解の公式をやさしく解説|使い方・覚え方・証明20パターン

中3数学 · 苦手でも大丈夫

【中3】解の公式は、困ったときの
万能キー。

長く見えるけれど、やることは「3つの数を見つけて、決まった場所へ入れる」だけ。最初の1問から、使い方、覚え方、使わない判断、20通りの証明、発展問題まで一段ずつ進みます。

  • 5基本手順
  • 20証明・見方
  • 10+図解・判断表
二次方程式 ax²+bx+c=0(a≠0)

a・b・cを符号ごと見つければ、因数分解できない二次方程式にも使えます。

−b真ん中の係数を反対符号に±答えを2本に分ける2a分子全体を割る
  1. 01基本

    係数を拾う

  2. 02標準

    公式で解く

  3. 03判断

    使い分ける

  4. 04納得

    20通りで証明

  5. 05発展

    文章・文字・グラフ

01 / QUICK ANSWER

解の公式を30秒で確認

二次方程式を右辺0にそろえ、a・b・cを符号ごと公式へ入れます。

  1. 1ax²+bx+c=0に直す
  2. 2a・b・cを符号ごと拾う
  3. 3D=b²−4acを先に計算
  4. 4公式へ括弧付きで代入
  5. 5±を2本に分けて整理・検算
覚え方は3ブロック

  1. 分子の前−b
  2. 根号の中b²−4ac
  3. 分母2a

「前・屋根・下」の3か所に分けて、見ずに書く練習を30秒だけ繰り返します。

これだけ覚えて帰ろう

cが−2なら、公式のcにも「−2」を丸ごと入れます。負の数は必ず括弧で包むと、符号ミスが減ります。

02 / COEFFICIENTS

a・b・cは「符号ごと」見つける

最初に右辺を0へ移し、x²、x、何も付かない数の順に並べます。

2x²3x5=0
a
2

x²の係数

b
−3

符号も含める

c
−5

定数項

2x²−3x−5=0では、a=2、b=−3、c=−5。引き算記号も係数の一部です。
省略された1x²+x−2=0

a=1、b=1、c=−2

項がないとき3x²−7=0

a=3、b=0、c=−7

まず並べ替える5x=x²+6

x²−5x+6=0へ直す

03 / FIRST EXAMPLE

最初の1問を、5段階で解く

2x²+3x−2=0を、根号の屋根と分数線の範囲まで丁寧に追います。

STEP 1標準形を確認2x²+3x−2=0

右辺は0。項も次数順です。

STEP 2係数を箱へa=2 b=3 c=−2

cはマイナスごと入れます。

STEP 3√の中を先にD=3²−4×2×(−2)=25

負の数は括弧で守ります。

STEP 4公式へ代入x=(−3±√25)/4

√は25全体、分母4は分子全体にかかります。

STEP 5±を2本へx=1/2、−2

(−3+5)/4=1/2、(−3−5)/4=−2。

±は「プラスの場合」と「マイナスの場合」の2通り
共通部分
x=(−3 ± 5)/4

  1. +を選ぶ(−3+5)/4=1/2
  2. −を選ぶ(−3−5)/4=−2

検算:x=1/2、−2を元の式へ戻すと、どちらも左辺が0になります。

04 / TRY IT

係数を変えると、公式の答えはどう変わる?

a・b・cから判別式Dを出すと、答えの個数まで先に見通せます。

D>0|異なる2解2x²+3x−2=0

a=2、b=3、c=−2
D=25、x=1/2、−2

D=0|重解x²−2x+1=0

a=1、b=−2、c=1
D=0、x=1(重解)

D<0|実数解なしx²+1=0

a=1、b=0、c=1
D=−4、実数の範囲では解なし

Dを先に計算する利点

公式へ最後まで代入する前に「答えが2個・1個・実数では0個」のどれかが分かります。計算後の見直しにも使えます。

05 / CHOOSE A METHOD

万能だけれど、使わない方が速いこともある

最短の解法を選べると、時間と計算ミスの両方を減らせます。

  1. 1右辺は0?

    違えば、まず移項して標準形へ。

  2. 2xでくくれる?

    c=0なら共通因数xを優先。

  3. 3x²=数、(x−p)²=数?

