藤原進之介です。このページでは関西学院大学2020年度の数学過去問を解答・解説つきで無料公開しています。
問題
解答
関西学院大学2020年度の数学について、解答と解説を掲載します。数値はすべて当塾で独立に検算し、公開している解答PDFと照合済みです。
〔1〕(1) 2解の間にある整数の個数から k を絞る
f(x) = x² − (2k−1)x + k − 1 とし、f(x) = 0 の2解を α < β とします。α < n < β を満たす整数 n がちょうど2個となる整数 k を求めます。
ア (β − α)² を k で表す
解と係数の関係より α + β = 2k − 1、αβ = k − 1。
(β − α)² = (α + β)² − 4αβ = (2k − 1)² − 4(k − 1) = 4k² − 4k + 1 − 4k + 4
イウ k の値
まず候補を絞ります。α < n < β を満たす整数がちょうど2個なら、区間の幅は 3 を超えられません(幅が3より大きいと整数が3個以上入る場合が出ます)。したがって
β − α ≦ 3 ⇔ (β − α)² ≦ 9 ⇔ 4k² − 8k + 5 ≦ 9
4k² − 8k − 4 ≦ 0 ⇔ k² − 2k − 1 ≦ 0 ⇔ 1 − √2 ≦ k ≦ 1 + √2
1 − √2 ≒ −0.41、1 + √2 ≒ 2.41 なので、整数 k の候補は k = 0, 1, 2 の3つ。ここからは1つずつ確かめます。
| k | f(x) | 2解 | 間の整数 | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| 0 | x² + x − 1 | (−1 ± √5)/2 ≒ −1.62, 0.62 | −1, 0(2個) | 適する |
| 1 | x² − x | 0, 1 | なし(0個) | 不適 |
| 2 | x² − 3x + 1 | (3 ± √5)/2 ≒ 0.38, 2.62 | 1, 2(2個) | 適する |
「幅 ≦ 3」は必要条件にすぎません。候補を絞ったあと、実際に解を求めて数え直す工程が必須です。k = 1 のように、幅は条件を満たすのに整数が1つも入らない例が実際に出てきます。
なお当塾公開の解答PDFでは、k = 0 のときの解が (−1 ± √2)/2 と印字されていますが、x² + x − 1 = 0 の判別式は 1 + 4 = 5 なので (−1 ± √5)/2 が正しい値です(間の整数が −1, 0 の2個であるという結論は変わりません)。
〔1〕(2) さいころの累積和と条件つき確率
さいころを繰り返し投げ、出た目の合計が初めて5以上になったときの回数を X とします。
エ P(X = 1)
1回目で合計が5以上になるのは a = 5, 6 のときなので
2/6 = 1/3
オ P(X = 2)
a ≦ 4 かつ a + b ≧ 5 となる (a, b) を数えます。
| a | b の値 | 個数 |
|---|---|---|
| 1 | 4, 5, 6 | 3 |
| 2 | 3, 4, 5, 6 | 4 |
| 3 | 2, 3, 4, 5, 6 | 5 |
| 4 | 1, 2, 3, 4, 5, 6 | 6 |
計 18 通りなので 18/6² = 1/2
カ P(X = 4)
a + b + c ≦ 4 かつ a + b + c + d ≧ 5 が条件です。各目は1以上なので a + b + c ≧ 3、つまり a+b+c は 3 か 4 に限られます。
a + b + c = 3:(a,b,c) = (1,1,1) の1通り。d ≧ 2 が必要なので d は 5 通り。計 1 × 5 = 5
a + b + c = 4:(1,1,2), (1,2,1), (2,1,1) の3通り。d ≧ 1 はつねに成立するので d は 6 通り。計 3 × 6 = 18
合計 23 通りなので
「1以上6以下の目が3つで和が4以下」は非常に限られます。下限(各目が1以上)から攻めると、数える対象が一気に減ります。
キ X ≧ 3 のもとで X = 4 となる条件つき確率
A:X ≧ 3、B:X = 4 とすると、B ⊂ A なので A ∩ B = B。
P(A) は余事象で求めます。P(A) = 1 − P(X = 1) − P(X = 2) = 1 − (1/3 + 1/2) = 1/6
PA(B) = P(B)/P(A) = (23/1296) ÷ (1/6) = 23/1296 × 6
X は 1, 2, 3, 4 のいずれか(最小の目が1なので、4回で必ず合計4以上、5回目までに必ず5以上になる)。P(A) を直接 P(X=3) + P(X=4) と計算するより、余事象を使うほうが速い典型例です。
この年の学習ポイント
(1) は「必要条件で候補を絞り、1つずつ検証する」という、整数がからむ問題の王道です。絞り込みだけで終わらせないことが最重要で、k = 1 という反例がそのことを教えてくれます。
(2) は場合の数の丁寧な数え上げが問われました。表を書いて数えることを面倒がらないでください。a の値ごとに b の個数を並べると、3+4+5+6 = 18 と規則も見えて検算になります。
関西学院大学2020年度は複数日程が実施されています。当塾で解答PDFを公開できている範囲から順に解説を掲載しており、裏づけのない問題について推測で解説を作ることはしていません。
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関西学院大学の数学の過去問は30年度ぶんを公開しています。そのうち2年度は全問の解答解説つきです(「解説」の印がついた年度)。志望校の傾向は1年だけでは見えないので、最低でも3年ぶんを続けて解くことをおすすめします。
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