藤原進之介です。このページでは一橋大学2017年度の数学過去問を解答・解説つきで無料公開しています。
問題
解答
一橋大学2017年度の数学について、解答と解説を掲載します。数値はすべて当塾で独立に検算し、公開している全問を独立に検算しています。
[1] 和が一定のもとでの対数の最大・最小
実数 a, b が a ≧ 1、b ≧ 1、a + b = 9 を満たすとします。
b = 9 − a ≧ 1 より a ≦ 8。したがって a の動く範囲は
1 ≦ a ≦ 8 …②
(1) log₃a + log₃b の最大値・最小値
対数の和は積の対数なので
log₃a + log₃b = log₃(ab) = log₃{a(9 − a)}
底 3 > 1 なので log₃ は単調増加。したがって真数 a(9−a) の最大・最小を調べればよいことになります。
f(a) = a(9 − a) = −a² + 9a = −(a − 9/2)² + 81/4
軸 a = 9/2 = 4.5 は範囲 [1, 8] の内部にあるので、そこが最大。
f(9/2) = 81/4
最小は軸から遠いほうの端点ですが、9/2 は 1 と 8 の中点((1+8)/2 = 4.5)にちょうど一致するので、両端で同じ値になります。
f(1) = 1 × 8 = 8、f(8) = 8 × 1 = 8
したがって 8 ≦ a(9−a) ≦ 81/4。対数をとって
最大値:log₃(81/4) = log₃81 − log₃4 = 4 − 2log₃2
最小値:log₃8 = log₃2³ = 3log₃2
a と b が対称なので、最大は a = b = 9/2、最小は端点 — と予想できます。軸が区間の中点に一致するという美しい構造に気づけば、計算前に答えの形が見えます。
(2) log₂a + log₄b の最大値・最小値
底が 2 と 4 で異なるので、まず底をそろえます。
log₄b = log₂b / log₂4 = (1/2)log₂b
したがって
log₂a + log₄b = log₂a + (1/2)log₂b = (1/2)(2log₂a + log₂b) = (1/2)log₂(a²b)
b = 9 − a を代入して、真数を g(a) = a²(9 − a) とおきます。
今度は a と b が対称ではありません(a だけ2乗されている)。微分して調べます。
g(a) = 9a² − a³ ⇒ g'(a) = 18a − 3a² = −3a(a − 6)
1 ≦ a ≦ 8 では a > 0 なので、g’ の符号は −(a − 6) で決まります。
| a | 1 | … | 6 | … | 8 |
|---|---|---|---|---|---|
| g'(a) | + | 0 | − | ||
| g(a) | 8 | 増加 | 108 | 減少 | 64 |
g(1) = 1 × 8 = 8、g(6) = 36 × 3 = 108、g(8) = 64 × 1 = 64。
したがって最小は g(1) = 8、最大は g(6) = 108。
最小値:(1/2)log₂8 = (1/2) × 3 = 3/2
最大値:(1/2)log₂108。108 = 4 × 27 = 2²·3³ なので
= (1/2)(log₂2² + log₂3³) = (1/2)(2 + 3log₂3) = 1 + (3/2)log₂3
(1) と (2) を比べると、係数が対称かどうかで最大値を与える点が 9/2 から 6 へずれるのが分かります。a の重みが大きいので、a を大きめにとるほうが有利になるわけです。
検算:108 = 2²·3³ より log₂108 = 2 + 3log₂3 ≒ 2 + 4.755 = 6.755。半分で 3.377 ≒ 1 + 1.5 × 1.585 ✓
この年の学習ポイント
対数の最大最小は、「対数関数は単調だから、真数の最大最小に帰着できる」という一点に尽きます。底が1より大きければそのまま、1より小さければ逆転する — この確認だけ忘れなければ、あとは真数の最大最小というふつうの関数の問題になります。
(2) では底が違う対数が混ざっていました。底の変換公式で1つにそろえてから、対数の性質でまとめるという手順を、迷わず実行できるようにしてください。
一橋大学2017年度の全大問について、当塾で解答PDFを公開できている範囲から順に解説を掲載しています。裏づけのない問題について推測で解説を作ることはしていません。
一橋大学 数学 過去問|他の年度を見る
一橋大学の数学の過去問は26年度ぶんを公開しています。そのうち13年度は全問の解答解説つきです(「解説」の印がついた年度)。志望校の傾向は1年だけでは見えないので、最低でも3年ぶんを続けて解くことをおすすめします。
- 2026年度
- 2019年度
- 2018年度
- 2017年度
- 2016年度
- 2015年度
- 2014年度
- 2013年度
- 2012年度
- 2011年度
- 2010年度
- 2009年度
- 2008年度
- 2007年度
- 2006年度
- 2005年度
- 2004年度
- 2003年度
- 2002年度
- 2001年度
- 2000年度
- 1999年度
- 1998年度
- 1997年度
- 1996年度
- 1995年度
「解説」=全問の解答解説を掲載している年度です。赤は今見ている年度。
問題PDFをテキストでも確認
一橋大学 2017年度 数学入試問題の文字起こし・出題分析
公開中の問題PDFを検索・復習しやすいよう文字データ化し、読み取れた語句から出題分野を整理しました。
- 関数・グラフ
- 指数・対数
- 方程式・不等式
- 空間図形
この年度の出題範囲と傾向
2017年度の問題PDFでは、関数・グラフ、指数・対数、方程式・不等式、空間図形に関する語句や設問を確認できました。一橋大学の公開PDFを年度横断で調べると、確率・場合の数は22年度、整数は21年度、微分・積分は21年度で検出されており、複数年を比較して対策したい分野です。
分野判定はPDFから読み取れた語句に基づく集計です。数式・記号・図表は文字変換で崩れる場合があるため、正確な条件は必ず原本PDFで確認してください。
問題文の文字起こし
問1画像OCR
検出分野: 関数・グラフ、指数・対数、方程式・不等式、空間図形
(2) log。g+ log45 の最大値と最小値を求めよ。
inet
a ayer7
pPa2ereT
2 =ayt7
EWR TMBOM (© y 2) で oSy Sz ERBEOERDE,
PO) =1, Ple+1)= Pla) =2c Bie TESA Pa) を求めよ。
= MSG199一33)
EORB a, cは ag+9+6=1 SHAT. 連立不等式
jar +by| $1, Joa —by| S12
ORT cy F HOMME DUETS, DOMMOBRDMALRDE,
cy Ei LOBRe=ytlek, gz平面上の直線9ゥ=ニッ+1を4 ys平面
上の直線>=ァ+1を好とする。 MAKLCAP(L 0, 0)をとる。!上の
AP, & PiP。 7となるように定め, 上の点Pa を PPa」好となるよう
に定め、ん上の点 P。を PaP。上となるように定める。以下, 同様の手順
Chom ki lm, ky «++ 上の点 Pa, Por Pr Pgs Por Pio > を定める。
(1) APs, Pa OMMERDE,
(2) GPP.Py の長さをゎるを用いて表せ。
= 2S OM3(199-—44)
|
|