    平方根を使えば短い。

  4. 4因数分解がすぐ見える?

    10秒で見えれば因数分解。

  5. 5見えない・迷う

    解の公式なら必ず進める。

おすすめ · 2手

x²−9=0

  1. x²=9
  2. x=±3

平方根が速い

可能だが · 6手

同じ式を公式で

  1. a=1,b=0,c=−9
  2. D=36
  3. x=(0±6)/2
  4. x=±3

答えは同じ

切り替えの目安

因数分解の整数ペアが10秒ほどで見えなければ、解の公式へ進んで大丈夫。万能な方法を持っている安心感が、解の公式のいちばん便利なところです。

06 / WORKED EXAMPLES

基本から便利な方法へ、4問でステップアップ

まず自分でa・b・cだけを書き、続きを開いて比べてください。

基本

符号と±を丁寧に扱う

2x²+3x−2=0

解き方を一行ずつ見る
  1. 1a=2、b=3、c=−2
  2. 2D=3²−4×2×(−2)=25
  3. 3x=(−3±√25)/4=(−3±5)/4
  4. 4+の場合 x=1/2、−の場合 x=−2

答え:x=1/2、−2

x=1/2を代入すると 2×1/4+3/2−2=0。x=−2でも 8−6−2=0。

標準

ルートが残る答えを整理する

x²−4x−1=0

解き方を一行ずつ見る
  1. 1a=1、b=−4、c=−1
  2. 2D=(−4)²−4×1×(−1)=20
  3. 3x={4±√20}/2={4±2√5}/2
  4. 4分子の2をまとめて割り、x=2±√5

答え:x=2+√5、2−√5

√20=√(4×5)=2√5。根号を簡単にしてから約分します。

標準

重解を見抜く

3x²−6x+3=0

解き方を一行ずつ見る
  1. 1a=3、b=−6、c=3
  2. 2D=(−6)²−4×3×3=0
  3. 3x={6±0}/6
  4. 4+でも−でも同じ値になる

答え:x=1(重解)

元の式は3(x−1)²=0。放物線はx軸へx=1で接します。

便利

bが偶数なら数字を半分に

2x²+4x−1=0

解き方を一行ずつ見る
  1. 1b=4=2mより、m=2
  2. 2偶数版 x={−m±√(m²−ac)}/a
  3. 3x={−2±√(4−2×(−1))}/2
  4. 4x=(−2±√6)/2

答え:x=(−2+√6)/2、(−2−√6)/2

偶数版は慣れてから。通常公式で計算しても同じ答えになります。

ROOT SIMPLIFY / 根号の整理

√20は、屋根の中を平方数×残りに分ける

  1. √2020を分ける
  2. √(4×5)4は平方数
  3. 2√5√4=2を外へ
07 / 20 PROOFS & VIEWPOINTS

解の公式を20通りで
証明・納得する

最初の2つが中3で押さえたい導出です。その後は図・グラフ・判別式・解と係数・検算・使い分けへ、同じ公式を別方向から照らします。

「20通り」の意味:完全に独立した導出だけを水増しせず、厳密な導出、同値な別証明、図解、公式の完全性の確認、便利な特別形を20の学習ルートとして区別しています。

図解 #08足りない角を補うと、大きな正方形になる

x²+pxへ(p/2)²を足すと、(x+p/2)²が完成します。これが平方完成の「完成」です。

01

導出 · やさしいいちばん基本の平方完成

教科書の標準ルートを、一行ずつゆっくりたどります。

  1. 1

    ax²+bx+c=0 を a で割り、x²+(b/a)x=−c/a

  2. 2

    両辺に (b/2a)² を足す

  3. 3

    (x+b/2a)²=(b²−4ac)/4a²

  4. 4

    平方根を取り、x+b/2a=±√(b²−4ac)/(2a)

