藤原進之介です。このページでは滋賀大学2010年度の数学過去問を解答・解説つきで無料公開しています。
問題
解答
滋賀大学2010年度の数学について、解答と解説を掲載します。数値はすべて当塾で独立に検算し、公開している解答PDFと照合済みです。
[I] さいころの目と逆数の不等式
さいころを投げて出た目を a, b, c とします。
(1) 1/a + 1/b ≧ 1 となる確率
a, b は 1〜6 の整数。1/a + 1/b ≧ 1 を満たす組を数えます。
a = 1 のとき:1/a = 1 なので、1/b > 0 より必ず成立。b は 1〜6 の 6通り。
a = 2 のとき:1/2 + 1/b ≧ 1 ⇔ 1/b ≧ 1/2 ⇔ b ≦ 2。b = 1, 2 の 2通り。
a ≧ 3 のとき:1/a ≦ 1/3 なので 1/a + 1/b ≦ 1/3 + 1/3 = 2/3 < 1(b ≧ 3 のとき)。b ≦ 2 なら a と b を入れ替えた場合として既に数えています。
整理すると、順序を区別した (a, b) の組は
(1,1), (2,2) が各1通り、(1,2)〜(1,6) とその入れ替えが 5 × 2 = 10通り
合計 2 + 10 = 12通り。全体は 6² = 36 通りなので
(2) 1/a + 1/b ≧ 1/c となる確率
c の値で場合分けします。
[1] c = 1 のとき
条件は 1/a + 1/b ≧ 1 で、(1) そのもの。確率は 1/3。
[2] c = 2 のとき
条件は 1/a + 1/b ≧ 1/2。a ≦ b として満たす組を数えます。
(1,1)〜(1,6):a = 1 なら必ず成立 → 6組
(2,2)〜(2,6):1/2 + 1/b ≧ 1/2 は必ず成立 → 5組
(3,3)〜(3,6):1/3 + 1/b ≧ 1/2 ⇔ 1/b ≧ 1/6 ⇔ b ≦ 6 → 4組
(4,4):1/4 + 1/4 = 1/2 で成立。(4,5) は 1/4 + 1/5 = 9/20 < 1/2 で不成立 → 1組
計 16組。このうち (1,1), (2,2), (3,3), (4,4) の4組は入れ替えても同じなので1通りずつ、残り12組は入れ替えを含めて2通りずつ。
4 + 12 × 2 = 28通り。確率は 28/36 = 7/9。
[3] c ≧ 3 のとき
a, b は最大でも6なので、左辺の最小値は
1/a + 1/b ≧ 1/6 + 1/6 = 1/3
一方、c ≧ 3 より右辺は 1/c ≦ 1/3。したがって
1/a + 1/b ≧ 1/3 ≧ 1/c (つねに成立)
確率は 1。
合計する
c = 1, 2 はそれぞれ確率 1/6、c ≧ 3(3, 4, 5, 6 の4通り)は確率 4/6 = 2/3 なので
(1/6)(1/3) + (1/6)(7/9) + (2/3)(1) = 1/18 + 7/54 + 2/3
分母を54にそろえて (3 + 7 + 36)/54 = 46/54
検算:1〜6 の目3つ (a, b, c) 全216通りのうち条件を満たすのは184通り。184/216 = 23/27 ✓
この年の学習ポイント
(2) の [3] が最も重要です。「左辺の最小値」と「右辺の最大値」を比べることで、c ≧ 3 のケースを一括して「つねに成立」と片づけました。
もしこれに気づかず c = 3, 4, 5, 6 を個別に数えていたら、作業量が4倍になり、しかも数え間違いのリスクが跳ね上がります。
場合分けを始める前に「まとめて処理できる範囲はないか」を探す — これが確率の数え上げを速く正確にするコツです。不等式の両辺の最大・最小を押さえるだけで、多くの場合が一気に決着します。
滋賀大学2010年度の全大問について、当塾で解答PDFを公開できている範囲から順に解説を掲載しています。裏づけのない問題について推測で解説を作ることはしていません。
問題PDFをテキストでも確認
滋賀大学 2010年度 数学入試問題の文字起こし・出題分析
公開中の問題PDFを検索・復習しやすいよう文字データ化し、読み取れた語句から出題分野を整理しました。
- 図形・三角関数
- 確率・場合の数
- 微分・積分
- 関数・グラフ
- 空間図形
- 数列
- 整数
この年度の出題範囲と傾向
2010年度の問題PDFでは、図形・三角関数、確率・場合の数、微分・積分、関数・グラフ、空間図形に関する語句や設問を確認できました。滋賀大学の公開PDFを年度横断で調べると、微分・積分は18年度、関数・グラフは17年度、図形・三角関数は16年度で検出されており、複数年を比較して対策したい分野です。
分野判定はPDFから読み取れた語句に基づく集計です。数式・記号・図表は文字変換で崩れる場合があるため、正確な条件は必ず原本PDFで確認してください。
問題文の文字起こし
問1画像OCR
検出分野: 図形・三角関数、確率・場合の数、微分・積分、関数・グラフ、空間図形
Q) 3点P Q Dが一直線上にあることを示せ。
=i M5 (108—39)
(I) 数の集まり(1)。 (1,2), 1.2.3), 人1, 2.8.4).......について, 次の
ように並べてできる数列
Ay dy 291.2.9.1.2.9.4......
の第ヵ 項を g。 とする。このとき, 次の問いに答えよ。
(1) 100 以下の自然数をについて, gx 一 g』+」且9 となるんの最小値と最大値を
求めよ。
(2) ares を求めよ。
@) 3 a eR.
(WV) 放物線Gyニタ Cyニッー4x十4がある。 0ぐZぐ2のとき, GE
の点 A(g, の*)を通りァ軸に平行な直線を /とする。C」 とで囲まれた図形の面
MES, C。 と 軸およびy軸で囲まれた図形のうち /より上側の部分の面積を
S。 とする。このとき, 次の問いに答えよ。
(1) Si = S, となる gの値を求めよ。
(12 1ぐくく2のとき, C,と?で囲まれた図形のうち C:。 より上側の部分の面積
を $』 とする。 3 = 2 S。 となるの値を求めよ。
a 2 oe M5 (108—40)
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