東京都市大学付属中学校 2024年度(一般第1回)算数の傾向と解答・解説【数強塾オリジナル】
東京都市大学付属中 2024年度 一般第1回 算数の傾向(公式公開PDFにもとづくまとめ)
- 形式:100点満点。解答用紙に配点が公開されており、大問1が各5点、大問2〜5が各6点、約分ミス・単位重複はそれぞれ1点減点と明記されています。大問は5題構成で、大問1が小問8問、大問2以降が分野別の応用問題という並びです。
- 頻出分野:逆算・単位換算・比の文章題・還元算的な速さ・数の並び・循環小数・面積比・回転体などの小問群に、平行四辺形の面積比(大問2)、売上と比・消去算の文章題(大問3)、円柱と円すいの容積比較(大問4)、コインを使った規則と場合の数(大問5)が続きます。
- 合否を分ける一問:大問4だと考えられます。円柱の水を円すいに移すという設定に、棒を差し込んだあとの「あふれない量」を重ねるため、体積の比を段階的に追う力が問われました。大問5も、ゲームの終了条件を正しく読み取れるかで差がつきます。
- 時間配分の考え方:配点の大きい大問2〜5に時間を残すため、大問1の小問8問を手早く正確に片付けたいところです。大問1問8の回転体や大問4の立体は、断面図をていねいにかいてから式に移ると、ミスを減らしやすいと考えられます。
問題・模範解答の原本は東京都市大学付属中学校の公式サイトで公開されています → 東京都市大学付属 過去の入試問題(公式)
※以下の解説はオンライン数学専門塾「数強塾」による独自作成です(全問、受験算数の正攻法と別解による二重検算を行い、さらに公式の模範解答と照合して全問一致を確認しています)。問題文・図版の転載はしていませんので、問題は東京都市大学付属中学校公式サイト掲載のPDFをご参照ください。
大問1(小問集合) 答:問1 6/5(1.2) 問2 788.8m 問3 3600円 問4 45分後 問5 4列目 問6 138 問7 8cm 問8 157/3(52と1/3)cm³
逆算・単位換算・比・速さ・数の並び・循環小数・図形・回転体と、受験算数の基本が幅広く並ぶ小問集合です。ここを取りこぼさないことが合格ラインの土台になります。
問1(逆算):3 − 2と1/4 ÷ { 2/5 + □ × 2/3 } = 1と1/8 の □ を求めます。
【📖大切な考え方】逆算は「いちばん外側の計算から順にはがす」のが定石です。帯分数は仮分数に直しておくと約分が効きます。
解答:2と1/4 ÷ {…} = 3 − 1と1/8 = 1と7/8 = 15/8。
よって {…} = 9/4 ÷ 15/8 = 9/4 × 8/15 = 6/5。
2/5 + □ × 2/3 = 6/5 より □ × 2/3 = 6/5 − 2/5 = 4/5、□ = 4/5 × 3/2 = 6/5(=1.2)。
問2(単位換算):1.6km − 100000mm − 894m + 18280cm = □ m の □ を求めます。
【👀ここに注目】すべて m にそろえるのが近道です。1km=1000m、1000mm=1m、100cm=1m を使います。
解答:1.6km=1600m、100000mm=100m、18280cm=182.8m。
1600 − 100 − 894 + 182.8 = 788.8m。
問3(比の文章題):A君とB君のはじめの所持金の比が5:2で、A君が1500円、B君が240円使うと残りの比が7:4になりました。A君のはじめの所持金を求めます。
【📖大切な考え方】比の①をそろえて、片方を消す(消去算)と見通しがよくなります。はじめを5:2として式に表します。
解答:はじめをA=5、B=2とおくと、(5−1500):(2−240)=7:4。
内項と外項の積が等しいので 4×(5−1500)=7×(2−240)、20−6000=14−1680、6=4320、1=720。
A君のはじめの所持金=5×720=3600円。
【✅検算】B=2×720=1440円。使った後は A=2100円、B=1200円で、2100:1200=7:4。条件に一致します。
問4(速さ・追いつき):同じ地点PからA君(歩き)、その10分後にB君(走り)、そのさらに20分後にC君(自転車)が同じ向きに一定の速さで進みます。A君が歩き始めて24分後にB君がA君に追いつき、さらに16分後にC君がA君に追いつきました。B君がC君に追いつかれるのは、A君が歩き始めてから何分後かを求めます。
【👀ここに注目】追いつく問題は「同じ道のりを、かかった時間で割る」と速さの比が出ます。3人の速さを比でそろえるのが糸口です。
