藤原進之介です。このページでは関西大学1997年度の数学過去問の問題資料と学習情報を無料公開しています。掲載している問題・解答・解説の範囲は、ページ内の各見出しでご確認ください。
問題
今日の一問 ── 解答と考え方
型の宣言:「2辺の長さ+その挟角」が与えられた型。面積なら sin、内積なら cos。使い分けはそれだけで、公式を2つ覚える必要はありません。
1. なぜその一手を選ぶのか
与えられているのは |OA| = 5 、|OB| = 5 、挟角 45° の3つ。2辺と挟角が揃った瞬間に、面積も内積も確定します——どちらも「2辺の積 × 挟角の三角比」の形だからです。
内積の図形的な意味は「|OA| × (OB を OA の向きに落とした影の長さ)」です。今回は挟角が鋭角なので影は同じ向きで、内積は正です。
2. 解答
- 面積:S = 12 |OA||OB| sin 45° = 12 × 5 × 5 × √22 = 25√24 。
- 内積:OA · OB = |OA||OB| cos 45° = 5 × 5 × √22 = 25√22 。
答え: 面積 = 25√24 、 OA · OB = 25√22
3. 検算(符号と大きさを別々に見る)
符号:面積は必ず正。内積は挟角が鋭角なら正、鈍角なら負、直角なら 0。今回は 45° = 鋭角なので内積は正で、答えの符号と合っています。
大きさ:内積の絶対値は |OA||OB| = 25 を超えません(cos の絶対値が 1 以下だから)。
この型の一般化:成分が与えられて挟角が分からない場合は、先に内積を成分計算し、S = 12 √( |OA|²|OB|² − (OA·OB)² ) を使います。角を求めてから面積に行くのは遠回りです。始点の置き方と式の読み方は第8章 ベクトル、平面に落とす判断は第9章 空間図形で扱っています。
解けなかった問題を、そのままにしない。
過去問で手が止まる場所は人によって違います。方針が立たないのか、方針は立つのに計算で崩れるのか——原因が違えば、次にやるべきことも変わります。
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