- 単項式4x2yの係数と次数を求めてください。
- 多項式-2a3+a-7の次数と定数項を求めてください。
- (7x-3y)+(-2x+5y)を計算してください。
- (5a2-2a+4)-(3a2+a-6)を計算してください。
- 3x(2x-5)を計算してください。
- (12x2y-8xy2)÷4xyを計算してください。
- (-2a2b)(3ab3)を計算してください。
- 15x4y2÷(-5x2y)を計算してください。
- -6a3b2÷(2ab)×(-3b)を計算してください。
- 2(x+3y)-3(2x-y)を簡単にしてください。
- 3x2-2x-(x2+4x)を簡単にしてください。
- 問11の式について、x=-2のときの値を求めてください。
中2の「式の計算」では、中1で学んだ文字式を、二つ以上の文字や次数の高い式へ広げます。難しく見える式も、項を見分け、同類項をまとめ、指数と符号を一つずつ処理すれば整理できます。用語の意味から、加法・減法、単項式の乗法・除法、式の値まで順に確認します。
単項式と多項式
数や文字についての乗法だけでできている式を単項式といいます。単項式の和として表される式を多項式といい、その一つ一つの単項式を項といいます。
| 式 | 分類 | 理由 |
|---|---|---|
| 3x | 単項式 | 3とxの積 |
| -2a2b | 単項式 | -2、a、a、bの積 |
| 5 | 単項式 | 数だけの式も単項式 |
| 2x+3y | 多項式 | 2xと3yの和 |
| x2-4x+7 | 多項式 | x2、-4x、7の和 |
多項式x2-4x+7の項は、x2、-4x、7です。符号を含めて項を取り出します。文字を含まない7を定数項といいます。
係数と次数
単項式で、文字に掛けられている数を係数といいます。単項式の次数は、掛け合わされている文字の個数で、指数の和として求められます。
| 単項式 | 係数 | 次数 |
|---|---|---|
| 5x2 | 5 | 2 |
| -3a2b | -3 | 2+1=3 |
| xy3 | 1 | 1+3=4 |
| 7 | 7 | 0 |
多項式の次数は、各項の次数のうち最も大きいものです。
例1:多項式の次数
多項式2x3-5x2+4x-1の各項の次数は3、2、1、0です。最も大きい3が、この多項式の次数です。
答え:3次式。
同類項をまとめる
文字の部分が同じ項を同類項といいます。文字と、それぞれの文字の指数が全て同じかを確認します。同類項では係数だけを加減します。
| 組 | 同類項か | 理由 |
|---|---|---|
| 3x2, -5x2 | はい | 文字と指数が同じ |
| 2ab, 7ba | はい | ab=ba |
| 4x2, 4x | いいえ | xの指数が違う |
| 3xy, 3x | いいえ | 文字の部分が違う |
例2:同類項をまとめる
=(4+5)x2+(-3+7)x+(2-6)
=9x2+4x-4
多項式の加法
かっこを外し、同類項を縦または横にそろえて加えます。加法では、かっこの中の符号は変わりません。
例3:多項式を加える
=3x+2y+5x-7y
=8x-5y
多項式の減法
引く式の各項の符号を全て変えてから、同類項をまとめます。
例4:多項式を引く
=4a2-3a+1-a2-5a+2
=3a2-8a+3
多項式と数・単項式の乗法
分配法則を使い、かっこの中の全ての項へ掛けます。
例5:単項式を多項式へ掛ける
=3x×2x+3x×(-5)
=6x2-15x
単項式の乗法
数どうし、同じ文字どうしを分けて掛けます。同じ文字の積では指数を足します。
例6:単項式を掛ける
=(-3×2)a2+1b1+3
=-6a3b4
単項式の除法
数どうし、同じ文字どうしを分けて割ります。同じ文字の商では指数を引きます。
例7:単項式を割る
=(12÷-3)x3-1y2-1
=-4x2y
元の除数-3xyが0にならないよう、x≠0、y≠0の範囲で考えます。
分数で割る場合は逆数を掛けます。
乗法と除法が混じる式
乗法と除法は同じ優先順位なので、原則として左から順に計算します。全体を分数の形に整理しても構いません。
例8:乗除の混合
=-2a2b×3b
=-6a2b2
式の値は簡単にしてから求める
例9:式を整理して代入する
問題:x=-3のとき、2x2-3x-(x2-5x)の値を求めます。
=x2+2x
x=-3を代入すると、(-3)2+2×(-3)=9-6=3です。
よくある間違い
1. 同類項でない項をまとめる
3x2+2xは、指数が違うため5x3にも5x2にもなりません。
