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数強塾の国語部「国強塾」|無料教材・個別指導の総合案内
ことばから、情景が見えてくる。
古文は人物と場面、漢文は文のつながり、現代文は根拠となる表現から。読めないところを一つずつほどく国語の学習案内です。
早稲田を目指す国語:学部別分析と100の学習コラム
2026年度の公式問題・出題意図を確認した学部別分析から、古典作品の出典、助動詞の識別、漢文句法、記述の復習へ。色鉛筆風の絵と自作確認問題で、自分の課題に合う記事を選べます。
文学・文化構想・法・商・教育の国語、政治経済・社会科学などの総合問題を、年度と方式を分けて読む。
物語・日記・随筆・歌論。作品の特色を押さえ、初見の本文で主語や評価を読み取る。
数強塾グループ「国強塾」のオンラインマンツーマン指導へ。志望学部と現在の答案から相談する。
数学専門塾から始まった共通理念
国語で鍛える「本文根拠から解釈を組む」論理
数強塾グループは数学専門塾から始まり、そこで培った「条件・根拠・検証を大切にする姿勢」を全科目の指導軸にしています。国語では、文章を感覚だけで読むのではなく、本文中の言葉と関係を根拠に解釈を組み立てます。
- 問いを定めるジャンル・設問・筆者や語り手・読む目的を確認します。
- 文章を構造化する主張・根拠・具体例・対比・心情変化を分けます。
- 解釈を照合する複数の読みを本文の言葉と突き合わせます。
- 自分の言葉で示す要約・説明・批評にし、根拠不足を直します。
小手先で終わらせない:接続語だけの機械判定や、本文根拠のない感想読みに頼りません。
確認する学びの成果:初見文章で事実と推測を分け、解釈の根拠を本文中から示せるかを見ます。
教科責任者・校閲・出典・正規URL
- 国語科責任者
- 菊池秀策(指導方針の担当割当済み)
- 校閲者
- 朝倉吏(担当割当済み)
- 主な出典
- 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 国語編」
- 正規URL
- https://sukyojuku.com/kokukyojuku/
- 訂正窓口
- お問い合わせ
絵で場面をつかみ、本文に戻る
小柴垣の場面を、原文・現代語訳・人物関係で読む。「子なめり」の思い違いにも注目。
しぎ・貝・漁師の三者を整理。例文に必要な条件を、確認問題でつかむ。
言葉の意味と、本文の中で果たす働きを分けて読む。抽象語の復習へ。
作品の場面から、国語の読み方を身につける
色鉛筆の絵で場面を想像したら、原文の言葉と照合しましょう。作品の解説から、理由を説明する記述・確認問題へ進めます。各教材に独自問題と解答・考え方を掲載しています。




解答を読んでも自分の答案との違いがつかめない場合は、数強塾の国語指導の案内へ。根拠にした一節と答案を並べると、相談したい点を整理できます。
間違えた理由から、古文・漢文の練習を選ぶ
暗記したのに解けないときは、迷った箇所を一つ選んでください。各教材には数強塾オリジナルの問題と解答・解説があります。まず自分で答え、解説を読んでから、根拠になった語を確かめましょう。
正解できたら、別の例でも同じ手順で説明できるかを確認。解答と自分の考えがつながらない場合は、数強塾の国語指導の内容へお進みください。
NEW|現代文を体系化
意味を知るだけで終わらない「現代文キーワード事典300」
評論・小説を読む土台となる300語を、意味、本文中の働き、オリジナル例文、関連語で整理しました。メリトクラシーやイデオロギーは、独立ページで対立概念と誤読まで深掘りしています。
KOKUKYOJUKU — START HERE
国強塾|古文・漢文 全41単元
古文20単元・漢文21単元を、要点→具体例→基礎確認→なぜ?→応用→実戦の6ステップで学びます。各単元末の進級基準で、次に進むか、前の説明に戻るかを判断できます。
古典は、根拠が
見えれば解ける。
国強塾は、古文文法と漢文句法を「暗記の山」にしません。形を見つけ、人物を追い、本文の言葉へ戻る手順に変えて、定期テストから大学入試まで一本につなぎます。
LEARNING ROUTE
迷わない、4段階の学習順
初めから全部覚えなくて大丈夫です。形を読む基礎から、文法・句法、作品読解、入試実戦へ進みます。
文字と語順
古文1〜3/漢文1〜3。まず読める形へ直します。
文法と句法
古文4〜11/漢文4〜14。意味を決める型を習得します。
人物と作品
古文12〜18/漢文15〜20。背景と表現を読解へ接続します。
総合実戦
古文19〜20/漢文21。設問まで同じ手順で解き切ります。
- 到達目標
- 要点3つ
- 具体例
- 確認問題
- 解説で修正
PART 01 — KOBUN
古文|全20単元
単語と活用から、助動詞・敬語・和歌・古典常識・文学史・入試読解まで。文末と敬語を手掛かりに、見えない主語を復元します。
入門
古文の入口・単語分け
到達目標|文を単語に分け、述語と助動詞を見つける。
STEP 1要点を理解する
- 最初に文末の述語を探し、活用語と付属語を切り分ける。
- 名詞・動詞・形容詞・形容動詞・副詞などの自立語と、助詞・助動詞の付属語を区別する。
- 現代語訳を先に作らず、誰が・何を・どうしたの順で骨格を取る。
基礎を一問で確認する
「人もこそ見つけけれ」を、意味のまとまりに分けよう。
答えと解説を見る
人|も|こそ|見つけ|けれ。『こそ』を受け、文末は已然形『けれ』で結ばれています。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|古文
古文の入口・単語分けを根本から理解する
古文は、現代語訳を思いつく競技ではなく、活用語の後ろに何が接続しているかを復元する作業です。述語を中心に、助動詞・助詞を一枚ずつ外すと、主語、時、肯否、話し手の判断が見えるようになります。
設問を解く3段階
- 文末から最初の述語を囲み、活用する語としない語を分ける。
- 述語の直後・直前に付く助動詞と助詞を、接続する活用形と一緒に切る。
- 名詞と述語を結び、誰が・何を・どうしたの骨格を作ってから訳す。
典型的な誤答の分岐
仮名が続いている部分を一語と決めると、動詞の連用形と助動詞、係助詞と副助詞などを混同します。意味ではなく、活用と接続を先に使うのが安全です。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
「風吹けば花散りぬ」を単語に分け、「ば」と「ぬ」の働きを説明しなさい。
解答と根拠を確認する
風|吹け|ば|花|散り|ぬ。「吹け」は四段動詞「吹く」の已然形なので、「ば」は確定条件です。「散り」は連用形で、その後の「ぬ」は完了の助動詞です。したがって「風が吹くと花が散ってしまった」が骨格です。
STEP 6|実戦に使う:年度問題では、古文本文の最初の二文だけでもこの分解を行い、kb04(活用)・kb06(接続)・kb08(助詞)へ誤答原因を戻します。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
入門
歴史的仮名遣い・音便
到達目標|古い表記を正しく読んで現代仮名遣いへ直す。
STEP 1要点を理解する
- 語中・語尾のハ行音は原則としてワ行音化するが、複合語の境界などには例外がある。
- 『ゐ・ゑ・を』は『い・え・お』として読む。助詞『は・へ・を』は表記を保ち、発音を『ワ・エ・オ』と分けて考える。
- 『けふ→きょう』『てふ→ちょう』『えう→よう』など、音の変化をまとまりで覚える。
基礎を一問で確認する
「いとをかしきけしきなり」を現代仮名遣いで読もう。
答えと解説を見る
『いとおかしきけしきなり』。『をかし』の『を』を『お』に直します。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|古文
歴史的仮名遣い・音便を根本から理解する
歴史的仮名遣いは、古い文字を現代の音へ機械的に置き換える規則と、助詞・語の境界を見分ける判断の組合せです。表記と発音を分けて考えると、語彙問題だけでなく、活用語の原形復元にも役立ちます。
設問を解く3段階
- 語中・語尾のハ行、ゐ・ゑ・を、母音の連続を探す。
- 助詞の「は・へ・を」か、語の一部かを文節の働きで分ける。
- 現代仮名遣いへ直した後、辞書形と文中の意味が通るか確認する。
典型的な誤答の分岐
ハ行をすべてワ行へ変えたり、「を」をすべて「お」と書き換えたりすると、助詞と語中音を取り違えます。複合語の境界や例外もあるため、語単位で確認します。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
「けふは京へまゐる」を現代仮名遣いで読み、変化した部分と助詞を示しなさい。
解答と根拠を確認する
「きょうは京へまいる」と読みます。「けふ→きょう」「まゐる→まいる」は語の読みの変化です。「は」「へ」は助詞なので、表記上はそのまま保ち、発音だけを「ワ」「エ」と考えます。
STEP 6|実戦に使う:語彙選択や傍線部解釈で原形が見えないときに使い、kb03(古語)とkb04(活用)の前提として復習します。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
語彙
古語・重要語
到達目標|現代語と意味がずれる古語を文脈で選ぶ。
STEP 1要点を理解する
- 『あはれ』『をかし』『ありがたし』『ゆかし』『おどろく』など頻出語から固める。
- 一語一訳ではなく、中心イメージと複数の訳語をセットで覚える。
- 現代語と同じ形で意味が違う語(あやし・うつくし・なつかし)を優先する。
基礎を一問で確認する
「月を見れば、昔のこともなつかし」の『なつかし』を訳そう。
答えと解説を見る
『心ひかれる/親しみが感じられる』。現代語の『懐かしい』だけに限定しません。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|古文
古語・重要語を根本から理解する
古語は一語一訳ではなく、中心となる意味から文脈ごとの訳へ枝分かれします。感情語・程度語・現代語と形が同じ語は、人物の行動、対象、直後の評価語を根拠に訳を選びます。
設問を解く3段階
- 候補となる中心イメージを一つ思い出し、訳語を複数並べる。
- 主語、目的語、場面の肯定・否定を確認して不適切な訳を消す。
- 選んだ訳を文へ戻し、人物の行動や因果が自然につながるか検算する。
典型的な誤答の分岐
現代語の第一義をそのまま当てると、「ありがたし=感謝したい」「おどろく=びっくりする」のような誤訳になります。語形が同じほど古語辞典の意味を優先します。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
「世にありがたき人なり」の「ありがたし」は、感謝すべき・めったにない・貧しいのどれが適切ですか。
解答と根拠を確認する
「めったにない」が適切です。「有り難し」は本来「存在することが難しい」が中心で、人の珍しさ・得がたさを評価する文脈です。感謝の意味を現代語から持ち込まないことが根拠です。
STEP 6|実戦に使う:年度演習では語句問題だけで終わらせず、誤った訳が内容一致のどの選択肢を誤らせたかまで記録します。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
文法
動詞の活用
到達目標|九つの活用種類と六つの活用形を判定する。
STEP 1要点を理解する
- 活用形は未然・連用・終止・連体・已然・命令の六つ。後ろの語から逆算する。
- 活用種類は四段・上二段・下二段・上一段・下一段・カ変・サ変・ナ変・ラ変。
- 『見る(マ行上一段)』『蹴る(カ行下一段)』『来(カ変)』『す(サ変)』は最優先。
基礎を一問で確認する
「老いぬ」の『老い』の活用種類・活用形を答えよう。
答えと解説を見る
ヤ行上二段活用・連用形。後ろの完了『ぬ』は連用形接続です。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|古文
動詞の活用を根本から理解する
活用形は語尾だけを暗記する表ではなく、後続語が要求する形を逆算する仕組みです。活用種類を決め、接続語から活用形を決める二段階に分ければ、助動詞識別と主語把握が安定します。
設問を解く3段階
- 辞書形を推定し、活用種類と語幹を決める。
- 直後の助動詞・助詞・名詞が要求する接続を確認する。
- 同じ表面形が複数候補なら、文末か連体修飾かなど文中の位置で確定する。
典型的な誤答の分岐
語尾一文字だけで判断すると、上一段・上二段や四段の已然形を混同します。辞書形、行、後続語の三点をそろえる必要があります。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
「月を見れば」の「見れ」の活用種類と活用形を答えなさい。
解答と根拠を確認する
マ行上一段活用動詞「見る」の已然形です。直後の「ば」が確定条件を作るため已然形になり、上一段の已然形は「見れ」です。
STEP 6|実戦に使う:助動詞問題で迷ったら、kb06へ進む前に直前の動詞を辞書形まで戻し、接続の入口を固定します。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
文法
形容詞・形容動詞
到達目標|ク活用・シク活用、ナリ活用・タリ活用を識別する。
STEP 1要点を理解する
- 形容詞はク活用とシク活用。補助活用(から・かり・○・かる・○・かれ)にも注意する。
- 形容動詞はナリ活用とタリ活用。『静かなり』『堂々たり』のように判断する。
- 連体形は名詞を修飾し、已然形は『ど・ども』や係助詞『こそ』の結びになる。
基礎を一問で確認する
「心もとなけれど」の『心もとなけれ』の活用種類・活用形は?