  5. 5

    x={−b±√(b²−4ac)}/2a

つまずき注意平方根を取るときの「±」を忘れない。aで割れるのは a≠0 だからです。

02

導出 · やさしい分数を避ける4a倍の証明

途中の分数を減らし、形を見やすくする導出です。

  1. 1

    4a(ax²+bx+c)=0

  2. 2

    4a²x²+4abx+4ac=0

  3. 3

    両辺に b² を足し、4a²x²+4abx+b²=b²−4ac

  4. 4

    (2ax+b)²=b²−4ac

  5. 5

    2ax+b=±√(b²−4ac) から公式へ

つまずき注意左辺へb²を足したら、右辺にも同じb²を足します。

03

導出 · 標準y=axと置く証明

x²の係数を自然に1へ変え、分数の少ない平方完成を作ります。

  1. 1

    元の式をa倍して、a²x²+abx+ac=0

  2. 2

    y=ax と置き、y²+by+ac=0

  3. 3

    (y+b/2)²=(b²−4ac)/4

  4. 4

    y={−b±√(b²−4ac)}/2

  5. 5

    y=axへ戻し、最後にaで割る

つまずき注意最後に求めるのはyではなくx。置き換えを必ず戻します。

04

導出 · 標準x²+px+q=0型から作る

まず最高次の係数が1の公式を作り、一般形へ広げます。

  1. 1

    p=b/a、q=c/a として x²+px+q=0

  2. 2

    x²+px=−q

  3. 3

    (x+p/2)²=p²/4−q

  4. 4

    x={−p±√(p²−4q)}/2

  5. 5

    p=b/a、q=c/aを戻す

つまずき注意aが負でも、±によって2解の順番が入れ替わるだけです。

05

別視点 · 標準中心をずらす x=h+u 法

放物線の真ん中へ移動すると、一次の項が消えることを使います。

  1. 1

    h=−b/2a、x=h+u と置く

  2. 2

    f(h+u)=a(h+u)²+b(h+u)+c

  3. 3

    2ah+b=0なので、f(h+u)=au²−D/4a

  4. 4

    f(h+u)=0 より (2au)²=D

  5. 5

    x=h+u=−b/2a±√D/2a

つまずき注意中心は b/2a ではなく、前にマイナスが付く −b/2a です。

06

導出 · やさしいbが偶数の便利な公式

b=2mなら、数を小さくした短い公式を作れます。

  1. 1

    ax²+2mx+c=0

  2. 2

    a²x²+2amx+ac=0

  3. 3

    (ax+m)²=m²−ac

  4. 4

    ax+m=±√(m²−ac)

  5. 5

    x={−m±√(m²−ac)}/a

つまずき注意mはbの半分。bが偶数のときだけ使える時短版です。

07

導出 · やさしい平方差として因数分解する

解の公式を、平方差 A²−B² の因数分解として見ます。

  1. 1

    4a(ax²+bx+c)=(2ax+b)²−D

  2. 2

    方程式が成り立つとき、(2ax+b)²−D=0

  3. 3

    (2ax+b−√D)(2ax+b+√D)=0

  4. 4

    2ax+b=√D または −√D

  5. 5

    x={−b±√D}/2a

つまずき注意実数で√Dと書けるのはD≧0のときです。

08

図解 · 標準面積を足して正方形を作る

平方完成を、正方形と2枚の長方形で目から理解します。

  1. 1

    x²+px=r の形にする

  2. 2

    pxを、面積が(p/2)xの長方形2枚に分ける

  3. 3

    空いた角へ一辺p/2の小正方形を足す

  4. 4

    (x+p/2)²=r+p²/4

  5. 5

    p=b/a、r=−c/aを戻す

つまずき注意面積図は正の長さで描くイメージ。負の数まで含む一般形は式で保証します。

09

別視点 · 標準放物線の頂点からx軸へ戻る

公式が、放物線とx軸の交点を表すことを確かめます。

  1. 1

    y=ax²+bx+c=a(x+b/2a)²−D/4a

  2. 2

    x軸との交点ではy=0

  3. 3

    a(x+b/2a)²=D/4a

  4. 4

    (2ax+b)²=D

  5. 5

    x={−b±√D}/2a

つまずき注意頂点のy座標は −D/4a。マイナスを落とさないようにします。

10

別視点 · 標準2つの解が軸から等距離になる

公式の±が、放物線の左右対称を表すことを示します。

  1. 1

    軸を h=−b/2a とする

  2. 2

    f(h+t)=f(h−t) なので、左右同じ高さになる

  3. 3

    x軸上では f(h±t)=0

  4. 4

    (2at)²=D から、軸からの距離は √D/(2|a|)

  5. 5

    左右の2点をまとめると x=(−b±√D)/2a

つまずき注意軸そのものが必ず解なのではなく、2つの解の真ん中です。

11

別視点 · やさしいなぜDで解の個数が分かる?

