本試験の解説は共通テスト2024 数学Ⅰ・A 全問解説(本試験)にあります。一次資料は、大学入試センターの令和6年度 追・再試験の問題と令和6年度 追・再試験の正解です(2026年8月7日確認)。
全体の構成と配点
| 大問 | 選択 | 配点 | 単元 |
|---|---|---|---|
| 第1問 | 必答 | 30 | 数と式/図形と計量(三角比) |
| 第2問 | 必答 | 30 | 2次関数(絶対値)/データの分析 |
| 第3問 | 選択 | 20 | 場合の数と確率 |
| 第4問 | 選択 | 20 | 整数の性質 |
| 第5問 | 選択 | 20 | 図形の性質(五心) |
第1問〔1〕 対称式と根号の処理(ア〜カ)
連立する2式
① 50(x²+y²) = (x+7y)² ② −4√3x + y = 1
から実数 x, y を求める問題です。
①の左辺から右辺を引くと
50x²+50y² − (x²+14xy+49y²) = 49x² − 14xy + y² = (7x − y)²
①はこれが0に等しいということなので、y = 7x。ここが最初の関門で、「50 と 7² の関係に気づけるか」が問われています。ア = 7
②に代入すると x(7 − 4√3) = 1。分母を有理化して
x = 1/(7−4√3) = (7+4√3)/(49−48) = 7 + 4√3(イ = 7、ウ = 4)
さらに x²+y²−50 を求めます。y = 7x なので x²+y² = 50x²。よって
50x² − 50 = 50(x²−1) = 50{(7+4√3)² − 1} = 50(97+56√3−1) = 4800 + 2800√3 = 400(12 + 7√3)(エオ = 12、カ = 7)
この方法でうまく解ける理由は、二次式を平方 (7x − y)² に直すと、連立方程式が y = 7x という一次関係へ簡単になるからです。
検算:(7 − 4√3)(7 + 4√3) = 1 なので、x = 7 + 4√3 は x(7 − 4√3) = 1 を満たします。
よくある誤り:50(x²+y²) = (x+7y)² を展開した後、49x² − 14xy + y² が完全平方であることを見落とさないようにします。
第1問〔2〕 速さと不等式(キ〜ツ)
一般道(時速30km、A–B間75km)と高速道路(時速80km、A–B間48km)。PはA から10kmの地点、QはPとBの間。P→Qの道のりを x km とします。
経路1:一般道だけで P→Q。所要 x/30 時間。
経路2:P→A(一般道10km)→A→B(高速48km)→B→Q(一般道)。ここでB→Qの距離が要点です。一般道でA–B が75km、A–P が10km、P–Q が x なので A–Q = 10 + x。よって
B–Q = 75 − (10 + x) = 65 − x
一般道を通る合計距離は 10 + (65 − x) = 75 − x。したがって一般道部分の所要時間は (75 − x)/30 時間(キク = 75、ケコ = 30)、高速部分は 48/80 = 3/5 時間(サ/シ = 3/5)。
経路2の方が速い条件は
(75−x)/30 + 3/5 < x/30(ス = ⓪ の「<」、セソ = 30)
両辺を30倍して 75 − x + 18 < x、すなわち 93 < 2x。よって x > 46.5(タチ.ツ = 46.5)
この方法でうまく解ける理由は、各経路を「距離÷速さ」の時間に直せば、異なる道路を通る経路でも同じ単位で比較できるからです。
検算:x = 46.5 では両経路の時間が等しく、x = 50 では経路2の方が短くなります。また条件 x < 65 とも両立します。
よくある誤り:BからQまでの距離は65 − xです。経路2で一般道を走る合計距離が75 − xになることと区別します。
第1問〔3〕 三角比と合同条件(テ〜ホ)
BC = 4、外接円の半径 R = 4√3/3 の △ABC。正弦定理より
4/sin∠BAC = 2R = 8√3/3 → sin∠BAC = 12/(8√3) = √3/2
0° < ∠BAC < 180° なので ∠BAC = 60° または 120°(テ = ② 60°、ト = ④ 120°)。sin の値だけでは角が一つに決まらない——これが後半の命題の伏線になっています。
