- 表面に明示されず内に含まれている意味
- 共通の関係や目的で結ばれた集まり
- 資料や表現の意味を根拠から組み立てること
- 行動や判断のよりどころとなる基準
毎日の国語・藤原式ドリル国語
中3 標準
100問
第101問〜第200問。複数の手がかりを比べて関係を説明するための20日分です。1日1本文・5問で、語彙から記述まで同じ手順を反復します。
中学3年生の到達目標
高校入試型の複合読解、詩歌・古典・資料・作文を時間内に処理する
高校入試で必要な本文根拠、選択肢比較、記述の採点要素を統合します。
100 QUESTIONS MAP
中学3年生・標準100問の見取り図
第21日〜第40日・第101問〜第200問を、1日5問で進めます。語彙、文構造、本文根拠、関係・推論、要約・表現を同じ題材でつなぎます。
- 到達目標
- 高校入試型の複合読解、詩歌・古典・資料・作文を時間内に処理する
- この段階のねらい
- 段落関係を捉えて推論する力
- よくあるつまずき
- 一文だけで決めず、段落どうしの因果・対比・具体と抽象の関係を追います。

20日分の焦点語を見る
共同体、公共性、合意、対話、表象、解釈、批判的思考、メタ認知、論述、総合、概念、規範、価値観、相対化、普遍性、個別性、文脈、含意、逆説、両義性
ジャンル名を選ぶと、そのジャンルが最初に現れる学習日へ移動します。問題数・ジャンル数・焦点語は公開中の教材カタログから表示しています。
途中で変わった題名
物語・随筆・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
復習語:推論(すいろん)途中で変わった題名
琴音は新聞委員会室で、学校新聞の記事を完成させることになった。ところが、取材後に記事の中心が当初の予想と変わった。琴音の胸には迷いが広がった。
一度は最初に決めた題名を守ることも考えた。しかし、瑛太と短く相談し、取材メモを読み直し、最も多く語られた内容を探した。すぐに答えを決めるのではなく、確かめられる材料を一つずつ増やした。
その途中で、題名は計画ではなく本文の中心を表すべきだと分かった。やがて、本文に合う題名へ直し、変更理由も編集記録へ残した。琴音の気持ちは納得へ変わった。
【語彙の視点】今日の焦点語は「共同体」。意味を予想してから、本文のどの場面に使えるか、また使いにくい場面はどこかを、行動を根拠に考える。
【7日前の復習】「推論」とも比べてみよう。二つは同じ意味ではない。本文を説明するのに使えるなら根拠となる場面を示し、使いにくいなら、その違いを言葉にする。
「どうして、その方法でよいと思ったの」と瑛太が尋ねた。琴音はすぐには答えられず、初めの考えが確かな材料より迷いに引かれていたことに気づいた。
その確認で最初の手がかりは得られた。ただ一つだけでは決めず、種類の違う手がかりとも合わせたところ、同じ方向を示す材料と、そうでない材料が分かれた。
瑛太は結論を言わず、『反対の結果になりそうな手がかりはないかな』とだけ聞いた。琴音は、自分の案を支える材料だけを集めていなかったか、もう一度順に見直した。
作業を終えた後、琴音は「二重線の下に書いた新しい題名」の場面を思い返した。初めに急いでいたときとは、同じ場面の受け止め方が変わっていた。
翌日、別の人から『時間がなかったら同じ確かめ方はできるの』と問われた。琴音は、判断を誤ったときの影響の大きさや、使える資料の数によって、確認の順を変える必要もあると答えた。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「共同体」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:共通の関係や目的で結ばれた集まり
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「共通の関係や目的で結ばれた集まり」と用例「祭りの準備を通じて、地域の共同体に新しい交流が生まれた。」。
解き方:「共同体」は、共通の関係や目的で結ばれた集まりという意味です。読みは「きょうどうたい」です。例文:祭りの準備を通じて、地域の共同体に新しい交流が生まれた。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
第2段落は、物語全体の中でどのような働きをしていますか。最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:「最初に決めた題名を守る」という近道を退け、「取材メモを読み直し、最も多く語られた内容を探した」という確認へ判断を転換する
本文根拠:第2段落の「最初に決めた題名を守る」と「取材メモを読み直し、最も多く語られた内容を探した」の対比。
解き方:第2段落では、考えただけの近道と、実際に選んだ確認行動が『しかし』で対比されています。
琴音が最初の考えを変えたことが分かる行動を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:実際に「取材メモを読み直し、最も多く語られた内容を探した」こと
本文根拠:第2段落の「取材メモを読み直し、最も多く語られた内容を探した」。
解き方:最初は「最初に決めた題名を守る」ことを考えましたが、実際には「取材メモを読み直し、最も多く語られた内容を探した」。考えの変化は、心情語だけでなく行動の違いから確かめられます。
この物語から読み取れる中心的な考えとして最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:調べた結果に応じて問いや題名を更新すること
本文根拠:主人公の確認行動・発見・結果の三点。
解き方:「題名は計画ではなく本文の中心を表すべきだと分かった」という発見と「本文に合う題名へ直し、変更理由も編集記録へ残した」という結果の両方を説明できるのは、「調べた結果に応じて問いや題名を更新すること」という考えです。
琴音の気持ちと判断がどう変わったか、きっかけを含めて300字以内で説明しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:琴音は「最初に決めた題名を守る」と考えたが、取材メモを読み直し、最も多く語られた内容を探した。題名は計画ではなく本文の中心を表すべきだと分かったため、気持ちは迷いから納得へ変わった。
本文根拠:変化前=迷い、行動=取材メモを読み直し、最も多く語られた内容を探した、発見=題名は計画ではなく本文の中心を表すべきだと分かった、変化後=納得。
解き方:変化前・きっかけとなる行動・分かったこと・変化後を一つの因果関係にします。模範解答と語句が同じでなくても、四つの要素が本文に即していればよい答案です。
採点観点
- 変化前の気持ちが本文に沿っている
- 相談・確認が変化のきっかけとして書かれている
- 新しい事実への気づき、または思い込みの修正が書かれている
- 変化後の気持ちが本文に沿っている
生成する機械と出典
説明文・評論・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
復習語:類推(るいすい)生成する機械と出典
生成AIの回答を資料として使うときの確認方法について考えてみよう。よくある見方は、「自然な文章なら内容も正確である」というものだ。しかし、実際の仕組みはそれほど単純ではない。
中心となる仕組みは、大量の言語パターンからもっともらしい続きが作られ事実確認とは別である。たとえば、存在しない本や数字を本物らしく示す場合がある。この例は、目に見えにくい関係を具体的に示している。
【語彙の視点】今日の焦点語は「公共性」。意味を予想してから、本文中の仕組み・例・限界のどこを説明できるかを考え、語の使える範囲まで確かめる。
ただし、誤りの頻度は質問や分野で変わり一つの割合では表せない。そのため、一次資料へ戻り出典・日付・条件を確かめることが必要になる。本文では、結論を「文章の流暢さと情報の信頼性を分けて評価することが必要である」とまとめる。
【7日前の復習】「類推」とも比べてみよう。焦点語と復習語は同じ意味ではない。本文のどの部分にそれぞれを使えるか、使えないかを分けると、語の違いがはっきりする。
この仕組みを調べる班は、まず「生成AI」「出典」「信頼性」を同じものとして数えないよう、記録欄を分けた。名前が似ていても、測っている対象が違えば数字の意味も変わる。
本文の例は「存在しない本や数字を本物らしく示す場合がある」という一つの場面を示す。班は、この例と異なる結果になりうる条件も探し、例だけで全体を決めないようにした。
確かめるために、一次資料へ戻り出典・日付・条件を確かめる。結果と一緒に、確認できなかった範囲と判断を保留した点も残した。欠けた情報を、起きなかった事実として扱わないためである。
別の班は「自然な文章なら内容も正確である」と反論した。そこで両班は、同じ資料のどの部分を根拠にし、どの条件を省いたかを表にした。意見の違いより先に、使った根拠の違いが見えてきた。
さらに、最初の説明が当てはまらない場合を検討すると、「誤りの頻度は質問や分野で変わり一つの割合では表せない」という限界が残った。この限界は説明をすべて否定するのではなく、結論を適用できる条件を明確にする材料になった。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「公共性」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:多くの人に開かれ共通の利益に関わる性質
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「多くの人に開かれ共通の利益に関わる性質」と用例「駅前広場の利用規則には、誰もが使える公共性が求められる。」。
解き方:「公共性」は、多くの人に開かれ共通の利益に関わる性質という意味です。読みは「こうきょうせい」です。例文:駅前広場の利用規則には、誰もが使える公共性が求められる。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
第2段落の『中心となる仕組み』と『たとえば』以降の関係として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:「大量の言語パターンからもっともらしい続きが作られ事実確認とは別である」を、「存在しない本や数字を本物らしく示す場合がある」という個別の事例で具体化している
本文根拠:第2段落の抽象的説明と具体例。
解き方:一般的な説明を先に置き、その後に同じ関係が見える個別例を置く構造です。
筆者が結論をそのまま全ての場合へ広げてはいけないと考える根拠を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:誤りの頻度は質問や分野で変わり一つの割合では表せない
本文根拠:第4段落の「誤りの頻度は質問や分野で変わり一つの割合では表せない」。
解き方:「ただし」に続く「誤りの頻度は質問や分野で変わり一つの割合では表せない」が、主張の当てはまる範囲を示す留保です。
第1〜4段落で示された題材についての結論として、最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:文章の流暢さと情報の信頼性を分けて評価することが必要である
本文根拠:第4段落の結論と、それを支える仕組み・限界。
解き方:本文は一般的な見方を問い直し、仕組み・例・限界・確認方法を示した後、「文章の流暢さと情報の信頼性を分けて評価することが必要である」とまとめています。
本文の仕組み・条件・確認方法を、300字以内で要約しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:大量の言語パターンからもっともらしい続きが作られ事実確認とは別である。ただし、誤りの頻度は質問や分野で変わり一つの割合では表せないため、一次資料へ戻り出典・日付・条件を確かめることが必要である。
本文根拠:仕組み=大量の言語パターンからもっともらしい続きが作られ事実確認とは別である、限界=誤りの頻度は質問や分野で変わり一つの割合では表せない、方法=一次資料へ戻り出典・日付・条件を確かめる、結論=文章の流暢さと情報の信頼性を分けて評価することが必要である。
解き方:要約では具体例を全て写さず、仕組み、限界、確認方法または結論の関係を残します。短くするために条件を落とすと、筆者の主張より強い断定になるので注意します。
採点観点
- 仕組み「大量の言語パターンからもっともらしい続きが作られ事実確認とは別である」を自分の言葉で示している
- 限界または条件「誤りの頻度は質問や分野で変わり一つの割合では表せない」を含む
- 確認方法「一次資料へ戻り出典・日付・条件を確かめる」を含む
- 仕組み・限界・方法を因果で結んでいる
三つ目の案内板
物語・随筆・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
復習語:一般化(いっぱんか)三つ目の案内板
陽菜は公園で、外国から来た人にも道を案内することになった。ところが、日本語だけの案内板では目的地が伝わらなかった。陽菜の胸には歯がゆさが広がった。
一度は文字を大きくするだけで解決することも考えた。しかし、陸斗と短く相談し、絵記号、やさしい日本語、地図を組み合わせた。すぐに答えを決めるのではなく、確かめられる材料を一つずつ増やした。
その途中で、伝わりにくさの原因は文字の小ささだけではないと分かった。やがて、三種類の手がかりで多くの人が迷わなくなった。陽菜の気持ちは達成感へ変わった。
