- x²=81を解きましょう。
- 3x²-12=0を解きましょう。
- (x+2)²=5を解きましょう。
- x²-7x+12=0を解きましょう。
- 2x²-8x=0を解きましょう。
- 2x²-5x-3=0を解きましょう。
- x²+2x-7=0を解きましょう。
- 3x²+x-1=0を解きましょう。
- 連続する二つの正の整数の積が56です。この二つの整数を求めましょう。
- 縦より横が4cm長く、面積が60cm²の長方形があります。縦と横の長さを求めましょう。
二次方程式は、移項して「二次式=0」の形に整え、式の特徴に合う方法で解きます。平方根、因数分解、解の公式は別々の暗記項目ではありません。どの形なら、どの方法が安全で速いかを見分け、得られた値が問題の条件に合うかまで確認しましょう。
二次方程式とは
xについての方程式を整理したとき、次の形になるものを二次方程式といいます。
a、b、cは決まった数です。a=0では二次の項がなくなるため、二次方程式ではありません。
方程式を成り立たせるxの値を解といい、その解を全て求めることを二次方程式を解くといいます。
例1:x²-5x+6=0の解を確かめる
x=2を代入すると、2²-5×2+6=4-10+6=0です。x=3でも、3²-5×3+6=9-15+6=0です。
したがって、2と3はどちらもこの方程式の解です。
最初に「右辺を0」に整える
因数分解や解の公式を使う前に、全ての項を一方へ移項し、右辺を0にします。同類項をまとめ、必要なら係数の共通因数で両辺を割ります。
2x²-7x+5=0
平方根を使って解く
x²=kの形なら、平方根の意味をそのまま使えます。
| kの範囲 | 実数の範囲での解 | 解の個数 |
|---|---|---|
| k>0 | x=±√k | 2個 |
| k=0 | x=0 | 1個 |
| k<0 | 実数の解はない | 0個 |
例2:x²=49
答え:x=7、-7
例3:2x²-18=0
x²=9
x=±3
答え:x=3、-3
(x-p)²=qの形を解く
左辺が二乗の形なら、かっこ全体を一つの数と見ます。
例4:(x-4)²=7
x=4±√7
答え:x=4+√7、4-√7
(x-4)²を展開してから解くこともできますが、既に二乗の形なので、そのまま平方根を使うほうが簡潔です。
因数分解して解く
二つの数A、Bの積が0なら、少なくとも一方は0です。
二次式を二つの一次式の積にできれば、それぞれを0とおいて解けます。
例5:x²-5x+6=0
(x-2)(x-3)=0
x-2=0 または x-3=0
x=2、3
答え:x=2、3
例6:3x²+6x=0
左辺の共通因数3xをくくります。
3x=0 または x+2=0
x=0、-2
答え:x=0、-2
例7:2x²+x-3=0
2x+3=0 または x-1=0
x=-3/2、1
答え:x=1、-3/2
解の公式を使って解く
ax²+bx+c=0(a≠0)の解は、次の公式で求められます。
「-b±根号全体」を「2a全体」で割ります。特に、bが負の数なら、-bは正になることに注意します。
例8:x²+4x-1=0
a=1、b=4、c=-1を代入します。
=(-4±√20)/2
=(-4±2√5)/2
=-2±√5
答え:x=-2+√5、-2-√5
例9:3x²-2x-1=0
a=3、b=-2、c=-1です。
=(2±√16)/6
=(2±4)/6
x=1、-1/3
答え:x=1、-1/3
解の公式は平方完成から導ける
解の公式は、平方根を使える形へ変形すると導けます。a≠0なので、最初に両辺をaで割れます。
x²+(b/a)x=-c/a
(x+b/(2a))²=(b²-4ac)/(4a²)
(2ax+b)²=b²-4ac
2ax+b=±√(b²-4ac)
x=(-b±√(b²-4ac))/(2a)
途中で、x²+(b/a)xに(b/(2a))²を加えて、完全な平方を作っています。この変形を平方完成といいます。
解の個数は根号の中で分かる
解の公式の根号内b²-4acの符号を見ると、実数の解の個数が分かります。高校数学では、この式を判別式といい、Dで表すことがあります。
| b²-4ac | 実数の解 | 理由 |
|---|---|---|
| 正 | 異なる2個 | 正の数の平方根が正負の二つある |
| 0 | 1個 | ±√0はどちらも0で、同じ解になる |
| 負 | ない | 負の数の平方根は実数の範囲にない |
どの解き方を選ぶか
| 式の特徴 | 最初に試す方法 | 例 |
