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藤原進之介です。このページでは産業医科大学医学部2021年度の数学過去問の問題資料と学習情報を無料公開しています。掲載している問題・解答・解説の範囲は、ページ内の各見出しでご確認ください。
数学 問題
数学 解答
📑 この年度の大問インデックス(全4問)
解説が長いので、解きたい大問へ直接移動できるようにしています。解けなかった問題は、解説を読んだあとに同じ型の問題で当て直すと定着が速くなります。
🧭 産業医科大学 2021年度数学|大問ごとに「使う型」を対応させた表
解けなかった大問がどの型に属するのかを一覧にしました。解説を読んだあと、型のページで同じ判断を使う問題を数問当てると定着が速くなります。この年度は難易度と目標時間を掲載していないため、それらは載せていません。
型の全体像は解法パターン事典、他の年度・他大学は過去問解説の総索引から。産業医科大学の年度一覧は各ページ末尾のナビでも確認できます。
産業医科大学 医学部 2021年度(令和3年度・一般入試)数学の傾向と解答・解説【数強塾オリジナル】
本ページの解説は、数強塾のプロ講師が全問を独自に解き、正攻法とプログラム(sympy・数値積分・全数探索)による二重検算を行ったうえで作成したものです。空所補充と記述の両方について、導出の筋道を重視してまとめています。
出題形式と傾向
大問4題。大問1は医療現場の単位換算(有効数字1桁)、大問2は独立小問10問、大問3・4は記述式です。
大問1が「心臓の拍出量」「献血」「組織血流量」「点滴の滴下速度」という産業医科大らしい医療テーマの計算問題である点が最大の特徴。数学的難度は高くありませんが、単位を正確に追うことが要求されます。
大問3は絶対値付き放物線と直線で囲まれる面積の最小化、大問4は楕円の接線という頻出テーマで、いずれも最後にきれいな値が出る良問です。
大問1 医療の単位換算(有効数字1桁)
ア:1日の総血液量:5リットル/分×1440分=7200リットル。
1リットル=1000cm³ なので 7,200,000cm³。有効数字1桁で 7×10⁶ cm³。
イ:献血した血液の重さ:2デシリットル=200cm³、密度1.060g/cm³ より 212g=0.212kg。
有効数字1桁で 0.2kg(=2×10⁻¹ kg)。
ウ:組織血流量:500gの組織に3秒で0.05デシリットル(=5mL)流入。
1分間(60秒=3秒の20倍)なら 5×20=100mL が500gに流入。
100gあたりに直すと 100÷5=20 mL/(100g·分)(=2×10¹)。
エ:点滴の間隔:1時間20mL=20cm³。60滴で1cm³なので 20×60=1200滴/時。
3600秒÷1200滴=3秒に1滴。
検算:各問とも、与えられた換算(1L=1000cm³、1dL=0.1L、1mL=10⁻³L)を明示的に適用して単位を追跡し、桁を再確認しました。
大問2 小問集合(10問)
オ:3点を通る2次関数:(−1,8), (1,6), (3,20) を y=ax²+bx+c に代入して連立すると
a=2, b=−1, c=5。よって y=2x²−x+5。
カ:和96・最大公約数24:a=24s, b=24t(s, t は互いに素)とおくと s+t=4。
互いに素で s≦t となるのは (1,3) のみ。よって (a,b)=(24, 72)。
キク:6¹⁷⁰ の桁数と最高位:log₁₀6=0.3010+0.4771=0.7781 より log₁₀6¹⁷⁰=132.277。
桁数は 132+1=133桁。
小数部0.277について 10^0.277≈1.89 なので、最高位の数字は 1。
ケ:分数列の第1000項:分母 2k−1 のブロックには k 個の分数(分子1〜k)が並びます。
累積項数は k(k+1)/2 なので、k=44 までで990項、k=45(分母89)のブロックは991〜1035項目。
1000項目はその10番目なので 10/89。
コ:複素数平面上の距離:|(3−i)−(−2+4i)|=|5−5i|=5√2。
サ:切り取る線分の長さ:x²+5x−3=2x+f より x²+3x−(3+f)=0。
2解の差は √(9+4(3+f))、線分の長さは傾き2を考慮して √5 倍。
√5·√(9+4(3+f))=5 を解いて f=−4。
