余弦定理で を満たす を求め、面積の2通り表示から を数値確認。(4) 全 通りの赤/非赤の並びを総当たりすると条件を満たすのは 赤非非赤非赤非赤非非赤赤 の3通り、確率3/16と一致。

【💡ポイントコラム】整数部分の評価は「使う無理数だけを不等式で挟む」のが要点です。 のように複数の無理数が混じるときは、 それぞれを 刻み程度で挟み、和の上下限を作れば整数部分が確定します。過度に細かく評価しなくても、境界の整数をまたがない粗さで十分です。

【💡ポイントコラム】「 回目に 度目の当たり」型の確率は、 回で 回当たり、 回目に当たり、と必ず分解できます。反復試行の という形に落とすと、負の二項分布の考え方がそのまま使えます。

第2問(独立小問集合:3次方程式・三角関数・対数・数列) 答:(1) a=5, b=35, 実数解 x=−7 (2) 最大値3, 最小値(1−5√2)/2 (3) 31桁 (4) 9/4

【📖大切な定義】実係数の方程式が虚数解 をもてば、共役 も解です。三角関数の1次結合は合成 で単振動に、対数の桁数は で判定します。

【👀ここに注目】(1) は共役解+解と係数の関係、(2) は倍角で次数を下げて合成、(3) は が の形、(4) は両辺の対数をとって等比数列——いずれも「既知の形に落とす」問題です。

方針・解答
(1) 係数が実数で が解なので、共役の も解です。残る実数解を とおくと、解と係数の関係より、和 、2つずつの積の和 、積 。中央の式から 、よって 5、35、実数解は x=−7。
(2) を倍角で書き換えると 。 より なので 。 が最小 のとき は最大 3、 が最大 のとき は最小 (1−5√2)/2。
(3) とおくと で、 より 、。ゆえに 、すなわち 。 より 。 なので 、したがって は 31桁。
(4) の両辺で3を底とする対数をとると 、すなわち 。数列 は初項 、公比 の等比数列です。 より無限等比級数の公式から 9/4。

【✅検算】(1) を戻した に を代入すると で成立、 の直接代入でも実部・虚部とも0。(2) を1度刻みで走査すると最大 ()、最小 と一致。(3) の常用対数 から桁数31を確認。(4) から漸化式を数値反復し、部分和 と一致。

【💡ポイントコラム】 が並んだ2次同次式は、半角・倍角公式で の1次式へ必ず落ちます。あとは合成して の値域を追うだけ。定数項の を分離しておくと、最大・最小の計算が の符号ミスなく進みます。

【💡ポイントコラム】 と は互いに逆数です。 と置けば連立の1本目は となり、相加相乗の等号 から一気に が出ます。底の変換公式を毎回書くより、逆数関係を覚えておくほうが速く安全です。

第3問(ベクトルと外接円:内積・外心・方べきの定理) 答:(1) BC=√2, 面積=√7/4 (2) AO=(2/7)AB+(3/7)AC (3) AR=(15/14)AB+(5/14)AC, 四角形ABRC面積=(5/14)√7

【📖大切な定義】 から角の余弦が読めます。外心 は各辺の垂直二等分線の交点で、 を満たします( から各辺の中点への射影条件)。方べきの定理は交わる2弦で 。

【👀ここに注目】(1) は内積から を出して余弦定理、(2) は外心の射影条件を で連立、(3) は の交点で三平方+方べきの定理——順に積み上がる構成です。

方針・解答
(1) 。よって 。余弦定理より 、BC=√2。面積は √7/4。
(2) とおきます。 を用い、外心の射影条件 に代入すると 。解いて 。よって (2/7)AB+(3/7)AC。
(3) となる弦 と の交点を とします。 とおき、 で三平方の定理を用いると 、すなわち より 。ゆえに で 、。方べきの定理 より 。よって 。 は直線 上なので (15/14)AB+(5/14)AC。四角形ABRCは対角線 が直交するので面積は (5/14)√7。

【✅検算】座標を ( を満たす)にとって数値計算すると、 は に一致、外接半径 は各頂点まで等距離。 の を円上に求めると 、四角形ABRC面積 と一致。

【💡ポイントコラム】外心をベクトルで求めるときは、(辺ABの中点で垂直に射影される)を2辺分立てるのが最短です。垂直二等分線を座標で連立するより計算が軽く、 の3つの内積さえ用意すれば機械的に解けます。