答えと解説を見る
ク活用・已然形。接続助詞『ど』は已然形に接続します。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|古文
形容詞・形容動詞を根本から理解する
形容詞・形容動詞は人物や景物への評価を担い、物語の心情と選択肢の強さを決めます。本活用と補助活用を分け、名詞を修飾するか助動詞へ続くかを見ると形を確定できます。
設問を解く3段階
- 終止形を復元して形容詞か形容動詞かを分ける。
- 形容詞ならク・シク、形容動詞ならナリ・タリを決める。
- 直後が名詞・助動詞・句点のどれかを見て、本活用と補助活用を選ぶ。
典型的な誤答の分岐
「かり・かる」を別の動詞と見る、または連体形の「なる」を動詞「成る」と決める誤りが多発します。直前の語幹と後続語を一続きで見ます。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
「うつくしかりけり」の「うつくしかり」は何活用の何形ですか。
解答と根拠を確認する
シク活用形容詞「うつくし」の補助活用・連用形です。連用形接続の過去・詠嘆の助動詞「けり」が続くため、「うつくしかり」となっています。
STEP 6|実戦に使う:心情説明では評価語だけを抜かず、誰が何を「をかし」「あはれ」と評価したかをkb13の人物表へ結びます。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
文法
助動詞の接続・活用
到達目標|直前の活用形から助動詞の候補を絞る。
STEP 1要点を理解する
- 未然形接続:る・らる・す・さす・しむ・ず・む・むず・じ・まし・まほし。
- 連用形接続:き・けり・つ・ぬ・たり・けむ・たし。
- 終止形接続:べし・まじ・らむ・らし・めり・なり(伝聞推定)。ただしラ変には連体形接続。
- 特殊接続:『り』はサ変未然形・四段已然形、断定『なり』は体言・連体形、断定『たり』は原則として体言。
基礎を一問で確認する
「都へ帰るべし」の『べし』は、どの形に接続している?
答えと解説を見る
動詞『帰る』の終止形に接続しています。ラ変型の語だけは連体形に接続します。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|古文
助動詞の接続・活用を根本から理解する
助動詞の接続は候補を減らすための文法的な住所です。意味を先に当てず、直前語の活用形から候補を絞り、助動詞自身の活用形を後続語から決めると二重の検算ができます。
設問を解く3段階
- 助動詞らしい形の直前語を辞書形と活用形へ戻す。
- 未然・連用・終止など接続表から助動詞候補を絞る。
- 助動詞の直後も見て、その助動詞自身の活用形が文法的に成立するか確かめる。
典型的な誤答の分岐
「む=推量」「けり=過去」と意味だけで覚えると、同形語や活用形を判別できません。接続は意味より先、意味は主語と文脈を見た後です。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
「花咲かむ」と「花咲きけり」で、助動詞の直前はそれぞれ何形ですか。
解答と根拠を確認する
「咲か」は四段動詞「咲く」の未然形で、未然形接続の「む」が続きます。「咲き」は連用形で、連用形接続の「けり」が続きます。
STEP 6|実戦に使う:年度問題では助動詞に印を付け、接続が確定したものだけをkb07の意味判定へ送ります。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
文法
助動詞の意味
到達目標|接続・主語・文末表現から意味を決める。
STEP 1要点を理解する
- 過去は『き・けり』、完了は『つ・ぬ・たり・り』、打消は『ず』。まず時間と肯否を取る。
- 推量系『む・べし・らむ・けむ』は、主語の人称と文脈で意志・推量・婉曲などを判断する。願望は『まほし・たし』。
- 『る・らる』は受身・尊敬・自発・可能、『す・さす・しむ』は使役・尊敬。主語が鍵。
- 助動詞単独で決めず、接続・主語・呼応・文脈の四点を照合する。
基礎を一問で確認する
「われ都へ行かむ」の『む』の意味を答えよう。
答えと解説を見る
一人称主語なので『意志(行こう)』が基本です。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|古文
助動詞の意味を根本から理解する
同じ助動詞でも、主語の人称、文末か連体修飾か、話し手の立場によって意味が変わります。接続で形を確定した後、主語と文の機能を加えて初めて訳が決まります。
設問を解く3段階
- kb06の接続で助動詞そのものを確定する。
- 主語が一人称・二人称・三人称のどれか、文末か連体形かを確認する。
- 候補訳を文へ戻し、前後の行動・時間・話者の意図と矛盾しないものを選ぶ。
典型的な誤答の分岐
推量系を一律に「だろう」と訳すと、一人称の意志、二人称への勧誘・適当、連体形の婉曲を落とします。訳語ではなく判断条件を覚えます。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
「われ都へ帰らむ」の「む」は、推量・意志・婉曲のどれが中心ですか。
解答と根拠を確認する
一人称主語「われ」の文末なので、中心は意志です。「私は都へ帰ろう」と訳します。話し手自身がこれから行う行為だからです。
STEP 6|実戦に使う:選択肢の時制・肯否・確信度が本文より強すぎないかを照合し、違えば助動詞の意味へ戻ります。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
文法
助詞
到達目標|格・接続・係・副・終助詞の働きを読む。
STEP 1要点を理解する
- 格助詞『の・が』は主格・連体修飾・同格など、『を』は対象・起点・経過点などを表す。
- 接続助詞『ば』は未然形なら仮定条件、已然形なら確定条件・原因理由。
- 係助詞『ぞ・なむ・や・か・こそ』は係り結びを作る。
- 終助詞『な・そ・ばや・なむ・てしが・にしが』は願望・禁止など話し手の気持ちを示す。
基礎を一問で確認する
「風吹けば、花散る」の『ば』の用法と訳は?
答えと解説を見る
已然形接続の確定条件。『風が吹くと/風が吹くので』と文脈に合わせます。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|古文
助詞を根本から理解する
助詞は語と語の関係、条件、焦点を示す小さな論理記号です。とくに「ば」「ど・ども」「て・で」と係助詞は、原因・逆接・主語継続・強調を決めるため、内容一致の根拠になります。
設問を解く3段階
- 助詞の直前の品詞と活用形を確認する。
- 格・接続・係・副・終助詞のどの働きか候補を出す。
- 前後を原因、逆接、並列、焦点のどれで結ぶかを図にして確定する。
典型的な誤答の分岐
「ば=もし」と固定すると、已然形接続の確定条件・原因理由を誤ります。「の・が」も主格だけでなく連体修飾・同格を取るため一義固定は禁物です。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
「雨降らば」と「雨降れば」で、「ば」の意味がどう違うか説明しなさい。
解答と根拠を確認する
「降ら」は未然形なので仮定条件で「もし雨が降るなら」。「降れ」は已然形なので確定条件で「雨が降ると・降るので」です。直前の活用形が意味を分けます。
STEP 6|実戦に使う:理由説明問題では接続助詞の前後を一本の矢印で結び、kb19の因果整理へ送ります。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
文法
敬語
到達目標|敬意の方向から人物関係を復元する。
STEP 1要点を理解する
- 尊敬語は動作主を高め、謙譲語は動作の相手を高め、丁寧語は聞き手・読み手に敬意を示す。
- 誰から誰への敬意かを矢印で書く。語の暗記より、主語・目的語の特定を優先する。
- 尊敬:給ふ・おはす・のたまふ・召す。謙譲:参る・奉る・聞こゆ・申す。丁寧:侍り・候ふ。
- 『給ふ』四段は尊敬の本動詞・補助動詞。下二段は主に会話文で一人称主体に付く謙譲の補助動詞。
基礎を一問で確認する
「姫君に文を奉る」の『奉る』は誰を高める?
