藤原進之介です。このページでは東邦大学2013年度の数学過去問を解答・解説つきで無料公開しています。
数学 問題
数学 解答
東邦大学 医学部 2013年度 数学の傾向と解答・解説【数強塾オリジナル】
出題形式と傾向:マークシート方式(空所補充)の単問15問で構成されています。分野は、剰余の定理(第1問)、三角形の成立条件と二次不等式(第2問)、三角比の相互関係(第3問)、円と方べきの定理・最大角(第4問)、格子上の確率(第5問)、群数列(第6問)、多項定理と展開式の係数(第7問)、指数・対数の連立と実数存在条件(第8問)、区分求積による極限(第9問)、微分係数と極限(第10問)、領域における分数式の最大(第11問)、行列と逆行列(第12問)、ベクトルと正三角形(第13問)、絶対値付き積分方程式(第14問)、双曲線の接線と漸近線(第15問)と、数学I・A・II・B・III(当時課程の行列を含む)をほぼ全域にわたって出題しています。
合否を分ける点:答が符号・数字・分数・根号の形で空所に入る設計で、既約分数・根号内最小化まで整えて初めて正答になります。第1・3・5・7問のような典型題を序盤で確実に回収し、第8問の実数存在条件(判別式)、第13問の連立からのベクトル決定、第14問の絶対値の場合分け、第15問の双曲線の重厚な処理に後半の時間を厚く配るのが現実的と考えられます。マークの前に「約分・根号整理を終えた最終形」まで計算し切ることが、取りこぼし防止の要になると言えます。
※以下の解答・解説はオンライン数学専門塾「数強塾」による独自作成です(全問、正攻法と数値代入による二重検算済み)。問題原文は上記の大学発表PDFをご参照ください。
第1問(剰余の定理) 答:(アイウ=171)
【📖大切な定義】多項式 を で割った余りは に等しい(剰余の定理)。割り算の等式 を書き下すのが出発点です。
【👀ここに注目】 を で割った商が なので、余りは剰余の定理より 。すると という等式が全 で成り立ちます。
方針・解答:等式 に を代入すると、 を で割った余りは なので、、すなわち 。よって 、 となります。
【✅検算】 は で左辺 、右辺 と一致し等式として妥当です。数値では が得られ、値は 171 で確定します。
第2問(三角形の成立条件) 答:(エ=8、オカ=13)
【📖大切な定義】3つの正の数 が三角形の3辺になる必要十分条件は、各辺が他の2辺の和より小さいこと、すなわち がすべて成り立つことです。
【👀ここに注目】3辺は 。まず3辺がすべて正であることから 。あとは3つの三角不等式を について解いて共通範囲をとります。
方針・解答: より 、 なので 。次に より 、 なので または 。最後に は で常に成立します。 と合わせて共通部分をとると となります。
【✅検算】 では3辺 。 をすべて満たし三角形が作れます。 では で となり退化、 では で となり退化するので、両端は除外され が妥当です。
第3問(三角比の相互関係) 答:(キ=5、ク=6)
【📖大切な定義】 が三角比の基本関係。1次式の条件が与えられたら一方を他方で表し、この恒等式に代入して2次方程式に帰着させます。
【👀ここに注目】 から 。 なので という範囲の制約で解を絞れます。
方針・解答: を に代入すると 、整理して 、。よって 。対応する はそれぞれ ですが、 より 。したがって です。
【✅検算】 を直接代入すると 。7sinθ+cosθ=4.2+0.8=5 も条件を満たします。
第4問(円・方べきの定理・最大角) 答:(ケ=3、コ=5)
【📖大切な定義】直線 と直線 の交点 について、点 から2点を見込む角 は、 の加法定理と相加・相乗平均で最大化できます。方べきの定理 は交点が線分内にあるかの検証に使えます。
【👀ここに注目】、 より ( は と の間)。 とおくと と表せます。
方針・解答:。 より相加・相乗平均で 、等号は すなわち のとき。分母が最小のとき が最大、 も最大になるので です。方べきの定理 から となり、 が線分 上にあることも確かめられます。
【✅検算】 は で最小値 。 や を入れると は大きくなり は小さくなるので、 が最大角を与えることと整合します。
第5問(格子上の確率) 答:(サ=8、シス=27)
【📖大切な定義】独立試行で「ある事象が 回中 回起こる」確率は反復試行の公式 で計算できます。和 は「 座標が2になる」事象すべての確率の合計です。
【👀ここに注目】1回のサイコロで 方向に進む確率は「1または2の目」で 。 は「4回中ちょうど2回 方向に進む」確率にほかならず、残り2回で 方向に進まなければ の値は問いません。
