「獣医学部に行きたいのですが、数学はいつから本気でやればいいですか?」——数強塾に届く獣医志望者の相談で、最も多い質問です。
結論:「今から」が正解です。ただし、開始学年によって「やること」はまったく違います。この記事では、私立獣医学部(北里・酪農学園・日獣・麻布・日大・岡山理科)の数学がおおむね数Ⅰ・Ⅱ・A・B・C(数Ⅲ不要)である事実を前提に、開始時期別のロードマップを示します。
なぜ数学の開始時期が合否を決めるのか
獣医志望者はほぼ全員が生物選択で、生物では差がつきません。合否を分けるのは配点の約3分の1を占める数学。そして数学は積み上げ科目であるため、開始が遅れるほど「基礎の穴を埋めながら演習する」二重負担が発生します。開始時期の差は、そのまま完成度の差になります。
高1から始める人:最強の選択
- やること:学校進度に合わせて、数ⅠAを「定義から」完璧にする。先取りは不要
- ポイント:この時期の目標は成績ではなく学習習慣。数強塾のバリュー「自ら学ぶ力を育てる」の通り、毎日30分数学に触れる習慣が、高3で最大の武器になります
- 注意:高1で獣医志望が固まっているなら、文理選択・科目選択で獣医各校の要件(理科は生物または化学など)を早めに確認
高2から始める人:標準的で十分間に合う
- やること:数ⅠAの総復習+数ⅡBの学校進度の完全定着。頻出の確率・数列・三角関数・指数対数を優先
- ポイント:高2の終わりまでに「教科書+傍用問題集レベルに穴がない」状態を作れれば、高3は演習に全振りできます
- 併願視点:高2冬に一度、志望校の過去問を「確認教材」として眺め、ゴールの解像度を上げる
高3から始める人:戦略で間に合わせる
- やること:全範囲を均等にやらない。志望校の頻出単元(確率・数列・ベクトル・微積〈数Ⅱ〉)に絞った逆算カリキュラム
- ポイント:夏までに標準典型、秋から過去問と形式演習。「統計的な推測」など学校で手薄な単元は、短期集中で差をつける狙い目
- 正直な話:独学での逆転は、教材選定と優先順位の判断を誤ると崩れます。高3スタートこそ、プロの設計が費用対効果に見合う時期です
既卒・浪人・再受験の人:やり直しは「診断」から
- やること:まず現状診断。「どの単元の、どのレベルで止まっているか」を特定してから計画を立てる
- ポイント:現役時代の教材をもう一周、は最悪手になりがち。できる単元の再演習は気持ちいいだけで得点が増えません。努力の方向を正す——弱点単元×志望校頻出の交差点に時間を投下します
開始時期別・共通の落とし穴
- 生物に逃げる:得意科目の勉強は楽しい。しかし生物の偏差値を65→68にする労力より、数学を50→60にする労力のほうが、合計点は大きく動きます
- 数Ⅲに手を出す:私立獣医専願なら原則不要。範囲を広げる前に、範囲内の完成度を
- 一人で計画を作る:計画の失敗は10月に発覚します。取り返しがつかない時期に
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