立教大学の国語は、2021年度から全学部日程に一本化され、例年75分で現代文2題+古文1題という構成が続いています。文章も設問も標準的なレベルなので、奇問対策は不要です。ただし設問の型に一つだけ厄介なものがあります。
分野別の攻め方
① 現代文——「1つ選ぶ」ではなく「5つ全部を判定する」
立教の内容一致問題は、正しいものを1つ選ぶ形式ではありません。5つの文それぞれについて正誤を判定させる形式です。ここが決定的な違いで、1か所でも読み落とすと失点します。「たぶんこれが正解だろう」という消去法が通用せず、本文全体の理解が要求されます。
対策は単純です。読みながら段落ごとに「何を主張したか」を一言で残しておき、判定のときにその記録と照合する。記憶ではなく記録で戦ってください。
② 現代文の題材——哲学・脳科学・演劇まで幅広い
評論と随筆が中心で、テーマは哲学・歴史・脳科学・科学・演劇・社会・文明・現代芸術と多岐にわたります。新しめの文章が多く読みやすいので、ジャンルを狭く準備しないことだけ気をつければ十分です。
③ 古文——『源氏物語』が頻出
物語類が中心で、『源氏物語』は10年間で4回出題されています。歴史物語・擬古物語のほか、江戸期の浮世草子や俳文集も出ます。有名作品はあらすじと人物関係を先に押さえておくと、本文の理解が一段速くなります。
④ 時間配分
1題あたり25分が目安。内訳は読解に15分、設問に10分。読解に時間をかけすぎると、正誤判定型で必要な「戻って確認する時間」が消えます。
正誤判定のミニ演習(オリジナル問題)
次の本文に対して、後の記述の正誤を判定せよ。
「翻訳とは、原文の意味を別の言語に移し替える作業だと考えられがちである。しかし実際には、訳者は移し替えられないものを絶えず選び捨てている。何を捨てるかという判断の集積が、訳文の個性になる。」
記述:訳者の個性は、原文にない表現を積極的に加えることで生まれる。
解答:誤り
解説:本文が言っているのは「何を捨てるかという判断の集積」が個性になる、です。記述は「加えること」で個性が生まれるとしており、方向が逆になっています。正誤判定型では、こうした「方向の反転」がいちばん見落としやすい罠です。本文と選択肢の動詞(捨てる/加える)を突き合わせる癖をつけてください。
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