- 結論が成り立つ範囲を定める要素
- 共通する性質をまとめて捉えた考え
- 一つ一つに固有で他と異なる性質
- 誤りだと確かめる条件を示せる性質
毎日の国語・藤原式ドリル国語
中3 基礎
100問
第1問〜第100問。本文に書かれた手がかりを正確に拾うための20日分です。1日1本文・5問で、語彙から記述まで同じ手順を反復します。
中学3年生の到達目標
高校入試型の複合読解、詩歌・古典・資料・作文を時間内に処理する
高校入試で必要な本文根拠、選択肢比較、記述の採点要素を統合します。
100 QUESTIONS MAP
中学3年生・基礎100問の見取り図
第1日〜第20日・第1問〜第100問を、1日5問で進めます。語彙、文構造、本文根拠、関係・推論、要約・表現を同じ題材でつなぎます。
- 到達目標
- 高校入試型の複合読解、詩歌・古典・資料・作文を時間内に処理する
- この段階のねらい
- 基本語彙と直接根拠を確かめる力
- よくあるつまずき
- 印象だけで選ばず、語の意味・指示語・出来事の順序を本文の言葉で確かめます。

20日分の焦点語を見る
概念、規範、価値観、相対化、普遍性、個別性、文脈、含意、逆説、両義性、論証、反証可能性、実証、推論、類推、一般化、例外、条件、主体、客体
ジャンル名を選ぶと、そのジャンルが最初に現れる学習日へ移動します。問題数・ジャンル数・焦点語は公開中の教材カタログから表示しています。
遅れて届いた参加申込書
物語・随筆・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
遅れて届いた参加申込書
美月は児童館で、交流会の参加人数をまとめることになった。ところが、締切後に一枚の参加申込書が届いた。美月の胸には迷いが広がった。
一度は数が変わるから受け付けないことも考えた。しかし、蓮と短く相談し、会場の席と食事の数を担当者へ確認した。すぐに答えを決めるのではなく、確かめられる材料を一つずつ増やした。
その途中で、決まりの目的は準備を安全にすることだと分かった。やがて、調整できる範囲で参加を受け付け、次回は余裕ある締切を設けた。美月の気持ちは納得へ変わった。
【語彙の視点】今日の焦点語は「概念」。意味を予想してから、本文のどの場面に使えるか、また使いにくい場面はどこかを、行動を根拠に考える。
「どうして、その方法でよいと思ったの」と蓮が尋ねた。美月はすぐには答えられず、初めの考えが確かな材料より迷いに引かれていたことに気づいた。
その確認で最初の手がかりは得られた。ただ一つだけでは決めず、種類の違う手がかりとも合わせたところ、同じ方向を示す材料と、そうでない材料が分かれた。
蓮は結論を言わず、『反対の結果になりそうな手がかりはないかな』とだけ聞いた。美月は、自分の案を支える材料だけを集めていなかったか、もう一度順に見直した。
作業を終えた後、美月は「封筒に残った締切当日の消印」の場面を思い返した。初めに急いでいたときとは、同じ場面の受け止め方が変わっていた。
翌日、別の人から『時間がなかったら同じ確かめ方はできるの』と問われた。美月は、判断を誤ったときの影響の大きさや、使える資料の数によって、確認の順を変える必要もあると答えた。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「概念」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:共通する性質をまとめて捉えた考え
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「共通する性質をまとめて捉えた考え」と用例「『豊かさ』という概念を、収入だけでなく時間や人間関係からも考えた。」。
解き方:「概念」は、共通する性質をまとめて捉えた考えという意味です。読みは「がいねん」です。例文:『豊かさ』という概念を、収入だけでなく時間や人間関係からも考えた。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
第1〜3段落の出来事を四つの段階に分けたものとして、最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:問題が起きる→「数が変わるから受け付けない」と迷う→手がかりを確かめる→「納得」へ変わる
本文根拠:第1段落から第3段落までの順序。
解き方:冒頭の問題、迷った「数が変わるから受け付けない」、実際の確認、最後の「納得」を順に追います。
美月が最初の考えを変えたことが分かる行動を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:実際に「会場の席と食事の数を担当者へ確認した」こと
本文根拠:第2段落の「会場の席と食事の数を担当者へ確認した」。
解き方:最初は「数が変わるから受け付けない」ことを考えましたが、実際には「会場の席と食事の数を担当者へ確認した」。考えの変化は、心情語だけでなく行動の違いから確かめられます。
この物語から読み取れる中心的な考えとして最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:決まりを守る理由まで考えると柔軟な判断ができること
本文根拠:主人公の確認行動・発見・結果の三点。
解き方:「決まりの目的は準備を安全にすることだと分かった」という発見と「調整できる範囲で参加を受け付け、次回は余裕ある締切を設けた」という結果の両方を説明できるのは、「決まりを守る理由まで考えると柔軟な判断ができること」という考えです。
美月の気持ちと判断がどう変わったか、きっかけを含めて300字以内で説明しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:美月は「数が変わるから受け付けない」と考えたが、会場の席と食事の数を担当者へ確認した。決まりの目的は準備を安全にすることだと分かったため、気持ちは迷いから納得へ変わった。
本文根拠:変化前=迷い、行動=会場の席と食事の数を担当者へ確認した、発見=決まりの目的は準備を安全にすることだと分かった、変化後=納得。
解き方:変化前・きっかけとなる行動・分かったこと・変化後を一つの因果関係にします。模範解答と語句が同じでなくても、四つの要素が本文に即していればよい答案です。
採点観点
- 変化前の気持ちが本文に沿っている
- 相談・確認が変化のきっかけとして書かれている
- 新しい事実への気づき、または思い込みの修正が書かれている
- 変化後の気持ちが本文に沿っている
発酵の時間
説明文・評論・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
発酵の時間
微生物の働きが食べ物の味や保存性を変える仕組みについて考えてみよう。よくある見方は、「長く置くほど必ずおいしく安全になる」というものだ。しかし、実際の仕組みはそれほど単純ではない。
中心となる仕組みは、種類・温度・塩分などの条件で微生物の働きが変わる。たとえば、同じ材料でも温度管理によって香りや酸味が異なる。この例は、目に見えにくい関係を具体的に示している。
【語彙の視点】今日の焦点語は「規範」。意味を予想してから、本文中の仕組み・例・限界のどこを説明できるかを考え、語の使える範囲まで確かめる。
ただし、望ましくない微生物が増える場合もあり衛生管理が欠かせない。そのため、時間だけでなく温度と状態を記録することが必要になる。本文では、結論を「伝統的な方法も経験と条件管理の積み重ねで成り立っている」とまとめる。
この仕組みを調べる班は、まず「発酵」「微生物」「条件」を同じものとして数えないよう、記録欄を分けた。名前が似ていても、測っている対象が違えば数字の意味も変わる。
本文の例は「同じ材料でも温度管理によって香りや酸味が異なる」という一つの場面を示す。班は、この例と異なる結果になりうる条件も探し、例だけで全体を決めないようにした。
確かめるために、時間だけでなく温度と状態を記録する。結果と一緒に、確認できなかった範囲と判断を保留した点も残した。欠けた情報を、起きなかった事実として扱わないためである。
別の班は「長く置くほど必ずおいしく安全になる」と反論した。そこで両班は、同じ資料のどの部分を根拠にし、どの条件を省いたかを表にした。意見の違いより先に、使った根拠の違いが見えてきた。
さらに、最初の説明が当てはまらない場合を検討すると、「望ましくない微生物が増える場合もあり衛生管理が欠かせない」という限界が残った。この限界は説明をすべて否定するのではなく、結論を適用できる条件を明確にする材料になった。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「規範」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:行動や判断のよりどころとなる基準
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「行動や判断のよりどころとなる基準」と用例「廊下では走らないという規範は、互いの安全を支えている。」。
解き方:「規範」は、行動や判断のよりどころとなる基準という意味です。読みは「きはん」です。例文:廊下では走らないという規範は、互いの安全を支えている。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
「同じ材料でも温度管理によって香りや酸味が異なる」という例が置かれた役割を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:「種類・温度・塩分などの条件で微生物の働きが変わる」という仕組みを、具体的な場面で示すため
本文根拠:第2段落の仕組みと具体例の対応。
解き方:例の直前にある一般的な仕組みと、例の中の出来事を対応させます。
筆者が結論をそのまま全ての場合へ広げてはいけないと考える根拠を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:望ましくない微生物が増える場合もあり衛生管理が欠かせない
本文根拠:第4段落の「望ましくない微生物が増える場合もあり衛生管理が欠かせない」。
解き方:「ただし」に続く「望ましくない微生物が増える場合もあり衛生管理が欠かせない」が、主張の当てはまる範囲を示す留保です。
第1〜4段落で示された題材についての結論として、最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:伝統的な方法も経験と条件管理の積み重ねで成り立っている
本文根拠:第4段落の結論と、それを支える仕組み・限界。
解き方:本文は一般的な見方を問い直し、仕組み・例・限界・確認方法を示した後、「伝統的な方法も経験と条件管理の積み重ねで成り立っている」とまとめています。
本文の仕組み・条件・確認方法を、300字以内で要約しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:種類・温度・塩分などの条件で微生物の働きが変わる。ただし、望ましくない微生物が増える場合もあり衛生管理が欠かせないため、時間だけでなく温度と状態を記録することが必要である。
本文根拠:仕組み=種類・温度・塩分などの条件で微生物の働きが変わる、限界=望ましくない微生物が増える場合もあり衛生管理が欠かせない、方法=時間だけでなく温度と状態を記録する、結論=伝統的な方法も経験と条件管理の積み重ねで成り立っている。
解き方:要約では具体例を全て写さず、仕組み、限界、確認方法または結論の関係を残します。短くするために条件を落とすと、筆者の主張より強い断定になるので注意します。
採点観点
- 仕組み「種類・温度・塩分などの条件で微生物の働きが変わる」を自分の言葉で示している
- 限界または条件「望ましくない微生物が増える場合もあり衛生管理が欠かせない」を含む
- 確認方法「時間だけでなく温度と状態を記録する」を含む
- 仕組み・限界・方法を因果で結んでいる
声のない提案
物語・随筆・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
声のない提案
杏は学級会で、遠足の行き先を話し合うことになった。ところが、発言の少ない人の案が記録に残っていなかった。杏の胸には気まずさが広がった。
一度は多数の声だけで決めることも考えた。しかし、春樹と短く相談し、付せんで全員の希望と理由を集めた。すぐに答えを決めるのではなく、確かめられる材料を一つずつ増やした。
その途中で、声の大きさと考えの価値は同じではないと分かった。やがて、案を比較して全員が納得できる行程を選んだ。杏の気持ちは信頼へ変わった。
【語彙の視点】今日の焦点語は「価値観」。意味を予想してから、本文のどの場面に使えるか、また使いにくい場面はどこかを、行動を根拠に考える。
「どうして、その方法でよいと思ったの」と春樹が尋ねた。杏はすぐには答えられず、初めの考えが確かな材料より気まずさに引かれていたことに気づいた。
その確認で最初の手がかりは得られた。ただ一つだけでは決めず、種類の違う手がかりとも合わせたところ、同じ方向を示す材料と、そうでない材料が分かれた。
春樹は結論を言わず、『反対の結果になりそうな手がかりはないかな』とだけ聞いた。杏は、自分の案を支える材料だけを集めていなかったか、もう一度順に見直した。
作業を終えた後、杏は「机の中央に集まった付せん」の場面を思い返した。初めに急いでいたときとは、同じ場面の受け止め方が変わっていた。
翌日、別の人から『時間がなかったら同じ確かめ方はできるの』と問われた。杏は、判断を誤ったときの影響の大きさや、使える資料の数によって、確認の順を変える必要もあると答えた。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「価値観」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:何を大切だと考えるかという見方
