高校3年生の国語ドリル 標準100問|まいこく

今日の一問
今日の焦点語「エビデンス」の意味として最も適切なものを選びなさい。
  • 経験や観察に現れてくる出来事
  • 理解と解釈が成り立つ過程を考える学問
  • 主張の妥当性を支える検証可能な証拠
  • 結果や知識が一つに確定しない性質
——さて、どれを選ぶ?
答えと根拠は、このページの「答え合わせ」で確認できます。

毎日の国語・藤原式ドリル国語

高3 標準
100問

第101問〜第200問。複数の手がかりを比べて関係を説明するための20日分です。1日1本文・5問で、語彙から記述まで同じ手順を反復します。

20日×5問全問解答・根拠つき進捗は端末内に保存

高校3年生の到達目標

大学入試国語の基礎から標準へつながる複数資料・要約・論述を身につける

複数の根拠を統合し、妥当性を評価して自分の言葉で論述します。

高3 標準の進捗0 / 100問完了

100 QUESTIONS MAP

高校3年生・標準100問の見取り図

第21日〜第40日・第101問〜第200問を、1日5問で進めます。語彙、文構造、本文根拠、関係・推論、要約・表現を同じ題材でつなぎます。

到達目標
大学入試国語の基礎から標準へつながる複数資料・要約・論述を身につける
この段階のねらい
段落関係を捉えて推論する力
よくあるつまずき
一文だけで決めず、段落どうしの因果・対比・具体と抽象の関係を追います。
高校3年生 国語ドリル 標準100問|大学入試・複数資料・要約・論述
20日分の焦点語を見る

エビデンス、再現性、外的妥当性、内的妥当性、反証可能性、不確実性、蓋然性、規範判断、事実判断、総合論述、実在、現象、本質、構造、差異、反復、脱構築、解釈学、現象学、記号論

ジャンル名を選ぶと、そのジャンルが最初に現れる学習日へ移動します。問題数・ジャンル数・焦点語は公開中の教材カタログから表示しています。

第21日 / 60

声のない提案

物語・随筆・5問セット

エビデンス (えびでんす)

意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。

復習語:異化(いか)

声のない提案

杏は学級会で、遠足の行き先を話し合うことになった。ところが、発言の少ない人の案が記録に残っていなかった。杏の胸には気まずさが広がった。

一度は多数の声だけで決めることも考えた。しかし、春樹と短く相談し、付せんで全員の希望と理由を集めた。すぐに答えを決めるのではなく、確かめられる材料を一つずつ増やした。

その途中で、声の大きさと考えの価値は同じではないと分かった。やがて、案を比較して全員が納得できる行程を選んだ。杏の気持ちは信頼へ変わった。

【語彙の視点】今日の焦点語は「エビデンス」。意味を予想してから、本文のどの場面に使えるか、また使いにくい場面はどこかを、行動を根拠に考える。

【7日前の復習】「異化」とも比べてみよう。二つは同じ意味ではない。本文を説明するのに使えるなら根拠となる場面を示し、使いにくいなら、その違いを言葉にする。

「どうして、その方法でよいと思ったの」と春樹が尋ねた。杏はすぐには答えられず、初めの考えが確かな材料より気まずさに引かれていたことに気づいた。

その確認で最初の手がかりは得られた。ただ一つだけでは決めず、種類の違う手がかりとも合わせたところ、同じ方向を示す材料と、そうでない材料が分かれた。

春樹は結論を言わず、『反対の結果になりそうな手がかりはないかな』とだけ聞いた。杏は、自分の案を支える材料だけを集めていなかったか、もう一度順に見直した。

作業を終えた後、杏は「机の中央に集まった付せん」の場面を思い返した。初めに急いでいたときとは、同じ場面の受け止め方が変わっていた。

翌日、別の人から『時間がなかったら同じ確かめ方はできるの』と問われた。杏は、判断を誤ったときの影響の大きさや、使える資料の数によって、確認の順を変える必要もあると答えた。

記録には、採用した案だけでなく、退けた「多数の声だけで決める」という案と、その理由も残した。後から読む人が結果だけを見て、同じ判断を無条件に繰り返さないようにするためだった。

数週間後、よく似た問題が起きたが、前回とは条件が一つ違った。杏は前の答えを写さず、その違いを最初に書き出した。過去の経験は答えではなく、問い直す出発点になった。

その記録を読んだ別の班は、同じ材料から異なる案を出した。杏は反対せず、どの根拠を重く見たのかを互いに表へ整理し、結論が分かれた理由を確かめた。

本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。

  1. 第101問 / 300STEP 1・語彙

    今日の焦点語「エビデンス」の意味として最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:主張の妥当性を支える検証可能な証拠

    本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「主張の妥当性を支える検証可能な証拠」と用例「個人の体験談だけでなく、追跡調査をエビデンスとして提示した。」。

    解き方:「エビデンス」は、主張の妥当性を支える検証可能な証拠という意味です。読みは「えびでんす」です。例文:個人の体験談だけでなく、追跡調査をエビデンスとして提示した。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。

  2. 第102問 / 300STEP 2・文構造・転換

    第2段落は、物語全体の中でどのような働きをしていますか。最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:「多数の声だけで決める」という近道を退け、「付せんで全員の希望と理由を集めた」という確認へ判断を転換する

    本文根拠:第2段落の「多数の声だけで決める」と「付せんで全員の希望と理由を集めた」の対比。

    解き方:第2段落では、考えただけの近道と、実際に選んだ確認行動が『しかし』で対比されています。

  3. 第103問 / 300STEP 3・本文根拠・反証

    本文後半で、主人公が自分に都合のよい材料だけを集めていないか点検した場面として最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:春樹が反対の結果になりそうな手がかりを問い、杏が自分の案を支える材料だけを集めていなかったか順に見直した

    本文根拠:「反対の結果になりそうな手がかりはないかな」という春樹の問いと、杏の再点検。

    解き方:反証は、自分の結論を否定しうる材料を意識して探すことです。友人の問いと、その後の見直しを一続きで捉えます。

  4. 第104問 / 300STEP 4・関係・論証評価

    別の班が同じ材料から異なる案を出したとき、主人公が根拠を表に整理した目的を選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:同じ材料でも、どの根拠を重く見るかが異なれば結論が分かれうるため、その重みづけを比較するため

    本文根拠:別の班との段落で、互いに重く見た根拠を表にし、結論が分かれた理由を確かめたこと。

    解き方:本文後半は、結論そのものより、別条件・別解釈でも検討し直せる判断過程を残す重要性を示しています。

  5. 第105問 / 300STEP 5・要約・表現

    主人公の判断が、最初の思い込みから反証・条件の確認・記録を通してどう深まったか、本文後半まで用いて500字以内で論述しなさい。

    解答・根拠・解説

    正答・解答例:杏は気まずさに引かれ、「多数の声だけで決める」と考えたが、付せんで全員の希望と理由を集めた。その結果、声の大きさと考えの価値は同じではないと分かった。気持ちは信頼へ変わった。さらに、春樹から反対の結果になりそうな手がかりを問われ、自分の案に有利な材料だけを集めていないかを見直した。判断を誤ったときの影響や使える資料が違えば確認の順も変える必要があると考え、採用案だけでなく退けた案と理由も記録した。後の似た問題では前回の答えを写さず、条件の違いを書き出し、過去の経験を問い直す出発点として用いた。また、同じ材料から別の班が異なる案を出した際には、互いに重く見た根拠を比べ、結論が分かれた理由を確かめた。この過程は、「参加の方法を増やすと話し合いが公平になること」という考えを、反証と修正が可能な判断へ深めている。

    本文根拠:初め=多数の声だけで決める、確認=付せんで全員の希望と理由を集めた、発見=声の大きさと考えの価値は同じではないと分かった、反証=春樹の問い、条件=影響・資料、教訓=参加の方法を増やすと話し合いが公平になること。

    解き方:冒頭の迷いと確認だけで終えず、反対材料の探索、適用条件、後で修正できる記録へと判断が深まる順にまとめます。

    採点観点

    • 最初の思い込みと実際の確認行動を対比している
    • 発見と心情の変化を因果で示している
    • 反対の結果になりうる材料を探したことを含む
    • 条件に応じて確認順を変える必要を含む
    • 退けた案と理由を記録する意味を示している
    • 本文の教訓を、検証・修正できる判断としてまとめている
第22日 / 60

みんなで集める観察

説明文・評論・5問セット

再現性 (さいげんせい)

意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。

復習語:間テクスト性(かんてくすとせい)

みんなで集める観察

市民科学が多くの人の観察を研究へ生かす方法について考えてみよう。よくある見方は、「観察者が多ければ自動的に正確な結果になる」というものだ。しかし、実際の仕組みはそれほど単純ではない。

中心となる仕組みは、共通の手順で広い場所と長い期間の記録を集める。たとえば、各地の開花日を同じ基準で報告すると季節変化を追える。この例は、目に見えにくい関係を具体的に示している。

【語彙の視点】今日の焦点語は「再現性」。意味を予想してから、本文中の仕組み・例・限界のどこを説明できるかを考え、語の使える範囲まで確かめる。

ただし、見つけやすい種へ報告が偏るなどの課題がある。そのため、写真確認・研修・欠測記録で質を高めることが必要になる。本文では、結論を「参加の広さとデータの質を両方設計して初めて知見になる」とまとめる。

【7日前の復習】「間テクスト性」とも比べてみよう。焦点語と復習語は同じ意味ではない。本文のどの部分にそれぞれを使えるか、使えないかを分けると、語の違いがはっきりする。

この仕組みを調べる班は、まず「市民科学」「観察」「偏り」を同じものとして数えないよう、記録欄を分けた。名前が似ていても、測っている対象が違えば数字の意味も変わる。

本文の例は「各地の開花日を同じ基準で報告すると季節変化を追える」という一つの場面を示す。班は、この例と異なる結果になりうる条件も探し、例だけで全体を決めないようにした。

確かめるために、写真確認・研修・欠測記録で質を高める。結果と一緒に、確認できなかった範囲と判断を保留した点も残した。欠けた情報を、起きなかった事実として扱わないためである。

別の班は「観察者が多ければ自動的に正確な結果になる」と反論した。そこで両班は、同じ資料のどの部分を根拠にし、どの条件を省いたかを表にした。意見の違いより先に、使った根拠の違いが見えてきた。

さらに、最初の説明が当てはまらない場合を検討すると、「見つけやすい種へ報告が偏るなどの課題がある」という限界が残った。この限界は説明をすべて否定するのではなく、結論を適用できる条件を明確にする材料になった。

まとめた結果だけでなく、一つ一つの例も見直した。全体の傾向と違う例は消さず、どの条件が異なるのかを確かめる材料として残した。

同じ考えを別の事例へ移すとき、表面の言葉だけは使わなかった。対象、条件、確認方法、例外の四点が対応するかを調べ、対応しない部分は新しい問いとして残した。

最後に、賛成する資料と反対する資料の両方を並べ、どの新しい観察があれば結論を修正するかを先に決めた。結論を守ることより、誤りを発見できる形にすることを優先した。

本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。

  1. 第106問 / 300STEP 1・語彙

    今日の焦点語「再現性」の意味として最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:同じ方法で似た結果を得られる性質

    本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「同じ方法で似た結果を得られる性質」と用例「同じ手順を別の班が試し、実験結果の再現性を確かめた。」。

    解き方:「再現性」は、同じ方法で似た結果を得られる性質という意味です。読みは「さいげんせい」です。例文:同じ手順を別の班が試し、実験結果の再現性を確かめた。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。

  2. 第107問 / 300STEP 2・文構造・抽象具体

    第2段落の『中心となる仕組み』と『たとえば』以降の関係として最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:「共通の手順で広い場所と長い期間の記録を集める」を、「各地の開花日を同じ基準で報告すると季節変化を追える」という個別の事例で具体化している

    本文根拠:第2段落の抽象的説明と具体例。

    解き方:一般的な説明を先に置き、その後に同じ関係が見える個別例を置く構造です。

  3. 第108問 / 300STEP 3・本文根拠・反証

    二つの班が同じ資料を読んでも意見を異にした理由として、本文後半に最も合うものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:同じ資料のうち、根拠にした部分と省いた条件が班ごとに異なっていたから

