東京大学 1995年度 過去問・解答

藤原進之介です。このページでは東京大学1995年度の数学過去問の問題資料と学習情報を無料公開しています。掲載している問題・解答・解説の範囲は、ページ内の各見出しでご確認ください。

今日の一問
すべての正の実数 に対し
が成り立つような実数 の最小値を求めよ。
——さて、どこから手をつける?
答えと考え方は、この記事の中で順を追って解説します。

問題

📊 1995年度 東京大学 数学 講評マップ(難易度・目標時間・使う型)

この年度の全10問を解説した数強塾のプロ講師陣が、各問題を難易度・目標時間・使う型の3つで整理しました。難易度と目標時間は数強塾の独自の見立てで、目標時間は過去問演習をするときの1問あたりの目安です(実際の試験の時間配分を示すものではありません)。「使う型」の列は解法パターン事典の該当単元につながっています。解けなかった問題は、下の解説で解き方を確認したあと、型のページで同じ型の問題を練習すると定着が速くなります。

1995年度の全10問

大問テーマ難易度目標時間使う型(解法パターン事典)
解説へ常に成り立つ不等式の定数の最小値標準約20分最大・最小の全型
解説へ45度ずつ回るベクトルが作る8角形の面積標準約35分平面ベクトル
解説へ3次曲線の接線と角の二等分から面積の最小やや難約35分接線と法線
解説へ傾けた半球の器にたまる水の体積と球冠やや難約35分積分法(体積・弧長)
解説へ常に成り立つ不等式の定数の最小値標準約20分最大・最小の全型
解説へ定積分で定まる関数の凸性を示す不等式標準約25分不等式の証明
解説へタイル敷き詰めの総数と3項間漸化式標準約25分漸化式の全型
解説へ約数に限られた d+n/d の最小値やや難約30分整数
解説へ半分ずつ縮む移動と第1象限にある確率約40分条件付き確率・独立・反復試行
解説へ双曲線の接線と漸近線が作る三角形の面積やや難約35分2次曲線

💡 どこで差がつくか:1995年度は第1問が文理共通で、常に成り立つ定数の最小値を比の最大値に読み替えるところから始まります。文系は接線と角の二等分をtanの2倍角で式にする第3問、水面は必ず水平だと見抜く第4問が続きます。理系は等比数列の和で最初の一歩が残り全部より大きいことを使う第5問が独特で、この評価が(1)と(2)の両方を支えます。図形や試行の設定を、そのまま式に翻訳できるかで差がつく年度です。 この冊子10問の目標時間の合計は約300分(数強塾の見立て)。

「型が出てこなかった問題」が2問以上あった人へ。それは演習量の不足ではなく、単元の型の抜けが原因であることがほとんどです。数強塾は数学専門・プロ講師のみ・完全1対1のオンライン個別指導。実際にあなたが解いた過去問の答案を見ながら、どの型が抜けているかを特定し、東京大学の出題に合わせて埋めていきます。東京大学の過去問まとめ(全年度+傾向)で他の年度も確認できます。

体験授業を予約する(初回3,000円・税込)まず無料で相談する

※ 問題文は東京大学が公表した1995年度(平成7年度)前期日程の入学試験問題を、解説のために引用したものです。解答・解説はオンライン数学専門塾「数強塾」が独自に作成したもので、大学が公表した公式解答ではありません。東京大学は解答を公表していないため、各問について別解・数値代入・具体例による検算を行い、その内容を本文中に明記しています。

1995年度 東京大学 前期 数学(文科・数学A・80点)の傾向
  • 大問4題・100分・すべて記述式。第1問は理科(数学B)との文理共通問題です。
  • 分野は不等式の最良定数・ベクトルと多角形の面積・3次曲線の接線と角の二等分・回転体(半球)と体積の方程式
  • 第1問は の最小値」=「比の最大値」という読み替えができるかどうか。1文字化して微分すれば確実に解けます。
  • 第2問は8方向の単位ベクトルを足すと という対称性が全体を貫く良問。(3)は連立から が出る対称式の典型です。
  • 第3問は「角の二等分」を傾き( の2倍角)で処理できるかが分かれ目。図形条件を式に翻訳する訓練になります。
  • 第4問は「傾けた半球にたまる水は、水平面で切った球冠そのもの」という立体の把握が核心。ここさえ見えれば3次方程式を解くだけです。
  • 全体として誘導が少なく、方針をゼロから立てるタイプ。東大文系らしい構成です。

第1問 不等式が常に成り立つ の最小値【文理共通】

分野:不等式/最大最小 難易度:標準 目標時間:20分

【問題】

すべての正の実数 に対し

が成り立つような実数 の最小値を求めよ。

【解答】

第1問  の最小値

【問題(再掲)】

すべての正の実数 に対し が成り立つような実数 の最小値を求めよ。

【型】「常に成り立つ の最小値」= の最大値。斉次式は1文字に落とす

【なぜこうするか】
条件は「すべての 」。つまり求める の最小値は、右辺の最大値そのものです。まずこの読み替えが第一歩。
次に、分子・分母とも 倍すると 倍になる斉次式(同次式)だと気づくこと。斉次なら比だけで値が決まるので、 と置いて1文字の関数にできます。文字が2つから1つに減れば、あとは微分で片づきます。
さらに が出てくるので と置き直すと有理関数になり、微分が一気に楽になります。

より だから、条件は

がすべての で成り立つことと同値。したがって求める最小値は右辺の最大値である。両辺とも正なので2乗して考える。 とおくと、分子・分母を で割って

さらに とおくと

を微分すると

では なので、 の符号は の符号に一致する。よって で増加、 で減少し、 で最大となる。

等号は 、すなわち 、すなわち のとき成立する。したがって

であり、 で等号が成り立つから

検算。 を代入すると左辺 だから比は で、確かに最大値と一致する。
他の点でも比が小さいことを確認する: なら なら なら いずれも 未満で整合する。

【定石】コーシー・シュワルツの不等式を使えば一瞬です。 等号は 、すなわち )のとき。 の和を 一つで押さえる形はコーシーの独壇場です。

【よくあるミス】最大値をとる (あるいは )を示さずに「 だから最小値は 」と結論すること。「最小値」と言うには等号が実際に成立することの確認が必須です。また2乗して考えるとき、両辺が正であることの断りを忘れないように。