【語彙の視点】今日の焦点語は「合意」。意味を予想してから、本文のどの場面に使えるか、また使いにくい場面はどこかを、行動を根拠に考える。
【7日前の復習】「一般化」とも比べてみよう。二つは同じ意味ではない。本文を説明するのに使えるなら根拠となる場面を示し、使いにくいなら、その違いを言葉にする。
「どうして、その方法でよいと思ったの」と陸斗が尋ねた。陽菜はすぐには答えられず、初めの考えが確かな材料より歯がゆさに引かれていたことに気づいた。
その確認で最初の手がかりは得られた。ただ一つだけでは決めず、種類の違う手がかりとも合わせたところ、同じ方向を示す材料と、そうでない材料が分かれた。
陸斗は結論を言わず、『反対の結果になりそうな手がかりはないかな』とだけ聞いた。陽菜は、自分の案を支える材料だけを集めていなかったか、もう一度順に見直した。
作業を終えた後、陽菜は「矢印の横に加えた絵記号」の場面を思い返した。初めに急いでいたときとは、同じ場面の受け止め方が変わっていた。
翌日、別の人から『時間がなかったら同じ確かめ方はできるの』と問われた。陽菜は、判断を誤ったときの影響の大きさや、使える資料の数によって、確認の順を変える必要もあると答えた。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「合意」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:複数の立場が話し合いで共通点を得ること
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「複数の立場が話し合いで共通点を得ること」と用例「全員一致ではなくても、譲れない点を確認して合意を形成した。」。
解き方:「合意」は、複数の立場が話し合いで共通点を得ることという意味です。読みは「ごうい」です。例文:全員一致ではなくても、譲れない点を確認して合意を形成した。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
第2段落は、物語全体の中でどのような働きをしていますか。最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:「文字を大きくするだけで解決する」という近道を退け、「絵記号、やさしい日本語、地図を組み合わせた」という確認へ判断を転換する
本文根拠:第2段落の「文字を大きくするだけで解決する」と「絵記号、やさしい日本語、地図を組み合わせた」の対比。
解き方:第2段落では、考えただけの近道と、実際に選んだ確認行動が『しかし』で対比されています。
陽菜が最初の考えを変えたことが分かる行動を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:実際に「絵記号、やさしい日本語、地図を組み合わせた」こと
本文根拠:第2段落の「絵記号、やさしい日本語、地図を組み合わせた」。
解き方:最初は「文字を大きくするだけで解決する」ことを考えましたが、実際には「絵記号、やさしい日本語、地図を組み合わせた」。考えの変化は、心情語だけでなく行動の違いから確かめられます。
この物語から読み取れる中心的な考えとして最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:伝える相手の知識を想像して表現を選ぶこと
本文根拠:主人公の確認行動・発見・結果の三点。
解き方:「伝わりにくさの原因は文字の小ささだけではないと分かった」という発見と「三種類の手がかりで多くの人が迷わなくなった」という結果の両方を説明できるのは、「伝える相手の知識を想像して表現を選ぶこと」という考えです。
陽菜の気持ちと判断がどう変わったか、きっかけを含めて300字以内で説明しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:陽菜は「文字を大きくするだけで解決する」と考えたが、絵記号、やさしい日本語、地図を組み合わせた。伝わりにくさの原因は文字の小ささだけではないと分かったため、気持ちは歯がゆさから達成感へ変わった。
本文根拠:変化前=歯がゆさ、行動=絵記号、やさしい日本語、地図を組み合わせた、発見=伝わりにくさの原因は文字の小ささだけではないと分かった、変化後=達成感。
解き方:変化前・きっかけとなる行動・分かったこと・変化後を一つの因果関係にします。模範解答と語句が同じでなくても、四つの要素が本文に即していればよい答案です。
採点観点
- 変化前の気持ちが本文に沿っている
- 相談・確認が変化のきっかけとして書かれている
- 新しい事実への気づき、または思い込みの修正が書かれている
- 変化後の気持ちが本文に沿っている
森の種類の多さ
説明文・評論・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
復習語:例外(れいがい)森の種類の多さ
生物多様性が数だけでなく関係を含む考えについて考えてみよう。よくある見方は、「種類が多い場所ならいつでも安定している」というものだ。しかし、実際の仕組みはそれほど単純ではない。
中心となる仕組みは、遺伝子・種・生態系の違いと相互作用が環境の変化への応答を支える。たとえば、異なる花期の植物があると季節ごとに昆虫へ資源を提供できる。この例は、目に見えにくい関係を具体的に示している。
【語彙の視点】今日の焦点語は「対話」。意味を予想してから、本文中の仕組み・例・限界のどこを説明できるかを考え、語の使える範囲まで確かめる。
ただし、外来種を単純に数へ加えるだけでは地域の健全さを示せない。そのため、種類と役割と時間変化を合わせて観察することが必要になる。本文では、結論を「多様性は一覧の長さではなく違いが結ぶ働きとして捉える必要がある」とまとめる。
【7日前の復習】「例外」とも比べてみよう。焦点語と復習語は同じ意味ではない。本文のどの部分にそれぞれを使えるか、使えないかを分けると、語の違いがはっきりする。
この仕組みを調べる班は、まず「多様性」「相互作用」「生態系」を同じものとして数えないよう、記録欄を分けた。名前が似ていても、測っている対象が違えば数字の意味も変わる。
本文の例は「異なる花期の植物があると季節ごとに昆虫へ資源を提供できる」という一つの場面を示す。班は、この例と異なる結果になりうる条件も探し、例だけで全体を決めないようにした。
確かめるために、種類と役割と時間変化を合わせて観察する。結果と一緒に、確認できなかった範囲と判断を保留した点も残した。欠けた情報を、起きなかった事実として扱わないためである。
別の班は「種類が多い場所ならいつでも安定している」と反論した。そこで両班は、同じ資料のどの部分を根拠にし、どの条件を省いたかを表にした。意見の違いより先に、使った根拠の違いが見えてきた。
さらに、最初の説明が当てはまらない場合を検討すると、「外来種を単純に数へ加えるだけでは地域の健全さを示せない」という限界が残った。この限界は説明をすべて否定するのではなく、結論を適用できる条件を明確にする材料になった。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「対話」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:異なる考えを交わし理解を更新すること
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「異なる考えを交わし理解を更新すること」と用例「異なる立場との対話を重ね、自分の案の弱点に気づいた。」。
解き方:「対話」は、異なる考えを交わし理解を更新することという意味です。読みは「たいわ」です。例文:異なる立場との対話を重ね、自分の案の弱点に気づいた。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
第2段落の『中心となる仕組み』と『たとえば』以降の関係として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:「遺伝子・種・生態系の違いと相互作用が環境の変化への応答を支える」を、「異なる花期の植物があると季節ごとに昆虫へ資源を提供できる」という個別の事例で具体化している
本文根拠:第2段落の抽象的説明と具体例。
解き方:一般的な説明を先に置き、その後に同じ関係が見える個別例を置く構造です。
筆者が結論をそのまま全ての場合へ広げてはいけないと考える根拠を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:外来種を単純に数へ加えるだけでは地域の健全さを示せない
本文根拠:第4段落の「外来種を単純に数へ加えるだけでは地域の健全さを示せない」。
解き方:「ただし」に続く「外来種を単純に数へ加えるだけでは地域の健全さを示せない」が、主張の当てはまる範囲を示す留保です。
第1〜4段落で示された題材についての結論として、最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:多様性は一覧の長さではなく違いが結ぶ働きとして捉える必要がある
本文根拠:第4段落の結論と、それを支える仕組み・限界。
解き方:本文は一般的な見方を問い直し、仕組み・例・限界・確認方法を示した後、「多様性は一覧の長さではなく違いが結ぶ働きとして捉える必要がある」とまとめています。
本文の仕組み・条件・確認方法を、300字以内で要約しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:遺伝子・種・生態系の違いと相互作用が環境の変化への応答を支える。ただし、外来種を単純に数へ加えるだけでは地域の健全さを示せないため、種類と役割と時間変化を合わせて観察することが必要である。
本文根拠:仕組み=遺伝子・種・生態系の違いと相互作用が環境の変化への応答を支える、限界=外来種を単純に数へ加えるだけでは地域の健全さを示せない、方法=種類と役割と時間変化を合わせて観察する、結論=多様性は一覧の長さではなく違いが結ぶ働きとして捉える必要がある。
解き方:要約では具体例を全て写さず、仕組み、限界、確認方法または結論の関係を残します。短くするために条件を落とすと、筆者の主張より強い断定になるので注意します。
採点観点
- 仕組み「遺伝子・種・生態系の違いと相互作用が環境の変化への応答を支える」を自分の言葉で示している
- 限界または条件「外来種を単純に数へ加えるだけでは地域の健全さを示せない」を含む
- 確認方法「種類と役割と時間変化を合わせて観察する」を含む
- 仕組み・限界・方法を因果で結んでいる
温度計の影
物語・随筆・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
復習語:条件(じょうけん)温度計の影
柚希は理科室で、日なたと日陰の温度を比べることになった。ところが、一方の温度計だけ直射日光を受けていた。柚希の胸には落胆が広がった。
一度は表示された数値をそのまま比べることも考えた。しかし、颯真と短く相談し、置き方と時刻をそろえて測り直した。すぐに答えを決めるのではなく、確かめられる材料を一つずつ増やした。
その途中で、条件が違う数値は単純に比較できないと分かった。やがて、正しい条件で差を確かめ、最初の測定も失敗例として残した。柚希の気持ちは理解へ変わった。
【語彙の視点】今日の焦点語は「表象」。意味を予想してから、本文のどの場面に使えるか、また使いにくい場面はどこかを、行動を根拠に考える。
【7日前の復習】「条件」とも比べてみよう。二つは同じ意味ではない。本文を説明するのに使えるなら根拠となる場面を示し、使いにくいなら、その違いを言葉にする。
「どうして、その方法でよいと思ったの」と颯真が尋ねた。柚希はすぐには答えられず、初めの考えが確かな材料より落胆に引かれていたことに気づいた。
その確認で最初の手がかりは得られた。ただ一つだけでは決めず、種類の違う手がかりとも合わせたところ、同じ方向を示す材料と、そうでない材料が分かれた。
颯真は結論を言わず、『反対の結果になりそうな手がかりはないかな』とだけ聞いた。柚希は、自分の案を支える材料だけを集めていなかったか、もう一度順に見直した。
作業を終えた後、柚希は「机に伸びた温度計の影」の場面を思い返した。初めに急いでいたときとは、同じ場面の受け止め方が変わっていた。
翌日、別の人から『時間がなかったら同じ確かめ方はできるの』と問われた。柚希は、判断を誤ったときの影響の大きさや、使える資料の数によって、確認の順を変える必要もあると答えた。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「表象」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:ある対象を心や記号の上に表したもの
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「ある対象を心や記号の上に表したもの」と用例「広告の中の家族の表象が、現実の多様な家庭を反映しているか考えた。」。
解き方:「表象」は、ある対象を心や記号の上に表したものという意味です。読みは「ひょうしょう」です。例文:広告の中の家族の表象が、現実の多様な家庭を反映しているか考えた。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
