帝京大学医学部 2007年度 数学過去問・解答

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藤原進之介です。このページでは帝京大学医学部2007年度の数学過去問の問題資料と学習情報を無料公開しています。掲載している問題・解答・解説の範囲は、ページ内の各見出しでご確認ください。

今日の一問
数列 は 、 をみたす。
一般項 を求めよ。
——さて、どこから手をつける?
数強塾オリジナルの類題です。この年度の実際の入試問題ではありません。実際の問題と解答は、このページのPDFでご確認ください。

数学 問題

数学 解答

📑 この年度の大問インデックス(全6問)

解説が長いので、解きたい大問へ直接移動できるようにしています。解けなかった問題は、解説を読んだあとに同じ型の問題で当て直すと定着が速くなります。

型から探したいときは解法パターン事典、他の年度は過去問解説の総索引から。

🧭 帝京大学 2007年度数学|大問ごとに「使う型」を対応させた表

解けなかった大問がどの型に属するのかを一覧にしました。解説を読んだあと、型のページで同じ判断を使う問題を数問当てると定着が速くなります。この年度は難易度と目標時間を掲載していないため、それらは載せていません。

大問出題テーマ使う型(解法パターン事典)
【2】大問2(選択) 格子点の番号付け数列の和の全型
【3】大問3(選択) くじと期待値確率
【5】大問5(選択) 整数と合同式合同式と余り
【6】大問6(選択) 放物線への2接線接線と法線

型の全体像は解法パターン事典、他の年度・他大学は過去問解説の総索引から。帝京大学の年度一覧は各ページ末尾のナビでも確認できます。

帝京大学 医学部 2007年度(平成19年度)数学の傾向と解答・解説【数強塾オリジナル】

この解説について
本ページの解説は、数強塾のプロ講師が全問を独自に解き、正攻法とプログラム(sympy・全数探索・数値検証)による二重検算を行ったうえで作成したものです。答えのみを記入する形式のため、導出の筋道を重視してまとめています。

出題形式と傾向

必須問題1題+選択問題5題(うち3題を選択)という帝京大学の形式です。すべて答えのみを記入する空所補充型。
必須の大問1は3次関数・面積比・順列・確率と4分野をまたぎます。選択問題は大問2(格子点の番号付け)・大問3(くじと期待値)・大問4(二等辺三角形)・大問5(整数と合同式)・大問6(放物線への2接線)。
この年度は「最後にきれいな数が出る」問題が多いのが特徴で、大問4(3)のCP=√5、大問6(2)の最小面積√6 はいずれも答えの美しさが検算になる好例です。

大問1(必須)

(1) 3次関数が常に正となる条件:f′(x)=6(x−a)(x−2a) なので、a>0 のとき x=a で極大、x=2a で極小。
・2a≦1 のときは x>1 で単調増加なので f(1)≧0 が条件。f(1)=12a²−9a+3/2≧0 を解くと a≦1/4 または a≧1/2。
・2a>1(a>1/2)のときは極小値 f(2a)=4a³−1/2>0 が条件で、これは a>1/2 なら自動的に成立。
以上より 0<a≦1/4(ア)、または 1/2≦a(イ)。
a=1/4 のときの極小値は f(1/2)=−7/16(ウ)。

(2) 面積比と角度:y=x² と y=mx+1 の交点のx座標を α(<0), β(>0) とすると αβ=−1。
線分OPと放物線が囲む面積は |α|³/6、OQ側は β³/6 なので、S₁:S₂=1:8 から β=2|α|。
|α|β=1 と連立して |α|=√2/2, β=√2(エ)。
m=α+β=−√2/2+√2=√2/2=1/√2(オ)。
このとき OP·OQ=αβ+α²β²=−1+1=0 なので ∠POQ=90度(カ)。

(3) 同じ数字を含む順列:1が4個、2が3個、3が2個。
3桁:3種類から重複を許して並べる27通りから、3が3個必要な「333」だけを除いて 26個(キ)。
8桁:(1の個数, 2の個数, 3の個数) が (3,3,2), (4,2,2), (4,3,1) の3通りで、
560+420+280=1260個(ク)。
33000000より小さいものは、先頭2桁が「33」のものを除けばよいので 1260−35=1225個(ケ)。