数学の体験授業はこちら。60分・税込3,000円。数強塾

第2問 8方向のベクトルで作る8角形

分野:平面ベクトル/面積 難易度:標準〜やや難 目標時間:35分

【問題】

自然数 に対し、 平面上のベクトル を考える。 を正の数とし、平面上の点

により定める。このとき以下の問に答えよ。

(1) であることを示せ。

(2) を順に結んで得られる8角形の面積 を用いて表せ。

(3) 面積 、線分 の長さが のとき、 の値を求めよ。

【解答】

(1) 奇数番・偶数番それぞれのベクトルの和がともに 。 (2)   (3) または

第2問(1)  の証明

【問題(再掲)】

のとき を示せ。

【型】8本の移動ベクトルの和。向かい合う向きのペアで消える

【なぜこうするか】
を示すとは、移動ベクトルを全部足すと だと示すこと。8本を 倍のもの(奇数番)と 倍のもの(偶数番)に分けて、それぞれの和を計算します。
ここで効くのが なので真反対を向く)という関係。奇数番は で、 だから和は 。偶数番も同様。
成分を書き下してもよいのですが、「 だけ回すと逆向き」という一言で済ませるほうが速くて安全です。

は原点を始点とする長さ のベクトルで、 軸の正の向きとのなす角が である。よって

いま

だから

よって 、すなわち (証明終)

【定石】 ずつ回した 本の単位ベクトルの和は 。本問は ずつ回した4本が2組という形です。正多角形・正 角形の頂点ベクトルなどでも同じ事実が繰り返し使えます。

【よくあるミス】8本すべての成分を書き出して力ずくで足すこと(できますが時間を失います)。また と混同するミス。 は角 、つまり です。

第2問(2) 8角形の面積

【問題(再掲)】

を順に結んで得られる8角形の面積 を用いて表せ。

【型】頂点をすべて座標で書き出し、座標による多角形の面積公式(たすきがけ)で計算する

【なぜこうするか】
面積を「三角形に切って足す」のは、8角形では場合分けが煩雑になりがち。頂点の座標さえ出せば、たすきがけ(シューレースの公式)で機械的に計算できます
座標は から順に移動ベクトルを足していくだけ。 が繰り返し出るので、 と1文字に置くと式が見違えるほど短くなります。
なお から、この8角形は点対称 が中心について対称)。検算に使えます。

とおく。移動ベクトルは順に

だから、順に足して

となり (1) と整合する。)

P₀ P₁ P₂ P₃ P₄ P₅ P₆ P₇

の辺と の辺が交互に並ぶ点対称な8角形。 なら正八角形)

座標による多角形の面積公式(頂点を反時計回りに とすると )を用いる。各項を計算すると

これらの和は だから

より だから

検算。 のとき、8本の移動ベクトルはすべて長さ で向きが ずつ回るから、この8角形は1辺 の正八角形になる。正八角形の面積の公式は 。上式に を代入すると

一致する。

【定石】頂点の座標が全部書ける多角形は、たすきがけ(シューレースの公式)で一発。三角形分割より速く、符号のミスも起きにくい。座標が汚くなりそうなときは、本問の のようにまとめて1文字に置くのがコツです。

【よくあるミス】たすきがけを時計回りの順で適用して符号を落とすこと(絶対値をつければ問題ありません)。また と取り違えるミス。 だから です。

第2問(3)  から を求める

【問題(再掲)】

面積 、線分 の長さが のとき、 の値を求めよ。

【型】2式を並べて引き算し、 を出す。あとは対称式 を復元

【なぜこうするか】
(2) で 。もう一つの条件から の長さを計算すると、やはり だけで書ける形になります。
このように2本とも の対称式になっているので、差をとれば が単独で出る——これが最短ルートです。 が分かれば も分かり、そこから を作れば が求まります。
なお の役割は対称なので、解は入れ替えた2組になるはずだと予想しておくと安心です。

(2) の座標より 。よって

条件 より だから

条件 より

(2) (1) より 、すなわち

これを (1) に代入して 。よって

より 、また 。したがって

すなわち

検算。 のとき だから

で条件を満たす。 でも が同じなので同様に成立。2組とも適する。

【定石】2つの条件がどちらも「 の1次式」なら、連立して を求める。そこから を得れば、 は2次方程式 の2解として復元できます(本問なら 、すなわち )。

【よくあるミス】二重根号の形に見抜けず のまま止まってしまうこと。 と分けるのがコツです。また解が2組あることに気づかず片方だけ答えるミスも頻出。

第3問 3次曲線の接線と角の二等分

分野:微分法/図形と方程式 難易度:やや難 目標時間:35分

【問題】

平面において、曲線 上の の部分に、点 P を次の条件をみたすようにとる。ただし とする。

点 P におけるこの曲線の接線と 軸との交点を Q とするとき、原点 O における接線が を二等分する。

このとき、 の面積 の最小値と、それを与える の値を求めよ。

【解答】

のとき最小値 。(一般に 座標を とすると

第3問  の最小値とそれを与える

【問題(再掲)】

上の の部分の点 P で、P における接線と 軸の交点を Q とするとき原点 O における接線が を二等分するものをとる。 の面積 の最小値とそれを与える を求めよ。