    本文根拠:別の班の反論を受け、同じ資料の根拠部分と省いた条件を表にした段落。

    解き方:筆者は、意見の対立を人数や印象で処理せず、両班が用いた根拠と省いた条件の違いへ戻しています。

  4. 第109問 / 300STEP 4・関係・論証評価

    筆者が、どんな新しい観察なら結論を修正するかを先に決めた目的として、最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:自分に都合のよい資料だけで結論を守らず、誤りを発見して主張を更新できる形にするため

    本文根拠:賛成・反対の資料を並べ、結論を修正する観察条件を先に定めた最終段落。

    解き方:本文後半は、反対資料や外れた例を排除せず、主張の範囲と修正条件を明らかにする論証の進め方を示しています。

  5. 第110問 / 300STEP 5・要約・表現

    本文の題材別の結論と、本文後半で示された反証・適用範囲・修正の考え方を、500字以内で論述しなさい。

    解答・根拠・解説

    正答・解答例:筆者は、共通の手順で広い場所と長い期間の記録を集めると説明し、例として「各地の開花日を同じ基準で報告すると季節変化を追える」を挙げる。一方で、見つけやすい種へ報告が偏るなどの課題があるため、写真確認・研修・欠測記録で質を高める必要がある。さらに、別の班の反論について、同じ資料のどこを根拠にし、どの条件を省いたかを比較した。「ただし」に示された限界と全体傾向から外れる例も残し、それらを、結論を適用できる条件を明確にする材料として扱った。別の事例へ移すときは、対象・条件・確認方法・例外が対応するかを調べ、合わない部分を新しい問いとして残した。また、賛成・反対の資料を並べ、どんな新しい観察なら結論を修正するかを先に定め、誤りを発見できる主張にした。以上から、結論は「参加の広さとデータの質を両方設計して初めて知見になる」だが、反証に応じて適用範囲と内容を更新できる形で示すべきだと分かる。

    本文根拠:仕組み=共通の手順で広い場所と長い期間の記録を集める、限界=見つけやすい種へ報告が偏るなどの課題がある、方法=写真確認・研修・欠測記録で質を高める、反証=別の班、適用範囲=外れた例、結論=参加の広さとデータの質を両方設計して初めて知見になる。

    解き方:仕組みと結論を写すだけでなく、反対資料、条件の異なる例、適用範囲、結論を更新する基準を順に結びます。

    採点観点

    • 題材の中心となる仕組みと具体例を示している
    • 限界と確認方法を因果で結んでいる
    • 反対資料の根拠と省かれた条件を比較している
    • 全体傾向から外れる例を適用範囲の検討に使っている
    • 本文の結論を条件付きで示している
    • 反証に応じて結論を更新できる考え方をまとめている
第23日 / 60

霧の中の道標

物語・随筆・5問セット

外的妥当性 (がいてきだとうせい)

意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。

復習語:イデオロギー(いでおろぎー)

霧の中の道標

湊は林間学校の山道で、班を安全に宿舎へ戻すことになった。ところが、霧で遠くの道標が見えなくなった。湊の胸には恐れが広がった。

一度は前の班を急いで追いかけることも考えた。しかし、香澄と短く相談し、現在地を地図と方位磁針で確かめ、全員で待機した。すぐに答えを決めるのではなく、確かめられる材料を一つずつ増やした。

その途中で、動き続けるより位置を確定する方が安全な場合があると分かった。やがて、先生と連絡がつき正しい道へ戻れた。湊の気持ちは落ち着きへ変わった。

【語彙の視点】今日の焦点語は「外的妥当性」。意味を予想してから、本文のどの場面に使えるか、また使いにくい場面はどこかを、行動を根拠に考える。

【7日前の復習】「イデオロギー」とも比べてみよう。二つは同じ意味ではない。本文を説明するのに使えるなら根拠となる場面を示し、使いにくいなら、その違いを言葉にする。

「どうして、その方法でよいと思ったの」と香澄が尋ねた。湊はすぐには答えられず、初めの考えが確かな材料より恐れに引かれていたことに気づいた。

その確認で最初の手がかりは得られた。ただ一つだけでは決めず、種類の違う手がかりとも合わせたところ、同じ方向を示す材料と、そうでない材料が分かれた。

香澄は結論を言わず、『反対の結果になりそうな手がかりはないかな』とだけ聞いた。湊は、自分の案を支える材料だけを集めていなかったか、もう一度順に見直した。

作業を終えた後、湊は「霧から現れた一本の道標」の場面を思い返した。初めに急いでいたときとは、同じ場面の受け止め方が変わっていた。

翌日、別の人から『時間がなかったら同じ確かめ方はできるの』と問われた。湊は、判断を誤ったときの影響の大きさや、使える資料の数によって、確認の順を変える必要もあると答えた。

記録には、採用した案だけでなく、退けた「前の班を急いで追いかける」という案と、その理由も残した。後から読む人が結果だけを見て、同じ判断を無条件に繰り返さないようにするためだった。

数週間後、よく似た問題が起きたが、前回とは条件が一つ違った。湊は前の答えを写さず、その違いを最初に書き出した。過去の経験は答えではなく、問い直す出発点になった。

その記録を読んだ別の班は、同じ材料から異なる案を出した。湊は反対せず、どの根拠を重く見たのかを互いに表へ整理し、結論が分かれた理由を確かめた。

本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。

  1. 第111問 / 300STEP 1・語彙

    今日の焦点語「外的妥当性」の意味として最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:結果を別の集団や状況へ広げられる度合い

    本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「結果を別の集団や状況へ広げられる度合い」と用例「都市部の調査結果を農村部にも適用できるか、外的妥当性を検討した。」。

    解き方:「外的妥当性」は、結果を別の集団や状況へ広げられる度合いという意味です。読みは「がいてきだとうせい」です。例文:都市部の調査結果を農村部にも適用できるか、外的妥当性を検討した。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。

  2. 第112問 / 300STEP 2・文構造・転換

    第2段落は、物語全体の中でどのような働きをしていますか。最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:「前の班を急いで追いかける」という近道を退け、「現在地を地図と方位磁針で確かめ、全員で待機した」という確認へ判断を転換する

    本文根拠:第2段落の「前の班を急いで追いかける」と「現在地を地図と方位磁針で確かめ、全員で待機した」の対比。

    解き方:第2段落では、考えただけの近道と、実際に選んだ確認行動が『しかし』で対比されています。

  3. 第113問 / 300STEP 3・本文根拠・反証

    本文後半で、主人公が自分に都合のよい材料だけを集めていないか点検した場面として最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:香澄が反対の結果になりそうな手がかりを問い、湊が自分の案を支える材料だけを集めていなかったか順に見直した

    本文根拠:「反対の結果になりそうな手がかりはないかな」という香澄の問いと、湊の再点検。

    解き方:反証は、自分の結論を否定しうる材料を意識して探すことです。友人の問いと、その後の見直しを一続きで捉えます。

  4. 第114問 / 300STEP 4・関係・論証評価

    別の班が同じ材料から異なる案を出したとき、主人公が根拠を表に整理した目的を選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:同じ材料でも、どの根拠を重く見るかが異なれば結論が分かれうるため、その重みづけを比較するため

    本文根拠:別の班との段落で、互いに重く見た根拠を表にし、結論が分かれた理由を確かめたこと。

    解き方:本文後半は、結論そのものより、別条件・別解釈でも検討し直せる判断過程を残す重要性を示しています。

  5. 第115問 / 300STEP 5・要約・表現

    主人公の判断が、最初の思い込みから反証・条件の確認・記録を通してどう深まったか、本文後半まで用いて500字以内で論述しなさい。

    解答・根拠・解説

    正答・解答例:湊は恐れに引かれ、「前の班を急いで追いかける」と考えたが、現在地を地図と方位磁針で確かめ、全員で待機した。その結果、動き続けるより位置を確定する方が安全な場合があると分かった。気持ちは落ち着きへ変わった。さらに、香澄から反対の結果になりそうな手がかりを問われ、自分の案に有利な材料だけを集めていないかを見直した。判断を誤ったときの影響や使える資料が違えば確認の順も変える必要があると考え、採用案だけでなく退けた案と理由も記録した。後の似た問題では前回の答えを写さず、条件の違いを書き出し、過去の経験を問い直す出発点として用いた。また、同じ材料から別の班が異なる案を出した際には、互いに重く見た根拠を比べ、結論が分かれた理由を確かめた。この過程は、「不確かなときは速さより確認を優先すること」という考えを、反証と修正が可能な判断へ深めている。

    本文根拠:初め=前の班を急いで追いかける、確認=現在地を地図と方位磁針で確かめ、全員で待機した、発見=動き続けるより位置を確定する方が安全な場合があると分かった、反証=香澄の問い、条件=影響・資料、教訓=不確かなときは速さより確認を優先すること。

    解き方:冒頭の迷いと確認だけで終えず、反対材料の探索、適用条件、後で修正できる記録へと判断が深まる順にまとめます。

    採点観点

    • 最初の思い込みと実際の確認行動を対比している
    • 発見と心情の変化を因果で示している
    • 反対の結果になりうる材料を探したことを含む
    • 条件に応じて確認順を変える必要を含む
    • 退けた案と理由を記録する意味を示している
    • 本文の教訓を、検証・修正できる判断としてまとめている
第24日 / 60

短い展示ラベル

説明文・評論・5問セット

内的妥当性 (ないてきだとうせい)

意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。

復習語:ヘゲモニー(へげもにー)

短い展示ラベル

博物館の説明文が物と観客をつなぐ役割について考えてみよう。よくある見方は、「情報を多く書くほど展示は分かりやすい」というものだ。しかし、実際の仕組みはそれほど単純ではない。

中心となる仕組みは、観客の知識と見る時間を考え重要な問いと背景を選ぶ。たとえば、道具の年代だけでなく使った人の行動を示すと見方が広がる。この例は、目に見えにくい関係を具体的に示している。

【語彙の視点】今日の焦点語は「内的妥当性」。意味を予想してから、本文中の仕組み・例・限界のどこを説明できるかを考え、語の使える範囲まで確かめる。

ただし、短くしすぎると不確実さや異なる解釈を隠す場合がある。そのため、要点と詳しい資料への導線を分けることが必要になる。本文では、結論を「説明は知識の量を減らす作業ではなく理解の入口を設計する作業である」とまとめる。

【7日前の復習】「ヘゲモニー」とも比べてみよう。焦点語と復習語は同じ意味ではない。本文のどの部分にそれぞれを使えるか、使えないかを分けると、語の違いがはっきりする。

この仕組みを調べる班は、まず「展示」「背景」「導線」を同じものとして数えないよう、記録欄を分けた。名前が似ていても、測っている対象が違えば数字の意味も変わる。

本文の例は「道具の年代だけでなく使った人の行動を示すと見方が広がる」という一つの場面を示す。班は、この例と異なる結果になりうる条件も探し、例だけで全体を決めないようにした。

確かめるために、要点と詳しい資料への導線を分ける。結果と一緒に、確認できなかった範囲と判断を保留した点も残した。欠けた情報を、起きなかった事実として扱わないためである。

別の班は「情報を多く書くほど展示は分かりやすい」と反論した。そこで両班は、同じ資料のどの部分を根拠にし、どの条件を省いたかを表にした。意見の違いより先に、使った根拠の違いが見えてきた。

さらに、最初の説明が当てはまらない場合を検討すると、「短くしすぎると不確実さや異なる解釈を隠す場合がある」という限界が残った。この限界は説明をすべて否定するのではなく、結論を適用できる条件を明確にする材料になった。

まとめた結果だけでなく、一つ一つの例も見直した。全体の傾向と違う例は消さず、どの条件が異なるのかを確かめる材料として残した。

同じ考えを別の事例へ移すとき、表面の言葉だけは使わなかった。対象、条件、確認方法、例外の四点が対応するかを調べ、対応しない部分は新しい問いとして残した。

最後に、賛成する資料と反対する資料の両方を並べ、どの新しい観察があれば結論を修正するかを先に決めた。結論を守ることより、誤りを発見できる形にすることを優先した。

本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。

  1. 第116問 / 300STEP 1・語彙

    今日の焦点語「内的妥当性」の意味として最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:結果が想定した原因によるといえる度合い

    本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「結果が想定した原因によるといえる度合い」と用例「介入以外の条件をそろえ、研究の内的妥当性を高めた。」。

    解き方:「内的妥当性」は、結果が想定した原因によるといえる度合いという意味です。読みは「ないてきだとうせい」です。例文:介入以外の条件をそろえ、研究の内的妥当性を高めた。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。

