中1|文字と式解き方がわからないときは 中1数学|文字式とは?書き方・項・係数・計算をやさしく解説【中1数学】(無料問題PDF) を先に読むと、この問題で何を問われているかが分かります。
このページは中学1年「文字と式」の無料プリント(計算16)の解説です。立命館・愛知・岐阜の高校入試問題を収録した回。単位換算・平均速度・繰り返し使う残量という、文字式の応用3大テーマが揃っています。ここが解ければ文字式の応用は完成域です。
プリントをダウンロード
下のリンクから PDF が開きます。印刷して手で解くのがいちばん定着します。
テーマ1:単位換算をともなう式
「分速 a m で b 時間 c 分進んだ距離は何 km か」——時間の単位も距離の単位も両方そろえる必要があります。
1時間を分にそろえる:b 時間 c 分 = (60b + c) 分
2距離を出す:分速 a m × (60b + c) 分 = a(60b + c) m
3km に直す:÷1000 → a(60b + c)/1000 km
順番が大事
先に単位をそろえ、最後に答えの単位へ直す。途中で km と m を行き来すると、どこで1000を掛けたか分からなくなります。
テーマ2:平均の速さは「速さの平均」ではない
時速 a km で x 時間、時速 b km で y 時間進んだときの平均の速さは、a + b/2 ではありません。
平均の速さ = 全体の道のり/全体の時間 = ax + by/x + y
なぜ単純平均ではダメなのかはなぜ平均の速さは2つの速さの平均ではないのかで詳しく扱っています。「ならす」量は必ず「合計 ÷ 合計」——この原則は密度・濃度・単価すべてに共通します。
テーマ3:「残りの〜を使う」の連鎖
「残りの 1/3 を使う」は、直前の残量に掛かります。1回ごとに残る割合を掛けていくのが最短です。
つまずくのはここ
つまずき1|b 時間 c 分を「bc 分」と書く
正しくは (60b + c) 分。時間を分に直すには60倍します。文字が2つ並ぶと掛け算に見えてしまうのが罠です。
つまずき2|平均の速さを a+b/2 とする
進んだ時間が違えば、長く走ったほうの速さに引っぱられます。道のりの合計 ÷ 時間の合計——定義に戻れば迷いません。
つまずき3|「残りの」の分母を元の量と取り違える
2回目に使うのは1回目のあとに残った量の分数です。元の a に掛けると答えが変わります。「残りの」という語に必ず線を引いてください。
数強塾オリジナルの練習問題
プリントの入試問題と同じ技能構成で、数値・設定を独自に設計した問題です。
標準練習1
分速 p m で、q 時間 r 分歩いたときに進む距離は何 km か、文字式で表しなさい。
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解答
時間を分にそろえる:q 時間 r 分 = (60q + r) 分
距離(m):p × (60q + r) = p(60q + r) m
km に直す:p(60q + r)/1000 km
検算:p = 100、q = 1、r = 0 なら 100 × 60/1000 = 6 km。分速100mで1時間なら6km ○
応用練習2
時速 m km で s 時間走り、続けて時速 n km で t 時間走った。全体の平均の速さを時速 v km とするとき、v を m, n, s, t を用いて表しなさい。
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解答
道のりの合計:ms + nt(km)
時間の合計:s + t(時間)
v = ms + nt/s + t(km/時)
検算:m = 60、s = 1、n = 20、t = 1 なら v = 80/2 = 40。実際、80km を2時間で走ったので時速40km ○
同じ数値で単純平均を取ると (60+20)÷2 = 40 で偶然一致しますが、s = 1、t = 3 にすると v = 60 + 60/4 = 30 に対し単純平均は 40。時間が違えば必ずずれます。
応用練習3
w L の水がタンクに入っている。次の3回の作業を行うとき、3回目のあとに残っている水の量を w を用いて表しなさい。
1回目:全体の 1/4 を使う
2回目:1回目の残りの 1/3 を使う
3回目:2回目の残りの 1/2 を使う
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解答
「残る割合」を掛けていきます。
1回目後:w × (1 − 1/4) = 3/4w
2回目後:3/4w × (1 − 1/3) = 3/4w × 2/3 = 1/2w
3回目後:1/2w × (1 − 1/2) = 1/4w(L)
検算:w = 12 なら、12 → 9 → 6 → 3。1/4×12 = 3 ○
残る割合の積で一気に出すこともできます:3/4 × 2/3 × 1/2 = 1/4。使う割合を足す(1/4+1/3+1/2)のは誤りです。
定着チェック
いまの理解段階を自分で選んでみてください。
- 未習——用語の意味がまだ言えない。
- 用語理解——定義は言えるが、手が止まる。
- 典型を解ける——同じ形なら解ける。
- 初見へ転用——形が変わっても方針を立てられる。
- 入試水準——制限時間内に、根拠を書いて解ける。
この先の学習経路
- 正負の数(基本)計算27(卒業試験)——符号の計算に不安があれば1つ前の単元へ。
- なぜ同類項しかまとめられないのか——「まとめる」の理屈を根本から。
- 中1数学の要点辞典——中1全範囲の要点。
- 文字と式の単元ページ——この単元の全体像。
- 数と式 学習ロードマップ——中1から東大水準までの一本道の地図。
数強塾について
数強塾は、数学が苦手な中高生を対象にしたオンライン数学専門塾です。プロ講師が完全1対1で担当し、指導システムと料金を公開しています。実際の成績推移は指導事例、通っている生徒の声は評判・口コミにまとめています。
ここまで読んでも「どの前提に戻ればよいか決められない」「解説は追えるのに自分では方針が立たない」という場合、足りないのは演習量ではなく学習経路の整理かもしれません。数強塾では現在地と目標から逆算して、次に取り組む内容を講師が一緒に決めます。