答えと解説を見る
文を受け取る相手である姫君を高める謙譲語です。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|古文
敬語を根本から理解する
敬語は丁寧な訳語を付けるためだけでなく、省略された人物関係を復元する標識です。尊敬語は動作主、謙譲語は動作の相手を高めるので、敬意の矢印から主語と目的語を逆算できます。
設問を解く3段階
- 敬語を尊敬・謙譲・丁寧に分類する。
- 尊敬なら動作主、謙譲なら動作の向かう相手へ敬意の矢印を書く。
- 場面の身分関係と矛盾しない人物を入れ、前後の行動が連続するか確かめる。
典型的な誤答の分岐
敬語がある人物をすべて高貴な人と決めると、誰から誰への敬意かが消えます。二方面敬語や補助動詞も、動作主と相手を別々に追います。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
「帝、女房に文を賜ふ」で、「賜ふ」は誰を高め、主語は誰ですか。
解答と根拠を確認する
「賜ふ」は尊敬語で動作主を高めます。主語は帝で、語り手から帝への敬意が示されています。女房は文を受け取る相手です。
STEP 6|実戦に使う:年度本文では人物名の横に敬意の矢印を記し、kb13の主語表とkb14の話者判定を同時に更新します。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
文法
紛らわしい語の識別
到達目標|『なり・に・なむ・ぬ・る・らる』を形と接続で識別する。
STEP 1要点を理解する
- 『なり』は断定(体言・連体形接続)と伝聞推定(終止形接続)を直前の形で分ける。
- 『ぬ』は連用形の後なら完了、未然形の後なら打消『ず』の連体形。
- 『なむ』は係助詞、終助詞、完了『ぬ』未然形+推量『む』などを接続で判定する。
- 『に』は格助詞・接続助詞・断定『なり』連用形・完了『ぬ』連用形を、前後から絞る。
基礎を一問で確認する
「これは夢なり」と「人の声すなり」の『なり』を識別しよう。
答えと解説を見る
前者は体言『夢』に付く断定、後者はサ変動詞の終止形『す』に付く伝聞・推定です。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|古文
紛らわしい語の識別を根本から理解する
同じ仮名でも品詞・接続・活用が違えば別の語です。表面形から意味を当てるのではなく、直前の活用形、直後の語、文中の位置の三条件で候補を消去します。
設問を解く3段階
- 問題の語だけでなく直前一語と直後一語を囲む。
- 各候補が要求する接続と活用形を書き、成立しない候補を消す。
- 残った候補の意味を文へ戻し、時制・肯否・係り結びと整合するか確認する。
典型的な誤答の分岐
「ぬ」「る」「なり」を見た瞬間に一つの文法用語へ固定することです。同形語識別は知識問題ではなく、周辺情報を使う照合問題です。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
「花咲きぬ」と「花咲かぬ」の「ぬ」は、それぞれ何ですか。
解答と根拠を確認する
「咲き」は連用形なので「ぬ」は完了の助動詞の終止形です。「咲か」は未然形なので「ぬ」は打消の助動詞「ず」の連体形です。接続だけで候補を分けられます。
STEP 6|実戦に使う:誤答ノートには正解だけでなく「直前が何形だったか」を残し、kb04・kb06へ再接続します。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
文法
係り結び・呼応
到達目標|係助詞から文末の形と文の焦点を読む。
STEP 1要点を理解する
- 『ぞ・なむ・や・か』の結びは連体形、『こそ』の結びは已然形。
- 文中に係助詞があっても、結びの省略・流れ・結びの消滅が起こる場合がある。
- 『え〜打消』『さらに〜打消』『よも〜じ』など、呼応する副詞と表現も押さえる。
基礎を一問で確認する
「いづれの山か高き」の係助詞と結びを答えよう。
答えと解説を見る
係助詞は『か』、結びは形容詞『高し』の連体形『高き』です。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|古文
係り結び・呼応を根本から理解する
係り結びは文末の形を変えるだけでなく、文の焦点・疑問・反語・強調を示します。結びが見た目で区別できない活用でも、係助詞と文の機能を確認すれば読解上の働きを取れます。
設問を解く3段階
- ぞ・なむ・や・か・こそを見つけ、係る範囲を取る。
- 結びの述語を探し、連体形・已然形・省略・流れのどれかを判定する。
- 強調・疑問・反語のどれとして内容へ作用するかを前後から決める。
典型的な誤答の分岐
終止形と連体形が同形の活用で「係り結びがない」と判断したり、係助詞をすべて強調と訳したりする誤りがあります。形と文の機能を分けます。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
「誰か来る」の「か」と「来る」の関係を説明しなさい。
解答と根拠を確認する
「か」は疑問の係助詞で、結びを連体形にします。「来る」はカ変動詞「来」の連体形です。終止形も「来」ですが、ここでは係助詞によって連体形で結んでいます。
STEP 6|実戦に使う:年度問題では係助詞に丸、結びに線を付け、疑問か反語かを選択肢の肯否と照合します。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
表現
修辞法
到達目標|和歌・散文の仕掛けを見抜き、効果まで説明する。
STEP 1要点を理解する
- 枕詞は特定の語を導くおおむね五音の定型句、序詞は意味上または同音・類音の連想で後の語を導き、長さは自由。
- 掛詞は一つの音に二つの意味、縁語は意味上関連する語を配置する。
- 本歌取り・引歌・歌枕・折句・見立て・擬人・省略・体言止め・倒置・反復・対句は、余情や強調の効果と結びつける。
基礎を一問で確認する
「あしひきの山」の『あしひきの』は何という修辞?
答えと解説を見る
『山』を導く枕詞です。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|古文
修辞法を根本から理解する
修辞法は名称当てではなく、一つの表現にどの意味を重ね、前後の心情をどう強めたかを説明する道具です。音の一致、関連語、既存歌との関係を分けてから効果へ進みます。
設問を解く3段階
- 同じ音で二つの意味を持つ語、意味領域が近い語、導入句を探す。
- 掛詞・縁語・枕詞・序詞・本歌取りの定義に一つずつ照合する。
- 景物の意味と人物の心情を別に書き、重なりが生む効果を説明する。
典型的な誤答の分岐
関連する語が二つあるだけで掛詞と決めたり、五音ならすべて枕詞と決めたりすることです。掛詞には同音の二義、縁語には同じ意味領域という別の根拠が要ります。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
「待つ」と「松」を同じ音として一首に重ねた場合、中心となる修辞法は何ですか。
解答と根拠を確認する
掛詞です。一つの音「まつ」に、動詞「待つ」と植物の「松」の二つの意味を重ねます。松という景物と、相手を待つ心情を同時に表せます。
STEP 6|実戦に使う:和歌問題では修辞名だけで止めず、kb16へ進み、景色・状況・心情の三段に効果を書き直します。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
読解
主語・人物関係
到達目標|省略された主語を敬語・接続・視点から補う。
STEP 1要点を理解する
- 場面の登場人物を表にし、発言・行動・敬語の向きを記録する。
- 接続助詞『て・で・つつ』の前後は主語が続きやすく、『ば・ど・に』では変わることがある。
- 尊敬語の動作主、謙譲語の相手、会話の呼称が主語判定の強い根拠になる。
基礎を一問で確認する
主語が省略された文で、最初に確認する三つの手掛かりを答えよう。
答えと解説を見る
直前の主語、接続助詞、敬語の方向です。会話の話者・視点人物も併せて確認します。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|古文
主語・人物関係を根本から理解する
古文では同じ主語が続くと省略され、場面転換や敬語の向きで交代します。人物表に「発言・行動・敬意」を積み上げ、接続助詞の前後で主語が続くか変わるかを仮説として検証します。
設問を解く3段階
- 登場人物を身分・呼称・現在地とともに一覧にする。
- 述語ごとに敬語の方向と接続助詞を書き、主語継続の仮説を置く。
- 次の発言・移動・受け渡しが成立するか確認し、矛盾すれば主語を入れ替える。
典型的な誤答の分岐
直前に名前がある人物を自動的に主語にすると、引用内や敬語で交代した人物を見落とします。主語は一語ではなく、複数の証拠で決めます。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
「宮、文を書き給ひて、女房に賜ふ」の二つの動作の主語は誰と考えるのが自然ですか。
解答と根拠を確認する
どちらも宮と考えるのが自然です。「て」の前後は主語が続きやすく、「給ふ」「賜ふ」という尊敬語も高い身分の宮を動作主として支持します。
STEP 6|実戦に使う:内容一致では選択肢の人物名を本文の人物表へ戻し、行為者・受け手・発言者の一つでも違えば消去します。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
読解
会話文・心内文
到達目標|話者、引用範囲、心情の変化を正確に取る。
STEP 1要点を理解する
- 『と』『とて』『とのたまふ』など引用を閉じる目印から、会話の範囲を後ろ向きに決める。
- 話者は敬語・呼称・行動の連続から判断し、台詞だけで決めつけない。
- 心情は感情語だけでなく、表情・動作・ためらい・和歌への応答から読む。
基礎を一問で確認する
会話の話者が入れ替わる可能性が高いのは、どんな手掛かりがあるとき?
答えと解説を見る
新しい人物名・敬語方向の変化・『答へて』『のたまひける』など発話動詞の切り替わりがあるときです。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|古文
会話文・心内文を根本から理解する
会話・心内文は開始記号より、後ろにある引用の閉じ目印から逆向きに範囲を取る方が安定します。話者は敬語、呼称、応答関係、直後の行動を組み合わせて決めます。
設問を解く3段階
- 「と」「とて」「とのたまふ」「と思ふ」など引用を閉じる語を探す。
- そこから前へ戻り、発言・心内の意味が一続きになる範囲を取る。
- 話者と聞き手を敬語・呼称・応答で確定し、その発言が次の行動をどう生むか結ぶ。
典型的な誤答の分岐
かぎ括弧がない本文で一文全体を会話にしたり、内容がその人物らしいという印象だけで話者を決めたりすると誤ります。文法的な閉じ目印を優先します。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
「帰らむ、と言ひけり」で、引用の範囲と「む」の中心的意味を答えなさい。
解答と根拠を確認する
引用は「帰らむ」までで、「と」が閉じ目印です。発言者自身の行為を述べる文末の「む」なので、中心は意志で「帰ろう」となります。
STEP 6|実戦に使う:年度問題では会話ごとに話者→聞き手の矢印を書き、kb09の敬語とkb13の人物表を同時に照合します。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
読解
物語・日記・随筆・説話
到達目標|ジャンルごとの語り方を使って本文を読む。
STEP 1要点を理解する
- 物語・歌物語は人物関係と和歌、日記は時間の流れと語り手の内面、随筆は話題と評価を追う。
- 説話は出来事の因果と結末、軍記は合戦・人物像・無常、歴史物語は系譜・政争・語り手の評価を整理する。
- 歌論、俳諧・紀行、近世小説・浄瑠璃では、作品の形式と時代の価値観を本文の表現へつなぐ。
- ジャンルは決めつけではなく、何を記録すれば読みやすいかを選ぶ道具として使う。
基礎を一問で確認する
日記文学を読むとき、事実関係以外に優先して追うものは?
答えと解説を見る
語り手の立場・時間の経過・出来事に対する評価や心情の変化です。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|古文
物語・日記・随筆・説話を根本から理解する
ジャンルは作品名暗記ではなく、語り手が何を中心に並べるかを予測する枠組みです。物語は人物と和歌、日記は時間と内面、随筆は話題と評価、説話は行為の因果と結末を中心に読みます。
設問を解く3段階
- 冒頭の語り方、時間表示、人物配置、結末の評価からジャンル候補を出す。
- ジャンルごとの中心軸に沿って、人物・時間・因果・評価を表にする。
- 選択肢が別ジャンルの読み方を持ち込んでいないか確認する。
典型的な誤答の分岐
作者・成立年代だけで読もうとすると、本文中の因果や語り手の評価を見失います。文学史は読解を助ける仮説であり、本文根拠を置き換える答えではありません。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
不思議な出来事の後に人物の行為の善悪を評価して終わる短い話は、どの読み方を優先しますか。
解答と根拠を確認する
説話として、人物の目的→行動→結果→語り手の評価という因果を優先します。不思議さだけでなく、結末がどの行為を評価しているかが主題を決めます。
STEP 6|実戦に使う:出典名を見たらkb18で背景を補い、本文へ戻ってジャンル固有の軸と実際の展開が一致するか検証します。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
読解
和歌読解
到達目標|景物・修辞・心情を三段階でつなぐ。
STEP 1要点を理解する
- まず五句に区切り、景物・季節・場所・人称を確認する。
- 掛詞・縁語・本歌取りを探し、表面の景色と心情を分けてから結び直す。
- 贈答歌は誰から誰へ、何への返歌かを確認し、恋・別れ・旅・哀傷の状況を取る。
基礎を一問で確認する
和歌の解釈で、修辞を見つけた後に必ず説明すべきことは?