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「何を大切だと考えるかという見方」と用例「古い物を直して使う祖母の行動に、物を大事にする価値観が表れる。」。
解き方:「価値観」は、何を大切だと考えるかという見方という意味です。読みは「かちかん」です。例文:古い物を直して使う祖母の行動に、物を大事にする価値観が表れる。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
第1〜3段落の出来事を四つの段階に分けたものとして、最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:問題が起きる→「多数の声だけで決める」と迷う→手がかりを確かめる→「信頼」へ変わる
本文根拠:第1段落から第3段落までの順序。
解き方:冒頭の問題、迷った「多数の声だけで決める」、実際の確認、最後の「信頼」を順に追います。
杏が最初の考えを変えたことが分かる行動を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:実際に「付せんで全員の希望と理由を集めた」こと
本文根拠:第2段落の「付せんで全員の希望と理由を集めた」。
解き方:最初は「多数の声だけで決める」ことを考えましたが、実際には「付せんで全員の希望と理由を集めた」。考えの変化は、心情語だけでなく行動の違いから確かめられます。
この物語から読み取れる中心的な考えとして最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:参加の方法を増やすと話し合いが公平になること
本文根拠:主人公の確認行動・発見・結果の三点。
解き方:「声の大きさと考えの価値は同じではないと分かった」という発見と「案を比較して全員が納得できる行程を選んだ」という結果の両方を説明できるのは、「参加の方法を増やすと話し合いが公平になること」という考えです。
杏の気持ちと判断がどう変わったか、きっかけを含めて300字以内で説明しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:杏は「多数の声だけで決める」と考えたが、付せんで全員の希望と理由を集めた。声の大きさと考えの価値は同じではないと分かったため、気持ちは気まずさから信頼へ変わった。
本文根拠:変化前=気まずさ、行動=付せんで全員の希望と理由を集めた、発見=声の大きさと考えの価値は同じではないと分かった、変化後=信頼。
解き方:変化前・きっかけとなる行動・分かったこと・変化後を一つの因果関係にします。模範解答と語句が同じでなくても、四つの要素が本文に即していればよい答案です。
採点観点
- 変化前の気持ちが本文に沿っている
- 相談・確認が変化のきっかけとして書かれている
- 新しい事実への気づき、または思い込みの修正が書かれている
- 変化後の気持ちが本文に沿っている
地図の縮尺
説明文・評論・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
地図の縮尺
地図が現実を小さく表すときに情報を選ぶ理由について考えてみよう。よくある見方は、「細かく描くほどどんな目的にもよい地図になる」というものだ。しかし、実際の仕組みはそれほど単純ではない。
中心となる仕組みは、縮尺と目的に応じて道路・建物・地形の示し方を変える。たとえば、避難地図では店名より高低差や避難路が重要になる。この例は、目に見えにくい関係を具体的に示している。
【語彙の視点】今日の焦点語は「相対化」。意味を予想してから、本文中の仕組み・例・限界のどこを説明できるかを考え、語の使える範囲まで確かめる。
ただし、省かれた情報が存在しないという意味ではない。そのため、地図の目的と作成時期を先に確かめることが必要になる。本文では、結論を「地図は現実の写しではなく目的に合わせた情報のモデルである」とまとめる。
この仕組みを調べる班は、まず「縮尺」「凡例」「モデル」を同じものとして数えないよう、記録欄を分けた。名前が似ていても、測っている対象が違えば数字の意味も変わる。
本文の例は「避難地図では店名より高低差や避難路が重要になる」という一つの場面を示す。班は、この例と異なる結果になりうる条件も探し、例だけで全体を決めないようにした。
確かめるために、地図の目的と作成時期を先に確かめる。結果と一緒に、確認できなかった範囲と判断を保留した点も残した。欠けた情報を、起きなかった事実として扱わないためである。
別の班は「細かく描くほどどんな目的にもよい地図になる」と反論した。そこで両班は、同じ資料のどの部分を根拠にし、どの条件を省いたかを表にした。意見の違いより先に、使った根拠の違いが見えてきた。
さらに、最初の説明が当てはまらない場合を検討すると、「省かれた情報が存在しないという意味ではない」という限界が残った。この限界は説明をすべて否定するのではなく、結論を適用できる条件を明確にする材料になった。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「相対化」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:一つの見方を他の見方と並べて捉え直すこと
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「一つの見方を他の見方と並べて捉え直すこと」と用例「自分の常識を他地域の習慣と比べて相対化した。」。
解き方:「相対化」は、一つの見方を他の見方と並べて捉え直すことという意味です。読みは「そうたいか」です。例文:自分の常識を他地域の習慣と比べて相対化した。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
「避難地図では店名より高低差や避難路が重要になる」という例が置かれた役割を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:「縮尺と目的に応じて道路・建物・地形の示し方を変える」という仕組みを、具体的な場面で示すため
本文根拠:第2段落の仕組みと具体例の対応。
解き方:例の直前にある一般的な仕組みと、例の中の出来事を対応させます。
筆者が結論をそのまま全ての場合へ広げてはいけないと考える根拠を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:省かれた情報が存在しないという意味ではない
本文根拠:第4段落の「省かれた情報が存在しないという意味ではない」。
解き方:「ただし」に続く「省かれた情報が存在しないという意味ではない」が、主張の当てはまる範囲を示す留保です。
第1〜4段落で示された題材についての結論として、最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:地図は現実の写しではなく目的に合わせた情報のモデルである
本文根拠:第4段落の結論と、それを支える仕組み・限界。
解き方:本文は一般的な見方を問い直し、仕組み・例・限界・確認方法を示した後、「地図は現実の写しではなく目的に合わせた情報のモデルである」とまとめています。
本文の仕組み・条件・確認方法を、300字以内で要約しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:縮尺と目的に応じて道路・建物・地形の示し方を変える。ただし、省かれた情報が存在しないという意味ではないため、地図の目的と作成時期を先に確かめることが必要である。
本文根拠:仕組み=縮尺と目的に応じて道路・建物・地形の示し方を変える、限界=省かれた情報が存在しないという意味ではない、方法=地図の目的と作成時期を先に確かめる、結論=地図は現実の写しではなく目的に合わせた情報のモデルである。
解き方:要約では具体例を全て写さず、仕組み、限界、確認方法または結論の関係を残します。短くするために条件を落とすと、筆者の主張より強い断定になるので注意します。
採点観点
- 仕組み「縮尺と目的に応じて道路・建物・地形の示し方を変える」を自分の言葉で示している
- 限界または条件「省かれた情報が存在しないという意味ではない」を含む
- 確認方法「地図の目的と作成時期を先に確かめる」を含む
- 仕組み・限界・方法を因果で結んでいる
霧の中の道標
物語・随筆・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
霧の中の道標
湊は林間学校の山道で、班を安全に宿舎へ戻すことになった。ところが、霧で遠くの道標が見えなくなった。湊の胸には恐れが広がった。
一度は前の班を急いで追いかけることも考えた。しかし、香澄と短く相談し、現在地を地図と方位磁針で確かめ、全員で待機した。すぐに答えを決めるのではなく、確かめられる材料を一つずつ増やした。
その途中で、動き続けるより位置を確定する方が安全な場合があると分かった。やがて、先生と連絡がつき正しい道へ戻れた。湊の気持ちは落ち着きへ変わった。
【語彙の視点】今日の焦点語は「普遍性」。意味を予想してから、本文のどの場面に使えるか、また使いにくい場面はどこかを、行動を根拠に考える。
「どうして、その方法でよいと思ったの」と香澄が尋ねた。湊はすぐには答えられず、初めの考えが確かな材料より恐れに引かれていたことに気づいた。
その確認で最初の手がかりは得られた。ただ一つだけでは決めず、種類の違う手がかりとも合わせたところ、同じ方向を示す材料と、そうでない材料が分かれた。
香澄は結論を言わず、『反対の結果になりそうな手がかりはないかな』とだけ聞いた。湊は、自分の案を支える材料だけを集めていなかったか、もう一度順に見直した。
作業を終えた後、湊は「霧から現れた一本の道標」の場面を思い返した。初めに急いでいたときとは、同じ場面の受け止め方が変わっていた。
翌日、別の人から『時間がなかったら同じ確かめ方はできるの』と問われた。湊は、判断を誤ったときの影響の大きさや、使える資料の数によって、確認の順を変える必要もあると答えた。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「普遍性」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:広い時代や場所に共通して成り立つ性質
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「広い時代や場所に共通して成り立つ性質」と用例「この物語の友情という主題に、時代を越える普遍性があるか論じた。」。
解き方:「普遍性」は、広い時代や場所に共通して成り立つ性質という意味です。読みは「ふへんせい」です。例文:この物語の友情という主題に、時代を越える普遍性があるか論じた。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
第1〜3段落の出来事を四つの段階に分けたものとして、最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:問題が起きる→「前の班を急いで追いかける」と迷う→手がかりを確かめる→「落ち着き」へ変わる
本文根拠:第1段落から第3段落までの順序。
解き方:冒頭の問題、迷った「前の班を急いで追いかける」、実際の確認、最後の「落ち着き」を順に追います。
湊が最初の考えを変えたことが分かる行動を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:実際に「現在地を地図と方位磁針で確かめ、全員で待機した」こと
本文根拠:第2段落の「現在地を地図と方位磁針で確かめ、全員で待機した」。
解き方:最初は「前の班を急いで追いかける」ことを考えましたが、実際には「現在地を地図と方位磁針で確かめ、全員で待機した」。考えの変化は、心情語だけでなく行動の違いから確かめられます。
この物語から読み取れる中心的な考えとして最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:不確かなときは速さより確認を優先すること
本文根拠:主人公の確認行動・発見・結果の三点。
解き方:「動き続けるより位置を確定する方が安全な場合があると分かった」という発見と「先生と連絡がつき正しい道へ戻れた」という結果の両方を説明できるのは、「不確かなときは速さより確認を優先すること」という考えです。
湊の気持ちと判断がどう変わったか、きっかけを含めて300字以内で説明しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:湊は「前の班を急いで追いかける」と考えたが、現在地を地図と方位磁針で確かめ、全員で待機した。動き続けるより位置を確定する方が安全な場合があると分かったため、気持ちは恐れから落ち着きへ変わった。
本文根拠:変化前=恐れ、行動=現在地を地図と方位磁針で確かめ、全員で待機した、発見=動き続けるより位置を確定する方が安全な場合があると分かった、変化後=落ち着き。
解き方:変化前・きっかけとなる行動・分かったこと・変化後を一つの因果関係にします。模範解答と語句が同じでなくても、四つの要素が本文に即していればよい答案です。
採点観点
- 変化前の気持ちが本文に沿っている
- 相談・確認が変化のきっかけとして書かれている
- 新しい事実への気づき、または思い込みの修正が書かれている
- 変化後の気持ちが本文に沿っている
眠りと記憶
説明文・評論・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
眠りと記憶
睡眠が学習した内容の整理に関わる仕組みについて考えてみよう。よくある見方は、「長く勉強すれば睡眠を削っても覚えられる」というものだ。しかし、実際の仕組みはそれほど単純ではない。
中心となる仕組みは、学習後の睡眠中に情報の結びつきが整理されると考えられている。たとえば、同じ時間学んでも休息を取った群の方が翌日の再現が安定する場合がある。この例は、目に見えにくい関係を具体的に示している。
