藤原進之介です。このページでは東京農工大学2017年度の数学過去問を解答・解説つきで無料公開しています。
問題
解答
東京農工大学2017年度の数学について、解答と解説を掲載します。数値はすべて当塾で独立に検算し、公開している全問を独立に検算しています。
[1][1] 平行条件と整数条件を同時に満たす m, n
整数 m, n について AB = (n − m − 2, −n − 2m − 3, 0)、OC = (8, 9, 0) とします。AB ≠ 0、OC ≠ 0 かつ AB // OC、さらに m + n ≧ 100 のもとで m が最小となるときの m, n を求めます。
平行条件を式にする
2つのベクトルが平行 ⇔ 一方が他方の実数倍。実数 k を用いて AB = k·OC と書けます。
(n − m − 2, −n − 2m − 3, 0) = (8k, 9k, 0)
成分ごとに
n − m − 2 = 8k …①
−n − 2m − 3 = 9k …②
①+② で n が消えて −3m − 5 = 17k、すなわち
m = (−17k − 5)/3
①に戻して n = 8k + m + 2 = 8k + (−17k − 5)/3 + 2 = (24k − 17k − 5 + 6)/3
n = (7k + 1)/3
m + n ≧ 100 から k の範囲を出す
m + n = (−17k − 5 + 7k + 1)/3 = (−10k − 4)/3 ≧ 100
−10k − 4 ≧ 300 ⇔ −10k ≧ 304 ⇔ k ≦ −30.4
m, n が整数になる条件
m, n が整数 ⇔ −17k − 5 と 7k + 1 がともに3の倍数。
3で割った余りで考えると −17 ≡ 1、−5 ≡ 1(mod 3)なので
−17k − 5 ≡ k + 1(mod 3)
また 7 ≡ 1 なので 7k + 1 ≡ k + 1(mod 3)。どちらも同じ条件に帰着します。
条件は k + 1 が3の倍数、すなわち k を3で割った余りが2。
2つの条件が結果的に同じものになる — こういうときは「片方だけ確かめれば十分」と気づけると時間が節約できます。係数を mod 3 に落として比べるのがコツです。
m を最小にする k を決める
m = (−17k − 5)/3 で k の係数は −17/3 < 0。したがって m は k について減少関数で、m が最小になるのは k が最大のときです。
条件は「k ≦ −30.4」かつ「k を3で割った余りが2」。
−30.4 以下で3で割ると2余る最大の整数を探します。−31 = 3 × (−11) + 2 ✓ で −31 ≦ −30.4 を満たします。次に大きい −28 は −30.4 より大きく不適。
k = −31
m, n を求める
m = {−17 × (−31) − 5}/3 = (527 − 5)/3 = 522/3 = 174
n = {7 × (−31) + 1}/3 = (−217 + 1)/3 = −216/3 = −72
検算:m + n = 174 − 72 = 102 ≧ 100 ✓
AB = (n − m − 2, −n − 2m − 3, 0) = (−72 − 174 − 2, 72 − 348 − 3, 0) = (−248, −279, 0)。
OC = (8, 9, 0) の −31 倍は (−248, −279, 0) ✓ 確かに平行です。
この年の学習ポイント
ベクトルの問題に見えますが、実質は整数問題です。手順は次のとおり。
(あ) 平行条件を「実数倍」で表し、成分比較で連立方程式にする
(い) 媒介変数 k で m, n を表す
(う) 不等式条件から k の範囲を絞る
(え) 整数条件を合同式(mod)に翻訳する
(お) 単調性から最適な k を選ぶ
特に (え) の「分数が整数 ⇔ 分子が分母の倍数」という言い換えと、(お) の「m は k の減少関数だから、m の最小は k の最大」という判断が要点です。
「範囲の条件」と「整数の条件」の両方を満たす最大値を探すとき、まず範囲で上限を出し、そこから条件を満たすものを下向きに探すという進め方を身につけてください。
東京農工大学2017年度の全大問について、当塾で解答PDFを公開できている範囲から順に解説を掲載しています。裏づけのない問題について推測で解説を作ることはしていません。
問題PDFをテキストでも確認
東京農工大学 2017年度 数学入試問題の文字起こし・出題分析
公開中の問題PDFを検索・復習しやすいよう文字データ化し、読み取れた語句から出題分野を整理しました。
- 整数
- 空間図形
- 複素数
- 確率・場合の数
- 図形・三角関数
この年度の出題範囲と傾向
2017年度の問題PDFでは、整数、空間図形、複素数、確率・場合の数、図形・三角関数に関する語句や設問を確認できました。東京農工大学の公開PDFを年度横断で調べると、図形・三角関数は14年度、微分・積分は13年度、関数・グラフは11年度で検出されており、複数年を比較して対策したい分野です。
分野判定はPDFから読み取れた語句に基づく集計です。数式・記号・図表は文字変換で崩れる場合があるため、正確な条件は必ず原本PDFで確認してください。
問題文の文字起こし
問1画像OCR
検出分野: 整数、空間図形、複素数、確率・場合の数、図形・三角関数
B%.一2カー3.8),C(8.9,0)をとる。
(1) ABと0Cが平行であり,かつ 十ヶミミ100 となるような病数の組
(nn) OSS, が最小であるものを求めよ。
(2) ACとBCが垂直となるような正の整反の組(.ヵ)をすべて求め
よ。
(2) (1) a, 6, cは整数で, 1!き2到5ミcを満たすとする。このとき, 等
BL ep a 1が成り立つような組(@..のをすべて求め
be
(2) 3個のさいとろを同時に投げるとぎ, HSBOWROMML となる
確率を求めよ。
er 1 OMI (892-2)
。 を正の実数とし xO DBA + 6xエ*エ9=0の2つの解をe、 BE
する。ここで, 0到argeぐarg@く2とする。複素数平面上の3点0(0),
Ala), B(のに対し。Z0AB=-生であるとする。 SRA, B. で(一2のを
通る円ををとし 円かの中心をPO) とする。ただし, #は虚数単位とする。次
の問いに符えよ。
CL) の値を求めよ。
(2) ァヶ の値を求めよ。
(3) :を正の実数とする。 ーッ|=レーg|を満たす点 全体のなす図形が
NP とただ1つの共有点をもつとぎ, 1 の値を求めよ。
(4) /を(8〕で求めた値とし. 点Q(4)をとる。また, R(8)を円上の京と 」
する。 LOR 一 々となるような8 の値をすべて求めよ。
やるみ2一 OMI (892-8)