【💡ポイントコラム】円に内接する弦の長さは、垂線の足で分けて「三平方の差」 を作ると位置が定まり、その先は方べきの定理 で残りの弦がわかります。三角比を持ち出さずに、直角と等長だけで四角形の面積まで到達できるのが本問の骨格です。

第4問(面積と極限・最大:記述式) 答:(1) lim kS₂/S₁ = π/2 (2) S₂−S₁=k−2√(k²−1)+2f(k), k=2/√3 で最大値 π/3

【📖大切な定義】曲線 と の交点の 座標 は で定まり、このとき 。陰関数 を で微分すると が得られます。

【👀ここに注目】(1) は を積分で表し、全体面積 を使って比の極限をとる、(2) は と書き直し、陰関数微分で増減を調べる——面積の分解が鍵です。

方針・解答
領域 ()の全体面積は 。 の解を ()とすると、 の部分は 。よって 。
(1) 。 のとき 、。分子は が支配的で 、分母は なので比は π/2。
(2) k−2√(k²−1)+2f(k)。これを とおき で微分すると、 を用いて 。 は 、すなわち 、、( を満たす)。 で 、 で なので、k=2/√3 で最大。このとき より 、 より 。最大値は π/3。

【✅検算】 で 。、、 と一致。 など前後の値で を数値確認。(1) は で と一致。

【💡ポイントコラム】交点の 座標を と名づけたら、 を で微分して を陰関数のまま取り出すのが定石です。 の具体式()を書かずに済み、増減表の が という扱いやすい形にまとまります。

【💡ポイントコラム】「 と の面積の差」は、全体 を使えば と一発で書けます。差や和を直接積分し直すより、片方 と全体 だけ求めて引き算する方が計算量が減り、ミスも防げます。

第5問(2曲線の共通接線と回転体・記述式) 答:(1) 共有点(√e, a), 接線 l:y=(2a√e/e)x−a (2) V₁=πea/6, V₂=(48−29√e)/6·πa², a=e/(48−29√e)

【📖大切な定義】2曲線が接する(共通接線をもつ)とは、共有点で関数値と導関数値がともに一致すること。差 (一方)−(他方)を作り、 かつ が1点のみ、そこで 、を示すのが標準です。回転体の体積は「円錐から回転体を引く」など、既知の立体との差で組み立てると見通しよく計算できます。

【👀ここに注目】(1) は差 の最小値が0であることを増減表で示す、(2) は を「円錐−回転体」で表し部分積分で を処理——構造の見抜きが要点です。

方針・解答
(1) 真数条件 。差 を微分すると 。 で を境に負から正へ変わり、最小値は 。よって が常に成り立ち、等号は のみ。ゆえに2曲線はただ1点 を共有します。共有点での傾きは、 が 、 が で一致するので共通接線をもち、その方程式は y=(2a√e/e)x−a。
(2) は 軸と 、 軸と で交わります。 は「・直線 ・ 軸で囲む三角形を 軸まわりに回した円錐」から「曲線① ・・ 軸で囲む部分の回転体」を引いて求めます。円錐は底面半径 ・高さ で体積 、曲線①の回転体は 。よって πea/6。
は「・直線 ・ 軸で囲む三角形を 軸まわりに回した円錐」から「曲線②・・ 軸で囲む部分の回転体」を引きます。円錐は底面半径 ・高さ で体積 。曲線②は で 軸と交わるので (部分積分を2回)。よって (48−29√e)/6·πa²。 は 、両辺を整理して 、ゆえに a=e/(48−29√e)。

【✅検算】 として数値化すると、共有点 で両曲線の値と傾き が一致。、。 となる を戻すと 、 とほぼ一致(丸め誤差内)。

【💡ポイントコラム】「2曲線が接する」は、差の関数 を作り〈最小値0・その点で 〉を示すのが王道です。値の一致(共有点)と傾きの一致(共通接線)を別々に確認せず、 の等号成立点として一括で処理できるため、論証が短くまとまります。

【💡ポイントコラム】接線がからむ回転体は「円錐(=直線の回転)から曲線の回転体を引く」と組み立てると、積分区間と半径が自然に決まります。 の積分は を公式として覚えておくと、部分積分の途中式を毎回書かずに済みます。