【語彙の視点】今日の焦点語は「個別性」。意味を予想してから、本文中の仕組み・例・限界のどこを説明できるかを考え、語の使える範囲まで確かめる。
ただし、個人差があり一つの実験だけで最適時間は決められない。そのため、学習量・睡眠・翌日の成績を継続して記録することが必要になる。本文では、結論を「勉強時間だけを増やすのでなく思い出せる状態を作ることが重要である」とまとめる。
この仕組みを調べる班は、まず「睡眠」「記憶」「再現」を同じものとして数えないよう、記録欄を分けた。名前が似ていても、測っている対象が違えば数字の意味も変わる。
本文の例は「同じ時間学んでも休息を取った群の方が翌日の再現が安定する場合がある」という一つの場面を示す。班は、この例と異なる結果になりうる条件も探し、例だけで全体を決めないようにした。
確かめるために、学習量・睡眠・翌日の成績を継続して記録する。結果と一緒に、確認できなかった範囲と判断を保留した点も残した。欠けた情報を、起きなかった事実として扱わないためである。
別の班は「長く勉強すれば睡眠を削っても覚えられる」と反論した。そこで両班は、同じ資料のどの部分を根拠にし、どの条件を省いたかを表にした。意見の違いより先に、使った根拠の違いが見えてきた。
さらに、最初の説明が当てはまらない場合を検討すると、「個人差があり一つの実験だけで最適時間は決められない」という限界が残った。この限界は説明をすべて否定するのではなく、結論を適用できる条件を明確にする材料になった。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「個別性」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:一つ一つに固有で他と異なる性質
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「一つ一つに固有で他と異なる性質」と用例「平均値だけでなく、一人一人の経験の個別性にも目を向けた。」。
解き方:「個別性」は、一つ一つに固有で他と異なる性質という意味です。読みは「こべつせい」です。例文:平均値だけでなく、一人一人の経験の個別性にも目を向けた。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
「同じ時間学んでも休息を取った群の方が翌日の再現が安定する場合がある」という例が置かれた役割を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:「学習後の睡眠中に情報の結びつきが整理されると考えられている」という仕組みを、具体的な場面で示すため
本文根拠:第2段落の仕組みと具体例の対応。
解き方:例の直前にある一般的な仕組みと、例の中の出来事を対応させます。
筆者が結論をそのまま全ての場合へ広げてはいけないと考える根拠を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:個人差があり一つの実験だけで最適時間は決められない
本文根拠:第4段落の「個人差があり一つの実験だけで最適時間は決められない」。
解き方:「ただし」に続く「個人差があり一つの実験だけで最適時間は決められない」が、主張の当てはまる範囲を示す留保です。
第1〜4段落で示された題材についての結論として、最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:勉強時間だけを増やすのでなく思い出せる状態を作ることが重要である
本文根拠:第4段落の結論と、それを支える仕組み・限界。
解き方:本文は一般的な見方を問い直し、仕組み・例・限界・確認方法を示した後、「勉強時間だけを増やすのでなく思い出せる状態を作ることが重要である」とまとめています。
本文の仕組み・条件・確認方法を、300字以内で要約しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:学習後の睡眠中に情報の結びつきが整理されると考えられている。ただし、個人差があり一つの実験だけで最適時間は決められないため、学習量・睡眠・翌日の成績を継続して記録することが必要である。
本文根拠:仕組み=学習後の睡眠中に情報の結びつきが整理されると考えられている、限界=個人差があり一つの実験だけで最適時間は決められない、方法=学習量・睡眠・翌日の成績を継続して記録する、結論=勉強時間だけを増やすのでなく思い出せる状態を作ることが重要である。
解き方:要約では具体例を全て写さず、仕組み、限界、確認方法または結論の関係を残します。短くするために条件を落とすと、筆者の主張より強い断定になるので注意します。
採点観点
- 仕組み「学習後の睡眠中に情報の結びつきが整理されると考えられている」を自分の言葉で示している
- 限界または条件「個人差があり一つの実験だけで最適時間は決められない」を含む
- 確認方法「学習量・睡眠・翌日の成績を継続して記録する」を含む
- 仕組み・限界・方法を因果で結んでいる
閉じたままの箱
物語・随筆・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
閉じたままの箱
紬は美術準備室で、作品展の道具を種類別にそろえることになった。ところが、中身不明の箱に古い注意書きが貼られていた。紬の胸には好奇心が広がった。
一度はラベルだけ見て処分することも考えた。しかし、蒼と短く相談し、担当教員の記録を探し、二人で安全に箱を開けた。すぐに答えを決めるのではなく、確かめられる材料を一つずつ増やした。
その途中で、現在は使わないが地域から借りた大切な道具だと分かった。やがて、返却先を確認し、箱の情報も新しく書き直した。紬の気持ちは慎重な満足へ変わった。
【語彙の視点】今日の焦点語は「文脈」。意味を予想してから、本文のどの場面に使えるか、また使いにくい場面はどこかを、行動を根拠に考える。
「どうして、その方法でよいと思ったの」と蒼が尋ねた。紬はすぐには答えられず、初めの考えが確かな材料より好奇心に引かれていたことに気づいた。
その確認で最初の手がかりは得られた。ただ一つだけでは決めず、種類の違う手がかりとも合わせたところ、同じ方向を示す材料と、そうでない材料が分かれた。
蒼は結論を言わず、『反対の結果になりそうな手がかりはないかな』とだけ聞いた。紬は、自分の案を支える材料だけを集めていなかったか、もう一度順に見直した。
作業を終えた後、紬は「新旧二枚のラベル」の場面を思い返した。初めに急いでいたときとは、同じ場面の受け止め方が変わっていた。
翌日、別の人から『時間がなかったら同じ確かめ方はできるの』と問われた。紬は、判断を誤ったときの影響の大きさや、使える資料の数によって、確認の順を変える必要もあると答えた。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「文脈」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:言葉や出来事の意味を形づくる前後関係
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「言葉や出来事の意味を形づくる前後関係」と用例「発言の文脈を無視して一文だけ抜き出すと、意図を誤る。」。
解き方:「文脈」は、言葉や出来事の意味を形づくる前後関係という意味です。読みは「ぶんみゃく」です。例文:発言の文脈を無視して一文だけ抜き出すと、意図を誤る。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
第1〜3段落の出来事を四つの段階に分けたものとして、最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:問題が起きる→「ラベルだけ見て処分する」と迷う→手がかりを確かめる→「慎重な満足」へ変わる
本文根拠:第1段落から第3段落までの順序。
解き方:冒頭の問題、迷った「ラベルだけ見て処分する」、実際の確認、最後の「慎重な満足」を順に追います。
紬が最初の考えを変えたことが分かる行動を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:実際に「担当教員の記録を探し、二人で安全に箱を開けた」こと
本文根拠:第2段落の「担当教員の記録を探し、二人で安全に箱を開けた」。
解き方:最初は「ラベルだけ見て処分する」ことを考えましたが、実際には「担当教員の記録を探し、二人で安全に箱を開けた」。考えの変化は、心情語だけでなく行動の違いから確かめられます。
この物語から読み取れる中心的な考えとして最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:古い情報を疑うときも由来を調べること
本文根拠:主人公の確認行動・発見・結果の三点。
解き方:「現在は使わないが地域から借りた大切な道具だと分かった」という発見と「返却先を確認し、箱の情報も新しく書き直した」という結果の両方を説明できるのは、「古い情報を疑うときも由来を調べること」という考えです。
紬の気持ちと判断がどう変わったか、きっかけを含めて300字以内で説明しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:紬は「ラベルだけ見て処分する」と考えたが、担当教員の記録を探し、二人で安全に箱を開けた。現在は使わないが地域から借りた大切な道具だと分かったため、気持ちは好奇心から慎重な満足へ変わった。
本文根拠:変化前=好奇心、行動=担当教員の記録を探し、二人で安全に箱を開けた、発見=現在は使わないが地域から借りた大切な道具だと分かった、変化後=慎重な満足。
解き方:変化前・きっかけとなる行動・分かったこと・変化後を一つの因果関係にします。模範解答と語句が同じでなくても、四つの要素が本文に即していればよい答案です。
採点観点
- 変化前の気持ちが本文に沿っている
- 相談・確認が変化のきっかけとして書かれている
- 新しい事実への気づき、または思い込みの修正が書かれている
- 変化後の気持ちが本文に沿っている
種を残す銀行
説明文・評論・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
復習語:概念(がいねん)種を残す銀行
種子銀行が植物の多様性を将来へ残す役割について考えてみよう。よくある見方は、「種を冷凍保存すれば自然の保全は不要になる」というものだ。しかし、実際の仕組みはそれほど単純ではない。
中心となる仕組みは、異なる地域や性質の種を条件管理して保存し研究や復元に備える。たとえば、病気に強い古い品種が将来の栽培に役立つことがある。この例は、目に見えにくい関係を具体的に示している。
【語彙の視点】今日の焦点語は「含意」。意味を予想してから、本文中の仕組み・例・限界のどこを説明できるかを考え、語の使える範囲まで確かめる。
ただし、保存しにくい種もあり生育地そのものの保全が欠かせない。そのため、保管記録と発芽試験を続けることが必要になる。本文では、結論を「保存施設と自然環境の保全は代わりではなく補い合う関係にある」とまとめる。
【7日前の復習】「概念」とも比べてみよう。焦点語と復習語は同じ意味ではない。本文のどの部分にそれぞれを使えるか、使えないかを分けると、語の違いがはっきりする。
この仕組みを調べる班は、まず「種子」「多様性」「保存」を同じものとして数えないよう、記録欄を分けた。名前が似ていても、測っている対象が違えば数字の意味も変わる。
本文の例は「病気に強い古い品種が将来の栽培に役立つことがある」という一つの場面を示す。班は、この例と異なる結果になりうる条件も探し、例だけで全体を決めないようにした。
確かめるために、保管記録と発芽試験を続ける。結果と一緒に、確認できなかった範囲と判断を保留した点も残した。欠けた情報を、起きなかった事実として扱わないためである。
別の班は「種を冷凍保存すれば自然の保全は不要になる」と反論した。そこで両班は、同じ資料のどの部分を根拠にし、どの条件を省いたかを表にした。意見の違いより先に、使った根拠の違いが見えてきた。
さらに、最初の説明が当てはまらない場合を検討すると、「保存しにくい種もあり生育地そのものの保全が欠かせない」という限界が残った。この限界は説明をすべて否定するのではなく、結論を適用できる条件を明確にする材料になった。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「含意」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:表面に明示されず内に含まれている意味
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「表面に明示されず内に含まれている意味」と用例「『今日は静かだね』という台詞には、普段は騒がしいという含意がある。」。
解き方:「含意」は、表面に明示されず内に含まれている意味という意味です。読みは「がんい」です。例文:『今日は静かだね』という台詞には、普段は騒がしいという含意がある。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
「病気に強い古い品種が将来の栽培に役立つことがある」という例が置かれた役割を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:「異なる地域や性質の種を条件管理して保存し研究や復元に備える」という仕組みを、具体的な場面で示すため
本文根拠:第2段落の仕組みと具体例の対応。
解き方:例の直前にある一般的な仕組みと、例の中の出来事を対応させます。
筆者が結論をそのまま全ての場合へ広げてはいけないと考える根拠を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:保存しにくい種もあり生育地そのものの保全が欠かせない
