高1・高2の獣医志望者と保護者から必ず聞かれる質問です。「理科は生物と物理、どちらを選ぶべきですか?」
先に結論を言います。どちらでも合格できます。ただし、選んだ瞬間に「あなたの受験戦略」は決まります。大事なのは選択そのものより、選択後の戦い方です。
事実の整理:私立獣医の理科は「生物 or 化学」が主流
北里・酪農学園・日獣・麻布・岡山理科など主要私立獣医の一般選抜は、理科1科目選択で生物・化学(大学により物理も)が課されます。つまり物理選択者でも化学で受験できる大学が多く、逆に生物選択者が締め出される大学はほぼありません。※大学・年度により異なるため、必ず最新の募集要項でご確認ください。
生物選択のメリット・デメリット
メリット
- 獣医学の学習内容と直結。入学後のアドバンテージが大きい
- 暗記+考察型で、コツコツ型の受験生は安定して得点しやすい
- 満点は取りにくいが、大崩れもしにくい「保険」になる科目
デメリット
- 数学の演習量が物理選択者に比べて不足しがち(物理は数学の応用そのものなので、物理選択者は毎日数学的思考を鍛えています)
- 記述考察の対策に時間を食われ、数学がさらに後回しになる悪循環
物理選択のメリット・デメリット
メリット
- 数学と相乗効果があり、数学の得点力が伸びやすい
- 問題パターンが有限で、仕上がれば高得点が安定する
デメリット
- 獣医志望者の中では少数派。入学後に生物の基礎を自習する必要
- 仕上がるまでの初期負担が重く、途中で挫折すると理科ごと崩壊するリスク
本当の論点:「生物選択者の数学問題」
この比較の本質は、理科の科目選び自体ではありません。生物選択は、構造的に数学が弱点化しやすい選択だ——これが本当の論点です。
獣医入試は英・数・理の3教科で、受験生はほぼ全員生物が得意。差がつくのは数学です。ところが生物選択者は、物理選択者が物理の勉強を通じて毎日数学の筋肉を鍛えているあいだ、暗記と考察に時間を使っています。つまり生物選択を選んだ人は、意識的に数学の時間を確保しない限り、数学で構造的に不利になります。
数強塾のバリューは「本質を理解する」。この選択の本質は、「どちらが楽か」ではなく「選択が生む弱点をどう設計で埋めるか」なのです。
結論とアクションプラン
- すでに生物選択の人:正しい選択です。ただし今日から、数学を「毎日触る科目」に格上げしてください。週合計より毎日の頻度。生物選択×数学強者は、獣医受験で最強の組み合わせです
- これから選ぶ人:入学後を考えれば生物選択を推奨。ただし「生物を選ぶ=数学に投資する契約」だと理解した上で
- 物理選択で進んできた人:そのまま化学 or 物理で出願可能な大学を軸に。数学の貯金を活かしましょう
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