面積が 3√3/4 のとき、S = (1/2)·AB·AC·sin∠BAC = (√3/4)·AB·AC より AB·AC = 3(ナ = 3)
∠BAC = 60° のとき余弦定理から
16 = AB² + AC² − 2·3·(1/2) → AB² + AC² = 19(ニヌ = 19)
(AB+AC)² = 19 + 2·3 = 25 なので AB + AC = 5(ネノ = 25、ハ = 5)。AC = 5 − AB を AB·AC = 3 に代入して AB² − 5AB + 3 = 0、よって
AB = (5 ± √13)/2(ヒ = 5、フヘ = 13)
(2) 命題の真偽。(a)「一組の辺・面積・外接円の半径が等しければ合同」——反例がこの問題自身にあります。BC = 4、R = 4√3/3、面積 3√3/4 という同じ条件で、∠BAC = 60° の三角形と 120° の三角形の両方が存在し、辺の長さが違います。よって偽。
(b)「一組の角・面積・外接円の半径が等しければ合同」——角Aと R から a = 2R sinA が決まり、面積から bc が決まり、余弦定理から b²+c² が決まります。b+c と bc が決まれば b, c は解と係数の関係で一意に定まるので真。
この方法でうまく解ける理由は、正弦定理で角の候補を2通り残し、面積と余弦定理から辺の積と和を決めると、辺の長さを二次方程式で求められるからです。
検算:(5 + √13)/2 と (5 − √13)/2 の和は5、積は3で、AB + AC = 5、AB・AC = 3と一致します。
よくある誤り:sin A = √3/2 から A = 60°だけに決めないこと。120°の可能性が命題(a)の反例になります。
第2問〔1〕 絶対値を含む関数のグラフ(ア〜サ)
y = (1/8)|x²+2x−8| + (1/8)(x²−6x) のグラフを考えます。
x²+2x−8 = (x+4)(x−2) なので、これが負になるのは −4 < x < 2(アイ = −4、ウ = 2)。この範囲では絶対値が外れて符号が反転し、x² の項が消えて y = −x + 1 という直線になります。
範囲外では y = (1/4)x² − (1/2)x − 1。平方完成すると
y = (1/4)(x−1)² − 5/4 → 頂点 (1, −5/4)(エ = 1、オカ/キ = −5/4)
x = −4 と x = 2 で直線と放物線の値は一致する(ともに 5 と −1)ので、グラフはつながります。全体は「下に凸の放物線 → 右下がりの直線 → 下に凸の放物線」(ク = ①)。
(2) 計算せずに形を見抜く。会話文が示す手順は、絶対値の中身の符号で場合分けし、x² の係数がどうなるかだけを見るというものです。
| 関数 | 絶対値の中が負の範囲 | 絶対値の中が正の範囲 | 解答 |
|---|---|---|---|
| y = −(1/8)|x²−9| − (1/8)x² + x | x の係数が正の1次関数(右上がりの直線) | x² の係数が負(上に凸) | ケ ③ |
| y = (1/8)|x²−9| − (1/8)x² + x | 上に凸の放物線 | 右上がりの直線 | コ ⑧ |
| y = (1/8)|x²+2√5x−4| + (1/8)(x²+2√5x) | y = 1/2(定数) | x² の係数が正(下に凸) | サ ② |
3つ目は、絶対値の中が負のとき −(x²+2√5x−4) + (x²+2√5x) = 4 となり、8で割って y = 1/2 の水平な線分になるのが決め手です。
この方法でうまく解ける理由は、絶対値の中身の符号で区間を分けると、各区間の式が直線か放物線かを係数だけで判断できるからです。
検算:x = −4 と x = 2 では直線と放物線の値がそれぞれ5、−1で一致し、グラフが連続につながります。
よくある誤り:(1, −5/4) は補助的な二次関数の頂点です。x = 1 は直線を使う区間内なので、この点は元のグラフ上にはありません。
第2問〔2〕 トリム平均と分散(シ〜テ)
最小値と最大値を1個ずつ除外した「調整後の評点」を扱う、実務的なデータ処理の問題です。