|---|---|---|
| x²=k | 平方根 | x²=11 |
| (x-p)²=q | 平方根 | (x-2)²=5 |
| 簡単に因数分解できる | 因数分解 | x²-7x+12=0 |
| 因数分解をすぐ見つけにくい | 解の公式 | x²+2x-7=0 |
- 整理する:右辺を0にし、同類項をまとめる。
- 形を見る:平方根を直接使えるか、共通因数があるか、因数分解できるかを確認する。
- 解く:適した方法で、解を全て求める。
- 簡単にする:約分し、根号を簡単にする。
- 確かめる:元の方程式へ代入し、文章題では条件に合わない解を除く。
文章題では解を吟味する
例10:面積が40cm²の長方形
縦より横が3cm長い長方形の面積が40cm²です。縦をxcmとすると、横は(x+3)cmです。
x²+3x-40=0
(x+8)(x-5)=0
x=-8、5
長さは正なので、x=-8は問題の条件に合いません。
答え:縦5cm、横8cm
例11:連続する二つの正の整数
連続する二つの正の整数の積が72です。小さい整数をnとします。
n²+n-72=0
(n+9)(n-8)=0
n=-9、8
正の整数という条件からn=8を選びます。
答え:8と9
よくある誤りと直し方
| 誤り | 直し方 |
|---|---|
| x²=9からx=3だけ | x=±3とし、負の解も答える |
| (x-3)(x+2)=0からx=3、2 | x+2=0の解は-2 |
| x(x-5)=0をxで割る | x=0を失うので、各因数を0とおく |
| 解の公式でbの符号を変え忘れる | 係数をかっこ付きで書き、-bを計算する |
| 分母を2だけにする | 分母は2a全体 |
| 根号を簡単にせず終える | √20=2√5のように平方数を外へ出し、約分する |
| 文章題で得た解を全て採用する | 長さ、個数、時間などの条件に合うかを確かめる |
確認問題
- x²=81を解きましょう。
- 3x²-12=0を解きましょう。
- (x+2)²=5を解きましょう。
- x²-7x+12=0を解きましょう。
- 2x²-8x=0を解きましょう。
- 2x²-5x-3=0を解きましょう。
- x²+2x-7=0を解きましょう。
- 3x²+x-1=0を解きましょう。
- 連続する二つの正の整数の積が56です。この二つの整数を求めましょう。
- 縦より横が4cm長く、面積が60cm²の長方形があります。縦と横の長さを求めましょう。
確認問題の解答と考え方
- x=±√81=±9なので、x=9、-9です。
- x²=4より、x=2、-2です。
- x+2=±√5より、x=-2+√5、-2-√5です。
- (x-3)(x-4)=0より、x=3、4です。
- 2x(x-4)=0より、x=0、4です。
- (2x+1)(x-3)=0より、x=-1/2、3です。
- 解の公式より(-2±√32)/2=-1±2√2です。
- 解の公式より、x=(-1±√13)/6です。
- 小さい整数をnとすると、n(n+1)=56です。(n+8)(n-7)=0となり、正の整数という条件から7と8です。
- 縦をxcmとすると、x(x+4)=60です。(x+10)(x-6)=0となり、長さの条件から縦6cm、横10cmです。
まとめ
- 二次方程式はax²+bx+c=0(a≠0)の形に整理できる方程式。
- x²=kや(x-p)²=qなら平方根を使う。
- 因数分解できるときは、積が0なら少なくとも一方が0という性質を使う。
- 因数分解しにくい二次方程式も、解の公式で解ける。
- 解の公式は平方完成から導け、根号内の符号で実数解の個数が分かる。
- 代入で検算し、文章題では数量の条件に合わない解を除く。
二次方程式の用語辞典では、定義と公式だけを短く確認できます。本記事は、解法の選択、導出、誤答、演習までを扱う単元ガイドです。
具体問題で解法を定着させる
学習範囲の根拠
本記事は、文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 数学編」の第3学年「数と式」にある、二次方程式の必要性と意味、因数分解や平方の形、解の公式による解法、具体的な場面での活用に沿って構成しています。
前後の単元
体系数学の「いかつい1問」を、段階を踏んで解く
中高一貫校で使われる体系数学から、2次方程式の発展問題(ax²+bx+c=0 が x=1/2, 1 を解にもつときの分数式の値)を、代入・比・同次式・カタマリ処理の4段階で完全解説しました。5つのカッコが1項に化ける「変装」の図解つきです。
