係り結びは「訳が変わる装置」— ぞ・なむ・や・か・こそ の結びと反語の見分け方

係り結びを「文末が連体形か已然形になるルール」とだけ覚えている受験生は、入試で必ず取りこぼします。理由ははっきりしていて、入試が問うのは活用形そのものではなく、係り結びが起きた結果として文の意味がどう変わるかだからです。「や」を疑問と読むか反語と読むかで、選択肢は正反対になります。「こそ〜已然形、」を強調と読むか逆接と読むかで、傍線部の現代語訳は真逆になります。

このページは、国語専門塾「国強塾」by数強塾グループが、係り結びを「意味を決める装置」として運用できるところまで手順化したものです。例文はすべて、当アーカイブが保有するパブリックドメイン本文(『徒然草』『更級日記』『増鏡』)から実際に引いています。記憶で復元した古文や、それらしく作った「古典風の文」は一切使っていません。文法説明のために自分で作った文を出す場合は、その都度「作例」と明記します。

この記事で分かること

  • 係助詞5語(ぞ・なむ・や・か・こそ)が、それぞれ文末をどの活用形に変えるか、その一覧と全活用形の対応表
  • 「や・か」が疑問なのか反語なのかを、勘ではなく5ステップの手順で決める方法
  • 「こそ〜已然形、」が読点で続いたときに逆接になる仕組みと、実際の本文での見え方
  • 結びが消える2つの現象 —— 結びの省略結びの流れ(消滅) —— の区別と、答案での書き方
  • 入試が係り結びをどの角度から出してくるか(結びの活用形/疑問・反語の決定/省略の補い)と、誤答選択肢がどう作られるか

📖大切な定義

この節の6つの文は、単独で引用しても意味が通るように書いてあります。ノートに写すならここです。

📖大切な定義① 係り結びとは、文中に係助詞「ぞ・なむ・や・か・こそ」が置かれると、文末の述語が終止形ではなく連体形または已然形に変わる古文の文法現象である。

📖大切な定義② 係助詞「ぞ・なむ・や・か」の結びは連体形であり、係助詞「こそ」の結びは已然形である。

📖大切な定義③ 「ぞ・なむ・こそ」は強調を表し、「や・か」は疑問または反語を表す。

📖大切な定義④ 反語とは、疑問の形をとりながら、実際には反対の内容を強く主張する表現である。

📖大切な定義⑤ 結びの省略とは、係助詞のあとに来るはずの結びの語(「あらむ」「言ふ」など)が、言わなくても分かるために省かれる現象である。

📖大切な定義⑥ 結びの流れ(結びの消滅)とは、結びとなるはずの語が接続助詞などを伴って下の文へ続いてしまい、係り結びが完成しないまま文が進む現象である。


1. 係り結びの全体像 — まずこの表を頭に入れる

係助詞 主な意味 結びの活用形 判断のとっかかり
強調(強め) 連体形 硬め・断定的な語り。地の文に多い
なむ 強調(やわらかい強め) 連体形 和文的。他の「なむ」との識別が最頻出
疑問・反語 連体形 文中でも文末でも使う。「やは」は反語に傾く
疑問・反語 連体形 疑問詞(誰・何・いかで等)と組みやすい
こそ 強調(最も強い) 已然形 已然形で止まったら、上に「こそ」を探す

💡 ポイント

ポイント:係り結びは「係助詞を見つけたら文末を見る」のではなく、「係助詞を見つけたら句点まで走って述語を確保する」作業です。古文は主語が省かれるので、述語の活用形は読み手にとって最重要の手がかりになります。

1-1. 結びになる「連体形」一覧(ぞ・なむ・や・か)

終止形 連体形
過去
過去 けり ける
完了 つる
完了 ぬる
完了・存続 たり たる
完了・存続
打消
推量 む(同形)
現在推量 らむ らむ(同形)
過去推量 けむ けむ(同形)
当然・推量 べし べき
断定 なり なる
推定 めり める
受身・尊敬 る/らる るる/らるる
希望 まほし まほしき
形容詞ク活用 多し 多き(多かる)
形容詞シク活用 いみじ いみじき(いみじかる)
形容動詞ナリ活用 あはれなり あはれなる

👀 ここに注目

ここに注目打消「ず」の連体形は「ぬ」、完了「ぬ」の連体形は「ぬる」です。「ぞ」の結びが「ぬ」で終わっていたら、それは打消です。ここは nu-shikibetsu と直結する頻出ポイントです。

1-2. 結びになる「已然形」一覧(こそ)

終止形 已然形
過去 しか
過去 けり けれ
完了 つれ
完了 ぬれ
完了・存続 たり たれ
完了・存続
打消 (ざれ)
推量
現在推量 らむ らめ
過去推量 けむ けめ
当然・推量 べし べけれ
打消推量 まじ まじけれ
断定 なり なれ
推定 めり めれ
反実仮想 まし ましか
希望 まほし まほしけれ
受身・尊敬 る/らる るれ/らるれ
形容詞ク活用 多し 多けれ
形容詞シク活用 いみじ いみじけれ
形容動詞ナリ活用 あはれなり あはれなれ

