私立医学部数学 予想問題27題【2027】慶應・慈恵・順天堂ほか

2027年度の私立医学部入試を目指す受験生向けに、数強塾が独立作成した非公式の数学予想問題27題です。国際医療福祉大学医学部、東京慈恵会医科大学、東京医科大学、聖マリアンナ医科大学、昭和医科大学医学部、埼玉医科大学、順天堂大学医学部、慶應義塾大学医学部、杏林大学医学部の9つに分け、各3題へヒント、答え、途中式を付けました。

各大学の公式問題・出題予告ではありません。 大学名は志望校別の学習導線を作るための整理ラベルです。大学が作成・監修した教材ではなく、実際の出題を保証しません。
対象:数学I・A・II・B・C・IIIを学ぶ医学部志望者
使い方:志望校の3題を60分で答案化し、翌日に解き直す
採点:本稿に大学公式の配点・採点基準はありません。
大学による作成・監修ではありません。

30秒要約

  • 対象:私立医学部を志望し、数学I・A・II・B・C・IIIの基本事項を一度学んだ人。
  • 到達目標:式だけでなく、定義域、正値条件、端点、等号成立、確率の和など、採点者が確認できる根拠を答案へ残す。
  • 使う場面:志望校演習へ入る前の横断確認、または過去問で止まった単元の切り分け。
  • 次へ進む基準:3題中2題以上で方針を自力決定し、答えまでの主要条件を説明できる。
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前提知識と解法選択の5手順

前提単元:指数・対数、数列、三角関数、微積分、確率、図形と方程式、ベクトル、複素数平面です。未習単元がある場合は、答えを暗記せず関連リンクで定義と基本例へ戻ってください。

  1. 条件を囲む:実数、正の整数、区間、確率密度など、使える値の範囲を先に確定します。
  2. 構造を言い換える:指数方程式なら正の未知量、面積なら上下関係、確率なら互いに排反な場合へ置き換えます。
  3. 候補を出す:微分、対称性、座標、漸化式など、使える手段を一つに決める前に列挙します。
  4. 境界を確認する:端点、重解、分母0、等号条件、確率の総和1を確認します。
  5. 別経路で検算する:代入、行列式、期待値の別公式、数値近似など、最初の解法と異なる確認を一つ行います。

大学名別の問題へ進む

この教材をオリジナルとして扱う条件

  • 提供PDF12冊・延べ1,301ページをページ単位で棚卸しし、分野の広がりと学習順だけを確認しました。
  • 元の問題文、選択肢、図版、表、英語長文、理科の設問、解答の流れは転載・近接言い換えしていません。
  • 「数字だけ変更」ではなく、未知量、条件、問い方、解法の核、答えを独立に設計しています。
  • 本ページは数学の正本です。英語・化学・生物・物理は科目別正本へ分け、同じ検索意図の学校別薄型ページは作っていません。

数学27題を体系教材・到達診断として使う方法

医学部数学の得点差は、難しい発想の有無だけでなく、条件を式へ翻訳し、解法候補を比較し、端点・等号・定義域まで回収する精度から生まれます。27題を大学名だけで消費せず、数式化、方針選択、計算、論証、検算の五工程を診断する教材として使います。

知識を得点へ変える5領域

技能領域 答案で行う操作 典型的な未完成答案
条件の数式化 日本語条件を等式・不等式・集合・図へ変換する 条件を一部だけ使い、不要解を残す
解法選択 微分・対称性・座標・確率分解など複数候補を比較する 最初に思いついた計算を長く続ける
計算管理 式変形の目的を一行ごとに持ち、共通因子や対称性を利用する 展開量が増え、途中で条件を失う
論証 必要条件と十分性、場合分けの網羅性を明示する 候補を得ただけで答えとする
検算 定義域、端点、等号、次元、概形、代入で戻す 数値が出た時点で終了する

10点満点の答案ルーブリック

各設問を正誤だけでなく、次の5軸を0点または2点で採点します。答えが正しくても根拠や検算が欠ければ満点にせず、本番で再現できる状態と偶然の正解を分けます。

採点軸 2点:再現できる 0点:修正が必要
翻訳 条件が数式・図へ漏れなく移っている 日本語条件が答案から消える
方針 その解法を選ぶ理由が一文で言える 計算を始めてから目的を探す
過程 同値変形と必要条件の区別がある 割った量が0の場合などを落とす
結論 範囲・単位・場合分けを含めて答える 候補だけを列挙する
検算 別代入、概形、端点、等号で確認する 解答例との一致だけを見る

