中学受験・算数

桐光学園中学校 2026年度 算数 過去問の傾向と解答・解説

数強塾のプロ講師陣

桐光学園中学校 2026年度(第1回)算数の傾向と解答・解説【数強塾オリジナル】

桐光学園中 2026年度 第1回 算数の傾向(公式公開PDFにもとづくまとめ)

  • 形式:試験時間50分・150点満点で、大問は5問構成です(公式PDFの表紙・解答用紙で確認できます)。大問1が計算・逆算・濃度などの計算中心5問、大問2が図形や割合をふくむ小問6問、大問3以降が図形の移動・規則性・消去算の総合問題という並びでした。
  • 頻出分野:四則計算と逆算、割合・濃度・相当算、平均算、平面図形の等積変形、図形の折り返し、点や図形の移動(面積の変化)、記号の規則性、複数の品物をあつかう消去算が柱です。2026年度第1回も、この柱がほぼそのまま出題されています。
  • 合否を分ける一問:大問3(図形の移動)と大問5(消去算)と考えられます。大問3は「重なりが正方形をはみ出す前後」で式が変わるため、場合分けを図で押さえられるかが分かれ目です。大問5は5月と7月の値段を一つずつ整理できれば、見た目より素直に解けます。
  • 時間配分の目安:大問1・2の11問を合わせて20分前後で仕上げ、大問3〜5に各10分弱を残す配分が現実的と考えられます。大問4の規則性は周期を1つ見つければ一気に進むので、あわてず表を作る姿勢が有効です。

問題・解答例の原本は桐光学園中学校の公式サイトで公開されています → 桐光学園 過去問題(公式)

※以下の解説はオンライン数学専門塾「数強塾」による独自作成です(全問、受験算数の正攻法と独立した別解による二重検算を行い、さらに公式の解答例PDFとも全問一致を確認しています)。問題文・図版は桐光学園中学校公式サイト掲載のPDFをご参照ください。

大問1(計算・逆算・濃度) 答:(1) 50.65 (2) 27 (3) 5/6 (4) 12 (5) 6

小数のかけ算、逆算、分数と小数がまじった計算、わり算のあまり、食塩水の混合という基本5問です。ここを取りこぼさないことが150点満点を狙ううえでの土台になります。

【📖大切な考え方】計算問題は「かっこの中 → かけ算・わり算 → たし算・ひき算」の順序と、小数と分数のどちらにそろえるかの判断が決め手です。逆算は式全体を大きなかたまりと見て、外側から一枚ずつはがすように戻すと安定します。

【👀ここに注目】(3)は 0.65=13/20、0.125=1/8 と分数へそろえると約分が効きます。(5)の濃度は「食塩の重さ」をそれぞれ求めて合計し、全体の重さでわる、という型で処理できます。

解答
(1) 20.26×2.5=20.26×2+20.26×0.5=40.52+10.13=50.65
(2) □÷3/4−10=26 より □÷3/4=36。よって □=36×3/4=27
(3) 0.65+3/5=1.25=5/4、0.125+1と3/8=1/8+11/8=12/8=3/2。
 5/4÷3/2=5/4×2/3=10/12=5/6
(4) 「□×4+8」を9でわると商6・あまり2だから、□×4+8=9×6+2=56。□×4=48、□=12
(5) 10%の食塩水100gの食塩=10g、4%の食塩水200gの食塩=8g。合計18gを300gにとかすので、18÷300=6(%)。

【✅検算】(2)は27÷3/4=36、36−10=26で一致。(4)は12×4+8=56、56÷9=6あまり2で一致。(5)は6%の食塩水300gの食塩=18gで、混ぜる前の10g+8gと一致します。公式の解答例(50.65/27/5/6/12/6)ともすべて同じでした。

【💡ポイントコラム】濃度の問題は「食塩の重さは混ぜても増えも減りもしない」という一点を軸にすると、面積図やてんびん図に頼らなくても確実に答えにたどり着けます。混合後の重さ(100+200=300g)を先に決めておくのがコツです。

大問2(小問集合) 答:(1) 7 (2) 35 (3) 560 (4) 72 (5) 4 (6) 4

割引券の比較、平均(体重)、相当算、水につけた棒、折り紙の切り取り、等積変形と、受験算数の主要テーマがひととおり並んだ小問集合です。

(1) 割引券の比較:入場料1000円で、A券(1名無料)とB券(全員15%引き)のどちらが安いかを、人数で比べます。

【👀ここに注目】人数を□人とすると、A券は1000×(□−1)円、B券は1000×□×0.85=850×□円。B券が安くなる条件 850×□<1000×(□−1) を整理すると 1000<150×□、□>6.66… となり、あてはまる最小の整数は7です。よって7人以上