👀 ここに注目

ここに注目:試験で真っ先に狙われるのは 「き」→「しか」「む」→「め」「ず」→「ね」 の3つです。この3つは終止形から形が大きく離れるため、「文末の見慣れない形」がそのまま設問になります。


2. ぞ・なむ — 強調の係助詞

「ぞ」も「なむ」も、その語句を強めて示すはたらきをします。現代語訳では「〜が」「〜こそ」と訳し分けてもよいのですが、多くの場合、訳文には出しません。無理に「まさに〜だ」と足すと不自然な訳になり、記述式では減点される場合があります。国強塾では「強調は訳出しないのが基本、ただし文脈上その語を際立たせる必要があるときだけ出す」と指導しています。

2-1. ぞ 〜 連体形

本文 出典 結びの語 活用形
とり集めたることは秋のみぞおほかる 『徒然草』第19段 おほかる 形容詞ク活用(カリ活用)連体形
人ごとに急ぎあへる頃ぞ、またなくあはれなる 『徒然草』第19段 あはれなる 形容動詞ナリ活用連体形
人間の種ならぬぞやんごとなき 『徒然草』第1段 やんごとなき 形容詞ク活用連体形
秋の鹿必ず寄るとぞいひ傳へ侍る 『徒然草』第9段 侍る ラ変動詞連体形
将軍都へ流され給ふとぞ聞こゆる 『増鏡』 聞こゆる ヤ行下二段動詞連体形

訳の例(国強塾訳):

  • 「とり集めたることは秋のみぞおほかる」→「(いま挙げたように)まとめて心を動かされることは、秋にばかり多い。」
  • 「将軍都へ流され給ふとぞ聞こゆる」→「将軍が都へ流されなさると(世間では)申し上げている。」

👀 ここに注目

ここに注目:最後の2例は「〜とぞ+動詞連体形」の形です。引用の「と」+係助詞「ぞ」+伝達動詞は説話・歴史物語のきまり文句で、data/exam_evidence.csv にある通り『増鏡』は2022年の共通テスト本試験、2010年の京都大学(文系)、2025年の名古屋大学など、複数の試験で出典になっています。歴史物語を読むなら、この形は反射で処理できるようにしておくべきです。

2-2. なむ 〜 連体形

本文 出典 結びの語 活用形
物のあはれも知らずなり行くなむあさましき 『徒然草』第7段 あさましき 形容詞シク活用連体形
春秋を知らせ給ひけむ事のふしなむ、いみじう承らまほしき 『更級日記』 まほしき 希望の助動詞「まほし」連体形
基俊大納言別當の時になむ侍りける 『徒然草』第162段 ける 過去の助動詞「けり」連体形

国強塾訳:

  • 「物のあはれも知らずなり行くなむあさましき」→「ものの情趣も分からなくなっていくのが、あきれるほど情けない。」
  • 「春秋を知らせ給ひけむ事のふしなむ、いみじう承らまほしき」→「(あなたが)春と秋の優劣をお決めになったというその一件を、たいそうお聞きしたい。」

💡 ポイント

ポイント:「なむ」は識別問題の最頻出語です。詳しくは第10章で扱いますが、係助詞の「なむ」は体言・活用語の連体形などに付き、文末が連体形になるという2条件で判定できます。上の3例はいずれも、直前が「なり行く(連体形)」「ふし(体言)」「時に(体言+格助詞)」であり、文末が連体形です。


3. や・か — 疑問と反語

ここが係り結びの本丸です。「や」と「か」は形の上ではどちらも連体形で結びますが、訳が疑問になるか反語になるかで、答案は正反対になります。

3-1. 疑問として読む例

本文 出典 結びの語 訳(国強塾訳)
後徳大寺にも、いかなるゆゑか侍りけむ 『徒然草』第10段 けむ(連体形) 後徳大寺の邸にも、どういうわけがあったのだろうか。
これも亦いつまでかあらむ 『徒然草』第25段 あらむ(連体形) これもまた、いつまで(このまま)残っているだろうか。

👀 ここに注目

ここに注目疑問詞(いかなる・いつまで・誰・何ゆゑ 等)+「か」は、まず疑問です。反語と即断してはいけません。第25段の「これも亦いつまでかあらむ。」は、法勝寺の名残を見た筆者が、その建物もいずれ消えるだろうと案じている場面です。訳としては疑問(「いつまで残っているだろうか」)で取り、そのうえで「長くは残るまい」という危惧の含みを読解に反映させます。訳文は疑問のまま、含意は解釈に回す —— この二段構えが、記述式で安全に得点する書き方です。

