大学受験

岡山大学 2017年度 過去問・解答

数強塾のプロ講師陣

藤原進之介です。このページでは岡山大学2017年度の数学過去問を解答・解説つきで無料公開しています。

今日の一問
【問題】
を実数とする。座標平面内の曲線 について、以下の問いに答えよ。
(1)  のとき、 の接線で点 を通るものの方程式を求めよ。
(2)  の接線で点 を通るものが3本存在するような の範囲を求めよ。
——さて、どこから手をつける?
答えと考え方は、この記事の中で順を追って解説します。

問題

解答

📑 この年度の大問インデックス(全8問)

解説が長いので、解きたい大問へ直接移動できるようにしています。解けなかった問題は、解説を読んだあとに同じ型の問題で当て直すと定着が速くなります。

型から探したいときは解法パターン事典、他の年度は過去問解説の総索引から。

🧭 岡山大学 2017年度|大問ごとに「使う型」を対応させた表

解けなかった大問がどの型に属するのかを一覧にしました。解説を読んだあと、型のページで同じ判断を使う問題を数問当てると定着が速くなります。この年度は難易度と目標時間を掲載していないため、それらは載せていません。

大問出題テーマ使う型(解法パターン事典)
【1】3次曲線の接線接線と法線
【2】7で割った余り合同式と余り
【3】動く区間での2次関数の最小値2次関数
【4】ベクトルと直交条件ベクトルの図形への応用
【5】組分けと確率確率
【6】2曲線の共通接線と面積接線と法線
【7】四面体の回転体積分法(体積・弧長)
【8】複素数列の極限極限

型の全体像は解法パターン事典、他の年度・他大学は過去問解説の総索引から。岡山大学の年度一覧は各ページ末尾のナビでも確認できます。

岡山大学 2017年度(平成29年度)前期日程 数学の全問解説です。文系(数学I・II・A・B)が4題、理系(数学I・II・III・A・B)が4題で重複はなく、全8題20小問になります。
掲載しているすべての数値は、当塾で独立に解いたうえで Pythonによる検算(3001点の走査・区間の40万点評価・80万点の走査・50万点のベクトル検証・組分けの全列挙・数式処理による積分・200万点のモンテカルロ・複素数列の実計算) を行い、本ページで配布している解答PDFも数強塾が独自に作成したもので、この解説と同じ答え・同じ道筋です。

本ページ出題分野答え
【1】文系 第1問3次曲線の接線
【2】文系 第2問7で割った余り
【3】文系 第3問動く区間での2次関数の最小値/最小値
【4】文系 第4問ベクトルと直交条件
【5】理系 第1問組分けと確率
【6】理系 第2問2曲線の共通接線と面積
【7】理系 第3問四面体の回転体
【8】理系 第4問複素数列の極限

この年度の傾向(3行)

  • 【4】が異色です。長い条件式が実は を展開しただけだと見抜けるかどうかがすべて。(1) でそれに気づけば、(2) は「内積が 以下 ⟺ 角が鈍角以上」という図形の話に化けます。
  • 【7】は「切り口が長方形」に気づけば計算が3行で終わります。四面体を で切ると長方形が現れ、しかも原点がその内部にあるので、回すと穴のない円板。半径は「長方形の角までの距離」です。
  • 【1】【3】はどちらも「動くもの」の扱いが主題。【1】は接点を文字でおいて を分離、【3】は区間そのものが で動きます。「何を固定して何を動かすか」を最初に決めるのが、この年の共通のテーマです。

【1】3次曲線の接線(文系 第1問)

【問題】
を実数とする。座標平面内の曲線 について、以下の問いに答えよ。
(1)  のとき、 の接線で点 を通るものの方程式を求めよ。
(2)  の接線で点 を通るものが3本存在するような の範囲を求めよ。
【解答】 (1)   (2)

