中3|三平方の定理解き方がわからないときは 中3数学|三平方の定理 証明・辺の長さ・平面と空間【中3】(無料問題PDF) を先に読むと、この問題で何を問われているかが分かります。
このページは中学3年「三平方の定理」の無料プリント(応用68)の解説です。大阪教育大附高(池田)の入試問題——正四角錐の容器を傾けて水をこぼす。水面という平面が立体をどう切るかを、正三角形の性質と体積の分割で追いかけます。
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下のリンクから PDF が開きます。三平方は図に直角三角形を見つけて印を付けるのが第一手です。印刷して使ってください。
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まず容器そのものを把握する
正四角錐の容器——頂点 O を下にして水を入れる
正方形 ABCD の対角線 AC と側辺 OA が等しいとき、△OAC は正三角形になります。ここに気づくと、高さも面積も有名比だけで出ます。
正方形の対角線 = 1辺 × √2 高さ OE = √(OA² − AE²)
水面は平面=断面の四角形
傾けた水の表面は1つの平面です。その平面が容器を切ってできる四角形が水面の形。残った水は「頂点 O とその四角形で囲まれた四角錐」になります。
残った水は2つの三角錐に分ける
四角錐のままでは高さがつかめないので、対角線で2つの三角錐に切って足す——応用49・64 と同じ発想です。
つまずくのはここ
つまずき1|「半分傾けたから半分こぼれる」と考える
水の量は体積の比で決まります。長さの比とは一致しません。必ず体積を計算します。
つまずき2|対角線 AC と1辺 AB を混同する
AB = 6√2 なら AC = 6√2 × √2 = 12。正方形の対角線は1辺の √2 倍です。
つまずき3|水面の四角形が平面であることを使わない
A、P、Q、R が同一平面上——この条件が P と R の位置を決めます。図をかいて「どの4点が水面か」を確定させてから計算します。
数強塾オリジナルの練習問題
プリントの入試問題と同じ技能構成で、数値を独自に設計した問題です。
標準練習1
内側の辺の長さが AB = 6√2 cm、OA = 12cm の正四角錐 O-ABCD の形をした容器がある(頂点 O が下)。この容器いっぱいに水を入れた。
(1)水の量(容器の容積)を求めなさい。
(2)△OAC の面積を求めなさい。
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解答
(1)正方形の対角線 AC = 6√2 × √2 = 12cm。対角線の交点を E とすると AE = 6。
高さ OE = √(12² − 6²) = √108 = 6√3
底面積 = 1/2 × 12 × 12 = 72(対角線を使う公式)
容積 = 1/3 × 72 × 6√3 = 144√3 cm³(≒ 249.4cm³)
(2)OA = OC = AC = 12 なので △OAC は1辺12の正三角形。
面積 = √3/4 × 144 = 36√3 cm²
検算:1/2 × 12 × 6√3 = 36√3 ○(底辺 AC、高さ OE)
発展練習2
(練習1の容器を傾けたところ)水面が四角形 APQR になった。P は辺 OB 上、Q は辺 OC 上、R は辺 OD 上の点で、QC = 6cm、PB = RD である。OP の長さと △OPR の面積を求めなさい。
解答・解説を見る
解答
OC = 12、QC = 6 なので Q は OC の中点(OQ = 6)。
PB = RD なので、P と R は対称な位置(OP = OR)。
4点 A、P、Q、R が同一平面上という条件から OP が決まります。座標で確認すると OP = OR = 8cm(PB = RD = 4cm)。
覚えておくと速い関係:頂点 O から出る4本の辺を切る平面では
1/OA + 1/OC = 1/OP + 1/OR
実際 1/12 + 1/6 = 1/4、1/8 + 1/8 = 1/4 ○ ぴったり一致
△OPR は OP = OR = 8、∠POR は △OBD(正三角形)の頂角と同じ 60° なので1辺8の正三角形:
面積 = √3/4 × 64 = 16√3 cm²
検算:座標 O(0,0,6√3)、A(−6,0,0)、C(6,0,0)、B(0,−6,0)、D(0,6,0) で、OP = 8 のとき A・P・Q・R が同一平面上(法線との内積 0)○
発展練習3
(練習2のとき)容器に残った水の量と、こぼれた水の量を求めなさい。
解答・解説を見る
解答
残った水は四角錐 O-APQR。△OPR を共通の底面として、頂点 A の錐と頂点 Q の錐に分けます。
座標で計算すると、A 側 = 32√3、Q 側 = 16√3。
残った水 = 32√3 + 16√3 = 48√3 cm³(≒ 83.1cm³)
こぼれた水 = 144√3 − 48√3 = 96√3 cm³(≒ 166.3cm³)
検算:残った割合 = 48√3/144√3 = 1/3、こぼれた割合 = 2/3 ○
3分の2もこぼれる——「少し傾けただけ」に見えても、体積は容赦なく減ります。長さの感覚で量を判断してはいけない、という教訓がこの問題の核心です。
定着チェック
いまの理解段階を自分で選んでみてください。
- 未習——用語の意味がまだ言えない。
- 用語理解——定義は言えるが、手が止まる。
- 典型を解ける——同じ形なら解ける。
- 初見へ転用——形が変わっても方針を立てられる。
- 入試水準——制限時間内に、根拠を書いて解ける。
この先の学習経路
- 三平方の定理 特訓道場30題——入試レベルの通し演習。
- 図形(相似と円)特訓道場30題——相似と組み合わせる問題へ。
- 図形(幾何)学習ロードマップ——小学算数から最難関大までの地図。
- 数学の要点辞典(中1〜数III)——学年をまたいで確認する。
数強塾について
数強塾は、数学が苦手な中高生を対象にしたオンライン数学専門塾です。プロ講師が完全1対1で担当し、指導システムと料金を公開しています。実際の成績推移は指導事例、通っている生徒の声は評判・口コミにまとめています。
ここまで読んでも「どの前提に戻ればよいか決められない」「解説は追えるのに自分では方針が立たない」という場合、足りないのは演習量ではなく学習経路の整理かもしれません。数強塾では現在地と目標から逆算して、次に取り組む内容を講師が一緒に決めます。
次に解く問題・この単元の解説
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