  2. 第117問 / 300STEP 2・文構造・抽象具体

    第2段落の『中心となる仕組み』と『たとえば』以降の関係として最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:「観客の知識と見る時間を考え重要な問いと背景を選ぶ」を、「道具の年代だけでなく使った人の行動を示すと見方が広がる」という個別の事例で具体化している

    本文根拠:第2段落の抽象的説明と具体例。

    解き方:一般的な説明を先に置き、その後に同じ関係が見える個別例を置く構造です。

  3. 第118問 / 300STEP 3・本文根拠・反証

    二つの班が同じ資料を読んでも意見を異にした理由として、本文後半に最も合うものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:同じ資料のうち、根拠にした部分と省いた条件が班ごとに異なっていたから

    本文根拠:別の班の反論を受け、同じ資料の根拠部分と省いた条件を表にした段落。

    解き方:筆者は、意見の対立を人数や印象で処理せず、両班が用いた根拠と省いた条件の違いへ戻しています。

  4. 第119問 / 300STEP 4・関係・論証評価

    筆者が、どんな新しい観察なら結論を修正するかを先に決めた目的として、最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:自分に都合のよい資料だけで結論を守らず、誤りを発見して主張を更新できる形にするため

    本文根拠:賛成・反対の資料を並べ、結論を修正する観察条件を先に定めた最終段落。

    解き方:本文後半は、反対資料や外れた例を排除せず、主張の範囲と修正条件を明らかにする論証の進め方を示しています。

  5. 第120問 / 300STEP 5・要約・表現

    本文の題材別の結論と、本文後半で示された反証・適用範囲・修正の考え方を、500字以内で論述しなさい。

    解答・根拠・解説

    正答・解答例:筆者は、観客の知識と見る時間を考え重要な問いと背景を選ぶと説明し、例として「道具の年代だけでなく使った人の行動を示すと見方が広がる」を挙げる。一方で、短くしすぎると不確実さや異なる解釈を隠す場合があるため、要点と詳しい資料への導線を分ける必要がある。さらに、別の班の反論について、同じ資料のどこを根拠にし、どの条件を省いたかを比較した。「ただし」に示された限界と全体傾向から外れる例も残し、それらを、結論を適用できる条件を明確にする材料として扱った。別の事例へ移すときは、対象・条件・確認方法・例外が対応するかを調べ、合わない部分を新しい問いとして残した。また、賛成・反対の資料を並べ、どんな新しい観察なら結論を修正するかを先に定め、誤りを発見できる主張にした。以上から、結論は「説明は知識の量を減らす作業ではなく理解の入口を設計する作業である」だが、反証に応じて適用範囲と内容を更新できる形で示すべきだと分かる。

    本文根拠:仕組み=観客の知識と見る時間を考え重要な問いと背景を選ぶ、限界=短くしすぎると不確実さや異なる解釈を隠す場合がある、方法=要点と詳しい資料への導線を分ける、反証=別の班、適用範囲=外れた例、結論=説明は知識の量を減らす作業ではなく理解の入口を設計する作業である。

    解き方:仕組みと結論を写すだけでなく、反対資料、条件の異なる例、適用範囲、結論を更新する基準を順に結びます。

    採点観点

    • 題材の中心となる仕組みと具体例を示している
    • 限界と確認方法を因果で結んでいる
    • 反対資料の根拠と省かれた条件を比較している
    • 全体傾向から外れる例を適用範囲の検討に使っている
    • 本文の結論を条件付きで示している
    • 反証に応じて結論を更新できる考え方をまとめている
第25日 / 60

閉じたままの箱

物語・随筆・5問セット

反証可能性 (はんしょうかのうせい)

意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。

復習語:公共圏(こうきょうけん)

閉じたままの箱

紬は美術準備室で、作品展の道具を種類別にそろえることになった。ところが、中身不明の箱に古い注意書きが貼られていた。紬の胸には好奇心が広がった。

一度はラベルだけ見て処分することも考えた。しかし、蒼と短く相談し、担当教員の記録を探し、二人で安全に箱を開けた。すぐに答えを決めるのではなく、確かめられる材料を一つずつ増やした。

その途中で、現在は使わないが地域から借りた大切な道具だと分かった。やがて、返却先を確認し、箱の情報も新しく書き直した。紬の気持ちは慎重な満足へ変わった。

【語彙の視点】今日の焦点語は「反証可能性」。意味を予想してから、本文のどの場面に使えるか、また使いにくい場面はどこかを、行動を根拠に考える。

【7日前の復習】「公共圏」とも比べてみよう。二つは同じ意味ではない。本文を説明するのに使えるなら根拠となる場面を示し、使いにくいなら、その違いを言葉にする。

「どうして、その方法でよいと思ったの」と蒼が尋ねた。紬はすぐには答えられず、初めの考えが確かな材料より好奇心に引かれていたことに気づいた。

その確認で最初の手がかりは得られた。ただ一つだけでは決めず、種類の違う手がかりとも合わせたところ、同じ方向を示す材料と、そうでない材料が分かれた。

蒼は結論を言わず、『反対の結果になりそうな手がかりはないかな』とだけ聞いた。紬は、自分の案を支える材料だけを集めていなかったか、もう一度順に見直した。

作業を終えた後、紬は「新旧二枚のラベル」の場面を思い返した。初めに急いでいたときとは、同じ場面の受け止め方が変わっていた。

翌日、別の人から『時間がなかったら同じ確かめ方はできるの』と問われた。紬は、判断を誤ったときの影響の大きさや、使える資料の数によって、確認の順を変える必要もあると答えた。

記録には、採用した案だけでなく、退けた「ラベルだけ見て処分する」という案と、その理由も残した。後から読む人が結果だけを見て、同じ判断を無条件に繰り返さないようにするためだった。

数週間後、よく似た問題が起きたが、前回とは条件が一つ違った。紬は前の答えを写さず、その違いを最初に書き出した。過去の経験は答えではなく、問い直す出発点になった。

その記録を読んだ別の班は、同じ材料から異なる案を出した。紬は反対せず、どの根拠を重く見たのかを互いに表へ整理し、結論が分かれた理由を確かめた。

本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。

  1. 第121問 / 300STEP 1・語彙

    今日の焦点語「反証可能性」の意味として最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:どんな場合に誤りと判断できるか示せる性質

    本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「どんな場合に誤りと判断できるか示せる性質」と用例「どの観測結果でも正しいとする説には、反証可能性がない。」。

    解き方:「反証可能性」は、どんな場合に誤りと判断できるか示せる性質という意味です。読みは「はんしょうかのうせい」です。例文:どの観測結果でも正しいとする説には、反証可能性がない。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。

  2. 第122問 / 300STEP 2・文構造・転換

    第2段落は、物語全体の中でどのような働きをしていますか。最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:「ラベルだけ見て処分する」という近道を退け、「担当教員の記録を探し、二人で安全に箱を開けた」という確認へ判断を転換する

    本文根拠:第2段落の「ラベルだけ見て処分する」と「担当教員の記録を探し、二人で安全に箱を開けた」の対比。

    解き方:第2段落では、考えただけの近道と、実際に選んだ確認行動が『しかし』で対比されています。

  3. 第123問 / 300STEP 3・本文根拠・反証

    本文後半で、主人公が自分に都合のよい材料だけを集めていないか点検した場面として最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:蒼が反対の結果になりそうな手がかりを問い、紬が自分の案を支える材料だけを集めていなかったか順に見直した

    本文根拠:「反対の結果になりそうな手がかりはないかな」という蒼の問いと、紬の再点検。

    解き方:反証は、自分の結論を否定しうる材料を意識して探すことです。友人の問いと、その後の見直しを一続きで捉えます。

  4. 第124問 / 300STEP 4・関係・論証評価

    別の班が同じ材料から異なる案を出したとき、主人公が根拠を表に整理した目的を選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:同じ材料でも、どの根拠を重く見るかが異なれば結論が分かれうるため、その重みづけを比較するため

    本文根拠:別の班との段落で、互いに重く見た根拠を表にし、結論が分かれた理由を確かめたこと。

    解き方:本文後半は、結論そのものより、別条件・別解釈でも検討し直せる判断過程を残す重要性を示しています。

  5. 第125問 / 300STEP 5・要約・表現

    主人公の判断が、最初の思い込みから反証・条件の確認・記録を通してどう深まったか、本文後半まで用いて500字以内で論述しなさい。

    解答・根拠・解説

    正答・解答例:紬は好奇心に引かれ、「ラベルだけ見て処分する」と考えたが、担当教員の記録を探し、二人で安全に箱を開けた。その結果、現在は使わないが地域から借りた大切な道具だと分かった。気持ちは慎重な満足へ変わった。さらに、蒼から反対の結果になりそうな手がかりを問われ、自分の案に有利な材料だけを集めていないかを見直した。判断を誤ったときの影響や使える資料が違えば確認の順も変える必要があると考え、採用案だけでなく退けた案と理由も記録した。後の似た問題では前回の答えを写さず、条件の違いを書き出し、過去の経験を問い直す出発点として用いた。また、同じ材料から別の班が異なる案を出した際には、互いに重く見た根拠を比べ、結論が分かれた理由を確かめた。この過程は、「古い情報を疑うときも由来を調べること」という考えを、反証と修正が可能な判断へ深めている。

    本文根拠:初め=ラベルだけ見て処分する、確認=担当教員の記録を探し、二人で安全に箱を開けた、発見=現在は使わないが地域から借りた大切な道具だと分かった、反証=蒼の問い、条件=影響・資料、教訓=古い情報を疑うときも由来を調べること。

    解き方:冒頭の迷いと確認だけで終えず、反対材料の探索、適用条件、後で修正できる記録へと判断が深まる順にまとめます。

    採点観点

    • 最初の思い込みと実際の確認行動を対比している
    • 発見と心情の変化を因果で示している
    • 反対の結果になりうる材料を探したことを含む
    • 条件に応じて確認順を変える必要を含む
    • 退けた案と理由を記録する意味を示している
    • 本文の教訓を、検証・修正できる判断としてまとめている
第26日 / 60

翻訳の選択

説明文・評論・5問セット

不確実性 (ふかくじつせい)

意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。

復習語:熟議(じゅくぎ)

翻訳の選択

異なる言語の間で意味を移すときに選択が必要な理由について考えてみよう。よくある見方は、「単語を一つずつ置き換えれば同じ意味になる」というものだ。しかし、実際の仕組みはそれほど単純ではない。

中心となる仕組みは、文脈・文化・語調を考え全体の働きが近くなる表現を選ぶ。たとえば、丁寧さを表す語が別言語では語尾でなく語順に現れることがある。この例は、目に見えにくい関係を具体的に示している。

【語彙の視点】今日の焦点語は「不確実性」。意味を予想してから、本文中の仕組み・例・限界のどこを説明できるかを考え、語の使える範囲まで確かめる。

ただし、完全に同じ範囲の語がない場合もある。そのため、直訳と意訳を目的に応じて比べ選択理由を示すことが必要になる。本文では、結論を「翻訳は意味を運ぶだけでなく違いを可視化する解釈である」とまとめる。

【7日前の復習】「熟議」とも比べてみよう。焦点語と復習語は同じ意味ではない。本文のどの部分にそれぞれを使えるか、使えないかを分けると、語の違いがはっきりする。

この仕組みを調べる班は、まず「翻訳」「直訳」「文脈」を同じものとして数えないよう、記録欄を分けた。名前が似ていても、測っている対象が違えば数字の意味も変わる。

本文の例は「丁寧さを表す語が別言語では語尾でなく語順に現れることがある」という一つの場面を示す。班は、この例と異なる結果になりうる条件も探し、例だけで全体を決めないようにした。

確かめるために、直訳と意訳を目的に応じて比べ選択理由を示す。結果と一緒に、確認できなかった範囲と判断を保留した点も残した。欠けた情報を、起きなかった事実として扱わないためである。

別の班は「単語を一つずつ置き換えれば同じ意味になる」と反論した。そこで両班は、同じ資料のどの部分を根拠にし、どの条件を省いたかを表にした。意見の違いより先に、使った根拠の違いが見えてきた。

さらに、最初の説明が当てはまらない場合を検討すると、「完全に同じ範囲の語がない場合もある」という限界が残った。この限界は説明をすべて否定するのではなく、結論を適用できる条件を明確にする材料になった。

