藤原進之介です。このページでは関西学院大学2013年度の数学過去問を解答・解説つきで無料公開しています。
問題
解答
関西学院大学2013年度の数学について、解答と解説を掲載します。数値はすべて当塾で独立に検算し、公開している全問を独立に検算しています。
〔1〕(1) 絶対値を含む2次関数と、直線との共有点の個数
f(x) = −x² + 2|x − 1/2| + 1 を考えます。
アイ 絶対値をはずす
x ≧ 1/2 のとき:|x − 1/2| = x − 1/2 なので
f(x) = −x² + 2(x − 1/2) + 1 = −x² + 2x
x ≦ 1/2 のとき:|x − 1/2| = 1/2 − x なので
f(x) = −x² + 2(1/2 − x) + 1 = −x² − 2x + 2
ウオ f(x) の最大値
x ≧ 1/2 のとき:f(x) = −(x − 1)² + 1。軸 x = 1 は範囲内なので、x = 1 で最大値 1。
x ≦ 1/2 のとき:f(x) = −(x + 1)² + 3。軸 x = −1 は範囲内なので、x = −1 で最大値 3。
2つを比べて
エ x = 1/2 での値
f(1/2) = −1/4 + 0 + 1 = 3/4
グラフは「x = −1 で高さ3の山 → x = 1/2 で 3/4 まで下がる → x = 1 で高さ1の小さな山 → 下降」という W を上下逆にしたような形(M字型)になります。
y = a との共有点が4個になる a の範囲
M字型のグラフに水平線 y = a を引いたとき、交点が4個になるのは谷底 3/4 より上、低いほうの山の頂上 1 より下のときです。
a = 3/4 のときは3個(谷底で接する)、a = 1 のときも3個(右の山頂で接する)。境界で個数がどう変わるかを確認する習慣をつけると、不等号に等号を入れるべきかで迷いません。
〔1〕(2) 玉の取り出しと期待値
赤玉4個、白玉3個の計7個から同時に4個を取り出し、赤玉の個数を X とします。
全体の場合の数
₇C₄ = (7·6·5·4)/(4·3·2·1) = 35 通り
カ〜ケ X の分布
赤 k 個・白 (4−k) 個を選ぶので、場合の数は ₄Ck × ₃C4−k。白は3個しかないので k ≧ 1 です。
| X | 場合の数 | 計算 | 確率 |
|---|---|---|---|
| 1 | ₄C₁ × ₃C₃ | 4 × 1 = 4 | 4/35 |
| 2 | ₄C₂ × ₃C₂ | 6 × 3 = 18 | 18/35 |
| 3 | ₄C₃ × ₃C₁ | 4 × 3 = 12 | 12/35 |
| 4 | ₄C₄ × ₃C₀ | 1 × 1 = 1 | 1/35 |
確率の合計は (4 + 18 + 12 + 1)/35 = 35/35 = 1。ここが合わなければどこかで数え損ねています。
コ X の期待値
E(X) = (1×4 + 2×18 + 3×12 + 4×1)/35 = (4 + 36 + 36 + 4)/35 = 80/35
別解:赤玉の割合は 4/7 なので、4個取り出したときの赤玉の期待値は 4 × 4/7 = 16/7。期待値の線形性を使えば分布を求めずに検算できます(非復元抽出でもこの計算は成立します)。
この年の学習ポイント
(1) は絶対値を含む関数のグラフを描き、水平線との交点の個数を図から読む問題です。式だけで処理しようとすると場合分けが爆発しますが、グラフを描けば一目で答えが出ます。「山の高さ」と「谷の深さ」の2つの数値さえ求めれば十分です。
(2) は超幾何分布(非復元抽出)の典型問題。分布表を作ったら確率の合計が1、期待値は「取り出す個数 × 全体に占める割合」で検算する — この2つを毎回やれば計算ミスは残りません。
関西学院大学2013年度は複数日程が実施されています。当塾で解答PDFを公開できている範囲から順に解説を掲載しており、裏づけのない問題について推測で解説を作ることはしていません。
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関西学院大学の数学の過去問は30年度ぶんを公開しています。そのうち2年度は全問の解答解説つきです(「解説」の印がついた年度)。志望校の傾向は1年だけでは見えないので、最低でも3年ぶんを続けて解くことをおすすめします。
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