答えと解説を見る
その修辞が二つの意味や関連語をどう重ね、歌の心情・場面をどう深めるかです。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|古文
和歌読解を根本から理解する
和歌は景色の説明と心情の表明を、修辞で重ねる短い文章です。誰が誰へ、どの状況で詠み、どの景物を選んだかを分けると、感情の強さを本文根拠から説明できます。
設問を解く3段階
- 五句に区切り、詠み手・相手・季節・場所・贈答の状況を確認する。
- 景物、修辞、対比、時間の変化を拾い、表面の情景を一文にする。
- 情景が人物の願い・別れ・ためらい・哀傷とどう対応するかを本文の出来事へ戻す。
典型的な誤答の分岐
「月=寂しい」「花=美しい」と固定すると、同じ景物が喜び・待機・移ろいを表す文脈を落とします。景物の意味は状況と修辞で決まります。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
相手を待つ場面で「夜明け」と「残る月」を詠む歌から、どのような時間と心情の関係が読めますか。
解答と根拠を確認する
待っている間に夜が明けるほど時間が過ぎたこと、なお残る月に待ち続ける心が重なることを読めます。景物だけでなく、待機という状況と時間経過が根拠です。
STEP 6|実戦に使う:年度問題の和歌はkb12の修辞、kb14の話者、本文中の詠歌前後の行動を三点セットで復習します。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
背景
古典常識
到達目標|宮中生活・暦・習俗・仏教観を本文の行動理由へつなぐ。
STEP 1要点を理解する
- 宮中・身分:帝・后・中宮・東宮・女房・蔵人など、呼称と立場を人物表へ加える。
- 生活:寝殿造・御簾・几帳・装束・通い婚・手紙と贈答歌を、場面理解に使う。
- 暦・時間:睦月〜師走、つごもり、つとめて、丑三つ時、方違へなどの時間・方角を押さえる。
- 仏教:無常・因果応報・輪廻・出家・浄土への願いが、人物の判断をどう支えるか読む。
基礎を一問で確認する
平安貴族の物語で、男性が女性のもとへ通う婚姻形態を何という?
答えと解説を見る
通い婚です。手紙や和歌の往復が人物関係を示す重要な手掛かりになります。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|古文
古典常識を根本から理解する
古典常識は背景知識を披露するためではなく、人物が直接会わない、手紙や和歌で意思を伝える、方角・時刻・身分で行動が制限される理由を補うために使います。
設問を解く3段階
- 本文に出る住居、装束、暦、身分、宗教語を場面情報として分類する。
- その慣習が人物の移動・対面・連絡・判断に与える制約を書く。
- 背景知識で補った内容が本文の行動や評価と一致する範囲だけを採用する。
典型的な誤答の分岐
知っている常識を本文にない事実まで広げると、選択肢の過剰説明に引っ掛かります。常識は空白を限定的に補うもので、本文根拠より上位ではありません。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
御簾越しの会話が示されたとき、人物が互いを見ていない可能性を考えるのはなぜですか。
解答と根拠を確認する
御簾は宮中・貴族生活で空間と身分を隔てる調度だからです。対面の仕方が制限され、声、手紙、取り次ぎが人物理解の重要な証拠になります。
STEP 6|実戦に使う:人物の行動理由が現代感覚では不自然なときに使い、kb13の人物関係とkb15のジャンル理解へ戻します。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
背景
文学史
到達目標|時代・作品・ジャンルを読解の背景として結ぶ。
STEP 1要点を理解する
- 上代:万葉集・古事記・日本書紀・風土記。中古:古今和歌集・竹取物語・伊勢物語・土佐日記・蜻蛉日記・源氏物語・枕草子・更級日記・大鏡。
- 中世:新古今和歌集・方丈記・徒然草・平家物語・宇治拾遺物語・能・連歌。近世:奥の細道・好色一代男・雨月物語・近松の浄瑠璃。
- 成立順と作者だけでなく、和歌・物語・日記・随筆・軍記・説話などジャンルをセットで覚える。
基礎を一問で確認する
『方丈記』と『徒然草』に共通するジャンルは?
答えと解説を見る
随筆です。『方丈記』は鴨長明、『徒然草』は兼好法師。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|古文
文学史を根本から理解する
文学史は作品・作者・時代の対応だけでなく、作品のジャンルと語り方を予測する索引です。出典情報から読みの仮説を作り、本文の人物・時間・評価で必ず検証します。
設問を解く3段階
- 作品名を時代・作者・ジャンルへ対応させる。
- そのジャンルで中心になりやすい人物、時間、語り手、表現を予測する。
- 予測を本文へ戻し、一致する点だけを読解の補助線として残す。
典型的な誤答の分岐
有名なあらすじや作者像を、提示された本文の内容より優先することです。同じ作品でも場面ごとに焦点は変わるため、出典知識だけで選択肢を選びません。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
『土佐日記』の作者・ジャンル・時代を答え、読解で注目する軸を一つ挙げなさい。
解答と根拠を確認する
作者は紀貫之、平安時代の日記文学です。旅の日程と出来事だけでなく、女性に仮託した語り手の感情や、和歌が出来事をどう評価するかに注目します。
STEP 6|実戦に使う:年度問題の出典欄を最初に読み、kb15のジャンル軸とkb19の総合手順へ接続します。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
実戦
古文総合読解
到達目標|語彙・文法・人物・表現を根拠付きで統合する。
STEP 1要点を理解する
- ①語注確認→②述語と助動詞→③人物表→④会話範囲→⑤因果→⑥設問根拠の順で処理する。
- 選択肢は『主語・時・肯否・因果・心情の強さ』の五項目で本文と照合する。
- 現代語訳は直訳を土台にし、省略語を角括弧で補ってから自然な日本語へ整える。
基礎を一問で確認する
古文の選択肢を切る五つの照合項目を答えよう。
答えと解説を見る
主語・時・肯否・因果・心情の強さです。必ず本文の語句へ戻って判定します。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|古文
古文総合読解を根本から理解する
総合読解では、語彙・文法・人物・表現を同時に考えるのではなく、情報を順番に積み上げます。本文に戻れる小さな根拠を複数そろえ、選択肢の主語・時・肯否・因果・感情の強さを分解して照合します。
設問を解く3段階
- 語注と出典を確認し、述語・助動詞・敬語へ印を付ける。
- 人物表、会話範囲、時間、原因→行動→結果を別々に整理する。
- 選択肢を五要素へ分け、本文根拠が一つでもない要素を含むものを消す。
典型的な誤答の分岐
選択肢全体の雰囲気が本文に似ているかで決めると、一部分だけ正しい誤答を選びます。長い選択肢ほど要素へ分解し、全要素の成立を要求します。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
内容一致の選択肢で、人物と行為は合うが、理由だけが本文にない場合、その選択肢をどう扱いますか。
解答と根拠を確認する
誤りとして消します。内容一致は一部一致では足りず、人物・行為・時・肯否・理由がすべて本文根拠と一致する必要があります。本文にない因果の追加は典型的な誤答です。
STEP 6|実戦に使う:2006〜2026年度の各古文を解いた後、失点をkb03・kb06・kb09・kb13・kb16のどこへ戻すか一つに決めます。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
実戦
入試設問・複数資料
到達目標|現代語訳・理由説明・内容一致・資料比較を設問別に解く。
STEP 1要点を理解する
- 現代語訳は主語・助動詞・敬語・指示語を補い、直訳から自然な訳へ二段階で作る。
- 理由説明は、結果の直前にある原因・心情・目的を本文の語句で特定して言い換える。
- 複数文章は、人物・出来事・評価・表現の四つの比較軸を表にして共通点と相違点を分ける。
- 記述答案は『本文根拠+関係+結論』を一文にし、設問の字数へ圧縮する。
基礎を一問で確認する
複数資料を比較するとき、先にそろえる四つの軸は?
答えと解説を見る
人物・出来事・評価・表現です。同じ観点で並べると差が見えます。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|古文
入試設問・複数資料を根本から理解する
設問形式が変わっても、問われるのは本文のどの情報を、どの粒度で言い換えるかです。複数資料では共通の比較軸を先に固定し、資料ごとの立場・目的・時点を混ぜないことが中心になります。
設問を解く3段階
- 設問を現代語訳・理由・内容一致・表現・資料比較の型へ分類する。
- 求められる主語、対象、原因、範囲、字数を設問文から抜き出す。
- 各資料の根拠を別列に置き、共通点と相違点を同じ比較軸でまとめる。
典型的な誤答の分岐
資料Aの理由と資料Bの結論を一文につないだ合成誤答や、本文より一般化した説明が狙われます。どの資料のどの文に戻れるかを明示します。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
二つの資料が同じ人物を扱うが、片方は行動、片方は後世の評価を述べる場合、何を分けて比較しますか。
解答と根拠を確認する
出来事そのものと、その出来事への評価を分けます。時点と書き手の目的が違うため、両資料が同じ事実を述べていると即断せず、共通する対象と異なる評価軸を整理します。
STEP 6|実戦に使う:近年の複数資料問題はこの単元を入口にし、語彙・文法の誤りなら個別単元、比較軸の誤りなら本単元へ戻します。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
PART 02 — KANBUN
漢文|全21単元
返り点と書き下し文から、再読文字・重要句法・助字・故事成語・漢詩・思想・史伝・総合読解まで。語順を構造として読みます。
入門
漢文の語順と訓読
到達目標|日本語と漢語の語順の違いを理解する。
STEP 1要点を理解する
- 漢文は原則として主語→述語→目的語の語順。日本語へ直す際に目的語から返って読むことがある。
- まず述語を探し、誰が・何を・どうしたの骨格を取る。
- 訓読は、返り点・送り仮名・置き字を使って日本語の語順に組み替える作業。
基礎を一問で確認する
『王賞臣』を書き下し文にしよう。
答えと解説を見る
『王、臣を賞す。』主語=王、目的語=臣、述語=賞す。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|漢文
漢文の語順と訓読を根本から理解する
漢文読解の最小単位は、主語・述語・目的語の骨格です。訓読は文字を日本語順に並べ替える技術ですが、返り点より先に述語とその対象を取ると、長い文でも戻る方向を見失いません。
設問を解く3段階
- 動作・判断を表す述語を探し、文を述語ごとの小句に分ける。
- 述語の前後から主語と目的語・補語を仮置きする。
- 返り点、送り仮名、置き字で日本語順に整え、骨格と意味が一致するか確認する。
典型的な誤答の分岐
上から順に日本語へ置き換えるだけでは、目的語や修飾語を述語へ結べません。返読は記号操作ではなく、語の役割を日本語順へ移す作業です。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
「王愛民」の主語・述語・目的語を示し、書き下しなさい。
解答と根拠を確認する
主語は王、述語は愛す、目的語は民です。書き下しは「王、民を愛す。」となります。漢語順の王→愛→民を、日本語の王→民を→愛すへ組み替えます。
STEP 6|実戦に使う:年度問題では最初の二文で骨格線を引き、返読の失敗はkn02、語の意味の失敗はkn16へ分けます。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
訓読
返り点・送り仮名
到達目標|レ点・一二点・上下点・甲乙点を正しい順に読む。
STEP 1要点を理解する
- レ点は直後の一字を先に読み、一二点は一点→二点の順に戻る。
- 返読の階層は内側から一二点→上下点→甲乙点→天地人点。各組の中では一→二、上→中→下、甲→乙→丙、天→地→人の順に戻る。
- 一レ点などの複合返り点は、二つの返読の働きを一字にまとめたもの。線で読む順を確認する。
- 送り仮名は活用・助詞を補い、書き下し文では歴史的仮名遣いを原則とする。
基礎を一問で確認する
二点が付いた字と一点が付いた字では、どちらを先に読む?