図と計算でつかむ 26問ドリル(問題→答え→解説)
ここから下は、上の解説を手を動かして定着させるためのドリルです。やさしい順に5つのステップへ並べた26問を、問題のすぐ下に答えと解説をつけて置いています。この単元は計算が中心ですが、なぜ解が2つあるのか・平方完成が何をしているのかは図で見ると一度で腑に落ちるので、そこに7点の図をつけました。答えはすべて解の公式で解き直したうえ、もとの式に代入して0になることまで確かめています。上から順に、1問ずつ自分で解いてから答えを見てください。
| こんな間違いをした | 本当の原因 | 戻る場所 |
|---|---|---|
| x²=9 で x=3 だけ答えた | ±を忘れている | STEP1・問2 |
| (x−2)(x−3)=6 から x−2=6 とした | AB=0 の性質を0以外で使っている | STEP1・問4 |
| 2x²=18 のまま√を取ってしまう | x²の係数を1にしていない | STEP2・問6 |
| 平方完成で足す数が分からない | 「係数の半分の2乗」を知らない | STEP2・問9 |
| 3x²+6x=0 で x=0 を落とす | 両辺を x で割ってしまっている | STEP3・問13 |
| 解の公式で符号を落とす | b² − 4ac を先に計算していない | STEP4・問17 |
| (−4 ± √5)/2 を −2 ± √5 とした | 分子の一部だけ約分している | STEP4・問18 |
| 文章題で負の解も答えてしまう | 解の吟味をしていない | STEP5・問25 |
STEP1 二次方程式と解
まず解が2つあることに慣れます。一次方程式は解が1つでしたが、二次方程式はふつう2つです。
このステップのゴール:解の意味を理解し、確かめ算ができる
二次方程式とはどんな方程式ですか。
答え移項して整理すると ax² + bx + c = 0(a ≠ 0)の形になる方程式
解説
x の2乗が出てくる方程式です。
ax² + bx + c = 0 (a ≠ 0)
解くときのいちばん最初の作業は、右辺を0にすることです。
x² = 3x + 4 → x² − 3x − 4 = 0
この形に直さないと、因数分解も解の公式も使えません。
a ≠ 0 が条件です。a=0 だと x² が消えて一次方程式になります。
x² = 9 の解を求めなさい。また、解が2つになる理由を説明しなさい。
答えx = 3、−3。2乗して9になる数が2つあるから
解説
2乗して9になる数は、3 と −3 の2つあります。
x = ±3
グラフで見ると、y=x² と y=9 が2点で交わっていることにあたります。
x=3 だけ答えて −3 を落とすのが、この単元で最初につまずくところです。
√ を使って書くときも同じで、
x² = 5 → x = ±√5
と、必ず ± をつけてください。
x = 2 と x = 3 が x² − 5x + 6 = 0 の解であることを確かめなさい。
答えどちらも代入すると 0 になるので、解である
解説
代入して左辺が0になるかを見ます。
x = 2 のとき 2² − 5×2 + 6 = 4 − 10 + 6 = 0 (○)x = 3 のとき 3² − 5×3 + 6 = 9 − 15 + 6 = 0 (○)
どちらも 0 になったので、2つとも解です。
この確かめ算を必ずやってください。二次方程式は符号のミスが起きやすく、検算なしでは気づけません。
とくに負の数を代入するときは、(−4)² = 16 のようにかっこをつけて計算します。
(x − 2)(x − 3) = 0 のとき、x はいくつになりますか。理由も答えなさい。
答えx = 2 または x = 3。かけて0になるのは、どちらかが0のときだから
解説
2つの数をかけて0になるのは、少なくとも一方が0のときだけです。
AB = 0 ならば A = 0 または B = 0
だから、
x − 2 = 0 または x − 3 = 0x = 2 または x = 3
これが因数分解で解ける理由のすべてです。
注意:(x−2)(x−3) = 6 のときに x−2=6 とはできません。0 のときだけ使える性質です。右辺を0にしてから因数分解してください。
x² = 4x − 3 を、解く準備の形に直しなさい。
答えx² − 4x + 3 = 0
解説
右辺のものを、すべて左辺へ移項します。