シ:ランダムウォークの確率:硬貨8回で、2回目に原点に戻るのが8回目となる確率。
2⁸=256通りをすべて調べると条件を満たすのは20通り。よって 20/256=5/64。
ス:2変数関数の最小:f(x,y)=3x²−6xy+7y²+12x−14y+12。
偏微分=0の停留点は (−7/4, 1/4) で、x≧0 の範囲外です。
そこで境界を調べると、x=0 のとき 7y²−14y+12 が y=1 で最小値 5(y=0 の境界では最小12)。
セソ:ベクトルの条件が表す図形:Aを原点、AB=b、AP=p とおいて条件式を整理すると
9|p|²−18p·b+8|b|²=0、すなわち |p−b|²=|b|²/9。
つまり 点Bを中心とする半径 AB/3 の円です。
タ:複素数の6乗:1+√3i=2e^(iπ/3)、√3+i=2e^(iπ/6) なので z=e^(iπ/6)。
よって z⁶=e^(iπ)=−1。
検算:カは1〜48を全数探索して該当が1組のみと確認。ケはブロックの累積項数を計算し直して位置を再確認。シは256通りすべてを列挙して20通りを確認。スは領域内を細かく格子探索して最小値5((0,1))を確認。セソは一般のベクトル成分で展開して円の式に帰着することを確認。
大問3 絶対値付き放物線と面積の最小化(記述式)
y=|x²−4x+1| と直線 y=f で囲まれる面積Sを考えます。
(1) 頂点:x²−4x+1=(x−2)²−3 なので、絶対値をとるとグラフは x=2±√3 で0に接し、その間が高さ3の「こぶ」になります。
よって頂点は (2, 3)。
(2) f=9 のときのS:|x²−4x+1|=9 の解は x=2±2√3(もう一方の x²−4x+1=−9 は実数解なし)。
この区間で ∫(9−|x²−4x+1|)dx を計算すると S=24√3(≈41.57)。
(3) Sが最小となるf:ここが本問の山場です。
0<f<3 では、直線が「こぶ」も横切るため、囲まれる領域は3つに分かれます(左右の2つと、こぶが直線の上に出る部分)。
u=x−2 と平行移動して計算すると、
S(f)=(8/3)(3−f)^(3/2)+(4/3)(3+f)^(3/2)−8√3。
微分すると S′(f)=−4√(3−f)+2√(3+f)。
S′(f)=0 より √(3+f)=2√(3−f)、すなわち 3+f=4(3−f) から f=9/5。
このとき最小値は S=16√30/5−8√3(≈3.671)。
検算:導いた S(f) の式を、f=0, 1, 9/5, 2, 3 について数値積分の結果と照合し、小数第6位まで完全一致することを確認。さらに f を0〜6まで細かく動かして数値的に最小を探し、f≈1.800・S≈3.6707 となることも確認しました。
大問4 楕円の接線(記述式)
楕円 x²+y²/2=1 と、x軸上の点 D(d, 0)(|d|>1)。
(1) 直線 l の式:y=m(x−d) を楕円に代入すると
(2+m²)x²−2m²dx+m²d²−2=0。
接する条件(判別式=0)を整理すると m²(1−d²)=−2、すなわち m²=2/(d²−1)。
傾きが正のほうを選んで l: y=√(2/(d²−1))·(x−d)。
(2) 線分QRの長さ:原点を通る同じ傾きの直線 t: y=mx を楕円に代入すると x²=(d²−1)/d²。
1+m²=(d²+1)/(d²−1) を使うと
QR=2|x|√(1+m²)=2√(d²+1)/|d|。
(3) 三角形PQRの面積:接点Pのx座標は x_P=m²d/(2+m²)=1/d(きれいに求まります)。
Pから直線 t までの距離は |md|/√(1+m²)=|d|√2/√(d²+1)。
よって面積は
(1/2)×{2√(d²+1)/|d|}×{|d|√2/√(d²+1)}=√2。
つまり面積はdの値によらず常に√2という、美しい結論になります。
検算:d=1.5, 2, 3, −2.5, 5 の5通りについて、接点・Q・Rの座標を数値的に求め、接点が楕円上にあること(x²+y²/2=1.000000)と、三角形の面積がすべて1.414214(=√2)になることを確認しました。QRの長さも公式と一致しています。
この年度の対策ポイント
大問1の単位換算は、産業医科大が「医療現場で使う数値感覚」を重視していることの表れです。数学というより理科・実務に近く、落とすと致命的なサービス問題なので、単位の変換を落ち着いて追う練習をしておきましょう。