本文根拠:第4段落の「保存しにくい種もあり生育地そのものの保全が欠かせない」。
解き方:「ただし」に続く「保存しにくい種もあり生育地そのものの保全が欠かせない」が、主張の当てはまる範囲を示す留保です。
第1〜4段落で示された題材についての結論として、最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:保存施設と自然環境の保全は代わりではなく補い合う関係にある
本文根拠:第4段落の結論と、それを支える仕組み・限界。
解き方:本文は一般的な見方を問い直し、仕組み・例・限界・確認方法を示した後、「保存施設と自然環境の保全は代わりではなく補い合う関係にある」とまとめています。
本文の仕組み・条件・確認方法を、300字以内で要約しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:異なる地域や性質の種を条件管理して保存し研究や復元に備える。ただし、保存しにくい種もあり生育地そのものの保全が欠かせないため、保管記録と発芽試験を続けることが必要である。
本文根拠:仕組み=異なる地域や性質の種を条件管理して保存し研究や復元に備える、限界=保存しにくい種もあり生育地そのものの保全が欠かせない、方法=保管記録と発芽試験を続ける、結論=保存施設と自然環境の保全は代わりではなく補い合う関係にある。
解き方:要約では具体例を全て写さず、仕組み、限界、確認方法または結論の関係を残します。短くするために条件を落とすと、筆者の主張より強い断定になるので注意します。
採点観点
- 仕組み「異なる地域や性質の種を条件管理して保存し研究や復元に備える」を自分の言葉で示している
- 限界または条件「保存しにくい種もあり生育地そのものの保全が欠かせない」を含む
- 確認方法「保管記録と発芽試験を続ける」を含む
- 仕組み・限界・方法を因果で結んでいる
一分遅れの時計
物語・随筆・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
復習語:規範(きはん)一分遅れの時計
優斗は放送室で、昼の校内放送を時刻どおり始めることになった。ところが、放送室の時計だけ一分遅れていた。優斗の胸には焦りが広がった。
一度は自分の腕時計だけを基準にすることも考えた。しかし、菜月と短く相談し、職員室の時計と時報を比べ、ずれを記録した。すぐに答えを決めるのではなく、確かめられる材料を一つずつ増やした。
その途中で、正確さには共通の基準が必要だと分かった。やがて、時計を合わせ、次から点検時刻も決めた。優斗の気持ちは確信へ変わった。
【語彙の視点】今日の焦点語は「逆説」。意味を予想してから、本文のどの場面に使えるか、また使いにくい場面はどこかを、行動を根拠に考える。
【7日前の復習】「規範」とも比べてみよう。二つは同じ意味ではない。本文を説明するのに使えるなら根拠となる場面を示し、使いにくいなら、その違いを言葉にする。
「どうして、その方法でよいと思ったの」と菜月が尋ねた。優斗はすぐには答えられず、初めの考えが確かな材料より焦りに引かれていたことに気づいた。
その確認で最初の手がかりは得られた。ただ一つだけでは決めず、種類の違う手がかりとも合わせたところ、同じ方向を示す材料と、そうでない材料が分かれた。
菜月は結論を言わず、『反対の結果になりそうな手がかりはないかな』とだけ聞いた。優斗は、自分の案を支える材料だけを集めていなかったか、もう一度順に見直した。
作業を終えた後、優斗は「秒針が重なった瞬間」の場面を思い返した。初めに急いでいたときとは、同じ場面の受け止め方が変わっていた。
翌日、別の人から『時間がなかったら同じ確かめ方はできるの』と問われた。優斗は、判断を誤ったときの影響の大きさや、使える資料の数によって、確認の順を変える必要もあると答えた。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「逆説」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:一見矛盾する形で真理を示す表現や考え
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「一見矛盾する形で真理を示す表現や考え」と用例「遠回りしたからこそ近道を知った、という逆説が作品の核にある。」。
解き方:「逆説」は、一見矛盾する形で真理を示す表現や考えという意味です。読みは「ぎゃくせつ」です。例文:遠回りしたからこそ近道を知った、という逆説が作品の核にある。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
第1〜3段落の出来事を四つの段階に分けたものとして、最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:問題が起きる→「自分の腕時計だけを基準にする」と迷う→手がかりを確かめる→「確信」へ変わる
本文根拠:第1段落から第3段落までの順序。
解き方:冒頭の問題、迷った「自分の腕時計だけを基準にする」、実際の確認、最後の「確信」を順に追います。
優斗が最初の考えを変えたことが分かる行動を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:実際に「職員室の時計と時報を比べ、ずれを記録した」こと
本文根拠:第2段落の「職員室の時計と時報を比べ、ずれを記録した」。
解き方:最初は「自分の腕時計だけを基準にする」ことを考えましたが、実際には「職員室の時計と時報を比べ、ずれを記録した」。考えの変化は、心情語だけでなく行動の違いから確かめられます。
この物語から読み取れる中心的な考えとして最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:測る前に基準をそろえること
本文根拠:主人公の確認行動・発見・結果の三点。
解き方:「正確さには共通の基準が必要だと分かった」という発見と「時計を合わせ、次から点検時刻も決めた」という結果の両方を説明できるのは、「測る前に基準をそろえること」という考えです。
優斗の気持ちと判断がどう変わったか、きっかけを含めて300字以内で説明しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:優斗は「自分の腕時計だけを基準にする」と考えたが、職員室の時計と時報を比べ、ずれを記録した。正確さには共通の基準が必要だと分かったため、気持ちは焦りから確信へ変わった。
本文根拠:変化前=焦り、行動=職員室の時計と時報を比べ、ずれを記録した、発見=正確さには共通の基準が必要だと分かった、変化後=確信。
解き方:変化前・きっかけとなる行動・分かったこと・変化後を一つの因果関係にします。模範解答と語句が同じでなくても、四つの要素が本文に即していればよい答案です。
採点観点
- 変化前の気持ちが本文に沿っている
- 相談・確認が変化のきっかけとして書かれている
- 新しい事実への気づき、または思い込みの修正が書かれている
- 変化後の気持ちが本文に沿っている
手で話す言葉
説明文・評論・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
復習語:価値観(かちかん)手で話す言葉
手話が独自の文法を持つ言語であることについて考えてみよう。よくある見方は、「手話は日本語を手の動きに置き換えただけである」というものだ。しかし、実際の仕組みはそれほど単純ではない。
中心となる仕組みは、手の形・位置・動き・表情が組み合わさり独自の語順や文法を作る。たとえば、同じ手の形でも動きや表情で意味が変わることがある。この例は、目に見えにくい関係を具体的に示している。
【語彙の視点】今日の焦点語は「両義性」。意味を予想してから、本文中の仕組み・例・限界のどこを説明できるかを考え、語の使える範囲まで確かめる。
ただし、地域や世代による違いもあり一種類に固定できない。そのため、実際の使用者から学び映像と文脈で確かめることが必要になる。本文では、結論を「言語は音声だけでなく人が意味を共有する多様な仕組みである」とまとめる。
【7日前の復習】「価値観」とも比べてみよう。焦点語と復習語は同じ意味ではない。本文のどの部分にそれぞれを使えるか、使えないかを分けると、語の違いがはっきりする。
この仕組みを調べる班は、まず「手話」「文法」「表情」を同じものとして数えないよう、記録欄を分けた。名前が似ていても、測っている対象が違えば数字の意味も変わる。
本文の例は「同じ手の形でも動きや表情で意味が変わることがある」という一つの場面を示す。班は、この例と異なる結果になりうる条件も探し、例だけで全体を決めないようにした。
確かめるために、実際の使用者から学び映像と文脈で確かめる。結果と一緒に、確認できなかった範囲と判断を保留した点も残した。欠けた情報を、起きなかった事実として扱わないためである。
別の班は「手話は日本語を手の動きに置き換えただけである」と反論した。そこで両班は、同じ資料のどの部分を根拠にし、どの条件を省いたかを表にした。意見の違いより先に、使った根拠の違いが見えてきた。
さらに、最初の説明が当てはまらない場合を検討すると、「地域や世代による違いもあり一種類に固定できない」という限界が残った。この限界は説明をすべて否定するのではなく、結論を適用できる条件を明確にする材料になった。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「両義性」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:一つのものが二つの意味や価値を持つこと
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「一つのものが二つの意味や価値を持つこと」と用例「雨は登場人物を隔てる一方で再会へ導き、両義性を帯びている。」。
解き方:「両義性」は、一つのものが二つの意味や価値を持つことという意味です。読みは「りょうぎせい」です。例文:雨は登場人物を隔てる一方で再会へ導き、両義性を帯びている。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
「同じ手の形でも動きや表情で意味が変わることがある」という例が置かれた役割を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:「手の形・位置・動き・表情が組み合わさり独自の語順や文法を作る」という仕組みを、具体的な場面で示すため
本文根拠:第2段落の仕組みと具体例の対応。
解き方:例の直前にある一般的な仕組みと、例の中の出来事を対応させます。
筆者が結論をそのまま全ての場合へ広げてはいけないと考える根拠を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:地域や世代による違いもあり一種類に固定できない
本文根拠:第4段落の「地域や世代による違いもあり一種類に固定できない」。
解き方:「ただし」に続く「地域や世代による違いもあり一種類に固定できない」が、主張の当てはまる範囲を示す留保です。
第1〜4段落で示された題材についての結論として、最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:言語は音声だけでなく人が意味を共有する多様な仕組みである
本文根拠:第4段落の結論と、それを支える仕組み・限界。
解き方:本文は一般的な見方を問い直し、仕組み・例・限界・確認方法を示した後、「言語は音声だけでなく人が意味を共有する多様な仕組みである」とまとめています。
本文の仕組み・条件・確認方法を、300字以内で要約しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:手の形・位置・動き・表情が組み合わさり独自の語順や文法を作る。ただし、地域や世代による違いもあり一種類に固定できないため、実際の使用者から学び映像と文脈で確かめることが必要である。
本文根拠:仕組み=手の形・位置・動き・表情が組み合わさり独自の語順や文法を作る、限界=地域や世代による違いもあり一種類に固定できない、方法=実際の使用者から学び映像と文脈で確かめる、結論=言語は音声だけでなく人が意味を共有する多様な仕組みである。
解き方:要約では具体例を全て写さず、仕組み、限界、確認方法または結論の関係を残します。短くするために条件を落とすと、筆者の主張より強い断定になるので注意します。
採点観点
- 仕組み「手の形・位置・動き・表情が組み合わさり独自の語順や文法を作る」を自分の言葉で示している
- 限界または条件「地域や世代による違いもあり一種類に固定できない」を含む
- 確認方法「実際の使用者から学び映像と文脈で確かめる」を含む
- 仕組み・限界・方法を因果で結んでいる
二色の避難旗
物語・随筆・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
復習語:相対化(そうたいか)二色の避難旗
凪は防災倉庫で、避難訓練で合図を正しく使うことになった。ところが、説明書と旗の色の意味が逆に書かれていた。凪の胸には動揺が広がった。
一度は昨年の記憶だけを信じることも考えた。しかし、楓と短く相談し、管理記録と自治体の最新資料を確かめた。すぐに答えを決めるのではなく、確かめられる材料を一つずつ増やした。
その途中で、説明書の方が古い形式だと分かった。やがて、全員へ変更を説明し、古い紙には使用停止の印を付けた。凪の気持ちは責任ある安心へ変わった。
【語彙の視点】今日の焦点語は「論証」。意味を予想してから、本文のどの場面に使えるか、また使いにくい場面はどこかを、行動を根拠に考える。
【7日前の復習】「相対化」とも比べてみよう。二つは同じ意味ではない。本文を説明するのに使えるなら根拠となる場面を示し、使いにくいなら、その違いを言葉にする。