x² = 4x − 3x² − 4x + 3 = 0
移項したら符号が変わることに注意してください。−3 を移項すると +3 になります。
この形にしてはじめて、因数分解や解の公式が使えます。
x² の係数が負のときは、全体に −1 をかけて正にしておくと、そのあとの計算が楽になります。
STEP2 平方根を使って解く
x² = □ や (x − p)² = □ の形なら、因数分解も公式も要りません。ルートを取るだけです。
このステップのゴール:平方根で解ける形を見分けて、素早く解ける
2x² − 18 = 0 を解きなさい。
答えx = 3、−3
解説
x² だけの形に整理します。
2x² = 18x² = 9x = ±3
よって x = 3、−3 です。
両辺を2で割るのを忘れないでください。2x²=18 のまま √ を取ることはできません。
x² の係数を1にしてから、平方根を取ります。
x² − 5 = 0 を解きなさい。
答えx = √5、−√5
解説
x² = 5x = ±√5
よって x = ±√5 です。
√5 は割り切れないので、そのまま答えます。2.236… と小数にする必要はありません。
√ の中が平方数のときだけ整数になります。√9=3 のように簡単にできないか、必ず確かめてください。
平方根の計算そのものは 平方根 にまとめてあります。
(x − 4)² = 7 を解きなさい。
答えx = 4 + √7、4 − √7
解説
かっこの中をひとかたまりと見て、平方根を取ります。
x − 4 = ±√7x = 4 ± √7
よって x = 4 ± √7 です。
展開してはいけません。(x−4)² を x²−8x+16 に展開すると、かえって遠回りになります。
( )² = 数 の形を見たら、そのままルートを取る——これがいちばん速い解き方です。
x² + 6x を (x + 3)² の形に近づけるには、何が足りませんか。
答え9 が足りない(x² + 6x = (x + 3)² − 9)
解説
図で見ると分かりやすくなります。
1辺 x の正方形と、3×x の長方形2つを合わせても、右上の 3×3 のマスが空いています。
(x + 3)² = x² + 6x + 9
だから、
x² + 6x = (x + 3)² − 9
足す数は「x の係数の半分の2乗」です。
6 ÷ 2 = 3 → 3² = 9
この操作を平方完成といいます。これができると、どんな二次方程式も ( )²=数 の形にできます。
x² + 6x − 7 = 0 を、平方完成して解きなさい。
答えx = 1、−7
解説
定数項を右へ移します。
x² + 6x = 7
両辺に 9 を足して、左辺を正方形にします。
x² + 6x + 9 = 7 + 9(x + 3)² = 16x + 3 = ±4x = −3 ± 4
よって x = 1、−7 です。
右辺にも同じ数を足すのを忘れないでください。片方だけに足すと別の式になります。
STEP3 因数分解して解く
左辺が因数分解できるなら、これがいちばん速い解き方です。まず因数分解を試すのが基本になります。
このステップのゴール:因数分解できる形を見つけて解ける
(x + 2)(x + 3) を展開すると、どんな式になりますか。また、5 と 6 はどこから来ますか。
答えx² + 5x + 6。5 は 2+3、6 は 2×3 から来る
解説
図で見ると、4つの部分に分かれます。
x² + 2x + 3x + 6 = x² + 5x + 6
x の係数は2数の和、定数項は2数の積です。
2 + 3 = 5 2 × 3 = 6
だから因数分解では「たして5、かけて6になる2数」を探します。
x² − 5x + 6 = 0 を解きなさい。
答えx = 2、3
解説
たして −5、かけて 6 になる2数を探します。
かけて6になるのは (1, 6)(2, 3)(−1, −6)(−2, −3)。このうちたして −5 になるのは −2 と −3 です。
x² − 5x + 6 = (x − 2)(x − 3)(x − 2)(x − 3) = 0x = 2 または x = 3
よって x = 2、3 です。
かけて正・たして負なら、2数はどちらも負です。符号の当たりをつけてから探すと速くなります。
3x² + 6x = 0 を解きなさい。
答えx = 0、−2
解説
定数項がないので、共通因数でくくります。
3x(x + 2) = 03x = 0 または x + 2 = 0x = 0 または x = −2