3-2. 反語として読む例

本文 出典 結びの語 訳(国強塾訳)
鳶の居たらむ何かは苦しかるべき 『徒然草』第10段 べき(連体形) 鳶がとまっていたとして、何が困るだろうか、いや、少しも困らない。
折にふれば何かはあはれならざらむ 『徒然草』第21段 ざらむ(連体形) 折にかなっていれば、何が趣がないだろうか、いや、すべて趣深い。
これを待つ間、何の樂しみかあらむ 『徒然草』第74段 あらむ(連体形) これ(死)を待つ間に、どんな楽しみがあるだろうか、いや、ありはしない。
いかでか痛ましからざらむ 『徒然草』第128段 ざらむ(連体形) どうして心が痛まないだろうか、いや、痛まずにいられようか。
位高くやんごとなきをしも、勝れたる人とやはいふべき 『徒然草』第38段 べき(連体形) 身分が高く尊いというだけで、優れた人と言えるだろうか、いや、言えない。

文末に「かは」「やは」が置かれ、結びが表に出ない形もあります。

本文 出典 訳(国強塾訳)
花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは。 『徒然草』第137段 桜は満開のときだけ、月は曇りのないときだけを見るものだろうか、いや、そうではない。
命は人を待つものかは。 『徒然草』第59段 寿命は人の都合を待ってくれるものだろうか、いや、待ってくれない。
光源氏ばかりの人は、この世におはしけるやは。 『更級日記』 光源氏ほどの人が、この世にいらっしゃっただろうか、いや、いはしない。

👀 ここに注目

ここに注目:『更級日記』のこの一文は、物語に憧れ続けた作者が現実に引き戻される場面で、反語であることが分かってはじめて文章全体の主題(物語への耽溺への悔恨)が見えるという好例です。ここを疑問で訳すと、作者が「光源氏っていたのかな?」と首をかしげているだけの、意味の通らない文になります。実出典データによれば『更級日記』は2020年の北海道大学(文系)、2025年の神戸大学(文系)、2026年の立教大学(一般2/8)など複数の大学で出典になっており、反語処理の練習素材として実戦的です。


4. こそ — 已然形で結ぶ最強の強調

「こそ」は係助詞のなかで最も強い強調を表し、結びは必ず已然形です。「已然形で文が終わっている」と気づいたら、必ず上に「こそ」を探してください。

本文 出典 結びの語 活用形の内訳
怪しうこそ物狂ほしけれ 『徒然草』序段 物狂ほしけれ 形容詞シク活用已然形
世は定めなきこそいみじけれ 『徒然草』第7段 いみじけれ 形容詞シク活用已然形
折節のうつり變るこそ、物毎に哀れなれ 『徒然草』第19段 哀れなれ 形容動詞ナリ活用已然形
また野分の朝こそをかしけれ 『徒然草』第19段 をかしけれ 形容詞シク活用已然形
露こそあはれなれ 『徒然草』第21段 あはれなれ 形容動詞ナリ活用已然形
所狹きさましたる人こそ、うたて、思ふところなく見ゆれ 『徒然草』第2段 見ゆれ ヤ行下二段動詞已然形
物うち言ひたるけはひにこそ、物ごしにも知らるれ 『徒然草』第9段 知らるれ 動詞「知る」未然形+助動詞「る」(自発)已然形「るれ」
一夜の夢の心地こそせめ 『徒然草』第7段 せめ サ変未然「せ」+推量「む」已然形「め」
まはりを嚴しく圍ひたりしこそ、少しことさめて、この木なからましかばと覺えしか 『徒然草』第11段 覺えしか 「覚ゆ」連用形+過去「き」已然形「しか」
さ候へばこそ、世に有り難きものには侍りけれ 『徒然草』第88段 侍りけれ 「侍り」+過去「けり」已然形「けれ」

👀 ここに注目

ここに注目:第11段の「覺えしか」と第7段の「せめ」は、入試で「傍線部の活用形を答えよ」と問われたときに手が止まりやすい形です。「しか」を見て過去「き」の已然形だと即答できるか、「め」を見て推量「む」の已然形だと即答できるか。ここが差のつくところです。関連は jodoshi-shikibetsu と muzu-jodoshi にまとめています。

💡 ポイント

ポイント:『徒然草』第11段の一文は、「まわりを厳重に囲ってあったのが、少し興ざめして、この木がなかったならと思われた」という意味です。「こそ」は「囲ひたりし」を強調し、「覺えしか」で受けています。主語が省略され、係助詞と結びだけが文の骨組みを示しているという、古文の典型的な構造がここに出ています。主語の補い方は shugo-hantei を参照してください。


5. 「こそ〜已然形、」の逆接 — 訳が変わる最重要ポイント

「こそ」の結びが已然形になったあと、句点で終わらず読点で下に続くことがあります。このとき、その已然形は「〜だけれども」という逆接の意味を帯びます。これを知らないと現代語訳が完全に裏返ります。