「どうして、その方法でよいと思ったの」と楓が尋ねた。凪はすぐには答えられず、初めの考えが確かな材料より動揺に引かれていたことに気づいた。
その確認で最初の手がかりは得られた。ただ一つだけでは決めず、種類の違う手がかりとも合わせたところ、同じ方向を示す材料と、そうでない材料が分かれた。
楓は結論を言わず、『反対の結果になりそうな手がかりはないかな』とだけ聞いた。凪は、自分の案を支える材料だけを集めていなかったか、もう一度順に見直した。
作業を終えた後、凪は「重ねて置かれた二色の旗」の場面を思い返した。初めに急いでいたときとは、同じ場面の受け止め方が変わっていた。
翌日、別の人から『時間がなかったら同じ確かめ方はできるの』と問われた。凪は、判断を誤ったときの影響の大きさや、使える資料の数によって、確認の順を変える必要もあると答えた。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「論証」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:根拠を積み重ね結論を成り立たせること
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「根拠を積み重ね結論を成り立たせること」と用例「複数の統計と具体例を結び、提案の必要性を論証した。」。
解き方:「論証」は、根拠を積み重ね結論を成り立たせることという意味です。読みは「ろんしょう」です。例文:複数の統計と具体例を結び、提案の必要性を論証した。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
第1〜3段落の出来事を四つの段階に分けたものとして、最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:問題が起きる→「昨年の記憶だけを信じる」と迷う→手がかりを確かめる→「責任ある安心」へ変わる
本文根拠:第1段落から第3段落までの順序。
解き方:冒頭の問題、迷った「昨年の記憶だけを信じる」、実際の確認、最後の「責任ある安心」を順に追います。
凪が最初の考えを変えたことが分かる行動を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:実際に「管理記録と自治体の最新資料を確かめた」こと
本文根拠:第2段落の「管理記録と自治体の最新資料を確かめた」。
解き方:最初は「昨年の記憶だけを信じる」ことを考えましたが、実際には「管理記録と自治体の最新資料を確かめた」。考えの変化は、心情語だけでなく行動の違いから確かめられます。
この物語から読み取れる中心的な考えとして最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:安全情報は新しさと出所を確かめること
本文根拠:主人公の確認行動・発見・結果の三点。
解き方:「説明書の方が古い形式だと分かった」という発見と「全員へ変更を説明し、古い紙には使用停止の印を付けた」という結果の両方を説明できるのは、「安全情報は新しさと出所を確かめること」という考えです。
凪の気持ちと判断がどう変わったか、きっかけを含めて300字以内で説明しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:凪は「昨年の記憶だけを信じる」と考えたが、管理記録と自治体の最新資料を確かめた。説明書の方が古い形式だと分かったため、気持ちは動揺から責任ある安心へ変わった。
本文根拠:変化前=動揺、行動=管理記録と自治体の最新資料を確かめた、発見=説明書の方が古い形式だと分かった、変化後=責任ある安心。
解き方:変化前・きっかけとなる行動・分かったこと・変化後を一つの因果関係にします。模範解答と語句が同じでなくても、四つの要素が本文に即していればよい答案です。
採点観点
- 変化前の気持ちが本文に沿っている
- 相談・確認が変化のきっかけとして書かれている
- 新しい事実への気づき、または思い込みの修正が書かれている
- 変化後の気持ちが本文に沿っている
方言の地図
説明文・評論・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
復習語:普遍性(ふへんせい)方言の地図
地域の言葉が移動や交流の歴史を映すことについて考えてみよう。よくある見方は、「方言は標準語より古く間違った言葉である」というものだ。しかし、実際の仕組みはそれほど単純ではない。
中心となる仕組みは、地域ごとの生活・地形・交流が語彙や発音の違いを生む。たとえば、同じ道具に別の名前が残ると交易の経路を考える手がかりになる。この例は、目に見えにくい関係を具体的に示している。
【語彙の視点】今日の焦点語は「反証可能性」。意味を予想してから、本文中の仕組み・例・限界のどこを説明できるかを考え、語の使える範囲まで確かめる。
ただし、年代や場面によって使い分けがあり地域だけで単純に分けられない。そのため、話者の年齢と使用場面を含めて記録することが必要になる。本文では、結論を「言葉の違いは優劣ではなく暮らしと歴史の記録として読める」とまとめる。
【7日前の復習】「普遍性」とも比べてみよう。焦点語と復習語は同じ意味ではない。本文のどの部分にそれぞれを使えるか、使えないかを分けると、語の違いがはっきりする。
この仕組みを調べる班は、まず「方言」「語彙」「交流」を同じものとして数えないよう、記録欄を分けた。名前が似ていても、測っている対象が違えば数字の意味も変わる。
本文の例は「同じ道具に別の名前が残ると交易の経路を考える手がかりになる」という一つの場面を示す。班は、この例と異なる結果になりうる条件も探し、例だけで全体を決めないようにした。
確かめるために、話者の年齢と使用場面を含めて記録する。結果と一緒に、確認できなかった範囲と判断を保留した点も残した。欠けた情報を、起きなかった事実として扱わないためである。
別の班は「方言は標準語より古く間違った言葉である」と反論した。そこで両班は、同じ資料のどの部分を根拠にし、どの条件を省いたかを表にした。意見の違いより先に、使った根拠の違いが見えてきた。
さらに、最初の説明が当てはまらない場合を検討すると、「年代や場面によって使い分けがあり地域だけで単純に分けられない」という限界が残った。この限界は説明をすべて否定するのではなく、結論を適用できる条件を明確にする材料になった。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「反証可能性」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:誤りだと確かめる条件を示せる性質
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「誤りだと確かめる条件を示せる性質」と用例「どの結果なら仮説を誤りとするか示し、反証可能性を確保した。」。
解き方:「反証可能性」は、誤りだと確かめる条件を示せる性質という意味です。読みは「はんしょうかのうせい」です。例文:どの結果なら仮説を誤りとするか示し、反証可能性を確保した。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
「同じ道具に別の名前が残ると交易の経路を考える手がかりになる」という例が置かれた役割を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:「地域ごとの生活・地形・交流が語彙や発音の違いを生む」という仕組みを、具体的な場面で示すため
本文根拠:第2段落の仕組みと具体例の対応。
解き方:例の直前にある一般的な仕組みと、例の中の出来事を対応させます。
筆者が結論をそのまま全ての場合へ広げてはいけないと考える根拠を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:年代や場面によって使い分けがあり地域だけで単純に分けられない
本文根拠:第4段落の「年代や場面によって使い分けがあり地域だけで単純に分けられない」。
解き方:「ただし」に続く「年代や場面によって使い分けがあり地域だけで単純に分けられない」が、主張の当てはまる範囲を示す留保です。
第1〜4段落で示された題材についての結論として、最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:言葉の違いは優劣ではなく暮らしと歴史の記録として読める
本文根拠:第4段落の結論と、それを支える仕組み・限界。
解き方:本文は一般的な見方を問い直し、仕組み・例・限界・確認方法を示した後、「言葉の違いは優劣ではなく暮らしと歴史の記録として読める」とまとめています。
本文の仕組み・条件・確認方法を、300字以内で要約しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:地域ごとの生活・地形・交流が語彙や発音の違いを生む。ただし、年代や場面によって使い分けがあり地域だけで単純に分けられないため、話者の年齢と使用場面を含めて記録することが必要である。
本文根拠:仕組み=地域ごとの生活・地形・交流が語彙や発音の違いを生む、限界=年代や場面によって使い分けがあり地域だけで単純に分けられない、方法=話者の年齢と使用場面を含めて記録する、結論=言葉の違いは優劣ではなく暮らしと歴史の記録として読める。
解き方:要約では具体例を全て写さず、仕組み、限界、確認方法または結論の関係を残します。短くするために条件を落とすと、筆者の主張より強い断定になるので注意します。
採点観点
- 仕組み「地域ごとの生活・地形・交流が語彙や発音の違いを生む」を自分の言葉で示している
- 限界または条件「年代や場面によって使い分けがあり地域だけで単純に分けられない」を含む
- 確認方法「話者の年齢と使用場面を含めて記録する」を含む
- 仕組み・限界・方法を因果で結んでいる
名前のない写真
物語・随筆・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
復習語:個別性(こべつせい)名前のない写真
莉央は校史資料室で、卒業アルバムの展示を準備することになった。ところが、一枚だけ人物名のない写真があった。莉央の胸にはもどかしさが広がった。
一度は顔が似た卒業生の名を書くことも考えた。しかし、隼人と短く相談し、撮影場所、年代、制服の変化から候補を絞った。すぐに答えを決めるのではなく、確かめられる材料を一つずつ増やした。
その途中で、候補は見つかったが本人だと断定できないと分かった。やがて、展示には推定理由と未確認であることを明記した。莉央の気持ちは誠実さへ変わった。
【語彙の視点】今日の焦点語は「実証」。意味を予想してから、本文のどの場面に使えるか、また使いにくい場面はどこかを、行動を根拠に考える。
【7日前の復習】「個別性」とも比べてみよう。二つは同じ意味ではない。本文を説明するのに使えるなら根拠となる場面を示し、使いにくいなら、その違いを言葉にする。
「どうして、その方法でよいと思ったの」と隼人が尋ねた。莉央はすぐには答えられず、初めの考えが確かな材料よりもどかしさに引かれていたことに気づいた。
その確認で最初の手がかりは得られた。ただ一つだけでは決めず、種類の違う手がかりとも合わせたところ、同じ方向を示す材料と、そうでない材料が分かれた。
隼人は結論を言わず、『反対の結果になりそうな手がかりはないかな』とだけ聞いた。莉央は、自分の案を支える材料だけを集めていなかったか、もう一度順に見直した。
作業を終えた後、莉央は「写真の下の余白」の場面を思い返した。初めに急いでいたときとは、同じ場面の受け止め方が変わっていた。
翌日、別の人から『時間がなかったら同じ確かめ方はできるの』と問われた。莉央は、判断を誤ったときの影響の大きさや、使える資料の数によって、確認の順を変える必要もあると答えた。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「実証」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:観察や資料によって考えを確かめること
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「観察や資料によって考えを確かめること」と用例「聞き取りだけでなく交通量を測定し、混雑の実態を実証した。」。
解き方:「実証」は、観察や資料によって考えを確かめることという意味です。読みは「じっしょう」です。例文:聞き取りだけでなく交通量を測定し、混雑の実態を実証した。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
第1〜3段落の出来事を四つの段階に分けたものとして、最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:問題が起きる→「顔が似た卒業生の名を書く」と迷う→手がかりを確かめる→「誠実さ」へ変わる
本文根拠:第1段落から第3段落までの順序。
解き方:冒頭の問題、迷った「顔が似た卒業生の名を書く」、実際の確認、最後の「誠実さ」を順に追います。
莉央が最初の考えを変えたことが分かる行動を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:実際に「撮影場所、年代、制服の変化から候補を絞った」こと
本文根拠:第2段落の「撮影場所、年代、制服の変化から候補を絞った」。
解き方:最初は「顔が似た卒業生の名を書く」ことを考えましたが、実際には「撮影場所、年代、制服の変化から候補を絞った」。考えの変化は、心情語だけでなく行動の違いから確かめられます。
この物語から読み取れる中心的な考えとして最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:有力な推測と確定した事実を区別すること
本文根拠:主人公の確認行動・発見・結果の三点。
