数学単元ガイド / 高校数学

指数関数・対数関数|グラフ・方程式の解き方10問

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今日の一問
16
3/4
と27
-2/3
を求めてください。
——さて、どこから手をつける?
答えと考え方は、この記事の中で順を追って解説します。

指数関数と対数関数は、互いに逆関数の関係にあります。apMp=logaMは同じ関係を表し、指数法則を対数の言葉へ移すと対数法則になります。このページでは、指数の拡張、グラフ、方程式、対数法則、対数方程式・不等式、常用対数を例題10問で整理します。

指数の拡張と指数法則

a>0として、指数法則が保たれるように指数を整数から有理数・実数へ拡張します。

指数 定義
0 a0=1 50=1
負の整数 an=1/an 2-3=1/8
分数 am/nn√(am) 163/4=8
axayaxy, ax/ayaxy, (ax)yaxy
最重要:掛け算では指数を足し、累乗の累乗では指数を掛けます。axayには、指数をまとめる法則はありません。

例題1:分数・負の指数

163/4と27-2/3を求めてください。

解答と解説
163/4=(⁴√16)3=23=8
27-2/3=1/(³√27)2=1/32=1/9

したがって、8、1/9です。

指数関数のグラフ

a>0、a≠1のとき、yaxを指数関数といいます。

増減 共通する性質
a>1 増加 定義域は全実数、値域はy>0、点(0, 1)を通り、y=0が漸近線
0<a<1 減少

例題2:指数関数の平行移動

y=2x-1+3の増減、漸近線、y=2xからの移動を答えてください。

解答と解説

底2は1より大きいので増加関数です。xx-1に置き換えると右へ1、最後に3を足すと上へ3移動します。

増加、漸近線y=3、右へ1・上へ3の平行移動

値域はy>3です。

指数方程式:例題3〜4

指数方程式は、まず両辺の底をそろえます。a2xaxが混在するときは、taxt>0)と置きます。

例題3:底をそろえる指数方程式

2x+1=8x-1を解いてください。

解答と解説

8=23なので、

2x+1=23x-3

底が同じため、x+1=3x-3です。よってx=2です。

例題4:文字で置く指数方程式

4x-5·2x+4=0を解いてください。

解答と解説

t=2xt>0)とおくと、4xt2です。

t2-5t+4=(t-1)(t-4)=0

t=1、4より、2x=1、4です。したがって、x=0、2です。

対数の定義と条件

a>0、a≠1、M>0のとき、次の2式は同じ関係を表します。

apM ⇔ p=logaM

aを底、Mを真数といいます。対数を含む式では、底は正で1以外、真数は正という条件を必ず確認します。

法則
loga(MN)=logaM+logaN
loga(M/N)=logaM-logaN
累乗 logaMrrlogaM
底の変換 logaM=logcM/logca

対数の計算:例題5〜6

例題5:対数の定義と法則

log232とlog3(27/√3)を求めてください。

解答と解説

25=32より、log232=5です。また27/√3=33/31/2=35/2なので、

log232=5, log3(27/√3)=5/2

です。

例題6:底の変換公式

log23·log35·log58を求めてください。

解答と解説

底を2にそろえます。

(log23)·(log25/log23)·(log28/log25)