2. 多項式を引くとき一部だけ符号を変える
かっこの前の負号を、かっこの中の全ての項へ分配します。
3. 乗法で指数も掛ける
a2×a3=a5です。指数は2×3ではなく2+3です。
4. 除法で0になる文字を無視する
文字を含む式で割るときは、除数が0にならない条件が必要です。
確認問題
- 単項式4x2yの係数と次数を求めてください。
- 多項式-2a3+a-7の次数と定数項を求めてください。
- (7x-3y)+(-2x+5y)を計算してください。
- (5a2-2a+4)-(3a2+a-6)を計算してください。
- 3x(2x-5)を計算してください。
- (12x2y-8xy2)÷4xyを計算してください。
- (-2a2b)(3ab3)を計算してください。
- 15x4y2÷(-5x2y)を計算してください。
- -6a3b2÷(2ab)×(-3b)を計算してください。
- 2(x+3y)-3(2x-y)を簡単にしてください。
- 3x2-2x-(x2+4x)を簡単にしてください。
- 問11の式について、x=-2のときの値を求めてください。
解答と解説を開く
- 係数は4、次数は2+1=3。
- 次数は3、定数項は-7。
- 5x+2y。
- 5a2-2a+4-3a2-a+6=2a2-3a+10。
- 6x2-15x。
- 3x-2y。元の除数が0でないよう、x≠0、y≠0。
- -6a3b4。
- -3x2y。元の除数が0でないよう、x≠0、y≠0。
- -3a2b×(-3b)=9a2b2。
- 2x+6y-6x+3y=-4x+9y。
- 2x2-6x。
- 2×(-2)2-6×(-2)=8+12=20。
まとめ
- 単項式の次数は文字の指数の和、多項式の次数は各項の次数の最大値。
- 同類項は文字と指数が全て同じ項で、係数だけを加減する。
- 多項式を引くときは、引く式の全項の符号を変える。
- 同じ文字の乗法では指数を足し、除法では指数を引く。
- 文字を含む式で割るときは、除数が0でない条件を確認する。
学習範囲の根拠
この記事は、文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 数学編」の第2学年「文字を用いた式」を基準に構成しています。単項式と多項式の加法・減法、単項式の乗法・除法、文字式を用いた処理を扱っています。正式な内容は、文部科学省の解説PDFで確認できます。
前後の単元
中2で学ぶ単項式・多項式・同類項は、高校では「整式」という名前で扱い直されます。つながりを確認しておくと、高1でつまずきません。
符号と指数で落とさない 22問ドリル(問題→答え→解説)
ここから下は、上の解説を手を動かして定着させるためのドリルです。やさしい順に4つのステップへ並べた22問を、問題のすぐ下に答えと解説をつけて置いています。この単元でつまずく場所は、ほぼ2つに決まっています——ひき算の符号と指数を足すのか掛けるのかです。そこでこのドリルは、その2つを6点の図で「なぜそうなるか」から押さえられるようにしました。文字式を使った説明(証明)は別ページの担当なので、ここでは扱いません。上から順に、1問ずつ自分で解いてから答えを見てください。
| こんな間違いをした | 本当の原因 | 戻る場所 |
|---|---|---|
| 多項式の次数を、項の次数の和にしてしまう | いちばん大きい次数を選ぶと知らない | STEP1・問3 |
| 係数の符号を落とす | マイナスも係数に含めていない | STEP1・問4 |
| x²y と xy² を同類項にしてしまう | 文字の個数まで見ていない | STEP1・問5 |
| ひき算で最初の項だけ符号を変える | 全部にマイナスがかかることを見ていない | STEP2・問8 |
| かっこの2番目の項にかけ忘れる | 分配を1本の矢印で済ませている | STEP2・問10 |
| x² × x³ を x⁶ としてしまう | 指数を掛けるのか足すのかが混ざっている | STEP3・問12 |
| (3x²)² を 3x⁴ としてしまう | かっこの外の指数が係数にもかかると知らない | STEP3・問14 |
| 等式変形で右辺の一部しか割らない | 両辺の全体を割っていない | STEP4・問20 |
STEP1 単項式と多項式・次数をつかむ
中1では文字が1種類でした。中2では2種類以上になります。ここで用語を正確にしておかないと、「同類項かどうか」で毎回迷うことになります。
このステップのゴール:次数と係数を正しく答え、同類項を見分けられる
次のうち、単項式はどれですか。