まとめた結果だけでなく、一つ一つの例も見直した。全体の傾向と違う例は消さず、どの条件が異なるのかを確かめる材料として残した。

同じ考えを別の事例へ移すとき、表面の言葉だけは使わなかった。対象、条件、確認方法、例外の四点が対応するかを調べ、対応しない部分は新しい問いとして残した。

最後に、賛成する資料と反対する資料の両方を並べ、どの新しい観察があれば結論を修正するかを先に決めた。結論を守ることより、誤りを発見できる形にすることを優先した。

本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。

  1. 第126問 / 300STEP 1・語彙

    今日の焦点語「不確実性」の意味として最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:結果や知識が一つに確定しない性質

    本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「結果や知識が一つに確定しない性質」と用例「予測値に幅を持たせ、将来人口の不確実性を明示した。」。

    解き方:「不確実性」は、結果や知識が一つに確定しない性質という意味です。読みは「ふかくじつせい」です。例文:予測値に幅を持たせ、将来人口の不確実性を明示した。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。

  2. 第127問 / 300STEP 2・文構造・抽象具体

    第2段落の『中心となる仕組み』と『たとえば』以降の関係として最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:「文脈・文化・語調を考え全体の働きが近くなる表現を選ぶ」を、「丁寧さを表す語が別言語では語尾でなく語順に現れることがある」という個別の事例で具体化している

    本文根拠:第2段落の抽象的説明と具体例。

    解き方:一般的な説明を先に置き、その後に同じ関係が見える個別例を置く構造です。

  3. 第128問 / 300STEP 3・本文根拠・反証

    二つの班が同じ資料を読んでも意見を異にした理由として、本文後半に最も合うものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:同じ資料のうち、根拠にした部分と省いた条件が班ごとに異なっていたから

    本文根拠:別の班の反論を受け、同じ資料の根拠部分と省いた条件を表にした段落。

    解き方:筆者は、意見の対立を人数や印象で処理せず、両班が用いた根拠と省いた条件の違いへ戻しています。

  4. 第129問 / 300STEP 4・関係・論証評価

    筆者が、どんな新しい観察なら結論を修正するかを先に決めた目的として、最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:自分に都合のよい資料だけで結論を守らず、誤りを発見して主張を更新できる形にするため

    本文根拠:賛成・反対の資料を並べ、結論を修正する観察条件を先に定めた最終段落。

    解き方:本文後半は、反対資料や外れた例を排除せず、主張の範囲と修正条件を明らかにする論証の進め方を示しています。

  5. 第130問 / 300STEP 5・要約・表現

    本文の題材別の結論と、本文後半で示された反証・適用範囲・修正の考え方を、500字以内で論述しなさい。

    解答・根拠・解説

    正答・解答例:筆者は、文脈・文化・語調を考え全体の働きが近くなる表現を選ぶと説明し、例として「丁寧さを表す語が別言語では語尾でなく語順に現れることがある」を挙げる。一方で、完全に同じ範囲の語がない場合もあるため、直訳と意訳を目的に応じて比べ選択理由を示す必要がある。さらに、別の班の反論について、同じ資料のどこを根拠にし、どの条件を省いたかを比較した。「ただし」に示された限界と全体傾向から外れる例も残し、それらを、結論を適用できる条件を明確にする材料として扱った。別の事例へ移すときは、対象・条件・確認方法・例外が対応するかを調べ、合わない部分を新しい問いとして残した。また、賛成・反対の資料を並べ、どんな新しい観察なら結論を修正するかを先に定め、誤りを発見できる主張にした。以上から、結論は「翻訳は意味を運ぶだけでなく違いを可視化する解釈である」だが、反証に応じて適用範囲と内容を更新できる形で示すべきだと分かる。

    本文根拠:仕組み=文脈・文化・語調を考え全体の働きが近くなる表現を選ぶ、限界=完全に同じ範囲の語がない場合もある、方法=直訳と意訳を目的に応じて比べ選択理由を示す、反証=別の班、適用範囲=外れた例、結論=翻訳は意味を運ぶだけでなく違いを可視化する解釈である。

    解き方:仕組みと結論を写すだけでなく、反対資料、条件の異なる例、適用範囲、結論を更新する基準を順に結びます。

    採点観点

    • 題材の中心となる仕組みと具体例を示している
    • 限界と確認方法を因果で結んでいる
    • 反対資料の根拠と省かれた条件を比較している
    • 全体傾向から外れる例を適用範囲の検討に使っている
    • 本文の結論を条件付きで示している
    • 反証に応じて結論を更新できる考え方をまとめている
第27日 / 60

詩・通知を切る

詩歌(自由詩・オリジナル)・5問セット

蓋然性 (がいぜんせい)

意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。

復習語:正統性(せいとうせい)

詩・通知を切る

画面の隅で光が呼ぶ
今すぐでなくてもよい声まで
一度すべてを暗くすると
自分の問いだけが机に残った

【読み方】全4行を、見えるもの・気持ち・方向が変わる言葉に印をつけながら読む。解釈は、必ず詩の一行を根拠にする。

【ことばの確認】今日の焦点語は「蓋然性」。意味を予想し、この詩の表現や話者の変化を説明するのに使えるか考える。

【7日前の復習語】「正統性」。焦点語と同じ意味だと決めず、詩の中で使える箇所を分ける。

本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。

  1. 第131問 / 300STEP 1・語彙

    今日の焦点語「蓋然性」の意味として最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:出来事・説明・解釈が、確実ではないがもっともらしいと考えられる度合い

    本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「出来事・説明・解釈が、確実ではないがもっともらしいと考えられる度合い」と用例「複数の証拠が一致するため、その解釈の蓋然性は高い。」。

    解き方:「蓋然性」は、出来事・説明・解釈が、確実ではないがもっともらしいと考えられる度合いという意味です。読みは「がいぜんせい」です。例文:複数の証拠が一致するため、その解釈の蓋然性は高い。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。

  2. 第132問 / 300STEP 2・詩の構成・転換

    詩の見方や気持ちが最も大きく転換する一行を選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:自分の問いだけが机に残った

    本文根拠:転換行「自分の問いだけが机に残った」。

    解き方:「自分の問いだけが机に残った」を境に、外から届く声に追われる状態から自分の問いへ集中する静けさへと変わります。接続語、否定、時間の移動も転換の手がかりです。

  3. 第133問 / 300STEP 3・詩の表現・効果

    この詩で「暗くした画面と机」が果たす働きとして最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:暗い画面と机が、外の声から自分の問いへ戻る静けさを表す

    本文根拠:「暗くした画面と机」に関わる行と転換行の対応。

    解き方:詩では具体物が別の考えを担うことがあります。この詩では、暗い画面と机が、外の声から自分の問いへ戻る静けさを表すと読めます。

  4. 第134問 / 300STEP 4・詩の主題・解釈

    この詩の主題として最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:情報から距離を置くことで自分の課題を選び直せること

    本文根拠:詩全体の像と、転換前後の関係。

    解き方:具体的な像、転換行、自分の問いへ集中する静けさという後半の見方をすべて説明できる主題は「情報から距離を置くことで自分の課題を選び直せること」です。

  5. 第135問 / 300STEP 5・要約・表現

    転換する一行を引用し、表現の働きと主題を500字以内で説明しなさい。

    解答・根拠・解説

    正答・解答例:「自分の問いだけが机に残った」を境に、外から届く声に追われる状態から自分の問いへ集中する静けさへと変わる。暗い画面と机が、外の声から自分の問いへ戻る静けさを表す。そこから、「情報から距離を置くことで自分の課題を選び直せること」という主題が読み取れる。

    本文根拠:転換行=自分の問いだけが机に残った、像=暗くした画面と机、変化=外から届く声に追われる状態→自分の問いへ集中する静けさ、主題=情報から距離を置くことで自分の課題を選び直せること。

    解き方:引用だけで終えず、その一行を境に何が変わるか、具体的な像がどんな考えを表すか、そこからどの主題が導けるかをつなぎます。

    採点観点

    • 転換する一行を正確に引用している
    • 転換前後の見方または気持ちを示している
    • 具体的な像の働きを説明している
    • 詩全体の主題へ結びつけている
第28日 / 60

詩・二つの影

詩歌(自由詩・オリジナル)・5問セット

規範判断 (きはんはんだん)

意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。

復習語:エビデンス(えびでんす)

詩・二つの影

速い人の影が先へ伸びる
遅い人の影は短く揺れる
歩幅を同じにしたのではない
合図のたび二つの影が並んだ

【読み方】全4行を、見えるもの・気持ち・方向が変わる言葉に印をつけながら読む。解釈は、必ず詩の一行を根拠にする。

【ことばの確認】今日の焦点語は「規範判断」。意味を予想し、この詩の表現や話者の変化を説明するのに使えるか考える。

【7日前の復習語】「エビデンス」。焦点語と同じ意味だと決めず、詩の中で使える箇所を分ける。

本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。

  1. 第136問 / 300STEP 1・語彙

    今日の焦点語「規範判断」の意味として最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:何が望ましいかを基準に照らす判断

    本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「何が望ましいかを基準に照らす判断」と用例「事実を確認した上で、その格差を是正すべきかという規範判断を行った。」。

    解き方:「規範判断」は、何が望ましいかを基準に照らす判断という意味です。読みは「きはんはんだん」です。例文:事実を確認した上で、その格差を是正すべきかという規範判断を行った。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。

  2. 第137問 / 300STEP 2・詩の構成・転換

    詩の見方や気持ちが最も大きく転換する一行を選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:歩幅を同じにしたのではない

    本文根拠:転換行「歩幅を同じにしたのではない」。

    解き方:「歩幅を同じにしたのではない」を境に、同じ速さにそろえるという考えから互いに予測できる関係への理解へと変わります。接続語、否定、時間の移動も転換の手がかりです。

  3. 第138問 / 300STEP 3・詩の表現・効果

    この詩で「並んで伸びる二つの影」が果たす働きとして最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:並ぶ二つの影が、違いを残したまま合図を合わせる関係を表す

    本文根拠:「並んで伸びる二つの影」に関わる行と転換行の対応。

    解き方:詩では具体物が別の考えを担うことがあります。この詩では、並ぶ二つの影が、違いを残したまま合図を合わせる関係を表すと読めます。

  4. 第139問 / 300STEP 4・詩の主題・解釈

    この詩の主題として最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:違いを消さずに合図を合わせることが協力になること

    本文根拠:詩全体の像と、転換前後の関係。

    解き方:具体的な像、転換行、互いに予測できる関係への理解という後半の見方をすべて説明できる主題は「違いを消さずに合図を合わせることが協力になること」です。

  5. 第140問 / 300STEP 5・要約・表現

    転換する一行を引用し、表現の働きと主題を500字以内で説明しなさい。

    解答・根拠・解説

    正答・解答例:「歩幅を同じにしたのではない」を境に、同じ速さにそろえるという考えから互いに予測できる関係への理解へと変わる。並ぶ二つの影が、違いを残したまま合図を合わせる関係を表す。そこから、「違いを消さずに合図を合わせることが協力になること」という主題が読み取れる。

    本文根拠:転換行=歩幅を同じにしたのではない、像=並んで伸びる二つの影、変化=同じ速さにそろえるという考え→互いに予測できる関係への理解、主題=違いを消さずに合図を合わせることが協力になること。

    解き方:引用だけで終えず、その一行を境に何が変わるか、具体的な像がどんな考えを表すか、そこからどの主題が導けるかをつなぎます。

    採点観点

    • 転換する一行を正確に引用している
    • 転換前後の見方または気持ちを示している
    • 具体的な像の働きを説明している
    • 詩全体の主題へ結びつけている
第29日 / 60

詩・冬の窓

詩歌(自由詩・オリジナル)・5問セット

事実判断 (じじつはんだん)

意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。

復習語:再現性(さいげんせい)

詩・冬の窓

息を吹けば窓が曇る
指で丸い穴をあける
世界が小さくなったのではない
見える範囲をわたしが選んだ

【読み方】全4行を、見えるもの・気持ち・方向が変わる言葉に印をつけながら読む。解釈は、必ず詩の一行を根拠にする。

【ことばの確認】今日の焦点語は「事実判断」。意味を予想し、この詩の表現や話者の変化を説明するのに使えるか考える。

【7日前の復習語】「再現性」。焦点語と同じ意味だと決めず、詩の中で使える箇所を分ける。

本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。

  1. 第141問 / 300STEP 1・語彙

    今日の焦点語「事実判断」の意味として最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:何が起きているかを証拠で確かめる判断