解答:A君の速さを毎分①とします。
B君は10分後に出発し、A君が歩き始めて24分後(B君は14分進んだ時点)に、A君の進んだ24①に追いつくので、B君の速さ=24①÷14分=12/7①。
C君は30分後に出発し、40分後(C君は10分進んだ時点)に、A君の進んだ40①に追いつくので、C君の速さ=40①÷10分=4①。
B君とC君が同じ位置に来るのを求めます。歩き始めてt分後、B君は 12/7①×(t−10)、C君は 4①×(t−30) 進むので、
12/7×(t−10)=4×(t−30)、両辺を7倍して 12(t−10)=28(t−30)、12t−120=28t−840、16t=720、t=45分後。
問5(数の並び):1から順に整数を、1行目1・4・9・16…、2行目2・3・8・15…、3行目5・6・7・14…、4行目10・11・12・13…と、正方形状に並べます。104は何列目かを求めます。
【📖大切な考え方】1行目にはn列目にn×nがくる、という規則があります。各L字(かぎ形)のかたまりは、(n−1)×(n−1)+1 から n×n までで、そのかたまりのはじめの数は「n行目・1列目」に置かれます。
解答:104は 10×10=100 と 11×11=121 の間なので、11番目のL字(101〜121)に入ります。
このかたまりは、まず11行目を1列目から101・102・103…と右へ進み、n列目(11列目)まで来たあと、その列を上へ121まで進みます。
11行目1列目=101なので、104=100+4は 11行目の4列目、すなわち 4列目 にあります。
問6(循環小数):43/135 を小数で表したとき、小数第1位から第30位までの30個の数字をすべて足した和を求めます。
【👀ここに注目】分数を割り算に直すと、あまりが繰り返す=循環がはじまります。循環の周期を見つけて、30個ぶんをまとめて数えます。
解答:43÷135=0.3185185185…で、小数第1位が3、そのあと「185」が繰り返します(0.3185…)。
第2位から第30位までの29個は「185」の並びです。29=3×9+2なので、「185」が9周期(27個)と、さらに1・8の2個が続きます。
和=3 + (1+8+5)×9 + (1+8)=3 + 14×9 + 9=3 + 126 + 9=138。
問7(面積比と長方形):3つの長方形ア・イ・ウを組み合わせた図で、アの上辺7cm、右側の高さ10cm、イの下辺と上側にそれぞれ14cmが与えられ、(アの面積):(イの面積):(ウの面積)=3:4:6のとき、ウの左側の高さ x を求めます。
【📖大切な考え方】面積の比を、共通する辺(横はば)を手がかりに高さの比へおきかえるのが急所です。まず右側の10cmが、アの高さとイの高さの合計であることを読み取ります。
解答:アの横はばは7cm、イの横はばは14cm。図の上側の14cmから、ウの横はばは 14 − 7 = 7cm と決まります。
右側の10cm=(アの高さ)+(イの高さ)。ア:イ=3:4で、ア=7×(アの高さ)、イ=14×(イの高さ)だから、
7×(アの高さ):14×(イの高さ)=3:4 → (アの高さ):(イの高さ)=6:4=3:2。
合計10cmを3:2に分けて アの高さ=6cm、イの高さ=4cm。よって ア=42cm²、イ=56cm²(比3:4に一致、1あたり14cm²)。
ウ=6にあたるので 84cm²。ウの横はばは7cmなので、ウ全体の高さ=84÷7=12cm。
ウの上端はイの上辺とそろっているので、xはウの高さからイの高さを引いた分=12 − 4 = 8cm。
【💡ポイントコラム】面積比の問題は「面積 = 横はば × 高さ」に分解し、そろっている辺を軸に比を移すのがコツです。図の中の同じ長さ(ここでは14cmや7cm)を先に整理すると、道すじが一気に見えてきます。
問8(回転体):AB=ACの二等辺三角形ABCを、直線ℓを軸として1回転させてできる立体の体積を求めます(円周率3.14)。図では、頂点Aから底辺BCへの高さが4cm、BからAの真下の点までが2cm、そこから1cmだけ右に軸ℓがあります。
【📖大切な考え方】回転体は「断面の半径」で考えます。軸から各点までの距離を測り、円すいの組み合わせ(大きな円すいから小さな円すいを引く)に直すのが定石です。
解答:Aの真下の点をH(AH=4cm)とすると、二等辺三角形なのでHはBCの中点、BH=HC=2cm。軸ℓはHから1cm右にあります。軸からの距離は、B=3cm、A=1cm、C=1cm(AとBは軸の左、Cは軸の右)です。