解き方:「候補は見つかったが本人だと断定できないと分かった」という発見と「展示には推定理由と未確認であることを明記した」という結果の両方を説明できるのは、「有力な推測と確定した事実を区別すること」という考えです。
莉央の気持ちと判断がどう変わったか、きっかけを含めて300字以内で説明しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:莉央は「顔が似た卒業生の名を書く」と考えたが、撮影場所、年代、制服の変化から候補を絞った。候補は見つかったが本人だと断定できないと分かったため、気持ちはもどかしさから誠実さへ変わった。
本文根拠:変化前=もどかしさ、行動=撮影場所、年代、制服の変化から候補を絞った、発見=候補は見つかったが本人だと断定できないと分かった、変化後=誠実さ。
解き方:変化前・きっかけとなる行動・分かったこと・変化後を一つの因果関係にします。模範解答と語句が同じでなくても、四つの要素が本文に即していればよい答案です。
採点観点
- 変化前の気持ちが本文に沿っている
- 相談・確認が変化のきっかけとして書かれている
- 新しい事実への気づき、または思い込みの修正が書かれている
- 変化後の気持ちが本文に沿っている
小さな識別マーク
説明文・評論・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
復習語:文脈(ぶんみゃく)小さな識別マーク
製品のマークが分別方法を伝える仕組みについて考えてみよう。よくある見方は、「同じ形の容器は同じ方法で捨てられる」というものだ。しかし、実際の仕組みはそれほど単純ではない。
中心となる仕組みは、素材や回収制度を記号で示し地域の分別へつなげる。たとえば、ふたと本体で素材が違えば別々の表示が必要になる。この例は、目に見えにくい関係を具体的に示している。
【語彙の視点】今日の焦点語は「推論」。意味を予想してから、本文中の仕組み・例・限界のどこを説明できるかを考え、語の使える範囲まで確かめる。
ただし、マークがあっても自治体の設備により出し方は異なる。そのため、製品表示と地域の案内を合わせて確かめることが必要になる。本文では、結論を「記号は行動を自動で決める答えではなく確認先を示す手がかりである」とまとめる。
【7日前の復習】「文脈」とも比べてみよう。焦点語と復習語は同じ意味ではない。本文のどの部分にそれぞれを使えるか、使えないかを分けると、語の違いがはっきりする。
この仕組みを調べる班は、まず「識別」「素材」「分別」を同じものとして数えないよう、記録欄を分けた。名前が似ていても、測っている対象が違えば数字の意味も変わる。
本文の例は「ふたと本体で素材が違えば別々の表示が必要になる」という一つの場面を示す。班は、この例と異なる結果になりうる条件も探し、例だけで全体を決めないようにした。
確かめるために、製品表示と地域の案内を合わせて確かめる。結果と一緒に、確認できなかった範囲と判断を保留した点も残した。欠けた情報を、起きなかった事実として扱わないためである。
別の班は「同じ形の容器は同じ方法で捨てられる」と反論した。そこで両班は、同じ資料のどの部分を根拠にし、どの条件を省いたかを表にした。意見の違いより先に、使った根拠の違いが見えてきた。
さらに、最初の説明が当てはまらない場合を検討すると、「マークがあっても自治体の設備により出し方は異なる」という限界が残った。この限界は説明をすべて否定するのではなく、結論を適用できる条件を明確にする材料になった。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「推論」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:既知の情報から新しい結論を導くこと
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「既知の情報から新しい結論を導くこと」と用例「欠けた記録を前後の日誌で補い、出来事の順序を推論した。」。
解き方:「推論」は、既知の情報から新しい結論を導くことという意味です。読みは「すいろん」です。例文:欠けた記録を前後の日誌で補い、出来事の順序を推論した。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
「ふたと本体で素材が違えば別々の表示が必要になる」という例が置かれた役割を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:「素材や回収制度を記号で示し地域の分別へつなげる」という仕組みを、具体的な場面で示すため
本文根拠:第2段落の仕組みと具体例の対応。
解き方:例の直前にある一般的な仕組みと、例の中の出来事を対応させます。
筆者が結論をそのまま全ての場合へ広げてはいけないと考える根拠を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:マークがあっても自治体の設備により出し方は異なる
本文根拠:第4段落の「マークがあっても自治体の設備により出し方は異なる」。
解き方:「ただし」に続く「マークがあっても自治体の設備により出し方は異なる」が、主張の当てはまる範囲を示す留保です。
第1〜4段落で示された題材についての結論として、最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:記号は行動を自動で決める答えではなく確認先を示す手がかりである
本文根拠:第4段落の結論と、それを支える仕組み・限界。
解き方:本文は一般的な見方を問い直し、仕組み・例・限界・確認方法を示した後、「記号は行動を自動で決める答えではなく確認先を示す手がかりである」とまとめています。
本文の仕組み・条件・確認方法を、300字以内で要約しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:素材や回収制度を記号で示し地域の分別へつなげる。ただし、マークがあっても自治体の設備により出し方は異なるため、製品表示と地域の案内を合わせて確かめることが必要である。
本文根拠:仕組み=素材や回収制度を記号で示し地域の分別へつなげる、限界=マークがあっても自治体の設備により出し方は異なる、方法=製品表示と地域の案内を合わせて確かめる、結論=記号は行動を自動で決める答えではなく確認先を示す手がかりである。
解き方:要約では具体例を全て写さず、仕組み、限界、確認方法または結論の関係を残します。短くするために条件を落とすと、筆者の主張より強い断定になるので注意します。
採点観点
- 仕組み「素材や回収制度を記号で示し地域の分別へつなげる」を自分の言葉で示している
- 限界または条件「マークがあっても自治体の設備により出し方は異なる」を含む
- 確認方法「製品表示と地域の案内を合わせて確かめる」を含む
- 仕組み・限界・方法を因果で結んでいる
静かな多数決
物語・随筆・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
復習語:含意(がんい)静かな多数決
結菜は生徒会室で、昼休みのルール変更を決めることになった。ところが、賛成が多い案ほど一部の人に大きな負担があった。結菜の胸には苛立ちが広がった。
一度は票数だけで即決することも考えた。しかし、大和と短く相談し、反対理由を聞き、負担を減らす修正案を作った。すぐに答えを決めるのではなく、確かめられる材料を一つずつ増やした。
その途中で、多数決は意見を数える方法であって理由を消す方法ではないと分かった。やがて、修正案を再投票し、少数意見も記録へ残した。結菜の気持ちは慎重な納得へ変わった。
【語彙の視点】今日の焦点語は「類推」。意味を予想してから、本文のどの場面に使えるか、また使いにくい場面はどこかを、行動を根拠に考える。
【7日前の復習】「含意」とも比べてみよう。二つは同じ意味ではない。本文を説明するのに使えるなら根拠となる場面を示し、使いにくいなら、その違いを言葉にする。
「どうして、その方法でよいと思ったの」と大和が尋ねた。結菜はすぐには答えられず、初めの考えが確かな材料より苛立ちに引かれていたことに気づいた。
その確認で最初の手がかりは得られた。ただ一つだけでは決めず、種類の違う手がかりとも合わせたところ、同じ方向を示す材料と、そうでない材料が分かれた。
大和は結論を言わず、『反対の結果になりそうな手がかりはないかな』とだけ聞いた。結菜は、自分の案を支える材料だけを集めていなかったか、もう一度順に見直した。
作業を終えた後、結菜は「黒板に残した反対理由」の場面を思い返した。初めに急いでいたときとは、同じ場面の受け止め方が変わっていた。
翌日、別の人から『時間がなかったら同じ確かめ方はできるの』と問われた。結菜は、判断を誤ったときの影響の大きさや、使える資料の数によって、確認の順を変える必要もあると答えた。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「類推」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:似た関係を手がかりに別の場合を考えること
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「似た関係を手がかりに別の場合を考えること」と用例「一つの網の性質から生態系の関係を類推し、一部の変化が全体へ及ぶと考えた。」。
解き方:「類推」は、似た関係を手がかりに別の場合を考えることという意味です。読みは「るいすい」です。例文:一つの網の性質から生態系の関係を類推し、一部の変化が全体へ及ぶと考えた。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
第1〜3段落の出来事を四つの段階に分けたものとして、最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:問題が起きる→「票数だけで即決する」と迷う→手がかりを確かめる→「慎重な納得」へ変わる
本文根拠:第1段落から第3段落までの順序。
解き方:冒頭の問題、迷った「票数だけで即決する」、実際の確認、最後の「慎重な納得」を順に追います。
結菜が最初の考えを変えたことが分かる行動を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:実際に「反対理由を聞き、負担を減らす修正案を作った」こと
本文根拠:第2段落の「反対理由を聞き、負担を減らす修正案を作った」。
解き方:最初は「票数だけで即決する」ことを考えましたが、実際には「反対理由を聞き、負担を減らす修正案を作った」。考えの変化は、心情語だけでなく行動の違いから確かめられます。
この物語から読み取れる中心的な考えとして最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:決定の速さと決定の正しさは同じではないこと
本文根拠:主人公の確認行動・発見・結果の三点。
解き方:「多数決は意見を数える方法であって理由を消す方法ではないと分かった」という発見と「修正案を再投票し、少数意見も記録へ残した」という結果の両方を説明できるのは、「決定の速さと決定の正しさは同じではないこと」という考えです。
結菜の気持ちと判断がどう変わったか、きっかけを含めて300字以内で説明しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:結菜は「票数だけで即決する」と考えたが、反対理由を聞き、負担を減らす修正案を作った。多数決は意見を数える方法であって理由を消す方法ではないと分かったため、気持ちは苛立ちから慎重な納得へ変わった。
本文根拠:変化前=苛立ち、行動=反対理由を聞き、負担を減らす修正案を作った、発見=多数決は意見を数える方法であって理由を消す方法ではないと分かった、変化後=慎重な納得。
解き方:変化前・きっかけとなる行動・分かったこと・変化後を一つの因果関係にします。模範解答と語句が同じでなくても、四つの要素が本文に即していればよい答案です。
採点観点
- 変化前の気持ちが本文に沿っている
- 相談・確認が変化のきっかけとして書かれている
- 新しい事実への気づき、または思い込みの修正が書かれている
- 変化後の気持ちが本文に沿っている
繰り返す避難訓練
説明文・評論・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
復習語:逆説(ぎゃくせつ)繰り返す避難訓練
防災訓練を状況に合わせて更新する必要について考えてみよう。よくある見方は、「毎年同じ手順を繰り返せば備えは十分である」というものだ。しかし、実際の仕組みはそれほど単純ではない。
中心となる仕組みは、建物・人数・災害想定の変化に応じて経路と役割を見直す。たとえば、工事で通路が狭くなれば避難時間や誘導方法が変わる。この例は、目に見えにくい関係を具体的に示している。
【語彙の視点】今日の焦点語は「一般化」。意味を予想してから、本文中の仕組み・例・限界のどこを説明できるかを考え、語の使える範囲まで確かめる。
ただし、訓練の速さだけでは安全性を評価できない。そのため、迷った場所と情報が届かなかった相手を記録することが必要になる。本文では、結論を「訓練は正解を演じる行事ではなく弱点を見つける検証である」とまとめる。
【7日前の復習】「逆説」とも比べてみよう。焦点語と復習語は同じ意味ではない。本文のどの部分にそれぞれを使えるか、使えないかを分けると、語の違いがはっきりする。
この仕組みを調べる班は、まず「避難」「想定」「検証」を同じものとして数えないよう、記録欄を分けた。名前が似ていても、測っている対象が違えば数字の意味も変わる。
本文の例は「工事で通路が狭くなれば避難時間や誘導方法が変わる」という一つの場面を示す。班は、この例と異なる結果になりうる条件も探し、例だけで全体を決めないようにした。
確かめるために、迷った場所と情報が届かなかった相手を記録する。結果と一緒に、確認できなかった範囲と判断を保留した点も残した。欠けた情報を、起きなかった事実として扱わないためである。