    本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「何が起きているかを証拠で確かめる判断」と用例「利用者が減ったかどうかは、統計にもとづく事実判断で確かめる。」。

    解き方:「事実判断」は、何が起きているかを証拠で確かめる判断という意味です。読みは「じじつはんだん」です。例文:利用者が減ったかどうかは、統計にもとづく事実判断で確かめる。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。

  2. 第142問 / 300STEP 2・詩の構成・転換

    詩の見方や気持ちが最も大きく転換する一行を選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:世界が小さくなったのではない

    本文根拠:転換行「世界が小さくなったのではない」。

    解き方:「世界が小さくなったのではない」を境に、見えるものが世界の全部だという感覚から自分の視点の限界への気づきへと変わります。接続語、否定、時間の移動も転換の手がかりです。

  3. 第143問 / 300STEP 3・詩の表現・効果

    この詩で「曇り窓の丸い穴」が果たす働きとして最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:曇り窓の丸い穴が、自分で限った視野の範囲を表す

    本文根拠:「曇り窓の丸い穴」に関わる行と転換行の対応。

    解き方:詩では具体物が別の考えを担うことがあります。この詩では、曇り窓の丸い穴が、自分で限った視野の範囲を表すと読めます。

  4. 第144問 / 300STEP 4・詩の主題・解釈

    この詩の主題として最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:見えている範囲は世界全体ではなく自分が選んだ一部であること

    本文根拠:詩全体の像と、転換前後の関係。

    解き方:具体的な像、転換行、自分の視点の限界への気づきという後半の見方をすべて説明できる主題は「見えている範囲は世界全体ではなく自分が選んだ一部であること」です。

  5. 第145問 / 300STEP 5・要約・表現

    転換する一行を引用し、表現の働きと主題を500字以内で説明しなさい。

    解答・根拠・解説

    正答・解答例:「世界が小さくなったのではない」を境に、見えるものが世界の全部だという感覚から自分の視点の限界への気づきへと変わる。曇り窓の丸い穴が、自分で限った視野の範囲を表す。そこから、「見えている範囲は世界全体ではなく自分が選んだ一部であること」という主題が読み取れる。

    本文根拠:転換行=世界が小さくなったのではない、像=曇り窓の丸い穴、変化=見えるものが世界の全部だという感覚→自分の視点の限界への気づき、主題=見えている範囲は世界全体ではなく自分が選んだ一部であること。

    解き方:引用だけで終えず、その一行を境に何が変わるか、具体的な像がどんな考えを表すか、そこからどの主題が導けるかをつなぎます。

    採点観点

    • 転換する一行を正確に引用している
    • 転換前後の見方または気持ちを示している
    • 具体的な像の働きを説明している
    • 詩全体の主題へ結びつけている
第30日 / 60

詩・地図の余白

詩歌(自由詩・オリジナル)・5問セット

総合論述 (そうごうろんじゅつ)

意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。

復習語:外的妥当性(がいてきだとうせい)

詩・地図の余白

青い線は川と書かれ
黒い線は道と決められる
何もない白いところにも
名もない足音が昨日を渡った

【読み方】全4行を、見えるもの・気持ち・方向が変わる言葉に印をつけながら読む。解釈は、必ず詩の一行を根拠にする。

【ことばの確認】今日の焦点語は「総合論述」。意味を予想し、この詩の表現や話者の変化を説明するのに使えるか考える。

【7日前の復習語】「外的妥当性」。焦点語と同じ意味だと決めず、詩の中で使える箇所を分ける。

本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。

  1. 第146問 / 300STEP 1・語彙

    今日の焦点語「総合論述」の意味として最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:複数資料を統合し根拠と反論を含めて書くこと

    本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「複数資料を統合し根拠と反論を含めて書くこと」と用例「四つの資料を関連づけ、反論と再反論を含む総合論述を完成させた。」。

    解き方:「総合論述」は、複数資料を統合し根拠と反論を含めて書くことという意味です。読みは「そうごうろんじゅつ」です。例文:四つの資料を関連づけ、反論と再反論を含む総合論述を完成させた。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。

  2. 第147問 / 300STEP 2・詩の構成・転換

    詩の見方や気持ちが最も大きく転換する一行を選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:何もない白いところにも

    本文根拠:転換行「何もない白いところにも」。

    解き方:「何もない白いところにも」を境に、地図にないものは存在しないという見方から省かれた経験への想像へと変わります。接続語、否定、時間の移動も転換の手がかりです。

  3. 第148問 / 300STEP 3・詩の表現・効果

    この詩で「地図の白い余白」が果たす働きとして最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:白い余白が、記録から省かれた出来事の存在を暗示する

    本文根拠:「地図の白い余白」に関わる行と転換行の対応。

    解き方:詩では具体物が別の考えを担うことがあります。この詩では、白い余白が、記録から省かれた出来事の存在を暗示すると読めます。

  4. 第149問 / 300STEP 4・詩の主題・解釈

    この詩の主題として最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:記録に示されない出来事も存在しうること

    本文根拠:詩全体の像と、転換前後の関係。

    解き方:具体的な像、転換行、省かれた経験への想像という後半の見方をすべて説明できる主題は「記録に示されない出来事も存在しうること」です。

  5. 第150問 / 300STEP 5・要約・表現

    転換する一行を引用し、表現の働きと主題を500字以内で説明しなさい。

    解答・根拠・解説

    正答・解答例:「何もない白いところにも」を境に、地図にないものは存在しないという見方から省かれた経験への想像へと変わる。白い余白が、記録から省かれた出来事の存在を暗示する。そこから、「記録に示されない出来事も存在しうること」という主題が読み取れる。

    本文根拠:転換行=何もない白いところにも、像=地図の白い余白、変化=地図にないものは存在しないという見方→省かれた経験への想像、主題=記録に示されない出来事も存在しうること。

    解き方:引用だけで終えず、その一行を境に何が変わるか、具体的な像がどんな考えを表すか、そこからどの主題が導けるかをつなぎます。

    採点観点

    • 転換する一行を正確に引用している
    • 転換前後の見方または気持ちを示している
    • 具体的な像の働きを説明している
    • 詩全体の主題へ結びつけている
第31日 / 60

古文演習・松の札

古文(オリジナル擬古文)・5問セット

実在 (じつざい)

意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。

復習語:内的妥当性(ないてきだとうせい)

古文演習・松の札

ある寺の庭に、草木の名を書きたる札多くありけり。大風の朝、札ども倒れにければ、人々、「跡の近き所に立てよ」と言ひけれど、若き僧、葉の形と古き記録とを比べたり。かくて札を正しく戻し、名と姿とをともに覚えたり。見たる所のみを頼まず、二つのしるしを合はすべしとぞ心にとどめける。

後に、このことを聞きし旅の人、『しるしを重ぬるはよし。されど、その数のみ多きを頼むべからず。何を確かなるしるしとするかをも定むべし』と言ひけり。

【語注】「けり」は過去・詠嘆、「かくて」は『こうして』を表す。「べし」の意味は、主語と文末の内容を手がかりに判断する。本文は本教材のために新しく作ったオリジナル擬古文である。

【ことばの確認】焦点語は「実在」。意味を予想し、現代語で本文を説明するときに使える場面を根拠とともに考える。

【7日前の復習語】「内的妥当性」。焦点語と同じ意味だと決めず、使える箇所の違いを確かめる。

本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。

  1. 第151問 / 300STEP 1・語彙

    今日の焦点語「実在」の意味として最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:人の認識とは別に存在すると考えられるもの

    本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「人の認識とは別に存在すると考えられるもの」と用例「画面上の人格が利用者とは独立した実在を持つといえるか論じた。」。

    解き方:「実在」は、人の認識とは別に存在すると考えられるものという意味です。読みは「じつざい」です。例文:画面上の人格が利用者とは独立した実在を持つといえるか論じた。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。

  2. 第152問 / 300STEP 2・古文・複数意見

    後段の旅の人の発言は、前段の教訓へどのような条件を加えていますか。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:手がかりの数を増やすだけでなく、何を確かな根拠とするかも定める必要がある

    本文根拠:後段の「しるしを重ぬるはよし。されど〜」。

    解き方:旅の人は前段を全面否定せず、『数のみ』を頼むなと限定し、根拠の質を決める課題を加えています。

  3. 第153問 / 300STEP 3・古文・本文根拠

    主人公が周囲の提案をそのまま受け入れなかったことを示す行動を選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:原文の「葉の形と古き記録とを比べたり」という行動

    本文根拠:原文の「葉の形と古き記録とを比べたり」。

    解き方:原文の「葉の形と古き記録とを比べたり」が直接の根拠です。『言ひけれど』の後で主語が周囲の人々から若き僧へ戻ることにも注意します。

  4. 第154問 / 300STEP 4・古文・主題

    末尾の「とぞ心にとどめける」がまとめる考えを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:一つの手がかりだけで決めないこと

    本文根拠:原文末尾と、それまでの主人公の行動。

    解き方:末尾は、主人公の経験を「一つの手がかりだけで決めないこと」という教訓へまとめています。係助詞『ぞ』は内容を強く取り立てます。

  5. 第155問 / 300STEP 5・要約・表現

    前段の出来事と後段の意見の関係を、500字以内の現代語でまとめなさい。

    解答・根拠・解説

    正答・解答例:若き僧は大風で草木の札が倒れたため、葉の形と古い記録を比べた。その結果、場所だけでは草木を決められないと分かった。この経験から、「一つの手がかりだけで決めないこと」が大切だと考えた。一方、旅の人は、手がかりの数だけでなく、何を確かな根拠とするかも定めるべきだと条件を加えた。

    本文根拠:人物=若き僧、問題=大風で草木の札が倒れたこと、行動=葉の形と古い記録を比べた、教訓=一つの手がかりだけで決めないこと。 後段=手がかりの数だけでなく、根拠の質も定める。

    解き方:語句を一語ずつ置き換えるのではなく、主語を補い、出来事の因果と末尾の教訓を一文にします。

    採点観点

    • 主人公を明示している
    • 問題と実際の行動を因果で結んでいる
    • 発見した内容を含む
    • 前段の教訓を含む
    • 後段が加えた『根拠の質』という条件を含む
第32日 / 60

古文演習・霧の舟

古文(オリジナル擬古文)・5問セット

現象 (げんしょう)

意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。

復習語:反証可能性(はんしょうかのうせい)

古文演習・霧の舟

湖を渡る舟に、にはかに霧立ちこめたり。舟人ども、「遠き灯を目当てに進め」と言ひけれど、船頭、水の流れと岸より返る鐘の音とを確かめたり。かくて舟を浅瀬より遠ざけ、入り江へ着けたり。目に見ゆるもののみならず、異なるしるしを重ぬべしとぞ心にとどめける。

後に、このことを聞きし旅の人、『しるしを重ぬるはよし。されど、その数のみ多きを頼むべからず。何を確かなるしるしとするかをも定むべし』と言ひけり。

【語注】「けり」は過去・詠嘆、「かくて」は『こうして』を表す。「べし」の意味は、主語と文末の内容を手がかりに判断する。本文は本教材のために新しく作ったオリジナル擬古文である。

【ことばの確認】焦点語は「現象」。意味を予想し、現代語で本文を説明するときに使える場面を根拠とともに考える。

【7日前の復習語】「反証可能性」。焦点語と同じ意味だと決めず、使える箇所の違いを確かめる。

本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。

  1. 第156問 / 300STEP 1・語彙

    今日の焦点語「現象」の意味として最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:経験や観察に現れてくる出来事

    本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「経験や観察に現れてくる出来事」と用例「同じ音が人によって違って聞こえる現象を、経験の差から考察した。」。

    解き方:「現象」は、経験や観察に現れてくる出来事という意味です。読みは「げんしょう」です。例文:同じ音が人によって違って聞こえる現象を、経験の差から考察した。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。

  2. 第157問 / 300STEP 2・古文・複数意見

    後段の旅の人の発言は、前段の教訓へどのような条件を加えていますか。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:手がかりの数を増やすだけでなく、何を確かな根拠とするかも定める必要がある

    本文根拠:後段の「しるしを重ぬるはよし。されど〜」。

    解き方:旅の人は前段を全面否定せず、『数のみ』を頼むなと限定し、根拠の質を決める課題を加えています。

  3. 第158問 / 300STEP 3・古文・本文根拠

    主人公が周囲の提案をそのまま受け入れなかったことを示す行動を選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:原文の「水の流れと岸より返る鐘の音とを確かめたり」という行動

