藤原進之介です。このページでは山梨大学2024年度の数学過去問を解答・解説つきで無料公開しています。
問題
解答
山梨大学2024年度の数学について、解答と解説を掲載します。数値はすべて当塾で独立に検算し、公開している全問を独立に検算しています。
[1](1) 漸化式で定まる数列の和と、その極限
a₁ = 2、an+1 = (1/2)an + 3 で定まる数列 {an} について、Sn = Σk=1nak と limn→∞(Sn/n) を求めます。
一般項を求める
特性方程式 x = (1/2)x + 3 を解くと x = 6。したがって
an+1 − 6 = (1/2)(an − 6)
{an − 6} は初項 a₁ − 6 = −4、公比 1/2 の等比数列なので
an − 6 = −4 · (1/2)n−1 = −(1/2)n−3
(4 = (1/2)−2 なので、4 × (1/2)n−1 = (1/2)n−3 とまとめられます。)
検算:n = 1 で 6 − (1/2)−2 = 6 − 4 = 2 ✓ n = 2 で 6 − (1/2)−1 = 6 − 2 = 4。漸化式からも a₂ = 2/2 + 3 = 4 ✓
和 Sn
Sn = Σk=1n{6 − (1/2)k−3} = 6n − Σk=1n(1/2)k−3
後半は初項 (1/2)−2 = 4、公比 1/2 の等比数列の和なので
= 6n − 4 · {1 − (1/2)ⁿ}/(1 − 1/2) = 6n − 8{1 − (1/2)ⁿ} = 6n − 8 + 8(1/2)ⁿ
8(1/2)ⁿ = (1/2)n−3 なので
極限
Sn/n = 6 − 8/n + (1/n)(1/2)n−3。n → ∞ のとき第2項も第3項も 0 に収束するので
an → 6 なので、その平均も 6 に近づく — 直感どおりの結果です。「数列が α に収束するなら、平均も α に収束する」という一般的な性質(チェザロ平均)の一例になっています。
[1](2) 三角関数による置換積分
∫₀¹ dx/(x² + x + 1) を求めます。
分母を平方完成する
x² + x + 1 = (x + 1/2)² + 3/4
これは (何か)² + (正の定数) の形なので、tan の置換が使えます。
x + 1/2 = (√3/2)tanθ とおく
両辺を微分して dx = (√3/2) · (1/cos²θ)dθ = √3/(2cos²θ) dθ。
積分区間の対応を確認します。
| x | 0 | → | 1 |
|---|---|---|---|
| x + 1/2 | 1/2 | → | 3/2 |
| tanθ | 1/√3 | → | √3 |
| θ | π/6 | → | π/3 |
被積分関数を書き換える
分母は (3/4)tan²θ + 3/4 = (3/4)(tan²θ + 1) = (3/4) · 1/cos²θ
(1 + tan²θ = 1/cos²θ を使いました。)したがって
∫ 1/{(3/4)(1/cos²θ)} · √3/(2cos²θ) dθ = ∫ (4/3)cos²θ · √3/(2cos²θ) dθ
cos²θ がきれいに約分されて、被積分関数は定数 2√3/3 になります。
= (2√3/3)∫π/6π/3dθ = (2√3/3)[θ]π/6π/3 = (2√3/3)(π/3 − π/6) = (2√3/3)(π/6)
1/(x² + a²) 型の積分は x = a tanθ と置換するのが定石です。1 + tan²θ = 1/cos²θ のおかげで分母と dx の cos²θ が打ち消し合い、必ず定数の積分に帰着します。
公式として ∫dx/(x²+a²) = (1/a)arctan(x/a) + C と覚えておくと、この問題は a = √3/2 として (2/√3){arctan(√3) − arctan(1/√3)} = (2/√3)(π/3 − π/6) = (2/√3)(π/6) = √3π/9 ✓ と即答できます。
この年の学習ポイント
(1) は漸化式・等比数列の和・極限の基本を一本につないだ問題。特性方程式で等比型に直すという第一歩さえ踏めれば、あとは流れ作業です。
(2) は置換積分の典型で、「分母を平方完成して形を見極める」のが出発点です。
(x + p)² + q²(q > 0)の形 → tan で置換
q² − (x + p)² の形 → sin で置換
この2つの使い分けを、平方完成の結果から即座に判断できるようにしておいてください。
山梨大学2024年度の全大問について、当塾で解答PDFを公開できている範囲から順に解説を掲載しています。裏づけのない問題について推測で解説を作ることはしていません。
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山梨大学の数学の過去問は24年度ぶんを公開しています。志望校の傾向は1年だけでは見えないので、最低でも3年ぶんを続けて解くことをおすすめします。
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山梨大学 2024年度 数学入試問題の文字起こし・出題分析
公開中の問題PDFを検索・復習しやすいよう文字データ化し、読み取れた語句から出題分野を整理しました。
- 微分・積分
- 図形・三角関数
- 確率・場合の数
- 関数・グラフ
- 空間図形
- 数列
- 方程式・不等式
この年度の出題範囲と傾向
2024年度の問題PDFでは、微分・積分、図形・三角関数、確率・場合の数、関数・グラフ、空間図形に関する語句や設問を確認できました。山梨大学の公開PDFを年度横断で調べると、図形・三角関数は24年度、微分・積分は23年度、関数・グラフは23年度で検出されており、複数年を比較して対策したい分野です。
分野判定はPDFから読み取れた語句に基づく集計です。数式・記号・図表は文字変換で崩れる場合があるため、正確な条件は必ず原本PDFで確認してください。
問題文の文字起こし
問2画像OCR
検出分野: 微分・積分、図形・三角関数、確率・場合の数、関数・グラフ、空間図形
(2) AOAF の面積 9 を求めよ。
(3) OA の中点を M とする。 辺 OB 上に点 P を, WOC 上に点 Q をとる。ムへMPQ の重心 G が線分 OF 上にあ
るとき, OG a, ぢ, < を用いて表し, AOMG の面積 9 を求めよ。
2 2
3 ay PRE CHER 生生 ニュで表される曲線を〇 とする。0 このこうに対し, CHLOKP, ヶ軸上の点 Q の座標
をそれそれP (3,0), ao. aaa) とする。次の問いに答えよ。
cos9 sinの
(1) 直線 PQ は曲線 〇 に接することを示せ。
(2) 原点を O とするとき, AOPOQ の面積が最小となるような 0 の値を求めよ。
(3) 9を (2) で求めたものとするとき, 不等式 ヶ = 0 の表す領域で」曲線 C, cH, y軸, BLUM 2 = 30080 で
囲まれる図形 の面積を求めよ。
(4) りを(3) で定めたものとするとき, をz軸の周りに1 回転してできる立体の体積 ERD KE.
4 を = <を<テ を満たす実数とする。曲線 ヵー1+ tanz LOM (t,1+tant) における接線と z 軸との交点の z 座
標を 7() とする。関数 (の) の増減を調べ, 極値を求めよ。
受験 BE
やM1一4
Po]