(1)  のときの接線

【問題(再掲)】  のとき、点 を通る接線の方程式を求めよ。

【型】接線は接点を文字でおく。「通る点」の条件を接点の方程式に直す。

【なぜこうするか】 は曲線上にないので、「 における接線」ではありません。接点を とおいて接線を書き、それが を通る条件を の方程式にする——これが接線の問題の基本形です。

接点を とすると、 より接線は

これが を通るので

を代入すると なので を因数にもち

の判別式は なので実数解なし。したがって だけ。

傾きは 、切片は

(2) 接線が3本存在する の範囲

【問題(再掲)】 接線が3本存在する の範囲を求めよ。

【型】接点の方程式を の式)と分離し、グラフの交点の個数で見る。

【なぜこうするか】3次曲線では異なる接点は異なる接線を与えるので、「接線が3本」=「接点の方程式が異なる3実数解をもつ」。 について解けるので、 を動かす代わりに横線 を上下させる問題に読み替えられます。

(1) と同じ計算で、接点 の条件は

とおくと

(極小)(極大)

横線 と異なる3点で交わる条件は、 が極小値と極大値の間にあること。

よくあるミス (1) で を曲線上の点だと思って を傾きにしてしまう。 のとき なので、 は曲線上にありません。接線の問題ではまず「その点が曲線上かどうか」を確認してください。

検証:(1) は3次式を因数分解して実数解が のみであることを確認。(2) は から まで3001点に区切り、そのつど の実数解の個数を数値的に数えて「3個」となる範囲が と一致することを確かめました(境界近傍を除き不一致0件)。

【2】7で割った余り(文系 第2問)

【問題】
自然数 を7で割った余りを と書くことにする。このとき以下の問いに答えよ。
(1) すべての自然数 に対して となることを示せ。
(2)  を求めよ。
(3) 自然数 を満たすとき、 の値を求めよ。
【解答】 (2)   (3)

(1) 

【問題(再掲)】  を示せ。

【型】余りが等しい ⟺ 差が7の倍数

これは7の倍数なので、 を7で割った余りは等しい。

(証明終)

つまり を7で割った余りは3つおきに同じ。実際 と3周期でくり返します。

(2) 

【問題(再掲)】  を求めよ。

【型】(1) より周期3。指数を3で割った余りを見る。

なので (1) を672回使って

(3) 

【問題(再掲)】  のとき を求めよ。

【型】合同式で書き換える。 の逆数(を使うと一発。

【なぜこうするか】 より 。したがって条件は 、すなわち 7を法とすると なので、両辺に4を掛ければ が出ます

両辺に4を掛けると なので

合同式を使わないなら、 とおいて を解きます。特殊解 から は互いに素なので は7の倍数。同じ結論です。

よくあるミス  から「」のように分数で書いてしまう。合同式では割り算はできません(掛けて になる数を掛けるのが正しい操作)。7を法とするとき に掛けて になるのは です。

検証:(1) は から まで が7で割り切れることを確認。(2) は を直接計算して 。(3) は から まで条件をみたす を全部拾い、7で割った余りがすべて であることを確かめました。

【3】動く区間での2次関数の最小値(文系 第3問)

【問題】
を実数とする。 の2次関数 の区間 における最小値を とする。このとき以下の問いに答えよ。
(1)  を求めよ。
(2)  の値で場合分けして求めよ。
(3)  が実数全体を動くとき、 の最小値を求めよ。
【解答】 (1)   (2) 下記の3通り  (3) のとき)

(1) 

【問題(再掲)】  を求めよ。

【型】軸が区間の中にあるかを確認してから、頂点か端かを選ぶ。

のとき 、区間は

は区間の中にあるので、最小値は頂点の値。

(2)  の場合分け

【問題(再掲)】  の値で場合分けして求めよ。

【型】軸と区間の両方が で動く。軸が区間の左・中・右のどこにあるかで3通り。

【なぜこうするか】普通の「区間固定・軸が動く」問題と違い、ここでは区間 も軸 も同時に動きます。とはいえ比べるのは同じ3つの位置関係なので、不等式 について解くだけです。

