学習院大学の国語には、はっきりした重心があります。古文が私立大学のなかでも特に難しく、そしてほとんどの学部で漢文が出ます。学部によっては漢文の配点が大きなウェイトを占めるので、「古典は後回し」という順序で組むと崩れます。
分野別の攻め方
① 現代文——長文+長い設問+紛らわしい選択肢
読解だけでなく、語句の空所補充・慣用句・四字熟語といった知識問題も多く出ます。本文はボリュームがあり、設問自体も長く、紛らわしい選択肢が並びます。
だから現代文は「速く読む」より設問文を正確に読むことが効きます。何を聞かれているかを取り違えたまま選択肢を比べると、必ず外れます。
② 古文——単語と常識の水準が高い
古文単語のレベルが高く、単語の意味と古文常識を押さえていないと歯が立ちません。文学史も出ます。
対策は身も蓋もありませんが、古文単語と文法を、英単語と同じ密度で何度も繰り返して完成させること。ここに近道はなく、そして学習院ではここが最大の差になります。
③ 漢文——ほとんどの学部で出る
漢文を課さない私大も多いなかで、学習院はほとんどの学部で出題します。学部によって配点も大きいので、志望学部の配点表を必ず確認してから学習時間を割り振ってください。
④ 記述は「抜き出し」——論述は出ない
記述問題は出ますが、本文中から抜き出して答える形式で、論述問題は出題されません。長い記述の練習に時間を使うより、本文の該当箇所を素早く正確に特定する訓練のほうが直結します。
抜き出しのミニ演習(オリジナル問題)
傍線部「その効果」とは何を指すか。本文中から15字以内で抜き出せ。
「制度を変えれば人の行動は変わる、と考えられてきた。だが実際には、変わったのは行動の見え方であって、行動そのものではないことも多い。その効果を測るには、記録の形式が変わっただけでないかを疑う必要がある。」
解答:制度を変えれば人の行動は変わる(15字)
解説:抜き出しではまず指示語が何を受けているかを構文で確定します。「その効果を測る」——効果とは何かの効果か。直前の文脈は「制度を変えれば行動が変わる」という想定です。
抜き出しは探す作業ではなく、指示語の指示先を論理で絞る作業です。字数指定はその答え合わせに使ってください(15字にぴったり収まる箇所は限られます)。
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