3x、x + 2、−5a²b、4、2x − y
答え3x、−5a²b、4
解説
単項式は、数と文字のかけ算だけでできている式です。
数だけの 4 も単項式です。ここを落としやすいところです。
多項式を作っている1つ1つを「項」といいます。2x − y の項は 2x と −y の2つです。
−y のマイナスも項に含めます。「項は 2x と y」と答えるのは誤りです。
3x²y の係数と次数を答えなさい。
答え係数3、次数3
解説
係数は、文字の前についている数です。
3x²y の係数は 3
次数は、かけ合わせた文字の個数です。
3x²y = 3 × x × x × y
文字は x が2個、y が1個で、合わせて3個。
次数は 3
係数の3は、次数には数えません。「3が3個かかっているから」と数えてしまう誤りが多いところです。
指数を足せばよいとも言えます。x² の2と y の1で 2 + 1 = 3 です。
2x³ − 5x²y + 7 の次数を答えなさい。
答え3(3次式)
解説
項ごとに次数を出して、いちばん大きいものを選びます。
いちばん大きいのは3なので、この式は 3次式 です。
次数を足してはいけません。3 + 3 + 0 = 6 とするのが、いちばん多い誤りです。
数だけの項(定数項)の次数は0です。7 には文字が1個もないからです。
−(2/3)a²b の係数と次数を答えなさい。
答え係数は −2/3、次数は3
解説
係数には符号も分数もそのまま含めます。
係数は −2/3
次数は文字の個数だけを見ます。
a が2個、b が1個 → 次数3
係数を 2/3 と答えて符号を落とすのが定番の失点です。
分母にある数は、次数には一切関係しません。
3x²y、−5x²y、3xy²、2x²y のうち、同類項どうしはどれですか。
答え3x²y、−5x²y、2x²y の3つ
解説
同類項は文字の部分がまったく同じ項どうしです。
文字の種類は同じでも、個数が違えば別の項です。
3x²y、−5x²y、2x²y → 同類項3xy² → これだけ別
x²y と xy² を同じものだと思うのが、この単元でいちばん多い誤りです。
実際に数を入れてみると分かります。x=2、y=3 なら x²y = 12、xy² = 18 で別の数です。
なぜ同類項しかまとめられないのかは なぜ同類項しかまとめられないのか にまとめてあります。
STEP2 多項式の加減
たし算はかっこをはずすだけ。問題はひき算です。ここだけは、手順を1つに決めて守ってください。
このステップのゴール:かっこのある多項式の加減を、符号を落とさず計算できる
4a + 3b − 2a + 5b を計算しなさい。
答え2a + 8b
解説
同類項ごとに分けてから計算します。
(4a − 2a) + (3b + 5b)= 2a + 8b
a と b はまとめられません。2a + 8b = 10ab としてしまうのが典型的な誤りです。
符号ごと移動させるのがコツです。−2a の項は、マイナスを連れて動きます。
(3x + 2y) + (5x − 7y) を計算しなさい。
答え8x − 5y
解説
たし算のときは、かっこをそのままはずせます。
3x + 2y + 5x − 7y
同類項をまとめて、
(3x + 5x) + (2y − 7y) = 8x − 5y
符号は1つも変わりません。
ここで符号を変えてしまう人は、ひき算と混同しています。+ のときは何もしない、と覚えてください。
(5a + 3b) − (2a − 4b) を計算しなさい。
答え3a + 7b
解説
ひき算では、うしろの式の全部の符号が変わります。
5a + 3b − 2a + 4b
−4b の符号が +4b に変わったことを確かめてください。
(5a − 2a) + (3b + 4b) = 3a + 7b
よくある誤りはこちらです。
5a + 3b − 2a − 4b = 3a − b ← 誤り
最初の項だけ符号を変えて、残りを忘れています。
かっこをはずす前に、−1 をかけた形を1行書くと防げます。
−(2a − 4b) = −2a + 4b
(4x² − 3x + 2) − (x² + 5x − 6) を計算しなさい。
答え3x² − 8x + 8
解説
うしろの式は3つとも符号が変わります。
−(x² + 5x − 6) = −x² − 5x + 6
書き直すと、
4x² − 3x + 2 − x² − 5x + 6
同類項ごとにまとめます。
(4x² − x²) + (−3x − 5x) + (2 + 6)= 3x² − 8x + 8
項が増えるほど、変え忘れが起きます。