方針・解答: 方向に進む確率 、進まない確率 。4回中ちょうど2回 方向へ進む確率は 。これがそのまま です。
【✅検算】、約分して 。 方向2回・非 方向2回の場合の数と確率を直接足しても同じ値になります。
第6問(群数列) 答:(セソ=43、タ=8)
【📖大切な定義】規則的に区切れる数列は「群数列」として、第 群までの項数の和を使って、通し番号の項が第何群の第何項かを特定します。第 群が 個の項をもつなら、累積項数は 。
【👀ここに注目】この数列は と、第 群が の 個からなる群数列と見なせます。
方針・解答:第 群までの項数は 。 で 、 で なので、第250項は第22群に属します。 より第22群の第19項です。第 群の第 項は なので、 を代入して です。
【✅検算】第22群の分子はすべて 、分母は と2ずつ減ります。第19項の分母は なので となり一致します。
【💡ポイントコラム】群数列は「①各群の項数の規則を見抜く」「②累積項数で群を特定する」「③群内での位置から一般項へ」の3段階で必ず処理できます。本問のように分子・分母それぞれに別の規則がある場合は、分子は群番号 だけで決まり、分母は群内の位置で動く、と役割を分けて眺めると混乱しません。累積項数 の値を あたりでいくつか手計算しておくと、境界の取り違えを防げます。
第7問(多項定理・展開式の係数) 答:(チツテ=149)
【📖大切な定義】複数の因数の積における特定の項の係数は、各因数から取り出す項の次数を組み合わせ、係数の積の総和として求めます。3項以上の因数には多項定理 ()を使います。
【👀ここに注目】 で の係数を求めます。第3因数から取り出す項が と の次数を上下させるので、第1・2因数と組み合わせて になるパターンを列挙します。
方針・解答:第3因数の一般項は ()で、 を生みます。第1因数からの の係数は 、第2因数からの の係数は 。合わせて が必要です。可能なのは、第3因数から (、係数1)を取り (係数 )、(、係数 )を取り (係数 )、(、係数7)を取り (係数 )、(、係数 )を取り (係数 )の4通り。係数は です。
【✅検算】計算機で を展開し の係数を取り出すと となり、手計算の内訳()とも一致します。
第8問(指数・対数の連立と実数存在条件) 答:(ト=5、ナ=4)
【📖大切な定義】2つの実数 の和と積が与えられたとき、 が実在する条件は「 を解にもつ2次方程式の判別式 」です。真数条件・底の変換公式も併用します。
【👀ここに注目】 を底2にそろえると和 が、 を底3にそろえると積 が、それぞれ で表せます。真数条件から も必要です。
方針・解答:第1式は 、整理して 、よって 。第2式は より 、よって 。 は の2解なので、実数解をもつ条件は判別式 、すなわち 、。真数条件 と合わせて です。
【✅検算】 のとき で 、重解 (実数)が存在します。()では で判別式 となり実数 が存在しないので、境界は で妥当です。
第9問(区分求積による極限) 答:(ニヌ=96)
【📖大切な定義】和を の形に整えると、 の極限は定積分 に等しくなります(区分求積法)。対数の性質で積を和に、冪を係数に直すのが下ごしらえです。
【👀ここに注目】 を対数法則で分解します。 を使い、 を区分求積の形に持ち込みます。
方針・解答:。よって 。 で 。この積分は なので 。したがって です。
【✅検算】 を数値で追うと 。 となり整合します。
【💡ポイントコラム】区分求積は「和を に整形できるか」がすべてです。本問の急所は と積の形に見抜くところで、これに を掛けると和 が現れます。 の中の を「各因数を で割る」と読み替える発想は、階乗や二項係数が絡む極限で繰り返し役立ちます。積分 は部分積分の定番なので、値 ごと覚えておくと速いです。
第10問(微分係数と極限) 答:(ネ=9、ノ=4)
【📖大切な定義】 は、微分係数の定義を対称に使う頻出の変形です。関数の積は積の微分法 で扱います。
【👀ここに注目】 とおくと 。与式を と括り出すと、 の対称差商が現れます。
方針・解答: とおくと、与式の極限は 。 より 。分母は 。よって です。
【✅検算】、。 で元の式を数値計算しても約 となり一致します。
第11問(領域における分数式の最大) 答:(ハ=2、ヒ=2)
【📖大切な定義】2変数の条件下で式の最大を求めるとき、一方の変数 を固定して他方の可動域から候補を絞り、残った1変数関数を微分するのが確実です。分子が正なら2乗して比較しても最大の位置は変わりません。
【👀ここに注目】 の下で を最大化します。 を固定すると の上限は 、しかも の領域で なので分子は大きいほど有利で、 が最良です。