📖大切な定義⑦ 「こそ〜已然形、」の形で文が終止せず読点で下に続くとき、その已然形は「〜だけれども」という逆接の意味を表す。

実例

① 『徒然草』第215段

肴こそなけれ、人はしづまりぬらむ。

「肴(酒のさかな)はないけれど、人はもう寝静まっているだろう。」

「肴こそなけれ。」で終われば「肴がないのだ」という強調です。しかし読点で続くため、「ないけれど」という譲歩・逆接になります。

② 『徒然草』第19段

花橘は名にこそおへれ、なほ梅のにほひにぞ、いにしへの事も立ちかへり戀しう思ひ出でらるゝ。

「花橘は(昔を思い出させる花としての)名声を背負ってはいるけれど、やはり梅の香りにこそ、昔のことも立ち返って恋しく思い出されるのだ。」

👀 ここに注目

ここに注目:この一文には係り結びが2つ入っています。前半は「こそ〜おへれ(已然形)」で逆接、後半は「ぞ〜思ひ出でらるる(連体形)」で強調です。1文中に2種類の係り結びが同居するのは珍しくありません。「こそ」を見つけて安心して読み終えるのが最大の失点源です。

③ 『徒然草』第12段

大かたのよしなしごといはむ程こそあらめ、まめやかの心の友には遙かにへだたる所のありぬべきぞわびしきや。

「ありきたりの取るに足らない話をしている間はそれでもよいだろうが、心から打ち解けた友としては、はるかに隔たったところがきっとあるにちがいないのが、なんとも寂しいことだ。」

ここでも「こそあらめ、」が逆接、そのあとの「ぞ〜わびしき(連体形)」が強調と、2段構えになっています。

💡 ポイント

ポイント:国強塾では、「こそ+已然形」の直後の句読点を必ず目で確認することを習慣にしてもらっています。句点なら強調、読点なら逆接を第一候補にする。これだけで訳のブレが激減します。


6. 結びの省略 — 「にや」「にこそ」で止まったら

係助詞の後に来るはずの語が、言わなくても分かるという理由で省かれることがあります。これが結びの省略です。省略される語はほぼ決まっています。

省略されている語 意味
〜にや。 あらむ/侍らむ 〜であろうか
〜にか。 あらむ/侍らむ 〜であろうか
〜にこそ。 あらめ/侍らめ 〜であるのだろう
〜とぞ。 言ふ/聞く 〜と言うことだ
〜となむ。 言ふ/言ひける 〜と言ったということだ

※「にや」「にか」「にこそ」の「に」は、断定の助動詞「なり」の連用形です。

実例

① 『徒然草』第71段

誰もかく覺ゆるにや。 我ばかりかく思ふにや。

「誰もがこのように感じるのであろうか。」/「自分だけがこのように思うのであろうか。」

どちらも「にや」で止まっており、「あらむ」が省かれています。同じ段のなかで対になって出てくるので、省略に気づく練習に最適です。

② 省略していない形と比べる — 『徒然草』第235段

心といふものの無きにやあらむ。

「心というものが無いのであろうか。」

こちらは「にやあらむ」と、省略されずに「あらむ」まで書かれています。第71段の「にや。」は、この「あらむ」が落ちた形だと分かります。省略形と非省略形を並べて確認するのが最短の理解ルートです。

③ 『徒然草』第10段

この殿の御心さばかりにこそ。

「この殿のお心は、その程度であるのだろう。」— 「にこそ」で止まり、「あらめ」が省かれています。西行が後徳大寺実定の邸を見て言った言葉として記されています。

④ 『徒然草』第206段

あへて凶事なかりけるとなむ。

「まったく凶事はなかったということだ。」— 「となむ」で止まり、「言ひける」等が省かれています。

⑤ 『徒然草』第88段

時代や違ひはべらむ、覺束なくこそ。

「時代が食い違っておりましょうか、(どうにも)不審であることよ。」— 後半が「こそ」で止まる省略形です。前半には「や〜はべらむ(連体形)」という疑問の係り結びがあり、1文に疑問の係り結びと結びの省略が同居しています。

💡 ポイント

ポイント:記述式で「傍線部を現代語訳せよ」と問われたとき、省略された結びは補って訳すのが原則です。「〜にや。」を「〜に。」のまま訳出すると文が完結せず、大きく減点されます。「にや=であろうか」「にこそ=であるのだろう」と、訳の型ごと覚えるのが安全です。


7. 結びの流れ(結びの消滅) — 係助詞があるのに結ばない

係助詞があるのに、結びになるはずの語が接続助詞などを伴って下の文へ続いてしまい、係り結びが完成しないことがあります。これが結びの流れ(参考書によっては「結びの消滅」)です。