【型】「角の二等分」は傾きの角度に翻訳。 の2倍角で式にする

【なぜこうするか】
まず登場人物を (P の 座標)と で全部書き出します。O における接線は 、P における接線の 切片が Q です。
問題の核心は「角の二等分」をどう式にするか。ここでは3本の半直線 OQ、OP、そして二等分線 がすべて原点から出ているので、それぞれの「傾きの角度」で考えるのが最も素直です。
OQ は 軸の正の向き(角 )、二等分線は角 、OP は角 。二等分の条件は というただの角度の式。ここに を通せば、2倍角の公式で の関係が得られます。
面積は、OQ が 軸上にあるので「底辺 OQ、高さ=P の 座標」で一瞬。最後は相加相乗平均で最小値が出ます。

ステップ1:登場人物を で表す。 より 。原点における接線の傾きは だから、その接線は
P の 座標を とすると で、P における接線は

よって より Q は 軸の正の部分にある。

ステップ2:角の二等分条件を式にする。半直線 OP の方向ベクトルは で割って 。その偏角を とすると
半直線 OQ の偏角は 。二等分線 の偏角を とすると 。二等分の条件は

両辺の をとると、 より

したがって 、すなわち

より右辺は正だから、この はただ一つ定まる。

ステップ3:面積 O、Q はともに 軸上にあり 、P から 軸までの距離は だから

ステップ4:最小値。 において相加平均・相乗平均の関係より

等号は 、すなわち のとき。よって 、したがって

で、 のとき最小値 をとる。

検算。 のとき (3) より 。このとき

P における接線の傾きは で、 切片は 。確かに と一致する。
また半直線 OP は 軸の正の向き(偏角 )、半直線 OQ は 軸の正の向き(偏角 )だから二等分線の偏角は 、すなわち 。原点における接線は 一致する。
面積は 一致
さらに でも確かめる:(3) より 。OP の傾きは で偏角は 。二等分線の偏角は 一致。面積は で、確かに のときより大きい。

【定石】原点を頂点とする角の二等分は「偏角の平均」。3本の半直線が原点を通るなら、 の2倍角・半角で必ず式にできます。片方が座標軸だと が入って計算がさらに簡単になるので、軸を含む配置は積極的に角度で処理しましょう。

【よくあるミス】角の二等分線の公式(点と直線の距離が等しい)を使おうとして、絶対値の場合分けで混乱すること。本問はすべて原点から出る半直線なので角度で処理するのが圧倒的に楽です。また面積を求めるとき、Q の 座標 と取り違えないように(Q は接線の 切片であって曲線上の点ではありません)。

第4問 傾けた半球形の器と水の体積

分野:積分法(体積)/三角方程式 難易度:やや難 目標時間:35分

【問題】

半径 の半球形の器が水平から角 だけ傾けて固定されている。ただし とする。この器に毎秒 の割合で水を入れるとき、入れはじめてから 秒後に器から水が流れだした。このときの の値を求めよ。

【解答】

第4問  の値

【問題(再掲)】

半径 の半球形の器を水平から角 だけ傾け、毎秒 の割合で水を入れると 秒後に水が流れだした。 を求めよ。

【型】たまる水は「球を水平面で切った球冠」。切る高さは器のふちの最も低い点で決まる

【なぜこうするか】
この問題の8割は「たまっている水がどんな立体か」を正しくつかむことです。
半球形の器のふち(=半径 の円)は、器を傾けると斜めになります。水はふちのいちばん低い点まで来た瞬間にあふれる。つまり水面は、その最低点を通る水平面
球の中心 O を原点にとると、ふちの円は中心を通る大円。その最低点の高さは、器を 傾けたことにより となります(半径 の円周上で最も下がる量が )。
そして水の部分は、球のうち の部分(球冠)そのものになります。「器の内側」という条件が余計な制約にならないことは確認が必要ですが、実際、 の点はすべて器の内側に入ります。
ここまで見えれば、あとは球冠の体積を積分で出して、注いだ量と等しいとおくだけ。 の3次方程式になり、 が見つかります。

ステップ1:水の形をつかむ。球の中心を原点 O とし、鉛直上向きを 軸とする。半球形の器のふちは半径 の円(中心 O を通る大円)で、その円をふくむ平面は水平面と角 をなす。
この円周上の点の 座標の最小値は (円の半径 、平面の傾き より)。水はこのふちの最低点に達した瞬間に流れだすから、そのときの水面は平面 である。

O 水面 z = −sinθ

(断面図。太線が器、網かけが水。水面はふちの最低点を通る水平面)

ステップ2:水の部分が球冠であることの確認。ふちをふくむ平面の法線ベクトルを とし、器の内側を の側とする。ふちの最低点は である。
球内の点 を満たすとする。 とおくと だから

よって水面より下の球の部分はすべて器の内側にある。したがって水の部分は、球を平面 で切ったときの下側の球冠そのものである。

ステップ3:球冠の体積。平面 による球の断面は半径 の円だから、体積は

とおくと

ステップ4:方程式を解く。毎秒 の割合で 秒入れたのだから

を用いた。)両辺に を掛けて

を代入すると となり成り立つから、 を因数にもつ。実際

より だから、 は不適。よって

検算。 のとき で、球冠の高さは 。体積は

一方、注いだ時間は 秒、注いだ量は

完全に一致する。
また球冠の体積公式 )でも 同じ値が得られる。

【定石】球を平面で切った「球冠」の体積は は冠の高さ)。導出は なので、公式を忘れても積分で出せます。「傾けた容器」の問題は、たいてい容器ごと傾けるのではなく水面(水平面)で切ると考えるのが定石です。

【よくあるミス】器を傾けた分だけ座標系ごと回してしまい、水面を斜めの平面として扱うこと。水面は必ず水平です。回すべきは器(=ふちの平面)のほう。もう一つは、あふれる条件を「ふちの最高点」としてしまうミス。水は低いところからあふれます。