  軸は

軸の位置 の範囲最小値
区間の右外(
区間の中(
区間の左外(

を整理すると 、すなわち 。もう一方も同様。)

(3)  の最小値

【問題(再掲)】  が実数全体を動くとき の最小値を求めよ。

【型】3つの区間それぞれで最小値を出し、最後に比べる

の範囲その範囲での最小
頂点
頂点

の中、 の中にあるので、いずれも範囲内で取れます。)

なので

  の最小値は のとき)

よくあるミス (3) で「 の部分が下に凸でないから最小はここ」と早合点する。3つの区間すべてで最小を出して比べる必要があります。実際この問題では、真ん中の区間ではなく両側の放物線の頂点が最小を与えます。 のグラフは中央が山、両側に谷がある形です。

検証: から まで801通り取り、そのつど区間 の40万点で を評価して最小値を求め、(2) の式と一致することを確認(不一致0件)。(3) は を80万点で走査して最小 )を得ました。

【4】ベクトルと直交条件(文系 第4問)

【問題】
座標平面の原点を とする。以下の問いに答えよ。
(1) 座標平面上の異なる3点

を満たしているとする。このとき となることを示せ。
(2) 点 の座標を とし、点 を満たしているとする。さらに、 を満たすすべての点 に対して

が成り立っているとする。このとき点 の座標を求めよ。
【解答】 (2)

(1)  の証明

【問題(再掲)】 与えられた条件から を示せ。

【型】示したい のほうを展開して、与式と見比べる。

【なぜこうするか】与えられた式は一見複雑ですが、示したい内積を を始点に書き直すと、そっくり同じ形が出てきます。「与式を変形する」より「結論を展開する」ほうが早い、という典型例です。

ここで を使うと

したがって

与式の左辺はそのまま だったわけです。仮定よりこれが なので 。(証明終)

(2) 点 の座標

【問題(再掲)】  をみたすすべての で不等式が成り立つときの を求めよ。

【型】(1) より不等式は 。すべての で成り立つ ⟺ 最大値が 以下

【なぜこうするか】(1) の変形をそのまま使えば、条件は「単位円板上のどんな についても が直角以上」。 を動かしていちばん厳しい場合(内積が最大になる場合)を押さえます。

第1段:最大を作る  が入っているのは の項だけ。 のもとで

(等号は と同じ向きの単位ベクトルのとき。これは条件をみたす なので実際に取れます。)したがって条件は

より

第2段:両辺を評価する  なので

左辺:

右辺:

左辺 右辺なのに「左辺 右辺」でなければならない。したがってすべて等号が成り立つしかありません。

左辺の等号()は が同じ向きのとき。 なので

(このとき で、右辺の等号も成立しています。)

図形的な見方:(1) より条件は「単位円板上のどの についても 」。これは を通り に垂直な直線に対して、単位円板全体が と反対側にある」ということ。 は単位円周上なので、この直線が単位円の接線になっているとき、つまり と同じ向きのときに限られます。一般的な解答例はこの見方で説明しています。

よくあるミス 「すべての で」を「ある で」と読み違える。「すべて」なので、いちばん不利な (内積を最大にする )で不等式が成り立てば十分です。最大・最小のどちらを押さえるかは、この読み取りで決まります。

検証:(1) は を20万組ランダムに取り、与式の左辺と の差が 未満であること(恒等式)を確認。(2) は のとき単位円板上の30万点で最大が 以下になること、他の (たとえば )では最大が と正になって条件を満たさないことを確かめました。

【5】組分けと確率(理系 第1問)