全27題の診断マップ

大学名は出題保証ではなく学習セットの整理ラベルです。問題タイトルよりも、最後の列にある操作を答案上で再現できたかを確認してください。

No. セット 問題 診断する力・自己確認
1 international 指数方程式を置換で二次方程式へ移す 指数式の正値条件を保ったまま代数方程式へ変換する/条件・方針・十分性・端点を検査できるか
2 international 一次漸化式の一般項と和 定数項を消す平行移動で等比数列を作る/条件・方針・十分性・端点を検査できるか
3 international 三次関数と接線で囲まれる面積 接点の重解を利用して交点と符号を同時に決める/条件・方針・十分性・端点を検査できるか
4 saitama 高べきの整式の余り 商環で低い周期を見つけて巨大指数を処理する/条件・方針・十分性・端点を検査できるか
5 saitama 三角関数の最大値と等号条件 合成またはCauchy-Schwarzで最大値と達成条件を同時に出す/条件・方針・十分性・端点を検査できるか
6 saitama 座標空間の平面・高さ・体積 外積の大きさ、点と平面の距離、体積を相互検算する/条件・方針・十分性・端点を検査できるか
7 juntendo 置換対称性で定積分を半分にする 区間の反転で相補的な被積分関数を作る/条件・方針・十分性・端点を検査できるか
8 juntendo 同半径2円の共通部分 弓形を扇形と三角形の差として組み立てる/条件・方針・十分性・端点を検査できるか
9 juntendo 非復元抽出で最初の赤球まで待つ 停止時刻の分布を列挙して期待値を求める/条件・方針・十分性・端点を検査できるか
10 keio 関数列の最大値・積分・極限 同じ関数列を微分、積分、極限の3方向から調べる/条件・方針・十分性・端点を検査できるか
11 keio 確率密度の正規化・平均・分散 密度の定数、対称性、二次モーメントを一貫して確認する/条件・方針・十分性・端点を検査できるか
12 keio 対数を含む関数の最小値 導関数の符号を二次式へ還元し、唯一の極小を確定する/条件・方針・十分性・端点を検査できるか
13 kyorin 複素数平面で2条件の交点を求める 絶対値条件を垂直二等分線と円に翻訳する/条件・方針・十分性・端点を検査できるか
14 kyorin 三角形の辺上で原点に最も近い点 線分上の最短距離を垂線の足で求め、線分内条件も確認する/条件・方針・十分性・端点を検査できるか
15 kyorin 絶対値を含む積分のパラメータ最小化 符号が変わる点をパラメータで表し、範囲外も含めて最小性を証明する/条件・方針・十分性・端点を検査できるか
16 jikei 指定点を通る三次曲線の接線 接点を文字で置き、接線が点を通る条件を重解まで含めて解く/条件・方針・十分性・端点を検査できるか
17 jikei 少なくとも1件を条件とする二項分布 条件付き確率の分母から除外された場合を明示する/条件・方針・十分性・端点を検査できるか
18 jikei 2本の線分の交点と面積比 内分点、直線の交点、三角形の面積を座標で一貫して求める/条件・方針・十分性・端点を検査できるか
19 tokyo-medical 絶対値積分のパラメータ最小化 符号変化点を先に確定し、微分可能な式へ直して最小化する/条件・方針・十分性・端点を検査できるか
20 tokyo-medical 整式が二次式で割り切れる条件 除式の根への代入で2つの未知係数を決める/条件・方針・十分性・端点を検査できるか
21 tokyo-medical 二階漸化式の一般項と到達時刻 特性方程式で一般項を出し、不等式では整数境界を確認する/条件・方針・十分性・端点を検査できるか
22 st-marianna 距離比が表す複素数の軌跡 絶対値条件を平方して円の標準形へ変形する/条件・方針・十分性・端点を検査できるか
23 st-marianna 割り切れ条件を余りへ変える整数問題 多項式を除数に合わせて変形し、正の約数へ帰着する/条件・方針・十分性・端点を検査できるか
24 st-marianna 2回の陽性結果とBayes型確率 事前確率と条件付き尤度を混同せず分子・分母を作る/条件・方針・十分性・端点を検査できるか
25 showa 対称式で三角関数の最大値を求める 和を新しい変数にして積を消去し、変数範囲も保つ/条件・方針・十分性・端点を検査できるか
26 showa 放物線と直線で囲まれる面積から定数を決める 交点の中点へ平行移動し、面積を偶関数として計算する/条件・方針・十分性・端点を検査できるか
27 showa 円と直線の交点・弦の長さ 標準形、連立方程式、中心から弦までの距離を相互検算する/条件・方針・十分性・端点を検査できるか