判別式を、暗記する記号ではなく平方の値として理解します。

  1. 1

    方程式は (2ax+b)²=D と同じ

  2. 2

    実数の平方は必ず0以上

  3. 3

    D<0なら実数解は0個

  4. 4

    D=0なら 2ax+b=0 の1個

  5. 5

    D>0なら ±√D により2個

つまずき注意D<0は『実数解なし』。高校では複素数の解を学びます。

12

別視点 · やさしいD=0が重解・接点になる

1つに見える解が、同じ解を2回もつことを示します。

  1. 1

    D=0 とする

  2. 2

    4a(ax²+bx+c)=(2ax+b)²

  3. 3

    ax²+bx+c=a(x+b/2a)²

  4. 4

    x=−b/2a だけが解

  5. 5

    同じ一次因子が2個あるので重解

つまずき注意一次方程式になったのではなく、二次式の同じ解が重なっています。

13

別視点 · 発展解の和・積から公式を作る

2つの解の和と積から、解そのものを復元します。

  1. 1

    解をr、sとすると r+s=−b/a、rs=c/a

  2. 2

    (r−s)²=(r+s)²−4rs

  3. 3

    (r−s)²=D/a²

  4. 4

    和と差を組み合わせる

  5. 5

    {r,s}={(−b+√D)/2a,(−b−√D)/2a}

つまずき注意rとsの順番に意味はなく、差の符号で2解が入れ替わります。

14

確かめ · 標準公式から二次式を逆に組み立てる

公式の2数を根にする式が、元の二次式へ戻るか確かめます。

  1. 1

    r±=(−b±√D)/2a と置く

  2. 2

    r++r−=−b/a

  3. 3

    r+ r−=(b²−D)/4a²=c/a

  4. 4

    a(x−r+)(x−r−)を展開する

  5. 5

    ax²+bx+cへ完全に戻る

つまずき注意D=0なら2つのrは同じになり、同じ因数が2個並びます。

15

確かめ · やさしい公式を直接代入する短い検算

長い展開を避け、出した値が確かに解になることを示します。

  1. 1

    xε=(−b+ε√D)/2a(ε=±1)と置く

  2. 2

    2axε+b=ε√D

  3. 3

    (2axε+b)²=D

  4. 4

    (2ax+b)²−D=4a(ax²+bx+c)を使う

  5. 5

    元の式が0になる

つまずき注意候補が解になる確認です。ほかの解がないことは次の同値変形で保証します。

16

確かめ · 標準解を増やさず落とさない同値変形

公式が一部の解だけでなく、すべての実数解を表すと確認します。

  1. 1

    4a(ax²+bx+c)=(2ax+b)²−D

  2. 2

    a≠0より、元の式=0 ⇔ (2ax+b)²=D

  3. 3

    D≧0なら u²=D ⇔ u=±√D

  4. 4

    u=2ax+bを戻す

  5. 5

    すべて⇔なので、ほかの実数解はない

つまずき注意矢印ではなく『同値』になっているかを見るのが、証明の大切な点です。

17

使い分け · やさしいb=0なら平方根が速い

xの項がない式は、公式を使わず2行で解けます。

  1. 1

    ax²+c=0

  2. 2

    ax²=−c

  3. 3

    x²=−c/a

  4. 4

    x=±√(−c/a)