実例

① 『徒然草』第121段

繋ぎ苦しむるこそ痛ましけれど、なくて叶はぬ物なれば、如何はせむ。

「(馬や牛を)つないで苦しめるのは痛ましいけれども、なくては済まないものであるから、どうしようもない。」

「こそ〜痛ましけれ」で結ぶはずが、已然形に接続助詞「ど」が付いて下へ続いています。係り結びとしては成立せず、意味は逆接になります。

② 『徒然草』第141段

それはさこそ思すらめども、おのれは都に久しく住みて、馴れて見侍るに、人の心劣れりとは思ひ侍らず。

「それはそのようにお思いになるでしょうけれども、自分は都に長く住んで、慣れ親しんで見ておりますところ、(都の)人の心が劣っているとは思いません。」

「らめ(らむの已然形)」に「ども」が付き、結びが流れています。

③ 『増鏡』

后腹の御子程こそおはせねど、これも、御門、わたくしものに、いといとほしう思す事なれば、御気色にしたがひて、上達部、殿上人、いみじう参り集ふ。

「后腹の御子ほどではいらっしゃらないけれど、この方も、帝が私的にたいそういとおしくお思いになることなので、ご意向に従って、上達部・殿上人がおおぜい参集する。」

「こそ〜おはせね(打消「ず」の已然形)」に「ど」が付いています。

④ 『増鏡』— 「ぞ」の場合

日の本の兵を従へてぞ御座しましつるに、今日は彼らにくつ返されて、かくいとあさましき御有様にて上り給ふ。

「日本国中の武士を従えていらっしゃったのに、今日は彼らにひっくり返されて、このようにたいそう情けないご様子で(都へ)上りなさる。」

「ぞ〜つる(完了「つ」の連体形)」に接続助詞「に」が付いて下へ続いており、「ぞ」の係り結びは完成していません。「こそ」だけでなく「ぞ」でも起きることを、この例で確認してください。

省略と流れの違い(ここを混同しない)

結びの省略 結びの流れ(消滅)
結びの語 存在しない(言われていない) 存在するが、接続助詞に吸収されて下へ続く
文はどうなるか そこで終止する(句点が来る) そこで終止しない(読点で続く)
見た目のサイン 「にや。」「にこそ。」「とぞ。」 「已然形+ど・ども・ば」「連体形+に・を・が」
答案での扱い 省略された語を補って訳す 接続助詞の意味(逆接・順接など)でつないで訳す

8. 見分けの手順 — 実際に手を動かす順番

抽象論では試験場で使えません。次の3つのフローを、そのまま指の動きにしてください。

フローA|係り結びを検出する(①→⑤)

  1. 1文を読む前に、「ぞ・なむ・や・か・こそ」に丸をつける。
  2. その語が本当に係助詞かを確かめる(特に「なむ」「や」「か」。→ 第10章の識別)。
  3. 丸をつけた語から句点まで目を走らせ、文末の述語を確保する。
  4. その述語が連体形なら「ぞ・なむ・や・か」の結び、已然形なら「こそ」の結びと確定。矢印で結んでおく。
  5. 述語が見つからない/終止形のままなら、結びの省略(そこで文が終わっている)か結びの流れ(読点で続いている)を疑う。

フローB|疑問か反語かを決める(①→⑤)

  1. まず疑問で直訳する。「〜だろうか」と置く。
  2. その直後に「いや、〜ない」を口の中で足してみる。
  3. 足した文が、直前・直後の文、および段落全体の主張と矛盾しないかを確認する。矛盾しなければ反語。矛盾すれば疑問
  4. 形のサインを確認する。「やは」「かは」は反語に強く傾く(「は」が付くと反語)。「いかでか」「なでふ」「あに」などの語があれば反語をまず疑う。
  5. 係助詞のうしろに打消の語(ず・じ・まじ)があるかを見る。「か〜ざらむ」「かは〜ざらむ」のように打消と組むと、反語+打消=強い肯定になる(「〜ないだろうか、いや、〜だ」)。

フローBの適用例:『徒然草』第21段「折にふれば何かはあはれならざらむ。」 ① 疑問で直訳 →「折にかなえば、何が趣がないだろうか」。 ② 「いや、趣がないものなどない」を足す。 ③ 直前が「露こそあはれなれ。」と争った話、直後が「月花はさらなり」と続く。筆者は「あらゆるものが趣深い」と言いたいので矛盾しない → 反語。 ④ 「かは」がある → 反語のサイン。 ⑤ 「ざらむ」=打消 → 反語+打消=強い肯定。 結論:反語。訳は「何が趣がないだろうか、いや、すべて趣深い」。

フローBの適用例(疑問と判定する側):『徒然草』第10段「後徳大寺にも、いかなるゆゑか侍りけむ。」 ① 疑問で直訳 →「どういうわけがあったのだろうか」。 ② 「いや、わけなどなかった」を足す。 ③ 文脈を確認する。第10段では、後徳大寺実定が鳶よけの縄を張ったのを西行が批判した話がまず語られ、続いて綾小路の宮が同じように縄を引かれた件では「烏が池の蛙を取るのを悲しまれたから」というもっともな理由があったと明かされます。そのうえで置かれた段の結びの一文がこれです。つまり筆者は、綾小路の宮に理由があった以上、後徳大寺にも何か事情があったのではないかと判断を保留している。ここで「わけなどなかった」と言い切ると、直前で理由を認めた流れと衝突する → 疑問。 ④ 「かは」ではなく「か」。しかも疑問詞「いかなる」と組んでいる(3-1の注参照)。 ⑤ 打消がない。 結論:疑問。

💡 ポイント

ポイント:③で見たとおり、反語かどうかは「その文の直前で筆者が何を認めたか」で決まります。「直後を見る」だけでは、段の最後に置かれた一文を判定できません。フローB③は「直前・直後の両方」と読み替えてください。

フローC|「結びの活用形を答えよ」に即答する(①→④)