(4) 数直線上のランダムウォーク:4以下(確率2/3)で −1、5以上(確率1/3)で +2。
(i) −1 から2回で原点=合計 +1。(−1)+(+2) の順序2通りで 2×(2/3)(1/3)=4/9(コ)。
(ii) −2 から5回で原点の右側。+2 が k 回なら位置は 3k−7>0、すなわち k≧3。
{C(5,3)·4+C(5,4)·2+1}/243=51/243=17/81(サ)。

検算:(1)は a を0.001〜3まで細かく動かして x>1 での最小値を数値計算し、正となる区間が (0, 0.25] と [0.5, ∞) になることを確認(境界 a=0.25, 0.5 でちょうど0)。(3)は3桁・8桁とも全パターンを列挙して個数を確認。(4)も全事象を列挙して確率を確認しました。

大問2(選択) 格子点の番号付け

0≦y≦x² を満たす格子点を、xの小さい順・同じxならyの小さい順に並べます。x=k の列には k²+1 個の点があります。

(1) 累積個数は x=0 まで1個、x=1 まで3個、x=2 まで8個、x=3 まで18個。
番号11は x=3 の列の(8番から数えて)3番目なので A₁₁=(3, 3)。

(2) x=8 までの累積は Σ(k²+1)=204+9=213 個。(9, 0) が番号213なので、(9, 17) は n=230。

(3) Aₙ(k, k) の番号は Σ[j=0..k−1](j²+1)+k。
整理すると n=k(2k²−3k+13)/6(エ・オ)。

検算:格子点を実際に並べて番号を振り、A₁₁=(3,3)・(9,17)→230 を直接確認。(3)の式も k=1〜5 で実測値 2, 5, 11, 22, 40 と完全一致しました。

大問3(選択) くじと期待値

A(当たり確率1/4)、B(2/3)、C(3/10)をこの順に1本ずつ引きます。

(1) 余事象で 1−(3/4)(1/3)(7/10)=1−7/40=33/40(ア)。

(2) 2本当たり1本はずれの3通りを足して 35/120=7/24(イ)。

(3) 期待値は各くじの当たる確率の和(期待値の線形性)で 1/4+2/3+3/10=73/60(ウ)。

(4) X は初めて当たる番号(全部はずれなら0)。
P(X=1)=1/4, P(X=2)=1/2, P(X=3)=3/40 なので
E[X]=1/4+2·(1/2)+3·(3/40)=59/40(エ)。

検算:(1)〜(4)すべてを有理数で厳密計算し、確率の総和が1になること(P(X=0)=7/40 を含む)も確認しました。

大問4(選択) 二等辺三角形

AB=AC=a+1, BC=2、AP=1(Pは辺AB上)、CQ=1(Qは辺AC上)、BQ=x。

(1) 余弦定理から cos A=1−2/(a+1)²。AQ=a なので
x²=(a+1)²+a²−2a(a+1)cos A=1+4a/(a+1)=(5a+1)/(a+1)。
よって s=5、t=1。

(2) x=a+1 のとき (a+1)³=5a+1、整理して a(a²+3a−2)=0。
a>0 より a=(−3+√17)/2(ウ)。

(3) x=a のとき a³+a²=5a+1。
一方 CP²=(a+1)²+1−2(a+1)cos A=a²+4/(a+1)=(a³+a²+4)/(a+1)。
ここに a³+a²=5a+1 を代入すると (5a+5)/(a+1)=5。
よって CP=√5(エ)——aの値によらずきれいに定まります。

検算:a³+a²−5a−1=0 の正の実数解 a≈1.903212 を数値で求め、BQ²=a² が成り立つこと、および CP²=5.0000000000(CP=2.236068=√5)となることを確認しました。

大問5(選択) 整数と合同式

Aₙ={(x,y) | 1≦x,y≦51, x²+y²+2 が n の倍数}。

(1) x²+y²+2 が偶数 ⇔ x, y が同じ偶奇。1〜51には奇数26個・偶数25個なので
26²+25²=1301。

(2) 平方数を3で割った余りは0か1。x²+y²≡1 (mod 3) となるのは一方が3の倍数、他方がそうでないとき。
3の倍数は17個、そうでないものは34個なので 2×17×34=1156。