よって x = 0、−2 です。
x=0 を落とす人がとても多いです。両辺を x で割って x+2=0 としてしまうと、x=0 が消えてしまいます。
0 で割ることはできないので、x で割ってはいけません。必ずくくります。
2x² + x − 3 = 0 を解きなさい。
答えx = 1、−3/2
解説
たすきがけで因数分解します。
2x² + x − 3 = (2x + 3)(x − 1)
確かめてみます。
(2x + 3)(x − 1) = 2x² − 2x + 3x − 3 = 2x² + x − 3 (○)(2x + 3)(x − 1) = 02x + 3 = 0 → x = −3/2x − 1 = 0 → x = 1
よって x = 1、−3/2 です。
因数分解できたら必ず展開して確かめること。たすきがけは組み合わせを間違えやすいので、10秒の確認が効きます。
因数分解で解けるかどうかは、どう判断すればよいですか。
答え定数項の約数の組で、和が x の係数になるものがあるかを探す
解説
手順はこうです。
たとえば x² + 4x − 1 = 0 では、かけて −1 になるのは (1, −1) だけ。たすと 0 で、4 になりません。
だからこれは因数分解では解けません。解の公式を使います。
30秒探して見つからなければ、公式に切りかえる——これくらいの割り切りでちょうどよいです。
STEP4 解の公式を使う
因数分解できないときの最終手段です。どんな二次方程式でも必ず解けます。
このステップのゴール:解の公式を正確に使い、約分まで終えられる
ax² + bx + c = 0 の解を求める公式を書きなさい。
答えx = (−b ± √(b² − 4ac)) ÷ 2a
解説
この公式は、平方完成を一般の形でやった結果です。覚えるものではありますが、導けるものでもあります。
使うときの手順は3つです。
b² − 4ac を先に計算するのが、ミスを減らすコツです。全部を一度に代入すると、符号を落とします。
x² + 4x − 1 = 0 を解きなさい。
答えx = −2 + √5、−2 − √5
解説
a=1、b=4、c=−1 です。まず根号の中を計算します。
b² − 4ac = 4² − 4×1×(−1) = 16 + 4 = 20
代入して、
x = (−4 ± √20) / 2
√20 を簡単にします。
√20 = √(4×5) = 2√5x = (−4 ± 2√5) / 2 = −2 ± √5
よって x = −2 ± √5 です。
√ を簡単にしてから約分するのが順番です。(−4 ± √20)/2 のままだと約分できません。
(−4 ± 2√5) ÷ 2 を約分しなさい。また、(−4 ± √5) ÷ 2 は約分できますか。
答え前者は −2 ± √5。後者は約分できない
解説
分子の全部の項を割れるときだけ約分できます。
(−4 ± 2√5) / 2 = −2 ± √5 (○ 4も2√5も2で割れる)(−4 ± √5) / 2 (× √5 は2で割れない)
後者はこのままが答えです。
−4 だけ約分して (−2 ± √5)/2 とするのは誤りです。分子の一部だけを割ることはできません。
2でくくれるかどうかを先に見てください。
3x² − 2x − 1 = 0 を解きなさい。
答えx = 1、−1/3
解説
a=3、b=−2、c=−1 です。符号ごと書き出すのが大事です。
b² − 4ac = (−2)² − 4×3×(−1) = 4 + 12 = 16x = (2 ± √16) / 6 = (2 ± 4) / 6x = 6/6 = 1 または x = −2/6 = −1/3
よって x = 1、−1/3 です。
−b は「2」です。b=−2 なので −b=2。ここで符号を落とす人が多いところです。
根号の中が平方数になったときは、因数分解でも解けたはずだと気づけるとよいです。
二次方程式を解くとき、3つの解き方をどう使い分けますか。
答え① ( )²=数 の形なら平方根 ② 因数分解できるなら因数分解 ③ できなければ解の公式
解説
判断の順番は、形を見る → 因数分解を試す → 公式です。
x² の項と定数項だけなら平方根、定数項がないなら共通因数でくくる、と決めておくと迷いません。
公式は「最後の手段」ですが、負けではありません。確実に解けるほうが、悩んで時間を使うより得です。
解き方の選び分けは 二次方程式の解法パターン全10型 にもまとめてあります。
STEP5 解の個数と文章題