(1) 元の評点 1,2,2,3,3,3,3,4,4,5(n = 10)。最小1と最大5を除いた8個は 2,2,3,3,3,3,4,4 なので ȳ = 24/8 = 3(シ = 3)。偏差は −1,−1,0,0,0,0,1,1 で二乗和が4、よって t² = 4/8 = 0.5(ス.セ = 0.5)。元の分散 1.2 から大きく下がっています。
(2) A = x₁+xₙ、B = x₂+…+x_{n−1} とおくと A = 2z̄、B = (n−2)ȳ なので
x̄ = (A+B)/n = (2/n)z̄ + ((n−2)/n)ȳ(ソ = ⑤、タ = ⑥)
x̄ ≤ ȳ を整理すると 2z̄ + (n−2)ȳ ≤ nȳ、すなわち 2z̄ ≤ 2ȳ。よって必要十分条件は z̄ ≤ ȳ(チ = ②)。「除外した2個の平均が、残りの平均以下」という自然な言い換えになります。
(3) 調整後が m 個の a と (8−m) 個の b(a < b)のとき、2値データの分散は
t² = m(8−m)(a−b)²/64(ツ = ④)
導出は、a − ȳ = (8−m)(a−b)/8、b − ȳ = m(b−a)/8 を分散の定義に代入して整理します。m(8−m) は m = 4 で最大になるので、両端の値が半々のときに散らばりが最大という直感と一致します。
表1の4選手について、調整後のデータと t² は次のとおりです。
| 選手 | 調整後(8個) | m, a, b | t² |
|---|---|---|---|
| あ | 4,4,4,4,5,5,5,5 | 4, 4, 5 | 4·4·1/64 = 0.25 |
| い | 3,3,4,4,4,4,4,4 | 2, 3, 4 | 2·6·1/64 = 0.1875 |
| う | 2,2,2,2,4,4,4,4 | 4, 2, 4 | 4·4·4/64 = 1 |
| え | 1,1,1,1,1,1,3,3 | 6, 1, 3 | 6·2·4/64 = 0.75 |
最大は選手う(テ = ②)。分散は値の差の2乗 (a−b)² に比例するため、2と4に分かれている「う」が最も大きくなります。
この方法でうまく解ける理由は、除外した2値と残した値を別々の平均で表すと全体平均の条件が整理でき、2値データの分散も個数と値の差だけで表せるからです。
検算:調整後8個の平均は3、分散は1/2です。表の4候補は1/4、3/16、1、3/4となり、選手「う」が最大です。
よくある誤り:調整後の分散は残った8個で割ります。元の人数10で割らないようにします。
第3問(選択)タイル配置の確率
1辺1のタイル6枚を1辺4の壁に、左と下に隙間ができないよう詰めて貼っていきます。候補が n 箇所あるとき各 1/n で選ばれます。「次に貼れる場所が何箇所あるか」を毎回数えることがすべての問題です。
1枚目は左下隅に確定。2枚目の候補は「すぐ右」「すぐ上」の2箇所なので、配置Aになる確率は 1/2(ア/イ = 1/2)。
(2) Aは下段に2枚。ここから貼れるのは (2,0) と (0,1) の2箇所です((1,1) は左隣が空くのでNG)。Bは (2,0) を選んだ場合なので
P(B) = (1/2)×(1/2) = 1/4(ウ/エ = 1/2、オ/カ = 1/4)
CはA経由と「縦2枚」経由の両方から到達します。どちらも候補2箇所のうち1つなので
P(C) = (1/2)(1/2) + (1/2)(1/2) = 1/2(キ/ク = 1/2)
(3) ここで候補数が変わる点に注意します。Bからの候補は2箇所ですが、C(L字)からの候補は3箇所です(内側の (1,1) が貼れるようになる)。
Eに至るのはBとCから(ケ = ③)なので
P(E) = (1/4)(1/2) + (1/2)(1/3) = 1/8 + 1/6 = 7/24(コ/サシ = 7/24)
Fは2×2の正方形で、Cからしか到達できません(ス = ①)。P(F) = (1/2)(1/3) = 1/6(セ/ソ = 1/6)
条件付き確率。EかつAを経由する確率は、B経由 (1/2)(1/2)(1/2) = 1/8 と、C経由のうちA発 (1/2)(1/2)(1/3) = 1/12 の和で 5/24。よって
