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藤原進之介です。このページでは昭和大学医学部2022年度の数学過去問の問題資料と学習情報を無料公開しています。掲載している問題・解答・解説の範囲は、ページ内の各見出しでご確認ください。
- 問2022
数学 問題
📑 この年度の大問インデックス(全4問)
解説が長いので、解きたい大問へ直接移動できるようにしています。解けなかった問題は、解説を読んだあとに同じ型の問題で当て直すと定着が速くなります。
🧭 昭和大学 2022年度数学|大問ごとに「使う型」を対応させた表
解けなかった大問がどの型に属するのかを一覧にしました。解説を読んだあと、型のページで同じ判断を使う問題を数問当てると定着が速くなります。この年度は難易度と目標時間を掲載していないため、それらは載せていません。
型の全体像は解法パターン事典、他の年度・他大学は過去問解説の総索引から。昭和大学の年度一覧は各ページ末尾のナビでも確認できます。
昭和大学 医学部 2022年度(令和4年度・I期)数学の傾向と解答・解説【数強塾オリジナル】
本ページの解説は、数強塾のプロ講師が全問を独自に解き、正攻法とプログラム(sympy・全順列列挙・数値計算)による二重検算を行ったうえで作成したものです。答えのみを記入する形式のため、導出の筋道を重視してまとめています。
出題形式と傾向
大問4題、すべて結果のみを記入する形式。「数学(その1)」「数学(その2)」に分かれています。
分野は、大問1が複素数平面(1次分数変換と軌跡)、大問2が平面ベクトル(垂心・外心)、大問3が動点の追跡と定積分の漸化式、大問4が「SHOWA」「HTTPSSHOWA」を題材にした順列。
大問4の題材が大学名と自校サイトのURL(https://showa…)という遊び心のある出題です。
大問1 複素数平面と軌跡
z=cos(π/9)+i·sin(π/9)、複素数 α は 2αz³=(1−t)α+t(t は実数)に従います。
まず α を t で表すのが出発点です。
α(2z³−1+t)=t より α=t/(t+2z³−1)。
ここで z³=e^(iπ/3)=1/2+i√3/2 なので 2z³−1=i√3。よって
α=t/(t+i√3)。
(1)(2)(3) αの軌跡:逆数をとると 1/α=1+i√3/t。
t が実数全体(0以外)を動くと 1/α は直線 Re(w)=1 上を動きます(ただし w=1 は取らない)。
この直線を w↦1/w で写すと、原点を通り実軸上に中心をもつ円になります。
よって α は 1/2((1))を中心とする半径 1/2((2))の円。ただし点 1((3))を除きます。
(t=0 のとき α=0 は取り、t→±∞ で1に近づくが到達しません。)
(4) γ:β=z⁶/α=z⁶(1+i√3/t)。
今度は直線に定数を掛けるだけなので、β の軌跡は直線です。
z⁶=e^(2iπ/3)=−1/2+i√3/2 として虚部を0とおくと √3/2=s/2(s=√3/t)、すなわち s=√3。
このとき実部は −1/2−3/2=−2。よって γ=−2。
(5) θ:z⁶/γ=(−1/2+i√3/2)/(−2)=1/4−i√3/4 なので
1−z⁶/γ=3/4+i√3/4。
偏角は arctan{(√3/4)/(3/4)}=arctan(1/√3)=π/6。
検算:t を−500〜500まで100万分割して α を数値計算し、|α−1/2|=1/2 が誤差2.8×10⁻¹⁶で成立することを確認。α=1 に到達しないこと(最接近3.5×10⁻³)も確認しました。(4)(5)も複素数演算で γ=−2.000000、θ=0.52359878 rad=30.0000° を確認しています。
大問2 三角形の垂心と外心
OA=2, OB=√5, AB=√3。a=OA、b=OB。
(1) |AB|²=|b−a|²=|a|²−2a·b+|b|² より
a·b=(4+5−3)/2=3。
(2) 垂心H:OH=xa+yb とおき、AH⊥OB と BH⊥OA を内積で書き下します。