【問題】
以下の問いに答えよ。
(1) 6人を2人ずつ3組に分ける方法は何通りあるか。
(2) 7人を2人、2人、3人 の3組に分ける方法は何通りあるか。
(3)  の8人から7人を選び、さらにその7人を2人、2人、3人 の3組に分ける。 の2人がともに選ばれて、かつ同じ組になる確率を求めよ。
【解答】 (1) 15通り  (2) 105通り  (3)

(1) 6人を2人ずつ3組に

【問題(再掲)】 6人を2人ずつ3組に分ける方法は何通りか。

【型】順に選んでから、同じ大きさの組の個数の階乗で割る

【なぜこうするか】 は「1組目・2組目・3組目」と組に順番をつけて数えた数。組を区別しないので、3つの組の並べ方 で割ります。

通り

(2) 7人を2,2,3の3組に

【問題(再掲)】 7人を2人、2人、3人の3組に分ける方法は何通りか。

【型】割るのは「同じ人数の組」の個数の階乗だけ。ここでは2人組が2つなので

通り

3人組は1つしかないので、そこは割りません。「何で割るか」は組の人数の重複を数えて決める、というのがこの型の要点です。

(3)  がともに選ばれて同じ組になる確率

【問題(再掲)】 8人から7人を選び2,2,3に分けるとき、 がともに選ばれて同じ組になる確率を求めよ。

【型】分母は「選び方 × 分け方」。分子は が2人組か3人組かで分ける。

分母 8人から7人を選ぶのが 通り、そのそれぞれで (2) より105通り。

通り

分子  がともに選ばれているとき、外れた1人は残り6人のうちの誰か。 が同じ組になる分け方は

の位置残りの分け方通り数
2人組残り5人を2人組と3人組に
3人組3人組のもう1人を5人から選び、残り4人を2人ずつ2組に

合わせて25通り。外れる1人の選び方が6通りなので、分子は 通り。

よくあるミス (3) で「 が3人組」の場合に で割り忘れる、あるいは余分に割ってしまう。残り4人を2人ずつ2組に分けるところだけ で割る(2人組が2つあるから)。どの段階で「同じ大きさの組」が生じるかを毎回確認してください。

検証:実際に人を区別して組分けをすべて列挙しました。(1) は15通り、(2) は105通り、(3) は840通り中150通りで と一致します。

【6】2曲線の共通接線と面積(理系 第2問)

【問題】
座標平面内の2つの曲線 の共通接線を とする。このとき以下の問いに答えよ。
(1) 直線 の方程式を求めよ。
(2)  および で囲まれる領域の面積を求めよ。
【解答】 (1)   (2)

(1) 共通接線

【問題(再掲)】 共通接線 の方程式を求めよ。

【型】接点を別々の文字でおき、「傾きが等しい」「切片が等しい」の2式を立てる。

【なぜこうするか】共通接線でも接点は2曲線で別々です。同じ文字にしてしまうと解けません。接点を と分けて、できあがる2本の直線が一致する条件を書きます。

における接線は(

における接線は(

この2本が同じ直線なので

1本目より 。2本目に代入して

傾きは 、切片は

(2) 囲まれる領域の面積

【問題(再掲)】  で囲まれる領域の面積を求めよ。

【型】2曲線の交点で区間を切る は上に凸なので接線より下。

【なぜこうするか】 は上に凸なので、接線 は両方の曲線より上(接点でだけ一致)。だから が上の境界で、下の境界は「2曲線のうち上にあるほう」。それが交点で入れ替わります。

の交点は 、すなわち )より 、交点は

xyOAB(2, 2log2)l : y = 2x/eC₂ : y=2log xC₁ : y=log 2xl は C₁ に x=e/2 で、C₂ に x=e で接する。2曲線は (2, 2log2) で交わる水色の面積 = 3e/4 − 2 = 0.0387…
で接する。 なので、下の境界は から に切り替わる。