P(A | E) = (5/24)/(7/24) = 5/7(タ/チ = 5/7)
(4) 図2は階段状の6枚。5枚目としてあり得るのは、階段から角の1枚を除いた3通りで、それぞれの確率は 13/72、14/72、13/72。いずれの状態からも候補は3箇所あり、そのうち1つが図2につながるので
P(図2) = (13/72 + 14/72 + 13/72)×(1/3) = (40/72)(1/3) = 40/216 = 5/27(ツ/テト = 5/27)
この方法でうまく解ける理由は、タイルの配置を状態として整理し、各状態から次に貼れる候補数を数え直せば、遷移確率の積と和で求められるからです。
検算:6枚までの全状態を分数で総当たりすると確率の総和は1となり、階段状の図2の確率は5/27です。
よくある誤り:L字型では候補が2箇所から3箇所に増えます。また条件付き確率では、Eに至る確率7/24で割ることを忘れないようにします。
第4問(選択)整数の性質と7進法
〔1〕 2xy − 4x − 3y = 0 を因数分解の形にします。
(2x − 3)(y − 2) = 2xy − 4x − 3y + 6 なので、与式は (2x−3)(y−2) = 6(ア = 3、イ = 2、ウ = 6)
ここで決定的なのは、2x − 3 は必ず奇数ということです。6の約数のうち奇数は ±1, ±3 の4つだけなので、整数解は4組(エ = 4)。
| 2x−3 | x | y−2 | y | xy |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 6 | 8 | 16 |
| −1 | 1 | −6 | −4 | −4 |
| 3 | 3 | 2 | 4 | 12 |
| −3 | 0 | −2 | 0 | 0 |
xy が最大なのは (x, y) = (2, 8)(オ = 2、カ = 8)
(2) 2xy − 4x − 3y = 3a は (2x−3)(y−2) = 3(a+2)。解の個数は 3(a+2) の奇数の約数の個数の2倍(正負)です。8組にするには奇数約数が4個必要。
| a | 3(a+2) | 奇数部分 | 奇数約数の個数 | 解の組数 |
|---|---|---|---|---|
| 0 | 6 = 2·3 | 3 | 2 | 4 |
| 1 | 9 | 9 | 3 | 6 |
| 2 | 12 = 4·3 | 3 | 2 | 4 |
| 3 | 15 = 3·5 | 15 | 4 | 8 |
よって最小の a は 3(キ = 3)。2の因数は奇数約数の個数に効かない、という点が肝です。
〔2〕7進法。M = abc₍₇₎ = 49a+7b+c、N = cba₍₇₎ = 49c+7b+a。差をとると b が消えて
X = M − N = 48(a−c) = (a−c)×7² + (c−a)(ク = ⑤、ケ = ②)
ただし c+1 < a より a−c ≥ 2、また c−a は負なので、このままでは7進法の各位になりません。そこで上の位から1を借りる変形をします。
X = (a−c−1)×7² + 6×7 + 7 + (c−a)(コ = 6)
実際 (a−c−1)·49 + 42 + 7 + (c−a) = 49(a−c) − 49 + 49 − (a−c) = 48(a−c) で一致します。よって X = def₍₇₎ の各位は d = a−c−1、e = 6、f = 7+c−a。
ここで d + f = (a−c−1) + (7+c−a) = 6 という、a, c によらない定数になるのが決め手です。Y = fed₍₇₎ とすると
X + Y = 49(d+f) + 14e + (d+f) = 50·6 + 14·6 = 384
384 を7進法に直すと 384 = 1·343 + 0·49 + 5·7 + 6、すなわち 1056₍₇₎(サ = 1、シ = 0、ス = 5、セ = 6)
この方法でうまく解ける理由は、整数方程式を積の形にすれば約数の列挙へ変換でき、7進法では負の位を上位から借りて正規の数字へ直せるからです。
検算:a = 0,1,2,3 の整数解はそれぞれ4,6,4,8組です。また384 = 1・7³ + 0・7² + 5・7 + 6なので1056₍₇₎です。