最後に、解が2つとは限らないことと、文章題での「解の吟味」を扱います。
このステップのゴール:解の個数を判断し、文章題で答えを選べる
x² − 4x + 3 = 0 の根号の中を計算し、解の個数を答えなさい。
答え根号の中は 4。解は2つ
解説
b² − 4ac = (−4)² − 4×1×3 = 16 − 12 = 4
根号の中が正なので、± で2つの解ができます。
x = (4 ± 2) / 2 = 3 または 1
グラフで見ると、放物線がx軸と2点で交わっています。その交点の x 座標が解です。
根号の中の符号を見るだけで、解の個数が分かります。計算する前に見当をつけられるので便利です。
x² − 4x + 4 = 0 の根号の中を計算し、解の個数を答えなさい。
答え根号の中は 0。解は1つ
解説
b² − 4ac = (−4)² − 4×1×4 = 16 − 16 = 0
根号の中が0なので、± をつけても同じ値になります。
x = (4 ± 0) / 2 = 2
解は x = 2 の1つだけです。
因数分解すると理由が見えます。
x² − 4x + 4 = (x − 2)² = 0
同じ因数が2回出てくるので、解も重なります。これを重解といいます。
グラフでは、放物線がx軸に接している状態です。
x² − 4x + 6 = 0 の根号の中を計算し、解の個数を答えなさい。
答え根号の中は −8。解はない
解説
b² − 4ac = (−4)² − 4×1×6 = 16 − 24 = −8
根号の中が負になりました。
2乗して負になる数は(中学の範囲では)ありませんので、√(−8) は計算できません。
したがって 解はありません。
グラフでは、放物線がx軸と交わっていません。だから交点=解が存在しないのです。
根号の中が負になったら、計算ミスを疑う前に「解なし」を疑ってください。
たてより横が3cm長い長方形があり、面積が40cm²です。たての長さを x cm として方程式を立てなさい。
答えx(x + 3) = 40
解説
たてが x cm なら、横は x+3 cm です。
面積 = たて × 横x(x + 3) = 40
解く形に直すと、
x² + 3x − 40 = 0
図をかいてから式を立てると、たてと横を取り違えません。
文章題のいろいろな型は 二次方程式の文章題 にあります。
前問の方程式 x² + 3x − 40 = 0 を解き、長方形のたての長さを答えなさい。
答え5cm
解説
因数分解して解きます。たして3、かけて −40 は 8 と −5。
(x + 8)(x − 5) = 0x = −8 または x = 5
ここで両方を答えてはいけません。
x は長さなので、負の数にはなりません。
x = −8 は問題に合わない
よってたての長さは 5cm です。
確かめると、横は 5+3=8cm、面積は 5×8=40cm² で合っています。
文章題では、方程式の解がそのまま答えとは限らない。最後に必ず「問題に合うか」を確かめてください。
連続する2つの正の整数があり、その積が 56 です。この2つの整数を求めなさい。
答え7 と 8
解説
小さいほうを x とすると、大きいほうは x+1 です。
x(x + 1) = 56x² + x − 56 = 0
たして1、かけて −56 は 8 と −7。
(x + 8)(x − 7) = 0x = −8 または x = 7
正の整数という条件があるので、x=−8 は合いません。
x = 7 → 7 と 8
確かめると 7×8 = 56 で合っています。
「連続する整数」は x と x+1 と置くのが定石です。3つなら x−1、x、x+1 とまん中を x にすると計算が軽くなります。
仕上げの追加演習
ここまでの解き方が身についたかを確かめる問題です。ドリルと同じ形で数だけ変えてあります。答えは下にまとめてあるので、手でかくして解いてから見てください。
追加演習 10問
解き方がわからなくなったら、上のドリルの同じステップに戻ってください。
- x² = 16 を解きなさい。
- 3x² − 27 = 0 を解きなさい。
- (x − 2)² = 5 を解きなさい。
- x² − 6x + 5 = 0 を解きなさい。
- x² + 2x − 8 = 0 を解きなさい。
- x² − 7x = 0 を解きなさい。
- 2x² + 5x + 2 = 0 を解きなさい。
- x² + 2x − 4 = 0 を解きなさい。
- x² − 2x + 5 = 0 の解の個数を答えなさい。
