岡山大学の二次国語は、120分・記述中心。現代文2題と、古文または漢文から1題という構成です。そして岡山大には、国立大としては珍しい特徴があります——小説が出題されることです。
小説が出るという難しさ
小説を課す国立大は多くありません。だから手持ちの問題集で練習量を確保しにくい——これが対策上の最大の壁です。
小説で最初にやるべきは、人物の感情を表す語を探すことではありません。まず場面転換と出来事の順序を整理すること。「いつ・どこで・何が起きたか」を並べ直してから心情に入ると、根拠のある答案になります。感情語から入ると、本文にない解釈を書いてしまいます。
評論——対比・言い換え・結論の3点で整理
評論では「対比」「言い換え」「結論」を拾って並べるのが基本です。この3つを段落ごとにメモしておくと、記述の材料がそのまま揃います。求められているのは要約力と説明力です。
古文・漢文——内容理解と現代語訳
内容理解、作者の意図、現代語訳が問われます。語彙・文法・表現技法を押さえたうえで、助動詞・敬語・主語判定を毎週反復し、和歌を含む文章で現代語訳と説明問題を続けて解く——この形の演習が直結します。
場面整理から入るミニ演習(オリジナル問題)
傍線部のときの「私」の心情を説明せよ。
「駅で別れたあと、私は改札を出てから財布を忘れたことに気づいた。戻れば彼はまだいるはずだった。私は反対方向の電車に乗った。」
解答例:財布を取りに戻れば彼に会えると分かっていながら、あえて反対方向へ向かうことで、再び顔を合わせる状況を避けようとする気持ち。
解説:先に出来事の順序を並べます——①別れた ②改札を出た ③財布を忘れたと気づいた ④戻れば彼がいると分かっている ⑤反対方向の電車に乗った。
この並びを作ると、⑤が④を知ったうえでの選択だと見えます。心情語は本文に一つも書かれていませんが、順序が心情を語っている。感情語を探しに行かず、まず出来事を並べる——岡山大の小説はこの手順で崩せます。
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