【✅検算】7人ならA券7000−1000=6000円、B券850×7=5950円でBが安く、6人ならA券5000円・B券5100円でAが安いので、境目は7人で正しいと確認できます。

(2) 平均・和差の考え方:軽い順にA・B・Cが並び、2人ずつの体重の合計が78kg・84kg・92kgです。

解答:いちばん軽い組がA+B=78、いちばん重い組がB+C=92、残りがA+C=84。3式をすべてたすと (A+B+C)×2=254 で A+B+C=127。ここからC=127−78=49、A=127−92=35(kg)。

【✅検算】A=35、B=78−35=43、C=92−43=49。A+C=35+49=84で3つ目の条件とも一致します。

(3) 相当算:1275円の1/5を使い、さらに40円使い、残りの3/7を使ったあとの残りを求めます。

解答:1275×1/5=255円使い、40円使うと 1275−255−40=980円。次に残りの3/7=980×3/7=420円を使うので、残りは 980−420=560(円)。

【✅検算】980円の3/7を使うと残りは4/7、980×4/7=560円で一致します。

(4) 水につけた棒:長さの差が33cmの棒A・Bを水に立てると、ぬれた部分がそれぞれ長さの5/6・4/7でした。水の深さは同じなので、ぬれた長さは等しくなります。

【📖大切な考え方】「同じ容器に立てた棒のぬれた部分=水の深さ」で共通、という関係を軸にします。A×5/6=B×4/7 から A:B の比を作るのが定石です。

解答:A×5/6=B×4/7 より A:B=4/7:5/6=24:35。差の 35−24=11 が33cmにあたるので、比の1=3cm。よってA=24×3=72(cm)。

【✅検算】A=72、B=35×3=105で差は33cm。ぬれた部分は72×5/6=60cm、105×4/7=60cmとそろい、水の深さが等しいという条件を満たします。

(5) 折り紙の切り取り:正方形を図1→図5の順に折り(左右・左右・上下・上下と半分ずつ4回折る形)、図5でできた四隅のうちの角を三角形に切り取ります。広げたときの四角形の穴の個数を数えます。

【📖大切な考え方】折り目の交点を切ると、その切り口は折り目を軸に折り返され、開いたときに複数の同じ形が現れます。切った角が「折り目の線と折り目の線が交わる点」にあるか、「紙のはし」にあるかで、穴になるか切れこみになるかが変わります。

方針・解答:4回折ると紙は縦4等分・横4等分の全16マスに分かれ、開いた正方形の上に等間隔の折り目が縦3本・横3本引かれた状態と見なせます。図5で切り取った三角形は、点Aの反対側、すなわち折り目どうしが交わる内側の角にあたります。この角を開いていくと、切り口は縦の折り目(左から2本目)と横の折り目(下から2本目)が交わる点の周りに集まり、そのような交点は全体で 2×2=4か所あります。各交点では三角形が上下左右に折り返されて四方から集まり、四角形の穴が1つずつできます。よって四角形の穴は4個

【✅検算】切り取った角は紙のはし(外周)ではなく折り目の交点にあるため、開くと切れこみ(半分の穴)ではなく閉じた穴になります。折り目の交点のうち条件に合うものが4か所であることと合わせ、穴は4個で一致します。

(6) 等積変形:四角形ABCD(上辺AD=14cm、右辺DC=12cm、下辺CB=6cmで、角D・角Cが直角)で、三角形ABPと四角形PBCDの面積が等しくなるときのPDを求めます。点Pは上辺AD上にあります。

【👀ここに注目】三角形ABPと四角形PBCDの面積が等しいということは、その2つを合わせた四角形ABCD全体のちょうど半分が三角形ABPだ、と言いかえられます。まず全体の面積を求めるのが近道です。

解答:四角形ABCDは、上辺14cm・下辺6cm・高さ12cmの台形と見なせます(AD と BC が平行で、DC が高さ)。面積=(14+6)×12÷2=120cm²。三角形ABPはこの半分の60cm²。三角形ABPは底辺APを上辺にとると、高さは A から B までのたての距離=12cm。よって AP×12÷2=60 より AP=10cm。PD=AD−AP=14−10=4(cm)。