答えと解説を見る
一点が付いた字を先に読み、その後で二点が付いた字へ戻ります。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|漢文
返り点・送り仮名を根本から理解する
返り点は読む順番を示す階層記号で、近い戻りから処理して大きな戻りへ進みます。送り仮名は活用と助詞を補い、どの字が述語・目的語かを日本語として確定します。
設問を解く3段階
- レ点、一二点、上下点、甲乙点を種類別に囲む。
- 最小の返読単位から読み順番号を振り、入れ子の外側へ広げる。
- 送り仮名を付けて書き下し、助詞と活用が自然か音読して検算する。
典型的な誤答の分岐
二点から先に戻る、異なる階層を混ぜる、返った字を二度読むと順序が崩れます。番号を書き、各字を一度ずつ通る経路として確認します。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
「読レ書」を書き下し、どの字を先に読むか説明しなさい。
解答と根拠を確認する
「書を読む。」です。レ点の付いた「読」は直後の「書」を先に読んでから戻るため、書→読の順になります。
STEP 6|実戦に使う:返り点選択では意味だけでなく、全字を一度ずつ通る読み順と書き下し文の助詞を同時に確認します。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
訓読
書き下し文
到達目標|漢字・仮名・表記の原則を守って書く。
STEP 1要点を理解する
- 原文の漢字は原則として漢字のまま、送り仮名と助詞は平仮名で書く。
- 置き字は書かず、再読文字は二度読む形を反映する。
- 助動詞・助詞は歴史的仮名遣いで書き、句読点も意味の区切りに合わせる。
基礎を一問で確認する
『未レ見』を書き下し文にしよう。
答えと解説を見る
『未だ見ず。』再読文字『未』を『いまだ〜ず』と二度読みします。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|漢文
書き下し文を根本から理解する
書き下し文は原文の意味構造を日本語の歴史的表記へ移す中間表現です。漢字を残す原則、仮名に直す助詞・助動詞、読まない置き字を分けることで、現代語訳の前に構造を固定できます。
設問を解く3段階
- 返り点に従って読み順を確定する。
- 原文の実質語は原則漢字、送り仮名・助詞・助動詞は仮名で補う。
- 置き字を除き、再読文字は二度読む形を反映して句読点を付ける。
典型的な誤答の分岐
現代語訳のように語を言い換えたり、原文の漢字をすべて仮名にしたり、置き字をそのまま読むと書き下し文ではなくなります。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
「我愛山水」を書き下し文にしなさい。
解答と根拠を確認する
「我、山水を愛す。」です。「我」「山水」「愛」は漢字を残し、目的語を示す助詞「を」を補います。現代語訳なら「私は山水を愛する」です。
STEP 6|実戦に使う:書き下しと現代語訳を二段に分け、誤答が語順か訳語かを切り分けて復習します。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
句法
再読文字
到達目標|一字を二度読む定型をまとめて覚える。
STEP 1要点を理解する
- 未=未だ〜ず、将・且=将に/且に〜んとす、当・応=当に/応に〜べし。
- 宜=宜しく〜べし、須=須らく〜べし、猶・由=猶ほ〜ごとし、盍=何ぞ〜ざる。
- 最初の読みを副詞として読み下し、返って二度目を助動詞などとして読む。
基礎を一問で確認する
『当レ学』を書き下し、意味も答えよう。
答えと解説を見る
『当に学ぶべし。』=当然学ぶべきである。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|漢文
再読文字を根本から理解する
再読文字は一字が副詞的な予告と、後ろから返って読む述語的な形を兼ねます。最初の読みと二度目の読みを対で覚えると、否定・推量・当然・比較の論理まで取れます。
設問を解く3段階
- 未・将・且・当・応・宜・須・猶など再読文字候補を探す。
- 最初の副詞的な読みを置き、どの述語まで意味がかかるか取る。
- 返って二度目の「ず・んとす・べし・ごとし」を読み、文全体を訳す。
典型的な誤答の分岐
一度目だけ、または二度目だけを読むと、時や判断の意味が欠けます。「未」を単なる否定「不」と同じに扱うと、まだ実現していない含みを失います。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
「未レ知」を書き下し、単なる「知らず」との意味の違いを説明しなさい。
解答と根拠を確認する
「未だ知らず。」です。「未」は「いまだ〜ず」と二度読みし、現時点までまだ知らないという時間的な未実現を含みます。単純な否定だけではありません。
STEP 6|実戦に使う:年度問題では再読文字を見つけたら、対応する否定・推量・当然の範囲を線で結びます。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
訓読
置き字
到達目標|読まない字の働きを文の関係へ変換する。
STEP 1要点を理解する
- 於・于・乎は場所・対象・比較などを示し、『に・より・於いて』に当たる。
- 而は置き字として順接・逆接・並列を示す場合、『て・して・しかして・しかれども』などの関係になる。
- 於・于・乎・而・矣・焉などが置き字として使われる場合は直接読まない。ただし乎は疑問・反語の『か・や』、焉は代名詞・疑問語として読む用法もある。
基礎を一問で確認する
置き字を『読まない字』だけで終わらせてはいけない理由は?
答えと解説を見る
場所・対象・接続・語気など、文の関係やニュアンスを担っているからです。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|漢文
置き字を根本から理解する
置き字は読まないから無意味なのではなく、場所・対象・比較・順逆など文の関係を支えます。書き下しで字を省いても、助詞や接続関係として機能を訳へ残します。
設問を解く3段階
- 於・于・乎・而・矣・焉など候補を見つける。
- 前後の名詞・述語から場所、対象、比較、接続、語気のどれかを決める。
- 書き下しでは字を必要に応じて省き、対応する助詞・接続・文末の調子を表す。
典型的な誤答の分岐
置き字を完全に無視すると、誰に・どこで・何より・しかしの関係が消えます。逆にすべて音読すると訓読の原則から外れます。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
「学於師」を書き下し、「於」の働きを説明しなさい。
解答と根拠を確認する
「師に学ぶ。」です。「於」は学ぶ相手を示し、書き下しでは独立して読まず、助詞「に」として関係を表します。
STEP 6|実戦に使う:解釈問題で助詞が選択肢ごとに違うとき、置き字が作る関係へ戻って判定します。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
句法
否定形
到達目標|不・未・無・莫・勿・非と二重否定を訳し分ける。
STEP 1要点を理解する
- 不=〜ず、未=未だ〜ず、無=〜無し、莫=〜無し/〜すること莫かれ、勿・毋=〜すること勿かれ。
- 非=〜に非ず。部分否定『不必〜』と全部否定『必不〜』は語順で意味が変わる。
- 不得不=〜ざるを得ず、不可不=〜ざるべからず、無不=〜ざる無しなど、二重否定は型ごとに肯定の強さを読む。
基礎を一問で確認する
『未レ可レ知』と『不レ可レ忘』を訳し分けよう。
答えと解説を見る
前者は『未だ知るべからず(まだ知ることができない)』、後者は『忘るべからず(忘れてはいけない)』です。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|漢文
否定形を根本から理解する
漢文の否定は、何を否定するかという範囲と、まだ・必ず・全部・部分など副詞との順序で意味が変わります。否定字だけでなく、その前後の語を一つの論理単位として読みます。
設問を解く3段階
- 不・未・無・莫・勿・非など否定字を分類する。
- 否定される述語と、必・常・皆など範囲を決める副詞を囲む。
- 部分否定・全部否定・禁止・二重否定を言い換え、肯否が反転していないか確認する。
典型的な誤答の分岐
「不必」と「必不」を同じにすると、必ずしも〜ないという部分否定と、必ず〜ないという全部否定を取り違えます。語順そのものが意味です。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
「不必行」と「必不行」の違いを訳し分けなさい。
解答と根拠を確認する
「不必行」は「必ずしも行かず」で、行く場合を残す部分否定です。「必不行」は「必ず行かず」で、行かないことを断定する全部否定です。
STEP 6|実戦に使う:年度の内容一致では選択肢の「必ず」「すべて」「まだ」に印を付け、本文の否定範囲と一致するか見ます。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
句法
疑問形・反語形
到達目標|疑問詞・終助詞・文脈から疑問と反語を判定する。
STEP 1要点を理解する
- 何・誰・安・焉・胡などは疑問詞。乎・哉・邪・耶などが文末に置かれる。
- 豈〜乎、独〜哉、敢〜乎は反語になりやすく、『どうして〜か、いや〜ない』と訳す。
- 疑問は答えを求め、反語は否定を強く主張する。前後の主張と整合させる。
基礎を一問で確認する
『誰不レ知』が反語なら、現代語訳は?