  1. 傍線部の語を、まず語幹+活用語尾に切る。
  2. 上に「こそ」があるか確認する。あれば已然形、なければ連体形と当たりをつける。
  3. その語が何の語か(動詞か、形容詞か、助動詞か)を決める。「しか・め・ね・つれ・ぬれ・たれ」は助動詞である可能性が高い。
  4. 決めた語の活用表に戻し、当たりをつけた活用形と一致するか照合して確定する。

9. 入試での問われ方

係り結びは、単独の知識問題として出るより、読解・訳・文法説明の3方向から同時に問われるのが実情です。実際の設問形式を、国強塾で整理している順に挙げます。

9-1. 結びの活用形・文法的説明を答えさせる

「傍線部の活用形を答えよ」「傍線部の助動詞の意味と活用形を答えよ」という直球の設問です。狙われるのは、終止形から形が離れる 「しか(き)」「め(む)」「ね(ず)」「つれ(つ)」「ぬれ(ぬ)」 と、「ぬ」が打消の連体形であるケースです。国公立の記述でも私大のマーク式でも共通して出ます。

9-2. 疑問か反語かで文意を確定させる

傍線部の解釈を選ばせる問題で、同じ内容の肯定版と否定版が両方選択肢に並ぶのが典型です。第8章のフローBで判定できるかどうかが、そのまま得点になります。

9-3. 結びの省略を補って訳させる

「〜にや。」「〜にこそ。」に傍線が引かれ、「現代語訳せよ」と問われます。省略語を補えているかが採点基準になります。

9-4. 「こそ〜已然形、」の逆接を訳に反映させる

記述式の現代語訳で、逆接を順接で訳すと文意が反転し、大幅な失点になります。第5章の3例(『徒然草』第215段・第19段・第12段)の型が身についていれば処理できます。

9-5. 実出典データからの位置づけ

このページの例文に用いた3作品は、いずれも当アーカイブの実出典データ(data/exam_evidence.csv)に記録がある作品です。

作品 実出典データにある記録(一部)
『増鏡』 2022年 共通テスト本試/2010年 京都大学(文系)/2025年 名古屋大学(文系・理系共通)/2019年 大阪大学/2008年 九州大学(文学部)
『更級日記』 2020年 北海道大学(文系)/2025年 神戸大学(文系)/2026年 立教大学(一般2/8)/2003年 中央大学(経済)
『徒然草』 2006年 同志社大学(経済・167/180段)/2003年 明治学院大学(122段)/2006年 立教大学(社会)

なお、上記は「その作品が出典として使われた」という記録であり、その年度にこの記事の例文箇所や係り結びの設問が出たという意味ではありません。事実として断定できるのは出典作品と年度・大学までです。国強塾では、この線引きを常に守っています。

💡 ポイント

ポイント:出典データを見ると、歴史物語(『増鏡』『大鏡』『今鏡』『栄花物語』)と日記(『更級日記』『蜻蛉日記』『とはずがたり』)が繰り返し選ばれていることが分かります。どちらのジャンルも、地の文で「〜とぞ〜連体形」「〜にや。」が頻出します。係り結びの練習は、この2ジャンルで積むのが最も効率的です。


10. よくある誤答パターン — 選択肢はこう作られる

誤答パターン① 「や・か」を全部「疑問」で訳してしまう

選択肢の作られ方:正解が反語のとき、誤答肢には「〜だろうか」という素直な疑問訳が置かれます。文としては自然に読めるので、フローBを踏まないと素通りします。 対処:「いや、〜ない」を足して直後の文脈と照合する(フローB②③)。

誤答パターン② 「なむ」の識別ミス

「なむ」には4種類あります。ここは毎年どこかの大学で出ます。

種類 直前の形 意味 見分け方
係助詞「なむ」 体言・連体形など 強調 文末が連体形で結ばれる
終助詞「なむ」 未然形 他者への願望「〜してほしい」 直前が未然形。文末に来る
完了「ぬ」未然形+推量「む」 連用形 強意+推量「きっと〜だろう」 直前が連用形。「〜てしまうだろう」と訳せる
ナ変動詞未然形の一部+「む」 「死な」「往な」 語が「死ぬ」「往ぬ」に限られる

選択肢の作られ方:係助詞の「なむ」に対して「〜してほしい」(終助詞)や「きっと〜だろう」(ぬ+む)の訳を混ぜてきます。 対処直前の活用形を必ず確認する。「連用形なら ぬ+む、未然形なら終助詞、それ以外で文末が連体形なら係助詞」。第2章の『徒然草』第7段「知らずなり行くなむあさましき」は、直前が「なり行く(連体形)」で文末が「あさましき(連体形)」なので係助詞です。

誤答パターン③ 「こそ〜已然形、」を順接で訳す

選択肢の作られ方:「〜なので」「〜だから」という順接の訳が誤答肢に置かれます。 対処:已然形の直後が読点なら逆接を第一候補にする(第5章)。

誤答パターン④ 結びの省略に気づかず「文が途中で切れている」と処理する

選択肢の作られ方:「にや。」を「〜である。」と断定で訳した肢が置かれます。疑問の要素が消えているのに、文としては読めてしまうのが厄介です。 対処:「にや/にか/にこそ/とぞ/となむ」で文が終わったら、必ず省略語を補う(第6章の表)。