(3) 2と3は互いに素なので A₂∩A₃=A₆。

(4) x, y がともに奇数なら x²≡y²≡1 (mod 8) なので x²+y²+2≡4 (mod 8)。
つまり必ず4の倍数だが、決して8の倍数にはならない。
よって |B∩A₄|=26²=676(エ)、|B∩A₈|=0(オ)。

検算:1≦x,y≦51 の2601通りをすべて走査し、|A₂|=1301・|A₃|=1156・|A₂∩A₃|=|A₆|=578・|B∩A₄|=676・|B∩A₈|=0 を直接確認しました。

大問6(選択) 放物線への2接線

y=−x² 上の点 P(p, −p²) から y=x²−2x+2 に2本の接線を引き、接点のx座標を α, β とします。

(1) 接点 t における接線 y=(2t−2)x−t²+2 が P を通る条件から
t²−2pt+(−p²+2p−2)=0。
よって解と係数の関係より α+β=2p、αβ=−1p²+2p−2(ア・イ・ウ)。

(2) 線分QRと放物線が囲む面積は6分の1公式で (β−α)³/6。
(β−α)²=(α+β)²−4αβ=8p²−8p+8=8(p²−p+1) なので、p=1/2(エ)で最小値6をとります。
このとき面積は (√6)³/6=√6(オ)。

検算:接点の方程式をsympyで展開して解と係数の関係を確認し、(β−α)²=8(p²−p+1) の最小が p=1/2 で6になること、面積が 6√6/6=√6 になることを確認しました。

この年度の対策ポイント

2007年度は「答えが簡単な形になる」設計が随所にあります。大問4(3)のCP=√5 は a の3次方程式を解かなくても、与えられた関係式を代入するだけで消えます。大問6(2)も6分の1公式に載せれば一瞬。
逆に大問1(1)は極小点が区間 x>1 に入るかどうかの場合分けを落とすと、答えが片方の区間だけになってしまいます。a の範囲が「0<a≦1/4 または 1/2≦a」と2つに分かれていることが、場合分けを要求しているサインでした。
数強塾では、こうした答えの形から出題意図を逆算する読み方を一対一で指導しています。

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※本解説は数強塾が独自に作成したものです。解答は複数の方法で検算していますが、文責は数強塾にあります。

出典・著作権について
本ページが扱う入試問題の著作権は 帝京大学 に帰属します。出典:帝京大学 2007年度 入学試験問題「数学」。
掲載しているのは、受験生の学習支援を目的として数強塾が独自に作成した解答・解説です。大学が公表した公式解答ではありません(一般的な解答例と照合した場合は本文中にその旨を明記しています)。問題文の引用は解法の説明に必要な最小限にとどめています。
掲載内容について権利者の方からご連絡がある場合は、お問い合わせより速やかに対応いたします。

解けなかった問題を、そのままにしない。

医学部の数学は「難問勝負」ではなく精度勝負です。手が止まったのが方針なのか、場合分けの宣言なのか、検算なのか——どこで崩れたかで、次にやることは変わります。

帝京大学 数学 過去問|他の年度を見る

帝京大学の数学の過去問は5年度ぶんを公開しています。そのうち5年度は全問の解答解説つきです(「解説」の印がついた年度)。志望校の傾向は1年だけでは見えないので、最低でも3年ぶんを続けて解くことをおすすめします。

「解説」=全問の解答解説を掲載している年度です。赤は今見ている年度。

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📚 この大学の他の年度

公開している全年度は帝京大学医学部 数学の傾向と対策にまとめてあります。

問題PDFをテキストでも確認

帝京大学 2007年度 数学入試問題の文字起こし・出題分析

公開中の問題PDFを検索・復習しやすいよう文字データ化し、読み取れた語句から出題分野を整理しました。

  • 確率・場合の数
  • 整数
  • 図形・三角関数
  • 微分・積分
  • 空間図形
  • 指数・対数

この年度の出題範囲と傾向

2007年度の問題PDFでは、確率・場合の数、整数、図形・三角関数、微分・積分、空間図形に関する語句や設問を確認できました。帝京大学の公開PDFを年度横断で調べると、図形・三角関数は5年度、確率・場合の数は5年度、微分・積分は5年度で検出されており、複数年を比較して対策したい分野です。