答えと解説を見る
『誰が知らないだろうか、いや誰もが知っている。』
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|漢文
疑問形・反語形を根本から理解する
疑問と反語は同じ疑問詞・終助詞を使うため、形だけでなく文脈上答えを求めているか、否定を強く主張しているかで分けます。反語は肯否を反転させた断定まで書くと誤読を防げます。
設問を解く3段階
- 何・誰・安・焉・胡と、乎・哉・邪・耶を探す。
- 豈・独・敢など反語を強める組合せと、前後の主張を確認する。
- 疑問なら問いの内容、反語なら「どうして〜か、いや〜ない」と反転後の主張を明記する。
典型的な誤答の分岐
文末に「か」が付く訳だけを作り、話者の結論を取らないことです。反語の選択肢は表面上肯定でも、実際の主張が否定になる点を確認します。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
「豈可忘恩乎」を、反語の主張が分かるように訳しなさい。
解答と根拠を確認する
「どうして恩を忘れてよいだろうか、いや、忘れてはならない。」です。「豈〜乎」が反語を作り、実際の主張は強い否定・禁止に近くなります。
STEP 6|実戦に使う:年度問題では疑問文の直後の応答や筆者の結論を読み、反語の肯否をkn21の論理表へ書きます。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
句法
使役形
到達目標|使・令・教・遣と目的語を『〜をして…しむ』で読む。
STEP 1要点を理解する
- 使A B=AをしてBせしむ。Aが動作する人、使役主はその外側にいる。
- 令・教・遣も使役を表す。文脈により『〜させる』『〜に命じて…させる』と訳す。
- 使役される人物と実際の動作主を混同しない。
基礎を一問で確認する
『母令二子学一』を書き下し、誰が学ぶか答えよう。
答えと解説を見る
『母、子をして学ばしむ。』学ぶのは子です。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|漢文
使役形を根本から理解する
使役文には命令・許可を出す使役主、実際に動く人物、行為の三層があります。使・令・教・遣の直後の人物を動作主として補い、外側の主語と分けます。
設問を解く3段階
- 使・令・教・遣を見つけ、文全体の主語を確定する。
- 使役字の直後にいる人物を「〜をして」の対象として置く。
- その人物が行う述語を「〜しむ」と結び、誰が誰に何をさせたか図にする。
典型的な誤答の分岐
使役主と実際の動作主を同じ人物にすると、人物関係が逆転します。目的語が省略される場合は前文の人物から慎重に補います。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
「王使臣行」を書き下し、実際に行く人物を答えなさい。
解答と根拠を確認する
「王、臣をして行かしむ。」です。使役主は王ですが、実際に「行く」のは臣です。
STEP 6|実戦に使う:史伝の人物問題では使役主→人物→行為の三段矢印を書き、選択肢の行為者と照合します。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
句法
受身形
到達目標|見・被・為A所Bの受身を識別する。
STEP 1要点を理解する
- 見・被は動詞の前で受身を表し、『〜る・らる』と読む。
- 為A所B=AのBする所と為る、すなわち『AにBされる』。
- 被害だけでなく、中立的な受身もある。誰が誰に何をされたかを図にする。
基礎を一問で確認する
白文『為敵所囲』を現代語訳しよう。
答えと解説を見る
『敵に包囲される。』為〜所の受身形です。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|漢文
受身形を根本から理解する
受身文は受け手、行為者、行為の三要素を復元します。見・被・為A所Bなどの形を見つけ、被害感情が本文にあるかは文脈で別に判断します。
設問を解く3段階
- 見・被・為〜所〜など受身の標識を探す。
- 文の主語を受け手、Aを行為者、Bを行為として配置する。
- 中立的受身か被害の含みがあるかを前後の評価・結果から決める。
典型的な誤答の分岐
受身をすべて不利益と訳したり、「所」の後の動詞だけを主語の能動行為と見たりすると人物関係を逆にします。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
「為人所笑」を書き下し、笑う人物と笑われる人物を分けなさい。
解答と根拠を確認する
「人の笑ふ所と為る。」、自然な訳は「人に笑われる」です。「人」が笑う側で、文の主語が笑われる側です。
STEP 6|実戦に使う:年度問題では受身の前後にある原因と結果も取り、人物評価をkn20の史伝読解へつなげます。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
句法
比較形・選択形
到達目標|如・若・不如・莫若・孰与で大小・優劣を読む。
STEP 1要点を理解する
- A如B=AはBのごとし、A不如B=AはBにしかず。『与其A、寧B』=そのAせんよりは、寧ろBせよ。
- 莫若B=Bに若くは莫し=Bが最もよい。
- A与B孰〜=AとBと孰れか〜、孰与〜=〜と比べてどうか。比較対象を落とさない。
基礎を一問で確認する
『学莫若習』を現代語訳しよう。
答えと解説を見る
『学ぶには復習・実践に及ぶものはない(習うのが最もよい)。』
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|漢文
比較形・選択形を根本から理解する
比較・選択はAとB、比較する性質、優劣の向きの三点を固定する問題です。如・若・不如・莫若・孰与の否定や疑問を含め、どちらが上かを記号で書くと逆転を防げます。
設問を解く3段階
- AとB、比較される行為・性質を別々に囲む。
- 如・不如・莫若・孰与・与其〜寧〜の型へ当てはめる。
- A<B、AかBかのように向きを記号化し、訳と選択肢を照合する。
典型的な誤答の分岐
「不如」の否定を落とす、孰与で比較対象を逆にする、選択形を単なる並列と読む誤りがあります。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
「知之不如行之」を、優劣の向きが分かるように訳しなさい。
解答と根拠を確認する
「これを知ることは、これを行うことには及ばない。」です。知る<行うという比較で、実行する方を高く評価しています。
STEP 6|実戦に使う:内容一致では選択肢の「より」「ほど」「最も」を比較記号へ直し、本文の向きと一致させます。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
句法
仮定形
到達目標|若・如・苟・使・縦・雖などの条件を読む。
STEP 1要点を理解する
- 若・如・苟=もし〜ならば。使・令・仮令は文脈により『もし〜ならしめば』。
- 縦・縦令=たとひ〜とも、雖=〜といへども。譲歩の条件に注意する。
- 微A=A無かりせば。反実仮想では現実と反対の条件を置く。
基礎を一問で確認する
『雖レ小、不可レ侮』を現代語訳しよう。
答えと解説を見る
『小さいとはいっても、侮ってはならない。』譲歩の仮定です。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|漢文
仮定形を根本から理解する
仮定は条件と結果、現実に起きたかどうかを分けて読む論理です。若・如・苟の順接条件、縦・雖の譲歩、微の反実仮想を分類すると筆者の主張が見えます。
設問を解く3段階
- 条件を導く語を見つけ、条件節と結果節の境界を取る。
- 単純条件・譲歩・反実仮想のどれかを決める。
- 現実の事実と仮定内の出来事を別列にし、結果が成立する範囲を確認する。
典型的な誤答の分岐
「もし」を見たらすべて未来の不確実な条件とすると、たとえ〜てもという譲歩や、もし〜がなかったならという反実を落とします。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
「苟学則進」を訳し、条件と結果を示しなさい。
解答と根拠を確認する
「もし学ぶならば、進歩する。」です。「苟学」が条件、「則進」がその条件のもとで生じる結果です。
STEP 6|実戦に使う:理由・主張問題では条件節だけを事実と決めず、kn21の論理図で条件→結論として保持します。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
句法
限定形・累加形
到達目標|ただ〜のみ、ひとり〜のみならずの範囲を取る。
STEP 1要点を理解する
- 唯・惟・但・特=ただ〜のみ。限定される語句の範囲を確認する。
- 非独A=ひとりAのみにあらず。『不唯A、而又B』はAだけでなくBも。
- 『耳・而已・爾』は文末で『のみ』と読み、限定・断定を表す。
基礎を一問で確認する
『非独子知之』を現代語訳しよう。
答えと解説を見る
『ひとりあなただけがこれを知っているのではない。』
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|漢文
限定形・累加形を根本から理解する
限定は範囲を狭め、累加は範囲を広げます。唯・但・耳と、非独・不唯〜而又〜を見つけ、何だけなのか、何も加わるのかを名詞句単位で取ります。
設問を解く3段階
- 唯・惟・但・特・耳・而已、非独・不唯を探す。
- 限定・累加される語句の始点と終点を囲む。
- 「Aだけ」「AだけでなくBも」と集合の範囲を書き、選択肢の過不足を確認する。
典型的な誤答の分岐
限定語だけを訳して、どの語句にかかるかを曖昧にすると、人物・行為・理由の範囲がずれます。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
「非独知之、而又行之」を訳しなさい。
解答と根拠を確認する
「ただこれを知るだけでなく、さらにこれを行う。」です。「非独A」がAだけではないことを示し、「而又B」でBを累加します。
STEP 6|実戦に使う:年度問題では「のみ」「だけでなく」「さらに」を囲み、選択肢が範囲を勝手に広げていないか確認します。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
句法
抑揚形・詠嘆形
到達目標|軽い事柄から重い主張へ高める表現を読む。
STEP 1要点を理解する
- A且B、況C乎=AすらなおB、ましてCはなおさらだ。
- 尚〜、況〜乎も同様に、前を認めた上で後を強く主張する。
- 何其〜也=なんぞそれ〜や、嗚呼=ああ。不亦〜乎は『また〜ずや』の強い働きかけ。
基礎を一問で確認する
抑揚形では、AとCのどちらが筆者の本命の主張?
答えと解説を見る
後半のCです。Aを踏み台にしてCを強調します。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|漢文
抑揚形・詠嘆形を根本から理解する
抑揚は軽い例を認めてから重い結論へ進む論証、詠嘆は話者の評価を強く示す表現です。前半と後半の強さを比べ、筆者が本当に言いたい後半を特定します。
設問を解く3段階
- 且・尚と況、何其、不亦〜乎などの組を探す。
- 前半の軽い事例と後半の重い対象を分ける。
- 強調される結論と感情の方向を、前後の主張へつなぐ。
典型的な誤答の分岐
前半と後半を同じ重さの並列と読むと、筆者が後半を強く主張する構造が消えます。詠嘆も単なる疑問にしません。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
「鳥且知帰、況人乎」の論理を説明しなさい。
解答と根拠を確認する
「鳥でさえ帰ることを知る。まして人はなおさらだ」という抑揚です。鳥という軽い例から、人なら当然知るという強い後半の主張へ進みます。
STEP 6|実戦に使う:筆者の結論を問う年度問題では、「況」以後を中心にkn21の主張欄へ書きます。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
句法
願望形・禁止形
到達目標|願・請・欲と勿・毋・莫を訳し分ける。
STEP 1要点を理解する
- 願=願はくは〜せん、請=請ふ〜せよ。話し手の願い・申し出を表す。
- 欲=〜せんと欲す。行動しようとする意思・願望を示す。
- 勿・毋・莫=〜することなかれ。禁止される行為を正確に取る。
基礎を一問で確認する
『勿レ忘レ初心』を書き下し、訳そう。
答えと解説を見る
『初心を忘るること勿かれ。』=初心を忘れてはいけない。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|漢文
願望形・禁止形を根本から理解する
願望・申し出・意志・禁止は、話者が相手や自分の行動をどう方向付けるかを示します。願・請・欲と勿・毋・莫を、話者・対象・行為の三点で読み分けます。
設問を解く3段階
- 願・請・欲、勿・毋・莫などの標識を見つける。
- 願う人、命じられる人、対象となる行為を補う。
- 願望・申し出・意志・禁止の強さを前後の会話・身分関係と照合する。
典型的な誤答の分岐
「請」を常に願望、「莫」を常に存在否定と決めると、申し出や禁止の文脈を落とします。省略された相手を会話から補います。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
「勿忘初心」を書き下し、話者の働きかけを説明しなさい。
解答と根拠を確認する
「初心を忘るること勿かれ。」です。相手に初心を忘れないよう求める禁止・戒めの表現です。
STEP 6|実戦に使う:史伝の会話では発言者→相手→行為を矢印で書き、人物評価と結末へつなぎます。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
構文
倒置・省略・語気
到達目標|通常語順を復元し、省略語を補う。
STEP 1要点を理解する
- 疑問詞や目的語が強調のため前へ出る倒置がある。訓読後の日本語で骨格を確認する。
- 主語・目的語・『曰く』の話者は頻繁に省略される。直前の人物と会話の応答から補う。
- 也・矣・焉・哉などの語気は断定・完了・詠嘆・疑問を支える。
基礎を一問で確認する
漢文で省略された主語を補う二つの主要根拠は?