辺ABを軸のまわりに回すと、底の半径3cm・上の半径1cmの「円すい台」の外側の面ができます。これは、半径3cmで高さ6cmの大きな円すいから、上の半径1cm・高さ2cmの小さな円すいを取り除いた形です。
大きな円すい=1/3×3×3×3.14×6=56.52cm³、上の小円すい=1/3×1×1×3.14×2=2.0933…cm³(=2π/3)。
さらに、辺ACの側では軸の近くに空どうの円すい(半径1cm・高さ2cm)ができ、これも取り除きます(同じく2π/3)。
体積=18×3.14 −(2/3×3.14)−(2/3×3.14)=(18 − 4/3)×3.14=50/3×3.14=157/3(=52と1/3)cm³。
【✅検算】断面を高さで分けて確かめると、下側(高さ2cm分)は半径3cm→2cmの円すい台で 38/3×3.14、上側(高さ2cm分)は外半径2cm→1cm・内半径0→1cmの筒状で 4×3.14。合計 (38/3+4)×3.14=50/3×3.14=157/3cm³ となり一致します。
大問2(平行四辺形の面積比) 答:問1 3:7 問2 1:1 問3 7/80
平行四辺形ABCDで、辺AB上にAE:EB=3:1となる点E、辺BC上にBF:FC=2:3となる点Fをとります。Eを通り辺BCに平行な直線が、AF・CDと交わる点をそれぞれG・Hとし、AG・AH上に点I・Jをとって、三角形FGH・三角形GHI・三角形HIJの面積がすべて等しくなるように定めます。
【📖大切な考え方】面積の比は形をゆがめても変わらないので、平行四辺形を「たて5・よこ4の長方形」に置きかえて座標で追うと確実です(A(0,0)・B(4,0)・C(4,5)・D(0,5))。AE:EB=3:1よりE(3,0)、BF:FC=2:3よりF(4,2)。EからBCに平行な直線は縦の直線 x=3 です。
問1(EG:GH):直線 x=3 と、AF・CDの交点を求めます。
AFは A(0,0) から F(4,2) へ向かう直線で、x=3 のとき y=2×(3/4)=1.5 なので G(3, 1.5)。
CDは y=5 の辺なので、x=3 との交点は H(3, 5)。E(3,0) とあわせて、EG=1.5、GH=5 − 1.5=3.5。
よって EG:GH=1.5:3.5=3:7。
問2(AJ:JH):三角形FGH・GHI・HIJの面積を等しくします。GHは x=3 上の縦の線分(長さ3.5)で、これを共通の底辺とみると、面積は「GHまでの横のきょり」で決まります。
Fは x=4 で横のきょり1、面積FGH=1/2×3.5×1=1.75。
GHI=1.75になるには、Iのきょりも(3から)1、つまりI(2, …)。IはAG上(A(0,0)→G(3,1.5))なので x=2 のとき y=1、I(2,1)。
HIJ=1.75になるJを、AH上(A(0,0)→H(3,5))でさがすと、Jが AH の真ん中 J(1.5, 2.5) のとき三角形HIJ=1.75になります。
よって AJ:JH=1:1。
問3(三角形AIJは平行四辺形の何倍か):A(0,0)・I(2,1)・J(1.5,2.5) から、三角形AIJの面積=1/2×|2×2.5 − 1.5×1|=1/2×|5 − 1.5|=1.75。
平行四辺形(長方形)の面積は 4×5=20 なので、1.75 ÷ 20=7/80(=0.0875)倍。
【✅検算】三角形FGH・GHI・HIJ・AIJはどれも面積1.75でそろい、条件(3つの三角形が等面積)にも一致します。形をゆがめても面積の比は変わらないため、この 7/80 は元の平行四辺形でもそのまま成り立ちます。
大問3(売上と比・消去算) 答:問1 160杯 問2 2200個 問3 4336個
あるたこ焼き店では、箱Aはたこ焼き8個入りで500円、箱Bは16個入りで800円です。1箱につきジュース1杯をセットにでき、そのとき箱の値段に200円が追加されます(ジュースのみは買えません)。
問1(ジュースの数):ある日、箱Aが80箱、箱Bが120箱売れ、売上金額の合計は168000円でした。ジュースは何杯売れたかを求めます。
【👀ここに注目】売上をまず「たこ焼きだけの分」と「ジュースの追加分」に分けます。ジュース1杯につき200円が上乗せされる点が糸口です。
解答:たこ焼きだけの売上=500×80 + 800×120=40000 + 96000=136000円。