【✅検算】AP=10のとき三角形ABP=10×12÷2=60cm²、四角形PBCDは120−60=60cm²で等しくなり、条件を満たします。

【💡ポイントコラム】「2つの部分の面積が等しい」という条件は、たいてい「全体の半分」と読みかえると一気に見通しがよくなります。合わせて一つの図形になる2つの面積を比べるときは、まず全体を求める——この順番を習慣にしておくと安心です。

大問3(図形の移動・面積の変化) 答:(1) 2秒後 (2) 1秒間 (3) 7秒後と10秒後

直角二等辺三角形ABC(底辺BC=20cm、頂点Aが直角なので高さ10cm)が毎秒2cmで右へ動き、静止した1辺6cmの正方形DEFG(左下E・右下F)に近づきます。はじめ CE=4cmで、動き出してからの重なりの面積を追う問題です。

【📖大切な考え方】この型は「重なりが増える → 正方形をすべて覆う → 重なりが減る」の3段階に分け、境目となる時刻を先に押さえるのが定石です。三角形の頂点Cから左上へ45°でのびる辺が、正方形をどこまで覆ったかで式が変わります。

【👀ここに注目】三角形の底角は45°なので、右側の辺は「たてに上がると同じだけ左へ寄る」直線です。したがって、頂点CがEを通り過ぎた長さがそのまま「覆われた三角形の高さ」に対応し、重なりの形を計算しやすくなります。

解答
(1) 点Cと点Eが重なるのは、CE=4cmを毎秒2cmで詰めるので 4÷2=2秒後
(2) 正方形の面積は6×6=36cm²なので、重なりが36cm²になるのは「正方形がすっぽり三角形の中に入っている間」です。C がEを 6cm 通り過ぎると右辺が正方形の右上まで届いて全体を覆い、さらに 2cm 進むと左側の辺(もう一方の45°の辺)が正方形の左上に届いて覆いが崩れ始めます。つまり覆っている区間は C がEを 6cm 通過してから 8cm 通過するまでの 2cm ぶん。毎秒2cmだから 2÷2=1秒間
(3) 重なりが34cm²になるのは、36cm²になる直前(増える途中)と直後(減る途中)の2回です。
 ・増える途中:まだ覆えていない右上の三角形の面積が 36−34=2cm²。この三角形は直角二等辺で、面積2cm²なら直角をはさむ辺は2cm。右辺が正方形の右上まであと2cmという状態で、C がEを 6−2=4cm 通過した瞬間。動き出しからは(4+4)÷2=7秒後
 ・減る途中:はみ出して欠ける左上の三角形の面積が2cm²になるのは、左側の辺が正方形に入って2cm進んだとき。C がEを 8+2=10cm 通過した瞬間で、動き出しからは(4+10)÷2=10秒後

【✅検算】(2)は「Cの通過距離6cm〜8cm」の区間で、開始が2秒後+(6÷2)=5秒後、終了が2秒後+(8÷2)=6秒後。差はちょうど1秒間で一致します。(3)は欠ける三角形の面積を「直角二等辺三角形の面積=直角をはさむ辺の2乗÷2」で独立に計算しても、辺2cm→面積2cm²、重なり36−2=34cm²となり、7秒後・10秒後の両方で条件に合います。公式の解答例(2秒後/1秒間/7秒後と10秒後)ともすべて一致しました。

【💡ポイントコラム】動く図形の問題では「面積が最大で一定になる区間」がしばしば答えのカギになります。増減のグラフをかくと、この問題の重なりの面積は台形の上底のように「増える・平ら・減る」の形になり、同じ面積を与える時刻が2つあることが一目で分かります。

大問4(規則性・記号の列) 答:(1) × (2) 5個 (3) 33番目

マスに○・×・△を左から書いていきます。最初の2マスは×・△で、3マス目からは「直前の2マス」の組み合わせで次の記号が決まるルールです。図では6マス目まで ×・△・×・○・△・△ と書かれています。

【📖大切な考え方】ルールが「直前2マス」で決まる問題は、いったん先の方まで書き出して周期(くり返し)を見つけるのが定石です。周期が見つかれば、何番目でも「わり算のあまり」で記号を言い当てられます。