答えと解説を見る
直前までの動作主と、発言・行動のつながりです。敬称や代名詞も確認します。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|漢文
倒置・省略・語気を根本から理解する
漢文では強調のため疑問詞や目的語が前へ出たり、既知の主語・目的語が省略されたりします。通常語順を一度復元し、也・矣・焉・哉などが判断・完了・詠嘆へ与える調子を加えます。
設問を解く3段階
- 述語を中心に不足する主語・目的語を確認する。
- 疑問詞・目的語の前置を通常語順へ戻し、前文から省略語を仮置きする。
- 語気助字を加えた文の判断・完了・詠嘆を、会話と論理へ戻して検証する。
典型的な誤答の分岐
前から順に読むだけでは「何以」「何為」などの倒置を取れず、前文と同じ人物を機械的に主語にすると会話交代を誤ります。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
「何以知之」を通常の日本語順へ直して訳しなさい。
解答と根拠を確認する
「何を以て之を知るや」、現代語では「何によってそれを知るのか」です。「何」が手段を尋ねる語として前に出ています。
STEP 6|実戦に使う:年度本文で文の骨格が欠けるときは、前後二文を一組にしてkn01の主述目的へ戻します。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
語彙
重要語・同形異義語
到達目標|頻出漢字を文脈に合う訓で読む。
STEP 1要点を理解する
- 故=ゆゑ/ことさらに/故人、謝=あやまる/ことわる/感謝するなど、一字に複数の意味がある。
- 善=よし/よく、数=しばしば/かぞふ、卒=つひに/兵卒など、訓で意味が変わる。
- 前後の目的語・副詞・対句から品詞と意味を決める。
基礎を一問で確認する
『王謝之』の『謝』は、何だけを見て訳を決めてはいけない?
答えと解説を見る
現代日本語の『感謝する』だけで決めてはいけません。謝罪・辞退・別れを告げる意味も文脈で検討します。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|漢文
重要語・同形異義語を根本から理解する
漢文の一字は、訓によって品詞と意味が変わります。熟語の現代語義へ直行せず、目的語、否定、回数、時間など周辺情報から訓を選び、文全体の因果で確かめます。
設問を解く3段階
- 多義語候補の訓と品詞を複数挙げる。
- 直後の目的語、前の副詞、文中の位置から成立しない候補を消す。
- 選んだ訓で人物の行動・時間・評価がつながるか訳へ戻して確認する。
典型的な誤答の分岐
現代日本語で最も身近な意味を選ぶと、「謝=感謝」「故=故人」「数=数える」へ偏ります。漢文訓読の頻出義を優先します。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
「数諫王」の「数」はどのように読み、どの意味ですか。
解答と根拠を確認する
「しばしば」と読み、「何度も」の意味です。「王を諫む」という行為の回数を修飾しており、「数える」ではありません。
STEP 6|実戦に使う:語義問題の誤答は単語帳へ一語だけ戻さず、「目的語と一緒の用例」として記録します。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
語彙
重要助字・定型表現
到達目標|之・其・而・以・為・所と頻出のまとまりを機能で読む。
STEP 1要点を理解する
- A者B也=AはBなり。者は主題化・名詞化、也は判断・詠嘆を表す。
- 之は代名詞・連体修飾・動詞『ゆく』、其は指示・所有、而は順接・逆接・並列を文中位置で判定する。
- 以=〜をもって、為=なす/なる/ため/たり/受身、所+動詞=〜するところ・もの。
- 所謂=いはゆる、以為=おもへらく、所以=ゆゑん、何以=何を以て、如何・何如=いかん。
- 不亦〜乎、無乃〜乎、未嘗〜、無以〜などは一まとまりで訓読と意味を覚える。
基礎を一問で確認する
『所謂学者』の『所謂』を書き下し、意味を答えよう。
答えと解説を見る
『所謂(いはゆる)学ぶ者』=世間でいう学ぶ者。定型表現として読みます。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|漢文
重要助字・定型表現を根本から理解する
助字は代名詞、連体修飾、接続、手段、判断など複数の機能を持ちます。字だけで訳を決めず、文中位置と前後の品詞から機能を判定すると、長文の論理接続が安定します。
設問を解く3段階
- 之・其・而・以・為・所・者・也を文中位置ごとに囲む。
- 名詞の間、動詞の後、文末など配置から機能候補を絞る。
- 順接・逆接・代名詞・名詞化・判断のどれかを文へ戻して検算する。
典型的な誤答の分岐
「之=これ」「而=そして」と固定すると、連体修飾や逆接を落とします。同じ字でも位置と前後関係で働きが変わります。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
「学而時習之」で、「而」と「之」はそれぞれどの働きですか。
解答と根拠を確認する
「而」は前後の行為をつなぐ接続で、ここでは順接・並列に近い働きです。「之」は前に述べた学んだ内容を指す代名詞です。
STEP 6|実戦に使う:年度問題では助字に機能ラベルを書き、kn21の対比・因果・指示関係へ接続します。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
作品
故事成語
到達目標|物語の因果と現在の意味を結ぶ。
STEP 1要点を理解する
- 矛盾・蛇足・守株・刻舟求剣・漁夫の利・朝三暮四・五十歩百歩・塞翁が馬・四面楚歌・背水の陣・推敲など、出典の話を要約する。
- ①人物の目的→②行動→③結果→④そこから生まれた意味、の四段で整理する。
- 現在の意味だけでなく、本文中のどの出来事がその意味を生んだか説明する。
基礎を一問で確認する
故事成語の記述問題で、語の意味に加えて書くべきものは?
答えと解説を見る
本文中の人物の行動と結果、そして両者の因果関係です。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|漢文
故事成語を根本から理解する
故事成語は現在の意味だけでなく、登場人物の目的、判断、行動、予想外の結果から生まれます。四段の因果を押さえると、初見の故事でも教訓を本文根拠から説明できます。
設問を解く3段階
- 人物が最初に達成したかった目的を確認する。
- そのために選んだ行動と、見落とした条件を書く。
- 結果と現在の成語の意味をつなぎ、どの判断が批判・評価されたかまとめる。
典型的な誤答の分岐
成語の辞書的意味を先に当てて、本文の人物関係や結果を読まないことです。同じ教訓に見えても、批判される行動は異なります。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
「守株」の農夫の誤りを、偶然と再現可能性の観点から説明しなさい。
解答と根拠を確認する
一度だけ偶然に兎を得た出来事を、同じ条件で繰り返せる方法だと思い込んだ点です。変化に対応せず過去の偶然へ固執することへの批判が成語の意味になります。
STEP 6|実戦に使う:年度の史伝・説話では目的→行動→結果→評価の表を作り、kn20の背景知識と区別して本文を優先します。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
作品
漢詩
到達目標|詩形・押韻・対句と景物から心情を読む。
STEP 1要点を理解する
- 漢詩には古体詩と近体詩があり、近体詩の中心が五言・七言の絶句(四句)と律詩(八句)。
- 近体詩は原則として偶数句末で押韻し、律詩の頷聯・頸聯は対句になる。起承転結は絶句を読む基本的な観点。
- 李白・杜甫・王維・孟浩然・白居易など主要詩人を時代と作風に置き、季節・時刻・場所・景物と心情を結ぶ。
基礎を一問で確認する
律詩の第三・四句を何といい、原則としてどんな表現になる?