原始関数は

数値では なので、ごく細い領域です。図を見ると3本の曲線がほとんど重なって見えるのは、そのためです。

よくあるミス  を混同する。 を上に 平行移動したもの縦に2倍したものです。まったく別の曲線なので、微分も で違います。

検証:(1) は接点の連立方程式を数式処理で解いて を確認。(2) は2つの定積分を厳密に計算して を得ました。

【7】四面体の回転体(理系 第3問)

【問題】
座標空間内の4点 を頂点とする四面体 を考える。このとき以下の問いに答えよ。
(1) 点 を通り 軸に垂直な平面と、辺 が点 において交わるとする。 の座標を で表せ。
(2) 四面体 (内部を含む)を 軸のまわりに1回転させてできる立体の体積を求めよ。
【解答】 (1)   (2)

(1)  の座標

【問題(再掲)】 平面 と辺 の交点 の座標を求めよ。

【型】辺を1つのパラメータで表し、 座標からパラメータを決める

座標が なので 、すなわち

(2) 回転体の体積

【問題(再掲)】 四面体を 軸のまわりに回した立体の体積を求めよ。

【型】まず での切り口の形を確定させる。回すのはそのあと。

【なぜこうするか】 にあるので、 では平面 が4本の辺 を切ります。4つの交点を求めれば切り口が分かります

とおくと、(1) と同じ計算で4つの交点は

交点

つまり切り口は原点を中心とする横 、縦 の長方形です。

ABCDQRST√{(1−s)²+s²}2(1−s)2sz = t での切り口は、原点を中心とする 2(1−s)×2s の長方形(s = t/√2)原点が長方形の中にあるので、回すと「穴のない円板」半径は角までの距離 √{(1−s)²+s²} → V = 2√2π/3
左: で切ると長方形が現れる。右:原点が長方形の内部にあるので、回すと穴のない円板になり、半径は角までの距離。

原点が長方形の内部にあるので、これを 軸のまわりに回すと穴のない円板になり、半径は原点から最も遠い点、すなわち長方形の角までの距離です。

したがって断面積は を戻すと

よくあるミス 切り口の長方形を回したときに中央に穴が空くと思ってしまう。穴が空くのは「原点が図形の外にある」ときだけです。ここでは長方形の中心がちょうど原点なので、回した結果は半径 の円板まるごと。この確認を一言入れておくと答案が締まります。

検証:(1) は で実際に辺 上の点を計算し、式と9桁一致することを確認。(2) は数式処理で厳密に積分して 、さらに200万点のモンテカルロでも と一致しました。

【8】複素数列の極限(理系 第4問)

【問題】
を満たす虚数であるとする。複素数平面上の点の列 を、 および


で定める。ただし、虚数とは虚部が0でない複素数のことであり、また、 に共役な複素数を表すものとする。このとき以下の問いに答えよ。
(1)  が成り立つことを示せ。
(2) 偶数番目の点の列 および奇数番目の点の列 は、それぞれ同一直線上にあることを示せ。
(3)  を満たす複素数 を求めよ。
【解答】 (3)

(1) 

【問題(再掲)】 この等式を示せ。

【型】「差」を1つの数列とみる とおくと条件が簡単になる。

【なぜこうするか】与えられた2式はどちらも「差 → 次の差」の関係。差を主役にすれば、 を交互に掛けるだけの等比数列になります。

とおくと、条件は

これを合わせると より

一方

したがって

(証明終)

(2) 偶数番目・奇数番目がそれぞれ同一直線上

【問題(再掲)】 偶数番目の点列・奇数番目の点列がそれぞれ同一直線上にあることを示せ。

【型】ベクトルが「正の実数倍」でつながっていることを言えばよい。

【なぜこうするか】(1) の等式で掛かっているのは 、これは正の実数。複素数の世界で「実数倍」は「同じ向き(または逆向き)に伸縮するだけ」なので、向きが変わりません

が表す点を と書くと、(1) は

ということ。 は実数なので、3点 は一直線上にあります。これが で成り立つので、 はすべて同一直線上。

奇数番目についても、まったく同じ計算で

が得られる( の形になります)ので、同様に一直線上です。(証明終)

