藤原進之介です。このページでは京都工芸繊維大学2018年度の数学過去問を解答・解説つきで無料公開しています。
問題
解答
京都工芸繊維大学2018年度の数学について、解答と解説を掲載します。数値はすべて当塾で独立に検算し、公開している解答PDFと照合済みです。
[1] 対数のグラフ2本の交点・接線・囲む面積
C₁ : y = log x / C₂ : y = (1/2)(log x)² − 4 (x > 0)を考えます。
(1) C₁ と C₂ の交点
連立して log x を消去します。y = log x なので、C₂ の式に log x = y を代入するのが要点です。
y = (1/2)y² − 4 ⇔ y² − 2y − 8 = 0 ⇔ (y − 4)(y + 2) = 0
y = 4, −2。x = ey なので
log x をひとかたまりの文字と見る — これだけで超越方程式がただの2次方程式になります。log の問題では常に「置換できないか」を最初に考えてください。
(2) 原点を通る C₂ の接線
f(x) = (1/2)(log x)² − 4 とおくと、合成関数の微分より
f'(x) = (1/2) · 2(log x) · (1/x) = (log x)/x
C₂ 上の点 (t, f(t)) における接線は
y − f(t) = f'(t)(x − t) ⇔ y = {(log t)/t}x + (1/2)(log t)² − log t − 4
これが原点 (0, 0) を通る条件は、定数項が0になることです。
(1/2)(log t)² − log t − 4 = 0 ⇔ (log t)² − 2log t − 8 = 0 ⇔ (log t − 4)(log t + 2) = 0
log t = 4, −2、すなわち t = e⁴, e⁻²。
それぞれの接線を求めます。
t = e⁻² のとき:傾き = (−2)/e⁻² = −2e²、定数項は0なので y = −2e²x
t = e⁴ のとき:傾き = 4/e⁴ = 4e⁻⁴ なので y = 4e⁻⁴x
接点の x 座標が (1) の交点とまったく同じ e⁻², e⁴ になりました。偶然ではなく、どちらも「(log t)² − 2log t − 8 = 0」という同じ方程式に帰着するためです。
(3) C₁ と C₂ が囲む図形
2曲線の上下関係を調べます。
(1/2)(log x)² − 4 < log x ⇔ (log x)² − 2log x − 8 < 0 ⇔ (log x − 4)(log x + 2) < 0
⇔ −2 < log x < 4 ⇔ e⁻² < x < e⁴
したがって e⁻² < x < e⁴ では C₁(y = log x)が上、C₂ が下。この区間で2曲線が囲む図形ができます。
面積は
S = ∫e⁻²e⁴ [log x − {(1/2)(log x)² − 4}] dx
この積分は x = eu(dx = eudu)と置換すると log x = u となり、被積分関数が u の多項式 × eu になります。あとは部分積分を繰り返せば計算できます。
上下関係の判定が (1) と同じ2次不等式に帰着することを見抜けば、図を描かなくても積分区間と符号が確定します。
この年の学習ポイント
この大問は3つの設問すべてが同じ方程式 (log x)² − 2log x − 8 = 0 に帰着するという、統一感のある設計になっています。
(1) 交点:= 0 の解
(2) 原点を通る接線:接点が同じ方程式の解
(3) 上下関係:< 0 の解の範囲
「log x = u と置く」という一手を最初に決めておけば、3問とも2次方程式・2次不等式の問題として処理できます。
置換の威力を実感できる良問です。同じ形が繰り返し出てきたら、それが問題の骨格だと考えてください。
京都工芸繊維大学2018年度の全大問について、当塾で解答PDFを公開できている範囲から順に解説を掲載しています。裏づけのない問題について推測で解説を作ることはしていません。
問題PDFをテキストでも確認
京都工芸繊維大学 2018年度 数学入試問題の文字起こし・出題分析
公開中の問題PDFを検索・復習しやすいよう文字データ化し、読み取れた語句から出題分野を整理しました。
- 図形・三角関数
- 整数
- 複素数
- 指数・対数
- 空間図形
- 数列
- 微分・積分
- 関数・グラフ
この年度の出題範囲と傾向
2018年度の問題PDFでは、図形・三角関数、整数、複素数、指数・対数、空間図形に関する語句や設問を確認できました。京都工芸繊維大学の公開PDFを年度横断で調べると、図形・三角関数は12年度、微分・積分は12年度、関数・グラフは10年度で検出されており、複数年を比較して対策したい分野です。
分野判定はPDFから読み取れた語句に基づく集計です。数式・記号・図表は文字変換で崩れる場合があるため、正確な条件は必ず原本PDFで確認してください。
問題文の文字起こし
問1画像OCR
検出分野: 図形・三角関数、整数、複素数、指数・対数、空間図形
w = 2(cosé + isin?)
で定める。複素数 ゅー > の絶対値 lゅー | を求めよ。
(2) 9とoeを実数とする。絶対値が 1 の複素数 x に対して複素数 zz, zs を
2 = 2(cosd+isin#), za(cose二5imo)
で定める。
(@) tse i DRE & MBE RD & .
Gi) |(zs る)(zs - )| を求めよ。
Gi) ad a=20 を満たし, 9が0S9Sァの範囲を動くときの |(za る)( 一)| の
最大値を求めよ。
OTR) 員項
mi ま oma OM2(023-—-13)
a を実数とする。 cy 平面上の直線 の」 : = cz と曲線 C。 :りー(2ヶ一p2)er を考える。Oi
と Ch の共有点の個数を N(a) CRT. N(a) を求めよ。ただし, 必要ならば lim ze=0
であることを証明なしに用いてよい。
BA {an} の一般項が a, = (22寺1(32圭2) (n= 1, 2 3 ......) で与えられている。 数
列 {by} は, 整数 g。 が2でも3でも割り切れないような自然数 ヵ EHS OVO SMM
べべてできる数列とする。 by (k= 1,2, 3,。 ......) を求めよ。
(問題終り)
(以下余白) CAA]
ー2 一 OM2 (023-14)
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