4週間で一周・再テストする計画

  1. 第1週は各大学の第一問を集め、解く前に条件の数式化と解法候補を二つ書く。
  2. 第2週は確率・整数・図形を横断し、場合分けの重複と漏れを集合または図で検査する。
  3. 第3週は関数・微積分で定義域、端点、等号成立を答案末尾へ必ず残す。
  4. 第4週は志望校三題を通しで解き、方針決定時間、計算時間、検算時間を別々に記録する。

誤答を翌日の学習へ変換する

数学の誤答は『解法を知らない』だけではありません。条件翻訳、方針、計算、論証、検算のどこで最初に破綻したかを特定します。翌日は解答を写さず、最初の三行だけを再現し、別解または数値代入で十分性まで確認してください。

答案記録の最小フォーマット

ノートには「問題番号/所要時間/確信度A・B・C/最初の破綻点/翌日に再現する一行」の五項目だけを固定して残します。長い感想より、次の行動が一つに決まる記録を優先してください。三回連続で同じ破綻点が出た場合は、演習量を増やす前に前提単元へ戻ります。

国際医療福祉大学医学部向け実戦セット

指数・対数、数列、微積分を横断し、短い設問でも根拠を残す練習セットです。

指数方程式を置換で二次方程式へ移す

この問題の狙い:指数式の正値条件を保ったまま代数方程式へ変換する

実数 について、方程式 を解け。

ヒントを開く

とおくと である。両辺を 倍して二次方程式にする。

解答・詳しい解説を開く

とおくと、 である。したがって であり、 を用いて両辺を 倍すると 左辺を因数分解して 。よって である。 に戻せば を得る。

一次漸化式の一般項と和

この問題の狙い:定数項を消す平行移動で等比数列を作る

数列 で定める。(1) 一般項 を求めよ。(2) を求めよ。

ヒントを開く

と変形する。

解答・詳しい解説を開く

とおくと となる。したがって であるから、。また

三次関数と接線で囲まれる面積

この問題の狙い:接点の重解を利用して交点と符号を同時に決める

曲線 における接線を とする。 で囲まれる部分の面積を求めよ。

ヒントを開く

接線は水平である。曲線と接線の差を因数分解すると、接点が重解として現れる。

解答・詳しい解説を開く

とすると だから、。よって接線は 。交点は より である。 では なので曲線が接線より上にある。したがって面積は

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東京慈恵会医科大学向け実戦セット

接線条件、条件付き確率、座標と面積比を根拠から組み立てる練習セットです。

指定点を通る三次曲線の接線

この問題の狙い:接点を文字で置き、接線が点を通る条件を重解まで含めて解く

曲線 に引いた接線のうち、点 を通るものをすべて求めよ。

ヒントを開く

接点の 座標を とする。接線に を代入すると、 の三次方程式が と因数分解できる。

解答・詳しい解説を開く

接点を とすると傾きは 。接線が を通る条件は

整理すると

よって では接点 、傾き0なので では接点が 自身で傾き9だから、、すなわち 。重解 も接線1本として数える。

少なくとも1件を条件とする二項分布

この問題の狙い:条件付き確率の分母から除外された場合を明示する

独立な6件の観察で、各件に所見が現れる確率を とする。少なくとも1件に所見があったという条件のもとで、ちょうど2件に所見がある確率を求めよ。

ヒントを開く

とし、 を計算する。

解答・詳しい解説を開く

二項分布より

また

したがって条件付き確率は

分母を1のままにせず、 を除いた標本空間へ更新する。

2本の線分の交点と面積比

この問題の狙い:内分点、直線の交点、三角形の面積を座標で一貫して求める

三角形ABCと2本の線分CP、BQ三角形の辺AB上にP、辺AC上にQを置き、CPとBQの交点をRとした独自作成図ABCPQR
図1 三角形と交点R(本ページ用に独自作成した模式図。座標は本文の条件から計算する)