    本文根拠:原文の「水の流れと岸より返る鐘の音とを確かめたり」。

    解き方:原文の「水の流れと岸より返る鐘の音とを確かめたり」が直接の根拠です。『言ひけれど』の後で主語が周囲の人々から船頭へ戻ることにも注意します。

  4. 第159問 / 300STEP 4・古文・主題

    末尾の「とぞ心にとどめける」がまとめる考えを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:異なる手がかりを重ねて判断すること

    本文根拠:原文末尾と、それまでの主人公の行動。

    解き方:末尾は、主人公の経験を「異なる手がかりを重ねて判断すること」という教訓へまとめています。係助詞『ぞ』は内容を強く取り立てます。

  5. 第160問 / 300STEP 5・要約・表現

    前段の出来事と後段の意見の関係を、500字以内の現代語でまとめなさい。

    解答・根拠・解説

    正答・解答例:船頭は湖に霧が立ちこめたため、水の流れと岸から返る鐘の音を確かめた。その結果、灯だけでは舟の位置を決められないと分かった。この経験から、「異なる手がかりを重ねて判断すること」が大切だと考えた。一方、旅の人は、手がかりの数だけでなく、何を確かな根拠とするかも定めるべきだと条件を加えた。

    本文根拠:人物=船頭、問題=湖に霧が立ちこめたこと、行動=水の流れと岸から返る鐘の音を確かめた、教訓=異なる手がかりを重ねて判断すること。 後段=手がかりの数だけでなく、根拠の質も定める。

    解き方:語句を一語ずつ置き換えるのではなく、主語を補い、出来事の因果と末尾の教訓を一文にします。

    採点観点

    • 主人公を明示している
    • 問題と実際の行動を因果で結んでいる
    • 発見した内容を含む
    • 前段の教訓を含む
    • 後段が加えた『根拠の質』という条件を含む
第33日 / 60

古文演習・硯の包み

古文(オリジナル擬古文)・5問セット

本質 (ほんしつ)

意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。

復習語:不確実性(ふかくじつせい)

古文演習・硯の包み

学びの所にて、借りし硯一つ見えずなりにけり。童ら、「新しき硯を箱に入れよ」と言ひけれど、一人の童、使ひし順と包みの数とを記したる紙に尋ねたり。かくて硯は反古の下に包まれたるを見いだし、持ち主へ返したり。失せたる物を探すには、記憶のみならず記録をたどるべしとぞ心にとどめける。

後に、このことを聞きし旅の人、『しるしを重ぬるはよし。されど、その数のみ多きを頼むべからず。何を確かなるしるしとするかをも定むべし』と言ひけり。

【語注】「けり」は過去・詠嘆、「かくて」は『こうして』を表す。「べし」の意味は、主語と文末の内容を手がかりに判断する。本文は本教材のために新しく作ったオリジナル擬古文である。

【ことばの確認】焦点語は「本質」。意味を予想し、現代語で本文を説明するときに使える場面を根拠とともに考える。

【7日前の復習語】「不確実性」。焦点語と同じ意味だと決めず、使える箇所の違いを確かめる。

本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。

  1. 第161問 / 300STEP 1・語彙

    今日の焦点語「本質」の意味として最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:対象をそのものとして成り立たせる中心的性質

    本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「対象をそのものとして成り立たせる中心的性質」と用例「複製できる作品にとって何が本質なのか、原作との比較から問うた。」。

    解き方:「本質」は、対象をそのものとして成り立たせる中心的性質という意味です。読みは「ほんしつ」です。例文:複製できる作品にとって何が本質なのか、原作との比較から問うた。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。

  2. 第162問 / 300STEP 2・古文・複数意見

    後段の旅の人の発言は、前段の教訓へどのような条件を加えていますか。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:手がかりの数を増やすだけでなく、何を確かな根拠とするかも定める必要がある

    本文根拠:後段の「しるしを重ぬるはよし。されど〜」。

    解き方:旅の人は前段を全面否定せず、『数のみ』を頼むなと限定し、根拠の質を決める課題を加えています。

  3. 第163問 / 300STEP 3・古文・本文根拠

    主人公が周囲の提案をそのまま受け入れなかったことを示す行動を選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:原文の「使ひし順と包みの数とを記したる紙に尋ねたり」という行動

    本文根拠:原文の「使ひし順と包みの数とを記したる紙に尋ねたり」。

    解き方:原文の「使ひし順と包みの数とを記したる紙に尋ねたり」が直接の根拠です。『言ひけれど』の後で主語が周囲の人々から一人の童へ戻ることにも注意します。

  4. 第164問 / 300STEP 4・古文・主題

    末尾の「とぞ心にとどめける」がまとめる考えを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:記憶だけでなく記録をたどること

    本文根拠:原文末尾と、それまでの主人公の行動。

    解き方:末尾は、主人公の経験を「記憶だけでなく記録をたどること」という教訓へまとめています。係助詞『ぞ』は内容を強く取り立てます。

  5. 第165問 / 300STEP 5・要約・表現

    前段の出来事と後段の意見の関係を、500字以内の現代語でまとめなさい。

    解答・根拠・解説

    正答・解答例:一人の童は借りた硯が見えなくなったため、硯を使った順と包みの数を記した紙を調べた。その結果、硯が反古の下に包まれていたと分かった。この経験から、「記憶だけでなく記録をたどること」が大切だと考えた。一方、旅の人は、手がかりの数だけでなく、何を確かな根拠とするかも定めるべきだと条件を加えた。

    本文根拠:人物=一人の童、問題=借りた硯が見えなくなったこと、行動=硯を使った順と包みの数を記した紙を調べた、教訓=記憶だけでなく記録をたどること。 後段=手がかりの数だけでなく、根拠の質も定める。

    解き方:語句を一語ずつ置き換えるのではなく、主語を補い、出来事の因果と末尾の教訓を一文にします。

    採点観点

    • 主人公を明示している
    • 問題と実際の行動を因果で結んでいる
    • 発見した内容を含む
    • 前段の教訓を含む
    • 後段が加えた『根拠の質』という条件を含む
第34日 / 60

古文演習・二つの鐘

古文(オリジナル擬古文)・5問セット

構造 (こうぞう)

意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。

復習語:蓋然性(がいぜんせい)

古文演習・二つの鐘

山寺に、朝を告ぐる鐘二つありけり。ある日、鳴る時たがひぬれば、人々、「先に聞こえし鐘を正しとせよ」と言ひけれど、寺男、日の影と水時計とを見比べたり。かくて一方の縄のゆるみを知り、時を直したり。早く届く声のみを正しとせず、同じ物差しに照らすべしとぞ心にとどめける。

後に、このことを聞きし旅の人、『しるしを重ぬるはよし。されど、その数のみ多きを頼むべからず。何を確かなるしるしとするかをも定むべし』と言ひけり。

【語注】「けり」は過去・詠嘆、「かくて」は『こうして』を表す。「べし」の意味は、主語と文末の内容を手がかりに判断する。本文は本教材のために新しく作ったオリジナル擬古文である。

【ことばの確認】焦点語は「構造」。意味を予想し、現代語で本文を説明するときに使える場面を根拠とともに考える。

【7日前の復習語】「蓋然性」。焦点語と同じ意味だと決めず、使える箇所の違いを確かめる。

本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。

  1. 第166問 / 300STEP 1・語彙

    今日の焦点語「構造」の意味として最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:要素同士の関係によって全体を成り立たせる仕組み

    本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「要素同士の関係によって全体を成り立たせる仕組み」と用例「個人の選択だけでなく、選択肢を狭める社会の構造にも注目した。」。

    解き方:「構造」は、要素同士の関係によって全体を成り立たせる仕組みという意味です。読みは「こうぞう」です。例文:個人の選択だけでなく、選択肢を狭める社会の構造にも注目した。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。

  2. 第167問 / 300STEP 2・古文・複数意見

    後段の旅の人の発言は、前段の教訓へどのような条件を加えていますか。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:手がかりの数を増やすだけでなく、何を確かな根拠とするかも定める必要がある

    本文根拠:後段の「しるしを重ぬるはよし。されど〜」。

    解き方:旅の人は前段を全面否定せず、『数のみ』を頼むなと限定し、根拠の質を決める課題を加えています。

  3. 第168問 / 300STEP 3・古文・本文根拠

    主人公が周囲の提案をそのまま受け入れなかったことを示す行動を選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:原文の「日の影と水時計とを見比べたり」という行動

    本文根拠:原文の「日の影と水時計とを見比べたり」。

    解き方:原文の「日の影と水時計とを見比べたり」が直接の根拠です。『言ひけれど』の後で主語が周囲の人々から寺男へ戻ることにも注意します。

  4. 第169問 / 300STEP 4・古文・主題

    末尾の「とぞ心にとどめける」がまとめる考えを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:同じ基準に照らして比べること

    本文根拠:原文末尾と、それまでの主人公の行動。

    解き方:末尾は、主人公の経験を「同じ基準に照らして比べること」という教訓へまとめています。係助詞『ぞ』は内容を強く取り立てます。

  5. 第170問 / 300STEP 5・要約・表現

    前段の出来事と後段の意見の関係を、500字以内の現代語でまとめなさい。

    解答・根拠・解説

    正答・解答例:寺男は二つの鐘が違う時に鳴ったため、日の影と水時計を見比べた。その結果、一方の鐘の縄がゆるんでいたと分かった。この経験から、「同じ基準に照らして比べること」が大切だと考えた。一方、旅の人は、手がかりの数だけでなく、何を確かな根拠とするかも定めるべきだと条件を加えた。

    本文根拠:人物=寺男、問題=二つの鐘が違う時に鳴ったこと、行動=日の影と水時計を見比べた、教訓=同じ基準に照らして比べること。 後段=手がかりの数だけでなく、根拠の質も定める。

    解き方:語句を一語ずつ置き換えるのではなく、主語を補い、出来事の因果と末尾の教訓を一文にします。

    採点観点

    • 主人公を明示している
    • 問題と実際の行動を因果で結んでいる
    • 発見した内容を含む
    • 前段の教訓を含む
    • 後段が加えた『根拠の質』という条件を含む
第35日 / 60

古文演習・病める友

古文(オリジナル擬古文)・5問セット

差異 (さい)

意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。

復習語:規範判断(きはんはんだん)

古文演習・病める友

同じ里の友、病みて集ひに来ざりけり。人々、「怠りて来ぬ」と言ひけれど、少女、その家を訪ひ、母の言葉を聞きたり。かくて友の病を知り、学びしことを書きて届けたり。見えぬ事情を思ひ量り、確かめてのちに評すべしとぞ心にとどめける。

後に、このことを聞きし旅の人、『しるしを重ぬるはよし。されど、その数のみ多きを頼むべからず。何を確かなるしるしとするかをも定むべし』と言ひけり。

【語注】「けり」は過去・詠嘆、「かくて」は『こうして』を表す。「べし」の意味は、主語と文末の内容を手がかりに判断する。本文は本教材のために新しく作ったオリジナル擬古文である。

【ことばの確認】焦点語は「差異」。意味を予想し、現代語で本文を説明するときに使える場面を根拠とともに考える。

【7日前の復習語】「規範判断」。焦点語と同じ意味だと決めず、使える箇所の違いを確かめる。

本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。

  1. 第171問 / 300STEP 1・語彙

    今日の焦点語「差異」の意味として最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:二つ以上のものを比べたときの異なる点・違い

    本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「二つ以上のものを比べたときの異なる点・違い」と用例「二つの翻訳のわずかな差異が、主人公の態度を別様に見せている。」。

    解き方:「差異」は、二つ以上のものを比べたときの異なる点・違いという意味です。読みは「さい」です。例文:二つの翻訳のわずかな差異が、主人公の態度を別様に見せている。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。

  2. 第172問 / 300STEP 2・古文・複数意見

    後段の旅の人の発言は、前段の教訓へどのような条件を加えていますか。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:手がかりの数を増やすだけでなく、何を確かな根拠とするかも定める必要がある

    本文根拠:後段の「しるしを重ぬるはよし。されど〜」。

    解き方:旅の人は前段を全面否定せず、『数のみ』を頼むなと限定し、根拠の質を決める課題を加えています。

  3. 第173問 / 300STEP 3・古文・本文根拠

    主人公が周囲の提案をそのまま受け入れなかったことを示す行動を選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:原文の「その家を訪ひ、母の言葉を聞きたり」という行動