途中の因子が約分され、log28=3です。したがって、答えは3です。

対数関数のグラフ

y=logaxは、yaxの逆関数です。2つのグラフは直線yxに関して対称です。

増減 共通する性質
a>1 増加 定義域はx>0、値域は全実数、点(1, 0)を通り、x=0が漸近線
0<a<1 減少

対数方程式・不等式:例題7〜8

例題7:真数条件のある対数方程式

log2(x-1)+log2(x-3)=3を解いてください。

解答と解説

真数条件はx>3です。対数をまとめると、

log2{(x-1)(x-3)}=3

よって(x-1)(x-3)=8です。

x2-4x-5=(x-5)(x+1)=0

候補は5、-1ですが、真数条件を満たすのはx=5だけです。

例題8:底が1未満の対数不等式

log1/2(x+1)≧-2を解いてください。

解答と解説

真数条件はx>-1です。底1/2は0と1の間なので、対数関数は減少します。不等号の向きを逆にして、

x+1≦(1/2)-2=4

よってx≦3です。真数条件と合わせて、-1<x≦3です。

常用対数と応用:例題9〜10

底10の対数を常用対数といいます。正の整数Nの桁数は、log10Nの整数部分に1を加えて求めます。

例題9:整数の桁数

log102=0.3010として、250は何桁の整数ですか。

解答と解説
log10250=50log102=50·0.3010=15.05

したがって1015≦250<1016なので、16桁です。

例題10:指数的な増加

個体数500が1期間ごとに1.2倍になります。初めて1000を超えるのは何期間後ですか。log102=0.3010、log101.2=0.07918とします。

解答と解説

n期間後の個体数は500·1.2nです。

500·1.2n>1000 ⇔ 1.2n>2

常用対数をとると、

n>0.3010/0.07918≈3.80

したがって、最小の整数は4で、4期間後です。実際に500·1.23=864、500·1.24=1036.8です。

10問の答えと判断ポイント

番号 答え 判断ポイント
1 8、1/9 分数指数を根号へ、負なら逆数
2 増加、漸近線y=3、右1・上3 指数関数の平行移動
3 x=2 8を2の累乗へ直す
4 x=0、2 t=2x>0
5 5、5/2 累乗の指数を読む
6 3 底をそろえて約分
7 x=5 真数条件x>3
8 -1<x≦3 底1未満で不等号を逆向き
9 16桁 対数の整数部分+1
10 4期間後 不等式を対数で解き整数化

よくある誤りと直し方

誤り 直し方
axayaxyとする 指数を足せるのは掛け算だけ
log(MN)を分ける 分けられるのは積・商・累乗だけ
対数方程式で候補をすべて採用する 最初と最後に真数条件を確認する
底が1未満でも不等号を変えない グラフが減少するため向きを逆にする
桁数を対数の整数部分だけにする 整数部分に1を加える

学習順と関連ページ

  1. 本記事の例題1〜4で、指数法則・グラフ・方程式を固めます。
  2. 例題5〜8で、対数法則・真数条件・不等式を確認します。
  3. 対数とは|数学用語辞典で、定義を短く復習します。
  4. 数学IIの総復習15題の問題12〜13で定着を確認します。
  5. 数学III「微分法」へ進み、指数・対数関数の微分を学びます。

よくある質問

指数と対数はどのような関係ですか。

apMp=logaMは同じ関係です。指数関数と対数関数は互いに逆関数で、グラフは直線yxに関して対称です。

真数条件はなぜ必要ですか。

正の底の指数関数axの値は常に正なので、その逆関数である対数の真数も正に限られます。0や負の数の実数対数は定義されません。

対数法則で和を分けられないのはなぜですか。

対数法則は指数法則の積・商・累乗に対応します。掛け算は足し算へ変えられますが、真数の足し算には対応する法則がありません。

指数・対数関数はどこで使われますか。

複利、人口増加、放射性物質の減衰、地震のマグニチュード、音の大きさ、pHなど、急激な増減や広い範囲の数を扱う場面で使われます。

学習指導要領との対応

本記事は、文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 数学編 理数編」の数学II「指数関数・対数関数」に沿い、指数の拡張、指数関数、対数と対数関数、常用対数を中心に構成しています。

文部科学省:高等学校学習指導要領解説 数学編 理数編(PDF)

指数関数と対数関数は逆関数です。指数方程式は底をそろえるか正の文字で置き、対数方程式・不等式は底と真数の条件を先に確認します。解を得た後は、元の式へ代入し、真数が正か、不等号の向きが底の大小と一致しているかを検算しましょう。

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高2「指数・対数」の演習教材です。各ページから問題PDFをダウンロードでき、解答PDFがある回はあわせて掲載しています。難易度の低い順に並べています。

公式と要点をまとめて確認する:数学II・B・Cの要点辞典:指数関数・対数関数 ── 公式一覧だけでなく、いつ使うか・どこで点を落とすかまで書いています。

この単元の関連解説:指数・対数を根本から理解する|「何回かけたか」を読む数学【高校1年生向け】

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