第2段落は、物語全体の中でどのような働きをしていますか。最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:「表示された数値をそのまま比べる」という近道を退け、「置き方と時刻をそろえて測り直した」という確認へ判断を転換する
本文根拠:第2段落の「表示された数値をそのまま比べる」と「置き方と時刻をそろえて測り直した」の対比。
解き方:第2段落では、考えただけの近道と、実際に選んだ確認行動が『しかし』で対比されています。
柚希が最初の考えを変えたことが分かる行動を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:実際に「置き方と時刻をそろえて測り直した」こと
本文根拠:第2段落の「置き方と時刻をそろえて測り直した」。
解き方:最初は「表示された数値をそのまま比べる」ことを考えましたが、実際には「置き方と時刻をそろえて測り直した」。考えの変化は、心情語だけでなく行動の違いから確かめられます。
この物語から読み取れる中心的な考えとして最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:結果だけでなく測り方を確かめること
本文根拠:主人公の確認行動・発見・結果の三点。
解き方:「条件が違う数値は単純に比較できないと分かった」という発見と「正しい条件で差を確かめ、最初の測定も失敗例として残した」という結果の両方を説明できるのは、「結果だけでなく測り方を確かめること」という考えです。
柚希の気持ちと判断がどう変わったか、きっかけを含めて300字以内で説明しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:柚希は「表示された数値をそのまま比べる」と考えたが、置き方と時刻をそろえて測り直した。条件が違う数値は単純に比較できないと分かったため、気持ちは落胆から理解へ変わった。
本文根拠:変化前=落胆、行動=置き方と時刻をそろえて測り直した、発見=条件が違う数値は単純に比較できないと分かった、変化後=理解。
解き方:変化前・きっかけとなる行動・分かったこと・変化後を一つの因果関係にします。模範解答と語句が同じでなくても、四つの要素が本文に即していればよい答案です。
採点観点
- 変化前の気持ちが本文に沿っている
- 相談・確認が変化のきっかけとして書かれている
- 新しい事実への気づき、または思い込みの修正が書かれている
- 変化後の気持ちが本文に沿っている
世界の時計
説明文・評論・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
復習語:主体(しゅたい)世界の時計
時差が地球の回転と社会の区切りから生まれることについて考えてみよう。よくある見方は、「経度が同じなら世界中で必ず同じ時刻を使う」というものだ。しかし、実際の仕組みはそれほど単純ではない。
中心となる仕組みは、太陽の位置を基準にしつつ国や地域が生活に合う時間帯を定める。たとえば、国境や島の関係で経度とは異なる時間帯を選ぶ地域がある。この例は、目に見えにくい関係を具体的に示している。
【語彙の視点】今日の焦点語は「解釈」。意味を予想してから、本文中の仕組み・例・限界のどこを説明できるかを考え、語の使える範囲まで確かめる。
ただし、夏時間の有無や変更時期も一定ではない。そのため、日付と地域名を含めて時刻を変換することが必要になる。本文では、結論を「時刻は自然現象だけでなく社会の約束でも成り立っている」とまとめる。
【7日前の復習】「主体」とも比べてみよう。焦点語と復習語は同じ意味ではない。本文のどの部分にそれぞれを使えるか、使えないかを分けると、語の違いがはっきりする。
この仕組みを調べる班は、まず「時差」「経度」「標準時」を同じものとして数えないよう、記録欄を分けた。名前が似ていても、測っている対象が違えば数字の意味も変わる。
本文の例は「国境や島の関係で経度とは異なる時間帯を選ぶ地域がある」という一つの場面を示す。班は、この例と異なる結果になりうる条件も探し、例だけで全体を決めないようにした。
確かめるために、日付と地域名を含めて時刻を変換する。結果と一緒に、確認できなかった範囲と判断を保留した点も残した。欠けた情報を、起きなかった事実として扱わないためである。
別の班は「経度が同じなら世界中で必ず同じ時刻を使う」と反論した。そこで両班は、同じ資料のどの部分を根拠にし、どの条件を省いたかを表にした。意見の違いより先に、使った根拠の違いが見えてきた。
さらに、最初の説明が当てはまらない場合を検討すると、「夏時間の有無や変更時期も一定ではない」という限界が残った。この限界は説明をすべて否定するのではなく、結論を適用できる条件を明確にする材料になった。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「解釈」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:資料や表現の意味を根拠から組み立てること
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「資料や表現の意味を根拠から組み立てること」と用例「作者の経歴だけに頼らず、作品中の言葉から解釈を組み立てた。」。
解き方:「解釈」は、資料や表現の意味を根拠から組み立てることという意味です。読みは「かいしゃく」です。例文:作者の経歴だけに頼らず、作品中の言葉から解釈を組み立てた。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
第2段落の『中心となる仕組み』と『たとえば』以降の関係として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:「太陽の位置を基準にしつつ国や地域が生活に合う時間帯を定める」を、「国境や島の関係で経度とは異なる時間帯を選ぶ地域がある」という個別の事例で具体化している
本文根拠:第2段落の抽象的説明と具体例。
解き方:一般的な説明を先に置き、その後に同じ関係が見える個別例を置く構造です。
筆者が結論をそのまま全ての場合へ広げてはいけないと考える根拠を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:夏時間の有無や変更時期も一定ではない
本文根拠:第4段落の「夏時間の有無や変更時期も一定ではない」。
解き方:「ただし」に続く「夏時間の有無や変更時期も一定ではない」が、主張の当てはまる範囲を示す留保です。
第1〜4段落で示された題材についての結論として、最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:時刻は自然現象だけでなく社会の約束でも成り立っている
本文根拠:第4段落の結論と、それを支える仕組み・限界。
解き方:本文は一般的な見方を問い直し、仕組み・例・限界・確認方法を示した後、「時刻は自然現象だけでなく社会の約束でも成り立っている」とまとめています。
本文の仕組み・条件・確認方法を、300字以内で要約しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:太陽の位置を基準にしつつ国や地域が生活に合う時間帯を定める。ただし、夏時間の有無や変更時期も一定ではないため、日付と地域名を含めて時刻を変換することが必要である。
本文根拠:仕組み=太陽の位置を基準にしつつ国や地域が生活に合う時間帯を定める、限界=夏時間の有無や変更時期も一定ではない、方法=日付と地域名を含めて時刻を変換する、結論=時刻は自然現象だけでなく社会の約束でも成り立っている。
解き方:要約では具体例を全て写さず、仕組み、限界、確認方法または結論の関係を残します。短くするために条件を落とすと、筆者の主張より強い断定になるので注意します。
採点観点
- 仕組み「太陽の位置を基準にしつつ国や地域が生活に合う時間帯を定める」を自分の言葉で示している
- 限界または条件「夏時間の有無や変更時期も一定ではない」を含む
- 確認方法「日付と地域名を含めて時刻を変換する」を含む
- 仕組み・限界・方法を因果で結んでいる
最後の一枚
物語・随筆・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
復習語:客体(きゃくたい)最後の一枚
花は印刷室で、全校へ配る案内を必要な数だけ用意することになった。ところが、紙が一枚足りず予備がなくなった。花の胸には焦りが広がった。
一度は誰か一人へ配らないことも考えた。しかし、匠と短く相談し、掲示用を縮小し共有場所へ置く案を考えた。すぐに答えを決めるのではなく、確かめられる材料を一つずつ増やした。
その途中で、目的は紙を一人一枚持つことではなく情報が届くことだと分かった。やがて、全員が内容を確認でき、次回の予備数も決めた。花の気持ちは安堵へ変わった。
【語彙の視点】今日の焦点語は「批判的思考」。意味を予想してから、本文のどの場面に使えるか、また使いにくい場面はどこかを、行動を根拠に考える。
【7日前の復習】「客体」とも比べてみよう。二つは同じ意味ではない。本文を説明するのに使えるなら根拠となる場面を示し、使いにくいなら、その違いを言葉にする。
「どうして、その方法でよいと思ったの」と匠が尋ねた。花はすぐには答えられず、初めの考えが確かな材料より焦りに引かれていたことに気づいた。
その確認で最初の手がかりは得られた。ただ一つだけでは決めず、種類の違う手がかりとも合わせたところ、同じ方向を示す材料と、そうでない材料が分かれた。
匠は結論を言わず、『反対の結果になりそうな手がかりはないかな』とだけ聞いた。花は、自分の案を支える材料だけを集めていなかったか、もう一度順に見直した。
作業を終えた後、花は「掲示板に留めた最後の一枚」の場面を思い返した。初めに急いでいたときとは、同じ場面の受け止め方が変わっていた。
翌日、別の人から『時間がなかったら同じ確かめ方はできるの』と問われた。花は、判断を誤ったときの影響の大きさや、使える資料の数によって、確認の順を変える必要もあると答えた。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「批判的思考」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:情報をうのみにせず根拠と前提を検討する考え方
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「情報をうのみにせず根拠と前提を検討する考え方」と用例「数字の大きさに驚くだけでなく、調査方法を問う批判的思考が必要だ。」。
解き方:「批判的思考」は、情報をうのみにせず根拠と前提を検討する考え方という意味です。読みは「ひはんてきしこう」です。例文:数字の大きさに驚くだけでなく、調査方法を問う批判的思考が必要だ。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
第2段落は、物語全体の中でどのような働きをしていますか。最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:「誰か一人へ配らない」という近道を退け、「掲示用を縮小し共有場所へ置く案を考えた」という確認へ判断を転換する
本文根拠:第2段落の「誰か一人へ配らない」と「掲示用を縮小し共有場所へ置く案を考えた」の対比。
解き方:第2段落では、考えただけの近道と、実際に選んだ確認行動が『しかし』で対比されています。
花が最初の考えを変えたことが分かる行動を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:実際に「掲示用を縮小し共有場所へ置く案を考えた」こと
本文根拠:第2段落の「掲示用を縮小し共有場所へ置く案を考えた」。
解き方:最初は「誰か一人へ配らない」ことを考えましたが、実際には「掲示用を縮小し共有場所へ置く案を考えた」。考えの変化は、心情語だけでなく行動の違いから確かめられます。
この物語から読み取れる中心的な考えとして最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:手段と目的を分けると別の解決策が見えること
本文根拠:主人公の確認行動・発見・結果の三点。
解き方:「目的は紙を一人一枚持つことではなく情報が届くことだと分かった」という発見と「全員が内容を確認でき、次回の予備数も決めた」という結果の両方を説明できるのは、「手段と目的を分けると別の解決策が見えること」という考えです。
花の気持ちと判断がどう変わったか、きっかけを含めて300字以内で説明しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:花は「誰か一人へ配らない」と考えたが、掲示用を縮小し共有場所へ置く案を考えた。目的は紙を一人一枚持つことではなく情報が届くことだと分かったため、気持ちは焦りから安堵へ変わった。
本文根拠:変化前=焦り、行動=掲示用を縮小し共有場所へ置く案を考えた、発見=目的は紙を一人一枚持つことではなく情報が届くことだと分かった、変化後=安堵。
解き方:変化前・きっかけとなる行動・分かったこと・変化後を一つの因果関係にします。模範解答と語句が同じでなくても、四つの要素が本文に即していればよい答案です。
採点観点
- 変化前の気持ちが本文に沿っている
- 相談・確認が変化のきっかけとして書かれている
- 新しい事実への気づき、または思い込みの修正が書かれている