3(x−1)+5y=0、4x+3(y−1)=0 を解いて x=6/11, y=3/11。
よって OH=(6a+3b)/11(=3(2a+b)/11)。
(3) Dは直線OH上かつ辺AB上。D=(1−u)a+ub とおいて連立すると u=1/3、すなわち
D=(2a+b)/3。
(a) AD=|D−a|=(1/3)|b−a|=√3/3。
(b) |2a+b|²=4·4+4·3+5=33 より OD=√33/3。
(4) 面積は (1/2)√(|a|²|b|²−(a·b)²)=(1/2)√(20−9)=√11/2。
正弦定理から R=(2·√5·√3)/(4·√11/2)=√165/11。
(5) 外心G:|OG|=|OG−a|=|OG−b| から OG·a=|a|²/2=2、OG·b=|b|²/2=5/2。
OG=pa+qb として 4p+3q=2、3p+5q=5/2 を解くと p=5/22, q=4/11。
よって OG=(5a+8b)/22。
検算:垂心・外心とも連立方程式をsympyで解き、OD=√33/3=1.914854、R=√165/11=1.167748 を数値でも確認しました。外心は「OG·a=|a|²/2」という関係に気づけば連立2元で済むのがポイントです。
大問3 動点の追跡と定積分の漸化式
(1-1) Pは (0,0) から y 軸を速さ1で上昇するので P(0,t)。
Qは (1,0) から角速度 π/2 で反時計回りなので Q(cos(πt/2), sin(πt/2))。
直線PQと x=−1 の交点Rは、直線の式から
R=(−1, t−(sin(πt/2)−t)/cos(πt/2))。
(1-2) t→1 のとき cos(πt/2)→0 なので不定形になります。
t=1−ε とおくと cos(πt/2)≒πε/2、sin(πt/2)−t≒ε なので、分数の部分は 2/π に収束。
よってRは 点(−1, 1−2/π)(≈(−1, 0.3634))に近づきます。
(2-1) I₁=∫₀¹√(1−x²)dx は四分円の面積なので π/4。
(2-2) 部分積分で I_(n+2)=(n+2)∫₀¹x²(1−x²)^(n/2)dx=(n+2)(Iₙ−I_(n+2))。
整理して I_(n+2)=(n+2)/(n+3)·Iₙ。
(2-3) I₅=(5/6)I₃=(5/6)(3/4)I₁=(5/6)(3/4)(π/4)=5π/32。
検算:(1-2)はsympyの片側極限で (π−2)/π=0.36338023 を確認し、1−2/π と一致。(2-2)は n=1, 2, 3, 4 の4通りで両辺を直接積分して完全一致を確認(3π/16, 8/15, 5π/32, 16/35)。(2-3)も直接積分で 5π/32 を再確認しました。
大問4 「SHOWA」「HTTPSSHOWA」の順列
(1) SHOWA は5文字すべて相異なるので 5!=120通り。
(2-1) HTTPSSHOWA は H, T, S がそれぞれ2個、P, O, W, A が1個ずつの計10文字。
10!/(2!·2!·2!)=453600通り。
(2-2) SS と TT をともに含む:[SS] と [TT] をそれぞれ1文字とみなすのが定石。
残るのは H, H, P, O, W, A なので、全部で8個(Hが2個)の並べ替え。
8!/2!=20160通り。
(2-3) SHSH を含まない:余事象で考えます。
SHSH は S2個・H2個をすべて使うので、[SHSH] を1文字とみなすと残りは T, T, P, O, W, A の6文字、計7個(Tが2個)。
含むものは 7!/2!=2520通り。よって含まないのは 453600−2520=451080通り。
(2-4) ST または TS を少なくとも一方含む:287280通り。
(どちらも含まないのは166320通りで、合計が453600になります。)