よくある誤り:2x − 3は奇数なので、右辺の約数をすべて使えるわけではありません。7進法では負の一の位をそのまま数字にしないようにします。
第5問(選択)外心・垂心・内心
外心O、垂心H、内心I。OについてA, B, Cと対称な点をP, Q, R とします。「Oに関する対称点=直径の反対端」なので、円周角90°が使える——これが全体を貫く発想です。
(1)(i) ACに垂直な3直線。CRは直径なので∠CAR = 90°、つまり AR ⊥ AC。APは直径なので∠ACP = 90°、つまり CP ⊥ AC。3つ目は垂心の定義から BH(ア = ②)。同様にBCに垂直なのは AH、BR、CQ(イ = ⑥)。
(ii) BD:DC = 4:1、AE:EC = 2:3。△ADCと直線BEにメネラウスの定理を使います。
(AH/HD)·(DB/BC)·(CE/EA) = 1 → (AH/HD)·(4/5)·(3/2) = 1
よって AH/HD = 5/6(ウ/エ = 5/6)
面積比を出すには、まず AHBR が平行四辺形であることに気づきます。AH ⊥ BC かつ BR ⊥ BC なので AH ∥ BR、BH ⊥ AC かつ AR ⊥ AC なので BH ∥ AR。したがって
△ARB の面積 = △AHB の面積
あとはHの位置から面積比を出します。AH/HD = 5/6 より HD/AD = 6/11 なので △HBC = (6/11)△ABC。また △BEC と直線ADにメネラウスを使うと BH/HE = 10、すなわち HE/BE = 1/11 なので △HCA = (1/11)△ABC。よって
△AHB = (1 − 6/11 − 1/11)△ABC = (4/11)△ABC(オ/カキ = 4/11)
(2) APが直径なので∠ABP = 90°、△ABPは直角三角形。△ADCも∠ADC = 90°の直角三角形です。さらに∠APBと∠ACBは弧ABに対する円周角で等しく、∠ACB = ∠ACD。よって
△ABP ∽ △ADC(ク = ①)、∠APB = ∠ACD(ケ = ⓪)
この相似から∠BAP = ∠DAC、すなわちAOとAHは∠Aの二等分線AIに関して対称(等角共役)といえます。命題(a)は真。一方(b)は、対称なら AO = AH が必要ですが一般には成り立たないので偽(コ = ①)。
(3) ∠BACが鈍角の場合も等角共役の関係は保たれ、∠BAP = ∠CAD(サ = ②)。ただし鈍角三角形ではOもHも三角形の外に出るため、AIから見た向きが反転し
∠OAI + ∠HAI = 180°(シ = ②)
が成り立ちます。鋭角三角形なら∠OAI = ∠HAI だったものが、鈍角では補角の関係に変わる——ここが本問で特に注意すべき点です。
この方法でうまく解ける理由は、対称点を直径の反対端と見ると直角が得られ、垂線・平行四辺形・相似へ順に結び付けられるからです。
検算:条件を満たす座標を置いて独立計算すると AH/HD = 5/6、△ARB/△ABC = 4/11となり、本文の比と一致します。
よくある誤り:直線AOと直線AHがAIに関して対称でも、点Oと点Hが対称とは限りません。点の対称にはAO = AHも必要です。
この回の総評
追試験らしく、「一つの条件から答えが一つに決まらない」場面を意図的に作る問題が目立ちました。第1問〔3〕の sin から角が2通り出る点、そこから合同条件の反例へつなぐ流れは典型です。
第3問は、状態が変わるたびに候補の数え直しが必要でした。L字になった瞬間に候補が2から3に増えることを見落とすと、以降がすべてずれます。第4問〔1〕の「2x−3 は奇数」、〔2〕の「d+f が定数6」も、計算を大きく短縮できる着眼点です。
第5問は五心の性質を暗記しているかではなく、直径→円周角90° という一手を自分で導けるかが重要でした。
※本記事の解答・解説は数強塾が独自に作成したもので、大学が公表した公式解答ではありません(すべての設問について大学入試センター公表の正解と照合しています)。問題文の引用は解法の説明に必要な最小限にとどめています。掲載内容について権利者の方からご連絡がある場合は、お問い合わせより速やかに対応いたします。
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