符号を変えた式を必ず1行書いてから、まとめに進んでください。暗算で処理しようとした瞬間に事故が起きます。
2(3a − b) + 3(a + 2b) を計算しなさい。
答え9a + 4b
解説
かっこの中の全部にかけます。
2 × 3a = 6a 2 × (−b) = −2b3 × a = 3a 3 × 2b = 6b
書き直すと、
6a − 2b + 3a + 6b
同類項をまとめて、
(6a + 3a) + (−2b + 6b) = 9a + 4b
2番目の項にかけ忘れる誤りが多いです。2(3a − b) を 6a − b としてしまう形です。
矢印を2本書いてからかけると、かけ忘れが減ります。
(3x − y)/2 − (x − 2y)/3 を計算しなさい。
答え(7x + y)/6
解説
分母をそろえます。2と3の最小公倍数は6です。
3(3x − y)/6 − 2(x − 2y)/6
分子だけを計算します。ここでも符号の変化に注意です。
3(3x − y) = 9x − 3y−2(x − 2y) = −2x + 4y
合わせて、
(9x − 3y − 2x + 4y)/6 = (7x + y)/6
分子にかっこをつけたまま通分するのが安全です。
分子の全体に − がかかっていることを見落とすと、y の符号を間違えます。
STEP3 単項式の乗除
かけ算は係数どうし・文字どうしを分けて考えます。割り算は分数の形にして、上下から同じ文字を消します。指数を足すのか掛けるのかで迷わないように。
このステップのゴール:指数の扱いを取り違えずに、単項式の乗除ができる
3x² × 4x³ を計算しなさい。
答え12x⁵
解説
係数どうし・文字どうしに分けます。
(3 × 4) × (x² × x³)
係数は掛け算です。
3 × 4 = 12
文字は並べて数えると指数を足すことになります。
x² × x³ = (x × x) × (x × x × x) = x⁵答えは 12x⁵
x² × x³ = x⁶ としてしまうのが最頻の誤りです。指数は掛けるのではなく足します。
係数は掛ける、指数は足す——ここが混ざりやすいところです。
(−2a²b) × 3ab² を計算しなさい。
答え−6a³b³
解説
係数・a・b の3つに分けます。
係数 : (−2) × 3 = −6a : a² × a = a³b : b × b² = b³
合わせて、
−6a³b³
符号を先に決めてしまうと間違えません。マイナスが1個なので答えはマイナスです。
a だけ、b だけ、と1文字ずつ処理するのが確実です。まとめて数えようとすると、指数がずれます。
(3x²)² を計算しなさい。
答え9x⁴
解説
かっこの中の全部が2乗されます。
(3x²)² = 3x² × 3x²= (3 × 3) × (x² × x²) = 9x⁴
係数を2乗し忘れて 3x⁴ とするのが定番の誤りです。
かっこの外の指数は、中の全部にかかります。3 も x² も、どちらも2乗されます。
ここだけは指数どうしを掛けます。かけ算の x² × x³ とは別の話なので、区別してください。
12x³y ÷ 4xy を計算しなさい。
答え3x²
解説
分数の形に直します。
12x³y / (4xy)
係数と文字を、それぞれ約分します。
係数 : 12 ÷ 4 = 3x : x³ ÷ x = x²y : y ÷ y = 1答えは 3x²
y は上下に1つずつなので、消えてなくなります。「1になった」と考えてください。
消えた文字を答えに書いてしまう誤りが多いです。3x²y としないよう気をつけてください。
8a²b ÷ (−2ab) を計算しなさい。
答え−4a
解説
分数の形にします。
8a²b / (−2ab)
符号を先に決めます。プラス ÷ マイナスなので、答えはマイナスです。
係数 : 8 ÷ 2 = 4 → 符号をつけて −4a : a² ÷ a = ab : b ÷ b = 1答えは −4a
符号を最後につけようとすると忘れます。最初に決めてしまってください。
b が消えるので、−4ab としないこと。
6x²y × 2xy ÷ 3x²y² を計算しなさい。
答え4x
解説
1つの分数にまとめてから約分します。
(6x²y × 2xy) / (3x²y²)
分子を先に計算します。
6x²y × 2xy = 12x³y²
分数にして約分します。
12x³y² / (3x²y²)係数 : 12 ÷ 3 = 4 x : x³ ÷ x² = x y : y² ÷ y² = 1答えは 4x
左から順に計算しないでください。先に全部を1つの分数にすると、約分が1回で済みます。