この年度から学ぶ教訓:2016年度は、有理化と無理数の整数部分評価(第1問(1))、判別式と場合分け(第1問(2))、正弦定理の反復(第1問(3))、反復試行の分解(第1問(4))、共役解と解と係数の関係(第2問(1))、倍角+合成による最大最小(第2問(2))、逆数関係を使う対数方程式(第2問(3))、対数変換で等比化する漸化式(第2問(4))、外心のベクトル表示と方べきの定理(第3問)、陰関数微分による面積の最大(第4問)、差の関数で示す共通接線と回転体(第5問)と、「導出ごと身につけた型」を正確に取り出せるかを一貫して問うセットでした。特に第3問(3)の方べきの定理や第5問(2)の回転体の分解は、途中の分数・無理数を最後まで運ぶ計算体力がそのまま得点差になります。過去問演習では、答が出た後に別の値を代入して確かめる二重チェックまで習慣化しておきたいところです。

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出典・著作権について
本ページが扱う入試問題の著作権は 日本大学 に帰属します。出典:日本大学 2016年度 入学試験問題「数学」。
掲載しているのは、受験生の学習支援を目的として数強塾が独自に作成した解答・解説です。学校が公表した公式解答ではありません(一般的な解答例と照合した場合は本文中にその旨を明記しています)。問題文の引用は解法の説明に必要な最小限にとどめています。
掲載内容について権利者の方からご連絡がある場合は、お問い合わせより速やかに対応いたします。

解けなかった問題を、そのままにしない。

医学部の数学は「難問勝負」ではなく精度勝負です。手が止まったのが方針なのか、場合分けの宣言なのか、検算なのか——どこで崩れたかで、次にやることは変わります。

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  • 図形・三角関数
  • 方程式・不等式
  • 関数・グラフ
  • 微分・積分
  • 確率・場合の数
  • 指数・対数
  • 複素数

この年度の出題範囲と傾向

2016年度の問題PDFでは、図形・三角関数、方程式・不等式、関数・グラフ、微分・積分、確率・場合の数に関する語句や設問を確認できました。日本大学の公開PDFを年度横断で調べると、図形・三角関数は17年度、微分・積分は17年度、指数・対数は14年度で検出されており、複数年を比較して対策したい分野です。

分野判定はPDFから読み取れた語句に基づく集計です。数式・記号・図表は文字変換で崩れる場合があるため、正確な条件は必ず原本PDFで確認してください。

問題文の文字起こし

問1画像OCR

検出分野: 図形・三角関数、方程式・不等式、関数・グラフ、微分・積分、確率・場合の数

(1) o=1+2i が方程式 c+ ax?—92+ D=0 の解でもやるとする. KIEL, a, 5は
実数であり, ? は虚数単位とする. このとき, g王| 21] 5=[ 22 | 23 | であり,
この方程式の実数解は ー 一 である.
(2) 0ミ9ミ > EFS. y=3sin? —5 cos Osin 9一2 cos?の9 とおくとき,
ッの最大値は| 25 | 最小値は v.28) である.
(3) ERs (ただし, z地1,9放1)はつぎの 2つの式を満たすとする.
1og。9十og。rー2
ay = 38
このとき, wth 桁の数である. ただし, logy3 =04771 とする.
(4) BPM Can} & a =3V3, gaュー an, (W=1,2, 3) により定める.
z
Sn=DMNogsa, とおくとき, lim S,.= SS] CHS.
ょ1 noes

数 学
- 計算用余白
=a

数 学
[3] AB =1、 ac=V2, AB-AC=4 を満たす三角形 ABC の外接円の .
中心を O とする. 以下の問に答えなさい-
y[35
1) BC = ッy| 34 | であり, 三角形 ABC ome LL る.

= _ BO , Pl
(2) AO = === AB + == AC である.
(3) 外接円 O 上に点R をAR と BCが垂直になるように選ぶ.
ただし, R はA とは異なるとする. このとき,
— Gila) [se] —
mg - Gls, [4
43 | 44 |
であり, 四角形 ABRO の面積は ——=—, CHS.
であり, WAK 面積 rasTae] VH

数 学
- 計算用余白
ー6一
a rt

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