藤原進之介です。このページでは関西大学1995年度の数学過去問の問題資料と学習情報を無料公開しています。掲載している問題・解答・解説の範囲は、ページ内の各見出しでご確認ください。
問題
今日の一問 ── 解答と考え方
型の宣言:累乗の余りは必ず循環します。だから「一般の n で求めよ」と言われたら、実際に何乗かして1 に戻るまでの周期を見つけるのが定石です。
1. なぜその一手を選ぶのか
余りは 0 から 15 の 16 通りしかありません。だから 51, 52, … の余りを並べていけば、いつか必ず同じ値が現れて循環します(鳩の巣原理)。
実際に計算すると、54 ≡ 1 (mod 16) で 1 に戻ります。つまり周期は 4。あとは n を 4 で割った余りだけ見れば答えが決まります。
2. 解答
- 51 ≡ 5 、52 ≡ 9 、… と順に計算する。
- 54 ≡ 1 (mod 16) となり、ここから同じ並びが繰り返される。周期は 4。
- n を 4 で割った余りで分類すると下表のとおり。
4 で割った余り 5n を 16 で割った余り n ≡ 1 5 n ≡ 2 9 n ≡ 3 13 n ≡ 0 1
答え: n を 4 で割った余りが 1, 2, …, 3, 0 のとき、それぞれ 5, 9, 13, 1(周期 4)
3. 検算
n = 1 のとき 5 を 16 で割った余りは 5 で、表の「余り1」の欄と一致します。また n = 5 のときも 5 に戻るはずで、実際 55 ≡ 5 。周期の主張は「1周した先が最初に戻る」ことを1点だけ確かめれば足ります。
この型の一般化:累乗の余りは a と法が互いに素なら、周期はフェルマーの小定理(法が素数 p なら ap−1 ≡ 1)やオイラーの定理で上から押さえられます。ただし実際の周期はそれより短いことが多いので、試験では素直に計算して 1 に戻る回数を探すのが速い。互いに素でないとき(今回のような)は循環に入る前の助走がつくことがあるので、必ず n = 1 から書き出します。第2章 整数で合同式の使い分けを整理しています。
解けなかった問題を、そのままにしない。
過去問で手が止まる場所は人によって違います。方針が立たないのか、方針は立つのに計算で崩れるのか——原因が違えば、次にやるべきことも変わります。
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