この冊子で問われた「型」の一覧
  • 第1問:「常に成り立つ の最小値」=「比の最大値」/斉次式は で1文字化/ の和はコーシー・シュワルツ
  • 第2問: で和が消える/頂点が書けたらたすきがけ(シューレース)/2条件から を出して対称式で復元
  • 第3問:原点を頂点とする角の二等分は偏角の平均 の2倍角で式にする/(相加相乗)
  • 第4問:傾けた器の水は「水平面で切った球冠」/水面はふちの最低点で決まる/ で体積

この解説を書いている講師に、直接習うことができます。

初回体験授業(3,000円・税込)を申し込む / 無料相談はこちら

※ 問題文は東京大学が公表した1995年度(平成7年度)前期日程の入学試験問題を、解説のために引用したものです。解答・解説はオンライン数学専門塾「数強塾」が独自に作成したもので、大学が公表した公式解答ではありません。東京大学は解答を公表していないため、各問について別解・数値代入・具体例による検算を行い、その内容を本文中に明記しています。

1995年度 東京大学 前期 数学(理科・数学B・120点)の傾向
  • 大問6題・150分・すべて記述式。第1問は文科(数学A)との文理共通問題です。
  • 分野は不等式の最良定数・凸関数の不等式・タイル敷き詰めの漸化式・約数と最小値・確率と2進数的な符号決定・双曲線の接線と面積
  • 第2問は (下に凸)が正体。ただし を実際に計算すると と非常に簡単になり、そこから直接示すのが最も安全です。
  • 第3問はフィボナッチ型の一歩手前。「左端の列をどう埋めるか」で場合分けすれば が出ます。
  • 第5問が白眉。移動幅が 等比で急速に小さくなるため、最初に動いた向きだけで符号が決まる——2進数の考え方そのものです。
  • 第6問は「双曲線の接線が漸近線と切り取る三角形の面積は 一定」という有名事実。(2)は と置けば普通の最小値問題になります。

第1問 不等式が常に成り立つ の最小値【文理共通】

分野:不等式/最大最小 難易度:標準 目標時間:20分

【問題】

すべての正の実数 に対し が成り立つような実数 の最小値を求めよ。

【解答】

第1問  の最小値

【問題(再掲)】

すべての正の実数 に対し が成り立つような実数 の最小値を求めよ。

【型】「常に成り立つ の最小値」=比の最大値 の和はコーシー・シュワルツで一撃

【なぜこうするか】
条件は「すべての 」なので、求める最小値は右辺の最大値そのもの
右辺は の和を 一つで押さえる形なので、コーシー・シュワルツの不等式の出番です。 が現れるように と書き直すのがコツ。
理系なら1文字化して微分してもよいですが、コーシーなら3行で終わります。

コーシー・シュワルツの不等式より

等号は 、すなわち )のとき成立し、これは の範囲で実現できる。よって

検算(微分による別解と数値確認)。 とおくと

右辺第2項を微分すると分子は なので で最大となり、その値は 。よって最大値は 一致)。
数値でも: で比は すべて 以下で整合する。

【定石】 型はコーシー・シュワルツ。係数がそろっていない場合は、本問のように片方に などを掛けて形をそろえるのがポイントです。

【よくあるミス】等号成立の確認を省くこと。「」を示しただけでは最小値とは言えません

第2問 積分で定義された関数の凸性の不等式

分野:積分法/不等式の証明 難易度:標準 目標時間:25分

【問題】

に対し、 とおく。このとき、任意の実数 について

が成り立つことを示せ。

【解答】

であり、左辺 右辺

第2問  の証明

【問題(再掲)】

のとき、任意の実数 について を示せ。

【型】「2回積分」。まず を具体的に計算してしまうのが最短

【なぜこうするか】
示すべき式 は、 が下に凸」という条件そのもの(両端の平均が中点の値以上)。そして なので、実は凸性が成り立つのは明らかです。
とはいえ答案では、 を実際に計算してしまうのがいちばん安全で速い は積分の外に出せるので と分けて計算すると、驚くほど簡単な になります。
あとは差を作るだけ。 の部分からは の部分からは和積の公式 が出て、半角の公式で
最後は という2つの基本不等式だけで押し切れます。

ステップ1: を計算する。 は積分変数 に無関係だから

それぞれ計算すると

より 。したがって

(検算: となり、確かに 。)

ステップ2:差を計算する。

また和積の公式 より だから

(半角の公式 を用いた。)以上より

ステップ3:非負であることを示す。 かつ だから

ここで、すべての実数 に対し が成り立つ( として )から

したがって 、すなわち (証明終)

検算。 とすると を直接計算できる。 より

和は
公式 を入れると 一致する。

【定石】 を2回積分したもの(微分すると 、もう一度で )。したがって なら は下に凸で、 は凸性の言い換えです。方針はこの見立てで決め、答案は具体計算で書くのが安全。

【よくあるミス】 を微分するときに、積分の上端 と被積分関数の の両方が動くことを忘れること(正しくは )。本問のように先に を外に出して分離してしまえば、この落とし穴を回避できます。

第3問  の部屋のタイル敷き詰め

分野:場合の数/漸化式 難易度:標準 目標時間:25分

【問題】

二辺の長さが の長方形と、一辺の長さが の正方形の2種類のタイルがある。縦 、横 の長方形の部屋をこれらのタイルで過不足なく敷きつめることを考える。そのような並べ方の総数を で表す。ただし は正の整数である。たとえば である。このとき以下の問に答えよ。

(1) のとき、 を用いて表せ。

(2) で表せ。

【解答】

(1)   (2)