大問3(3)は、「fが3より小さいと領域が3つに割れる」という場合分けに気づけるかどうかがすべてです。グラフを正確に描いてから積分に入る習慣が生きます。
大問4は、最後に d が消えて √2 という定数になります。答えが簡単になったときは計算が合っている強いサイン——この感覚を持てると、試験中の検算が速くなります。
数強塾では、こうした場合分けの精度と答えの妥当性チェックを一対一で指導しています。
※本解説は数強塾が独自に作成したものです。解答は複数の方法で検算していますが、文責は数強塾にあります。
本ページが扱う入試問題の著作権は 産業医科大学 に帰属します。出典:産業医科大学 2021年度 入学試験問題「数学」。
掲載しているのは、受験生の学習支援を目的として数強塾が独自に作成した解答・解説です。大学が公表した公式解答ではありません(一般的な解答例と照合した場合は本文中にその旨を明記しています)。問題文の引用は解法の説明に必要な最小限にとどめています。
掲載内容について権利者の方からご連絡がある場合は、お問い合わせより速やかに対応いたします。
解けなかった問題を、そのままにしない。
医学部の数学は「難問勝負」ではなく精度勝負です。手が止まったのが方針なのか、場合分けの宣言なのか、検算なのか——どこで崩れたかで、次にやることは変わります。
産業医科大学 数学 過去問|他の年度を見る
産業医科大学の数学の過去問は4年度ぶんを公開しています。そのうち4年度は全問の解答解説つきです(「解説」の印がついた年度)。志望校の傾向は1年だけでは見えないので、最低でも3年ぶんを続けて解くことをおすすめします。
「解説」=全問の解答解説を掲載している年度です。赤は今見ている年度。
🔁 同じ年度の他の科目
産業医科大学医学部 2021年度 英語過去問・解答同じ大学・同じ年度の英語です。2021年度の数学を解いたあとに続けて確認すると、その年の出題の重さが掴めます。
公開している全年度は産業医科大学医学部 数学の傾向と対策にまとめてあります。
問題PDFをテキストでも確認
産業医科大学 2021年度 数学入試問題の文字起こし・出題分析
公開中の問題PDFを検索・復習しやすいよう文字データ化し、読み取れた語句から出題分野を整理しました。
- 整数
- 関数・グラフ
- 指数・対数
- 確率・場合の数
- 空間図形
- 図形・三角関数
- 数列
- 微分・積分
この年度の出題範囲と傾向
2021年度の問題PDFでは、整数、関数・グラフ、指数・対数、確率・場合の数、空間図形に関する語句や設問を確認できました。産業医科大学の公開PDFを年度横断で調べると、図形・三角関数は5年度、微分・積分は5年度、指数・対数は4年度で検出されており、複数年を比較して対策したい分野です。
分野判定はPDFから読み取れた語句に基づく集計です。数式・記号・図表は文字変換で崩れる場合があるため、正確な条件は必ず原本PDFで確認してください。
問題文の文字起こし
問1画像OCR
検出分野: 整数、関数・グラフ、指数・対数、確率・場合の数、空間図形
< MRA LD 2H, (-2+ 4), (3ー?) の間の距苑は である。
o DRM y = 2? + 50-3 OR Ry = 2 十了を切り取ってできる線分の長さが5であった。 f
の値は である。
・g電上を動く点P があり, 最初は原点にある。 硬貨を投げて表であれば正の方向に LEA, ©
であれば負の方向に 1 進む。硬貨を8回投げるとき, 点Pが2還目に原点に戻り かつ8国目
に原点に戻る確率は である。
© x, y DIBK f(a, y) = 3a? — Gay + Ty? + 12n — dy +1208HS, 220, と0のとき, f(a, の
の最小値は である。
。 平面上の2点AとHBを考える。24朋4月よ94P. BP = 3AB-(AP + 2BP) が成り立つとき,
ACP OE CO, を中心とする半径 の円になる。
© MEK
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ー V8+5
に対して, 28 の値は である。
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(計算用余白)
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