三角形 の頂点を とする。辺 に内分する点を 、辺 に内分する点を とし、 の交点を とする。(1) の座標、(2) 面積比 を求めよ。

ヒントを開く

をそれぞれ媒介変数で表す。

解答・詳しい解説を開く

内分点は 。直線

直線

と表す。連立すると なので

三角形 は底辺 、高さ2だから面積2。三角形 は底辺 、高さ6だから面積24。よって比は

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東京医科大学向け実戦セット

絶対値積分、整式の割り切れ、漸化式を短い見通しで処理する練習セットです。

絶対値積分のパラメータ最小化

この問題の狙い:符号変化点を先に確定し、微分可能な式へ直して最小化する

とし、 とする。 の最小値と、そのときの を求めよ。

ヒントを開く

で符号が変わる。

解答・詳しい解説を開く

では

よって 。区間内の臨界点は で、 はその前で負、後で正だから最小。代入して

整式が二次式で割り切れる条件

この問題の狙い:除式の根への代入で2つの未知係数を決める

整式 で割り切れるように実数 を定め、商も求めよ。

ヒントを開く

なので

解答・詳しい解説を開く


2式の差から なので 、さらに 。実際に

と展開確認できる。

二階漸化式の一般項と到達時刻

この問題の狙い:特性方程式で一般項を出し、不等式では整数境界を確認する

数列 で定める。(1) 、(2) 、(3) となる最小の を求めよ。

ヒントを開く

特性方程式は

解答・詳しい解説を開く

一般解を と置く。 より 。したがって 。和は

また より最小は

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聖マリアンナ医科大学向け実戦セット

複素数の軌跡、整数の割り切れ、Bayes型確率を条件付きで説明する練習セットです。

距離比が表す複素数の軌跡

この問題の狙い:絶対値条件を平方して円の標準形へ変形する

複素数 を満たすとき、その軌跡の中心と半径、および実軸との交点を求めよ。

ヒントを開く

両辺を二乗し、 の式を平方完成する。

解答・詳しい解説を開く

二乗すると

整理して 。平方完成すれば

よって中心は 、半径は 。実軸上では だから 、すなわち

割り切れ条件を余りへ変える整数問題

この問題の狙い:多項式を除数に合わせて変形し、正の約数へ帰着する

正の整数 で、 で割り切れるものをすべて求めよ。

ヒントを開く

解答・詳しい解説を開く


なので、条件は と同値。 は正だから 。6の正の約数で5以上は6だけであり、、よって 。実際に では12が6で割り切れる。

2回の陽性結果とBayes型確率

この問題の狙い:事前確率と条件付き尤度を混同せず分子・分母を作る

ある状態をもつ人の割合を2%とする。検査は、その状態をもつ人には確率0.90で陽性、もたない人には確率0.05で陽性となる。状態を固定したとき2回の結果は条件付き独立とする。(1) 1回陽性だった人が状態をもつ確率、(2) 2回とも陽性だった人が状態をもつ確率を求めよ。

ヒントを開く

状態ありを 、陽性を とし、

解答・詳しい解説を開く

1回陽性の全確率は

よって

2回陽性では


したがって 。これは問題中の仮想条件に基づく数学計算で、実際の診断判断を表さない。

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昭和医科大学医学部向け実戦セット

三角関数、放物線と面積、円と直線を複数の表現で検算する練習セットです。

対称式で三角関数の最大値を求める

この問題の狙い:和を新しい変数にして積を消去し、変数範囲も保つ

の最大値と、そのときの を求めよ。

ヒントを開く

とおくと

解答・詳しい解説を開く

とすると

上に凸の二次関数なので閉区間での最大値は端点のどちらか。 では では 。よって前者が最大で、 となる が唯一の解である。

放物線と直線で囲まれる面積から定数を決める

この問題の狙い:交点の中点へ平行移動し、面積を偶関数として計算する

放物線 と直線 が囲む部分の面積が である。実数 を求めよ。

ヒントを開く

交点が2つ必要なので とおくと上下差は

解答・詳しい解説を開く

交点は 、すなわち とおくと、面積は

これが だから 。両辺を 乗して 、よって

円と直線の交点・弦の長さ

この問題の狙い:標準形、連立方程式、中心から弦までの距離を相互検算する

円と直線x+y=3の共通弦中心が2マイナス1、半径3の円を直線が横切る様子を示す独自作成図(2, -1)x+y=3xy
図2 円と共通弦(本ページ用に独自作成した模式図)

