中1数学:空間図形 / 数学単元ガイド

中1数学|立体の表面積と体積 角柱・円柱・角錐・円錐・球【中1数学】(無料問題PDF)

中1|空間図形解き方がわからないときは 中1数学|空間図形とは?直線と平面・展開図・投影図を解説【中1数学】(無料問題PDF) を先に読むと、この問題で何を問われているかが分かります。

今日の一問
  1. 縦5cm、横4cm、高さ3cmの直方体の表面積と体積を求めてください。
  2. 底面が辺6cm、8cm、10cmの直角三角形で、高さ12cmの三角柱の表面積と体積を求めてください。
  3. 底面の半径4cm、高さ6cmの円柱の表面積と体積を求めてください。
  4. 底面が一辺10cmの正方形、高さ12cm、各側面の高さ13cmの正四角錐の表面積と体積を求めてください。
  5. 底面の半径5cm、高さ12cm、母線13cmの円錐の表面積と体積を求めてください。
  6. 半径3cmの球の表面積と体積を求めてください。
——さて、どこから手をつける?
答えと考え方は、この記事の中で順を追って解説します。

立体の表面積は、外側を覆うすべての面の面積の合計です。体積は、立体が空間を占める大きさです。公式を暗記する前に、底面・側面・高さを図や展開図で特定すると、足し忘れや「3分の1」の付け忘れを防げます。

最初に用語を整理する

用語 意味
底面 柱体では合同で平行な二面、錐体では一つの多角形または円
底面積 一つの底面の面積。この記事ではBと表す
側面 底面以外の面。円柱・円錐では曲面を含む
側面積 すべての側面の面積の合計
表面積 底面と側面を含む、外側すべての面積の合計
高さ 柱体では二底面間の垂直距離、錐体では頂点から底面を含む平面までの垂直距離
母線 円錐の頂点と底面の円周上の点を結ぶ線分。この記事ではlと表す
円錐の高さと母線は異なります。高さは底面へ垂直ですが、母線は側面上の斜めの線分です。表面積には母線、体積には高さを使います。

公式の全体像

立体 表面積 体積
角柱 二つの底面積+側面積 Bh
円柱 r2+2πrh πr2h
角錐 一つの底面積+三角形の側面積の合計 1/3Bh
円錐 πr2+πrl 1/3πr2h
r2 4/3πr3