差の 168000 − 136000=32000円がジュースの追加分なので、32000 ÷ 200=160杯。
問2(たこ焼きの個数):別の日、箱は2種類あわせて200箱売れ、たこ焼きの売上金額の合計(ジュースを除く)は122500円でした。たこ焼きは全部で何個売れたかを求めます。
【📖大切な考え方】箱Aの箱数と箱Bの箱数を、2つの式(箱数の合計・金額の合計)で表し、そろえて引く消去算で求めます。
解答:箱Aをa箱、箱Bをb箱とすると、a+b=200、500a+800b=122500。
a=200−b を代入して 500(200−b)+800b=122500、100000+300b=122500、300b=22500、b=75、a=125。
たこ焼きの個数=8×125 + 16×75=1000 + 1200=2200個。
問3(表からの推理):また別の日、売上を「たこ焼きのみ」と「セット」に分け、箱A・箱Bごとに数え、合計金額は255000円でした。箱Aのたこ焼きのみを(あ)、箱Aのセットを(い)、箱Bのたこ焼きのみを(う)、箱Bのセットを(え)として、①(あ):(う)=3:10、②(う):(え)=7:4、③(う)は(あ)と(い)の和より38多い、が分かっています。たこ焼きは全部で何個かを求めます。
【📖大切な考え方】比①②を1つの文字(倍数)でそろえ、金額の式にまとめてから、条件③で1つに決めるのが手順です。値段は、たこ焼きのみが500円・800円、セットが700円・1000円になります。
解答:①②より(あ):(う):(え)=21:70:40(整数にそろえるため7の倍数でとる)。(あ)=21m、(う)=70m、(え)=40m とおきます。
③より 70m=21m +(い)+ 38 なので(い)=49m − 38。
金額:500×21m + 700×(49m−38) + 800×70m + 1000×40m=255000。
10500m + 34300m − 26600 + 56000m + 40000m=255000、140800m=281600、m=2。
よって(あ)=42、(い)=60、(う)=140、(え)=80。
たこ焼きの個数=8×(42+60) + 16×(140+80)=816 + 3520=4336個。
【✅検算】金額は 500×42 + 700×60 + 800×140 + 1000×80=21000 + 42000 + 112000 + 80000=255000円。③も 140=(42+60)+38 で成り立ち、条件に一致します。
大問4(円柱と円すいの容積) 答:問1 4/3(1と1/3)倍 問2 54倍
円柱の容器に満水の水を、円すいの容器(先が下)にすべて移すと満水になります。(円柱の底面の半径):(円すいの底面の半径)=2:3です。
問1(円すいの高さは円柱の高さの何倍か):水の量は等しいので、円柱の体積=円すいの体積です。
【👀ここに注目】円柱=底面積×高さ、円すい=底面積×高さ×1/3。半径の比2:3から、底面積の比は4:9になります。
解答:円柱の半径を2、円すいの半径を3とすると、
円柱の体積=(2×2×円周率)×(円柱の高さ)=4×円周率×(円柱の高さ)、
円すいの体積=(3×3×円周率)×(円すいの高さ)×1/3=3×円周率×(円すいの高さ)。
これらが等しいので 4×(円柱の高さ)=3×(円すいの高さ)、(円すいの高さ)=4/3(=1と1/3)倍。
問2(追加した水は図3の水の何倍か):円すいの容器(先が下)の1/4の高さまで水が入っています。そこへ円柱の棒を、容器の壁にふれるところまでまっすぐ入れると図3になりました。棒の高さは円すいの容器の高さの3/4倍です。その後、水があふれないように満水まで水を足したとき、追加した水は図3の水の何倍かを求めます。
【📖大切な考え方】先が下の円すいでは、下から高さの割合がkなら、そこまでの水は「小さな円すい」で、体積は full×k×k×k になります。棒がどこで壁にふれて止まるかを、半径の関係から読み取るのが急所です。
解答:数を扱いやすくするため、円すいの高さを4、口(満水面)の半径を4として考えます。満水の体積=1/3×(4×4)×4×円周率=64/3×円周率。
① 図3の水:下から1/4の高さ(高さ1)までの小さな円すいです。その半径は口の半径の1/4で1なので、体積=1/3×(1×1)×1×円周率=1/3×円周率。