- 変化後の気持ちが本文に沿っている
みんなで集める観察
説明文・評論・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
復習語:共同体(きょうどうたい)みんなで集める観察
市民科学が多くの人の観察を研究へ生かす方法について考えてみよう。よくある見方は、「観察者が多ければ自動的に正確な結果になる」というものだ。しかし、実際の仕組みはそれほど単純ではない。
中心となる仕組みは、共通の手順で広い場所と長い期間の記録を集める。たとえば、各地の開花日を同じ基準で報告すると季節変化を追える。この例は、目に見えにくい関係を具体的に示している。
【語彙の視点】今日の焦点語は「メタ認知」。意味を予想してから、本文中の仕組み・例・限界のどこを説明できるかを考え、語の使える範囲まで確かめる。
ただし、見つけやすい種へ報告が偏るなどの課題がある。そのため、写真確認・研修・欠測記録で質を高めることが必要になる。本文では、結論を「参加の広さとデータの質を両方設計して初めて知見になる」とまとめる。
【7日前の復習】「共同体」とも比べてみよう。焦点語と復習語は同じ意味ではない。本文のどの部分にそれぞれを使えるか、使えないかを分けると、語の違いがはっきりする。
この仕組みを調べる班は、まず「市民科学」「観察」「偏り」を同じものとして数えないよう、記録欄を分けた。名前が似ていても、測っている対象が違えば数字の意味も変わる。
本文の例は「各地の開花日を同じ基準で報告すると季節変化を追える」という一つの場面を示す。班は、この例と異なる結果になりうる条件も探し、例だけで全体を決めないようにした。
確かめるために、写真確認・研修・欠測記録で質を高める。結果と一緒に、確認できなかった範囲と判断を保留した点も残した。欠けた情報を、起きなかった事実として扱わないためである。
別の班は「観察者が多ければ自動的に正確な結果になる」と反論した。そこで両班は、同じ資料のどの部分を根拠にし、どの条件を省いたかを表にした。意見の違いより先に、使った根拠の違いが見えてきた。
さらに、最初の説明が当てはまらない場合を検討すると、「見つけやすい種へ報告が偏るなどの課題がある」という限界が残った。この限界は説明をすべて否定するのではなく、結論を適用できる条件を明確にする材料になった。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「メタ認知」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:自分の理解や思考の状態を捉えること
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「自分の理解や思考の状態を捉えること」と用例「問題を解きながら理解が曖昧な箇所を印づけ、メタ認知を働かせた。」。
解き方:「メタ認知」は、自分の理解や思考の状態を捉えることという意味です。読みは「めたにんち」です。例文:問題を解きながら理解が曖昧な箇所を印づけ、メタ認知を働かせた。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
第2段落の『中心となる仕組み』と『たとえば』以降の関係として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:「共通の手順で広い場所と長い期間の記録を集める」を、「各地の開花日を同じ基準で報告すると季節変化を追える」という個別の事例で具体化している
本文根拠:第2段落の抽象的説明と具体例。
解き方:一般的な説明を先に置き、その後に同じ関係が見える個別例を置く構造です。
筆者が結論をそのまま全ての場合へ広げてはいけないと考える根拠を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:見つけやすい種へ報告が偏るなどの課題がある
本文根拠:第4段落の「見つけやすい種へ報告が偏るなどの課題がある」。
解き方:「ただし」に続く「見つけやすい種へ報告が偏るなどの課題がある」が、主張の当てはまる範囲を示す留保です。
第1〜4段落で示された題材についての結論として、最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:参加の広さとデータの質を両方設計して初めて知見になる
本文根拠:第4段落の結論と、それを支える仕組み・限界。
解き方:本文は一般的な見方を問い直し、仕組み・例・限界・確認方法を示した後、「参加の広さとデータの質を両方設計して初めて知見になる」とまとめています。
本文の仕組み・条件・確認方法を、300字以内で要約しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:共通の手順で広い場所と長い期間の記録を集める。ただし、見つけやすい種へ報告が偏るなどの課題があるため、写真確認・研修・欠測記録で質を高めることが必要である。
本文根拠:仕組み=共通の手順で広い場所と長い期間の記録を集める、限界=見つけやすい種へ報告が偏るなどの課題がある、方法=写真確認・研修・欠測記録で質を高める、結論=参加の広さとデータの質を両方設計して初めて知見になる。
解き方:要約では具体例を全て写さず、仕組み、限界、確認方法または結論の関係を残します。短くするために条件を落とすと、筆者の主張より強い断定になるので注意します。
採点観点
- 仕組み「共通の手順で広い場所と長い期間の記録を集める」を自分の言葉で示している
- 限界または条件「見つけやすい種へ報告が偏るなどの課題がある」を含む
- 確認方法「写真確認・研修・欠測記録で質を高める」を含む
- 仕組み・限界・方法を因果で結んでいる
聞こえなかった拍手
物語・随筆・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
復習語:公共性(こうきょうせい)聞こえなかった拍手
灯は講堂で、手話を交えた発表を成功させることになった。ところが、練習では手元が暗く手話が見えにくかった。灯の胸には不安が広がった。
一度は声を大きくすることも考えた。しかし、蒼生と短く相談し、照明の位置と背景色を変え、見え方を確かめた。すぐに答えを決めるのではなく、確かめられる材料を一つずつ増やした。
その途中で、伝わる方法は耳で聞くものだけではないと分かった。やがて、声と手の両方で内容が届き、発表後に手を振る拍手が広がった。灯の気持ちは感動へ変わった。
【語彙の視点】今日の焦点語は「論述」。意味を予想してから、本文のどの場面に使えるか、また使いにくい場面はどこかを、行動を根拠に考える。
【7日前の復習】「公共性」とも比べてみよう。二つは同じ意味ではない。本文を説明するのに使えるなら根拠となる場面を示し、使いにくいなら、その違いを言葉にする。
「どうして、その方法でよいと思ったの」と蒼生が尋ねた。灯はすぐには答えられず、初めの考えが確かな材料より不安に引かれていたことに気づいた。
その確認で最初の手がかりは得られた。ただ一つだけでは決めず、種類の違う手がかりとも合わせたところ、同じ方向を示す材料と、そうでない材料が分かれた。
蒼生は結論を言わず、『反対の結果になりそうな手がかりはないかな』とだけ聞いた。灯は、自分の案を支える材料だけを集めていなかったか、もう一度順に見直した。
作業を終えた後、灯は「光の中で揺れた手のひら」の場面を思い返した。初めに急いでいたときとは、同じ場面の受け止め方が変わっていた。
翌日、別の人から『時間がなかったら同じ確かめ方はできるの』と問われた。灯は、判断を誤ったときの影響の大きさや、使える資料の数によって、確認の順を変える必要もあると答えた。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「論述」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:問いに対して根拠と筋道を示して書くこと
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「問いに対して根拠と筋道を示して書くこと」と用例「反対意見にも触れた上で、自分の結論を二百字で論述した。」。
解き方:「論述」は、問いに対して根拠と筋道を示して書くことという意味です。読みは「ろんじゅつ」です。例文:反対意見にも触れた上で、自分の結論を二百字で論述した。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
第2段落は、物語全体の中でどのような働きをしていますか。最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:「声を大きくする」という近道を退け、「照明の位置と背景色を変え、見え方を確かめた」という確認へ判断を転換する
本文根拠:第2段落の「声を大きくする」と「照明の位置と背景色を変え、見え方を確かめた」の対比。
解き方:第2段落では、考えただけの近道と、実際に選んだ確認行動が『しかし』で対比されています。
灯が最初の考えを変えたことが分かる行動を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:実際に「照明の位置と背景色を変え、見え方を確かめた」こと
本文根拠:第2段落の「照明の位置と背景色を変え、見え方を確かめた」。
解き方:最初は「声を大きくする」ことを考えましたが、実際には「照明の位置と背景色を変え、見え方を確かめた」。考えの変化は、心情語だけでなく行動の違いから確かめられます。
この物語から読み取れる中心的な考えとして最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:受け取り方の違いを知ると表現の幅が広がること
本文根拠:主人公の確認行動・発見・結果の三点。
解き方:「伝わる方法は耳で聞くものだけではないと分かった」という発見と「声と手の両方で内容が届き、発表後に手を振る拍手が広がった」という結果の両方を説明できるのは、「受け取り方の違いを知ると表現の幅が広がること」という考えです。
灯の気持ちと判断がどう変わったか、きっかけを含めて300字以内で説明しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:灯は「声を大きくする」と考えたが、照明の位置と背景色を変え、見え方を確かめた。伝わる方法は耳で聞くものだけではないと分かったため、気持ちは不安から感動へ変わった。
本文根拠:変化前=不安、行動=照明の位置と背景色を変え、見え方を確かめた、発見=伝わる方法は耳で聞くものだけではないと分かった、変化後=感動。
解き方:変化前・きっかけとなる行動・分かったこと・変化後を一つの因果関係にします。模範解答と語句が同じでなくても、四つの要素が本文に即していればよい答案です。
採点観点
- 変化前の気持ちが本文に沿っている
- 相談・確認が変化のきっかけとして書かれている
- 新しい事実への気づき、または思い込みの修正が書かれている
- 変化後の気持ちが本文に沿っている
短い展示ラベル
説明文・評論・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
復習語:合意(ごうい)短い展示ラベル
博物館の説明文が物と観客をつなぐ役割について考えてみよう。よくある見方は、「情報を多く書くほど展示は分かりやすい」というものだ。しかし、実際の仕組みはそれほど単純ではない。
中心となる仕組みは、観客の知識と見る時間を考え重要な問いと背景を選ぶ。たとえば、道具の年代だけでなく使った人の行動を示すと見方が広がる。この例は、目に見えにくい関係を具体的に示している。
【語彙の視点】今日の焦点語は「総合」。意味を予想してから、本文中の仕組み・例・限界のどこを説明できるかを考え、語の使える範囲まで確かめる。
ただし、短くしすぎると不確実さや異なる解釈を隠す場合がある。そのため、要点と詳しい資料への導線を分けることが必要になる。本文では、結論を「説明は知識の量を減らす作業ではなく理解の入口を設計する作業である」とまとめる。
【7日前の復習】「合意」とも比べてみよう。焦点語と復習語は同じ意味ではない。本文のどの部分にそれぞれを使えるか、使えないかを分けると、語の違いがはっきりする。
この仕組みを調べる班は、まず「展示」「背景」「導線」を同じものとして数えないよう、記録欄を分けた。名前が似ていても、測っている対象が違えば数字の意味も変わる。
本文の例は「道具の年代だけでなく使った人の行動を示すと見方が広がる」という一つの場面を示す。班は、この例と異なる結果になりうる条件も探し、例だけで全体を決めないようにした。
確かめるために、要点と詳しい資料への導線を分ける。結果と一緒に、確認できなかった範囲と判断を保留した点も残した。欠けた情報を、起きなかった事実として扱わないためである。
別の班は「情報を多く書くほど展示は分かりやすい」と反論した。そこで両班は、同じ資料のどの部分を根拠にし、どの条件を省いたかを表にした。意見の違いより先に、使った根拠の違いが見えてきた。
さらに、最初の説明が当てはまらない場合を検討すると、「短くしすぎると不確実さや異なる解釈を隠す場合がある」という限界が残った。この限界は説明をすべて否定するのではなく、結論を適用できる条件を明確にする材料になった。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「総合」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:異なる情報を結びつけ全体として捉えること