方針・解答: で を最大化。正なので2乗した を微分すると、。定義域内で は で正、 で負となるので で極大かつ最大。。もとの式はその平方根で です。
【✅検算】 は を満たし境界上。。 を や にずらすと値が下がるので、 が最大で整合します。
第12問(行列と逆行列) 答:(フ=7、ヘ=1)
【📖大切な定義】 の逆行列は 。 を1文字におくと成分の連立方程式が扱いやすくなります。
【👀ここに注目】 とおくと 。成分ごとに4本の式が立ちます。
方針・解答:成分比較で 。第1式と第4式を辺々加えると 、すなわち 。 より なので 。すると は 、、同様に 。 より 。第1式 と から 、 より 。以上より です。
【✅検算】 を解くと 、。、 なので 、 と条件に一致します。
第13問(ベクトルと正三角形) 答:(ホ=4、マ=3、ミ=3、ム=4)
【📖大切な定義】平面上の点
【👀ここに注目】
方針・解答:
【✅検算】座標で
第14問(絶対値付き積分方程式) 答: (メ=5、モ=4)
【📖大切な定義】定積分
【👀ここに注目】
方針・解答:
【✅検算】
第15問(双曲線の接線と漸近線) 答: (ヤ=2、ユヨ=39)
【📖大切な定義】双曲線
【👀ここに注目】接線
方針・解答:接点を
【✅検算】
【💡ポイントコラム】双曲線と漸近線が絡む問題は、接点を1つの文字で置き、
この年度から学べる教訓:2013年度は「典型解法を正確に、しかも既約分数・根号整理まで仕上げて速く」がそのまま得点につながるセットでした。剰余の定理(第1問)、三角比の相互関係(第3問)、反復試行の確率(第5問)、群数列(第6問)といった教科書〜傍用問題集レベルの型が多くを占めます。差がつくのは、実数存在条件を判別式で詰める第8問、連立から重み付き係数を決める第13問、絶対値の符号で場合を分ける第14問、そして計算量の多い双曲線の第15問のように「原理は素直だが手数が要る」問題を、途中で符号や範囲を落とさずに完走できるかどうかと考えられます。日頃から「答を出したら別ルートで一度確かめる」習慣を持つ受験生ほど、マーク式のこの形式では安定すると言えます。
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本ページが扱う入試問題の著作権は 東邦大学 に帰属します。出典:東邦大学 2013年度 入学試験問題「数学」。
掲載しているのは、受験生の学習支援を目的として数強塾が独自に作成した解答・解説です。学校が公表した公式解答ではありません(公式解答と照合した場合は本文中にその旨を明記しています)。問題文の引用は解法の説明に必要な最小限にとどめています。
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問題PDFをテキストでも確認
東邦大学 2013年度 数学入試問題の文字起こし・出題分析
公開中の問題PDFを検索・復習しやすいよう文字データ化し、読み取れた語句から出題分野を整理しました。
- 図形・三角関数
- 指数・対数
- 確率・場合の数
- 整数
この年度の出題範囲と傾向
2013年度の問題PDFでは、図形・三角関数、指数・対数、確率・場合の数、整数に関する語句や設問を確認できました。東邦大学の公開PDFを年度横断で調べると、図形・三角関数は20年度、微分・積分は20年度、指数・対数は19年度で検出されており、複数年を比較して対策したい分野です。
分野判定はPDFから読み取れた語句に基づく集計です。数式・記号・図表は文字変換で崩れる場合があるため、正確な条件は必ず原本PDFで確認してください。
問題文の文字起こし
問1画像OCR
検出分野: 図形・三角関数、指数・対数、確率・場合の数、整数
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2. 作答用マークシートの本入方法については、 以下 Q PRC CHET SES, MOM SND LNP CERO HARE
OPBICBT SEB EKLMATCETO, ドートー いい。 符号は分子につけ, 分母につけてはいけません。
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5. REMY bh OREDR IAM LIL Om On AG) 8) 根号を含む形で解答する場合は, 根号の中に現れる自然数が最小となる形で
記入しないでください。 919/010 BREW,
6. 解答用マークシートを折り曲げたり、治したりし
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