  5. 5

    公式を使っても同じ2解になる

つまずき注意実数解があるのは−c/a≧0のとき。ここでも±を忘れません。

18

使い分け · やさしいc=0なら共通因数xが速い

定数項が0なら、まずxでくくるのが最短です。

  1. 1

    ax²+bx=0

  2. 2

    x(ax+b)=0

  3. 3

    x=0 または ax+b=0

  4. 4

    x=0、−b/a

  5. 5

    公式でも同じ2解になる

つまずき注意公式で確かめるとき、√(b²)=|b|であって、いつもbではありません。

19

使い分け · やさしい因数分解が見えるなら先に使う

万能な公式より、見えている因数分解を選ぶ判断を身につけます。

  1. 1

    2x²−5x+2=0

  2. 2

    2x²−4x−x+2=0

  3. 3

    2x(x−2)−(x−2)=0

  4. 4

    (2x−1)(x−2)=0

  5. 5

    x=1/2、2

つまずき注意組がすぐ見えないときは、探し続けず解の公式へ切り替えます。

20

使い分け · 標準係数の和でx=±1を見抜く

係数を見るだけで1つの解が分かる便利な場合を証明します。

  1. 1

    a+b+c=0なら、x=1を代入した値が0

  2. 2

    実際に ax²+bx+c=(x−1)(ax−c)

  3. 3

    解は x=1、c/a

  4. 4

    a−b+c=0なら、x=−1を代入した値が0

  5. 5

    このとき (x+1)(ax+c) と因数分解できる

つまずき注意a+b+c=0ならx=1、a−b+c=0ならx=−1です。

08 / DISCRIMINANT

√の中は、解の個数を教える信号

D=b²−4acは、放物線とx軸が何点で交わるかを式だけで知らせます。

判別式Dと実数解の個数
  • D > 0異なる実数解が2個

    放物線はx軸と2点で交わる

  • D = 0重解が1個

    放物線はx軸へ接する

  • D < 0実数解は0個

    放物線はx軸と交わらない

x₁x₂

D>0:交点が2つ

x₁=x₂

D=0:1点で接する

D<0:交わらない

TIME SAVER

bが偶数なら、短い公式も使える

ax²+2mx+c=0のときだけ使えます。まず通常公式を確実にし、慣れてからの時短にしてください。

x = −m ± m² − aca

09 / ADVANCED

文章・近似・文字・グラフへ進む

計算して終わりではありません。条件に合う解を選び、判別式で範囲を決めるところまで進みます。

文章題

長さとして使える解だけを選ぶ

直角三角形の高さをx cm、底辺をx+1 cmとすると面積が15 cm²になった。xを求める。

  1. 1

    x(x+1)/2=15

  2. 2

    x²+x−30=0

  3. 3

    公式より x={−1±√121}/2=5、−6

  4. 4

    長さは正なので−6を除く

高さ5 cm、底辺6 cm。公式のあとに、問題へ戻って答えを選びます。

近似値

無理数解を数直線でつかむ

x²+x−1=0 の解を正確な値と小数第3位までで表す。

  1. 1

    D=1+4=5

  2. 2

    x=(−1±√5)/2

  3. 3

    √5≒2.236を使う

  4. 4

    x≒0.618、−1.618

正確な値は(−1±√5)/2。小数は位置をつかむ補助です。

高校への橋

文字mによって実数解の個数が変わる

x²−2mx+m+2=0 が実数解をもつmの範囲を求める。

  1. 1

    a=1、b=−2m、c=m+2

  2. 2

    D=(−2m)²−4(m+2)=4(m−2)(m+1)

  3. 3

    実数解をもつ条件はD≧0

  4. 4

    (m−2)(m+1)≧0 より m≦−1 または m≧2

m≦−1 または m≧2。D=0となるm=−1、2では重解です。

グラフ

放物線がx軸に接する条件

y=x²−4x+k がx軸に接するとき、kを求める。

  1. 1

    接するとは、方程式x²−4x+k=0が重解をもつこと

  2. 2

    D=(−4)²−4k=16−4k

  3. 3

    D=0より16−4k=0

  4. 4

    k=4

k=4。このときy=(x−2)²で、接点は(2, 0)です。

10 / PRACTICE

基本から高校への橋まで、6段階練習

答えを開く前に、①標準形 ②a・b・c ③Dの3行を書いてください。

Q1STEP 1

x²−6x+5=0

答えと解説

x=1、5

D=36−20=16。x=(6±4)/2です。因数分解(x−1)(x−5)の方が速いことにも気づけます。

Q2STEP 2

3x²+x−2=0

答えと解説

x=2/3、−1

D=1+24=25。x=(−1±5)/6です。

Q3STEP 3

2x²−4x−3=0

答えと解説

x=1±√10/2

D=16+24=40。x=(4±2√10)/4を約分します。

Q4STEP 4

4x²+12x+9=0

答えと解説

x=−3/2(重解)

