藤原進之介です。このページでは滋賀大学2007年度の数学過去問を解答・解説つきで無料公開しています。
問題
解答
滋賀大学2007年度の数学について、解答と解説を掲載します。数値はすべて当塾で独立に検算し、公開している解答PDFと照合済みです。
[I] 1次式が加わった漸化式を、等比数列に帰着させる
a₁ = 2、an+1 = 2an − 2n + 1 で定まる数列 {an} を考えます。bn = an − (αn + β) とおいたとき {bn} が等比数列になるような α, β を求め、一般項と和を出します。
(1) α, β を決める
{bn} が公比 r の等比数列だとすると bn+1 = r·bn、すなわち
an+1 − {α(n+1) + β} = r{an − (αn + β)}
an+1 について解くと
an+1 = r·an + (1 − r)αn + (1 − r)β + α
これが与えられた an+1 = 2an − 2n + 1 とすべての n について一致するので、係数を比較します。
| 比較する部分 | 式 |
|---|---|
| an の係数 | r = 2 |
| n の係数 | (1 − r)α = −2 |
| 定数項 | (1 − r)β + α = 1 |
r = 2 を代入すると (1 − 2)α = −α = −2 より α = 2。
(1 − 2)β + 2 = −β + 2 = 1 より β = 1。
漸化式に n の1次式が加わっている場合は、an − (αn + β) とずらすのが定石です。定数項だけがずれている(an+1 = pan + q 型)なら特性方程式で済みますが、n が入ると1次式でずらす必要があります。
(2) 一般項 an
bn = an − (2n + 1) なので、初項は
b₁ = a₁ − (2 + 1) = 2 − 3 = −1
公比は r = 2 なので bn = −1 × 2n−1 = −2n−1。
an = bn + 2n + 1 に戻して
検算:a₁ = −1 + 2 + 1 = 2 ✓ a₂ = −2 + 4 + 1 = 3。漸化式からも a₂ = 2·2 − 2 + 1 = 3 ✓ a₃ = −4 + 6 + 1 = 3、漸化式では 2·3 − 4 + 1 = 3 ✓
(3) 和 Sn
Sn = Σk=1n(−2k−1 + 2k + 1) と、3つの部分に分けて計算します。
等比部分:Σk=1n(−2k−1) は初項 −1、公比2の等比数列の和なので
= −1 × (2ⁿ − 1)/(2 − 1) = −(2ⁿ − 1)
等差部分:Σk=1n2k = 2 · n(n+1)/2 = n(n + 1)
定数部分:Σk=1n1 = n
合計すると
Sn = −(2ⁿ − 1) + n(n + 1) + n = −2ⁿ + 1 + n² + n + n
検算:n = 1 なら −2 + 1 + 2 + 1 = 2 = a₁ ✓ n = 2 なら −4 + 4 + 4 + 1 = 5 = 2 + 3 ✓ n = 3 なら −8 + 9 + 6 + 1 = 8 = 2 + 3 + 3 ✓
この年の学習ポイント
漸化式 an+1 = pan + f(n) の攻略法を整理しておきます。
f(n) が定数のとき:特性方程式 x = px + q の解 x = c を使って an+1 − c = p(an − c)
f(n) が n の1次式のとき:an − (αn + β) とおいて係数比較
f(n) が n の2次式のとき:an − (αn² + βn + γ) とおく
いずれも「ずらすことで等比数列に化ける形を探す」という同じ発想です。この問題では α, β を求めさせる誘導がついていますが、誘導なしでも自分で「1次式でずらす」と決められるようにしておきましょう。
滋賀大学2007年度の全大問について、当塾で解答PDFを公開できている範囲から順に解説を掲載しています。裏づけのない問題について推測で解説を作ることはしていません。
問題PDFをテキストでも確認
滋賀大学 2007年度 数学入試問題の文字起こし・出題分析
公開中の問題PDFを検索・復習しやすいよう文字データ化し、読み取れた語句から出題分野を整理しました。
- 微分・積分
- 確率・場合の数
- 数列
- 整数
- 複素数
- 関数・グラフ
- 空間図形
- 方程式・不等式
この年度の出題範囲と傾向
2007年度の問題PDFでは、微分・積分、確率・場合の数、数列、整数、複素数に関する語句や設問を確認できました。滋賀大学の公開PDFを年度横断で調べると、微分・積分は18年度、関数・グラフは17年度、図形・三角関数は16年度で検出されており、複数年を比較して対策したい分野です。
分野判定はPDFから読み取れた語句に基づく集計です。数式・記号・図表は文字変換で崩れる場合があるため、正確な条件は必ず原本PDFで確認してください。
問題文の文字起こし
問1画像OCR
検出分野: 微分・積分、確率・場合の数、数列、整数、複素数
(12 (1)の解のうち小さくない方を GETS, TOLER, 次の定積分
7ー/ の-gGの1
の値を を用いて表せ。
(8) かの値を変化させたときの7の最大値を求めよ。また, そのときのみの値
を求めよ。
ーー 上 oe ぐやM5(545一35)
(II) 大, 小2個のさいころを同時に投げるとき, 出た目の数をそれぞれX, VE
する。 XE, を虚部とする複素数タクニア Y7 を作る。このとき, KOM
いに答えよ。
(1) 1回投げて作られる複素数Zが, 2グン 16 を満たす確率を求めよ。ただ
し, ダー 切 に対してクニメー 本 とする。
(2) 2 回続けて投げて作られる複素数を, 順に ニア,十 Yui, Z2=X2+ Voi
EFS. COLE, Xi ミ2を満たし, MZZ. の実部が 0 になる確率を求め
よ。
CIV) 座標平面上に原点0(0, 0 )を中心とする半径1の円Cと点A(一1.0). A
BCL, 0)が与えられている。点Pを円どの周上に, 点Qを直線AP上に, AR
を直線 BP上に, いずれもァ MEV LMICLS, AQ=4, BR=— oz,
次の問いに答えよ。
(1) 0AP=9として, へOAQ の面積およびへOBR の面積をのを用いて表
せ。
(2) AOAQ の面積とへOBR の面積の和の最大値を求めよ。また, そのときの点
Pの座標を求めよ。
—N2 ラー M5 (545—36)
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