別の班は「毎年同じ手順を繰り返せば備えは十分である」と反論した。そこで両班は、同じ資料のどの部分を根拠にし、どの条件を省いたかを表にした。意見の違いより先に、使った根拠の違いが見えてきた。
さらに、最初の説明が当てはまらない場合を検討すると、「訓練の速さだけでは安全性を評価できない」という限界が残った。この限界は説明をすべて否定するのではなく、結論を適用できる条件を明確にする材料になった。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「一般化」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:個別の事例から広く当てはまる形へまとめること
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「個別の事例から広く当てはまる形へまとめること」と用例「少数の成功例だけから方法の効果を一般化するのは早い。」。
解き方:「一般化」は、個別の事例から広く当てはまる形へまとめることという意味です。読みは「いっぱんか」です。例文:少数の成功例だけから方法の効果を一般化するのは早い。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
「工事で通路が狭くなれば避難時間や誘導方法が変わる」という例が置かれた役割を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:「建物・人数・災害想定の変化に応じて経路と役割を見直す」という仕組みを、具体的な場面で示すため
本文根拠:第2段落の仕組みと具体例の対応。
解き方:例の直前にある一般的な仕組みと、例の中の出来事を対応させます。
筆者が結論をそのまま全ての場合へ広げてはいけないと考える根拠を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:訓練の速さだけでは安全性を評価できない
本文根拠:第4段落の「訓練の速さだけでは安全性を評価できない」。
解き方:「ただし」に続く「訓練の速さだけでは安全性を評価できない」が、主張の当てはまる範囲を示す留保です。
第1〜4段落で示された題材についての結論として、最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:訓練は正解を演じる行事ではなく弱点を見つける検証である
本文根拠:第4段落の結論と、それを支える仕組み・限界。
解き方:本文は一般的な見方を問い直し、仕組み・例・限界・確認方法を示した後、「訓練は正解を演じる行事ではなく弱点を見つける検証である」とまとめています。
本文の仕組み・条件・確認方法を、300字以内で要約しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:建物・人数・災害想定の変化に応じて経路と役割を見直す。ただし、訓練の速さだけでは安全性を評価できないため、迷った場所と情報が届かなかった相手を記録することが必要である。
本文根拠:仕組み=建物・人数・災害想定の変化に応じて経路と役割を見直す、限界=訓練の速さだけでは安全性を評価できない、方法=迷った場所と情報が届かなかった相手を記録する、結論=訓練は正解を演じる行事ではなく弱点を見つける検証である。
解き方:要約では具体例を全て写さず、仕組み、限界、確認方法または結論の関係を残します。短くするために条件を落とすと、筆者の主張より強い断定になるので注意します。
採点観点
- 仕組み「建物・人数・災害想定の変化に応じて経路と役割を見直す」を自分の言葉で示している
- 限界または条件「訓練の速さだけでは安全性を評価できない」を含む
- 確認方法「迷った場所と情報が届かなかった相手を記録する」を含む
- 仕組み・限界・方法を因果で結んでいる
空席の意味
物語・随筆・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
復習語:両義性(りょうぎせい)空席の意味
美咲は発表会場で、班研究の発表を全員で行うことになった。ところが、発表直前に一人が体調を崩して欠席した。美咲の胸には心細さが広がった。
一度は欠席者の担当部分を削ることも考えた。しかし、颯と短く相談し、共有ノートから担当者の意図を読み取り、分担し直した。すぐに答えを決めるのではなく、確かめられる材料を一つずつ増やした。
その途中で、準備の過程を共有していたので内容を守れると分かった。やがて、欠席者の名前も示して発表を終え、後日録画を届けた。美咲の気持ちは感謝へ変わった。
【語彙の視点】今日の焦点語は「例外」。意味を予想してから、本文のどの場面に使えるか、また使いにくい場面はどこかを、行動を根拠に考える。
【7日前の復習】「両義性」とも比べてみよう。二つは同じ意味ではない。本文を説明するのに使えるなら根拠となる場面を示し、使いにくいなら、その違いを言葉にする。
「どうして、その方法でよいと思ったの」と颯が尋ねた。美咲はすぐには答えられず、初めの考えが確かな材料より心細さに引かれていたことに気づいた。
その確認で最初の手がかりは得られた。ただ一つだけでは決めず、種類の違う手がかりとも合わせたところ、同じ方向を示す材料と、そうでない材料が分かれた。
颯は結論を言わず、『反対の結果になりそうな手がかりはないかな』とだけ聞いた。美咲は、自分の案を支える材料だけを集めていなかったか、もう一度順に見直した。
作業を終えた後、美咲は「発表台の横の空席」の場面を思い返した。初めに急いでいたときとは、同じ場面の受け止め方が変わっていた。
翌日、別の人から『時間がなかったら同じ確かめ方はできるの』と問われた。美咲は、判断を誤ったときの影響の大きさや、使える資料の数によって、確認の順を変える必要もあると答えた。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「例外」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:一般的な規則に当てはまらない事例
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「一般的な規則に当てはまらない事例」と用例「規則に合わない例外を調べると、隠れていた条件が分かった。」。
解き方:「例外」は、一般的な規則に当てはまらない事例という意味です。読みは「れいがい」です。例文:規則に合わない例外を調べると、隠れていた条件が分かった。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
第1〜3段落の出来事を四つの段階に分けたものとして、最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:問題が起きる→「欠席者の担当部分を削る」と迷う→手がかりを確かめる→「感謝」へ変わる
本文根拠:第1段落から第3段落までの順序。
解き方:冒頭の問題、迷った「欠席者の担当部分を削る」、実際の確認、最後の「感謝」を順に追います。
美咲が最初の考えを変えたことが分かる行動を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:実際に「共有ノートから担当者の意図を読み取り、分担し直した」こと
本文根拠:第2段落の「共有ノートから担当者の意図を読み取り、分担し直した」。
解き方:最初は「欠席者の担当部分を削る」ことを考えましたが、実際には「共有ノートから担当者の意図を読み取り、分担し直した」。考えの変化は、心情語だけでなく行動の違いから確かめられます。
この物語から読み取れる中心的な考えとして最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:成果だけでなく考えた過程を共有すること
本文根拠:主人公の確認行動・発見・結果の三点。
解き方:「準備の過程を共有していたので内容を守れると分かった」という発見と「欠席者の名前も示して発表を終え、後日録画を届けた」という結果の両方を説明できるのは、「成果だけでなく考えた過程を共有すること」という考えです。
美咲の気持ちと判断がどう変わったか、きっかけを含めて300字以内で説明しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:美咲は「欠席者の担当部分を削る」と考えたが、共有ノートから担当者の意図を読み取り、分担し直した。準備の過程を共有していたので内容を守れると分かったため、気持ちは心細さから感謝へ変わった。
本文根拠:変化前=心細さ、行動=共有ノートから担当者の意図を読み取り、分担し直した、発見=準備の過程を共有していたので内容を守れると分かった、変化後=感謝。
解き方:変化前・きっかけとなる行動・分かったこと・変化後を一つの因果関係にします。模範解答と語句が同じでなくても、四つの要素が本文に即していればよい答案です。
採点観点
- 変化前の気持ちが本文に沿っている
- 相談・確認が変化のきっかけとして書かれている
- 新しい事実への気づき、または思い込みの修正が書かれている
- 変化後の気持ちが本文に沿っている
写真と記憶
説明文・評論・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
復習語:論証(ろんしょう)写真と記憶
写真が過去の記憶を支えながら選び直す働きについて考えてみよう。よくある見方は、「写真はその場で起きたことを完全に保存する」というものだ。しかし、実際の仕組みはそれほど単純ではない。
中心となる仕組みは、撮影者の位置と選んだ瞬間が出来事の一部を切り取る。たとえば、同じ行事でも写る人や順序によって印象が変わる。この例は、目に見えにくい関係を具体的に示している。
【語彙の視点】今日の焦点語は「条件」。意味を予想してから、本文中の仕組み・例・限界のどこを説明できるかを考え、語の使える範囲まで確かめる。
ただし、写真にない出来事が起きなかったとは限らない。そのため、撮影時刻や語りを合わせ複数の視点を残すことが必要になる。本文では、結論を「記録を見るときは写っている事実と写し方の選択を分けて考える」とまとめる。
【7日前の復習】「論証」とも比べてみよう。焦点語と復習語は同じ意味ではない。本文のどの部分にそれぞれを使えるか、使えないかを分けると、語の違いがはっきりする。
この仕組みを調べる班は、まず「記録」「視点」「選択」を同じものとして数えないよう、記録欄を分けた。名前が似ていても、測っている対象が違えば数字の意味も変わる。
本文の例は「同じ行事でも写る人や順序によって印象が変わる」という一つの場面を示す。班は、この例と異なる結果になりうる条件も探し、例だけで全体を決めないようにした。
確かめるために、撮影時刻や語りを合わせ複数の視点を残す。結果と一緒に、確認できなかった範囲と判断を保留した点も残した。欠けた情報を、起きなかった事実として扱わないためである。
別の班は「写真はその場で起きたことを完全に保存する」と反論した。そこで両班は、同じ資料のどの部分を根拠にし、どの条件を省いたかを表にした。意見の違いより先に、使った根拠の違いが見えてきた。
さらに、最初の説明が当てはまらない場合を検討すると、「写真にない出来事が起きなかったとは限らない」という限界が残った。この限界は説明をすべて否定するのではなく、結論を適用できる条件を明確にする材料になった。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「条件」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:結論が成り立つ範囲を定める要素
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「結論が成り立つ範囲を定める要素」と用例「この結論が成り立つ条件を、対象地域と季節に分けて示した。」。
解き方:「条件」は、結論が成り立つ範囲を定める要素という意味です。読みは「じょうけん」です。例文:この結論が成り立つ条件を、対象地域と季節に分けて示した。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
「同じ行事でも写る人や順序によって印象が変わる」という例が置かれた役割を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:「撮影者の位置と選んだ瞬間が出来事の一部を切り取る」という仕組みを、具体的な場面で示すため
本文根拠:第2段落の仕組みと具体例の対応。
解き方:例の直前にある一般的な仕組みと、例の中の出来事を対応させます。
筆者が結論をそのまま全ての場合へ広げてはいけないと考える根拠を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:写真にない出来事が起きなかったとは限らない
本文根拠:第4段落の「写真にない出来事が起きなかったとは限らない」。
解き方:「ただし」に続く「写真にない出来事が起きなかったとは限らない」が、主張の当てはまる範囲を示す留保です。
第1〜4段落で示された題材についての結論として、最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:記録を見るときは写っている事実と写し方の選択を分けて考える
本文根拠:第4段落の結論と、それを支える仕組み・限界。
解き方:本文は一般的な見方を問い直し、仕組み・例・限界・確認方法を示した後、「記録を見るときは写っている事実と写し方の選択を分けて考える」とまとめています。
本文の仕組み・条件・確認方法を、300字以内で要約しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:撮影者の位置と選んだ瞬間が出来事の一部を切り取る。ただし、写真にない出来事が起きなかったとは限らないため、撮影時刻や語りを合わせ複数の視点を残すことが必要である。