    本文根拠:原文の「その家を訪ひ、母の言葉を聞きたり」。

    解き方:原文の「その家を訪ひ、母の言葉を聞きたり」が直接の根拠です。『言ひけれど』の後で主語が周囲の人々から少女へ戻ることにも注意します。

  4. 第174問 / 300STEP 4・古文・主題

    末尾の「とぞ心にとどめける」がまとめる考えを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:見えない事情を確かめてから判断すること

    本文根拠:原文末尾と、それまでの主人公の行動。

    解き方:末尾は、主人公の経験を「見えない事情を確かめてから判断すること」という教訓へまとめています。係助詞『ぞ』は内容を強く取り立てます。

  5. 第175問 / 300STEP 5・要約・表現

    前段の出来事と後段の意見の関係を、500字以内の現代語でまとめなさい。

    解答・根拠・解説

    正答・解答例:少女は友が集まりに来なかったため、友の家を訪ね、母から事情を聞いた。その結果、友が病んでいると分かった。この経験から、「見えない事情を確かめてから判断すること」が大切だと考えた。一方、旅の人は、手がかりの数だけでなく、何を確かな根拠とするかも定めるべきだと条件を加えた。

    本文根拠:人物=少女、問題=友が集まりに来なかったこと、行動=友の家を訪ね、母から事情を聞いた、教訓=見えない事情を確かめてから判断すること。 後段=手がかりの数だけでなく、根拠の質も定める。

    解き方:語句を一語ずつ置き換えるのではなく、主語を補い、出来事の因果と末尾の教訓を一文にします。

    採点観点

    • 主人公を明示している
    • 問題と実際の行動を因果で結んでいる
    • 発見した内容を含む
    • 前段の教訓を含む
    • 後段が加えた『根拠の質』という条件を含む
第36日 / 60

古文演習・山寺の水

古文(オリジナル擬古文)・5問セット

反復 (はんぷく)

意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。

復習語:事実判断(じじつはんだん)

古文演習・山寺の水

山寺の筧より、水細くなりにけり。人々、「井の涸れたるなり」と言ひけれど、老僧、上の流れをたどり、落葉を取り除きたり。かくて水また通ひ、庭の鉢を満たしたり。目の前の結果より、そこに至る道を尋ぬべしとぞ心にとどめける。

後に、このことを聞きし旅の人、『しるしを重ぬるはよし。されど、その数のみ多きを頼むべからず。何を確かなるしるしとするかをも定むべし』と言ひけり。

【語注】「けり」は過去・詠嘆、「かくて」は『こうして』を表す。「べし」の意味は、主語と文末の内容を手がかりに判断する。本文は本教材のために新しく作ったオリジナル擬古文である。

【ことばの確認】焦点語は「反復」。意味を予想し、現代語で本文を説明するときに使える場面を根拠とともに考える。

【7日前の復習語】「事実判断」。焦点語と同じ意味だと決めず、使える箇所の違いを確かめる。

本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。

  1. 第176問 / 300STEP 1・語彙

    今日の焦点語「反復」の意味として最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:同じことを繰り返すこと

    本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「同じことを繰り返すこと」と用例「過去の出来事は語り直されるたび、差を伴って反復される。」。

    解き方:「反復」は、同じことを繰り返すことという意味です。読みは「はんぷく」です。例文:過去の出来事は語り直されるたび、差を伴って反復される。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。

  2. 第177問 / 300STEP 2・古文・複数意見

    後段の旅の人の発言は、前段の教訓へどのような条件を加えていますか。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:手がかりの数を増やすだけでなく、何を確かな根拠とするかも定める必要がある

    本文根拠:後段の「しるしを重ぬるはよし。されど〜」。

    解き方:旅の人は前段を全面否定せず、『数のみ』を頼むなと限定し、根拠の質を決める課題を加えています。

  3. 第178問 / 300STEP 3・古文・本文根拠

    主人公が周囲の提案をそのまま受け入れなかったことを示す行動を選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:原文の「上の流れをたどり、落葉を取り除きたり」という行動

    本文根拠:原文の「上の流れをたどり、落葉を取り除きたり」。

    解き方:原文の「上の流れをたどり、落葉を取り除きたり」が直接の根拠です。『言ひけれど』の後で主語が周囲の人々から老僧へ戻ることにも注意します。

  4. 第179問 / 300STEP 4・古文・主題

    末尾の「とぞ心にとどめける」がまとめる考えを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:結果だけでなく原因までたどること

    本文根拠:原文末尾と、それまでの主人公の行動。

    解き方:末尾は、主人公の経験を「結果だけでなく原因までたどること」という教訓へまとめています。係助詞『ぞ』は内容を強く取り立てます。

  5. 第180問 / 300STEP 5・要約・表現

    前段の出来事と後段の意見の関係を、500字以内の現代語でまとめなさい。

    解答・根拠・解説

    正答・解答例:老僧は筧の水が細くなったため、上流をたどり、水をせき止めていた落葉を取り除いた。その結果、落葉が水をせき止めていたと分かった。この経験から、「結果だけでなく原因までたどること」が大切だと考えた。一方、旅の人は、手がかりの数だけでなく、何を確かな根拠とするかも定めるべきだと条件を加えた。

    本文根拠:人物=老僧、問題=筧の水が細くなったこと、行動=上流をたどり、水をせき止めていた落葉を取り除いた、教訓=結果だけでなく原因までたどること。 後段=手がかりの数だけでなく、根拠の質も定める。

    解き方:語句を一語ずつ置き換えるのではなく、主語を補い、出来事の因果と末尾の教訓を一文にします。

    採点観点

    • 主人公を明示している
    • 問題と実際の行動を因果で結んでいる
    • 発見した内容を含む
    • 前段の教訓を含む
    • 後段が加えた『根拠の質』という条件を含む
第37日 / 60

古文演習・市の秤

古文(オリジナル擬古文)・5問セット

脱構築 (だつこうちく)

意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。

復習語:総合論述(そうごうろんじゅつ)

古文演習・市の秤

市にて、同じ米を量るに、二つの秤の目たがひけり。商人ら、「重く出でたる方を用ゐよ」と言ひけれど、市守、同じ石を載せ、針の動きを比べたり。かくて一つの秤の軸の曲がりを見いだし、量り直したり。都合よき数を選ばず、物差しそのものを確かむべしとぞ心にとどめける。

後に、このことを聞きし旅の人、『しるしを重ぬるはよし。されど、その数のみ多きを頼むべからず。何を確かなるしるしとするかをも定むべし』と言ひけり。

【語注】「けり」は過去・詠嘆、「かくて」は『こうして』を表す。「べし」の意味は、主語と文末の内容を手がかりに判断する。本文は本教材のために新しく作ったオリジナル擬古文である。

【ことばの確認】焦点語は「脱構築」。意味を予想し、現代語で本文を説明するときに使える場面を根拠とともに考える。

【7日前の復習語】「総合論述」。焦点語と同じ意味だと決めず、使える箇所の違いを確かめる。

本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。

  1. 第181問 / 300STEP 1・語彙

    今日の焦点語「脱構築」の意味として最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:固定された対立の前提を内側から問い直す読み

    本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「固定された対立の前提を内側から問い直す読み」と用例「自然と人工を単純に分ける論を脱構築し、境界にある公園を検討した。」。

    解き方:「脱構築」は、固定された対立の前提を内側から問い直す読みという意味です。読みは「だつこうちく」です。例文:自然と人工を単純に分ける論を脱構築し、境界にある公園を検討した。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。

  2. 第182問 / 300STEP 2・古文・複数意見

    後段の旅の人の発言は、前段の教訓へどのような条件を加えていますか。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:手がかりの数を増やすだけでなく、何を確かな根拠とするかも定める必要がある

    本文根拠:後段の「しるしを重ぬるはよし。されど〜」。

    解き方:旅の人は前段を全面否定せず、『数のみ』を頼むなと限定し、根拠の質を決める課題を加えています。

  3. 第183問 / 300STEP 3・古文・本文根拠

    主人公が周囲の提案をそのまま受け入れなかったことを示す行動を選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:原文の「同じ石を載せ、針の動きを比べたり」という行動

    本文根拠:原文の「同じ石を載せ、針の動きを比べたり」。

    解き方:原文の「同じ石を載せ、針の動きを比べたり」が直接の根拠です。『言ひけれど』の後で主語が周囲の人々から市守へ戻ることにも注意します。

  4. 第184問 / 300STEP 4・古文・主題

    末尾の「とぞ心にとどめける」がまとめる考えを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:数を見る前に測る道具を確かめること

    本文根拠:原文末尾と、それまでの主人公の行動。

    解き方:末尾は、主人公の経験を「数を見る前に測る道具を確かめること」という教訓へまとめています。係助詞『ぞ』は内容を強く取り立てます。

  5. 第185問 / 300STEP 5・要約・表現

    前段の出来事と後段の意見の関係を、500字以内の現代語でまとめなさい。

    解答・根拠・解説

    正答・解答例:市守は二つの秤が異なる重さを示したため、同じ石を二つの秤に載せ、針の動きを比べた。その結果、一つの秤の軸が曲がっていると分かった。この経験から、「数を見る前に測る道具を確かめること」が大切だと考えた。一方、旅の人は、手がかりの数だけでなく、何を確かな根拠とするかも定めるべきだと条件を加えた。

    本文根拠:人物=市守、問題=二つの秤が異なる重さを示したこと、行動=同じ石を二つの秤に載せ、針の動きを比べた、教訓=数を見る前に測る道具を確かめること。 後段=手がかりの数だけでなく、根拠の質も定める。

    解き方:語句を一語ずつ置き換えるのではなく、主語を補い、出来事の因果と末尾の教訓を一文にします。

    採点観点

    • 主人公を明示している
    • 問題と実際の行動を因果で結んでいる
    • 発見した内容を含む
    • 前段の教訓を含む
    • 後段が加えた『根拠の質』という条件を含む
第38日 / 60

古文演習・破れた絵巻

古文(オリジナル擬古文)・5問セット

解釈学 (かいしゃくがく)

意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。

復習語:実在(じつざい)

古文演習・破れた絵巻

古き絵巻の端、破れにければ、人々、「似たる紙を継ぎて隠せ」と言ひけれど、絵師、残れる線と紙の重なりとを写し取りたり。かくて失はれたる所を作り足さず、破れも歴史として残したり。分からぬ所を想像で満たさず、分かる限りを示すべしとぞ心にとどめける。

後に、このことを聞きし旅の人、『しるしを重ぬるはよし。されど、その数のみ多きを頼むべからず。何を確かなるしるしとするかをも定むべし』と言ひけり。

【語注】「けり」は過去・詠嘆、「かくて」は『こうして』を表す。「べし」の意味は、主語と文末の内容を手がかりに判断する。本文は本教材のために新しく作ったオリジナル擬古文である。

【ことばの確認】焦点語は「解釈学」。意味を予想し、現代語で本文を説明するときに使える場面を根拠とともに考える。

【7日前の復習語】「実在」。焦点語と同じ意味だと決めず、使える箇所の違いを確かめる。

本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。

  1. 第186問 / 300STEP 1・語彙

    今日の焦点語「解釈学」の意味として最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:理解と解釈が成り立つ過程を考える学問

    本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「理解と解釈が成り立つ過程を考える学問」と用例「読者の先入観と本文の往復から理解が深まる過程を、解釈学的に捉えた。」。

    解き方:「解釈学」は、理解と解釈が成り立つ過程を考える学問という意味です。読みは「かいしゃくがく」です。例文:読者の先入観と本文の往復から理解が深まる過程を、解釈学的に捉えた。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。

  2. 第187問 / 300STEP 2・古文・複数意見

    後段の旅の人の発言は、前段の教訓へどのような条件を加えていますか。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:手がかりの数を増やすだけでなく、何を確かな根拠とするかも定める必要がある

    本文根拠:後段の「しるしを重ぬるはよし。されど〜」。

    解き方:旅の人は前段を全面否定せず、『数のみ』を頼むなと限定し、根拠の質を決める課題を加えています。

  3. 第188問 / 300STEP 3・古文・本文根拠

    主人公が周囲の提案をそのまま受け入れなかったことを示す行動を選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:原文の「残れる線と紙の重なりとを写し取りたり」という行動

    本文根拠:原文の「残れる線と紙の重なりとを写し取りたり」。

    解き方:原文の「残れる線と紙の重なりとを写し取りたり」が直接の根拠です。『言ひけれど』の後で主語が周囲の人々から絵師へ戻ることにも注意します。

  4. 第189問 / 300STEP 4・古文・主題

    末尾の「とぞ心にとどめける」がまとめる考えを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:分からない部分を想像で埋めないこと