第3問(1) 漸化式

【問題(再掲)】

のとき、 を用いて表せ。

【型】敷き詰めの漸化式は「左端の列がどう埋まるか」で場合分けする

【なぜこうするか】
敷き詰めの総数を数えるとき、全体を眺めても手がかりがありません。いちばん左の列(縦 、横 の部分)に注目し、そこを覆うタイルの置き方で分類するのが定石です。
使えるタイルは の長方形(縦置き・横置き)と の正方形。左端の列を覆うのは次のどちらか:
(a) に1枚置く。左端の列がぴったり埋まり、残りは
(b) それ以外。このとき左端の の部分がまるごと埋まる必要があり、その埋め方は「横置きの を2枚」か「 の正方形1枚」の2通り。残りは
これで 「残った部分が同じ形の小さい問題になる」ことが、漸化式が立つ理由です。

いちばん左の列(縦 、横 の部分)を覆うタイルで場合分けする。

  • (a) 縦置きの タイル1枚で覆う場合。左端の列がちょうど埋まり、残りは縦 、横 の長方形。その敷き詰め方は 通り。
  • (b) それ以外の場合。左端の列を縦置きタイルで覆わないなら、左上のマスを覆うタイルは横置きの の正方形である。
    ・横置きの で覆うとき、左下のマスも横置きの で覆うほかない(縦置きは (a) に含まれ、正方形は入らない)。
    の正方形で覆うとき、それだけで左の2列が埋まる。
    いずれの場合も左の の部分がちょうど埋まり、その埋め方は2通り。残りは縦 、横 の長方形で 通り。

(a) と (b) は排反で、これですべてを尽くすから

検算。 から で、問題文の 一致する。
さらに の敷き詰めを直接数えても 通りである。

【定石】敷き詰め・タイル張りの漸化式は「端に注目して場合分け」 のみなら (フィボナッチ)、本問のように が加わると 倍の項になります。場合分けが排反かつ網羅的であることを必ず書くのが減点されないコツ。

【よくあるミス】(b) で「横置き2枚」と「正方形1枚」を数え忘れて としてしまうこと。逆に、(a) と (b) が重複していないか(縦置き1枚の場合を二重に数えていないか)の確認も必要です。

第3問(2)  の一般項

【問題(再掲)】

で表せ。

【型】3項間漸化式は特性方程式 の解 を使って2つの等比数列に分解

【なぜこうするか】
は隣接3項間漸化式。特性方程式 、つまり の解が なので、 という2つの等比数列が取り出せます。
高校の答案としてはこの2本を並べて連立するのが標準。あるいは と置いて初項2つから を決めても構いません(本解ではこちらを採用し、上の2本による導出も併記します)。

特性方程式 、すなわち の解は 。そこで漸化式を次の2通りに変形する。

より だから、

前式を 倍して後式を加えると

したがって

のときも右辺は となり成り立つ。よってすべての正の整数 について

検算。問題文の および漸化式から求めた とすべて一致する。
また漸化式そのものも確認: を用いた)で成立する。

【定石】 は特性方程式 。相異なる2解 をもつなら 。答案では「2つの等比数列を作って連立」と書くのが安全です。

【よくあるミス】 で導いた式が でも成り立つかの確認を忘れること。また の指数計算を誤るミスも多いので、最後に を代入して検算する習慣をつけましょう。

第4問 約数 に対する の最小値

分野:整数/最大最小 難易度:やや難 目標時間:30分

【問題】

を正の整数とする。 の正の約数 に対し とおく。このとき、次の各 に対して の最小値を求めよ。

(1) 、ただし は正の整数

(2)

【解答】

(1) が偶数のとき が奇数のとき   (2)

第4問(1)  のとき

【問題(再掲)】

は正の整数)のとき、 の正の約数 に対する の最小値を求めよ。

【型】 で最小。約数に制限されるので に最も近い約数を探す

【なぜこうするか】
相加相乗平均より で、実数なら が最小。しかし本問の 約数に限るので、 がちょうど約数でない場合はその前後の約数を調べる必要があります。
なら約数は だけ。 を入れ替えても同じ、つまり について対称です。
そこで隣り合う項の差 を計算して増減を調べます。偶数なら がちょうど約数奇数なら の2つが同じ値——ここが場合分けの理由です。

の正の約数は だから

とおく。隣り合う項の差をとると

よって の符号は の符号に一致する。すなわち

(i) が偶数のとき。 とおく。 だから、 まで減少し、 から増加する。よって で最小で

(ii) が奇数のとき。 とおく。 だから で、これが最小値。

検算。):約数は 。公式は 一致
):約数 。最小 、公式は 一致
):約数 。最小 、公式は 一致
):約数 。最小 、公式は 一致

【定石】約数の集合の上で を最小化する問題は「 に最も近い約数」を探す。約数は がペアになるので、 をはさむ隣り合う約数の組だけ調べれば十分です。

【よくあるミス】相加相乗平均で と押さえて、 が奇数のときもそのまま最小値としてしまうこと。 が奇数なら は約数ではない(整数ですらない)ので、等号は成立しません。

第4問(2)  のとき

【問題(再掲)】

のとき、 の正の約数 に対する の最小値を求めよ。

【型】 を評価し、その前後にある実際の約数を探して比べる

【なぜこうするか】
(1) と同じ方針で、 の近くの約数を探します。 で、 なので をわずかに下回る値。
そこで の前後を調べると、 がどちらも の約数で、しかも とぴったりペアになっています。 は素数なので の約数ではありません。
つまり をはさむ隣り合う約数がちょうど 。あとはこの1組を計算すれば終わりです。

である。 を実数 の関数とみると、相加相乗平均より で最小となり、 で減少、 で増加する。

だから

の約数のうち 以下で最大のものと、 以上で最小のものを探す。

  • の約数であり()、
  • は素数で、 の素因数に含まれないから約数ではない。
  • の約数であり()、

したがって の最小値の候補は のみで

よって求める最小値は

検算。 を確かめる: ✓。
また近くの約数でも比べる: は約数で は約数で は約数で いずれも より大きく、判定と整合する。
なお相加相乗平均による下限は で、 はこれをわずかに上回る最小の実現値になっている。