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「異なる情報を結びつけ全体として捉えること」と用例「三つの資料を総合し、地域交通の課題と改善策をまとめた。」。
解き方:「総合」は、異なる情報を結びつけ全体として捉えることという意味です。読みは「そうごう」です。例文:三つの資料を総合し、地域交通の課題と改善策をまとめた。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
第2段落の『中心となる仕組み』と『たとえば』以降の関係として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:「観客の知識と見る時間を考え重要な問いと背景を選ぶ」を、「道具の年代だけでなく使った人の行動を示すと見方が広がる」という個別の事例で具体化している
本文根拠:第2段落の抽象的説明と具体例。
解き方:一般的な説明を先に置き、その後に同じ関係が見える個別例を置く構造です。
筆者が結論をそのまま全ての場合へ広げてはいけないと考える根拠を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:短くしすぎると不確実さや異なる解釈を隠す場合がある
本文根拠:第4段落の「短くしすぎると不確実さや異なる解釈を隠す場合がある」。
解き方:「ただし」に続く「短くしすぎると不確実さや異なる解釈を隠す場合がある」が、主張の当てはまる範囲を示す留保です。
第1〜4段落で示された題材についての結論として、最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:説明は知識の量を減らす作業ではなく理解の入口を設計する作業である
本文根拠:第4段落の結論と、それを支える仕組み・限界。
解き方:本文は一般的な見方を問い直し、仕組み・例・限界・確認方法を示した後、「説明は知識の量を減らす作業ではなく理解の入口を設計する作業である」とまとめています。
本文の仕組み・条件・確認方法を、300字以内で要約しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:観客の知識と見る時間を考え重要な問いと背景を選ぶ。ただし、短くしすぎると不確実さや異なる解釈を隠す場合があるため、要点と詳しい資料への導線を分けることが必要である。
本文根拠:仕組み=観客の知識と見る時間を考え重要な問いと背景を選ぶ、限界=短くしすぎると不確実さや異なる解釈を隠す場合がある、方法=要点と詳しい資料への導線を分ける、結論=説明は知識の量を減らす作業ではなく理解の入口を設計する作業である。
解き方:要約では具体例を全て写さず、仕組み、限界、確認方法または結論の関係を残します。短くするために条件を落とすと、筆者の主張より強い断定になるので注意します。
採点観点
- 仕組み「観客の知識と見る時間を考え重要な問いと背景を選ぶ」を自分の言葉で示している
- 限界または条件「短くしすぎると不確実さや異なる解釈を隠す場合がある」を含む
- 確認方法「要点と詳しい資料への導線を分ける」を含む
- 仕組み・限界・方法を因果で結んでいる
ほどけた結び目
物語・随筆・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
復習語:対話(たいわ)ほどけた結び目
航は野外活動場で、荷物を安全に運ぶロープを結ぶことになった。ところが、見本の結び目が途中でほどけた。航の胸には悔しさが広がった。
一度は力いっぱい引くだけで直すことも考えた。しかし、雫と短く相談し、結び方の順序を図と実物で一段ずつ確かめた。すぐに答えを決めるのではなく、確かめられる材料を一つずつ増やした。
その途中で、強さより構造が安定を決めると分かった。やがて、全員が理由を説明しながら正しい結び方を再現した。航の気持ちは自信へ変わった。
【語彙の視点】今日の焦点語は「概念」。意味を予想してから、本文のどの場面に使えるか、また使いにくい場面はどこかを、行動を根拠に考える。
【7日前の復習】「対話」とも比べてみよう。二つは同じ意味ではない。本文を説明するのに使えるなら根拠となる場面を示し、使いにくいなら、その違いを言葉にする。
「どうして、その方法でよいと思ったの」と雫が尋ねた。航はすぐには答えられず、初めの考えが確かな材料より悔しさに引かれていたことに気づいた。
その確認で最初の手がかりは得られた。ただ一つだけでは決めず、種類の違う手がかりとも合わせたところ、同じ方向を示す材料と、そうでない材料が分かれた。
雫は結論を言わず、『反対の結果になりそうな手がかりはないかな』とだけ聞いた。航は、自分の案を支える材料だけを集めていなかったか、もう一度順に見直した。
作業を終えた後、航は「指先に残った小さな輪」の場面を思い返した。初めに急いでいたときとは、同じ場面の受け止め方が変わっていた。
翌日、別の人から『時間がなかったら同じ確かめ方はできるの』と問われた。航は、判断を誤ったときの影響の大きさや、使える資料の数によって、確認の順を変える必要もあると答えた。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「概念」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:共通する性質をまとめて捉えた考え
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「共通する性質をまとめて捉えた考え」と用例「『豊かさ』という概念を、収入だけでなく時間や人間関係からも考えた。」。
解き方:「概念」は、共通する性質をまとめて捉えた考えという意味です。読みは「がいねん」です。例文:『豊かさ』という概念を、収入だけでなく時間や人間関係からも考えた。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
第2段落は、物語全体の中でどのような働きをしていますか。最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:「力いっぱい引くだけで直す」という近道を退け、「結び方の順序を図と実物で一段ずつ確かめた」という確認へ判断を転換する
本文根拠:第2段落の「力いっぱい引くだけで直す」と「結び方の順序を図と実物で一段ずつ確かめた」の対比。
解き方:第2段落では、考えただけの近道と、実際に選んだ確認行動が『しかし』で対比されています。
航が最初の考えを変えたことが分かる行動を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:実際に「結び方の順序を図と実物で一段ずつ確かめた」こと
本文根拠:第2段落の「結び方の順序を図と実物で一段ずつ確かめた」。
解き方:最初は「力いっぱい引くだけで直す」ことを考えましたが、実際には「結び方の順序を図と実物で一段ずつ確かめた」。考えの変化は、心情語だけでなく行動の違いから確かめられます。
この物語から読み取れる中心的な考えとして最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:手順を覚えるだけでなく働きを理解すること
本文根拠:主人公の確認行動・発見・結果の三点。
解き方:「強さより構造が安定を決めると分かった」という発見と「全員が理由を説明しながら正しい結び方を再現した」という結果の両方を説明できるのは、「手順を覚えるだけでなく働きを理解すること」という考えです。
航の気持ちと判断がどう変わったか、きっかけを含めて300字以内で説明しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:航は「力いっぱい引くだけで直す」と考えたが、結び方の順序を図と実物で一段ずつ確かめた。強さより構造が安定を決めると分かったため、気持ちは悔しさから自信へ変わった。
本文根拠:変化前=悔しさ、行動=結び方の順序を図と実物で一段ずつ確かめた、発見=強さより構造が安定を決めると分かった、変化後=自信。
解き方:変化前・きっかけとなる行動・分かったこと・変化後を一つの因果関係にします。模範解答と語句が同じでなくても、四つの要素が本文に即していればよい答案です。
採点観点
- 変化前の気持ちが本文に沿っている
- 相談・確認が変化のきっかけとして書かれている
- 新しい事実への気づき、または思い込みの修正が書かれている
- 変化後の気持ちが本文に沿っている
翻訳の選択
説明文・評論・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
復習語:表象(ひょうしょう)翻訳の選択
異なる言語の間で意味を移すときに選択が必要な理由について考えてみよう。よくある見方は、「単語を一つずつ置き換えれば同じ意味になる」というものだ。しかし、実際の仕組みはそれほど単純ではない。
中心となる仕組みは、文脈・文化・語調を考え全体の働きが近くなる表現を選ぶ。たとえば、丁寧さを表す語が別言語では語尾でなく語順に現れることがある。この例は、目に見えにくい関係を具体的に示している。
【語彙の視点】今日の焦点語は「規範」。意味を予想してから、本文中の仕組み・例・限界のどこを説明できるかを考え、語の使える範囲まで確かめる。
ただし、完全に同じ範囲の語がない場合もある。そのため、直訳と意訳を目的に応じて比べ選択理由を示すことが必要になる。本文では、結論を「翻訳は意味を運ぶだけでなく違いを可視化する解釈である」とまとめる。
【7日前の復習】「表象」とも比べてみよう。焦点語と復習語は同じ意味ではない。本文のどの部分にそれぞれを使えるか、使えないかを分けると、語の違いがはっきりする。
この仕組みを調べる班は、まず「翻訳」「直訳」「文脈」を同じものとして数えないよう、記録欄を分けた。名前が似ていても、測っている対象が違えば数字の意味も変わる。
本文の例は「丁寧さを表す語が別言語では語尾でなく語順に現れることがある」という一つの場面を示す。班は、この例と異なる結果になりうる条件も探し、例だけで全体を決めないようにした。
確かめるために、直訳と意訳を目的に応じて比べ選択理由を示す。結果と一緒に、確認できなかった範囲と判断を保留した点も残した。欠けた情報を、起きなかった事実として扱わないためである。
別の班は「単語を一つずつ置き換えれば同じ意味になる」と反論した。そこで両班は、同じ資料のどの部分を根拠にし、どの条件を省いたかを表にした。意見の違いより先に、使った根拠の違いが見えてきた。
さらに、最初の説明が当てはまらない場合を検討すると、「完全に同じ範囲の語がない場合もある」という限界が残った。この限界は説明をすべて否定するのではなく、結論を適用できる条件を明確にする材料になった。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「規範」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:行動や判断のよりどころとなる基準
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「行動や判断のよりどころとなる基準」と用例「廊下では走らないという規範は、互いの安全を支えている。」。
解き方:「規範」は、行動や判断のよりどころとなる基準という意味です。読みは「きはん」です。例文:廊下では走らないという規範は、互いの安全を支えている。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
第2段落の『中心となる仕組み』と『たとえば』以降の関係として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:「文脈・文化・語調を考え全体の働きが近くなる表現を選ぶ」を、「丁寧さを表す語が別言語では語尾でなく語順に現れることがある」という個別の事例で具体化している
本文根拠:第2段落の抽象的説明と具体例。
解き方:一般的な説明を先に置き、その後に同じ関係が見える個別例を置く構造です。
筆者が結論をそのまま全ての場合へ広げてはいけないと考える根拠を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:完全に同じ範囲の語がない場合もある
本文根拠:第4段落の「完全に同じ範囲の語がない場合もある」。
解き方:「ただし」に続く「完全に同じ範囲の語がない場合もある」が、主張の当てはまる範囲を示す留保です。
第1〜4段落で示された題材についての結論として、最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:翻訳は意味を運ぶだけでなく違いを可視化する解釈である
本文根拠:第4段落の結論と、それを支える仕組み・限界。
解き方:本文は一般的な見方を問い直し、仕組み・例・限界・確認方法を示した後、「翻訳は意味を運ぶだけでなく違いを可視化する解釈である」とまとめています。
本文の仕組み・条件・確認方法を、300字以内で要約しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:文脈・文化・語調を考え全体の働きが近くなる表現を選ぶ。ただし、完全に同じ範囲の語がない場合もあるため、直訳と意訳を目的に応じて比べ選択理由を示すことが必要である。