と直線 の交点を求め、その2点を結ぶ弦の長さを求めよ。

ヒントを開く

円は 。直線から として代入する。

解答・詳しい解説を開く

を円へ代入すると

すなわち 。したがって から交点を得る。2点の座標差の絶対値は とも なので、弦長は

円の中心 から直線までの距離は であり、 とも検算できる。

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埼玉医科大学向け実戦セット

整式、三角関数、空間座標を短時間で正確に処理する練習セットです。

高べきの整式の余り

この問題の狙い:商環で低い周期を見つけて巨大指数を処理する

整式 で割った余りを求めよ。

ヒントを開く

から を計算する。

解答・詳しい解説を開く

を法として 。よって であり、 なので これは次数が2未満であるから求める余りである。

三角関数の最大値と等号条件

この問題の狙い:合成またはCauchy-Schwarzで最大値と達成条件を同時に出す

実数 に対して の最大値を求め、最大となる の範囲で求めよ。

ヒントを開く

係数ベクトル の内積と見る。

解答・詳しい解説を開く

Cauchy-Schwarzの不等式より 等号は のときに成立する。両成分が正なので では第1象限にただ1つあり、

座標空間の平面・高さ・体積

この問題の狙い:外積の大きさ、点と平面の距離、体積を相互検算する

座標空間に がある。(1) 平面 の方程式を求めよ。(2) 三角形 の面積と、点 から平面 までの距離を求めよ。(3) 四面体 の体積を求めよ。

ヒントを開く

切片形を使うと平面はすぐ出る。 は平面の法線でもある。

解答・詳しい解説を開く

切片形より平面は 、すなわち 。また なので よって 。原点と平面の距離は したがって 行列式 でも一致する。

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順天堂大学医学部向け実戦セット

対称性、平面図形、確率の見通しを作ってから計算する練習セットです。

置換対称性で定積分を半分にする

この問題の狙い:区間の反転で相補的な被積分関数を作る

定積分 を求めよ。

ヒントを開く

に置き換えた積分を作り、元の積分と足す。

解答・詳しい解説を開く

と置換すると 元の表示と辺々加えると よって 。区間内では分母が正なので特異点はない。

同半径2円の共通部分

この問題の狙い:弓形を扇形と三角形の差として組み立てる

半径2の2つの円の中心間距離が2である。この2円の共通部分の面積を求めよ。

ヒントを開く

交点を結ぶと、各円の中心角は になる。共通部分は合同な弓形2個である。

解答・詳しい解説を開く

2つの中心と交点の一つでできる三角形は3辺がすべて2の正三角形である。したがって共通弦が各中心に張る角は 。1つの弓形について、扇形の面積は 二等辺三角形の面積は 共通部分はこの弓形2個だから

非復元抽出で最初の赤球まで待つ

この問題の狙い:停止時刻の分布を列挙して期待値を求める

袋に赤球3個、青球2個が入っている。球を1個ずつ無作為に、戻さず取り出し、最初に赤球が出たところで終了する。取り出した球の個数を とする。(1) の確率分布を求めよ。(2) を求めよ。