【定石】 は覚えておくと便利な数値。「 が平方数になる」という有名な問題(ブロカール問題)にも登場します。約数を探すときは素因数分解を書き下してから、 の近くの整数が作れるかを確かめましょう。

【よくあるミス】 から「 で最小」としてしまうこと。約数ではありません。また の両方を調べず片方だけで済ませるミスも要注意(本問はたまたま同値ですが、一般には異なります)。

第5問 サイコロで動く点と第1象限にある確率

分野:確率/整数(2進法の考え方) 難易度:難 目標時間:40分

【問題】

サイコロを 回投げて、 平面上の点 を次の規則 (a), (b) によって定める。

(a)

(b) のとき、 回目に出た目の数が のときには、 をそれぞれ東、北、西、南に だけ動かした点を とする。また 回目に出た目の数が のときには とする。ただし 軸の正の向きを北と定める。

このとき以下の問に答えよ。

(1) 軸上にあれば、 もすべて 軸上にあることを示せ。

(2) が第1象限 にある確率を で表せ。

【解答】

(1) 南北方向の移動が1回でもあれば 座標は になり得ない。 (2)

第5問(1)  軸上ならすべて 軸上

【問題(再掲)】

軸上にあれば、 もすべて 軸上にあることを示せ。

【型】移動幅が なら、「最初の1歩」が残り全部の合計より大きい

【なぜこうするか】
座標は :北、:南、:東西または動かない)と書けます。これが になるのはどんなときか。
ここで効くのが等比数列の「後ろ全部を足しても最初の1項に届かない」という性質: つまり最初に南北へ動いた瞬間に、その向きの符号が確定してしまう。あとから何をしても打ち消せません。
したがって 座標が になるのは南北方向へ一度も動かなかったときだけ。そのとき当然、途中の点もすべて 軸上にあります。2進法の「上位の桁が下位全部より重い」という発想そのものです。

回目の移動による 座標の変化を と書く。ここで

  • 回目が北)
  • 回目が南)
  • (それ以外)

である。 座標は

主張: 軸上にあるならば

背理法で示す。 のうち でないものがあるとし、そのうち最小の添字を とする。このとき

ここで等比数列の和より

だから

となり、 座標が であることに矛盾する。よって

このとき任意の について 座標は だから、 もすべて 軸上にある。(証明終)

検算。 で、1回目に北()、2回目に南()と動いた場合、 座標は で確かに 軸上にない。
で北・南・南と動くと どうやっても打ち消せないことが確認できる(最後は必ず 以上残る)。

【定石】 刻みの和は「先頭の項が残り全部より大きい」。これにより符号は最初の非零項だけで決まります。2進小数の表示の一意性と同じ原理で、東大が好んで出題するテーマです。

【よくあるミス】「北と南が同数出れば戻る」と考えてしまうこと。移動幅が回ごとに違うので、同数でも打ち消しません。等比数列の和で厳密に評価するのが唯一の正しい道です。

第5問(2) 第1象限にある確率

【問題(再掲)】

が第1象限 にある確率を で表せ。

【型】(1)の原理より ⟺ 最初の東西移動が東」「 ⟺ 最初の南北移動が北」。あとは余事象と包除原理

【なぜこうするか】
(1) の評価は 座標にもそのまま使えます。したがって となるのは、東西方向の移動が少なくとも1回あって、その最初が「東」のとき。同様に は「南北の移動が少なくとも1回あり、その最初が北」。
ここで条件付き確率で考えると一気に見通しがよくなります。東西移動が1回でもあれば、その最初が東か西かはちょうど半々(目 と目 は同確率)。南北も同様。しかも東西と南北は互いに干渉しません。
よって (ここで は「東西の移動が1回以上あり、かつ南北の移動も1回以上ある」確率) 最後の確率は余事象と包除原理で計算します。各回は「東西」「南北」「停止」がそれぞれ確率 なので、簡単な等比の式になります。

各回の目について、 または (東西方向の移動、以下横型)が出る確率は または (南北方向の移動、以下縦型)が出る確率も または (動かない)が出る確率も である。

ステップ1:符号の条件を言い換える。(1) と同じ評価により、 座標の符号は最初の横型が出た回の向きで決まる(東なら 、西なら )。横型が一度も出なければ 。同様に 座標の符号は最初の縦型の向きで決まる。よって

が第1象限にあることは、次の2つがともに成り立つことと同値である。

  • 横型が1回以上出て、その最初が「東」である
  • 縦型が1回以上出て、その最初が「北」である

ステップ2:条件付き確率。横型が出た回それぞれについて、それが東か西かは条件付きで確率 ずつ、互いに独立である。よって「横型が1回以上出た」という条件のもとで「最初の横型が東」となる確率は 。縦型についても同様に 。さらにこの2つは互いに独立である。したがって

ステップ3:余事象と包除原理。「横型が1回も出ない」とは、毎回が縦型または停止であること。その確率は 。同様に「縦型が1回も出ない」確率も 。「横型も縦型も1回も出ない」とは毎回停止することで、確率は 。よって

したがって求める確率は

検算。。1回だけでは を同時に満たせないので正しい
。直接数えると、2回で第1象限に入るには「東と北が1回ずつ」出るしかなく、順序は2通りだから 一致

また では となり、「十分多く投げれば東西・南北とも必ず動き、その最初の向きが東かつ北である確率 」という直感と整合する。

【定石】「最初に起きた事象の種類」で結果が決まる問題は、条件付き確率で を切り出す。「東か西かは五分五分」という対称性を使えば、複雑な数え上げをせずに済みます。残りは余事象+包除原理で処理。

【よくあるミス】「横型が1回以上」と「縦型が1回以上」を独立と誤解して としてしまうこと。この2つは独立ではありません(どちらも「停止」と競合するため)。必ず包除原理で と計算しましょう。