÷ のうしろの式は、分母にまとめて入ります。÷3x²y² を ÷3 だけと読むのが誤りのもとです。
STEP4 式の値と等式変形
式の計算が役に立つのは、ここからです。そのまま代入せず、先に整理する——この一手で計算量がはっきり減ります。
このステップのゴール:整理してから代入し、等式を目的の文字について解ける
x = 3、y = −2 のとき、2(3x − y) − 3(x − 2y) の値を求めなさい。
答え1
解説
先に式を整理します。
2(3x − y) − 3(x − 2y)= 6x − 2y − 3x + 6y= 3x + 4y
ここではじめて代入します。
3 × 3 + 4 × (−2) = 9 − 8 = 1
答えは 1 です。
そのまま代入しても同じ答えになりますが、手数が増えます。
2(9 + 2) − 3(3 + 4) = 22 − 21 = 1
文字が多い式ほど、整理してからのほうが速く正確です。
a = −2、b = 5 のとき、4a²b ÷ 2a の値を求めなさい。
答え−20
解説
先に約分します。
4a²b / (2a) = 2ab
代入します。
2 × (−2) × 5 = −20
答えは −20 です。
そのまま代入すると、4 × 4 × 5 = 80 を −4 で割ることになります。できますが、負の数の割り算が1回増えます。
負の数を代入するときは、かっこをつけてください。
2 × (−2) × 5 (2 × −2 × 5 とは書かない)
約分してから代入すると、大きい数を扱わずに済みます。
3x + 2y = 12 を、y について解きなさい。
答えy = (12 − 3x)/2
解説
y だけを左辺に残します。やることは方程式と同じです。
3x + 2y = 12
両辺から 3x を引きます。
2y = 12 − 3x
両辺を2で割ります。
y = (12 − 3x)/2
分けて書くこともできます。
y = 6 − (3/2)x
どちらの形でも正解です。
2で割るとき、右辺の全部を割ることを忘れないでください。y = 6 − 3x とするのが典型的な誤りです。
台形の面積の公式 S = (a + b)h ÷ 2 を、b について解きなさい。
答えb = 2S/h − a
解説
b を含むかたまりを、順にほどいていきます。
まず両辺に2をかけて、÷2 を消します。
2S = (a + b)h
両辺を h で割ります。
2S/h = a + b
両辺から a を引きます。
2S/h − a = b
答えは b = 2S/h − a です。
解きたい文字から遠いものから順にほどきます。÷2 → ×h → +a の順で、最後にかかっているものから外していきます。
文字が3つあっても、やることは一次方程式とまったく同じです。見慣れない文字におびえないでください。
式の計算で気をつけることを整理しなさい。
答えひき算は全部の符号を変える、係数は掛けて指数は足す、代入は整理してから
解説
この単元は、落とす場所がほぼ決まっています。符号と指数の2つです。
途中式を省かないでください。かっこをはずした行を1行書くだけで、失点はかなり減ります。
型ごとの練習は 式の計算の解法パターン全10型、文字式を使った説明(証明)は 式の計算 特訓道場 にあります。
仕上げの追加演習
ここまでの解き方が身についたかを確かめる問題です。ドリルと同じ形で数だけ変えてあります。答えは下にまとめてあるので、手でかくして解いてから見てください。
追加演習 10問
解き方がわからなくなったら、上のドリルの同じステップに戻ってください。
- 5x²y の次数を答えなさい。
- 3a³ − 2a²b + 5 の次数を答えなさい。
- 6a + 2b − 4a + 7b を計算しなさい。
- (4x + 3y) − (x − 5y) を計算しなさい。
- 3(2a − b) + 2(a + 4b) を計算しなさい。
- 2x³ × 5x² を計算しなさい。
- (−3ab²) × 2a²b を計算しなさい。
- 15x⁴y ÷ 5x²y を計算しなさい。
- x = 2、y = −3 のとき、3(x + 2y) − 2(x − y) の値を求めなさい。
- 4x − 3y = 12 を、y について解きなさい。
答え(1) 3 (2) 3 (3) 2a + 9b (4) 3x + 8y (5) 8a + 5b (6) 10x⁵ (7) −6a³b³ (8) 3x² (9) −22 (10) y = (4x − 12)/3
追加演習 もう10問
上の10問が解けたら、こちらへ。同じ型で、数だけ変えてあります。