誤答パターン⑤ 「こそ」の結びを連体形で答える

選択肢の作られ方:文法問題で「連体形」が選択肢に必ず混ざります。 対処「こそ」だけが已然形。この1点だけは丸暗記で十分です。

誤答パターン⑥ 打消「ず」の連体形「ぬ」を完了と取る

選択肢の作られ方:「ぞ〜ぬ。」で終わる文に対し、「〜してしまった」という完了の訳が誤答肢になります。 対処打消「ず」の連体形は「ぬ」、完了「ぬ」の連体形は「ぬる」。「ぞ」の結びで「ぬ」なら打消。詳細は nu-shikibetsu

誤答パターン⑦ 四段動詞の結びを「終止形」と答える

四段動詞は終止形と連体形が同じ形です(「言ふ/言ふ」)。「ぞ〜言ふ。」の「言ふ」を終止形と答えると誤りで、係助詞があるかぎり連体形と答えます。 対処:形が同じでも、上に係助詞があれば連体形。ここは活用の知識ではなく、係り結びの規則が優先します。関連は doshi-katsuyo。

誤答パターン⑧ 1文に2つある係り結びの、片方しか処理しない

第5章の『徒然草』第19段「花橘は名にこそおへれ、なほ梅のにほひにぞ〜思ひ出でらるゝ。」のように、1文に2つ入っていることがあります。 対処:フローA①で、その文にある係助詞を全部丸で囲ってから読み始める。

誤答パターン⑨ 文末の「や」を係助詞と取ってしまう

「や」は係助詞だけの語ではありません。文の最後に置かれた「や」は、係り結びを起こさない終助詞(詠嘆・呼びかけ・疑問)であることがあります。

第5章③で引いた『徒然草』第12段の一文を、もう一度末尾まで見てください。

大かたのよしなしごといはむ程こそあらめ、まめやかの心の友には遙かにへだたる所のありぬべきぞわびしき

この「や」は文の最後尾にあり、その上の「ぞ」の結びはすでに「わびしき(連体形)」で完成しています。したがってこの「や」は係助詞ではなく、詠嘆の終助詞です。「なんとも寂しいことだ」と訳し、疑問にも反語にもしません。

「や」の位置 品詞 係り結び
文の途中(体言・連体形などの下) 係助詞 起こす(結びは連体形) 〜だろうか/〜だろうか、いや〜ない
文の最後(結びが済んだ後ろ) 終助詞 起こさない 〜だなあ/〜よ

選択肢の作られ方:文末の「や」に傍線を引き、「〜だろうか」という疑問訳や「〜だろうか、いや〜ない」という反語訳を並べてきます。 対処「や」の上に、すでに結びが済んでいないかを確認する。結びが済んでいれば終助詞です(フローA②)。


11. 確認テスト(5問)

すべて、当アーカイブ収録の実在本文から出題しています。答えを隠して解いてください。


第1問

とり集めたることは秋のみぞおほかる。(『徒然草』第19段)

「おほかる」の品詞・活用の種類・活用形を答え、そう判断した理由を書きなさい。

<details> <summary>解答・解説</summary>

解答:形容詞・ク活用(カリ活用)・連体形。

解説:係助詞「ぞ」があるので、結びは連体形と決まります。「多し」はク活用形容詞で、その補助活用(カリ活用)の連体形が「多かる」です。ク活用の本活用の連体形「多き」ではなく、助動詞に続く形として発達した「多かる」がここでは結びになっています。「ぞ」を見つけた瞬間に『結びは連体形』と確定してから語形を判定するのが正しい順序です(フローC②)。訳は「まとめて心を動かされることは、秋にばかり多い」。 </details>


第2問

春秋を知らせ給ひけむ事のふしなむ、いみじう承らまほしき。(『更級日記』)

傍線部「なむ」の品詞を答え、そう判断した根拠を2つ挙げなさい。また結びの語とその活用形を答えなさい。

<details> <summary>解答・解説</summary>

解答:係助詞。根拠は(1)直前が体言「ふし」であり、未然形でも連用形でもないこと、(2)文末が「まほしき」=希望の助動詞「まほし」の連体形で結ばれていること。結びは「まほしき」、活用形は連体形。

解説:「なむ」の識別は、直前の活用形文末の形の2点セットで決めます。直前が未然形なら他者への願望を表す終助詞、連用形なら完了「ぬ」の未然形+推量「む」です。ここはどちらでもなく、かつ文末が連体形なので係助詞と確定します(誤答パターン②)。訳は「春と秋の優劣をお決めになったというその一件を、たいそうお聞きしたい」。 </details>


第3問

位高くやんごとなきをしも、勝れたる人とやはいふべき。(『徒然草』第38段)

