藤原進之介です。このページでは埼玉大学2003年度の数学過去問の問題資料と学習情報を無料公開しています。掲載している問題・解答・解説の範囲は、ページ内の各見出しでご確認ください。
問題
解答
埼玉大学2003年度の数学について、解答と解説を掲載します。数値はすべて当塾で独立に検算し、公開している全問を独立に検算しています。
[1] メネラウスの定理とベクトルの併用
三角形ABCにおいて、AB = p、AC = q とします。辺AB上に AD : DB = 1 : 2 となる点D と AE : EB = 2 : 1 となる点E、辺AC の中点をF とし、直線CD と直線EF の交点を H とします。
(1) AH を p, q で表す
メネラウスの定理で比を求める
三角形 ADC と直線 EF(E, H, F が一直線)にメネラウスの定理を適用します。
(ED/AE) × (HC/DH) × (FA/CF) = 1
AB の長さを 3 とすると AD = 1、AE = 2 なので ED = AE − AD = 1、したがって ED/AE = 1/2。
F は AC の中点なので FA/CF = 1。代入して
(1/2) × (HC/DH) × 1 = 1 ⇔ HC : DH = 2 : 1
内分点の公式で AH を出す
H は線分DC を DH : HC = 1 : 2 に内分するので
AH = (2·AD + 1·AC)/3 = (AC + 2AD)/3
AD = (1/3)AB = (1/3)p、AC = q なので
AH = (1/3)q + (2/3)·(1/3)p
メネラウスの定理は「三角形を1本の直線が横切るとき、3つの比の積が1」という形です。どの三角形とどの直線に適用するかを決めるのが最初の関門。ここでは「求めたい比 HC : DH を含む三角形」を選びます。
(2) 直線AH と辺BC の交点 I、およびベクトル HI
I は直線AH 上なので、実数 a を用いて AI = a·AH と書けます。
AI = (2a/9)p + (a/3)q
I は辺BC 上にあるので、AI = s·p + t·q と表したときの係数の和が1でなければなりません(B, C, I が一直線上にある条件)。
2a/9 + a/3 = 1 ⇔ (2a + 3a)/9 = 1 ⇔ (5/9)a = 1 ⇔ a = 9/5
したがって
AI = (2/9)(9/5)p + (1/3)(9/5)q = (2/5)p + (3/5)q
最後に HI を求めます。
HI = AI − AH = (2/5 − 2/9)p + (3/5 − 1/3)q
2/5 − 2/9 = (18 − 10)/45 = 8/45、3/5 − 1/3 = (9 − 5)/15 = 4/15 なので
検算:AI の係数の和は 2/5 + 3/5 = 1 ✓(I が直線BC上にあることの確認)
また HI = (4/5)AH であるはずです(AI = (9/5)AH なので HI = AI − AH = (4/5)AH)。実際 (4/5)(2/9, 1/3) = (8/45, 4/15) ✓ 一致します。
この年の学習ポイント
この問題は初等幾何(メネラウス)とベクトルの合わせ技です。
(あ) メネラウスの定理で「交点が線分をどう分けるか」を求める
(い) その比を使って、内分点の公式でベクトル表示する
ベクトルだけで解こうとすると、H を2通りに表して係数比較する必要があり、連立方程式が発生します。メネラウスで比を先に確定させれば、その手間が省けます。
(2) の 「点が辺BC上 ⇔ 係数の和が1」は、平面ベクトルで最も使う判定条件です。逆に「係数の和が1でない」なら直線BC上にはない、という判定にも使えます。必ず反射的に出るようにしておいてください。
埼玉大学2003年度の全大問について、当塾で解答PDFを公開できている範囲から順に解説を掲載しています。裏づけのない問題について推測で解説を作ることはしていません。
埼玉大学 数学 過去問|他の年度を見る
埼玉大学の数学の過去問は24年度ぶんを公開しています。そのうち2年度は全問の解答解説つきです(「解説」の印がついた年度)。志望校の傾向は1年だけでは見えないので、最低でも3年ぶんを続けて解くことをおすすめします。
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問題PDFをテキストでも確認
埼玉大学 2003年度 数学入試問題の文字起こし・出題分析
公開中の問題PDFを検索・復習しやすいよう文字データ化し、読み取れた語句から出題分野を整理しました。
- 関数・グラフ
- ベクトル
- 図形・三角関数
- 整数
- 微分・積分
- 空間図形
- 数列
この年度の出題範囲と傾向
2003年度の問題PDFでは、関数・グラフ、ベクトル、図形・三角関数、整数、微分・積分に関する語句や設問を確認できました。埼玉大学の公開PDFを年度横断で調べると、微分・積分は24年度、関数・グラフは24年度、図形・三角関数は23年度で検出されており、複数年を比較して対策したい分野です。
分野判定はPDFから読み取れた語句に基づく集計です。数式・記号・図表は文字変換で崩れる場合があるため、正確な条件は必ず原本PDFで確認してください。
問題文の文字起こし
問1画像OCR
検出分野: 関数・グラフ、ベクトル、図形・三角関数、整数、微分・積分
(2) cos’? は有理数である。
(3) sin29 は有理数である。
炊の各問に答えよ。
(1) 関数 /(7ニゼー3x1の極値を求めその関数 yas (x) のグラフ
の概形をかけ。
12 直線 ッー*+1 上の点(g、g+1)から, (11)の曲線Ciッーナ7) AB
なる 3 本の接線が引けるときのg の範囲を求めよ。