分野判定はPDFから読み取れた語句に基づく集計です。数式・記号・図表は文字変換で崩れる場合があるため、正確な条件は必ず原本PDFで確認してください。

問題文の文字起こし

問1画像OCR

検出分野: 確率・場合の数、整数、図形・三角関数、微分・積分、空間図形

【526】

(選択問題] 以下の5 問題中 3 問題を選択し, 解答してください。
選択した問題については, 解答用紙左端の選択欄に〇を記入してください。
[ 2 〕 x, ヵ座標がともに整数で。0 ミィ。0 ミッミッァ” を満たす点 A(r,。ゅ)を次のように並
べべる。
Ao(0, 0), Ail, 0), Az (1。1)。 As(2, 0), A4(2。1),
As(2, 2), As(2, 3), Ar(2, 4),
すなわち。+ x BU SBA, x 座標が大きい方の点が後の方に並び, 座標が等
LOGE, 座標が大きい方の点が後の方に並ぶようにする。
このとき, 次の| | にあてはまる正の整数を求め, 解答のみを解答欄に記入し
なきい。
(1) 12番目の点 Anの座標はみ。Au( | ア |, | イ | )でぁる。
(2) ヵ十1番目の点が Az(9。17)であるとき, n= である。
(3) を正の整数とする。ヶ 十 1番目の点が Az(。 たであるとき, み をたの式で表す
と, ニーーーーーーーーーーデーー ーーーーーーーー と な る 。

2 【526】

[ 3 〕 A, B, Cの3種類のくじがある。Aは20本中5本が当たりくじ, Bは15本中10
本が当たりくじ, Cは10 本中 3 本が当たりくじである。A, B,、Cのくじをこの順に1
本ずつ, 全部で 3 本ひくとき, 次の| | にあてはまる数を求め, 解答のみを解答
欄に記入しなさい。
(1) 少なくとも1 本が当たりくじである確率は mer pects
(2) 2本が当たりくじで, 1 本が当たりくじでない確率は IE
(3) 当たりく UDRRORISIEG— “Cb Ss
(4) 馬本目に初めて当たりくじをひくとする。ただし, 3 本とも当たりくじでない場合。
イニ0 と定める。このとき。 その期待個はーーーーー である。
3 【526】

[ 4 〕 4を正の定数とする。二等辺三角形 ABC において, AB=AC=at1, BC=2で
あるとする。いま。 辺 AB 上にAP 1 となる点P を, 辺AC上にCQ 1となる点
Q をとり, BQ = * とおく。このとき。 次の| | にあてはまる数を求め,解答の
みを解答欄に記入しなさい。
() s 7を定数として。 ymをるの式で = 2十オ>表すとき。s=[| アテ |,
(2) *=ニィ十1 のとき,Z=ニ| ウ | でぁる。
(3) ャ=ニィのとき,CP = となる。
4 【526】

(5) 正の整数ヶ に対して, 集合

An=({(x, y) 11ミィ人ミ51, 1ミッミ51, x, y は整数。x?十宛十2 はぁみの倍数}

を考える。次の| | にあてはまる数を求め解答のみを解答欄に記入しなさい。

REL, BEA, お に対し。 AN BCA との共通部分を表すとする。

(1) 集合 4。 OBERO MB である。

2) 集合 4。 の要素の個数は である。

(3) A: As = ACS CHS.

(4) €&B={(x, y) |1Sx S51, 1Sy S51, *。ッは奇数1とするとき。 集合
BD A の要素の個数は であり, 集合 As の要素の個数は
である。

5 【526】

C6) 放物線ッニーィ*”上を動く点Pから放物線ャニッ2ー2r十2 に2本の接線をひき,
接点を Q。R とする。ただし。点Q, R の座標ををそれぞれ, a, BEBE, a< pe
する。また, 動点Dの座標を とおく。このとき, 次の| | にあてはまる数
ERD, 解答のみを解答揃に記入しなさい。

(2) 線分QR と放物線 ッニアー 2ェ十2 とで囲まれる図形の面積が最小となるのは,
ァー | エ | のときであり, commen, "| オ | である。
6 【526】

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