本文根拠:仕組み=文脈・文化・語調を考え全体の働きが近くなる表現を選ぶ、限界=完全に同じ範囲の語がない場合もある、方法=直訳と意訳を目的に応じて比べ選択理由を示す、結論=翻訳は意味を運ぶだけでなく違いを可視化する解釈である。
解き方:要約では具体例を全て写さず、仕組み、限界、確認方法または結論の関係を残します。短くするために条件を落とすと、筆者の主張より強い断定になるので注意します。
採点観点
- 仕組み「文脈・文化・語調を考え全体の働きが近くなる表現を選ぶ」を自分の言葉で示している
- 限界または条件「完全に同じ範囲の語がない場合もある」を含む
- 確認方法「直訳と意訳を目的に応じて比べ選択理由を示す」を含む
- 仕組み・限界・方法を因果で結んでいる
消し忘れた一文
物語・随筆・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
復習語:解釈(かいしゃく)消し忘れた一文
和花は文芸部室で、短編作品を推敲して部誌へ載せることになった。ところが、削ったはずの説明が別の段落に残っていた。和花の胸には惜しさが広がった。
一度は誤字だけ直して提出することも考えた。しかし、悠真と短く相談し、人物の行動と説明の重なりを読み比べた。すぐに答えを決めるのではなく、確かめられる材料を一つずつ増やした。
その途中で、説明を減らすと読者が行動から心情を考えられると分かった。やがて、一文を削り、余白のある結末に整えた。和花の気持ちは静かな満足へ変わった。
【語彙の視点】今日の焦点語は「価値観」。意味を予想してから、本文のどの場面に使えるか、また使いにくい場面はどこかを、行動を根拠に考える。
【7日前の復習】「解釈」とも比べてみよう。二つは同じ意味ではない。本文を説明するのに使えるなら根拠となる場面を示し、使いにくいなら、その違いを言葉にする。
「どうして、その方法でよいと思ったの」と悠真が尋ねた。和花はすぐには答えられず、初めの考えが確かな材料より惜しさに引かれていたことに気づいた。
その確認で最初の手がかりは得られた。ただ一つだけでは決めず、種類の違う手がかりとも合わせたところ、同じ方向を示す材料と、そうでない材料が分かれた。
悠真は結論を言わず、『反対の結果になりそうな手がかりはないかな』とだけ聞いた。和花は、自分の案を支える材料だけを集めていなかったか、もう一度順に見直した。
作業を終えた後、和花は「原稿に残った細い消し跡」の場面を思い返した。初めに急いでいたときとは、同じ場面の受け止め方が変わっていた。
翌日、別の人から『時間がなかったら同じ確かめ方はできるの』と問われた。和花は、判断を誤ったときの影響の大きさや、使える資料の数によって、確認の順を変える必要もあると答えた。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「価値観」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:何を大切だと考えるかという見方
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「何を大切だと考えるかという見方」と用例「古い物を直して使う祖母の行動に、物を大事にする価値観が表れる。」。
解き方:「価値観」は、何を大切だと考えるかという見方という意味です。読みは「かちかん」です。例文:古い物を直して使う祖母の行動に、物を大事にする価値観が表れる。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
第2段落は、物語全体の中でどのような働きをしていますか。最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:「誤字だけ直して提出する」という近道を退け、「人物の行動と説明の重なりを読み比べた」という確認へ判断を転換する
本文根拠:第2段落の「誤字だけ直して提出する」と「人物の行動と説明の重なりを読み比べた」の対比。
解き方:第2段落では、考えただけの近道と、実際に選んだ確認行動が『しかし』で対比されています。
和花が最初の考えを変えたことが分かる行動を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:実際に「人物の行動と説明の重なりを読み比べた」こと
本文根拠:第2段落の「人物の行動と説明の重なりを読み比べた」。
解き方:最初は「誤字だけ直して提出する」ことを考えましたが、実際には「人物の行動と説明の重なりを読み比べた」。考えの変化は、心情語だけでなく行動の違いから確かめられます。
この物語から読み取れる中心的な考えとして最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:書かないことで伝わる内容もあること
本文根拠:主人公の確認行動・発見・結果の三点。
解き方:「説明を減らすと読者が行動から心情を考えられると分かった」という発見と「一文を削り、余白のある結末に整えた」という結果の両方を説明できるのは、「書かないことで伝わる内容もあること」という考えです。
和花の気持ちと判断がどう変わったか、きっかけを含めて300字以内で説明しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:和花は「誤字だけ直して提出する」と考えたが、人物の行動と説明の重なりを読み比べた。説明を減らすと読者が行動から心情を考えられると分かったため、気持ちは惜しさから静かな満足へ変わった。
本文根拠:変化前=惜しさ、行動=人物の行動と説明の重なりを読み比べた、発見=説明を減らすと読者が行動から心情を考えられると分かった、変化後=静かな満足。
解き方:変化前・きっかけとなる行動・分かったこと・変化後を一つの因果関係にします。模範解答と語句が同じでなくても、四つの要素が本文に即していればよい答案です。
採点観点
- 変化前の気持ちが本文に沿っている
- 相談・確認が変化のきっかけとして書かれている
- 新しい事実への気づき、または思い込みの修正が書かれている
- 変化後の気持ちが本文に沿っている
合意までの道
説明文・評論・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
復習語:批判的思考(ひはんてきしこう)合意までの道
話し合いで全員一致だけを目標にしない理由について考えてみよう。よくある見方は、「反対意見が残れば話し合いは失敗である」というものだ。しかし、実際の仕組みはそれほど単純ではない。
中心となる仕組みは、理由を交換し共通点と解けない違いを明らかにする。たとえば、期限つきの試行案なら異なる立場が検証に参加できる。この例は、目に見えにくい関係を具体的に示している。
【語彙の視点】今日の焦点語は「相対化」。意味を予想してから、本文中の仕組み・例・限界のどこを説明できるかを考え、語の使える範囲まで確かめる。
ただし、力関係や発言機会の差があると形式的な賛成になりうる。そのため、反対理由と見直し条件を決定記録へ残すことが必要になる。本文では、結論を「合意は違いを消すことではなく次に検証できる形を作ることである」とまとめる。
【7日前の復習】「批判的思考」とも比べてみよう。焦点語と復習語は同じ意味ではない。本文のどの部分にそれぞれを使えるか、使えないかを分けると、語の違いがはっきりする。
この仕組みを調べる班は、まず「合意」「熟議」「留保」を同じものとして数えないよう、記録欄を分けた。名前が似ていても、測っている対象が違えば数字の意味も変わる。
本文の例は「期限つきの試行案なら異なる立場が検証に参加できる」という一つの場面を示す。班は、この例と異なる結果になりうる条件も探し、例だけで全体を決めないようにした。
確かめるために、反対理由と見直し条件を決定記録へ残す。結果と一緒に、確認できなかった範囲と判断を保留した点も残した。欠けた情報を、起きなかった事実として扱わないためである。
別の班は「反対意見が残れば話し合いは失敗である」と反論した。そこで両班は、同じ資料のどの部分を根拠にし、どの条件を省いたかを表にした。意見の違いより先に、使った根拠の違いが見えてきた。
さらに、最初の説明が当てはまらない場合を検討すると、「力関係や発言機会の差があると形式的な賛成になりうる」という限界が残った。この限界は説明をすべて否定するのではなく、結論を適用できる条件を明確にする材料になった。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「相対化」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:一つの見方を他の見方と並べて捉え直すこと
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「一つの見方を他の見方と並べて捉え直すこと」と用例「自分の常識を他地域の習慣と比べて相対化した。」。
解き方:「相対化」は、一つの見方を他の見方と並べて捉え直すことという意味です。読みは「そうたいか」です。例文:自分の常識を他地域の習慣と比べて相対化した。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
第2段落の『中心となる仕組み』と『たとえば』以降の関係として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:「理由を交換し共通点と解けない違いを明らかにする」を、「期限つきの試行案なら異なる立場が検証に参加できる」という個別の事例で具体化している
本文根拠:第2段落の抽象的説明と具体例。
解き方:一般的な説明を先に置き、その後に同じ関係が見える個別例を置く構造です。
筆者が結論をそのまま全ての場合へ広げてはいけないと考える根拠を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:力関係や発言機会の差があると形式的な賛成になりうる
本文根拠:第4段落の「力関係や発言機会の差があると形式的な賛成になりうる」。
解き方:「ただし」に続く「力関係や発言機会の差があると形式的な賛成になりうる」が、主張の当てはまる範囲を示す留保です。
第1〜4段落で示された題材についての結論として、最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:合意は違いを消すことではなく次に検証できる形を作ることである
本文根拠:第4段落の結論と、それを支える仕組み・限界。
解き方:本文は一般的な見方を問い直し、仕組み・例・限界・確認方法を示した後、「合意は違いを消すことではなく次に検証できる形を作ることである」とまとめています。
本文の仕組み・条件・確認方法を、300字以内で要約しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:理由を交換し共通点と解けない違いを明らかにする。ただし、力関係や発言機会の差があると形式的な賛成になりうるため、反対理由と見直し条件を決定記録へ残すことが必要である。
本文根拠:仕組み=理由を交換し共通点と解けない違いを明らかにする、限界=力関係や発言機会の差があると形式的な賛成になりうる、方法=反対理由と見直し条件を決定記録へ残す、結論=合意は違いを消すことではなく次に検証できる形を作ることである。
解き方:要約では具体例を全て写さず、仕組み、限界、確認方法または結論の関係を残します。短くするために条件を落とすと、筆者の主張より強い断定になるので注意します。
採点観点
- 仕組み「理由を交換し共通点と解けない違いを明らかにする」を自分の言葉で示している
- 限界または条件「力関係や発言機会の差があると形式的な賛成になりうる」を含む
- 確認方法「反対理由と見直し条件を決定記録へ残す」を含む
- 仕組み・限界・方法を因果で結んでいる
違う速さの二人
物語・随筆・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
復習語:メタ認知(めたにんち)違う速さの二人
澪は地域マラソンコースで、伴走の練習で二人の歩調を合わせることになった。ところが、速い方が先へ出ると声が届かなかった。澪の胸には焦燥が広がった。
一度は遅い方に無理をさせることも考えた。しかし、翔と短く相談し、呼吸と合図の間隔を話し合い、短い区間で試した。すぐに答えを決めるのではなく、確かめられる材料を一つずつ増やした。
その途中で、同じ速さではなく互いに予測できる速さが必要だと分かった。やがて、二人は安心して最後まで走り切った。澪の気持ちは信頼へ変わった。
【語彙の視点】今日の焦点語は「普遍性」。意味を予想してから、本文のどの場面に使えるか、また使いにくい場面はどこかを、行動を根拠に考える。
【7日前の復習】「メタ認知」とも比べてみよう。二つは同じ意味ではない。本文を説明するのに使えるなら根拠となる場面を示し、使いにくいなら、その違いを言葉にする。
「どうして、その方法でよいと思ったの」と翔が尋ねた。澪はすぐには答えられず、初めの考えが確かな材料より焦燥に引かれていたことに気づいた。
その確認で最初の手がかりは得られた。ただ一つだけでは決めず、種類の違う手がかりとも合わせたところ、同じ方向を示す材料と、そうでない材料が分かれた。
翔は結論を言わず、『反対の結果になりそうな手がかりはないかな』とだけ聞いた。澪は、自分の案を支える材料だけを集めていなかったか、もう一度順に見直した。
作業を終えた後、澪は「並んで伸びた二つの影」の場面を思い返した。初めに急いでいたときとは、同じ場面の受け止め方が変わっていた。