ヒントを開く

は1,2,3のいずれか。 は最初の2個がともに青である場合。

解答・詳しい解説を開く

最初が赤なら 。最初が青で2個目が赤なら 最初の2個がともに青なら3個目は必ず赤なので 3確率の和は1である。したがって

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慶應義塾大学医学部向け実戦セット

関数、連続型確率、微分による最適化を論理的につなぐ練習セットです。

関数列の最大値・積分・極限

この問題の狙い:同じ関数列を微分、積分、極限の3方向から調べる

正の整数 に対し、 とする。(1) 最大値 と、それを与える を求めよ。(2) を求めよ。(3) を求めよ。

ヒントを開く

。極限では を使う。

解答・詳しい解説を開く

区間内部で よって の前で増加し、後で減少する。端点値は0だから、この点で最大となり また 最後に

確率密度の正規化・平均・分散

この問題の狙い:密度の定数、対称性、二次モーメントを一貫して確認する

確率変数 の確率密度関数が で与えられる。(1) を求めよ。(2) を求めよ。

ヒントを開く

まず積分が1になるようにする。密度は に関して対称なので平均は先に分かる。

解答・詳しい解説を開く

だから 。密度は に関して対称なので 。さらに よって

対数を含む関数の最小値

この問題の狙い:導関数の符号を二次式へ還元し、唯一の極小を確定する

において の最小値と、そのときの を求めよ。

ヒントを開く

導関数の分子は 。正の解は1個だけである。

解答・詳しい解説を開く

分母は正で、分子の正の根は だけである。したがって はこの点まで減少し、その後増加する。また の両方で だから唯一の最小点である。 とおくと より 。したがって

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杏林大学医学部向け実戦セット

複素数平面、座標幾何、絶対値積分を標準手順から完答する練習セットです。

複素数平面で2条件の交点を求める

この問題の狙い:絶対値条件を垂直二等分線と円に翻訳する

複素数 を満たすとき、 をすべて求めよ。

ヒントを開く

とおく。第1式は点1と点 から等距離という意味である。

解答・詳しい解説を開く

とおく。第1式を二乗すると だから 。第2式は 。よって なので または 。したがって 。両方とも元の2式を満たす。

三角形の辺上で原点に最も近い点

この問題の狙い:線分上の最短距離を垂線の足で求め、線分内条件も確認する

座標平面上の を考える。線分 上を動く点 について、 の最小値と、そのときの の座標を求めよ。

ヒントを開く

直線 。原点から下ろした垂線の足が線分上にあるか確認する。

解答・詳しい解説を開く

直線 で、法線ベクトルは 。原点からの垂線の足を とおくと より 。したがって 両座標は正で、 の間にある。よって線分上の最短点であり、

絶対値を含む積分のパラメータ最小化

この問題の狙い:符号が変わる点をパラメータで表し、範囲外も含めて最小性を証明する

実数 に対して とする。 の最小値と、そのときの を求めよ。

ヒントを開く

では で積分を分ける。 も確認する。

解答・詳しい解説を開く

まず とする。 で符号が変わるので よって したがってこの範囲では で最小となり 。一方、 では では 。ゆえに全実数でも が唯一の最小点である。

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よくある誤りと直し方

  • 置換後の条件を書かない: (y=2^x) なら (y>0) を同時に書き、余分な根を戻さない。
  • 最大・最小で端点を見ない:臨界点だけで終えず、定義域の端点値と比較する。
  • 面積で符号を落とす:交点を求めた後、区間ごとの上下関係を因数分解や試し値で確認する。
  • 確率分布の確認を省く:各確率が非負で、総和が1になるかを最後に検算する。
  • 答えだけを写す:翌日は解説を閉じ、「最初の一手」を一文で説明してから解き直す。

保護者が答案で見る3点

  1. 条件:定義域、正負、整数条件、区間が答案の最初に書かれているか。
  2. 方針:途中式の前に、置換・対称性・微分などを選んだ理由を説明できるか。
  3. 検算:代入、確率の和、単位、概算などで答えの妥当性を確かめているか。

3点のうち2点以上が毎回抜ける場合は、問題数を増やす前に、1日1題で答案の型を作る方が効果的です。自力で修正できる家庭は本稿と単元リンクだけで進め、同じ停止点が続く場合に学習相談を検討してください。

27題を分けて使う7日計画

  1. 1日目:志望校セットの第1問を20分で解き、条件を囲む。
  2. 2日目:第2問を20分で解き、最初の一手を一文で書く。
  3. 3日目:第3問を20分で解き、別経路の検算を一つ加える。
  4. 4日目:3題の誤りを「条件・方針・計算・検算」に分類する。
  5. 5日目:最も弱かった1題を、ヒントだけ見て白紙から解き直す。
  6. 6日目:別大学の同分野1題へ移り、数字でなく共通構造を説明する。
  7. 7日目:3題を見返し、翌週に戻る単元を一つだけ決める。

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よくある質問

大学の公式予想問題ですか?

いいえ。各大学が作成・監修した問題ではなく、数強塾が学習用に独立作成した非公式教材です。実際の出題を保証しません。

添付された教材の問題を数字だけ変えたものですか?

いいえ。添付資料は分野の広がりと学習順の把握だけに使い、問題文、数値設定、図、解答の流れは独立に設計しています。

大学名別に分けた理由は何ですか?

志望校別の復習導線を作るためです。大学名は練習セットの整理ラベルであり、出題予告や大学公式の分類ではありません。

27題はどの順で解けばよいですか?

最初は志望校の3題を60分以内で解き、翌日に別大学の3題へ進んでください。答えより先にヒントを開き、方針だけ立て直す使い方も有効です。

出典・作成・検証情報

  • 問題・ヒント・答え・解説:本稿のために独立作成。
  • 参考資料の使用範囲:分野の棚卸しと学習導線の検討のみ。公開本文への転載なし。

答案のどこで止まったかを言葉にする

答えが合わないときは、計算ミスか方針選択かを切り分けます。まず27題から3題だけ選び、途中式を残してください。

学習相談前の確認項目を見る

編集:数強塾コンテンツチーム/更新日:2026年8月30日

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