本文根拠:仕組み=撮影者の位置と選んだ瞬間が出来事の一部を切り取る、限界=写真にない出来事が起きなかったとは限らない、方法=撮影時刻や語りを合わせ複数の視点を残す、結論=記録を見るときは写っている事実と写し方の選択を分けて考える。
解き方:要約では具体例を全て写さず、仕組み、限界、確認方法または結論の関係を残します。短くするために条件を落とすと、筆者の主張より強い断定になるので注意します。
採点観点
- 仕組み「撮影者の位置と選んだ瞬間が出来事の一部を切り取る」を自分の言葉で示している
- 限界または条件「写真にない出来事が起きなかったとは限らない」を含む
- 確認方法「撮影時刻や語りを合わせ複数の視点を残す」を含む
- 仕組み・限界・方法を因果で結んでいる
図書館の小さな音
物語・随筆・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
復習語:反証可能性(はんしょうかのうせい)図書館の小さな音
遥は市立図書館で、読み聞かせ会を静かに進めることになった。ところが、補聴器を使う参加者には声が届きにくかった。遥の胸には戸惑いが広がった。
一度は全員へ同じ音量で読み続けることも考えた。しかし、圭と短く相談し、席の配置とスピーカーを調整し、聞こえ方を確かめた。すぐに答えを決めるのではなく、確かめられる材料を一つずつ増やした。
その途中で、同じ扱いが必ずしも同じ参加しやすさを生まないと分かった。やがて、だれも無理なく物語を楽しめる会になった。遥の気持ちは喜びへ変わった。
【語彙の視点】今日の焦点語は「主体」。意味を予想してから、本文のどの場面に使えるか、また使いにくい場面はどこかを、行動を根拠に考える。
【7日前の復習】「反証可能性」とも比べてみよう。二つは同じ意味ではない。本文を説明するのに使えるなら根拠となる場面を示し、使いにくいなら、その違いを言葉にする。
「どうして、その方法でよいと思ったの」と圭が尋ねた。遥はすぐには答えられず、初めの考えが確かな材料より戸惑いに引かれていたことに気づいた。
その確認で最初の手がかりは得られた。ただ一つだけでは決めず、種類の違う手がかりとも合わせたところ、同じ方向を示す材料と、そうでない材料が分かれた。
圭は結論を言わず、『反対の結果になりそうな手がかりはないかな』とだけ聞いた。遥は、自分の案を支える材料だけを集めていなかったか、もう一度順に見直した。
作業を終えた後、遥は「静かに置かれた小型スピーカー」の場面を思い返した。初めに急いでいたときとは、同じ場面の受け止め方が変わっていた。
翌日、別の人から『時間がなかったら同じ確かめ方はできるの』と問われた。遥は、判断を誤ったときの影響の大きさや、使える資料の数によって、確認の順を変える必要もあると答えた。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「主体」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:自ら考え行為する立場
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「自ら考え行為する立場」と用例「読者を情報の受け手ではなく、意味を作る主体として捉えた。」。
解き方:「主体」は、自ら考え行為する立場という意味です。読みは「しゅたい」です。例文:読者を情報の受け手ではなく、意味を作る主体として捉えた。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
第1〜3段落の出来事を四つの段階に分けたものとして、最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:問題が起きる→「全員へ同じ音量で読み続ける」と迷う→手がかりを確かめる→「喜び」へ変わる
本文根拠:第1段落から第3段落までの順序。
解き方:冒頭の問題、迷った「全員へ同じ音量で読み続ける」、実際の確認、最後の「喜び」を順に追います。
遥が最初の考えを変えたことが分かる行動を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:実際に「席の配置とスピーカーを調整し、聞こえ方を確かめた」こと
本文根拠:第2段落の「席の配置とスピーカーを調整し、聞こえ方を確かめた」。
解き方:最初は「全員へ同じ音量で読み続ける」ことを考えましたが、実際には「席の配置とスピーカーを調整し、聞こえ方を確かめた」。考えの変化は、心情語だけでなく行動の違いから確かめられます。
この物語から読み取れる中心的な考えとして最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:公平とは必要に応じて条件を整えること
本文根拠:主人公の確認行動・発見・結果の三点。
解き方:「同じ扱いが必ずしも同じ参加しやすさを生まないと分かった」という発見と「だれも無理なく物語を楽しめる会になった」という結果の両方を説明できるのは、「公平とは必要に応じて条件を整えること」という考えです。
遥の気持ちと判断がどう変わったか、きっかけを含めて300字以内で説明しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:遥は「全員へ同じ音量で読み続ける」と考えたが、席の配置とスピーカーを調整し、聞こえ方を確かめた。同じ扱いが必ずしも同じ参加しやすさを生まないと分かったため、気持ちは戸惑いから喜びへ変わった。
本文根拠:変化前=戸惑い、行動=席の配置とスピーカーを調整し、聞こえ方を確かめた、発見=同じ扱いが必ずしも同じ参加しやすさを生まないと分かった、変化後=喜び。
解き方:変化前・きっかけとなる行動・分かったこと・変化後を一つの因果関係にします。模範解答と語句が同じでなくても、四つの要素が本文に即していればよい答案です。
採点観点
- 変化前の気持ちが本文に沿っている
- 相談・確認が変化のきっかけとして書かれている
- 新しい事実への気づき、または思い込みの修正が書かれている
- 変化後の気持ちが本文に沿っている
おすすめの仕組み
説明文・評論・5問セット
意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。
復習語:実証(じっしょう)おすすめの仕組み
情報の推薦が過去の行動から候補を選ぶ仕組みについて考えてみよう。よくある見方は、「表示された順番は内容の価値を客観的に表す」というものだ。しかし、実際の仕組みはそれほど単純ではない。
中心となる仕組みは、閲覧履歴や似た利用者の行動を使い関心がありそうな項目を予測する。たとえば、同じ動画を見た人へ似た話題が続けて表示される。この例は、目に見えにくい関係を具体的に示している。
【語彙の視点】今日の焦点語は「客体」。意味を予想してから、本文中の仕組み・例・限界のどこを説明できるかを考え、語の使える範囲まで確かめる。
ただし、新しい関心や少数の情報が見えにくくなる場合がある。そのため、推薦以外の検索や複数の情報源も意識して使うことが必要になる。本文では、結論を「便利な選択支援ほど何が省かれたかを考える必要がある」とまとめる。
【7日前の復習】「実証」とも比べてみよう。焦点語と復習語は同じ意味ではない。本文のどの部分にそれぞれを使えるか、使えないかを分けると、語の違いがはっきりする。
この仕組みを調べる班は、まず「推薦」「履歴」「予測」を同じものとして数えないよう、記録欄を分けた。名前が似ていても、測っている対象が違えば数字の意味も変わる。
本文の例は「同じ動画を見た人へ似た話題が続けて表示される」という一つの場面を示す。班は、この例と異なる結果になりうる条件も探し、例だけで全体を決めないようにした。
確かめるために、推薦以外の検索や複数の情報源も意識して使う。結果と一緒に、確認できなかった範囲と判断を保留した点も残した。欠けた情報を、起きなかった事実として扱わないためである。
別の班は「表示された順番は内容の価値を客観的に表す」と反論した。そこで両班は、同じ資料のどの部分を根拠にし、どの条件を省いたかを表にした。意見の違いより先に、使った根拠の違いが見えてきた。
さらに、最初の説明が当てはまらない場合を検討すると、「新しい関心や少数の情報が見えにくくなる場合がある」という限界が残った。この限界は説明をすべて否定するのではなく、結論を適用できる条件を明確にする材料になった。
本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。
今日の焦点語「客体」の意味として最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:認識や行為の対象となるもの
本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「認識や行為の対象となるもの」と用例「観察される側を単なる客体として扱わず、意思を尊重した。」。
解き方:「客体」は、認識や行為の対象となるものという意味です。読みは「きゃくたい」です。例文:観察される側を単なる客体として扱わず、意思を尊重した。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。
「同じ動画を見た人へ似た話題が続けて表示される」という例が置かれた役割を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:「閲覧履歴や似た利用者の行動を使い関心がありそうな項目を予測する」という仕組みを、具体的な場面で示すため
本文根拠:第2段落の仕組みと具体例の対応。
解き方:例の直前にある一般的な仕組みと、例の中の出来事を対応させます。
筆者が結論をそのまま全ての場合へ広げてはいけないと考える根拠を選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:新しい関心や少数の情報が見えにくくなる場合がある
本文根拠:第4段落の「新しい関心や少数の情報が見えにくくなる場合がある」。
解き方:「ただし」に続く「新しい関心や少数の情報が見えにくくなる場合がある」が、主張の当てはまる範囲を示す留保です。
第1〜4段落で示された題材についての結論として、最も適切なものを選びなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:便利な選択支援ほど何が省かれたかを考える必要がある
本文根拠:第4段落の結論と、それを支える仕組み・限界。
解き方:本文は一般的な見方を問い直し、仕組み・例・限界・確認方法を示した後、「便利な選択支援ほど何が省かれたかを考える必要がある」とまとめています。
本文の仕組み・条件・確認方法を、300字以内で要約しなさい。
解答・根拠・解説
正答・解答例:閲覧履歴や似た利用者の行動を使い関心がありそうな項目を予測する。ただし、新しい関心や少数の情報が見えにくくなる場合があるため、推薦以外の検索や複数の情報源も意識して使うことが必要である。
本文根拠:仕組み=閲覧履歴や似た利用者の行動を使い関心がありそうな項目を予測する、限界=新しい関心や少数の情報が見えにくくなる場合がある、方法=推薦以外の検索や複数の情報源も意識して使う、結論=便利な選択支援ほど何が省かれたかを考える必要がある。
解き方:要約では具体例を全て写さず、仕組み、限界、確認方法または結論の関係を残します。短くするために条件を落とすと、筆者の主張より強い断定になるので注意します。
採点観点
- 仕組み「閲覧履歴や似た利用者の行動を使い関心がありそうな項目を予測する」を自分の言葉で示している
- 限界または条件「新しい関心や少数の情報が見えにくくなる場合がある」を含む
- 確認方法「推薦以外の検索や複数の情報源も意識して使う」を含む
- 仕組み・限界・方法を因果で結んでいる
ALL DRILLS小3〜高3・全30セットから選ぶ
まいこくは1学年につき「基礎・標準・発展」の3段階、各100問で構成されています。学年どおりに進める必要はありません。読み取りで手が止まるなら1学年下の標準へ、設問が軽く感じるなら同学年の発展へ、と横にも縦にも移動できます。
中学3年生・基礎の進め方
100問はどのように進めますか?
1日5問を一つのまとまりとして、先に自分の根拠を決めてから答え合わせをします。正答だけでなく、本文根拠・解き方・誤答のずれまで確認してください。
次の段階へ進む目安は何ですか?
正解数だけで判断せず、選んだ根拠を本文から説明でき、記述問題を採点観点に沿って一度書き直せるようになったら次へ進みます。
難しい場合はどう戻ればよいですか?
同じ日の解説を読み直し、焦点語と本文根拠を一つずつ確認します。それでも難しい場合は、一学年前(中2)の基礎100問へ戻り、語彙と直接根拠を確認してください。
高校入試の読解へどうつながりますか?
正答だけで終えず、本文根拠と誤答のずれを説明します。中3では詩歌・古典・作文も含め、高校入試国語の基礎へ接続します。
EDITORIAL & INSTRUCTORS
専門講師・教材協力者による制作
「まいこく」は、藤原進之介が率いる数強塾グループの国語部門「国強塾」が制作・運営するオリジナル学習コンテンツです。本文・設問・選択肢・解答・解説を独自に制作し、出典のない転載問題は掲載していません。
- 制作責任・教材設計・レビュー
- 藤原進之介(数強塾グループ代表)
- 「毎日の国語」設問設計
- 菊池秀策(国語・小論文)
- 現代文・古文教材設計協力
- 山下翔平(スタディサプリ中学講座・国語担当実績/外部協力)
- 古文・漢文専任
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- 国語・小論文講師
- 藤本康太
山下翔平先生は教材・指導に関する外部協力者であり、現在の数強塾講師一覧上の在籍講師ではありません。役割を混同せず表記しています。
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