D=144−144=0。式は(2x+3)²です。

Q5STEP 5

連続する2つの正の整数の積が72。2数を求めよ。

答えと解説

8と9

小さい方をxとしてx(x+1)=72。x=8、−9のうち正の8だけを採用します。

Q6STEP 6

x²+(m−1)x+m=0が実数解をもつmの範囲

答えと解説

m≦3−2√2 または m≧3+2√2

D=(m−1)²−4m=m²−6m+1。D≧0を解きます。高校数学への発展です。

11 / ERROR CLINIC

よくあるミスは、間違えた場所だけ直す

全部やり直さなくても、符号・根号・分数・±のどこでずれたか見つければ大丈夫です。

符号注意

b=−3−b=−(−3)=3

負の係数は、まず括弧へ入れてから公式のマイナスを付けます。

正しい

分母2aは、分子全体を割ります。

よくある誤り−b/2a ± √(b²−4ac)

根号部分が分母の外へ出てしまっています。

01

cの符号を落とす

c=−2を「2」と書かない。係数表へ−2と書いてから代入します。

02

(−3)²を−9にする

負の数の2乗は括弧ごと。 (−3)²=9です。

03

±を片方だけ計算

+の式と−の式を縦に2本書きます。

04

根号を簡単にし忘れる

√12=2√3のように、平方数を外へ出せるか確認します。

05

分子の一部だけ約分

足し算の途中は約分できません。分子全体を因数分解してから。

06

文章題で負の解を残す

長さ・人数・時間など、問題の条件へ戻って選びます。

12 / QUESTIONS

解の公式でよくある10の質問

つまずきやすい短い疑問を、その場で解決します。

解の公式はいつ使いますか?

二次方程式を右辺0の形にし、平方根だけでは解きにくく、因数分解もすぐ見つからないときに使います。どんな二次方程式にも使えるので、迷ったときの確実な方法です。

解の公式は丸暗記しないといけませんか?

最終的には書けると便利ですが、最初は『a・b・cを符号ごと箱に入れる』使い方からで大丈夫です。平方完成の流れを一度理解すると、忘れても作り直せます。

bが負の数のとき、−bはどうなりますか?

bを括弧に入れてから先頭のマイナスを付けます。たとえばb=−3なら、−b=−(−3)=3です。

±はどう計算しますか?

プラスの場合とマイナスの場合を別々に計算します。通常は2つの解が出ます。√の中が0なら両方が同じ値になり、重解です。

根号はどこまでかかりますか?

√はb²−4ac全体にかかります。−bは根号の外です。このページでは根号の上線を被開平数全体へ引いて区別しています。

分母の2aはどこまで割りますか?

分子の−b±√(b²−4ac)全体を2aで割ります。−bだけを2aで割るのではありません。

解の公式を使わない方がよいこともありますか?

あります。x²=9、x(x−3)=0、(x−2)²=5のように平方根や因数分解ですぐ解ける式は、その方法の方が短く安全です。

判別式Dとは何ですか?

D=b²−4acです。D>0なら異なる実数解が2個、D=0なら重解が1個、D<0なら実数解はありません。

a=0でも解の公式を使えますか?

使えません。a=0ではx²の項が消えて二次方程式ではなくなるうえ、公式の分母2aが0になって割れません。

答えは小数にしてもよいですか?

問題が近似値を求めていない限り、√を含む正確な形を残すのが基本です。最後に小数でおよその位置を確かめるのは有効です。

13 / EDITORIAL

この教材について

YOU MADE IT

公式を使うだけでなく、
選んで説明できるところまで。

まずは練習Q1〜Q3を、a・b・c・Dの3行から解いてみましょう。

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