(3) 極限

【問題(再掲)】  をみたす を求めよ。

【型】 と書いて無限等比級数

【なぜこうするか】 は「 を交互に掛ける」ので、2つおきに公比 より なので収束します。

、そして から など)。

したがって

これは初項 、公比 の等比数列の和なので、

に収束します。偶数番目については なので、同じ値に収束します。

絵で見ると:点は「 倍・ 倍」を交互にくり返しながら進むので、2本の直線の上を交互にジグザグに進みつつ、その交点に吸い込まれていく形になります。(2) の「それぞれ同一直線上」は、この2本の直線のことです。

よくあるミス (3) で偶数番目だけ(または奇数番目だけ)の極限を求めて終わりにしてしまう。問題は 全体の極限なので、両方が同じ値に収束することを言う必要があります。もっとも、差 を言えば一言で済みます。

検証: の4通りについて、漸化式から実際に数列を作りました。(1) の等式は各 で誤差 未満で成立。(2) は偶数番目・奇数番目それぞれについて がすべて実数になることを確認。(3) は400項目が と誤差 未満で一致しました。

解法の「型」の一覧

場面使った問題
曲線外の点を通る接線接点を文字でおく(その点での接線ではない)【1】(1)
接線が パラメータを分離して横線との交点の個数【1】(2)
余りが等しい差が割る数の倍数【2】(1)
に掛けて になる数を両辺に掛ける【2】(3)
区間も軸も動く2次関数比べるのは同じ3通り。不等式を解くだけ【3】(2)
場合分けした関数の最小各区間で最小を出して最後に比べる【3】(3)
複雑な内積の条件式結論のほうを展開して見比べる【4】(1)
「すべての で成り立つ」最大値が条件をみたせばよい【4】(2)
組分け同じ大きさの組の個数の階乗で割る【5】
2曲線の共通接線接点を別々の文字でおいて2式を立てる【6】(1)
立体の回転先に切り口を確定させる【7】(2)
図形を軸のまわりに回す軸が図形の内部にあれば穴は空かない【7】(2)
階差で定まる数列 を主役にする【8】
「同一直線上」を示すベクトルが実数倍でつながっている【8】(2)

検証について

本ページの数値は、次の3段階を通したものだけを掲載しています。

  1. 当塾で独立に解く。解答を見る前に、まず自分で最後まで解きます。
  2. Python で別方法から検算する。今回は、【1】を3001点の走査、【2】を余りの直接計算、【3】を801通り×40万点の評価と80万点の走査、【4】を20万組のベクトル検証と30万点の最大値探索、【5】を組分けの全列挙、【6】を数式処理、【7】を数式処理と200万点のモンテカルロ、【8】を複素数列の実計算で確かめました。
  3. 解答PDFと本文をそろえる。本ページで配布している解答PDFは数強塾が独自に作成したもので、この解説と答え・道筋が一致しています。

もし誤りを見つけられた場合は、お手数ですがご連絡ください。確認のうえ訂正し、訂正の記録もこのページに残します。

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問題PDFをテキストでも確認

岡山大学 2017年度 数学入試問題の文字起こし・出題分析

公開中の問題PDFを検索・復習しやすいよう文字データ化し、読み取れた語句から出題分野を整理しました。

  • 整数
  • 空間図形
  • 微分・積分
  • 複素数
  • 関数・グラフ
  • 指数・対数
  • 方程式・不等式

この年度の出題範囲と傾向

2017年度の問題PDFでは、整数、空間図形、微分・積分、複素数、関数・グラフに関する語句や設問を確認できました。岡山大学の公開PDFを年度横断で調べると、微分・積分は21年度、空間図形は21年度、図形・三角関数は20年度で検出されており、複数年を比較して対策したい分野です。