検算:HTTPSSHOWA の45万3600通りをすべて列挙し、各条件を満たす個数を直接数え上げました。(2-1)453600・(2-2)20160・(2-3)451080・(2-4)287280 がいずれも理論値と完全一致。(2-4)は補集合166320との和が総数に一致することも確認しています。
この年度の対策ポイント
大問1は「1/α をとると直線になる」という1次分数変換の基本が核心です。2z³−1=i√3 ときれいになる時点で方針が見えます。さらに β のほうは掛けるだけなので直線のまま——「反転すると円、掛けるだけなら直線」という区別が問われました。
大問2の外心は、OG·a=|a|²/2(Aの中点で垂直二等分線に載る条件)に気づけば連立2元で終わります。垂心・外心はどちらも内積の条件2本に翻訳するのが定石です。
大問4は「かたまりにする」「余事象で数える」という順列の2大技法をそのまま問う良問。(2-3)でSHSHがS・Hをすべて使い切ることに気づけるかが分かれ目でした。
数強塾では、こうした定石の使い分けを一対一で指導しています。
※本解説は数強塾が独自に作成したものです。解答は複数の方法で検算していますが、文責は数強塾にあります。
本ページが扱う入試問題の著作権は 昭和大学 に帰属します。出典:昭和大学 2022年度 入学試験問題「数学」。
掲載しているのは、受験生の学習支援を目的として数強塾が独自に作成した解答・解説です。大学が公表した公式解答ではありません(一般的な解答例と照合した場合は本文中にその旨を明記しています)。問題文の引用は解法の説明に必要な最小限にとどめています。
掲載内容について権利者の方からご連絡がある場合は、お問い合わせより速やかに対応いたします。
解けなかった問題を、そのままにしない。
医学部の数学は「難問勝負」ではなく精度勝負です。手が止まったのが方針なのか、場合分けの宣言なのか、検算なのか——どこで崩れたかで、次にやることは変わります。
昭和大学 数学 過去問|他の年度を見る
昭和大学の数学の過去問は16年度ぶんを公開しています。そのうち16年度は全問の解答解説つきです(「解説」の印がついた年度)。志望校の傾向は1年だけでは見えないので、最低でも3年ぶんを続けて解くことをおすすめします。
「解説」=全問の解答解説を掲載している年度です。赤は今見ている年度。
🔁 同じ年度の他の科目
昭和大学 2022年度 英語同じ大学・同じ年度の英語です。2022年度の数学を解いたあとに続けて確認すると、その年の出題の重さが掴めます。
公開している全年度は昭和大学医学部 数学の傾向と対策にまとめてあります。
問題PDFをテキストでも確認
昭和大学 2022年度 数学入試問題の文字起こし・出題分析
公開中の問題PDFを検索・復習しやすいよう文字データ化し、読み取れた語句から出題分野を整理しました。
- 確率・場合の数
- 図形・三角関数
- 空間図形
- 整数
- 複素数
この年度の出題範囲と傾向
2022年度の問題PDFでは、確率・場合の数、図形・三角関数、空間図形、整数、複素数に関する語句や設問を確認できました。昭和大学の公開PDFを年度横断で調べると、図形・三角関数は16年度、微分・積分は16年度、確率・場合の数は16年度で検出されており、複数年を比較して対策したい分野です。
分野判定はPDFから読み取れた語句に基づく集計です。数式・記号・図表は文字変換で崩れる場合があるため、正確な条件は必ず原本PDFで確認してください。
問題文の文字起こし
問2022画像OCR
検出分野: 確率・場合の数、図形・三角関数、空間図形、整数、複素数
KH
数 学(その1, その2)
国 語(その1, その2)
(2) 解答用紙
英 語 1 枚(上端黄色) (右請落し)
数 学(その1) 1枚(上端茶色) (右肩落し)
ヶ (その2) 1枚(上端茶色) (左肩落し)
国 語(その1) 1枚(上端紫色) (右肩落し)
ヶ (その2) 1枚(上端紫色) (左肩落し)
数学, 国語は選択した 1 科目(受験票に表示されている)が配布されています。
3. 下書きが下書き用紙で足りなかったときは, 試験問題(子)の余白を使用して下さい。
4, 試験開始 2時間以降は退場を許可します。但し, 試験終了 10 分前からの退場は許可しません。
