中3数学:毎日の数学 / 数学単元ガイド

中3数学|平方根とは 根号・有理数・無理数を解説【中3】(無料問題PDF)

ある数を2乗するとaになる数を、aの平方根といいます。平方根では、「二つの平方根」と「根号√が表す一つの数」を区別することが最初の要点です。定義から丁寧に確認し、有理数・無理数、近似値、大小比較へ進みます。

平方根とは

x²=aを満たす数xを、a平方根といいます。

例1:9の平方根

3²=9であり、(-3)²=9です。したがって、9の平方根は3と-3の二つです。

9の平方根:3、-3

正の数aには、絶対値が等しく符号が反対の平方根が二つあります。

a>0のとき、aの平方根は+√aと-√a

根号√が表す数

√を根号といいます。√aは、aの平方根のうち、0以上のほうを表します。

√9=3
√9は3であり、±3ではありません。「9の平方根を全て求める」なら±3、「√9を計算する」なら3です。
問い 答え 理由
16の平方根 4、-4 4²=(-4)²=16
√16 4 根号は0以上の平方根を表す
-√16 -4 √16=4の前に負号がある
x²=16の解 x=±4 2乗して16になる二数

正の数・0・負の数の平方根

元の数 実数の範囲での平方根
正の数 二つ 4の平方根は2、-2
0 0の一つ 0²=0
負の数 ない 実数の2乗は必ず0以上

中学校で扱う実数の範囲では、負の数の平方根はありません。どの実数も、2乗すると0以上になるからです。

平方数なら根号を外せる

整数を2乗してできる数を平方数といいます。0、1、4、9、16、25、36、49、64、81、100などです。

n 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
n² 0 1 4 9 16 25 36 49 64 81 100

例2:平方数の平方根

√49=7
√0.81=0.9
√(25/36)=5/6

いずれも0以上の平方根を選びます。

√(a²)と(√a)²

aが0以上なら、√(a²)=aです。しかし、aが負の場合も含めると、根号は0以上の数を表すため、次のようになります。

√(a²)=|a
(√a)²=a (a≧0)

例3:√{(-5)²}

√{(-5)²}=√25=5

答えは-5ではありません。√25は0以上の平方根5を表します。

有理数と無理数

整数mと0でない整数nを使って、m/nの形に表せる数を有理数といいます。整数、有限小数、循環小数は有理数です。

分数の形に表せない実数を無理数といいます。√2、√3、円周率πなどが代表例です。

分類 理由
-3 有理数 -3/1と表せる
0.75 有理数 3/4と表せる
0.333… 有理数 1/3と表せる循環小数
√4 有理数 √4=2
√2 無理数 分数で正確に表せない
整数nが平方数でない正の整数なら、√nは無理数です。根号が付いていても、√9=3のように整数になるものは有理数です。

実数の全体像

有理数と無理数を合わせたものが実数です。中学校で数直線上の点として表す数は実数です。

実数=有理数+無理数

自然数は整数に含まれ、整数は有理数に含まれます。無理数は有理数ではありませんが、どちらも実数です。

平方根のおよその値

例4:√2を小数第1位まで絞る

1²=1、2²=4なので、1<√2<2です。さらに、

1.4²=1.96<2
1.5²=2.25>2

したがって、1.4<√2<1.5です。

より細かく調べると、1.41²=1.9881、1.42²=2.0164なので、1.41<√2<1.42です。

√2=1.414213…は終わらず循環もしない小数です。近似値は便利ですが、√2そのものと1.41は等しくありません。

正確な値には「=」、近似値には「≒」を使います。例えば√2≒1.41です。途中計算では根号のまま保ち、最後に必要な桁へ丸めると誤差を抑えられます。

平方根の大小比較

0以上の数では、元の数が大きいほど平方根も大きくなります。

0≦abなら、√a<√b

例5:3と√10を比べる

3=√9と考えます。9<10なので、√9<√10です。

3<√10

例6:√7の範囲

2²=4、3²=9なので、2<√7<3です。さらに、2.6²=6.76、2.7²=7.29より、

2.6<√7<2.7

よくある誤りと直し方

誤り 直し方
√9=±3 √9は0以上の平方根なので3。9の平方根が±3
0の平方根を±0の二つと数える +0と-0は同じ0なので一つ
負の数にも実数の平方根があるとする 実数の2乗は0以上なので、負の数の平方根は実数にない
根号があれば全て無理数とする √4=2のように根号が外れる数は有理数
√(a²)=aと常にする 一般には|a|。根号の値は0以上
近似値を正確な値と等号で結ぶ √2≒1.41のように「≒」を使う

確認問題

  1. 25の平方根を全て答えましょう。
  2. √25、-√25をそれぞれ計算しましょう。
  3. 0の平方根はいくつあり、何ですか。
  4. √0.49と√(9/16)を計算しましょう。
  5. √{(-8)²}を計算しましょう。
  6. -2、0.125、0.272727…、√5、√81を有理数と無理数に分けましょう。
  7. 4と√17の大小を比べましょう。
  8. 2.2²=4.84、2.3²=5.29を使い、√5の範囲を小数第1位まで答えましょう。
確認問題の解答と考え方
  1. 5²=(-5)²=25なので、5、-5です。
  2. √25=5、-√25=-5です。
  3. 一つで、0です。
  4. √0.49=0.7、√(9/16)=3/4です。根号は0以上の平方根を表します。
  5. √{(-8)²}=√64=8です。これは|-8|と同じです。
  6. 有理数は-2、0.125、0.272727…、√81=9です。無理数は√5です。
  7. 4=√16で、16<17なので、4<√17です。
  8. 4.84<5<5.29なので、2.2<√5<2.3です。

まとめ

  • x²=aを満たすxが、aの平方根。
  • 正の数の平方根は二つ、0の平方根は0の一つ、負の数の平方根は実数の範囲にはない。
  • aは、aの0以上の平方根を表す。
  • √(a²)=|a|、(√a)²=aa≧0)。
  • 有理数は分数で表せ、無理数は分数で正確に表せない。
  • 近似値には「≒」を使い、大小比較では平方数を利用する。

学習範囲の根拠

本記事は、文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 数学編」の第3学年「数と式」にある、数の平方根の必要性と意味、根号を含む数、数の概念を実数まで拡張する学習内容に沿って構成しています。

前後の単元

前に学ぶ式の展開と因数分解で、平方と平方の差を確認できます。

全体像へ戻る中学数学の全単元一覧で、中3数と式の学習順を確認できます。

次に学ぶ根号を含む式の計算で、簡単化、四則計算、分母の有理化を順に学びます。

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中3「平方根」の演習教材です。各ページから問題PDFをダウンロードでき、解答PDFがある回はあわせて掲載しています。難易度の低い順に並べています。

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