    本文根拠:原文末尾と、それまでの主人公の行動。

    解き方:末尾は、主人公の経験を「分からない部分を想像で埋めないこと」という教訓へまとめています。係助詞『ぞ』は内容を強く取り立てます。

  5. 第190問 / 300STEP 5・要約・表現

    前段の出来事と後段の意見の関係を、500字以内の現代語でまとめなさい。

    解答・根拠・解説

    正答・解答例:絵師は古い絵巻の端が破れたため、残った線と紙の重なりを写し取った。その結果、失われた部分は確定できないと分かった。この経験から、「分からない部分を想像で埋めないこと」が大切だと考えた。一方、旅の人は、手がかりの数だけでなく、何を確かな根拠とするかも定めるべきだと条件を加えた。

    本文根拠:人物=絵師、問題=古い絵巻の端が破れたこと、行動=残った線と紙の重なりを写し取った、教訓=分からない部分を想像で埋めないこと。 後段=手がかりの数だけでなく、根拠の質も定める。

    解き方:語句を一語ずつ置き換えるのではなく、主語を補い、出来事の因果と末尾の教訓を一文にします。

    採点観点

    • 主人公を明示している
    • 問題と実際の行動を因果で結んでいる
    • 発見した内容を含む
    • 前段の教訓を含む
    • 後段が加えた『根拠の質』という条件を含む
第39日 / 60

古文演習・旅人の宿

古文(オリジナル擬古文)・5問セット

現象学 (げんしょうがく)

意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。

復習語:現象(げんしょう)

古文演習・旅人の宿

雪の夕べ、旅人、宿を求めけるに、門ことごとく閉ぢたり。里人ら、「先の村まで行け」と言ひけれど、旅人、道の深さと空の色とを見、「このまま進まば危ふし」と思ひ、近き堂の守に頼みたり。かくて夜を安全に過ごし、朝に道を進みたり。目的のみを急がず、危ふさに応じて選び直すべしとぞ心にとどめける。

後に、このことを聞きし旅の人、『しるしを重ぬるはよし。されど、その数のみ多きを頼むべからず。何を確かなるしるしとするかをも定むべし』と言ひけり。

【語注】「けり」は過去・詠嘆、「かくて」は『こうして』を表す。「べし」の意味は、主語と文末の内容を手がかりに判断する。本文は本教材のために新しく作ったオリジナル擬古文である。

【ことばの確認】焦点語は「現象学」。意味を予想し、現代語で本文を説明するときに使える場面を根拠とともに考える。

【7日前の復習語】「現象」。焦点語と同じ意味だと決めず、使える箇所の違いを確かめる。

本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。

  1. 第191問 / 300STEP 1・語彙

    今日の焦点語「現象学」の意味として最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:経験に現れるものを先入観から離れて記述する立場

    本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「経験に現れるものを先入観から離れて記述する立場」と用例「既存の説明をいったん保留し、痛みの経験を現象学の立場で記述した。」。

    解き方:「現象学」は、経験に現れるものを先入観から離れて記述する立場という意味です。読みは「げんしょうがく」です。例文:既存の説明をいったん保留し、痛みの経験を現象学の立場で記述した。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。

  2. 第192問 / 300STEP 2・古文・複数意見

    後段の旅の人の発言は、前段の教訓へどのような条件を加えていますか。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:手がかりの数を増やすだけでなく、何を確かな根拠とするかも定める必要がある

    本文根拠:後段の「しるしを重ぬるはよし。されど〜」。

    解き方:旅の人は前段を全面否定せず、『数のみ』を頼むなと限定し、根拠の質を決める課題を加えています。

  3. 第193問 / 300STEP 3・古文・本文根拠

    主人公が周囲の提案をそのまま受け入れなかったことを示す行動を選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:原文の「道の深さと空の色とを見、「このまま進まば危ふし」と思ひ、近き堂の守に頼みたり」という行動

    本文根拠:原文の「道の深さと空の色とを見、「このまま進まば危ふし」と思ひ、近き堂の守に頼みたり」。

    解き方:原文の「道の深さと空の色とを見、「このまま進まば危ふし」と思ひ、近き堂の守に頼みたり」が直接の根拠です。『言ひけれど』の後で主語が周囲の人々から旅人へ戻ることにも注意します。

  4. 第194問 / 300STEP 4・古文・主題

    末尾の「とぞ心にとどめける」がまとめる考えを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:危険に応じて予定を選び直すこと

    本文根拠:原文末尾と、それまでの主人公の行動。

    解き方:末尾は、主人公の経験を「危険に応じて予定を選び直すこと」という教訓へまとめています。係助詞『ぞ』は内容を強く取り立てます。

  5. 第195問 / 300STEP 5・要約・表現

    前段の出来事と後段の意見の関係を、500字以内の現代語でまとめなさい。

    解答・根拠・解説

    正答・解答例:旅人は雪の夕べに宿が見つからなかったため、道の雪の深さと空の色を確かめた。その結果、道と空の様子から先へ進むのは危険だと判断した。この経験から、「危険に応じて予定を選び直すこと」が大切だと考えた。一方、旅の人は、手がかりの数だけでなく、何を確かな根拠とするかも定めるべきだと条件を加えた。

    本文根拠:人物=旅人、問題=雪の夕べに宿が見つからなかったこと、行動=道の雪の深さと空の色を確かめた、教訓=危険に応じて予定を選び直すこと。 後段=手がかりの数だけでなく、根拠の質も定める。

    解き方:語句を一語ずつ置き換えるのではなく、主語を補い、出来事の因果と末尾の教訓を一文にします。

    採点観点

    • 主人公を明示している
    • 問題と実際の行動を因果で結んでいる
    • 発見した内容を含む
    • 前段の教訓を含む
    • 後段が加えた『根拠の質』という条件を含む
第40日 / 60

古文演習・花の時

古文(オリジナル擬古文)・5問セット

記号論 (きごうろん)

意味を予想してからSTEP 1へ。正しい意味と使い方は解説で確認します。

復習語:本質(ほんしつ)

古文演習・花の時

里に、花の盛りを告ぐる役ありけり。ある年、南の枝のみ早く咲きぬ。人々、「今日を盛りと記せ」と言ひけれど、その役、北の枝と山陰の木とを見巡りたり。かくて場所により咲く時の異なるを知り、幾日の幅をもて記したり。一つの例を全体の姿とせず、広く確かむべしとぞ心にとどめける。

後に、このことを聞きし旅の人、『しるしを重ぬるはよし。されど、その数のみ多きを頼むべからず。何を確かなるしるしとするかをも定むべし』と言ひけり。

【語注】「けり」は過去・詠嘆、「かくて」は『こうして』を表す。「べし」の意味は、主語と文末の内容を手がかりに判断する。本文は本教材のために新しく作ったオリジナル擬古文である。

【ことばの確認】焦点語は「記号論」。意味を予想し、現代語で本文を説明するときに使える場面を根拠とともに考える。

【7日前の復習語】「本質」。焦点語と同じ意味だと決めず、使える箇所の違いを確かめる。

本文・設問・選択肢・解説は「まいこく」のオリジナルです。市販教材の文章は転載していません。

  1. 第196問 / 300STEP 1・語彙

    今日の焦点語「記号論」の意味として最も適切なものを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:記号が意味を生み伝える仕組みを研究する考え

    本文根拠:まいこく語彙台帳の定義「記号が意味を生み伝える仕組みを研究する考え」と用例「制服が所属意識を生む仕組みを、記号論の観点から分析した。」。

    解き方:「記号論」は、記号が意味を生み伝える仕組みを研究する考えという意味です。読みは「きごうろん」です。例文:制服が所属意識を生む仕組みを、記号論の観点から分析した。 例文を音読し、自分の場面に置き換えて一文を作ると定着します。

  2. 第197問 / 300STEP 2・古文・複数意見

    後段の旅の人の発言は、前段の教訓へどのような条件を加えていますか。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:手がかりの数を増やすだけでなく、何を確かな根拠とするかも定める必要がある

    本文根拠:後段の「しるしを重ぬるはよし。されど〜」。

    解き方:旅の人は前段を全面否定せず、『数のみ』を頼むなと限定し、根拠の質を決める課題を加えています。

  3. 第198問 / 300STEP 3・古文・本文根拠

    主人公が周囲の提案をそのまま受け入れなかったことを示す行動を選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:原文の「北の枝と山陰の木とを見巡りたり」という行動

    本文根拠:原文の「北の枝と山陰の木とを見巡りたり」。

    解き方:原文の「北の枝と山陰の木とを見巡りたり」が直接の根拠です。『言ひけれど』の後で主語が周囲の人々から花守へ戻ることにも注意します。

  4. 第199問 / 300STEP 4・古文・主題

    末尾の「とぞ心にとどめける」がまとめる考えを選びなさい。

    選択肢
    解答・根拠・解説

    正答・解答例:一つの例だけで全体を決めないこと

    本文根拠:原文末尾と、それまでの主人公の行動。

    解き方:末尾は、主人公の経験を「一つの例だけで全体を決めないこと」という教訓へまとめています。係助詞『ぞ』は内容を強く取り立てます。

  5. 第200問 / 300STEP 5・要約・表現

    前段の出来事と後段の意見の関係を、500字以内の現代語でまとめなさい。

    解答・根拠・解説

    正答・解答例:花守は一部の枝だけが早く咲いたため、北側の枝と山陰の木まで見て回った。その結果、場所によって咲く時が異なると分かった。この経験から、「一つの例だけで全体を決めないこと」が大切だと考えた。一方、旅の人は、手がかりの数だけでなく、何を確かな根拠とするかも定めるべきだと条件を加えた。

    本文根拠:人物=花守、問題=一部の枝だけが早く咲いたこと、行動=北側の枝と山陰の木まで見て回った、教訓=一つの例だけで全体を決めないこと。 後段=手がかりの数だけでなく、根拠の質も定める。

    解き方:語句を一語ずつ置き換えるのではなく、主語を補い、出来事の因果と末尾の教訓を一文にします。

    採点観点

    • 主人公を明示している
    • 問題と実際の行動を因果で結んでいる
    • 発見した内容を含む
    • 前段の教訓を含む
    • 後段が加えた『根拠の質』という条件を含む

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まいこくは1学年につき「基礎・標準・発展」の3段階、各100問で構成されています。学年どおりに進める必要はありません。読み取りで手が止まるなら1学年下の標準へ、設問が軽く感じるなら同学年の発展へ、と横にも縦にも移動できます。

基礎標準発展

高校3年生・標準の進め方

100問はどのように進めますか?

1日5問を一つのまとまりとして、先に自分の根拠を決めてから答え合わせをします。正答だけでなく、本文根拠・解き方・誤答のずれまで確認してください。

次の段階へ進む目安は何ですか?

正解数だけで判断せず、選んだ根拠を本文から説明でき、記述問題を採点観点に沿って一度書き直せるようになったら次へ進みます。

難しい場合はどう戻ればよいですか?

同じ日の解説を読み直し、焦点語と本文根拠を一つずつ確認します。それでも難しい場合は、同学年の基礎100問へ戻り、本文の直接根拠を説明できるか確認してください。

大学入試の読解へどうつながりますか?

評論の論証、古文文法、漢文句法、複数文章を段階的に扱います。字数を埋める前に、条件・反例・根拠の関係を短く整理してください。

EDITORIAL & INSTRUCTORS

専門講師・教材協力者による制作

「まいこく」は、藤原進之介が率いる数強塾グループの国語部門「国強塾」が制作・運営するオリジナル学習コンテンツです。本文・設問・選択肢・解答・解説を独自に制作し、出典のない転載問題は掲載していません。

制作責任・教材設計・レビュー
(数強塾グループ代表)
「毎日の国語」設問設計
菊池秀策(国語・小論文)
現代文・古文教材設計協力
山下翔平(スタディサプリ中学講座・国語担当実績/外部協力)
古文・漢文専任
朝倉吏
国語・小論文講師
藤本康太

山下翔平先生は教材・指導に関する外部協力者であり、現在の数強塾講師一覧上の在籍講師ではありません。役割を混同せず表記しています。

教材本文版:1.0.0 学習案内・SEO版:1.3.3 初版公開: 学習案内更新: 制作・運営:株式会社数強塾/国強塾

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