第6問 双曲線の接線が漸近線と切り取る三角形

分野:2次曲線/最大最小 難易度:やや難 目標時間:35分

【問題】

原点を O とする 平面上の双曲線

上の点 P における接線と2つの漸近線との交点を Q、R とする。このとき以下の問に答えよ。

(1) 三角形 OQR の面積 は、点 P のとり方にはよらず、 によって定まることを示せ。

(2) として実数 を変化させるときの の最小値を求めよ。

【解答】

(1) (P によらない)  (2) )のとき最小値

第6問(1)  が P によらないことの証明

【問題(再掲)】

双曲線 上の点 P における接線と2つの漸近線との交点を Q、R とするとき、 の面積 が P のとり方によらないことを示せ。

【型】接点を とおいて接線 を書き、漸近線 と連立

【なぜこうするか】
接点を とおくと、双曲線の接線は と書けます(楕円の場合と同じ「1つずつ に置き換える」形)。
Q、R は漸近線 との交点なので、代入して について解くだけ。
そして O が原点なので、面積は という簡単な公式で出ます。
計算すると分母に が現れますが、これは双曲線の式を 倍したもの、つまり という定数。ここで がきれいに消えます——これが「P によらない」の正体です。

とおくと 、すなわち

P における接線は 。漸近線は である。

Q( との交点)。代入すると 、すなわち より

R( との交点)。同様に より

((1) より の積は なので、いずれも ではなく交点は存在する。)

O が原点だから

(最後に (1) を用いた。)よって であり、これは点 P のとり方によらず だけで定まる。(証明終)

検算。(直角双曲線 、漸近線 )で確かめる。頂点 における接線は で、漸近線との交点は は底辺 、高さ で面積 ✓。
別の点 ✓)では接線 と連立して と連立して 。面積は やはり 。P によらないことが確認できた。

【定石】双曲線の接線と2漸近線が作る三角形の面積は常に 、しかも接点は QR の中点になります(本問の検算例でも の中点が P です)。有名事実として覚えておくと検算に使えます。

【よくあるミス】接線の式を 符号を楕円と同じにしてしまうこと。双曲線はマイナスです。また面積公式 1頂点が原点のときだけ使えることに注意。

第6問(2)  の最小値

【問題(再掲)】

として実数 を変化させるときの の最小値を求めよ。

【型】 と置換してただの1変数関数の最小値問題にする

【なぜこうするか】
(1) より なので、あとは の最小値を求めるだけ。
指数関数のままだと扱いにくいので、 と置きます。 が実数全体を動くとき は正の実数全体を動くので、範囲の対応もきれいです。 を代入すると というただの1変数関数になります。
微分して を解くと の2次方程式になり、 が出ます。このとき と各項が の定数倍にまとまるので、最小値が と一瞬で書けます。代入する前に を使って次数を下げるのがコツです。

(1) より とおくと、 が実数全体を動くとき の範囲を動き、 だから

これを で最小化する。微分すると

とおくと より だから、 の符号は の符号に一致する。よって

したがって 、すなわち のとき は最小となる。このとき

だから

(このとき 、すなわち 。)

検算。 を直接代入する。
より (確かに と一致)、(確かに と一致)。和は
一方 一致する。
また近くの値でも大きくなることを確認する: では では どちらも より大きいので、確かに最小である。
なお とも整合。

【定石】 を含む式は と置換して代数の問題に変換。微分後に の2次式が出たら と置いて因数分解します。最小値を代入計算するときは、先に を使って次数を下げると数値が一気にきれいになります。

【よくあるミス】 を使わずに を別々に最小化しようとすること( は同じ で動くので、それぞれの最小値を掛けても の最小値にはなりません)。また を有理化せず放置するのも避けたいところ。 と直しておきましょう。

この冊子で問われた「型」の一覧
  • 第1問:「常に成り立つ の最小値」=「比の最大値」 の和はコーシー・シュワルツ
  • 第2問: の2回積分 なら下に凸/和積と半角で差を整理し、 で締める
  • 第3問:敷き詰めは「端の埋め方」で場合分け/3項間漸化式は特性方程式
  • 第4問: に最も近い約数で最小
  • 第5問: 刻みでは先頭の項が残り全部より大きいので、符号は最初の非零項で決まる/条件付き確率で を切り出し、余事象と包除原理
  • 第6問:双曲線の接線と2漸近線が作る三角形の面積は 一定 の置換で1変数の最小値問題に

この解説を書いている講師に、直接習うことができます。

初回体験授業(3,000円・税込)を申し込む / 無料相談はこちら

東京大学 数学 過去問|他の年度を見る

東京大学の数学の過去問は25年度ぶんを公開しています。そのうち1年度は全問の解答解説つきです(「解説」の印がついた年度)。志望校の傾向は1年だけでは見えないので、最低でも3年ぶんを続けて解くことをおすすめします。

「解説」=全問の解答解説を掲載している年度です。赤は今見ている年度。

過去問は「解いて丸付け」で終わらせると得点になりません。数強塾は数学専門・プロ講師のみ・完全1対1のオンライン個別指導です。あなたが解いた答案を見ながら、抜けている型を特定して志望校の出題に合わせて埋めていきます。体験授業を見る(初回3,000円・税込)無料で相談する
オンライン数学専門塾 数強塾|プロ講師のみ・完全1対1指導・中高一貫校対応

問題PDFをテキストでも確認

東京大学 1995年度 数学入試問題の文字起こし・出題分析

公開中の問題PDFを検索・復習しやすいよう文字データ化し、読み取れた語句から出題分野を整理しました。

  • 微分・積分
  • 関数・グラフ
  • 図形・三角関数
  • 整数
  • 空間図形
  • ベクトル
  • 確率・場合の数

この年度の出題範囲と傾向

1995年度の問題PDFでは、微分・積分、関数・グラフ、図形・三角関数、整数、空間図形に関する語句や設問を確認できました。東京大学の公開PDFを年度横断で調べると、図形・三角関数は23年度、空間図形は23年度、関数・グラフは21年度で検出されており、複数年を比較して対策したい分野です。