この「やは」は疑問か反語か。フローBの手順に従って判定過程を示し、現代語訳しなさい。

<details> <summary>解答・解説</summary>

解答:反語。訳「身分が高く尊いというだけで、優れた人と言えるだろうか、いや、言えない。」

解説:① 疑問で直訳して「優れた人と言うべきだろうか」と置く。② 「いや、言えない」を足す。③ この段は名声や地位を追う愚かさを説く文脈であり、筆者の主張と一致するので矛盾しない。④ 「やは」は「や」+「は」で、「は」が付くと反語に傾くという強いサインが立っている。⑤ 打消語はないが、③④で十分に反語と決まる。結びは「べき」(当然・可能の助動詞「べし」の連体形)です。 </details>


第4問

繋ぎ苦しむるこそ痛ましけれど、なくて叶はぬ物なれば、如何はせむ。(『徒然草』第121段)

「痛ましけれ」の活用形を答えなさい。また、この箇所で係り結びが成立していない理由を説明し、傍線部を含む一文を現代語訳しなさい。

<details> <summary>解答・解説</summary>

解答:已然形。係り結びが成立していない理由は、「こそ」の結びとなるはずの「痛ましけれ」に接続助詞「ど」が付いて下の文へ続いており、文がそこで終止していないため(結びの流れ/結びの消滅)。訳「(馬や牛を)つないで苦しめるのは痛ましいけれども、なくては済まないものであるから、どうしようもない。」

解説:「こそ」があるので已然形になっているのは確かですが、已然形+「ど」という形になった時点で、文はそこで終わらず逆接で下へ流れます。第7章の対比表の通り、結びの省略(文はそこで終止する)とは別現象です。答案で「結びの省略」と書くと誤りになります。 </details>


第5問

誰もかく覺ゆるにや。(『徒然草』第71段) 心といふものの無きにやあらむ。(『徒然草』第235段)

2つの文を比較して、前者にどのような文法現象が起きているかを説明し、前者を現代語訳しなさい。

<details> <summary>解答・解説</summary>

解答:前者は結びの省略。係助詞「や」の結びとなる「あらむ」が省かれている。後者はその「あらむ」が省略されずに書かれた形であり、両者を比べれば省略が確認できる。訳「誰もがこのように感じるのであろうか。」

解説:「にや」の「に」は断定の助動詞「なり」の連用形で、そのあとに「あらむ/侍らむ」が来るのが完全形です。省略が起きても意味は変わらないため、訳では補うのが原則です(第6章)。「誰もがこのように感じるのだ」と断定で訳すと、疑問の要素が消えて誤訳になります(誤答パターン④)。なお同じ第71段には「我ばかりかく思ふにや。」も続き、同一段内で省略形が反復されるため、初学者が省略に気づく教材として優れています。 </details>


関連ページ

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  • kobun-dokkai-tejun — 初見の文章を読む手順。本記事のフローA〜Cは、この読解手順の一部として組み込まれています。
  • 徒然草 — 『徒然草』。本記事の例文の大半の出典です。
  • 更級日記 — 『更級日記』。反語「おはしけるやは」の出典です。
  • 増鏡 — 『増鏡』。「とぞ聞こゆる」「ぞ〜つるに」の出典です。
  • kobun-pillar — 古文学習の全体像。文法・単語・読解・出典対策の優先順位のなかで、係り結びをどこに置くかを示しています。

本文・データの出所

  • 古文本文:当アーカイブが保有するパブリックドメイン本文(data/texts/tsurezuregusa/dan/data/texts/sarashina-nikki/dan/data/texts/masukagami/part/)から、原文の表記どおりに引用しています。表記は歴史的仮名遣い・旧字体のままです。記憶による復元や、現代の校訂本文(新編日本古典文学全集・新潮日本古典集成・岩波新大系等)からの転載は行っていません。
  • 章段番号:『徒然草』の段数は同ディレクトリの sections.json に記録された段番号に拠ります。なお当アーカイブでは序段と第1段が同一ファイル(dan/001.txt)に収められているため、本記事では「怪しうこそ物狂ほしけれ」を序段、「人間の種ならぬぞやんごとなき」を第1段として区別して示しました。『更級日記』『増鏡』は当アーカイブ内での章段分割に基づく番号であり、一般に流通する章段番号と一致する保証がないため、本文では作品名のみを示しています。
  • 現代語訳:すべて国強塾が本記事のために自前で作成したものです。他サイト・市販参考書の訳文は使用していません。
  • 出題実績data/exam_evidence.csv(実出典793件)に記録のある年度・大学のみを記載しています。同ファイルに無い年度・大学は一切書いていません。また「その年度に係り結びが問われた」という記述は、根拠がないため行っていません。
  • 文法説明のための作例:本記事には作例(自作の古文)は含まれていません。掲載した古文はすべて上記アーカイブ本文からの引用です。

監修:藤原進之介(数強塾グループ代表)/執筆:国語専門塾「国強塾」by数強塾グループ


監修:藤原進之介(数強塾グループ代表)/執筆:国語専門塾「国強塾」by数強塾グループ
本記事の現代語訳・解説は国強塾のオリジナルです。学校の課題・定期テストでは、担任の先生・担当講師の指示を優先してください。

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