- 4a²b³ の次数を答えなさい。
- 2x⁴ − 5xy + 3 の次数を答えなさい。
- 8x + 5y − 3x + 2y を計算しなさい。
- (5a + 2b) − (3a − 4b) を計算しなさい。
- 4(x − 2y) + 3(2x + y) を計算しなさい。
- 3a⁴ × 4a² を計算しなさい。
- (−2x²y) × 5xy³ を計算しなさい。
- 18a³b ÷ 6ab を計算しなさい。
- a = −1、b = 4 のとき、2(a + 3b) − 3(a − b) の値を求めなさい。
- 5x + 2y = 20 を、y について解きなさい。
答え(1) 5 (2) 4 (3) 5x + 7y (4) 2a + 6b (5) 10x − 5y (6) 12a⁶ (7) −10x³y⁴ (8) 3a² (9) 37 (10) y = (20 − 5x)/2
中高一貫校でこの単元に取り組む人へ
「式の計算」は、公立中学校では中学2年のはじめに学ぶ単元です。中高一貫校では『体系数学1』第2章で扱い、中1のうちに終えている学校も多くあります。連立方程式・一次関数・二次方程式のすべてが、この単元の計算の上に乗っています。ここが雑なままだと、あとの単元で「考え方は分かっているのに答えが合わない」状態が続きます。途中式を省かずに書く習慣を、この単元のうちにつけてください。
学校ごとの進度・教材・定期テストの傾向は次のページにまとめています。
よくある質問
単項式と多項式は、どう見分けますか?
たし算・ひき算があるかどうかです。数と文字のかけ算だけでできていれば単項式、項が2つ以上あれば多項式です。数だけの 4 も単項式に入ります。
多項式の次数は、どう求めますか?
項ごとに次数を出して、いちばん大きいものを選びます。2x³ − 5x²y + 7 なら 3、3、0 なので次数は3です。3 + 3 + 0 = 6 と足してしまうのが最も多い誤りです。
x²y と xy² は同類項ですか?
違います。文字の種類は同じでも個数が違うので、別の項です。x=2、y=3 を入れると x²y = 12、xy² = 18 で別の数になります。文字の種類と個数が両方そろって、はじめて同類項です。
多項式のひき算で、どこの符号を変えるのですか?
うしろの式の全部です。(5a+3b) − (2a−4b) なら 5a+3b−2a+4b になります。最初の項だけ変えて −4b をそのままにするのが典型的な誤りなので、かっこをはずす前に −1 をかけた形を1行書いてください。
x² × x³ は x⁵ ですか、x⁶ ですか?
x⁵ です。x を並べて数えると、2個と3個で5個になります。指数は足します。ただし (x²)³ のように累乗の累乗では指数を掛けて x⁶ になります。この2つは別の話です。
(3x²)² の答えが 3x⁴ になりません。
9x⁴ が正解です。かっこの外の2乗は、中の全部にかかります。係数の3も2乗されて 3² = 9 になります。係数を2乗し忘れるのが定番の失点です。
12x³y ÷ 4xy の答えに y は残りますか?
残りません。y は上下に1つずつなので約分で消えます。答えは 3x² です。消えた文字を書いて 3x²y としないよう気をつけてください。
式の値は、代入してから計算してはいけませんか?
いけなくはありませんが、先に整理したほうが速く正確です。2(3x−y) − 3(x−2y) は 3x+4y に整理してから代入すれば、かけ算が2回減ります。負の数を代入するときは、必ずかっこをつけてください。
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ドリル追加日:2026年8月14日
この22問と6点の図版は、数強塾が独自に作成したものです。図に描いた文字の個数は実際に数え上げて確かめており、式の変形はすべて恒等式なので、−4 から 4 までのすべての整数の組を代入して両辺が一致することをコードで確認しています(割り算は0になる組だけ除いています)。分数の出る計算は分数のまま扱い、誤差が出ないようにしました。
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中2「式の計算」の演習教材です。各ページから問題PDFをダウンロードでき、解答PDFがある回はあわせて掲載しています。難易度の低い順に並べています。
公式と要点をまとめて確認する:中2数学の要点辞典:式の計算 ── 公式一覧だけでなく、いつ使うか・どこで点を落とすかまで書いています。