5. 受験中にやむなく途中退室(手洗い等) を望むものは挙手し, 監督者の指示に従って下さい。
6. 休憩のための途中退室は認めません。
7. 退場の際は, この試験問題(冊子)を一番上にのせ, BEL, 監督者の許可を得てから, 試験問
ARS), SR, 下書き用紙および所持品を携行の上 退場して下さい。
8. 試験終了のチャイムが鳴ったら, 直ちに筆記をやめ, おもてのまま上から解管用紙(英語,
数学(その1), 数学(その 2 )、 または, 国語(その1). 国語(その2), 計3枚], 試験問題(冊子)
の順にそろえて確認して下さい。確認が終っても, 指示があるまでは席を立たないで下さい。
9. 試験問題(冊子) と下書き用紙は持ち帰って下さい。
10. 監督者退場後, 試験場で昼食をとることは差支をありません。ゴミ入れは場外に設置してあり
ます。
11. 試験会場内では, 昼食以外は, 常にマスクを着用して下さい。
12. 休憩時間や昼食時等における他者との接触会話を原則禁止します。
13. 午後の集合は1時です。 、
M1 (826—1)
ax
mw 学 (その1)
: SMBH, WERRC2 = cos + isin EFS, HORM a MLIEIst 22" = (1 — Dati
に従う。ただし, 『は実数とする。 次の| | に適切な解を入れよ。ただし. 答えは結果の
みを解答柚に記入せよ。
? の変化によって描かれる複素数の図形は複素数平面上で を申心とする半径
の円である。ただし, 点 | 8 | を除く。 KIC, HERE = ewe Tee
体を考える。gが括く図形と実軸の交点を7とすると,ァニ| (1 | である。また偏角
9= ag (ュー = [@ |] である。 REL. <の=ァォとする。
ーー やM1(826一12)
AOAB において, 0A = 2, OBニア5. ABニー73 EL, 2=OA. B= OBとする。次の各
問に答えよ。ただし, 答えは結果のみを解答柳に記入せよ。
(1) WRG +b の値を求めよ。
2) AOABの垂心HH について OH Ea, を用いて表せ。
(3) 線分 OH SHER LH AB との交点を D とする。
(@) 線分 AD ORS 4 を求めよ。 (b) 線分 OD ORS を求めよ。
(414 AOAB の外接円の半径がを求めよ。
(5) AOABの外心Gについて0G Ea, ? を用いて表せ。
se M1 (826一13)
a
数 F (その2)
炊の各問いに答えよ。ただし、管えは結果のみを解答則に記入せよ。
(1) 平面上で. WEP, Qはそれぞれ点(0.0). (1, 0)を同時に出発し.Pはす寺を正の
向きに1 の束さで. Qは円**エアー1の周上を反時計まわりに SOME (角度)で動くも
のとする。P. Qが点(0. 1)に近づくとき, 直線 PQ と直線テニー 1 との交点を R とする。
(+1) Pの座標を(0,り(0 ミ#く1)とおくとき, Q ROME EMU THRE,
(1-2) R はどのような点に近づくか。
Q カーリル ロー4の4kについて 次の問いに答えよ。ただし。 ヶは正の数とする。
(@-1) Nee.
2) と=。との間に成り立つ関係を求めよ。
(@-3) なを求めよ。
ー138 一 M1 (826—14)
次の各問いに答えよ。ただし, 答えは結果のみを解答欄に記入せよ。
(1) SHOWA という語の 5 文字すべてを並べてできる順列について, 順列の総数を求めよ。
(2) HTTPSSHOWA という語の 10 文字すべてを並べてできる順列について, 次の問いに答え
よ。
Ql) 順列の総数を求めよ。
(2-2) SS という並びと TT という並びをともに含む順列は全部でいくつあるか。
(2-3) SHSH という並びを含まない順列は全部でいくつあるか。
(2-4) ST という並びまたは TS という並びの少なくとも一方を含む順列は全部でいくつある
か。
ー14一 M1 (826—15)