② 棒:下ろすと、棒の底の円が壁にふれる高さで止まります。棒の高さは全体の3/4(=高さ3)で、上端を口にそろえると底は高さ1の位置。そこの円すいの半径は1なので、棒の半径も1。棒の体積=(1×1)×3×円周率=3×円周率。
③ 高さ1より上の部分(あとで水が入る側)=満水 − 小円すい=64/3×円周率 − 1/3×円周率=63/3×円周率=21×円周率。そのうち棒が3×円周率を占めるので、追加できる水=21×円周率 − 3×円周率=18×円周率。
④ 追加した水 ÷ 図3の水=18×円周率 ÷ (1/3×円周率)=54倍。
【✅検算】満水を192の目盛りにそろえると、図3の水(相似比1/4の小円すい)=192×1/64=3、下から1/4より上の部分=192 − 3=189、棒=189のうち27にあたります。追加できる水=189 − 27=162。162 ÷ 3=54で一致します。
【💡ポイントコラム】円すいは「高さの割合の3乗で体積が決まる」ことが最大の武器です。棒がふれて止まる高さを半径の関係から先に押さえると、残りの空間と棒の体積が同じ目盛りで比べられ、割り算1回で答えにたどり着けます。
大問5(コインのゲーム・場合の数) 答:問1 24通り 問2 ない
A君とB君が、1枚のコインを交互に1回ずつ投げます。ゲームは、どちらかが(自分の投げで)2回続けて表を出すまで続きます。表は3点、裏は1点。A君から投げ始め、2人合わせて9回投げ終わったところでゲームが終わりました。
【📖大切な考え方】まず「だれが何回投げたか」を整理します。A君は1・3・5・7・9回目(5回)、B君は2・4・6・8回目(4回)を投げます。9回目はA君の投げで、ここでゲームが終わったので、ゲームを終わらせたのはA君です。
問1(表裏の出方は何通りか):9回目で終わったのはA君なので、A君の投げのうち「7回目と9回目が続けて表」です。
それより前で終わっていないためには、A君の5回目は裏でなければなりません(5回目・7回目が表表だと7回目の投げで終わってしまうため)。A君の1回目・3回目は、続けて表表にならなければよく、(裏裏)(裏表)(表裏)の3通り。
B君(4回)は、続けて表表を出していない(出していれば途中でB君が終わらせてしまう)並びなので、表表を含まない4回ぶんの出方=8通り。
よって 3 × 8 = 24通り。
問2(B君がA君より高得点になる可能性はあるか):ない、が答えです。
【👀ここに注目】終わり方から、それぞれの得点の「最低」「最高」を見積もると、比べるまでもなく決着します。
理由:ゲームを終わらせたA君は、7回目・9回目が表なので、少なくとも表2回。A君は全部で5回投げるので、最も低くても「表2回・裏3回」で 3×2+1×3=9点以上になります。
一方B君は4回しか投げず、しかも続けて表表を出すとその時点でB君が終わらせてしまうため、表は最も多くても2回(表が続かないように置ける最大)。よってB君は最も高くても「表2回・裏2回」で 3×2+1×2=8点までです。
A君は9点以上、B君は8点以下なので、B君の得点がA君を超えることはありません。
【💡ポイントコラム】場合の数と勝敗の問題は「終了条件から逆に読む」のが定石です。だれが終わらせたか、その人は何回投げたかを押さえると、数え上げも大小比べも一気に整理できます。
2024年度 一般第1回から学ぶ教訓
今年のセットは、大問1で基本の型を幅広く問い、大問2〜5でその型を少し複雑な設定に重ねる構成でした。逆算・単位換算・循環小数・回転体を素早く正確にこなし、平行四辺形の面積比、比と消去算、円柱と円すいの容積、コインの規則へと時間を残せるかが鍵になります。過去問演習では、答え合わせだけで終えず「どの定石を、どの順で使ったか」を1行メモに残す習慣が、東京都市大学付属対策として効果的だと考えられます。
▶ 関連:東京都市大学付属 2025年度 算数|神奈川大学附属 2026年度 算数|過去問解説・数学問題集
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本ページが扱う入試問題の著作権は 東京都市大学付属中学校 に帰属します。出典:東京都市大学付属中学校 2024年度 入学試験問題「算数」。
掲載しているのは、受験生の学習支援を目的として数強塾が独自に作成した解答・解説です。学校が公表した公式解答ではありません(公式解答と照合した場合は本文中にその旨を明記しています)。問題文の引用は解法の説明に必要な最小限にとどめています。
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