答えと解説を見る
頷聯(がんれん)といい、原則として対句になります。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|漢文
漢詩を根本から理解する
漢詩は詩形・押韻・対句という形式と、景物・時間・視点の変化が心情を作ります。形式を確認してから各句の役割を追い、景色だけでなく誰のどの感情へ結ぶかを説明します。
設問を解く3段階
- 一句の字数と句数から五言・七言、絶句・律詩を判定する。
- 偶数句末の押韻、律詩の対句、絶句の展開を確認する。
- 景物、季節、場所、視点の転換を心情・主題へ結び、散文資料との関係も分ける。
典型的な誤答の分岐
四句なら必ず起承転結が明瞭、偶数句末なら必ず同じ字というように形式を過剰固定しないことです。押韻は音であり、古体詩など例外もあります。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
各句が五字で全四句の近体詩は何と呼びますか。また基本的にどの句末で押韻しますか。
解答と根拠を確認する
五言絶句です。原則として偶数句、すなわち第二句・第四句の末で押韻し、第一句も押韻する場合があります。
STEP 6|実戦に使う:詩と複数資料の年度問題では、形式・景物・資料の評価を別列にし、kn20・kn21へ接続します。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
作品
思想・史伝・中国文化
到達目標|思想家・史書・時代背景を人物と主張の読解に使う。
STEP 1要点を理解する
- 儒家:孔子(仁・礼)、孟子(性善・王道)、荀子(性悪・礼)。道家:老子(無為自然)、荘子(価値の相対化)。
- 墨家:墨子(兼愛・非攻)、法家:韓非子(法・術・勢)、兵家:孫子(兵法)の中心語を押さえる。
- 史伝は発端→判断→行動→結果→人物評価、思想論説は主張→理由→例、寓話は事件→一般化された教訓の順で読む。
- 『史記』は司馬遷の紀伝体通史、『漢書』は班固の紀伝体断代史、『資治通鑑』は司馬光の編年体。
- 先秦→秦漢→魏晋南北朝→隋唐→宋以後の大きな時代線へ、思想家・詩人・史書を置く。
基礎を一問で確認する
『史記』の作者と叙述形式を答えよう。
答えと解説を見る
作者は司馬遷、形式は人物の伝記を中心に構成する紀伝体です。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|漢文
思想・史伝・中国文化を根本から理解する
思想史・史伝の知識は、人物の主張や行動を分類する補助線です。儒家・道家・法家などの中心概念を使いつつ、提示文がその学派の典型と完全に同じとは限らないため本文の論証を優先します。
設問を解く3段階
- 人物・書名・時代・学派の手掛かりを確認する。
- 仁・礼・無為・法・兼愛など中心概念を仮説として置く。
- 本文の具体的な主張、例、反論、結論で仮説を検証し、背景知識の過剰適用を避ける。
典型的な誤答の分岐
孔子ならすべて仁、老子ならすべて無為と一語で選択肢を決めることです。史伝では編者の評価と人物自身の発言も分けます。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
仁・礼を中心に人間関係と社会秩序を考える立場と、無為自然を重視する立場をそれぞれ答えなさい。
解答と根拠を確認する
前者は儒家、後者は道家です。ただし実際の設問ではこのラベルだけで決めず、本文がどの行為・政治・生き方を支持しているかを根拠にします。
STEP 6|実戦に使う:年度問題で思想家名が出ても、知識問題と主張読解を分け、kn21の根拠照合を最後に行います。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
実戦
漢文総合読解
到達目標|訓読・句法・人物・論理を一つの手順で統合する。
STEP 1要点を理解する
- ①述語→②返り点→③句法→④主語→⑤指示語→⑥対比・因果→⑦設問根拠の順で読む。
- 選択肢は『人物・行為・対象・肯否・理由』を本文と照合する。
- 書き下し・現代語訳・内容説明を分け、まず構造を正確にしてから自然な訳へ整える。
基礎を一問で確認する
漢文の内容一致で確認する五項目を答えよう。
答えと解説を見る
人物・行為・対象・肯否・理由です。本文の一文または対句を根拠として示します。
STEP 4|なぜ?を根本から理解する|漢文
漢文総合読解を根本から理解する
漢文総合は、訓読・句法・人物・論理を一度に解くのではなく、骨格から論証へ順に積み上げます。選択肢を人物、行為、対象、肯否、理由へ分解し、本文へ戻れる根拠がない要素を排除します。
設問を解く3段階
- 述語、返り点、重要句法を処理して書き下しの骨格を作る。
- 人物、指示語、会話、対比、因果、条件を図にして段落ごとの役割を取る。
- 設問の選択肢を五要素へ分け、本文・詩・資料のどこに根拠があるか一つずつ照合する。
典型的な誤答の分岐
知っている故事・思想・現代語訳に近い選択肢を選ぶと、否定範囲や人物の取り違えを見逃します。全文の雰囲気ではなく要素一致で判定します。
STEP 5|応用問題を根拠付きで解く
内容一致で人物・行為・結論は合うが、本文にない理由を追加した選択肢は正しいですか。
解答と根拠を確認する
正しくありません。本文にない理由の追加は因果の過剰解釈です。人物・行為・対象・肯否・理由の全要素が本文の根拠に戻れる場合だけ正解候補になります。
STEP 6|実戦に使う:2006〜2026年度の各漢文を解いた後、失点をkn02・kn06・kn07・kn15・kn17・kn19のどこへ戻すか決め、同じ年度を再読します。 年度別の問題・正解PDFへ戻る
QUICK REFERENCE
試験前の最終まとめ
迷ったときに戻る二つの早見表。単元学習と往復して使ってください。
KOBUN AUXILIARIES
古文助動詞|接続別
| 接続 | 助動詞 | 中心となる意味 |
|---|---|---|
| 未然形 | る・らる | 受身/尊敬/自発/可能 |
| 未然形 | す・さす・しむ | 使役/尊敬 |
| 未然形 | ず・む・むず・じ・まし・まほし | 打消/推量・意志/反実仮想/願望 |
| 連用形 | き・けり・つ・ぬ・たり | 過去/詠嘆/完了/強意/存続 |
| 連用形 | けむ・たし | 過去推量/願望 |
| 終止形 | べし・まじ | 推量〜命令/その打消 |
| 終止形 | らむ・らし・めり・なり | 現在推量/推定/伝聞 |
| 特殊 | り・なり(断定)・たり(断定)・ごとし | 完了存続/断定/比況 |
KANBUN PATTERNS
漢文句法|機能別
| 機能 | 目印 | 読みの核 |
|---|---|---|
| 否定 | 不・未・無・勿・非 | 〜ず/未だ〜ず/〜に非ず |
| 疑問反語 | 何・安・豈・独・乎・哉 | 〜か/どうして〜か、いや〜ない |
| 使役 | 使・令・教・遣 | AをしてBせしむ |
| 受身 | 見・被・為〜所 | 〜る・らる |
| 比較 | 如・若・不如・莫若 | 〜のごとし/〜にしかず |
| 仮定 | 若・苟・縦・雖 | もし〜ならば/たとひ〜とも |
| 限定累加 | 唯・但・非独 | ただ〜のみ/ひとり〜のみならず |
| 禁止願望 | 勿・莫・願・請 | 〜するなかれ/願はくは〜 |
教材の独自性と訂正方針
掲載する例文・設問・選択肢・解答・解説は国強塾が学習用に独自構成し、市販教材の本文や図版を転載しません。誤りが見つかった場合は、本文・解答・関連単元を確認して訂正します。
専門講師・教材協力者
- 制作責任・教材設計・レビュー:藤原進之介
- 設問設計:菊池秀策
- 現代文・古文教材設計協力:山下翔平(外部協力・非在籍)
- 古文・漢文専任:朝倉吏
- 国語・小論文講師:藤本康太
PAST EXAM PDF ARCHIVE
共通テスト・センター試験 国語 過去問PDF
2006〜2026年度を、年度別に本試験・追試験の「問題」と「正解」へ整理しました。古文・漢文の単元学習後の演習に利用してください。
全科目の入口:共通テスト全科目ガイドから、科目別の担当講師・対策・学習順も確認できます。
数強塾グループの国語協力講師:中村祥(映像授業・教務協力)、山下翔平(外部協力)。科目別講師一覧で公開情報を確認できます。
役割の区分:協力講師の表示は、このページ全体の執筆・校閲者表示ではありません。ページ固有の制作・レビュー担当は上部の編集情報を正本とします。
2021〜2026年度
大学入学共通テスト
2026年度
大学入学共通テスト
2025年度
大学入学共通テスト
2024年度
大学入学共通テスト
2023年度
大学入学共通テスト
2022年度
大学入学共通テスト
2021年度
大学入学共通テスト
2006〜2020年度
大学入試センター試験
2020年度
大学入試センター試験
2019年度
大学入試センター試験
2018年度
大学入試センター試験
2017年度
大学入試センター試験
2016年度
大学入試センター試験
2015年度
大学入試センター試験
2014年度
大学入試センター試験
2013年度
大学入試センター試験
2012年度
大学入試センター試験
2011年度
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2010年度
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2009年度
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2008年度
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2007年度
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2006年度
大学入試センター試験
追試験PDFは現在の公開資料で確認できません。
試験情報の確認先:大学入試センター「過去の試験情報」 / 整理元:共通テスト過去問総集
2006–2026 CLASSICS REVIEW
21年分の古文・漢文を、41単元へ戻して解き直す
本試験21年度と、公開資料を確認できる追試験15年度を、解いて終わりにしません。失点した判断を古文20単元・漢文21単元へ戻し、根本原理を説明してから同じ年度を再読します。
- STEP 1|時間を測る問題PDFを本番と同じ順で解き、迷った設問にも印を残す。
- STEP 2|誤答を分解正解PDFで番号だけを確認し、知識・人物・論理・資料比較のどこで切れたか分類する。
- STEP 3|単元へ戻る下の根本解説と独自問題で、正解理由と誤答理由を自分の言葉にする。
- STEP 4|同年度を再読選択肢を隠し、本文根拠から答えを再現できるか確かめる。
古文の誤答を戻す場所
語彙・文法・人物・表現・資料比較を分けて復習します。
漢文の誤答を戻す場所
訓読・句法・語彙・論理・詩文資料を分けて復習します。
KANBUN VISUAL READING
漢文の置字と書き下し文を、一枚の訓読図でつかむ
置字は「読まない字」ではなく、語と語の関係を示す字です。字を消すのではなく、比較・場所・対象などの働きを日本語の助詞へ移して書き下します。
漢文|置字「於」の働きを赤で表示
青、取之於藍、而青於藍。
書き下し文|関係を「より」へ移す
青は、之を藍より取りて、藍よりも青し。
『荀子』勧学篇の短文を学習用に区切って表示。本文全体の転載ではありません。
置字「於」の見分け方
まず前後の名詞を結ぶ関係を見る。この例では「藍」が出発点・比較基準なので、二つの「於」を独立した音にせず、どちらも「藍より」と表します。
於=場所「に・において」/起点・比較「より」置字と再読文字を混同しない
置字は関係を助詞へ移す。再読文字は一字を二度に分けて読む。たとえば「未」は、最初に「未だ」、述語の後で「ず」と受けます。
吾未見其人。→ 吾、未だ其の人を見ず。一次資料を照合済みの年度別全問解説:2026本試験・2026追試験・2025本試験・2025追試験・2024本試験。残る年度は問題PDFと正解PDFを同時に確認できたものから追加します。
SUKYOJUKU GROUP|ONE-TO-ONE
古文・漢文の失点原因を、マンツーマンで一つずつ戻す。
数強塾グループの国語マンツーマン指導では、年度問題の点数だけでなく、語彙・助動詞・敬語・主語・返り点・句法・論理のどこで根拠が切れたかを確認します。必要な単元へ戻り、講師への説明、解き直し、別年度での再確認までを一人ひとりの状況に合わせて組み立てます。受講可否・担当・料金は相談時にご確認ください。
国語は、答案を見せてもらうと原因が分かります
国強塾は数強塾グループの国語部です。現代文・古文・漢文を、完全1対1のマンツーマン・オンラインで指導しています。どこで根拠が切れたかを一緒に特定し、必要な単元へ戻します。
体験授業:3,000円(税込・60分)/完全マンツーマン・オンライン。学習相談・お問い合わせは無料です。
体験授業を申し込む(3,000円・税込・60分)数強塾グループの他科目ページ|全科目をオンライン1対1で
数強塾グループは、数学だけでなく英語・国語・理科・情報・小中学生の算数まで、すべての科目をプロ講師がオンラインで1対1指導しています。科目ごとの専用ページはこちらから。
EDITORIAL & INSTRUCTORS
専門講師・教材協力者による制作
「まいこく」は、藤原進之介が率いる数強塾グループの国語部門「国強塾」が制作・運営するオリジナル学習コンテンツです。本文・設問・選択肢・解答・解説を独自に制作し、出典のない転載問題は掲載していません。
- 制作責任・教材設計・レビュー
- 藤原進之介(数強塾グループ代表)
- 「毎日の国語」設問設計
- 菊池秀策(国語・小論文)
- 現代文・古文教材設計協力
- 山下翔平(スタディサプリ中学講座・国語担当実績/外部協力)
- 古文・漢文専任
- 朝倉吏
- 国語・小論文講師
- 藤本康太
山下翔平先生は教材・指導に関する外部協力者であり、現在の数強塾講師一覧上の在籍講師ではありません。役割を混同せず表記しています。
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