- x² + 6x + 9 = 0 の解の個数を答えなさい。
答え(1) x = 4、−4 (2) x = 3、−3 (3) x = 2 ± √5 (4) x = 1、5 (5) x = 2、−4 (6) x = 0、7 (7) x = −1/2、−2 (8) x = −1 ± √5 (9) 解はない (10) 解は1つ
追加演習 もう10問
上の10問が解けたら、こちらへ。同じ型で、数だけ変えてあります。
- x² = 49 を解きなさい。
- 2x² − 32 = 0 を解きなさい。
- (x + 3)² = 7 を解きなさい。
- x² − 8x + 12 = 0 を解きなさい。
- x² + 3x − 10 = 0 を解きなさい。
- x² + 5x = 0 を解きなさい。
- 3x² − 7x + 2 = 0 を解きなさい。
- x² + 4x − 1 = 0 を解きなさい。
- x² + 3x + 4 = 0 の解の個数を答えなさい。
- x² − 10x + 25 = 0 の解の個数を答えなさい。
答え(1) x = 7、−7 (2) x = 4、−4 (3) x = −3 ± √7 (4) x = 2、6 (5) x = 2、−5 (6) x = 0、−5 (7) x = 1/3、2 (8) x = −2 ± √5 (9) 解はない (10) 解は1つ
中高一貫校でこの単元に取り組む人へ
「二次方程式」は、公立中学校では中学3年で学ぶ単元です。中高一貫校では中2の後半から入り、そのまま二次関数へ進むことが多くなっています。解の公式を丸暗記して計算だけこなすと、高校で判別式や解と係数の関係に入ったときに、何を表す式なのかが分からなくなります。ここでは平方完成の意味と、解=グラフとx軸の交点という見方を押さえておいてください。
学校ごとの進度・教材・定期テストの傾向は次のページにまとめています。
よくある質問
x² = 9 の解は、なぜ 3 だけではないのですか?
2乗して9になる数が 3 と −3 の2つあるからです。(−3)² = 9 なので、−3 も解になります。平方根を取るときは必ず ± をつけてください。
3つの解き方は、どう使い分ければよいですか?
x²=k や (x−p)²=q の形なら平方根、因数分解できるなら因数分解、どちらも使えなければ解の公式です。形を見てから因数分解を30秒試し、見つからなければ公式に切りかえるのが現実的です。
3x² + 6x = 0 で、両辺を x で割ってはいけないのはなぜですか?
x が 0 の可能性があるからです。0 で割ることはできませんし、割ってしまうと x=0 という解が消えてしまいます。必ず 3x(x+2)=0 とくくってください。
平方完成で足す数は、どう決めますか?
x の係数の半分を2乗した数です。x²+6x なら 6÷2=3、3²=9 を足します。そのとき右辺にも同じ数を足すのを忘れないでください。
解の公式で符号をよく間違えます。
a、b、c を符号ごと書き出してから、b² − 4ac を先に計算してください。全部を一度に代入すると、−b や 4ac の符号を落とします。
(−4 ± √5) ÷ 2 は約分できますか?
できません。分子の全部の項が2で割れるときだけ約分できます。√5 は2で割れないので、この形が答えです。−4 だけ約分するのは誤りです。
根号の中が負になりました。計算ミスですか?
ミスとは限りません。根号の中が負のときは「解なし」です。グラフでは放物線がx軸と交わっていない状態にあたります。
文章題で解が2つ出たら、両方答えるのですか?
問題に合うものだけを答えます。長さや個数を求めているなら、負の解は答えになりません。最後に必ず問題文に合うかを確かめてください。
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ドリル追加日:2026年8月14日
この26問と7点の図版は、数強塾が独自に作成したものです。ドリルと追加演習の答えは、すべて解の公式でコードに解かせたうえ、得られた解をもとの式に代入して0になることまで確かめています(有理数解は分数のまま扱って誤差を避けています)。平方完成と因数分解の面積図は、描いた長方形の面積の合計が式と一致することを確認し、解の個数の3枚は、根号の中の符号と放物線がx軸と交わる回数が対応することを計算で確かめています。
要点辞典この単元の公式・定石・つまずきやすい所は 中3数学の要点辞典:二次方程式 にまとめてあります。