rは半径、hは立体の高さ、lは円錐の母線、Bは一つの底面積です。

柱体と錐体の違い:同じ底面積B、同じ高さhなら、錐体の体積は柱体の1/3です。

角柱の表面積と体積

角柱の表面積は、展開図にして「合同な二つの底面」と「すべての側面」に分けます。側面が長方形になる直角柱では、側面積を次のようにまとめられます。

側面積=底面の周の長さ×高さ
表面積=底面積×2+側面積
体積=底面積×高さ

例1:三角柱

問題:底面が辺3cm、4cm、5cmの直角三角形で、高さ10cmの三角柱があります。表面積と体積を求めましょう。

一つの底面積は、3×4÷2=6cm2です。

底面の周の長さは3+4+5=12cmなので、側面積は12×10=120cm2です。

表面積=6×2+120=132 cm2
体積=6×10=60 cm3

答え:表面積132cm2、体積60cm3

円柱の表面積と体積

円柱の展開図は、合同な二つの円と一つの長方形です。長方形の横は底面の円周2πr、縦は円柱の高さhです。

側面積=2πr×h=2πrh
表面積=2πr2+2πrh
体積=πr2h

例2:円柱

問題:底面の半径3cm、高さ8cmの円柱の表面積と体積を求めましょう。

一つの底面積はπ×32=9πcm2です。

側面積は2π×3×8=48πcm2です。

表面積=9π×2+48π=66π cm2
体積=9π×8=72π cm3

答え:表面積66πcm2、体積72πcm3

角錐の表面積と体積

角錐の側面は三角形です。表面積では、それぞれの三角形の底辺と高さを確認して合計します。体積には錐体共通の1/3を付けます。

表面積=一つの底面積+三角形の側面積の合計
体積=1/3×底面積×高さ

例3:正四角錐

問題:底面が一辺6cmの正方形、高さ4cmで、各側面の高さが5cmの正四角錐があります。表面積と体積を求めましょう。

底面積は6×6=36cm2です。

一つの側面は底辺6cm、高さ5cmの三角形なので、面積は6×5÷2=15cm2。4面で60cm2です。

表面積=36+60=96 cm2
体積=1/3×36×4=48 cm3

答え:表面積96cm2、体積48cm3

側面の三角形の高さ5cmと、角錐全体の高さ4cmを混同しないでください。表面積では側面の高さ、体積では底面へ垂直な立体の高さを使います。

円錐の表面積と体積

円錐の展開図は、底面の円と、側面のおうぎ形です。側面のおうぎ形の半径は母線l、弧の長さは底面の円周2πrです。

円錐の側面積がπrlになる理由

おうぎ形の面積は、「弧の長さ×半径÷2」と表せます。弧の長さが2πr、半径が母線lなので、

側面積=2πr×l÷2=πrl
表面積=πr2+πrl
体積=1/3πr2h

例4:円錐

問題:底面の半径3cm、高さ4cm、母線5cmの円錐の表面積と体積を求めましょう。

底面積はπ×32=9πcm2、側面積はπ×3×5=15πcm2です。

表面積=9π+15π=24π cm2
体積=1/3×9π×4=12π cm3

答え:表面積24πcm2、体積12πcm3

球の表面積と体積

半径rの球では、次の公式を使います。

表面積=4πr2
体積=4/3πr3

例5:球

問題:半径6cmの球の表面積と体積を求めましょう。

表面積=4π×62=144π cm2
体積=4/3π×63=4/3π×216=288π cm3

答え:表面積144πcm2、体積288πcm3

単位を正しく付ける

代表的な単位 換算例
長さ mm、cm、m 1m=100cm
面積 mm2、cm2、m2 1m2=10,000cm2
体積 mm3、cm3、m3 1m3=1,000,000cm3
容積 mL、L 1cm3=1mL、1,000cm3=1L、1m3=1,000L
長さの換算を二乗・三乗します。1m=100cmなので、面積は1002=10,000倍、体積は1003=1,000,000倍です。

計算の順序と検算

  1. 立体を分類する。柱体か錐体か、底面は多角形か円かを確認する。
  2. 底面を決める。置き方ではなく、合同で平行な二面や錐体の一面を確認する。
  3. 必要な長さを分類する。高さ・母線・側面の高さを区別する。
  4. 底面積を先に求める。Bとして式へ入れる。
  5. 表面積と体積を別々に計算する。表面積は面の合計、体積はBhまたは1/3Bh
  6. 単位と大きさを確かめる。表面積は平方、体積は立方の単位。

よくある間違い

1. 表面積で底面を一つしか足さない

角柱・円柱には底面が二つ、角錐・円錐には底面が一つあります。展開図で数えます。

2. 錐体の体積で1/3を忘れる

角錐・円錐は1/3×底面積×高さです。同じ底面積・高さの柱体と比べて検算します。

3. 円錐の高さと母線を逆に使う

表面積の側面には母線l、体積には底面へ垂直な高さhを使います。

4. πを途中で3.14に直して丸め誤差を出す

「小数で求めよ」と指定されない限り、πを残したまま整理すると正確で簡潔です。

5. 表面積へcm3を付ける

表面積は面積なのでcm2、体積はcm3です。

確認問題

  1. 縦5cm、横4cm、高さ3cmの直方体の表面積と体積を求めてください。
  2. 底面が辺6cm、8cm、10cmの直角三角形で、高さ12cmの三角柱の表面積と体積を求めてください。
  3. 底面の半径4cm、高さ6cmの円柱の表面積と体積を求めてください。
  4. 底面が一辺10cmの正方形、高さ12cm、各側面の高さ13cmの正四角錐の表面積と体積を求めてください。
  5. 底面の半径5cm、高さ12cm、母線13cmの円錐の表面積と体積を求めてください。
  6. 半径3cmの球の表面積と体積を求めてください。
解答と解説を開く
  1. 表面積=2(5×4+5×3+4×3)=2(20+15+12)=94cm2。体積=5×4×3=60cm3
  2. 底面積=6×8÷2=24cm2。側面積=(6+8+10)×12=288cm2。表面積=24×2+288=336cm2。体積=24×12=288cm3
  3. 表面積=2π×42+2π×4×6=32π+48π=80πcm2。体積=π×42×6=96πcm3
  4. 底面積=100cm2。側面積=(10×13÷2)×4=260cm2。表面積=360cm2。体積=1/3×100×12=400cm3
  5. 表面積=π×52+π×5×13=25π+65π=90πcm2。体積=1/3×25π×12=100πcm3
  6. 表面積=4π×32=36πcm2。体積=4/3π×33=36πcm3。数値部分は同じでも単位が異なります。

まとめ

  • 表面積は外側のすべての面を合計し、展開図で数える。
  • 柱体の体積はBh、錐体の体積は1/3Bh
  • 円錐の表面積には母線、体積には垂直な高さを使う。
  • 球の表面積は4πr2、体積は4/3πr3
  • 表面積は平方単位、体積は立方単位を付ける。

学習範囲の根拠

この記事は、文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 数学編」の第1学年「基本的な柱体や錐体、球の表面積と体積」を基準に構成しています。正式な内容は、文部科学省の解説PDFで確認できます。

前後の単元

前に学ぶ空間図形で、立体の種類・展開図・投影図を確認できます。

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次に学ぶデータの分布で、度数分布表・ヒストグラム・相対度数を学びます。

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