解答(列を書き出す):ルールにしたがって続けると、
1×・2△・3×・4○・5△・6△・7○・8×・9×・10△・11×・12○・13△・14△・15○・16×・17×・18△・19×・20○……
となります。4マス目から先は ○・△・△・○・×・×・△・× の8個がくり返す周期です。
(1) 8マス目は上の列より×
(2) 1〜20マス目の○は、4・7・12・15・20マス目の5個
(3) ×が現れるマスを順に拾うと 1・3・8・9・11・16・17・19(ここまで8個)、次の周期で 24・25・27(11個目まで)、さらに次の周期で 32・33(12・13個目)。したがって13個目の×は33番目のマス。

【✅検算】周期8のなかに×は3個ずつ含まれます。4マス目から始まる周期の各ブロックで×は「8・9・11」「16・17・19」「24・25・27」「32・33・35」と並び、最初の3マス(1・3の2個)を足して数えても、13個目はちょうど33番目にあたります。○の個数・8マス目の記号も含め、公式の解答例(×/5個/33番目)とすべて一致しました。

【💡ポイントコラム】規則性の問題では「最初の数マスは周期に乗り切らない助走部分」であることがよくあります。この問題も1〜3マス目は周期の外で、4マス目からきれいなくり返しに入ります。周期を数え始める位置を1つずらすだけで答えが合わなくなるので、書き出した列でていねいに確かめる姿勢が大切です。

大問5(消去算・割合) 答:(1) 900円 (2) 2454円 (3) 10%

3種類の米A・B・Cがあり、5月はAが1kg1050円、Bが1kg810円。「Aを2kgとCを3kg」買った値段が「Bを3kgとCを2kg」買った値段より570円高い、という関係があります。7月はAが20%、Cが14%安くなり、Bも安くなりました。

【📖大切な考え方】品物が3種類ある消去算は、共通する分を打ち消して未知の1つだけを残すのが定石です。ここでは両方に含まれるCの一部を消すと、Cの値段がすっきり求まります。

解答
(1) 「A2kg+C3kg」=「B3kg+C2kg」+570 で、両方にあるC2kgを消すと「A2kg+C1kg」=「B3kg」+570。数を入れて 1050×2+C=810×3+570、2100+C=2430+570=3000。よってC=900(円/kg)。
(2) 7月はAが20%引きで 1050×0.8=840円、Cが14%引きで 900×0.86=774円。7月に「A2kg+C1kg」=840×2+774=1680+774=2454(円)。
(3) 「A5kg+B1kg+C4kg」を5月と7月で比べます。5月=1050×5+810+900×4=5250+810+3600=9660円。7月のAとCは 840×5+774×4=4200+3096=7296円。7月のBを□円とすると 7月=7296+□。差が1635円だから 9660−(7296+□)=1635、2364−□=1635、□=729円。Bは810円→729円なので、安くなった割合は (810−729)÷810=81÷810=10(%)。

【✅検算】(1)はC=900のとき「A2kg+C3kg」=2100+2700=4800円、「B3kg+C2kg」=2430+1800=4230円で差はちょうど570円。(3)はB7月=729円として「A5kg+B1kg+C4kg」の7月=7296+729=8025円、5月9660円との差は1635円で条件に一致します。公式の解答例(900円/2454円/10%)ともすべて同じでした。

【💡ポイントコラム】消去算では「どの数量が両方の式に共通しているか」を先に見つけると、複雑に見える条件も1本の式に収束します。この問題のように割引がからむときは、値段を先に確定させてから割合を計算する順番を守ると、%の計算ミスを防ぎやすくなります。

2026年度 第1回から学ぶ教訓

今年のセットは、計算・小問で確実に得点し、後半3問で「場合分け・周期・消去」という定番の道具を落ち着いて使えるかを問う構成でした。大問3は面積の増減を段階に分ける、大問4は周期を書き出して見つける、大問5は共通部分を消す——いずれも受験算数の王道です。過去問演習では、答え合わせで終わらせず「どの段階で式が変わったか」「どこから周期に入ったか」を1行で言葉にしておくと、桐光学園対策として効果的だと考えられます。

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出典・著作権について
本ページが扱う入試問題の著作権は 桐光学園中学校 に帰属します。出典:桐光学園中学校 2026年度 入学試験問題「算数」。
掲載しているのは、受験生の学習支援を目的として数強塾が独自に作成した解答・解説です。学校が公表した公式解答ではありません(公式解答と照合した場合は本文中にその旨を明記しています)。問題文の引用は解法の説明に必要な最小限にとどめています。
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