分野判定はPDFから読み取れた語句に基づく集計です。数式・記号・図表は文字変換で崩れる場合があるため、正確な条件は必ず原本PDFで確認してください。

問題文の文字起こし

問1画像OCR

検出分野: 整数、関数・グラフ、微分・積分、方程式・不等式

(1) a=5 のとき, C の接線で点 (1,0) を通るものの方程式を求めよ。
(2) C の接線で点 (1,0) を通るものが3本存在するようなae の範囲を求めよ。
自然数 。 を 7 で割った余りを Rea) と書くことにする。このとき以下の問いに
答えよ。
(1) すべての自然数 に対して R23) = R(2") となることを示せ。
(2) R( 2207) を求めよ。
(3) 自然数 カ BRP m + 2°) a5 を満たすとき, R(m) の値を求めよ。
ーー 衣 OM2 (001-17)

a を実数とする。 の2次関数 /(z) = 2? +ar+1 OKMa-1S2Sat1&
おける最小値を m(a) とする。このとき以下の問いに答えよ。
(1) 3) を求めょ。
(2) m(a) を gの値で場合分けして求めよ。
(8) < が実数全体を動くとき, m(a) の最小値を求めよ。
座標平面の原点を 0 (0.0) とする。以下の問いに答えよ。
(1) BEM LORZS3AP, Q, RO
OB RG + |ORP OR.66=0
を満たしているとする。とのとき RP 」RG となることを示せ。
(2) RQ の座標を (3,4) EL, KRU OR)=1 を満たしているとする。さら
に, |OP| S 1 を満たすすべての点 P に対して
OP RO + ORP GR.0Gso
が成り立っているとする。このとき点 R の座標を求めよ。
ー2 一 ぐM2(001一18)

原本の問題PDFを確認する

問2画像OCR

検出分野: 空間図形、複素数、整数、指数・対数、微分・積分

(1) 6 人を 2 人ずつ3 組に分ける方法は何通りあるか。

(2) ? 人を 2 人, 2A, 3 人 の3 組に分ける方法は何通りあるか。

(3) A, B, C, D, E, F,G,H の8人から7人を選び, さらにその7人を 2人, 2人,
3人 の3 組に分ける。A,B の2人がともに選ばれて, かつ同じ組になる確
率を求めよ。

座標平面内の 2 つの曲線
Cy: y = log(2x), Co: y = Qloga

の共通接線を ! とする。このとき以下の問いに答えよ。

(1) 直線 1 の方程式を求めよ。

(2) の, CG, および7 で囲まれる領城の面積を求めよ。

デーュー でMS3(001一20)

秦標空間内の4点A(1.0.0), B(-1,0,0), C(0,1,72), DO. —1,v2) を頂
点とする四面体 ABCD を考える。このとき以下の問いに答えよ。
GQ) RPO, 0, t) 2180 2 軸に垂直な平面と, 辺 AC が点 Q において交わると
する。Q の座標を # で表せ。
(2) 四面体 ABCD (内部を含むお) を > 軸のまわりに1 回転させてできる立体の体
積を求めよ。
@ は0<|al <1 を満たす雇数であるとする。複素数平面上の点の列
Zi の) 29 をを, 20,221 および
22m1ー29p = A (Zon — Zan—1) (n=1, 2,3,---)
Zane? — Fang = E (Zong —22n) (n= 1, 2,3,-++)
で定める。ただし, 虚数とは虚部が0 でない複素数のことであり, EE, Tika
に共役な複素数を表すものとする。このとき以下の問いに答えよ。
(1) 次の等式が成り立つことを示せ。
Zana — 22n = lal? (zn ~ Zon-2) (n= 2,3, 4,---)
(2) 偶数番目の点の列 20, za, z,...・および奇数番目の点の列
る> 28) 2は, それぞれ還一直線上にあることを示せ。
(3) lim |。ー| =0 を満たす複表数 を求めよ。
みつoo
ー32 一 M3 (001-21)

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