翌日、別の人から『時間がなかったら同じ確かめ方はできるの』と問われた。澪は、判断を誤ったときの影響の大きさや、使える資料の数によって、確認の順を変える必要もあると答えた。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「普遍性」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:広い時代や場所に共通して成り立つ性質
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「広い時代や場所に共通して成り立つ性質」と用例「この物語の友情という主題に、時代を越える普遍性があるか論じた。」。
解き方:「普遍性」は、広い時代や場所に共通して成り立つ性質という意味です。読みは「ふへんせい」です。例文:この物語の友情という主題に、時代を越える普遍性があるか論じた。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
第2段落は、物語全体の中でどのような働きをしていますか。最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:「遅い方に無理をさせる」という近道を退け、「呼吸と合図の間隔を話し合い、短い区間で試した」という確認へ判断を転換する
本文根拠:第2段落の「遅い方に無理をさせる」と「呼吸と合図の間隔を話し合い、短い区間で試した」の対比。
解き方:第2段落では、考えただけの近道と、実際に選んだ確認行動が『しかし』で対比されています。
澪が最初の考えを変えたことが分かる行動を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:実際に「呼吸と合図の間隔を話し合い、短い区間で試した」こと
本文根拠:第2段落の「呼吸と合図の間隔を話し合い、短い区間で試した」。
解き方:最初は「遅い方に無理をさせる」ことを考えましたが、実際には「呼吸と合図の間隔を話し合い、短い区間で試した」。考えの変化は、心情語だけでなく行動の違いから確かめられます。
この物語から読み取れる中心的な考えとして最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:相手に合わせることは一方的に遅くすることではないこと
本文根拠:主人公の確認行動・発見・結果の三点。
解き方:「同じ速さではなく互いに予測できる速さが必要だと分かった」という発見と「二人は安心して最後まで走り切った」という結果の両方を説明できるのは、「相手に合わせることは一方的に遅くすることではないこと」という考えです。
澪の気持ちと判断がどう変わったか、きっかけを含めて300字以内で説明しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:澪は「遅い方に無理をさせる」と考えたが、呼吸と合図の間隔を話し合い、短い区間で試した。同じ速さではなく互いに予測できる速さが必要だと分かったため、気持ちは焦燥から信頼へ変わった。
本文根拠:変化前=焦燥、行動=呼吸と合図の間隔を話し合い、短い区間で試した、発見=同じ速さではなく互いに予測できる速さが必要だと分かった、変化後=信頼。
解き方:変化前・きっかけとなる行動・分かったこと・変化後を一つの因果関係にします。模範解答と語句が同じでなくても、四つの要素が本文に即していればよい答案です。
採点観点
- 変化前の気持ちが本文に沿っている
- 相談・確認が変化のきっかけとして書かれている
- 新しい事実への気づき、または思い込みの修正が書かれている
- 変化後の気持ちが本文に沿っている
百人のうちの十人
説明文・評論・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
復習語:論述(ろんじゅつ)百人のうちの十人
一部の調査から全体を考えるときの注意について考えてみよう。よくある見方は、「十人を調べればどの選び方でも百人を代表できる」というものだ。しかし、実際の仕組みはそれほど単純ではない。
中心となる仕組みは、選び方が全体の特徴をどれだけ含むかが推定へ影響する。たとえば、特定の時間にいる人だけを調べると利用者層が偏る。この例は、目に見えにくい関係を具体的に示している。
【語彙の視点】今日の焦点語は「個別性」。意味を予想してから、本文中の仕組み・例・限界のどこを説明できるかを考え、語の使える範囲まで確かめる。
ただし、人数を増やしても同じ偏りが続けば解決しない。そのため、対象・抽出方法・回答しなかった人を記録することが必要になる。本文では、結論を「数字の大きさだけでなく数字が集まった過程を読む必要がある」とまとめる。
【7日前の復習】「論述」とも比べてみよう。焦点語と復習語は同じ意味ではない。本文のどの部分にそれぞれを使えるか、使えないかを分けると、語の違いがはっきりする。
この仕組みを調べる班は、まず「標本」「母集団」「代表性」を同じものとして数えないよう、記録欄を分けた。名前が似ていても、測っている対象が違えば数字の意味も変わる。
本文の例は「特定の時間にいる人だけを調べると利用者層が偏る」という一つの場面を示す。班は、この例と異なる結果になりうる条件も探し、例だけで全体を決めないようにした。
確かめるために、対象・抽出方法・回答しなかった人を記録する。結果と一緒に、確認できなかった範囲と判断を保留した点も残した。欠けた情報を、起きなかった事実として扱わないためである。
別の班は「十人を調べればどの選び方でも百人を代表できる」と反論した。そこで両班は、同じ資料のどの部分を根拠にし、どの条件を省いたかを表にした。意見の違いより先に、使った根拠の違いが見えてきた。
さらに、最初の説明が当てはまらない場合を検討すると、「人数を増やしても同じ偏りが続けば解決しない」という限界が残った。この限界は説明をすべて否定するのではなく、結論を適用できる条件を明確にする材料になった。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「個別性」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:一つ一つに固有で他と異なる性質
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「一つ一つに固有で他と異なる性質」と用例「平均値だけでなく、一人一人の経験の個別性にも目を向けた。」。
解き方:「個別性」は、一つ一つに固有で他と異なる性質という意味です。読みは「こべつせい」です。例文:平均値だけでなく、一人一人の経験の個別性にも目を向けた。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
第2段落の『中心となる仕組み』と『たとえば』以降の関係として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:「選び方が全体の特徴をどれだけ含むかが推定へ影響する」を、「特定の時間にいる人だけを調べると利用者層が偏る」という個別の事例で具体化している
本文根拠:第2段落の抽象的説明と具体例。
解き方:一般的な説明を先に置き、その後に同じ関係が見える個別例を置く構造です。
筆者が結論をそのまま全ての場合へ広げてはいけないと考える根拠を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:人数を増やしても同じ偏りが続けば解決しない
本文根拠:第4段落の「人数を増やしても同じ偏りが続けば解決しない」。
解き方:「ただし」に続く「人数を増やしても同じ偏りが続けば解決しない」が、主張の当てはまる範囲を示す留保です。
第1〜4段落で示された題材についての結論として、最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:数字の大きさだけでなく数字が集まった過程を読む必要がある
本文根拠:第4段落の結論と、それを支える仕組み・限界。
解き方:本文は一般的な見方を問い直し、仕組み・例・限界・確認方法を示した後、「数字の大きさだけでなく数字が集まった過程を読む必要がある」とまとめています。
本文の仕組み・条件・確認方法を、300字以内で要約しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:選び方が全体の特徴をどれだけ含むかが推定へ影響する。ただし、人数を増やしても同じ偏りが続けば解決しないため、対象・抽出方法・回答しなかった人を記録することが必要である。
本文根拠:仕組み=選び方が全体の特徴をどれだけ含むかが推定へ影響する、限界=人数を増やしても同じ偏りが続けば解決しない、方法=対象・抽出方法・回答しなかった人を記録する、結論=数字の大きさだけでなく数字が集まった過程を読む必要がある。
解き方:要約では具体例を全て写さず、仕組み、限界、確認方法または結論の関係を残します。短くするために条件を落とすと、筆者の主張より強い断定になるので注意します。
採点観点
- 仕組み「選び方が全体の特徴をどれだけ含むかが推定へ影響する」を自分の言葉で示している
- 限界または条件「人数を増やしても同じ偏りが続けば解決しない」を含む
- 確認方法「対象・抽出方法・回答しなかった人を記録する」を含む
- 仕組み・限界・方法を因果で結んでいる
詩・図書室の午後
詩歌(自由詩・オリジナル)・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
復習語:総合(そうごう)詩・図書室の午後
閉じた本の背表紙は
みんな黙って並んでいる
一冊を開いたとたん
部屋の外へ道が百本のびた
【読み方】全4行を、見えるもの・気持ち・方向が変わる言葉に印をつけながら読む。解釈は、必ず詩の一行を根拠にする。
【ことばの確認】今日の焦点語は「文脈」。意味を予想し、この詩の表現や話者の変化を説明するのに使えるか考える。
【7日前の復習語】「総合」。焦点語と同じ意味だと決めず、詩の中で使える箇所を分ける。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「文脈」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:言葉や出来事の意味を形づくる前後関係
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「言葉や出来事の意味を形づくる前後関係」と用例「発言の文脈を無視して一文だけ抜き出すと、意図を誤る。」。
解き方:「文脈」は、言葉や出来事の意味を形づくる前後関係という意味です。読みは「ぶんみゃく」です。例文:発言の文脈を無視して一文だけ抜き出すと、意図を誤る。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
詩の見方や気持ちが最も大きく転換する一行を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:部屋の外へ道が百本のびた
本文根拠:転換行「部屋の外へ道が百本のびた」。
解き方:「部屋の外へ道が百本のびた」を境に、本を動かない物と見る感覚から読書で世界が広がる驚きへと変わります。接続語、否定、時間の移動も転換の手がかりです。
この詩で「並ぶ背表紙と伸びる道」が果たす働きとして最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:本から伸びる道が、読書で世界が広がることを表す
本文根拠:「並ぶ背表紙と伸びる道」に関わる行と転換行の対応。
解き方:詩では具体物が別の考えを担うことがあります。この詩では、本から伸びる道が、読書で世界が広がることを表すと読めます。
この詩の主題として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:一冊の本が多くの場所や考えへつながること
本文根拠:詩全体の像と、転換前後の関係。
解き方:具体的な像、転換行、読書で世界が広がる驚きという後半の見方をすべて説明できる主題は「一冊の本が多くの場所や考えへつながること」です。
転換する一行を引用し、表現の働きと主題を300字以内で説明しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:「部屋の外へ道が百本のびた」を境に、本を動かない物と見る感覚から読書で世界が広がる驚きへと変わる。本から伸びる道が、読書で世界が広がることを表す。そこから、「一冊の本が多くの場所や考えへつながること」という主題が読み取れる。
本文根拠:転換行=部屋の外へ道が百本のびた、像=並ぶ背表紙と伸びる道、変化=本を動かない物と見る感覚→読書で世界が広がる驚き、主題=一冊の本が多くの場所や考えへつながること。
解き方:引用だけで終えず、その一行を境に何が変わるか、具体的な像がどんな考えを表すか、そこからどの主題が導けるかをつなぎます。
採点観点
- 転換する一行を正確に引用している
- 転換前後の見方または気持ちを示している
- 具体的な像の働きを説明している
- 詩全体の主題へ結びつけている
詩・引き潮
詩歌(自由詩・オリジナル)・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
復習語:概念(がいねん)詩・引き潮
波が砂から遠ざかる
失ったように浜は広い
水の去ったくぼみに
小さな貝の暮らしが現れる