分野判定はPDFから読み取れた語句に基づく集計です。数式・記号・図表は文字変換で崩れる場合があるため、正確な条件は必ず原本PDFで確認してください。

問題文の文字起こし

問1画像OCR

検出分野: 微分・積分、図形・三角関数、関数・グラフ、ベクトル、空間図形

第 1 問
すべての正の実数 x, に対し
dz+Vy sk ea
が成り立つようか実数をの最小値を求めよ。

第 2 問
自然数をに対し, xy 平面上のベクトル
te = (cos, sin *-)
を考える。2, ゅを正の数とし, PREOAP, Pio, Pa を
P, = (0, 0)
Pan Pons = @ Paints n=0, 1, 2, 3
Pasi Paar =) bean = 0, 1d 8
により定める。このとき以下の間に答えよ。
(1) P。 = P。であることを示せ。
(2) Po Pay ..., Ps を順に結んで得られる 8 角形の面積さ を a, ゅを用いて表せ。
(3) MMS A7, 線分 P。P。の長さが VIO OER, a, の値を求めよ。

第 3 問
xy 平面において, HM y = —x + gr上のァ>0の部分に, 点Pを次の条件を
たすようにとる。ただしZ> 0とする。
点 Pにおけるこの曲線の接線と ヶ軸との交点をQとするとき, 原点Oにおけ
る接線がZQOP を二等分する。
このとき, へQOP の面積 (2) の最小値と, それを与えるgZの値を求めよ。

第 4 問
半径 1cm の半球形の器が水平から角の9だけ傾けて固定されている。ただし
0 く 9 < EFS, COBH TF cm の割合で水を入れるとき。 入れはじめて
から 3+ cos 9 秒後に器から水が流れだした。このときの の9の値を求めよ。

原本の問題PDFを確認する

問2画像OCR

検出分野: 整数、関数・グラフ、空間図形、図形・三角関数、微分・積分

第 1 問
すべての正の実数x,。 y に対し
vant Jy skJOxty
が成り立つような実数を の最小値を求めよ。

第 。 2 OR
7で) ニュー sin に対し。gG) =なーのCDg7 とおく。
LOLS, 任意の実数x,。 ッについて
gla t+y) + ee — y) = 2 glx)
が成り立つことを示せ。

第 3 FB
二辺の長さが1と2の長方形と一辺の長さが2 の正方形の 2 種類のタイルがある。
#2, 横ヵの長方形の部屋をこれらのタイルで過不足なく敷きつめることを考える。
そのような並べ方の総数を 4。で表す。ただしヵは正の整数である。たとえば
A, 1, 4。三 3, 4。 = 5 である。このとき以下の問に答えよ。
(I) ヵ計3のとき, 4。を Any Ana を用いて表せ。
(2) A, を ヵで表せ。

第 4 BF
N を正の整数とする。 N の正の約数 ヵに対し
fon =n
とおく。このとき, 次の各 に対して(ヵ) の最小値を求めよ。
(1) N=24, ただしょは正の整数
(2) N=7!

第 。 5 問
サイコッgをヵ回投げて, xy 平面上の点P。 Po, P。 を次の規則(8), (5) に
よって定める。
(a) P。=(10 0)
() 1ミルをミァのとき, た回目に出た目の数が1, 2, 3, 4のときには。
P。, をそれぞれ東, 北,西,南に (4) だひ動かした点を P。とする。また
回目に出た目の数が5,。 6のときには P。 = P。」とする。ただしゅ 軸の
正の向きを北と定める。
このとき以下の問に答えよ。
(1) P。がァ軸上にあれば, Pp, Py vy Pay もすべて 軸上にあることを示せ。
(2) P。が第1象限(Cx, Dlx >0.ッ>0) にある確率を ヵで表せ。

第 6 |
原点を0とする xy平面上の双曲線
x 2
= a (a>0, 5>0)
上の点 P における接線と 2 COMME ORALQ, R とする。このとき以下の間
に答えよ。
(1) 三角形OQR の面積Sさは, 点Pのとり方にはよらず, a のによって定まること
を示せ。
(2) a=Se*+e* ぁ= e十e"として実数:を変化させるときのぐの最小値を
求めよ。

原本の問題PDFを確認する

数強塾オンラインのご案内

体験授業に申し込む入塾受け入れ状況(残席)数学つまずき診断(無料)体験授業の事前案内保護者の方へ高1・高2の方へ医学部志望の方へ保護者様からの声料金・指導システム指導事例・合格実績大学受験 合格実績(集計ルール開示)数強塾グループの理念学校別の数学対策数学の勉強法(記事一覧)数強塾プレミアム(映像授業)獣医学部専門コース鉄緑会・SAPIX等との併用サポート過去問解説・数学問題集毎日の数学(1日1枚 無料プリント)毎日の数学EX(難関大の名問を1日1問)共通テスト・センター数学の全問解説共通テスト「情報Ⅰ」の全問解説情報Ⅰ・情報Ⅱ専門「情報ラボ」情報の過去問アーカイブ(無料PDF)解法テクニック事典(公式・裏ワザ)入試数学の定石(解き方の型・全27章)数学の要点辞典まとめ(中1〜数学III)中1数学の要点辞典(全7単元)中2数学の要点辞典(全6単元)中3数学の要点辞典(全8単元)数学I・Aの要点辞典(全9単元)数学II・B・Cの要点辞典(全12単元)数学IIIの要点辞典(全7単元)論理と証明の要点辞典(全8章)2026年 夏期講習会2026年 冬期講習会代表・藤原進之介について
過去問対策を1対1で体験授業 税込3,000円
申し込む