【読み方】全4行を、見えるもの・気持ち・方向が変わる言葉に印をつけながら読む。解釈は、必ず詩の一行を根拠にする。
【ことばの確認】今日の焦点語は「含意」。意味を予想し、この詩の表現や話者の変化を説明するのに使えるか考える。
【7日前の復習語】「概念」。焦点語と同じ意味だと決めず、詩の中で使える箇所を分ける。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「含意」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:表面に明示されず内に含まれている意味
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「表面に明示されず内に含まれている意味」と用例「『今日は静かだね』という台詞には、普段は騒がしいという含意がある。」。
解き方:「含意」は、表面に明示されず内に含まれている意味という意味です。読みは「がんい」です。例文:『今日は静かだね』という台詞には、普段は騒がしいという含意がある。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
詩の見方や気持ちが最も大きく転換する一行を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:小さな貝の暮らしが現れる
本文根拠:転換行「小さな貝の暮らしが現れる」。
解き方:「小さな貝の暮らしが現れる」を境に、波が去ることを喪失と見る気持ちから去った後に現れるものへの発見へと変わります。接続語、否定、時間の移動も転換の手がかりです。
この詩で「引き潮のくぼみ」が果たす働きとして最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:水の引いたくぼみが、失った後に現れる世界を表す
本文根拠:「引き潮のくぼみ」に関わる行と転換行の対応。
解き方:詩では具体物が別の考えを担うことがあります。この詩では、水の引いたくぼみが、失った後に現れる世界を表すと読めます。
この詩の主題として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:何かが退くことで初めて見える世界があること
本文根拠:詩全体の像と、転換前後の関係。
解き方:具体的な像、転換行、去った後に現れるものへの発見という後半の見方をすべて説明できる主題は「何かが退くことで初めて見える世界があること」です。
転換する一行を引用し、表現の働きと主題を300字以内で説明しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:「小さな貝の暮らしが現れる」を境に、波が去ることを喪失と見る気持ちから去った後に現れるものへの発見へと変わる。水の引いたくぼみが、失った後に現れる世界を表す。そこから、「何かが退くことで初めて見える世界があること」という主題が読み取れる。
本文根拠:転換行=小さな貝の暮らしが現れる、像=引き潮のくぼみ、変化=波が去ることを喪失と見る気持ち→去った後に現れるものへの発見、主題=何かが退くことで初めて見える世界があること。
解き方:引用だけで終えず、その一行を境に何が変わるか、具体的な像がどんな考えを表すか、そこからどの主題が導けるかをつなぎます。
採点観点
- 転換する一行を正確に引用している
- 転換前後の見方または気持ちを示している
- 具体的な像の働きを説明している
- 詩全体の主題へ結びつけている
詩・通知を切る
詩歌(自由詩・オリジナル)・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
復習語:規範(きはん)詩・通知を切る
画面の隅で光が呼ぶ
今すぐでなくてもよい声まで
一度すべてを暗くすると
自分の問いだけが机に残った
【読み方】全4行を、見えるもの・気持ち・方向が変わる言葉に印をつけながら読む。解釈は、必ず詩の一行を根拠にする。
【ことばの確認】今日の焦点語は「逆説」。意味を予想し、この詩の表現や話者の変化を説明するのに使えるか考える。
【7日前の復習語】「規範」。焦点語と同じ意味だと決めず、詩の中で使える箇所を分ける。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「逆説」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:一見矛盾する形で真理を示す表現や考え
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「一見矛盾する形で真理を示す表現や考え」と用例「遠回りしたからこそ近道を知った、という逆説が作品の核にある。」。
解き方:「逆説」は、一見矛盾する形で真理を示す表現や考えという意味です。読みは「ぎゃくせつ」です。例文:遠回りしたからこそ近道を知った、という逆説が作品の核にある。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
詩の見方や気持ちが最も大きく転換する一行を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:自分の問いだけが机に残った
本文根拠:転換行「自分の問いだけが机に残った」。
解き方:「自分の問いだけが机に残った」を境に、外から届く声に追われる状態から自分の問いへ集中する静けさへと変わります。接続語、否定、時間の移動も転換の手がかりです。
この詩で「暗くした画面と机」が果たす働きとして最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:暗い画面と机が、外の声から自分の問いへ戻る静けさを表す
本文根拠:「暗くした画面と机」に関わる行と転換行の対応。
解き方:詩では具体物が別の考えを担うことがあります。この詩では、暗い画面と机が、外の声から自分の問いへ戻る静けさを表すと読めます。
この詩の主題として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:情報から距離を置くことで自分の課題を選び直せること
本文根拠:詩全体の像と、転換前後の関係。
解き方:具体的な像、転換行、自分の問いへ集中する静けさという後半の見方をすべて説明できる主題は「情報から距離を置くことで自分の課題を選び直せること」です。
転換する一行を引用し、表現の働きと主題を300字以内で説明しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:「自分の問いだけが机に残った」を境に、外から届く声に追われる状態から自分の問いへ集中する静けさへと変わる。暗い画面と机が、外の声から自分の問いへ戻る静けさを表す。そこから、「情報から距離を置くことで自分の課題を選び直せること」という主題が読み取れる。
本文根拠:転換行=自分の問いだけが机に残った、像=暗くした画面と机、変化=外から届く声に追われる状態→自分の問いへ集中する静けさ、主題=情報から距離を置くことで自分の課題を選び直せること。
解き方:引用だけで終えず、その一行を境に何が変わるか、具体的な像がどんな考えを表すか、そこからどの主題が導けるかをつなぎます。
採点観点
- 転換する一行を正確に引用している
- 転換前後の見方または気持ちを示している
- 具体的な像の働きを説明している
- 詩全体の主題へ結びつけている
詩・二つの影
詩歌(自由詩・オリジナル)・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
復習語:価値観(かちかん)詩・二つの影
速い人の影が先へ伸びる
遅い人の影は短く揺れる
歩幅を同じにしたのではない
合図のたび二つの影が並んだ
【読み方】全4行を、見えるもの・気持ち・方向が変わる言葉に印をつけながら読む。解釈は、必ず詩の一行を根拠にする。
【ことばの確認】今日の焦点語は「両義性」。意味を予想し、この詩の表現や話者の変化を説明するのに使えるか考える。
【7日前の復習語】「価値観」。焦点語と同じ意味だと決めず、詩の中で使える箇所を分ける。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「両義性」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:一つのものが二つの意味や価値を持つこと
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「一つのものが二つの意味や価値を持つこと」と用例「雨は登場人物を隔てる一方で再会へ導き、両義性を帯びている。」。
解き方:「両義性」は、一つのものが二つの意味や価値を持つことという意味です。読みは「りょうぎせい」です。例文:雨は登場人物を隔てる一方で再会へ導き、両義性を帯びている。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
詩の見方や気持ちが最も大きく転換する一行を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:歩幅を同じにしたのではない
本文根拠:転換行「歩幅を同じにしたのではない」。
解き方:「歩幅を同じにしたのではない」を境に、同じ速さにそろえるという考えから互いに予測できる関係への理解へと変わります。接続語、否定、時間の移動も転換の手がかりです。
この詩で「並んで伸びる二つの影」が果たす働きとして最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:並ぶ二つの影が、違いを残したまま合図を合わせる関係を表す
本文根拠:「並んで伸びる二つの影」に関わる行と転換行の対応。
解き方:詩では具体物が別の考えを担うことがあります。この詩では、並ぶ二つの影が、違いを残したまま合図を合わせる関係を表すと読めます。
この詩の主題として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:違いを消さずに合図を合わせることが協力になること
本文根拠:詩全体の像と、転換前後の関係。
解き方:具体的な像、転換行、互いに予測できる関係への理解という後半の見方をすべて説明できる主題は「違いを消さずに合図を合わせることが協力になること」です。
転換する一行を引用し、表現の働きと主題を300字以内で説明しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:「歩幅を同じにしたのではない」を境に、同じ速さにそろえるという考えから互いに予測できる関係への理解へと変わる。並ぶ二つの影が、違いを残したまま合図を合わせる関係を表す。そこから、「違いを消さずに合図を合わせることが協力になること」という主題が読み取れる。
本文根拠:転換行=歩幅を同じにしたのではない、像=並んで伸びる二つの影、変化=同じ速さにそろえるという考え→互いに予測できる関係への理解、主題=違いを消さずに合図を合わせることが協力になること。
解き方:引用だけで終えず、その一行を境に何が変わるか、具体的な像がどんな考えを表すか、そこからどの主題が導けるかをつなぎます。
採点観点
- 転換する一行を正確に引用している
- 転換前後の見方または気持ちを示している
- 具体的な像の働きを説明している
- 詩全体の主題へ結びつけている
ALL DRILLS小3〜高3・全30セットから選ぶ
まいこくは1学年につき「基礎・標準・発展」の3段階、各100問で構成されています。学年どおりに進める必要はありません。読み取りで手が止まるなら1学年下の標準へ、設問が軽く感じるなら同学年の発展へ、と横にも縦にも移動できます。
中学3年生・標準の進め方
100問はどのように進めますか?
1日5問を一つのまとまりとして、先に自分の根拠を決めてから答え合わせをします。正答だけでなく、本文根拠・解き方・誤答のずれまで確認してください。
次の段階へ進む目安は何ですか?
正解数だけで判断せず、選んだ根拠を本文から説明でき、記述問題を採点観点に沿って一度書き直せるようになったら次へ進みます。
難しい場合はどう戻ればよいですか?
同じ日の解説を読み直し、焦点語と本文根拠を一つずつ確認します。それでも難しい場合は、同学年の基礎100問へ戻り、本文の直接根拠を説明できるか確認してください。
高校入試の読解へどうつながりますか?
正答だけで終えず、本文根拠と誤答のずれを説明します。中3では詩歌・古典・作文も含め、高校入試国語の基礎へ接続します。
EDITORIAL & INSTRUCTORS
専門講師・教材協力者による制作
「まいこく」は、藤原進之介が率いる数強塾グループの国語部門「国強塾」が制作・運営するオリジナル学習コンテンツです。本文・設問・選択肢・解答・解説を独自に制作し、出典のない転載問題は掲載していません。
- 制作責任・教材設計・レビュー
- 藤原進之介(数強塾グループ代表)
- 「毎日の国語」設問設計
- 菊池秀策(国語・小論文)
- 現代文・古文教材設計協力
- 山下翔平(スタディサプリ中学講座・国語担当実績/外部協力)
- 古文・漢文専任
- 朝倉吏
- 国語・小論文講師
- 藤本康太
山下翔平先生は教材・指導に関する外部協力者であり、現在の数強塾講師一覧上の在籍講師ではありません。役割を混同せず表記しています。
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